2023年4月24日 (月曜日)

僕なりのジャズ超名盤研究・25

ジャズ名盤と呼ばれるアルバムの中には、そのアルバムの制作された「背景」で、居抜きで高く評価される盤が幾つかある。

もともと、ジャズの歴史を振り返ると、ジャズに纏わるエピソード、特に「人」に関するエピソードはユニークなものばかり。芸術というものは「天才」と呼ばれる人達を中心に積み上げられると感じているのだが、この「天才」と呼ばれる人達に関しては、「人」に関するエピソードに事欠くことは無い。「天才」とは「変人、奇人」と紙一重何やなあ、と感心するばかり。

特に、ジャズについては、ジャズ・ジャイアント、ジャズ・レジェンドと呼ばれるジャズマンのエピソードは、ユニークかつ興味深いものばかり。超一流で伝説となったジャズマンほど、ユニークなエピソードが多い。恐らく、それだけ注目されていて、皆の記憶に残ったのだろうし、伝説として語り継がれてきたのだと思う。

しかし、「背景」の評価=「その演奏」の評価、とするのは、ちょっと違うとは思うので、やはり、ジャズは実際に自分の耳で聴いて、自分で判断するのが一番だろう、と思っている。背景は背景、エピソードはエピソードである。

Sonny Rollins『The Bridge』(写真左)。1962年1月30日、2月13–14日の録音。邦題『橋』。ちなみにパーソネルは、Sonny Rollins (ts), Jim Hall (g), Bob Cranshaw (b), Ben Riley (ds), Harry "H.T." Saunders (ds, track 5 only)。基本は、ロリンズに、ギターのホール、ベースのクランショウ、ドラムのライリーのカルテット編成。何故か5曲目の「God Bless the Child」のみ、ドラムがサンダースに代わっている。

この盤には、モダン・ジャズの歴史や背景、事件を少しでも紐解いた人なら良く知っているエピソードがある。

ロリンズは、1950年代末には人気の絶頂にあった。が、コルトレーンの台頭により、ロリンズは自分のテナーの実力に疑問を感じる。ロリンズは自分の演奏を見つめ直すため、突如引退(実は2度目)。酒と煙草を絶ち、体と精神の鍛錬を怠らず、ウィリアムズバーグ橋にて、サックスの練習に明け暮れる。そして、1961年11月に突然活動を再開し、ほどなくRCAビクターと契約。1959年の夏から3年間の沈黙を経てリリースした復帰第1作が、この『The Bridge』。つまり「橋」である。
 

Sonny-rollins-the-bridge

 
僕はこのエピソードを、学生時代、FMレコパルの「レコパル・ライブコミック」で、石ノ森章太郎さんの書いた『橋』という一話完結の漫画で知った。このロリンズの2回目の「雲隠れ」は、その内容は如何にも当時の日本人好みで、僕もいたく感動した。もちろん、翌日、このロリンズの『橋』を買いにレコード屋へ走ったのは言うまでも無い(笑)。

この盤の感想は、当ブログの過去記事(2008年10月27日のブログ・左をクリック)をご一読いただくとして、今の耳で振り返ってみて、この盤は「ソニー・ロリンズが、ロリンズ自身をブランド化」に踏み切った盤だと感じている。

録音年1962年の当時、ジャズはハードバップの成熟の後、多様化の時代に入っていた。アーティスティック志向として「モード、フリー」、大衆音楽志向として「ファンキー、ソウル」。両極端な志向のジャズが「多様化の時代」の中で、入り乱れ始めていた。

恐らく、ロリンズは2回目の「雲隠れ」の中で、これから、ジャズマンとしてどの志向で勝負していこうか、をサックスの練習に明け暮れる中で考え続けたのでは無いか。そして、出した結論がこの『橋』で演奏されている音で、ロリンズは、実にロリンズらしく、ハードバップ時代のテクニックに磨きをかけたブロウで吹きまくっている。モードにもフリーにも、ファンキーにもソウルにも走らない、ロリンズの、良い意味で唯我独尊な、唯一無二なブロウのみで勝負している。

そんなところに、何故か、プリグレッシヴな、間を活かした枯れた味わいが芳しいジム・ホールのギターを入れたのかが「謎」なのだが、日本語Wikiには「ホールの1999年のインタビューによれば、ロリンズはピアノの和音よりもギターの和音の方が隙間があって触発されやすいと考え、サックス・ギター・ベース・ドラムのカルテットで制作することを決めたそうである」とある。

この『橋』というアルバムは「ロリンズ自身のブランド化」、つまり「ロリンズ・ジャズ」の立ち上げ宣言なアルバムと僕は理解している。このアルバム以降、ロリンズは、ジャズの演奏トレンドに染まること無く、孤高のロリンズ・ジャズを展開していく。それは、21世紀の現代にまで引き継がれていくのだ。
 
 

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2023年4月23日 (日曜日)

僕なりのジャズ超名盤研究・24

ジャズ盤の中には、そのジャズマンの演奏志向とは外れたアルバムが存在することがある。恐らく、そのジャズマンの演奏志向を貫くと、当時のレコード盤のセールスに悪影響を及ぼす可能性が高いと予想される時、プロデュースという観点から、その演奏志向の修正を余儀なくされることが多い、と推察している。

John Coltrane『Ballads』(写真左)。1961年12月21日、1962年9月18日、11月13日の録音。ちなみにパーソネルは、John Coltrane (ts), McCoy Tyner (p), Jimmy Garrison (b, #1-6, 8), Reggie Workman (b, #7 only), Elvin Jones (ds)。演奏のメンバー編成の基本は、コルトレーンの伝説のカルテット。1曲だけ、ベースがレジー・ワークマンに代わっている。

この盤は「当時、フリー・ジャズに走り始め、アルバムの売れ行きに不安を感じたレコード会社が、アルバムを売る為にたてた企画盤」と言われる。確かにそう感じるは、コルトレーンはアトランティック時代(1960〜61年)で、高速シーツ・オブ・サウンドからフリージャズへの傾倒が感じられる盤を制作し、その演奏志向の大きな変化の中で、インパルス・レコードに移籍した。
 
インパルス・レコードでは、初っぱなは『Africa/Brass』で、ジャズ・オーケストラなサウンドに挑戦したが、オーケストレーションの主役は、ドルフィーとタイナー。2枚目の『Coltrane』では、嵐のような「モード+フリー」な展開となって、インパルスとしては、これではなあ、と感じたのでは無いか。
 

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2枚目の『Coltrane』の後、『Duke Ellington & John Coltrane』とこの『Ballads』という話題性溢れる、「売れる」が狙いの企画盤のリリースが続く。その後、当時のコルトレーンの演奏志向をホットに捉えた『Impressions』が出るが、ほどなく『Ballads』の第2弾の様な、やはり「売れる」が狙いの企画盤『John Coltrane and Johnny Hartman』がリリースされている。

確かにこの盤『Ballads』のコルトレーンは、当時のコルトレーンの演奏志向らしくない内容で統一されている。高速シーツ・オブ・サウンドを極力封印し、フリーへの展開は皆無。演奏はタイトル通りバラード曲ばかりで、モーダルな展開もバラードなゆっくりしたリズム&ビートに乗っているので刺激が無い。つまり、とても聴き易い、聴いていて心地の良いジャズ演奏に仕上がっている。

この盤の感想については、当ブログの過去記事(2009年3月9日の記事・左をクリック)をご一読されたい。この盤は、明らかにコルトレーンの演奏志向とは全く異なる内容の「異質のアルバム」と言える。

しかし、コルトレーンは超一流のテナー・マン。バラード演奏だけでまとめてくれ、と言われれば、これだけのハイテクニックを駆使して、最高のバラード演奏集を「ものにして」しまうのだ。そういう意味では、この盤『Ballads』は、コルトレーンの、テナーマンとしての「途方も無い優秀性」の証しでもあるのだ。
 
 

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2023年2月28日 (火曜日)

僕なりのジャズ超名盤研究・23

 エリック・ドルフィーは、お気に入りのアルト・サックス奏者。ジャズを聴き始めた頃、ドルフィーに出会って、これが即興演奏の極致か、とぶっ飛んで以来、ずっとドルフィーは聴き続けている。

twitter で「朝一番のジャズ盤」や「昼下がりのジャズ盤」、そして、寝る前の「今日のラストのジャズ盤」のご紹介のツイートをしているのだが、ここにはドルフィーなど、メインストリーム志向のジャズの伝統的な展開を踏まえながら、アブストラクトにフリーに、限りなく自由度の高いジャズは登場させていない。刺激が強すぎる、というのが理由。

よって、ドルフィーは、個人的に、バーチャル音楽喫茶『松和』で聴いているのだが、ドルフィーはどのリーダー作を聴いても「駄盤」が無い。どのブロウの平均点以上の優秀なパフォーマンスばかりなので、ドルフィーを感じる上で、アルバムを選ぶ必要は無い。その中でも、敢えてどれが良いのか、と問われれば、僕はこのアルバム2枚を推すことにしている。

Eric Dolphy『At The Five Spot, Vol.1 & Vol.2』(写真左)。1961年7月16日、NYの「Five Spot」でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Eric Dolphy (as, b-cl, fl), Booker Little (tp), Mal Waldron (p), Richard Davis (b), Ed Blackwell (ds)。エリック・ドルフィーのアルト・サックスと、ブッカー・リトルのトランペットがフロント2管のクインテット編成。

このパーソネルのメンバーを今から振り返れば、力量十分、テクニック十分の中堅ジャズマンの中でも「曲者」揃い。出てくる音は、当然「曲者」で、メインストリーム志向のジャズの伝統的な展開を踏まえながら、アブストラクトにフリーに、限りなく自由度の高いジャズが展開される。恐らく、当時、最高レベルの「限りなく自由度の高いモーダルな演奏」だと思う。
 

Eric-dolphyat-the-five-spot-vol1-vol

 
まず、Vol.1、1曲目の「Fire Waltz」での、冒頭のドルフィーのアルト・サックスの捻れフレーズを聴くだけで、このライヴ盤は「穏やかではない」ことを感じる。捻れてブッ飛んで疾走するドルフィーのアルト。そこに、負けずに捻れてブッ飛んで疾走するブッカー・リトルのトランペットが絡んでくる。限りなく自由に、従来の穏やかなフレーズを踏襲すること皆無の、鋭角にスクエアにスイングする唯一無二なアドリブ・フレーズ。

Vol.1では、スリリングでハイ・テンションな「限りなく自由度の高いモーダルな演奏」が、これでもか、と言わんばかりに展開する。ジャズとしての「即興演奏」の極致がここにある。

Vol.2は、やや穏やかで懐深い「限りなく自由度の高いモーダルな演奏」が繰り広げられる。オリジナルLPでは、「Aggression」と「Like Someone in Love」の2曲のみ。ほとんどが「即興演奏の嵐」なんですが、やはり、ドルフィーは尋常では無い。特に、バスクラの「異次元さ」が極めつきで、もうこれは癖になる(笑)。ブッカー・リトルのトランペットも熱くて良いんですが、ドルフィーの「変態度合い」が凄くて、これはまあ(笑)。

Vol.2を聴いていて、ドルフィー&リトルのフロント2管は唯一無二で凄いなあ、と改めて感動。「限りなく自由度の高いモーダルな演奏」がどんどん自由度高く、自由度高くなって、アブストラクトにフリーに展開しそうになるのだが、決して、メインストリーム志向のジャズの伝統的な展開を逸脱することは無い。このジャズの伝統的な展開にグッと踏みとどまって演奏するところが良い。何度聴いてもグッとくる。

このEric Dolphy『At The Five Spot, Vol.1 & Vol.2』を聴くと、ジャズとしての「即興演奏」というものが良く判る。ジャズの一番の特徴は「即興演奏」というが、このライヴ盤でのドルフィー&リトルのフロント2管のパフォーマンスは、その「即興演奏」の好例だろう。このライヴ盤を聴く度に、ジャズって凄いなあ、と思うのだ。
 
 

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2023年1月 4日 (水曜日)

僕なりのジャズ超名盤研究・22

ジャズ・ピアノの「最高のスタイリスト」ビル・エヴァンスは、1958年にマイルス・デイヴィスのバンドに短期間加わり、約1年弱、録音とツアーを行っている。その最大の成果が、Miles Davis『Kind of Blue』。マイルスと協働し、ハード・バップ的な頻繁なコード・チェンジではなく、モードを基にしたアドリブ展開を、このアルバムで実現している。

その後、1959年にエヴァンスはドラマーのポール・モチアンとベーシストのスコット・ラファロをメンバーに、自らがリーダーのパーマネントなトリオを初めて結成する。このトリオは、ピアノ・ベース・ドラムスの、各自の創造的な三者三様のインプロを展開する「インタープレイ」を実現した初めてのトリオであり、以降、他のピアノ・トリオ演奏に新しい方向性を与えている。

その最初のスタジオ録音の成果が、Bill Evans『Explorations』であり、Bill Evans『Portrait in Jazz』である。そして、ライヴ録音の成果が以下の2枚である。特に、このライヴ録音の2枚は、このライヴ録音の11日後、ラファロが交通事故で急逝してしまったので、当時から劇的な印象を残している。

Bill Evans『Sunday at the Village Vanguard』(写真左)、Bill Evans『Waltz for Debby』(写真右)の2枚が、そのライヴ録音の成果である。1961年6月25日の録音。ちなみにパーソネルは、Bill Evans (p), Scott LaFaro (b), Paul Motian (ds)。NYの老舗ライヴハウス、ヴィレッジヴァンバードでのライブ録音。

天才ベーシスト、スコット・ラファロが11日後に急逝しているので、ラファロへの感情移入が激しいこの2枚のライヴ盤であるが、冷静になって聴き直してみる。

まず、『Sunday at the Village Vanguard』は、僕は、ピアノ・ベース・ドラムスの、各自の創造的な三者三様のインプロを展開する「インタープレイ」のライヴの記録だと理解している。
 

Sunday-at-the-village-vanguard_waltz-for

 
ラファロのベースばかりがクローズアップされた評価が目に付くが、エヴァンスのピアノも、モチアンのドラムも充実している。これだけ自由度の高いインタープレイは、当時としては唯一無二。適度なテンションの下、三者三様の創造的なインタープレイはそれはそれは見事で、そんな中でもラファロのベースが特に目立つ。

『Waltz for Debby』については、エヴァンスのピアノの「耽美的でリリカルで静的」な面がクローズアップされた、とされるアルバムだが、これについては、僕は、マイルスの下で「ものにした」モード奏法をこの「伝説のトリオ」で実現した唯一のライヴの記録だと理解している。

もともと、エヴァンスは「明確なタッチのバップなピアノ」が持ち味で、「耽美的でリリカルで静的なピアノ」が持ち味では無い。この盤での「耽美的でリリカルで静的」な響きが溢れる演奏でも、エヴァンスのタッチは明確で鋭い。決して、響きを重視した耽美的なタッチでは無い。

この『Waltz for Debby』における「耽美的でリリカルで静的」な雰囲気は、マイルスの『Kind of Blue』のラスト「Blue in Green」に通じる響きだと理解していて、モーダルな演奏の特徴、ビルがマイルスの『Kind of Blue』のライナーノーツで日本古来の水墨画を例に表現した「モード奏法を基にした即興の個の表現」を、この「伝説のトリオ」で表現したものではないか、と思っている。

最後にまとめると、このビルの「伝説のトリオ」のスタジオ録音『Portrait in Jazz』『Explorations』の2枚で表現した、ピアノ・ベース・ドラムスが創造的な三者三様のインプロを展開する「インタープレイ」と、マイルスの下でものにした「モード奏法」をライヴで実現した傑作、と僕は評価している。一期一会の即興演奏であり「ライヴ演奏」であるが故に、この2枚は、後世のピアノ・トリオ演奏に新しい方向性を与えている、と理解している。
 
 

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2022年12月30日 (金曜日)

僕なりのジャズ超名盤研究・21

「サウンド・オブ・ミュージック」というミュージカル映画がある。結構、お気に入りの映画で繰り返し見ている。その中の有名曲に「My Favorite Things」というのがある。雷を怖がる子供たちを「楽しいことを考えて」と、主人公のマリアが励ます場面で使われる曲。そうそう、JR東海「そうだ 京都、行こう」のCMにも、長年使われている。

ジャズの世界では、この「My Favorite Things」は超有名なスタンダード曲扱いで、その切っ掛けは、伝説のテナー・マン、ジョン・コルトレーンになる。コルトレーンが、この「My Favorite Things」という愛らしい楽曲を気に入り、自らのレパートリーにした。そして、それがジャズ者の間で有名にあり、他のジャズマンもカヴァーしたりして、ジャズの世界では超有名曲になっている。

John Coltrane『My Favorite Things』(写真左)。1960年10月21, 24, 26日の録音。ちなみにパーソネルは、John Coltrane (ss, ts), McCoy Tyner (p), Steve Davis (b), Elvin Jones (ds)。メンバー的には、まだ、ベースにギャリソンが参加していないので、「伝説のカルテット」直前の録音になる。

この盤は、コルトレーンがソプラノ・サックスを初めて正式盤で吹いた盤とされ、そのソプラノ・サックスを吹いた「My Favorite Things」の初収録された盤とされる。

が、この盤でのコルトレーンのソプラノ・サックスは、テクニック的にもまだまだ稚拙で、よくこんな平凡な吹奏の「My Favorite Things」をリーダー作に収録したもんだ、と変に感心している。最近のジャズ本や雑誌を見ると、この『My Favorite Things』のソプラノ・サックスはイマイチという評価になっているのも無理は無い。冒頭収録の「My Favorite Things」については「これが初収録」という評価に留まる。
 

John-coltranemy-favorite-things

 
それより、2曲目のバラード「Ev'ry Time We Say Goodbye」の、ビブラートの無い、真っ直ぐなブロウ、そのストレートな音のシンプルなバラード表現にコルトレーンの個性を感じるし、やっとまともな演奏レベルになりつつあるソプラノ・サックスが聴ける。

LPのB面、CDでは3曲目「Summertime」と4曲目の「But Not for Me」は、テナー・サックスに戻して、目眩くバカテク、疾走するシーツ・オブ・サウンドが素晴らしい。モード奏法と前提とした、伝統的なテナー・サックスの奏法については完全に完成の域に達している。

バックの、エルヴィン・ジョーンス(ds), マッコイ・タイナー(p), がやっとコルトレーン好みの「モーダルなリズム隊」の機能を果たしだしたことが良く判る。あとはベースを待つだけ。スティーヴ・デイヴィスのベースは終始、従来のウォーキング・ベースに徹していて、モーダルな他のメンバーとは違和感がある。高速モーダルなフレーズを追うのにウォーキング・ベースは辛そうだ。

この『My Favorite Things』って、結構、扱いが難しいアルバムである。コルトレーンがソプラノ・サックスを初めて正式盤で吹いた盤だが、ソプラノ・サックスについては、まだ吹きこなされていない様で、コルトレーンのソプラノ・サックスを堪能するには、もう少し後のリーダー作を聴いた方が良いだろう。

3曲目「Summertime」と4曲目の「But Not for Me」については、コルトレーンのモード・ジャズの成熟が聴けるが、この2曲だけではちょっと物足りない。

それでもこの盤は「コルトレーンの名盤」とされ、ジャズ者初心者の入門盤の1枚とされる。そういう面では、ジャズ者として、一度はしっかりと聴いておくべき盤、ということは言える。ソプラノ・サックスについては、もう少し練習を積んでから、正式録音に臨んで欲しかったなあ。
 
 

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2022年12月26日 (月曜日)

僕なりのジャズ超名盤研究・20

ジャズ盤には、我が国のジャズ者だけにウケて、他国では全く知られていない盤が結構ある。例えば、ブルーノートの「女性の足元ジャケ」で有名な、Sonny Clark『Cool Struttin'』がそうで、我が国のジャズ者の方々の中では知らぬ者はいない位の人気盤だが、本場米国では全く知られていない。そもそも、リーダーのピアニスト、ソニー・クラーク自体がマイナーな存在。

このエピソードはジャズ雑誌で読んで、最初は「眉唾」と思っていたのだが、実際に米国にビジネス出張に行った折、先方のキーマンの1人が大のジャズ好きで、通訳を通して色々な話をさせて貰ったのだが、確かに、Sonny Clark『Cool Struttin'』については「?」だった。そして、Mal Waldron『Left Alone』もそうだった。しかし、その後、彼もこの2枚を聴いたらしく、「どちらも、なかなか良いハードバップ盤だ、ありがとう」という電子メールが届いたのを覚えている。

Mal Waldron『Left Alone』(写真左)。1959年2月24日の録音。ちなみにパーソネルは、Mal Waldron (p), Jackie McLean (as :track 1のみ), Julian Euell (b), Al Dreares (ds)。マル・ウォルドロンのビリー・ホリディ追悼盤。基本はピアノのマルがリーダーのトリオ。1曲目の「Left Alone」のみ、アルト・サックスのジャッキー・マクリーンが客演している。

我が国ではこのマルの『Left Alone』は大人気盤で、ジャズ初心者向けのジャズ名盤紹介には必ずといっていいほど、この盤のタイトル名が上がってくる。しかし、である。それぞれの評論文を読むと、1曲目のタイトル曲「Left Alone」の「泣きのマクリーン」だけが絶賛されていて、この1曲だけで名盤扱いされているフシがある。確かにマクリーンのアルト・サックスは情感溢れ力強く、聴き応えのあるブロウなのだが、この盤のリーダーはマルであり、マルはピアニストである。

まず、この有名なタイトル曲「Left Alone」では、伴奏上手なマルのピアノが堪能出来る。なるほど、かの伝説の女性ジャズ・ボーカリスト、ビリー・ホリディがマルを伴奏者に指名したのが良く判る。情感を込めて唄う様にアルト・サックスを奏でるマクリーンに対して、絶妙なバッキングで応えるマル。この「伴奏のマル」は聴きもの。
 

Mal_left_alone_1

 
2曲目以降はマルがリーダーのピアノ・トリオの演奏になる。2曲目の「Catwalk」は名演だろう。なぜか、ジュリアン・ユールのベースとマルのピアノの絡みが良い感じなのだ。アル・ドリアースのドラムはあまり目立たないのだが。そうそう、「Catwalk」は曲自体も良い感じ。マルの作曲能力の高さを感じる。

が、である。3曲目の「You Don't Know What Love Is」から「Minor Pulsation」、演奏ラストの「Airegin」まで、内容的に悪くは無いんだが、なんだか演奏が重い。もう少し溌剌と、もう少し躍動感があっても良いと思うのだが、どうも良くない。この盤については、ベースとドラムのリズム隊のパフォーマンスに物足りなさを感じるのだが、このリズム隊がマルのピアノに上手く反応出来ていないというか、マルのピアノについていっていないのが惜しい。

そして、ラストのトラックには、マルが最晩年のビリー・ホリデイの伴奏者だったこともあってか、ビリー・ホリディの思い出についての「マルの語り」が収録されている。マルがとうとうとビリーについての思い出を語っているのだが、当然、英語で語っているので、ほとんど何を語っているのかが判らない。日本盤についても「対訳」が付いている訳でも無い。LP時代、この盤を入手して初めて聴いた時、このラストの「マルの語り」が出てきた時はビックリした(笑)。

このMal Waldron『Left Alone』について、名盤扱いされているのは、冒頭のタイトル曲「Left Alone」でのジャッキー・マクリーンのアルト・サックス、いわゆる「泣きのマクリーン」の素晴らしさだけがその理由で、マルの名盤、名演については他に沢山ある。

確かに、冒頭の「Left Alone」については、「泣きのマクリーン」の素晴らしさ故、ジャズ者であれば一度は聴いておく必要はあるかとは思う。しかし、2曲目以降については、決して、マルの代表的なパフォーマンスでは無いことを考慮しておく必要がある。ちょっと「こまったちゃん」な盤である。
 
 

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2022年12月24日 (土曜日)

僕なりのジャズ超名盤研究・19 〜 『Sketches of Spain』

僕は、マイルス・デイヴィスとギル・エヴァンスのコラボレーションが大のお気に入りだ。Columbiaレコード移籍後の(レコーディングは前だが)『'Round About Midnight』から『Miles Ahead』『Milestones』『Porgy and Bess』『Kind of Blue』『Sketches of Spain』まで、ギルが直接関与したものから、間接的なものまで、マイルスとギルのコラボの成果はどのアルバムを聴いても、今でも惚れ惚れする。

時期的には、1955年から1960年初頭、ジャズでいうと「ハードバップ全盛期」である。そんな「ハードバップ全盛期」に、マイルスはいち早く、ポスト・ハードバップを打ち出し、モード・ジャズへのチャレンジと確立に取り組んでいる。この辺が、魔王ルスの「先取性」であり「革新性」の優れたところなんだが、マイルスが「ジャズの帝王」と呼ばれる所以だろう。

『'Round About Midnight』で、いち早く、ハードバップの演奏フォーマットを確立させ、次作の『Miles Ahead』から、ギルとのコラボで、モード・ジャズに取組み始める。最初の明確な成果が『Milestones』、そして、そのモード・ジャズを確立し、奏法的にも「けりを付けた」のが『Sketches of Spain』だろう。

Miles Davis『Sketches of Spain』(写真左)。1959年11月、1960年3月の録音。ちなみにパーソネルは、と言いたいところだが、細かいメンバー紹介は割愛する。
 

Sketches_of_spain_1
 

なんせ、この盤の演奏は、Miles Davis (tp) が主役、Gil Evans (arr, cond) とのコラボで、バックに錚々たるメンバーのジャズ・オーケストラ。それもフレンチ・ホルン,バスクラ、オーボエ、チューバ、バズーン、加えて、ハープが入る、ギル・エヴァンスならではの楽器構成。

スペインの作曲家ロドリーゴの人気曲をギル独特のアレンジで再編した、アルバム冒頭を飾る「Concierto De Aranjuez(アランフェス協奏曲)」の人気でこの盤は評価されるが、それは違う。この盤は、マイルス=ギルのコラボがモード・ジャズに「けりを付けた」、モード・ジャズを確立させた、ジャズの歴史的にも意義のある名盤である。

このアルバムに収録された曲は、殆どがいわゆるスパニッシュ・モードによる演奏。マイルスのスパニッシュ・モードの的確な解釈とギルの個性的なアレンジと共に、スパニッシュ・モードをベースとした演奏によって、モード・ジャズを「ものにしている」。この盤での、淀みの無いマイルスのモーダルな演奏は素晴らしいの一言。

それまでのジャズは「猥雑、庶民的、アクロバット的」で「クラシックの様な芸術性には無縁」という定評を覆し、ジャズというフォーマット、ジャズという音楽ジャンルが、モード・ジャズの確立によって、アーティスティックな側面を全面に押し出し、芸術性の高い音楽的成果を残すことが出来る、それを証明できる最高の一枚である。
 
 

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2022年12月23日 (金曜日)

僕なりのジャズ超名盤研究・18

ジャズを本格的に聴き始めた頃、この盤の存在が不思議だった。ジャズの評論からすると、概ね、ディブ・ブルーベックというピアニストは「イモ」なピアニストという評価だった。やれスイングしないだの、やれ歌心が無いだの、そして、酷いなあと思ったのは「下手くそ」や「イモ」という評価。ジャズ者初心者として、これは下品やなあ、と思いつつ、ブルーベックの諸作については、なかなか手が伸びなかった。

しかし、である。ジャズ初心者向けのジャズ盤紹介には、必ずと言って良いほど、この盤のタイトルが上がる。ハワイ出身の S・ニール・フジタがデザインを手掛けた、前衛的な模様の絵をあしらったジャケットが印象的で、ジャズ初心者向けのジャズ盤ならば、とジャズを聴き初めて2年目位にゲットしている。

Dave Brubeck Quartet『Time Out』(写真左)。1959年6月の録音。ちなみにパーソネルは、Paul Desmond (as) Dave Brubeck (p) Gene Wright (b) Joe Morello (ds)。変則拍子ジャズの定盤中の定盤。ジャズで定番のビート、4ビートと2ビート以外を「Time Out(変拍子)」と呼んでいる訳だが、この盤は、その「変拍子の演奏ばかりを集めたアルバム」である。

1曲目の「Blue Rondo A La Turk(トルコ風ブルーロンド)」は「9分の8拍子」。スイングしないピアノとして、一部で忌み嫌われるブルーベックのピアノが印象的な旋律を奏でる。2+2+2+3拍子という刻み。これでは横揺れのスイングは出来ない。ちなみに、ブルーベック・カルテットでは、ブルーベック十八番の「スクエアなスイング」で、この「9分の8拍子の曲」をノリの良い演奏に仕上げている。
 

Time_out_1

 
3曲目のタイトル曲が、かの有名な「Take Five」。「5分の4拍子」の変拍子ジャズで、3+2拍子という刻み。これも横揺れスイングは無理。この「5分の4拍子」の曲も、ブルーベック・カルテットは「スクエアなスイング」で乗り切っている。ジョー・モレロのドラミングの巧みさ。それを支えるブルーベックのピアノのコンピング。

「変拍子の演奏ばかりを集めたアルバム」とは良く言ったもので、前述の1曲目が「9分の8拍子」、3曲目が「5分の4拍子」で完璧な変拍子。他の曲は「3分の4拍子」や「12分の8拍子」といった「3拍子」が主体の曲。5曲目の「Kathy's Waltz」は、6分の8拍子をインテンポで4分の4拍子に強引に被せている様で、これもある意味「変拍子」。

但し、「変拍子の演奏ばかりを集めたアルバム」だと難解になりがちなんだが、ブルーベック・カルテットはそうならない。ブルーベック・カルテットの演奏はどのアルバムも、どの演奏も「判り易い」。この「判り易さ」がブルーベック・カルテットの特徴であり、最大の長所。この『Time Out』がジャズ初心者向けのジャズ盤紹介に上がるのも、この「判り易さ」があるからだろう。

まず優れたアレンジがベースにあって、カルテットのメンバーの演奏能力とテクニックが高いこと。そこに、ブルーベックの理知的でスクエアなノリのピアノが演奏全体を統率し、ウォームで丸く力強いデスモントのアルト・サックスがフロントを担い、破綻の無い抑制の効いた、クールなインプロを展開する。これが「判り易さ」に繋がっている。ジャズにとって「判り易さ」は大切な要素。

しかし、「判り易い」からと言って、この変則拍子の「Take Five」が、1987年、アリナミンVのCMのバックで流れた時には驚きました。「ジャズはお洒落」なんていう、バブル期の産物なんでしょうが、よくこんな変則拍子のジャズ曲をCMに採用したもんです。今でも感心します。
 
 

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2022年7月30日 (土曜日)

僕なりのジャズ超名盤研究・17

この盤が「フリー・ジャズ」の原点だ、とするのには違和感がある。この盤を聴けば「フリー・ジャズがなんたるかが判る」なんてことは無い。そんなにジャズは単純なものでは無いし、甘いものでも無い。

作った本人からすれば、一応「ハーモロディクス理論」というものに則った結果だというし、演奏を聴けば、必要最低限の「重要な何らかの決めごと」が演奏の底にあるのが判る。それでなければ、旋律を持った「音楽的な演奏」が成立していない。しかし、作った本人が、この「ハーモロディクス理論」について、精神的な言葉は残っているが、具体的な記述を残していない。これは、決定的に困惑する。

Ornette Coleman『The Shape Of Jazz To Come』(写真左)。1959年5月22日の録音。邦題は『ジャズ来るべきもの』。ちなみにパーソネルは、Ornette Coleman (as), Don Cherry (cor), Charlie Haden (b), Billy Higgins (ds)。仰々しい邦題。この盤以降は、皆、この盤に録音されているジャズをやるんだ、なんて誤解を生むような邦題である(笑)。

この盤を聴けば、少なくとも、それまでのジャズ、いわゆる、スイングやビ・バップ、ハードバップな演奏とは全く異なる雰囲気であることは判る。といって、コールマンに対して批判的な方々が言う「でたらめ」な演奏では無い。コード進行とリズム&ビートに乗った演奏であるところは、スイングやビ・バップ、ハードバップな演奏と変わらない。

しかし、この盤では、それまでの伝統的なジャズが、やらないこと、やったことがないこと、やってはいけないこと、を全部やっている、それまでの伝統的なジャズに対する「アンチテーゼ」の様な演奏がギッシリ詰まっている様に聴こえる。
 

Ornette-colemanthe-shape-of-jazz-to-come

 
当然、斬新に聴こえるし、革新的にも聴こえる。しかし、この盤はジャズの「イノベーション」では無い。従来のジャズに対する「アンチテーゼ」をベースに演奏した、当時のコンテンポラリーなジャズだと思う。

選ばれたコードは、いままでの伝統的なジャズが採用しないコードがてんこ盛りだし、リズムはスインギーな4ビートでは無い。無調志向の演奏もあるし、コードに基づかないユニゾン&ハーモニーの採用もある。それまでの伝統的なジャズが、やらないこと、やったことがないこと、やってはいけないこと、をやって、新しいジャズの音、響きを表現している様に感じる。

文字で書けば簡単に感じるが、それまでの伝統的なジャズが、やらないこと、やったことがないこと、やってはいけないこと、をやるのって、ジャズマンとして、卓越した「自由度の高い」演奏テクニックと「それまでのジャズ」に対する卓越した知識が必要で、パーソネルを見渡すと、そういう意味で納得できるメンバーが厳選されている。

確かにこの盤に記録されている演奏は「ユニーク」。発想の転換であり、正論の裏を取った様な、一種「パロディー」の様な演奏である。これって、演奏自由度を最大限に発揮出来る「即興演奏」がメインのジャズだからこそ出来る、もしくは許される「技」である。

それまでの「伝統的」なジャズに無い、新しい響きを宿したジャズなので、ジャズのイノベーションに感じるのかもしれないが、今の耳で聴くと、それまでの伝統的なジャズに対する「アンチテーゼ」であり、ましてや、フリー・ジャズの原点では無いだろう。

それでも、それまでの伝統的なジャズが、やらないこと、やったことがないこと、やってはいけないこと、をやるのは、録音当時、発想の転換であり、新しい響きのジャズを創造するという切り口では「アリ」だと思う。発想として面白いし、同業者のジャズマンとして、チャレンジのし甲斐のあるテーマだと僕は感じる。
 
 

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2022年7月28日 (木曜日)

僕なりのジャズ超名盤研究・16 〜 『Kind of Blue』

モード・ジャズあるいはモーダル・ジャズ(modal Jazz)は、コード進行よりもモード(旋法)を用いて演奏されるジャズ。モダン・ジャズのサブ・ジャンルのひとつ。旋法とは、旋律の背後に働く音の力学。 旋法は主音あるいは中心音、終止音、音域などの規定を含む(Wikipedia より抜粋)。

モード奏法は、それまでのジャズ、いわゆる、ビ・バップ〜ハードバップにおける「コード進行によって限定される、アドリブ・パターンの画一化とマンネリ化」のブレイクスルーに貢献。コード奏法に比べて、アドリブ展開が穏やかになる懸念はあるが、アドリブ展開の柔軟度、自由度が飛躍的に高まった。

以上が、モード・ジャズの文章での説明であるが、やっぱり判り難い。クラシックの楽理なんかを、ある程度、基礎として理解していないと基本的に判らない。ジャズに楽理なんか必要ないよ、という声も聞こえるが、ジャズの演奏を深く理解する上では、楽理の助けは必須になる。その楽理を前提とした最初のジャズの奏法が「モード・ジャズ」だったと思う。

Miles Davis『Kind of Blue』(写真)。1959年3月、4月の録音。ちなみにパーソネルは、Miles Davis (tp), Cannonball Adderley (as), John Coltrane (ts), Wynton Kelly (p), Bill Evans (p), Paul Chambers (b), Jimmy Cobb (ds) 。このマイルス盤は、モード・ジャズの金字塔、いや、ジャズの金字塔の一枚とされる。トータル・セールスは実に1,000万枚を超えている、ジャズ界のモンスター・アルバムである。

いわゆる「モード・ジャズを採用した優れた成功例」であるというところが評価されているのだが、聴く側にとっては、モード・ジャズの採用、といった部分が、この盤の演奏のどの部分に当たるのかが判り難い。しかし、演奏全体の雰囲気が、それまでのビ・バップ〜ハードバップの演奏の雰囲気とは明かに違う、といったことは判るかと思う。

コード進行による劇的な進行変化、そして、アドリブ展開の決めフレーズ、といった、コード進行によるジャズの特徴、つまり、メジャー・コードからマイナー・コードに変わると、演奏される旋律の雰囲気はダイナミックに変化するし、定番のコード進行に乗って、定番のアドリブ・パターンが展開される。モード・ジャズにはこれらが無い。
 

Miles-daviskind-of-blue_1

 
モード・ジャズは、主音を基にした、自由度の高いアドリブ展開なので、コード奏法の様な音の「色の劇的な変化」が希薄。絵画で例えると、モノトーンの濃淡の様な、グラデュエーションの様な音の変化がモード・ジャズの特徴。モード奏法でのアドリブ展開は、このモノトーンの濃淡をベースとした展開になるので、例えば、墨絵の様な淡い濃淡の様な「音の拡がり」になる。

この辺りが、この『Kind of Blue』と、それまでのビ・バップ〜ハードバップの演奏の雰囲気と明らかに異なる理由になる。そんなモード・ジャズが、アルバム一枚分、ほぼ成功例で埋め尽くされた優れた内容の一枚が、この『Kind of Blue』。

ただ、聴いていて面白いのは、演奏メンバー全員がこのモード・ジャズを完璧に理解していたか、という点である。リーダーのマイルスとモード・ジャズ創成のパートナー、ビル・エヴァンスは十分理解していたことがこの盤の演奏を聴いていて良く判る。コルトレーンは、この盤の録音時点では、直感的に何となく理解していたのでは、と感じる。他のメンバーは、モード・ジャズを十分理解していたかどうかは疑わしい。ただ、モード・ジャズの「基本中の基本」はしっかり抑えた演奏になっているのはさすがだ。

それだけ、録音当時、モード・ジャズは、ジャズ界にとって「強烈なイノベーション」だったと思う。いわゆる、テクニックとスピリッツ、気合いで通用したそれまでのジャズが、楽理というアカデミックな要素を身につけないと理解出来ない奏法が出現したのだ。以降、ジャズマンにとって、モードに対応出来るか否かは重要な課題となっていく。

しかし、そんな「イノベーション」によって、ジャズは大衆音楽の1ジャンルから、アーティスティックな音楽ジャンルへステップ・アップした訳で、このモード・ジャズの成立は、ジャズの進化、ジャズの深化にとって、必要不可欠だった。

『Kind of Blue』は、そんな「事実」を十分に感じさせてくれる、モード・ジャズの金字塔、ジャズの金字塔の一枚である。
 
 

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