2021年11月 9日 (火曜日)

コニッツのソロ・パフォーマンス

ジャズは即興の音楽。ソロ演奏も「アリ」である。が、ソロ演奏には「向き不向き」の楽器がある。まず、ピアノは「向く」。旋律楽器、打楽器の両方の機能を持つピアノは「1人オーケストラ」ですら出来る楽器である。ソロ演奏にはバッチリである。逆に、管楽器は「不向き」。旋律楽器の機能しか無いので、リズム&ビートの供給が出来ない。

管楽器のソロ・パフォーマンスの場合、旋律を吹き上げる時、旋律を吹きながら、旋律の流れの中で、リズム&ビートを感じることが出来る様な吹き方をする必要がある。これが相当に難しい。アドリブ・フレーズを頭の中に思い浮かべつつ、アドリブ・フレーズを実際に吹く。これだけでも大変なのに、リズム&ビートを感じることが出来る様な吹き方を加えるのは至難の業だ。

Lee Konitz『Lone-Lee』(写真左)。1974年8月15日、コペンハーゲンでの録音。Steeplechaseレーベルの SCS1035番。ちなみにパーソネルは、Lee Konitz (as) のみ。リー・コニッツによる、アルト・サックスのソロ演奏である。収録曲は「The Song Is You」(収録時間 : 38:41) と「Cherokee」(収録時間 : 17:47)の2曲のみ。2曲とも長尺のソロ・パフォーマンスである。
 

Lonelee

 
サックスのソロ・パフォーマンスについては、僕は、1985年7月19日、ニューヨーク近代美術館におけるソロ・パフォーマンスを収録したライヴ盤、Sonny Rollins『The Solo Album』しか知らない。そして、このリー・コニッツの『Lone-Lee』は、ロリンズのソロ・ライヴ盤に比肩する、素晴らしい内容のソロ・パフォーマンスである。加えて、コニッツのソロ・パフォーマンスの優れたところは、収録された長尺の2曲は、共にジャズ・スタンダード曲である、ということ。

ロリンズの様に、思うがままに自由に旋律を吹き上げるのでは無い、スタンダード曲の旋律とコード進行をベースに、基となるスタンダード曲につながるアドリブ旋律を頭の中に想起し吹き上げる。そして、聴き手がリズム&ビートを感じることが出来る様に工夫しつつ、アドリブ・フレーズを吹き上げる。この2つの難題をコニッツは見事に解決している。

アルト・サックスのソロ演奏が延々と1時間弱続くので、通常のジャズ者の方々にはお勧めし難い、趣味性の高い優秀盤である。でも、このコニッツのパフォーマンスは素晴らしい。特に、フレーズを紡ぎ出していく、イマージネーションの豊かさについては脱帽である。アルト・サックスを吹く演奏家の方々には一聴をお勧めしたい逸品です。何気に、リー・コニッツって、凄いアルト・サックス奏者やなあ、と改めて思い直しました。
 
 
 
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  ・The Brothers Johnson『Light Up the Night』&『Winners』

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  ・『ヘンリー8世と6人の妻』を聴く

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  ・伝説の和製プログレ『四人囃子』

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2021年1月31日 (日曜日)

素晴らしいデュオ演奏の一枚

Lee Konitz(リー・コニッツ)。1927年10月13日、米国シカゴ生まれ。April 15, 2020年4月15日、米国NYにて逝去。享年92歳。コロナ感染が起因の合併症での逝去であった。今回のコロナ禍では幾人からレジェンド級のジャズマンが犠牲になっているが、コニッツもその1人になってしまった。92歳当時、まだまだ現役で活躍していただけに実に残念なことであった。

Lee Konitz & Hein Van De Geyn『Meeting Again』(写真左)。2006年4月8日、仏アウステルリッツの「Beauforthuis」でのライヴ録音。オランダの名門タイムレス・レーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Lee Konita (as), Hein Van de Geyn (b) のデュオ。リー・コニッツが78歳の時のパフォーマンスになる。

1950年代前半、トリスターノ派のクール・ジャズの主要メンバーの1人として名乗りを上げ、以来、切れ味の良い抑制されたエモーショナルなブロウで思索的なフレーズを聴かせてくれたリー・コニッツが、オランダのベーシスト、ハイン・ヴァン・デ・ゲインと、徹底的にクールにブロウしたデュオ・パフォーマンスの記録である。
 
 
Meeting-again
    
 
全11曲であるが、その全てが有名スタンダード曲。これだと「今まで何処かで聴いたことがある」イメージが強く出て、俗っぽくて飽きの来る演奏になるような危惧があるのだが、どうして、コニッツはそうはならない。創造力豊かに、今までに聴いたことが無いイメージで、クールにモーダルなインプロビゼーションを繰り広げるのだから、もはや「脱帽」である。

ベーシストは「ハイン・ヴァン・デ・ゲイン」。1956年7月生まれのオランダ出身のベーシストである。録音当時は49歳。1980年から82年まで米国で活動、1983年にオランダに戻って、以降、欧州での人気ベーシストとして活躍している。が、僕はこの盤まで、このベーシストのことは知らなかった。派手さはないが,コニッツのアルトに絡んでいく美しいメロディーを持ったラインは魅力的で、低音の締まった質感も良い感じ。

コニッツはこの優秀なベーシストを得て、全11曲、1時間に渡るデュオ・パフォーマンスを一気に吹き切っていく。アルト・サックスとベースのダイアローグも好調、全編に渡り、程良いテンションを維持しつつ、時に濃密に絡み合い、時に間を活かしたクールな展開でじっくり聴かせてくれる。素晴らしいデュオ・パフォーマンスの一枚である。
 
 
 
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  ・『The More Things Change』1980

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  ・The Band『Stage Fright』

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  ・僕達は「タツロー」を聴き込んだ
 

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2020年8月26日 (水曜日)

硬派なボサノバ&サンバ・ジャズ

酷暑がぶり返した。先の日曜〜月曜は涼しくなって「そろそろ秋ですかね〜」という気候だったのだが、昨日の昼過ぎから一気に酷暑がぶり返した。乾いた熱風の南風が吹き込んで、部屋で窓を開けっ放しにして昼寝をしていたら、なんだか体に熱気が籠もって、嫌な暑さで目が覚めた。頭がボンヤリして、変な汗をかいていて、思わず熱中症になりそうになった。危ない危ない。

Lee Konitz & The Brazilian Band『Brazilian Rhapsody』(写真左)。1995年1月28ー31日、NYでの録音。Venus Recordからのリリース。ちなみにパーソネルは、Lee Konitz (as, ts), Romero Lubambo (ac-g), Peggy Stern (p), Dave Finck (b), Duduka Dafonseca (ds), Waltinho Anastacio (perc), Adela Dalto (vo)。

リーダーのリー・コニッツは、レニー・トリスターノに師事した「トリスターノ派」と呼ばれるクール・ジャズを代表するサキソフォニスト。クールではあるが、テクニック優秀、エッジの明確な、ダンディズム溢れる流麗なサックスを吹く。1940年代末にクロード・ソーンヒル楽団で頭角を現して以来、2018年「Prisma」まで多くのリーダー作をリリース。しかし、今年の4月15日、92歳で惜しくも鬼籍には入ってしまった。

タイトルと収録された曲目を見れば「硬派なクール派サキソフォニスト、リー・コニッツは、小洒落たボサノバ&サンバ・ジャズをやった」安易な企画盤に思える。アルバム・ジャケットを見ても、お洒落なイラスト・イメージから、なんだか「大丈夫かな」と思う。しかも、ベテラン・ジャズマンを担ぎ出して、人工的なハードバップを創り出しがちなヴィーナス・レコードの制作である。
 
 
Brazilian-rhapsody  
 
 
やっぱりイージーリスニング風なボサノバ&サンバ・ジャズの企画盤だと敬遠したくなる。が、これが意外と面白い、興味深い内容のボサノバ&サンバ・ジャズに仕上がっているのだから、やっぱりジャズって自分の耳で聴いてみないと、その盤が持つ「本当」が判らない。

この『Brazilian Rhapsody』は、コニッツが68歳の時の録音。ほぼレジェンドの域に達したコニッツ。そのサックスの吹きっぷりは堂に入っていて素晴らしい。音にも張りと伸びがあって太いブロウ。そんなコニッツが、情熱的に、かつリリシズムたっぷりにクールなパフォーマンスを展開した、意外と硬派な「現代のボサノバ&サンバ・ジャズ」である。

1960年代のボサノバ&サンバ・ジャズというのは、イージーリスニング風で、聴き易くポップでライトなイメージ。本来の純ジャズの硬派で骨太な演奏では無く、優しく爽やかな演奏が主流。ボサノバ&サンバのジャズ版として聴き流すには良いのだが、ジャズとして聴くには、ちょっと物足りない。しかし、この『Brazilian Rhapsody』は、意外と本来の純ジャズの硬派で骨太な演奏がメイン。

甘さや優しさ、爽やかさを極力抑え、従来の純ジャズ風の硬派で骨太な、いわゆる「ネオ・ハードバップ」風の演奏が意外と「耳新しい」。クール派の名手が、硬派にクールにボサノバ&サンバ・ジャズを吹きまくる。今までに「ありそうで無かった」アルバム作りに感心する。

もともとボサノバ&サンバ・ジャズはメロディアスな旋律が多いので、硬派でクールなコニッツのサックスとの相性が良いようだ。クールに硬派に吹き進める中に、そこはかとない哀愁が漂うところがグッド。なかなかに聴き応えのある「硬派なボサノバ&サンバ・ジャズ」盤である。
 
 
 

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  ・『Your World and My World』 1981

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  ・『Music From Big Pink』

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  ・太田裕美『Feelin’ Summer』



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2020年6月22日 (月曜日)

「クール・ジャズ」のエヴァンス

ジャズ・ピアノの最大のレジェンド、ビル・エヴァンスであるが、トリオ編成が全て、と偏った評価をされている傾向が強いのか、トリオ編成以外の、特に管入りのクインテットやカルテットの編成については、評判は芳しく無い。

エヴァンスは伴奏上手なピアニストなので、管入りのクインテットやカルテット編成のバッキングについても、エヴァンスの持ち味、実力を遺憾なく発揮することは間違い無いのだが、どうしたことか、管入りのクインテットやカルテットの編成については手厳しい評価を見ることがある。

Bill Evans with Lee Konitz, Warne Marsh『Crosscurrents』(写真)。1977年2月28日、3月1ー2日の録音。ちなみにパーソネルは、Bill Evans (p), Lee Konitz (as), Warne Marsh (ts), Eddie Gómez (b), Eliot Zigmund (ds)。アルバムのリリースが1978年なので、録音後、内容チェックして「エヴァンスからもOKが出て」、リリースされたものになる。決して「お蔵入り盤」では無い。

もともと、エヴァンスは「レニー・トリスターノ」のクール・ピアノの影響を受けているところがあって、そういう意味では「トリスターノ派」の代表格、アルト・サックスのリー・コニッツ、テナー・サックスのウォーン・マーシュとの共演は望むところだったのでは無いか。エヴァンスが逝去するまで残り3年。この共演は生前にやっておきたかったのではないか、と想像している。
 
 
Crosscurrents  
 
 
さて、その内容であるが、そんなにケチョンケチョンにこき下ろすほど、内容は悪く無い。エヴァンスのピアノは歯切れ良く、ポジティヴだし、弾き回しも揺るぎが無い。彼の個性のひとつである「バップなピアノ」が前面に押し出されていて、かつ、ピアノ・トリオでのパートナーである、ゴメスのベースも、ジグモンドのドラムもいつも通り好調であり、良い感じのパフォーマンスを発揮している。

コニッツとマーシュのサックスについても、ピッチが合って無いだの、イマージネーションに欠けるだの、フニャフニャだの、一部では「ケチョンケチョン」な評価なのだが、今の耳で聴いてみると、そんなに悪く無いと思う。両者とも「トリスターノ派」として活躍していた1950年代前半から半ばのパフォーマンスに立ち返っている様でもあり、内容的にはちょっと「古い」が、決して内容的に劣る、というブロウでは無い。

当時のジャズとして「新しい何か」があるか、と言えば「無い」のだが、トリスターノ派のクール・ジャズの1970年代版として、聴き易く、ソフト&メロウにまとめた、と捉えれば、そんなにおかしい内容では無いだろう。少なくとも、エヴァンス、コニッツ、マーシュ、それぞれがそれぞれの持ち味を活かした、リラックスしたセッションである。

この盤は、評論家筋と一般のジャズ者の方々との評価が大きく分かれる「エヴァンス盤」ではある。まずは自らの耳で聴いて評価することをお勧めする。他人の悪評を鵜呑みにして遠ざけるには惜しい内容のエヴァンス盤だと僕は思う。
 
 
 

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 ★ AORの風に吹かれて    【更新しました】 2020.06.12更新。

  ・『Bobby Caldwell』 1978

 ★ まだまだロックキッズ     【更新しました】 2020.06.12更新。

  ・Led Zeppelin Ⅲ (1970)

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【更新しました】 2020.06.12更新。

  ・太田裕美『心が風邪をひいた日』
 

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2020年2月24日 (月曜日)

コニッツのスタンダード曲の解釈

ヴィーナス・レコードのジャズ盤のジャケット・デザインは「エロい」デザインで一世を風靡した。女性のヌード&セミヌード、下着姿で、ポーズも悩殺ポーズが多い。明らかにジャズ盤のジャケットとしては異端で、硬派なジャズ者ベテランの方々からは「けしからん」とお叱りを受けている。それでも、その傾向を修正することは無く、「エロい」ジャケットはヴィーナス・レコードの代名詞になった。そういうこともあって、ヴィーナス・レコードのアルバムについては、アルバム鑑賞を控えてきた。

しかし、である。ヴィーナス・レコードのカタログを見てみると、全てのジャケットが「エロい」訳では無い。ジャズらしいデザインのジャケットもほぼ半数はあるだろうか。「ジャケットがエロすぎる」ヴィーナス・レコードであるが、私は、純ジャズとして聴き応えがあればあるほど、ジャケットの「エロ度」は下がる、と睨んでいる。ということで、最近、ヴィーナス・レコードの「エロくない」ジャケットを選んで、順に聴き始めた。

Lee Konitz Quartet『Jazz Nocturne』(写真左)。1992年10月5日の録音。ちなみにパーソネルは、Lee Konitz (as, ss), Kenny Barron (p), James Genus (b), Kenny Washington (ds)。リーダーのリー・コニッツは、アルト・サックス奏者の「レジェンド」的存在。リー・コニッツは1927年10月生まれなので、今年で83歳。この盤の録音時は65歳。年齢的にはベテラン中のベテランの位置付けで、充実した内容のパフォーマンスが耳を惹く。
 
 
Jazz-nocturne-1  
 
 
レジェンド的存在であるが、硬派で先進的なブロウが個性のコニッツ。ヴィーナス・レコードの、音の艶や甘さを強調し、耳に心地良いビート音を推しだし、独特のエコーをかけつつ、選曲はスタンダード曲を中心にして「聴き心地」に重きを置く、という「アルバムの制作志向」にコニッツが乗った盤である。日本人好みのベタな選曲ばかり、と揶揄する声もあるが、ちょっと捻りを効かせたアレンジとコニッツの硬派で先進的なブロウによって、なかなか内容のある優れたスタンダード曲の解釈に耳を奪われる。「無理矢理やらされた」という声もあるが、そうだとしても、この盤のスタンダード曲の解釈は素晴らしい。

コニッツと共に、ピアノのケニー・バロンのパフォーマンスも素晴らしい。もともと「ピアニストとしての総合力」で勝負するタイプのピアニストであるが、伴奏に回った時のピアノの素晴らしさはジャズ界の中でも指折りの存在。そんな「伴奏上手」なバロンが大活躍。硬派で先進的なフレーズを繰り出すコニッツのアルト・サックスをガッチリと受け止め、コニッツの音とのバランスをしっかりと取っている。コニッツのアルト・サックスをスタンダード曲の取り回しに最適な雰囲気に落ち着かせているのが、バロンのピアノだと僕は感じている。

なにかと批判の多いヴィーナス・レコードではあるが、レジェンド、ベテラン中心に、ヴィーナス・レコードの「アルバムの制作志向」に合わせて、ここまでの「成果」をあげているのだから、やはり隅に置けないレーベルである。「エロい」デザインのアルバム・ジャケットについても、最近リリースされているヴィーナス・レコードのアルバムについては、「エロい」ジャケットの出現度は以前に比べて、明らかに低くなっている。が、とにかく、ジャズ盤の真価はやはり「内容」である。
 
 
 
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2020年1月25日 (土曜日)

1980年代後半のリー・コニッツ

ジャズ盤の蒐集〜リスニングって終わりがない。40年以上、ジャズ盤を聴き続けてきたが、それでも「この盤は知らない」そして「ええ内容のアルバムやなあ」と感心することがまだまだあるのだ。最近思うに、ジャズ盤って、いったいどれだけの数があるんだろう。意外と音楽のジャンルの中で一番、枚数が出てたりして。

Lee Konitz『The New York Album』(写真左)。1987年8月18 &19日の録音。ちなみにパーソネルは、Lee Konitz (as), Harold Danko (p), Marc Johnson (b), Adam Nussbaum (ds)。Lee Konitz(リー・コニッツ)は、1927年生まれのアルト・サックス奏者のレジェンド。この盤の録音時で既に60歳の大ベテラン。録音時は純ジャズ復古の時代。

しかし、純ジャズ復古の時代とはいえ、1987年という時代に、こんなに硬派で内容の濃いメインストリーム・ジャズのアルバムが録音されていたなんて、単純に「驚き」である。とにかく、リーダーのリー・コニッツのアルト・サックスが溌剌としていて、良い音を出している。活き活きとしたグルーヴ感を湛えて、ハードバップなアドリブ・フレーズを連発する。聴いていてワクワクする。
 
 
The-new-york-album-lee-konitz  
 
 
もちろん、バラード曲やスローテンポの曲もその表現力は素晴らしく、さすがレジェンド級のアルト・サックス奏者だなあ、と感心することしきり、である。ほんと、アルト・サックスが良い音で「鳴っている」のだ。コニッツは意外とアブストラクトで前衛的な面があるんだが、この盤ではそれをちょっと押さえて、フレーズはシンプルで、メロディを素直にリリカルに歌わせている。

バックのリズム・セクションも良い感じ。特に、ピアノを担当しているハロルド・ダンコが良い。僕はダンコのピアノをこのアルバムで初めて聴いたんだが、クールでリリカルな面と熱くグルーヴィーな面とが共存した、実にジャジーなピアノ。結構、ガンガン弾いたりして、カルテット全体のリズム&ビートにメリハリを与えている。

今まで、僕はこの盤を知らなかった。加えて、ピアノのハロルド・ダンコも初めて聴いた。どうもこの頃のコニッツのアルバムって、我が国では全くの情報不足みたいだ。しかし、この盤の内容は良い。カルテットの一体感、漲る覇気。演奏全体に漂うメインストリーム・ジャズなグルーヴ感。力感溢れたメロディアスなアドリブ・フレーズ。いわゆる「1980年代後半のハードバップ」の代表的名演の1つだと思う。
 
 
 
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2019年8月24日 (土曜日)

印象的なデュオ演奏が良い。

スティープルチェイス・レーベルは「欧州のブルーノート・レーベル」と呼ばれる。カタログを見れば、その喩えが良く判る。まず、ビ・バップ時代やハードバップ時代から活躍しているジャズメンの録音が沢山ある。決してトレンドに流されない。1970年代からの活動ではあるが、クロスオーバー〜フュージョンには一切手を出さない。

あるのは純ジャズばかり。誠に硬派なジャズ・レーベルである。純ジャズを専門に、編成はソロからデュオ、トリオ、カルテット、クインテットが殆どで、小規模構成のジャズがメインである。ビッグバンドなど大編成のジャズは無い。恐らく、予算の問題があったのではないか、と思っている。しかし、この小規模編成のそれぞれの演奏が実に見事に録音されている。

Lee Konitz & Red Mitchell『I Concentrate On You』(写真)。SteeplechaseのSCS1018番。1974年7月30日、デンマークはコペンハーゲンの録音拠点「Rosenberg Studio」での録音。 ちなみにパーソネルは、この盤はデュオ演奏なので、Lee Konitz (as), Red Mitchell (b, p)の2人。コニッツは録音時は44歳。ミッチェルは47歳。油ののった中堅である。
 

I-concentrate-on-you

 
ビ・バップ時代のクール派でならしたリー・、コニッツがデュオ演奏にチャレンジしているところがミソ。コニッツは、1950年代、クール派のアルト・サックス奏者である。どれだけクールなブロウを聴かせてくれるのかと思いきや、結構ホットに吹いている。ハードバップ風のメリハリのある「味のあるブロウ」で、淡々と数々のスタンダード曲を吹き上げていく。
 
そして、この盤を聴いて、ちょっとビックリするのが、レッド・ミッチェルのベース。デュオなので、淡々とアルト・サックスのバックに回って、ウォーキング・ベースを弾き続けるのかな、と思ったら「とんでもない」。非常にイマージネーション豊かに唄うが如く、旋律に抑揚、緩急を効果的に付けつつ、コニッツのアルトに「リズム&ビート」を供給する。
 
大向こう張った、大仕掛けの吹き回しは全く無いが、淡々と適度にテンションを張りつつ、印象的なデュオ演奏を繰り広げる。このデュオ盤、ジャズ盤紹介本やジャズ雑誌で紹介されているのを見たことが無い。しかし、とても良い内容のデュオである。コニッツのアルトの個性、ミッチェルのベースの個性、それぞれ良く表現されていて、意外とこの盤「買い」である。スティープルチェイス・レーベル侮り難し、である。
 
 
 
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2017年9月 1日 (金曜日)

好盤なばかりがジャズでは無い

昨日の夜から、思いっきり涼しくなった、我が千葉県北西部地方。少なくとも半袖では寒くていけない。長袖のカッターシャツでも、ちょっと寒い。夏のジャケットを羽織ってやっと良い感じの涼しさである。聞けば、10月上旬の涼しさとか。あれ、今日はまだ9月1日なんですけど(笑)。

でも、これだけ涼しくなると、ジャズ盤鑑賞については、何でもOKである。ハードなフリージャズだって、これだけ涼しいともうOKである。で、今日は思いっきり硬派でハードバップな演奏を聴こうと思い立った。それも切れ味の良い、爽やかどころの、コッテコテのハードバップが良い。で、選んだ盤がこれ。

Lee Konitz『Live At the Half Note』(写真)。1959年2月〜3月、NYのライブハウス、ハーフノートでのライブ録音。ちなみにパーソネルは、Lee Konitz (as), Warne Marsh (ts), Bill Evans (p), Jimmy Garrison (b), Paul Motian (ds)。目を惹くのは、ピアノにビル・エバンスが座り、ベースはギャリソン、モチアンがドラム。なんか凄い面子ではないか。が、絵に描いた様な好盤かと言えば、そうでも無いところがこの盤の面白いところ。
 

Live_at_the_half_note

 
ではあるが、良い感じのハードバップなコニッツである。しかしながら、当時は発表されず、10数年前にようやく発売されたようだが、ながらく入手困難状態が続いた。そんなにチープな内容だったのか、と思いつつ聴くと、まず、コニッツは我関せず、マイ・ペースで吹きまくっている。意外と硬派に、ほんのりアブストラクトに吹きまくる。

そこに、ビル・エバンスのピアノが、これまた意外とアブストラクトに入ってくる。もともと、ハード・バッパーなピアノが基本のエバンスである。かなり硬派にガンガンいく。しかも、タイミングがおかしかったり。アブストラクトなエバンスに慣れてない方には違和感があるだろうな。しかし、これもまた、エバンスの本質である。ある日ある時の、普通なハードバップのライブ・セッションを切り取ったドキュメントなライブ盤なのだ。

確かに絵に描いた様な、素晴らしいハードバップ盤では無いかもしれない。でも、この盤にはハードバップなエネルギッシュな演奏がギッシリである。これを良しと聴くか、これを良く無いと聴くか。それは聴く側の自由。しかし、僕はこの盤に詰まっている、綺麗事ばかりじゃない、このドキュメンタリーの様なハードバップなジャズの雰囲気が意外と好きだ。

 
 

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2017年7月21日 (金曜日)

プレスティッジには気を付けろ

プレスティッジ・レーベルほど、いい加減なジャズ・レーベルはないのではないか。手当たり次第、暇なジャズメンに声をかけて、スタジオで繰り広げるジャム・セッション。リハーサル無しの一発勝負の録音。録音時期の整合性を無視したフィーリングだけを頼りにした「寄せ集め的なアルバム編集」。しかも、LPを大量生産する為に、LP両面合わせて、収録時間が30〜40分までの短いトータル時間。

Miles Davis & Lee Konitz『Conception』(写真左)。PRLPの7013番。この盤ほど、プレスティッジ・レーベルらしい盤は無いのではないか。やっつけの一発勝負の録音、フィーリングだけの録音時期の整合性を無視した「寄せ集めなアルバム編集」。この盤はそういう意味では「凄い内容」である(笑)。

まず、このアルバムのリーダーがあのマイルス・デイヴィスとリー・コニッツである。クール・ジャズの双璧、マイルスとコニッツ。この二人がガップリ組んでセッションを繰り広げる、そんな期待を十分に持たせてくれる、そんな二人の名前が並んでいるのだ。で、聴き始めると激しい違和感に襲われる。

冒頭から「Odjenar」「Hibeck」「Yesterdays」「Ezz-Thetic」までは、マイルス・デイヴィスとリー・コニッツとがガップリ組んだセッションが繰り広げられる。だけど、5曲目からの「Indian Summer」「Duet for Saxophone and Guitar」になると、あれれ、という感じになる。コニッツのアルトとバウアーのギターのデュオ。あれれ、マイルスは何処へ行った(笑)。
 

Miles_konitz_conception

 
しかも、だ。7曲目のタイトル曲「Conception」と続く「My Old Flame」、マイルスはいるんですが、コニッツ、どこにもいないんですが(笑)。しかも特徴のあるテナーって誰だっけ、どっかで聴いたことあるなあと思ったら、ロリンズやないですか。でも、コニッツ、アルトのコニッツ、どこに行ったんですか。

しかも、だ。続く9曲目の「Intoit」そして「Prezervation」に至っては、なんとマイルスもコニッツもいなくなる(笑)。テナーはスタン・ゲッツ、バックのリズム・セクションは西海岸中心。もはや音の雰囲気が全く異なっている。凄い凄いぞ、プレスティッジ・レーベル。

そして、ラスト前の「I May Be Wrong」からラストの「So What」は、西海岸中心のスモール・コンボな演奏。もはや、マイルスとコニッツの影なんぞ全く無い。ラストに至っては、そもそも最初の頃は何を聴いていたんだっけ、という感じに襲われる。最初の4曲だけが、アルバムの額面通り。5曲目以降は、完全な寄せ集め。どう思うと、こういう究極いい加減なアルバム編集になるのか、不思議である。

プレスティッジ・レーベルには気を付けろ。時々、こういうアルバムが混じっている。リーダー名やタイトルに惑わされることなかれ。プレスティッジ・レーベルを聴き進めるには、カタログを手にして、どういうアルバムなのか、事前調査が必須だろう。でないと、時々、とんでもない「駄盤」を掴まされることになる。でも、それがまた楽しいんだけど、プレスティッジ・レーベルって(笑)。

 
 

★東日本大震災から6年4ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

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2017年6月10日 (土曜日)

夜の静寂にクールなジャズ・3

梅雨に入った途端、ピーカンの我が千葉県北西部地方である。明らかに季節は「夏」である。気温もほぼ真夏日状態で「暑い」。まだ結構、風があるので湿気を感じることが少なく、まだエアコンのお世話にはなっていない。窓全開で爽やかな室内である。毎年毎年そうなんだが、夏になってくると、激しい演奏のジャズは避ける傾向にある。

若い時は、逆に暑い夏に熱い演奏を汗をダラダラ流しつつ煙草を吹かしながら格好付けて聴いていた。が、歳を取るにつれ、これは「ダサい」と思うようになった。暑い夏には「涼しげなクールなジャズ」が良い。というか歳を取るにつれ、暑い夏に熱い演奏を聴く体力が無くなった、といった方が良いかな(笑)。

「涼しげなクールなジャズ」といえば、パッと浮かぶのが「デュオ」。ジャズには「デュオ」の好盤が多々ある。即興を旨とするジャズ、ジャズメン2人が対峙して、丁々発止と即興の妙を繰り広げる。デュオにはジャズの本質を貫き通して、インプロビゼーションの世界を紡ぎ上げるに好都合なシチュエーションがあるのだ。
 

Lee_konitz_duets

 
Lee Konitz『Duets』(写真左)。1968年9月の録音。アルトのリー・コニッツ(写真右)が様々な楽器とデュエットするという野心的な企画盤。前に一度、当ブログでご紹介したことがあるかなあ。好きなんですよ、このアルバム。理知的でクールなバップ・マナーで、知的にホットにデュオ演奏を展開している。コード楽器によるソロ空間の制約を嫌ったコニッツが、更なる音の空間を求めて企画した「デュオ」フォーマット集である。

マーシャル・ブラウン(tb)、ジョー・ヘンダーソン(ts)、ジム・ホール(g)、レイ・ナンス(vn)、エディ・ゴメス(b)たちと、次々と相手を変えながらの魅力的なデュオ演奏がてんこ盛りである。どのデュオ演奏もレベルが高い。実験臭いなどと揶揄されることもあるが、聴いていて、どの演奏もそれぞれのジャズメンの個性を発揮して伸び伸び演奏している印象。スイング感も程良く、良い意味で「頭を使いながら」の演奏はクール。

リーダーのコニッツの企画コンセプト「コード楽器によるソロ空間の制約を嫌い、更なる音の空間を求めながら、即興演奏を展開する」がしっかりしているからこそのこの企画盤の成果なのだろう。熱いエモーショナルな演奏ばかりがジャズでは無い。最後の「Alphanumeric」のみ全員で演奏している趣向も企画盤ならではの面白い「仕掛け」。好盤です。

 
 

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