2024年6月 8日 (土曜日)

向井滋春 ”ヒップ・クルーザー”

月刊誌「レコード・コレクターズ」2024年6月号の特集、「フュージョン・ベスト100 邦楽編」を眺めていて、向井滋春のアルバムが目に入った。懐かしい。和フュージョン全盛時、もともと、トロンボーンの音色が好きなこともあって、向井滋春のフュージョン盤はよく聴いた。意外とトロンボーンって、フュージョン・ジャズに向いているんですよね。

向井滋春『Hip Cruiser』(写真左)。1978年10月2~6日の録音。1979年のリリース。ちなみにパーソネルは、向井滋春(tb), 植松孝夫(ts), 元岡一英(p, el-p, key), 渡辺香津美, 橋本信二(g), 真鍋信一(b), 古澤良治郎(ds, perc), 山木秀夫(ds), 横山達治, 吉田和雄, 三島一洋(perc), ベラ・マリア(cho), 大貫妙子(cho)。「異業種」から、ブラジル人シンガーのベラ・マリア、Jポップ畑から大貫妙子がコーラスで参加しているのが目を引く。

純ジャズ、メインストリーム路線を突っ走っていた向井が、フュージョン路線に転身、フュージョン・ジャズ全開の好盤。和ジャズの、それも、メインストリームな純ジャズで活躍していた名うての名手達が、こぞって参加して、ご機嫌なフュージョン・ジャズをやっている。これがまあ、やっぱり上手い。一流は何をやらせても一流、である。

ラテン・フュージョン&ブラジル・フュージョンがメインの充実の和フュージョン。こうやって聴いていると、和ジャズのジャズマンって、ラテン・ミュージックや、ブラジル・ミュージックに対する適応度がかなり高いことが判る。
 

Hip-cruiser

 
リズム&ビートにも違和感が無く、ちょっと「ダル」なフレーズも難なくこなす。しかし、どこか「生真面目」な雰囲気が漂っていて、ラテンをやっても、ブラジルをやっても、演奏自体が俗っぽくならない。

ちゃんと一本筋の通ったジャズ、と言う一線はしっかり確保していて、ユニゾン&ハーモニー、そして、アドリブ展開、どれをとっても、演奏の底に「ジャズ」がいる。これが「和フュージョン」らしいところ、日本人のフュージョン・ジャズの面目躍如である。

ブラジリアン・メロウなタイトル曲「Hip Cruiser」、ブラジル人シンガーのベラ・マリアのボイスがバッチリ効いたブラジリアン・ジャズ・サンバなチューン「Nimuoro Neima」、ばっちりハマったブレイクがむっちゃカッコ良い「Manipura」。ライトなノリのディスコ・フュージョン「 V-1 Funk」、大貫妙子がスキャットで参加したクロスオーヴァーなフュージョン曲「Coral Eyes」など、格好良くキマッたラテン・フュージョン&ブラジル・フュージョンな演奏がてんこ盛り。

和フュージョンだから、と敬遠することなかれ。演奏のクオリティーは高く、十分にジャズ鑑賞の耳に耐える。テクニック確か、適度に脱力した、ブリリアントでラウンドで柔らかい、向井のトロンボーンの響きが、ラテン・フュージョン&ブラジル・フュージョンにバッチリ合っている。和フュージョン・ジャズの好盤です。

ちなみに、表ジャケ(写真左)は平凡なデザイン。しかし、裏ジャケ(写真右)は「斬新?」なデザイン。どういう発想でこんな裏ジャケになったんだか .....(笑)。
 
 

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2024年6月 7日 (金曜日)

和ラテン・フュージョンの名盤

月刊誌「レコード・コレクターズ」2024年6月号の特集、「フュージョン・ベスト100 邦楽編」に挙がったアルバムを聴き直している。当時、ヘビロテで聴いたアルバムも多くある。当ブログに記事としてアップしていないアルバムも結構ある。当時の耳で聴いた感覚と今の耳で聴いた感覚、意外と変わらないのが面白い。

松岡 直也 &ウィシング 『The Wind Whispers』(写真)。1979年の作品。ちなみにパーソネルは、Naoya Matsuoka (key), Kazumi Takeda, Kenji Nakazawa (tp), Tadanori Konakawa (tb), HidefumiI Toki (sax), Takeshii Itoh (ts,fl), Kenji Ohmura, MasayoshiTakana (g), Shuichi “PONTA” Murakami (ds), Osamu Nakajima, Pecker (perc)。

パーソネルを見渡すと、錚々たるメンバーである。当時の「和フュージョン」の名うての強者どもが大集合。ビッグ・ネームとして主だったところでは、ホーン・セクションにサックスの土岐 英史、ギターに大村 憲司&高中 正義、ドラムに村上 "ポンタ" 秀一、パーカッションにペッカー。今から振り返って見て、やっぱり、錚々たる面子である。

出てくる音は、一言で言うと「ラテン・フュージョン」。日本のラテン・ジャズ・フュージョンの「草分け」的名盤である。「ラテン」とは言っても、本場のこってこての「ラテン・ミュージック」では無く、「和」でリコンパイルした「ラテン」。よって、我々の耳にスッと馴染むフレーズとアレンジ。
 

The-wind-whispers

 
そんな「和ラテン・フュージョン」が、この盤にギッシリ。「ラテン」だからと言って、俗っぽくも無くチープでも無い。上質に洗練された「ラテン」が見事。

ホーン・セクションのアレンジとパフォーマンスが良い。この「和ラテン」なホーン・セクションの熱い活躍が、この盤の「キモ」。そして、大村&高中のギターの「和ラテン」なフレーズの嵐、ポンタ秀一が叩き出す「和ラテン」なリズム&ビート、がもう一つの「キモ」。

そして、やっぱり主役は、リーダーの松岡のパーカッシヴで切れ味抜群な「和ラテン」な熱気溢れるピアノ。爽快でシャープで、心地良い熱気溢れる「和ラテン・フュージョン」な名曲、名演がてんこ盛り。 タイトル曲「The Wind Whispers」が美しい。「A Season of Love」と「The Myth of Egypt」は、確か、ウルトラクイズのBGMに使われていたのではないだろうか。そんな記憶が蘇ってきて、懐かしいことしきり。

今の耳で聴いても、新鮮な響きが溢れている「和ラテン・フュージョン」の名盤。和フュージョン・ジャズの面目躍如の一枚。ちなみに高中の名盤『TAKANAKA II』で鮮烈な「和ラテン」なピアノを弾きまくっていたのは、他ならぬ、この「松岡 直也」。至極納得。
 
 

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2024年5月21日 (火曜日)

日野皓正の『City Connection』

月刊誌「レコード・コレクターズ」2024年6月号の特集が「フュージョン・ベスト100 邦楽編」を眺めていて、久しぶりに「日野皓正」の存在に気がついた。

元々は、限りなく自由度の高いモード・ジャズ志向のエモーショナルなバップなトランペットで、ブイブイ言わせていたのだが、いきなり、NYに渡って、思いっきりイメージチェンジ。フュージョン・ジャズに転身して、何枚かのヒット盤をリリースした訳だが、そういえば、当ブログで、日野皓正の盤については、しばらく扱ってこなかった。

日野皓正『City Connection』(写真左)。1979年の作品。ちなみにパーソネルは、主だったメンバーとして、日野皓正 (tp, cornet, flh), David Spinozza (g), Leon Pendarvis, Harry Whitaker (p, rhodes), Anthony Jackson (el-b), Howard King (ds), Naná Vasconcelos (perc, conga) 他。

アレンジはハリー・ウィタカーとレオン・ペンダーヴィス。共にロバータ・フラックのブレーンとして知られる黒人キーボード奏者&アレンジャー。バックを固めるミュージシャンは、NYのフュージョン・シーンを彩る名うての名手たち。上質の、演奏レベルがかなり高い、爽快でキャッチーなフュージョン・ジャズが展開されている。

そんなバックの演奏に乗って、日野皓正がとても気持ち良さそうに、トランペットを、コルネットを、フリューゲルホーンを吹き上げていく。この日野のフュージョン盤を聴いて再認識したんだが、日野のトランペット、コルネット、フリューゲルホーンそれぞれ、かなりのハイレベルの吹奏。歌心溢れ、テクニックも超優秀。改めて、日野皓正の演奏の上手さを、このフュージョン・ジャズ盤で再認識した。
 

City-connection  

 
そんな歌心溢れ、テクニックも超優秀なトランペットで、ソフト&メロウなフュージョン・ジャズ志向のフレーズを吹き上げていくのだ。悪かろうはずがない。米国フュージョン、和フュージョンを合わせた中でも、この『City Connection』は上位に位置する名盤だと僕は思う。

冒頭の「Hino's Reggae」から、ソフト&メロウな、しっかりと芯の入ったフリューテルホーンがいかにも「フュージョン」な雰囲気濃厚。2曲目の「Stay in My Walking Heart」は、ボーカル入りでお洒落でソウルフル。3曲目の「City Connection」は、サントリー・ホワイトのCMソングに起用された、キャッチーでライトなジャズ・ファンク。これがまた洒落ている。

LPではB面に入って、「Send Me Your Feelings」は、ボーカル入り、優しいソウルフルでブギーなフュージョン。続く「High Tide-Manhattan Ecstasy」は日野のフリューゲルホーンがリリカルで爽快、ちょっとライトなジャズ・ファンク。

ラス前の「Samba De-la Cruz」はハンドクラップが印象的な高速サンバ。これもCMソングに起用されたのではなかったか。そして、ラストの「Blue Smiles」は、このアルバムを制作した年に亡くなったトランぺッター「ブルー・ミッチェル」の追悼曲。日野のフルーゲルホーンをはじめ、静謐で寂寞感溢れる演奏が切ない。

久しぶりに全編聴き直してみて、確かにこの『City Connection』は、フュージョン・ジャズの名盤だろう。フュージョン・ジャズの個性と特徴をしっかりと日野皓正の才能でリコンパイルして、「日野の考えるフュージョン・ジャズ」を確立している。
 
 

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2024年5月20日 (月曜日)

坂本龍一の「融合」ミュージック

月刊誌「レコード・コレクターズ」の 2024年6月号の特集が「フュージョン・ベスト100 邦楽編」。先月が「フュージョン・ベスト100 洋楽編」だったのだが、今月はさらにマニアック度が増して、我が国のフュージョンの名盤・好盤のベスト100。

早速、チェックしてみたが、さすがに、80%程度は聴いたことがある。しかし、残りの20%は聴いたことが無い盤で、フュージョンのアルバムについても「裾野が広いなあ」と再認識した次第。当ブログにて記事にしたアルバムは約半分弱だから、これは「いけない」。ベスト100の中で、聴いたはいいが、記事にしていないアルバムについて、さっそく記事化を進める。

坂本龍一『千のナイフ "Thousand Knives" 』(写真左)。1978年4月10日 – 7月27日、コロムビア1,2,4スタジオでの録音。ちなみにパーソネルは、坂本龍一(syn, vocorder, sequencer, ac-p, marimba), 松武秀樹 (computer Operation, syn-programming assistance), 高橋悠治 (ac-p), 山下達郎 (castanets), 渡辺香津美 (el-g), 浜口茂外也, Pecker (syn-ds), 浜口茂外也 (whistle), 細野晴臣 (finger cymbals) 。

故・坂本龍一の初リーダー作。シンセサイザーの多重録音による、ポップスからロック、エスニック音楽からエレ・ジャズを包含した、現代音楽志向のフュージョン・ミュージックである。単なるテクノ・ポップでも無いし、難解な現代音楽でも無い。キャッチーな旋律とアブストラクトでスピリチュアルな旋律が共存した、多国籍な異種格闘技風のフュージョン・ミュージック。

坂本については、このデビュー作では、膨大な種類のシンセサイザーを使用。ベーシックなリズム&ビートは、デジタル・シーケンサーMC-8を活用。シンセとシーケンサーのプログラミング&オペレーションについては松武秀樹が全面サポート。
 

22thousand-knives22

 
サイドマンについては、山下達郎がカスタネットを叩きまくり、渡辺香津美がエレギを弾きまくる、高橋悠治がアコピの連弾サポートをしている。リズム隊については、浜口茂外也とPeckerがシンセ・ドラムを担当、細野晴臣がフィンガー・シンバルで参加している。

冒頭のタイトル曲「千のナイフ」が衝撃的。出だしは、ヴォコーダーによる、毛沢東の「井岡山に登る」という詩の朗読から始まる。ここからして衝撃的。詩の朗読が終わって、恐ろしげな爆発音がして、耽美的で美しい「千のナイフ」の旋律が奏でられる。以降は、キャッチーで現代音楽的な響きを宿しつつ、クロスオーバー・ジャズ風のインスト・パーフォーマンスが展開される。硬派でアーティステックな、究極のジャンルレスなフュージョン・ミュージック。

この盤のベーシックなリズム&ビートを司る、デジタル・シーケンサーのピュン、ピョン、といったビート音や、ややダークな神秘性溢れるシンセのフレーズについては、思わず、ハービー・ハンコックのシンセとシーケンサーを活用した「プログレ・エレ・ファンク」の名盤『Crossings』や『Sextant』を想起する。

ところどころに、渡辺香津美のエモーショナルでスピリチュアルなエレギの即興演奏が入っていたり、シンセ・ドラムの浜口やペッカーの叩きっぷりは、どこかクロスオーバー・ジャズの8ビートを想起したりで、この硬派でアーティステックな、究極のジャンルレスなフュージョン・ミュージックの中に、ジャズな要素が見え隠れしたりして、聴いていてとても興味深い。

確かに、この盤に詰まったフュージョン・ミュージックの中に、エレ・ハービーの例の如く、ジャジーな要素がしっかりと横たわっている。そういう観点から、この『千のナイフ』を、クロスオーバー&フュージョン・ジャズの範疇の音世界の一つとして聴いても違和感は無い。フュージョン・ミュージックは奥が深い。

今回の「レコード・コレクターズ」の特集「フュージョン・ベスト100 邦楽編」に、この盤が上がっていたので、当ブログでも、ジャズの要素を包含した、我が国のフュージョン・ミュージックの名盤の一枚として、取り上げさせて貰った。
 
 

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2024年5月11日 (土曜日)

ポップ・インスト・バンドの傑作

ザ・スクエア(1989年から「T-スクエア」)は、我が国が世界に誇るフュージョン・バンドの一つ。バンド・メンバーは自身を「ポップ・インストゥルメンタル・バンド」と称している。

独特の「融合音楽」志向、独特のアレンジや引用・カヴァーは、米国フュージョン・ジャズを志向していない、我が国のフュージョン・ジャズとしても、ユニークな存在。ポップでキャッチーな音世界は、通常のフュージョン・ジャズではない、唯一無二の「ポップ・インストゥルメンタル・バンド」としても、確かに違和感は無い。

THE SQUARE『うち水にRainbow』(写真左)。ちなみにパーソネルは、安藤まさひろ (g), 伊東たけし (as, lyricon), 和泉宏隆 (key), 田中豊雪 (b), 長谷部徹 (ds)。以上が「ザ・スクエア」。ゲストとして、仙波清彦 (conga), EVE (vo, "HELLO GOODBYE"), 伊藤広規 (el-b, "STINGRAY"), Nitta Group (horns, "HANK & CLIFF" 及び "黄昏で見えない")。

ザ・スクエアの「ポップ・インストゥルメンタル・バンド」な個性が確立された盤が、前作『脚線美の誘惑』だと思うのだが、この『うち水... 』は、この前作で確立した「ポップ・インストゥルメンタル・バンド」な個性を、確固たるものとして踏襲した傑作である。

ザ・スクエアの個性である、独特の「融合音楽」志向、独特のアレンジや引用・カヴァーに関しては、1曲目の「Hellow Goodby」はレノン&マッカートニーの名曲のカヴァー、6曲目「黄昏で見えない」は松任谷由実(ユーミン)作曲、というところからも良く判る。
 

The-squarerainbow

 
「Hellow Goodby」は、インスト・ナンバーとして、かなり大胆なアレンジを施していて、ちょっと聴いただけでは原曲の雰囲気が感じられないくらい。しかし、フュージョン・インストとしては秀逸のアレンジ、秀逸の演奏になっている。ザ・スクエアの面目躍如だろう。

「黄昏で見えない」は、後にユーミンが歌詞を付けて、「幻の魚たち」と改題し、小林麻美がカヴァーしている。ボーカルの部分のフレーズをインストに置き換えての演奏になっているが、ザ・スクエアって、ポップス曲の歌唱のフレーズの「楽器での唄わせ方」が実に上手い。これも、他のバンドには見られない、ザ・スクエア独特の取り組みで、これも、ザ・スクエアの面目躍如と言える。

前述の2曲、レノン&マッカートニー曲のカヴァー、ユーミン曲のフュージョン化、というだけで、「スクエアは俗っぽい」と敬遠する向きもあるが、他のアルバム収録曲、安藤まさひろをはじめとする、ザ・スクエアのメンバーの手になるオリジナル曲については、聴きやすい、キャッチーな歌心溢れるフレーズを持った佳曲揃いで、演奏はテクニック抜群のビートの効いた爽快感溢れるもの。優れたフュージョン・ジャズ曲満載で、俗っぽさは微塵も無い。

2曲目の「君はハリケーン」はテクノ・ポップっぽい曲調とアレンジなので、思わず「ニヤリ」。3曲目の「Sabana Hotel 」は爽やかな夏曲。8曲目の「カピオラニの通り雨」は安藤のアコギが印象的な名曲&名演。8曲目「Barbarian」は、スクエアお得意のフュージョン・ロックなインスト曲。唄うリリコンが格好良い。

ちなみに、曲名、ジャケなど、それまでのザ・スクエアのテイストとちょっと違う雰囲気なのですが、これって、実は、ユーミンの仕業。ユーミンは楽曲の提供(黄昏で見えない)のみならず、曲のタイトルの命名からジャケット・デザインまで、コーディネーターとして関与しているんですね。こういう切り口でも、ザ・スクエア独特の「融合」志向が見え隠れして面白い。
 
 

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2024年5月10日 (金曜日)

異種格闘技な「和フュージョン」

我が国のフュージョン・ジャズ・バンドの代表格が、「CASIOPEA(カシオペア)」と「T-SQUARE(T-スクエア)」(デビューから1988年までは「THE SQUARE」)。この2つのバンドが、我が国のフュージョン・ブームを牽引していた様に思う。

「T-スクエア」は、純国産フュージョン・ジャズの音作り。我が国の音楽シーンから引用される独特のアレンジや展開、他のジャンルとの融合のバリエーションが、米国フュージョン・ジャズには無い、我が国のフュージョン・ジャズ独特なものだった。

この「和フュージョン」独特の個性を音にしていたのが、当時の「ザ・スクエア」。この米国フュージョン・ジャズの音志向を忠実に踏襲しないところが好き嫌いの分かれ目で、この純国産な「和フュージョン・ジャズ」の音作りは認めない、という向きが当時にはあった様に思う。

が、今の耳で聴いてみると、この「ザ・スクエア」の音も、優れた内容のフュージョン・ジャズ、エレ・ジャズロックをベースとした、いわゆる「融合音楽」の一つで、例えば、カシオペアの音志向と比較しても、優劣はつけ難い、と僕は思っている。

THE SQUARE『MAGIC』(写真左)。1981年8-9月の録音。ちなみにパーソネルは、安藤まさひろ (g), 伊東たけし (as, lyricon), 久米大作 (key), 田中豊雪 (b), 清水永二 (ds)。以上が「ザ・スクエア」。ゲストとして、仙波清彦 (conga), 御厨裕二 (g), キャサリーン (vo), 金子マリ、タンタン、サンディー (chor), 中西ストリングス。特別参加として、タモリ(tp)。

ザ・スクェア名義の5作目のアルバムになる。このアルバムこそが、当時の「ザ・スクエア」の音志向の特異性、独特の個性を表している好盤だと思う。
 

The-squaremagic

 
音を聴けば、たちどころに判るが、まず、サックスになり変わって、フロントで大活躍するのが「リリコン」。このリリコンの活用、そして、シンセの積極活用が、当時、テクノ・ポップが流行っていた我が国のフュージョンらしいアレンジ。

冒頭のボーカル入り人気曲「IT'S MAGIC」は、キャサリーンのボーカルがとても可愛い、和風のディスコ・ミュージック。ビートがどう聴いても「和」している。そして、ボーカル&コーラスが、どう聴いても、当時のニュー・ミュージックの影響が感じられる。なんとか米国フュージョン風に、と工夫を凝らしているが、結果、どう聴いても、我が国のフュージョンらしい独特のアレンジが楽しい。

シンセ・ドラム活用や、リズム&ビートは、どう聴いても、当時、わが国で流行っていた「テクノ・ポップ」の影響が感じられる。なんせ、収録された曲の中にも、ラスト曲のタイトルが「かわいいテクノ」とあったりする。

ザ・スクエアの演奏のベースは、フュージョン・ジャズなので、この盤は、フュージョン・ジャズの最たるもの、エレなジャズロックに和風ディスコ、ニュー・ミュージック、テクノポップが融合した音楽成果と評価できる。異種格闘技が大好きだった「YMO」もびっくりである(笑)。それでも、フュージョン・ジャズの好盤として、このアルバムはまとまっているので、当時のザ・スクエアの力量たるや恐るべし、である。

そして、特別参加として、タモリさんが、7曲目「サンシャイン・サンシャイン」とラストの「かわいいテクノ」で、トランペットとバックグラウンド・ボーカルで参加している。これも異種格闘技のバリエーションの一つ、我が国ならでは「融合音楽」の成果であろう。

とにかく、今の耳にも古さを感じさせない、和フュージョン・ジャズの好盤として、十分、評価できる内容である。
 
 

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2024年5月 9日 (木曜日)

第一期のピークの音『SUN SUN』

カシオペアは、結成時からリーダー兼ギタリストの野呂が書くオリジナル曲を中心に演奏してきた。バンドの方針なんで、良いも悪いも無いのだが、長年、その音楽性を継続してくると、演奏側からすると「慣れ」、聴く方からすると「マンネリ感」が芽生えてくる。カシオペアとて例外では無かった様である。

CASIOPEA『SUN SUN』(写真左)。1986年6月8日 - 6月29日、NYでの録音。1986年9月のリリース。ちなみにパーソネルは、ちなみにパーソネルは、野呂一生 (el-g), 向谷実 (key), 櫻井哲夫 (b), 神保彰 (ds)、 第一期カシオペア、伝説の4人。結成10周年記念アルバム。共同プロデューサーにカルロス・アロマーを迎えて、NYでの録音。

NY録音ということで、現地のスタジオ・ミュージシャンが多数、ゲスト・ミュージシャンとして参加している。主だったところとして、「サムシング・ロング」のリード・ボーカルで、ジョン・ウェイト(ベイビーズ、バッド・イングリッシュのボーカル担当)、「サン」のリード・ボーカルで、フランク・シムズがゲスト参加している。他のゲスト・ミュージシャンは知らない名前ばかり。

当時流行のサウンド採り入れた意欲作、という巷の評価ではあるが、良くも悪くも、明らかにアメリカナイズされたフュージョン・ジャズの音になっている。アメリカナイズと言っても、NY録音なので、東海岸系のフュージョン・ジャズの音志向である。NYらしいダンスビートを積極採用し、ドラムには深いデジタルリバーブが掛けられている。ん〜、時代を感じるなあ。
 

Casiopeasun-sun

 
特に、ボーカル入りの曲などは、フュージョン・ブームの最後の頃の、AORなのか、ソフト&メロウなブラコンなのか、良く判らないボーカル・チューンの音の傾向を踏襲していて、明らかに雰囲気が古くて、今の耳には「懐メロ」にしか聴こえない。バックでのカシオペアの演奏はカシオペアらしさを保っているが、もともとボーカルのバックに向く音志向では無いので、やっぱり、カシオペアのボーカル入りの曲はあまり好きじゃない。

インスト・バージョンは、アメリカナイズされているとは言え、演奏のそこかしこにカシオペアらしさが散りばめられているので、聴いていて飽きが来ない。さすがはカシオペアで、バンド・サウンドのクオリティはしっかりと維持している。が、野呂中心のソング・ライティングが、そろそろ「慣れ」と「マンネリ」になりかけている傾向が見え隠れしている。

結成10周年記念アルバムとして、せっかくのNY録音だった訳だが、共同プロデューサーにカルロス・アロマーを迎え、当時流行のサウンド採り入れたという割には、それまでのカシオペア・サウンドに新しい音志向と魅力を加えることが出来たのか、といえば、ちょっと首を傾げざるを得ない。

断っておくが、カシオペアの演奏、サウンドは、ほぼ成熟していて、きっちりと当時の水準を保った、充実した演奏内容である。ただ、バンド・サウンドとして、新しい何かが付加されていない、という点が気がかりだ、ということ。

この盤を聴いた当時、次にカシオペアはどこに行くのだろう、と不安になったことを覚えている。そんな気持ちを抱えながら、この『SUN SUN』を聴いていた1986年である。
 
 

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2024年5月 8日 (水曜日)

ライヴ名盤 『CASIOPEA LIVE』

CASIOPEA(カシオペア)。世界に誇る、我が国の老舗フュージョン・ジャズ・バンド。1977年に結成。1979年にデビュー。2006年に全ての活動を一旦休止。6年後の2012年、CASIOPEA 3rd(カシオペア・サード)の名義で活動を再開、2022年7月からは、CASIOPEA-P4(カシオペア・ピーフォー)に名義を再々度変更して活動を継続している。

カシオペアのデビューが、僕がちょうどジャズを本格的に聴き始めた頃で、デビュー・アルバムからずっと、リアルタイムにその活動、アルバムのリリースを聴いてきた。バカテク集団でありながら、テクニックに頼ること無く、キャッチーなフレーズを連発、アレンジが秀逸で、インストナンバーは聴き応え十分。デビュー・アルバムから、CASIOPEA-P4名義のアルバムまで、ずっと聴き親しんで来た。

『CASIOPEA LIVE』(写真左)。 1985年4月27日、東京・両国国技館でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、野呂一生 (el-g), 向谷実 (key), 櫻井哲夫 (b), 神保彰 (ds)。 第一期カシオペア、伝説の4人のライヴ・パフォーマンスの記録。『THUNDER LIVE』、『MINT JAMS』に続く通算3作目のライヴ・アルバム。
 

Casiopea-live

 
このライヴ盤を聴き直すのは久しぶりなのだが、やはり、カシオペアはライヴが良い。独特なテンションを伴った稠密で整った演奏も良いのだが、熱量、疾走感、ダイナミズム溢れるライヴ演奏はさらに良い。櫻井のベース、野呂のエレギ、向井のキーボード、そして、神保のドラム。とにかく、テクニックの「圧」が凄い。そして、フレーズに漂う「歌心」がキャッチー。テクニックとパフォーマンスが、ライヴにて「映えに映える」。

冒頭、ベースのイントロから入る「Down Upbeat」が途方もなく格好良い。6曲目からラストの9曲目まで、「Looking Up」〜「Eyes Of The Mind」〜「Asayake(朝焼け)」〜「Galactic Funk」の怒涛の流れが凄まじい。一糸乱れぬ途方もないバカテク、フレーズに漂うキャッチーな歌心、疾走感とダイナミズム。第一期カシオペアの真骨頂なパフォーマンスが素晴らしい。

この第一期カシオペア、この4人のパフォーマンスが、僕のカシオペアの音の原体験になっている。このライヴ盤に収録された全9曲、カシオペアのベスト盤と捉えても良い、カシオペアの音世界を彷彿とさせる秀曲の数々。これぞ、カシオペアのサウンド、という感じのパフォーマンスの記録。カシオペアのライヴ名盤の一枚です。
 
 

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2023年12月 3日 (日曜日)

マリーン・ウィズ・シーウインド

クロスオーバー&フュージョン・ジャズについては、1970年代から1980年代前半までが流行期。特に1970年代後半から1980年代前半までがピークで、クロスオーバー&フュージョン・ジャズ専門の月刊誌までが発刊されていた。

そんな、クロスオーバー&フュージョン・ジャズについては、現在までに相当数のクロスオーバー&フュージョン盤がリイシューされてきた。しかし、「あれはどこへ行った」と探し回る位の「クロスオーバー&フュージョンの好盤」でも、今までリイシューされないもの多数存在する。まあ、セールスにならないリスクはあるから仕方ないことではあるが...。

Marlene with Seawind『Summer Night』(写真)。1982年の作品。ちなみにパーソネルは、Marlene (vo), Kim Hutchcroft (sax), Lew McCreary (tb, tracks: A3), Flugelhorn – Gary Grant, Jerry Hey (tp, flh), Larry Williams (key), Bud Nuanez (g), Ken Wild (b), Bob Wilson (ds, perc), Ron Kalina (harmonica, tracks: A4)。

ハワイアン・クロスオーバー&フュージョンの大御所バンド・シーウインドをバックに、フィリピン出身の天才歌姫マリーンが唄いまくった、クロスオーバー&フュージョン・ジャズの秀作。 CBS/Sonyレコードからのリリース。和フュージョン・ジャズ盤の名盤の一枚。主な録音はハリウッドで行われている。当時、アルバム制作については、気合が入っていたんやろうなあ。
 

Marlene-with-seawindsummer-night

 
シーウインドの爽やかファンキーで躍動感溢れる、切れ味の良いブリリアントなホーン・セクションに乗って、マリーンが若々しく、パンチのあるボーカルを披露する。バックがシーウインドなんで、クロスオーバー&フュージョンの範疇で語られることが多いが、マリーンのボーカルは素直でポップなもので、ボーカルから聴くと、AORの秀作と評価しても良い内容。

リリースは1982年で、クロスオーバー&フュージョンやAORのブームは下降線に転じた時期で、新作はマンネリ基調の退屈なアルバムがリリースされがちな環境だったが、この盤は違った。まず、バックのシーウインドが素晴らしく内容のある演奏を繰り広げている。これが最大の聴きもので、シーウインドの演奏だけを切り出しても秀作として評価できるパフォーマンスである。

そんなシーウインドをバックに唄うのだ。マリーンは気合が入っているし、実に気持ちよさそうに唄っている様がこの盤から伝わってくる。特に、アップテンポで始まる冒頭のタイトル曲「Summer Night」が秀逸な出来。ブルー・アイド・ソウル系バンド曲のカヴァーだが、これが実に良い。この冒頭の一曲がこの盤全体の雰囲気を代表する名演、名唱。

リリース当時は、貸しレコード屋で借りてカセットにダビングして所有していた盤で、カセット・デッキが壊れた後、長らく聴くことの出来なかったアルバム。最近、サブスク・サイトにアップされているのを見つけて、思わず再聴。良いクロスオーバー&フュージョン盤に再会できました。
 
 

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2023年11月22日 (水曜日)

ユッコ・ミラー『Ambivalent』

ユッコ・ミラー。我が国の若手女子の実力派サックス奏者。エリック・マリエンサル、川嶋哲郎、河田健に師事。19歳でプロデビュー。 2016年9月、キングレコードからファーストアルバム「YUCCO MILLER」を発表し、メジャーデビュー。「サックスYouTuber」としても爆発的な人気を誇る。

そんなユッコ・ミラーのサックスがお気に入りである。特に、ながら聴きのフュージョン系ジャズとしていい感じ。ユッコ・ミラー自身のアルト・サックスの音がとても良い。アクがなく、すっと素直に伸びで、変に捻ることなく、ストレートにフレーズを紡ぐ。音は明るく軽くブリリアント。テクニックは確か。印象にしっかり残るが、決して耳障りではない。

ユッコ・ミラー『Ambivalent』(写真)。2023年11月のリリース。ちなみにパーソネルは、ユッコ・ミラー (as, vo, bs), 曽根麻央 (p, key, tp), 馬場桜佑 (tb)、中村裕希 (b)、山内陽一朗 (ds)。ユッコ・ミラーの6枚目のリーダー作になる。収録曲を見渡すと、まず、チャレンジングなカバー曲が目を引く。

4曲目の「KICK BACK」は、米津玄師の手になるアニメのテーマ曲。バリバリ、シャウト系ハードロックっぽいボーカル曲なんだが、この原曲の持つ雰囲気を上手くアルト・サックスで再現している。トロンボーンとトランペットとサックスというブラス・セクションが大活躍。曲の旋律をなぞるだけではない、原曲のコード進行を拝借して、正統派ジャズのごとく、しっかりとしたアドリブを展開する。

もう一曲は、7曲目の「可愛くてごめん」。日本のクリエイターユニット・HoneyWorksの楽曲。TVアニメ『ヒロインたるもの!〜嫌われヒロインと内緒のお仕事〜』のキャラクターソング。これまた、今年大流行りのJ-Pop曲を曲想に合った「可愛らしい」アレンジでガンガン、ジャズしている。しかも、アドリブ部は「可愛くない」アレンジ(笑)。うむむ、ユッコ・ミラー恐るべし、である。
 

Ambivalent

 
正統派フュージョン・ジャズの楽曲っぽい、5曲目の「Morning Breeze」 は、MBSお天気部秋のテーマ曲。そして、ソフト&メロウなフュージョン・ジャズにおける代表的名曲、グローヴァー・ワシントン・ジュニア & ビル・ウィザースの「Just the Two of Us(クリスタルの恋人たち)」をカヴァっている。これがまた、コッテコテのソフト&メロウなアレンジで「攻めに攻める」。

ユッコ・ミラーの素晴らしいところは、この様な、フュージョン・ジャズ全盛期の名曲や、J-Pop系のアニメ関連の主題歌やキャラクターソングといった「チャレンジングなカバー曲」を、ラウンジ・ジャズっぽく、楽曲の持つ有名な旋律をなぞるだけでなく、それぞれの曲が持つコード進行を拝借して、しっかりと即興演奏っぽく、正統派ジャズっぽいアドリブを展開するところ。

そういう「意欲的」なところが全面に押し出されているからこそ、ユッコ・ミラーのアルバムは決して「ラウンジ・ジャズ」にはならない。どころか、バックの優秀なリズム隊の、切れ味の良い、躍動感あふれるリズム&ビートを得て、高度な内容の「現代のフュージョン・ジャズ」を展開している。そう、聴き手やレコード会社に迎合することなく、しっかり「ジャズ」しているところが凄い。

ユッコ・ミラーが、雑誌インタビューで「すごく幅広いし、それが面白いし、まったく飽きないアルバムになりました」と語っているが、全くその通りだと思う。ユッコ・ミラーの自作曲も内容充実。

チャレンジングなカバー曲と相まって、とてもバラエティーに富んだ、表情豊かな、実に人間っぽいアルバムに仕上がっている。アルバム・タイトルの「Ambivalent」は言い得て妙。ながら聴きに最適な「爽やかな」内容の好盤です。
 
 

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