2024年5月18日 (土曜日)

A&Mの作るボサノヴァ・ジャズ

A&Mレコードの 3000 series の諸作は、リーダーを務めるジャズマンについては、錚々たるメンバーである。ハードバップ時代から活躍してきたジャズマンが、こぞって、このA&Mレコードの目指す「上質でコンテンポラリーなイージーリスニング志向のジャズ」を実現する為に集ってきた。

バックを司るサイドマンも、ハードバップ時代からの一流どころが参加していて、若手のスタジオ・ミュージシャンにまじって、しっかりと存在感をアピールしている。皆、一流どころなので、テクニックは優秀、出てくるフレーズには歌心が溢れていて、演奏自体、内容があって、水準以上のレベルでのパフォーマンスを発揮している。当然、名盤、好盤の類のアルバムが目白押しである。

Walter Wanderley Set『When It Was Done』(写真左)。1968年12月の録音。A&Mレコードからのリリース。ちなみにパーソネルは、Walter Wanderley (org, el-harpsichord), José Marino (b), João Palma (ds), Lu Lu Ferreira (perc) がメイン・メンバーで、バックにオーケストラが入っている。

ブラジル出身のオルガン奏者、ウォルター・ワンダレイのリーダー作、ボサノヴァ・ジャズの名曲集になる。ワンダレイといえば「ボサノヴァ・オルガンの第一人者」と言われる。ブラジル出身のオルガニストであるが故、ボサノヴァの本質を突いたオルガンを弾きまくる。
 

Walter-wanderley-setwhen-it-was-done  

 
ボサノバはムード音楽では無い、ボサノヴァの本質は「サウダージ(郷愁、哀愁)」にある、意外と硬派な音楽なのだが、その辺りをワンダレーは、しっかり踏まえて、硬派で甘さに流れない、正統派な「コンテンポラリーなボサノヴァ・ジャズ」を展開している。

電子ハープシコードの音が、ちょっとチープな響きで気になるが、概ね、ワンダレイのキーボードについては、耳当たりは良いが、結構切れ味良く尖っていて、アルバム全体の雰囲気をグッと締めていて聴き応えがある。

バックのオーケストラは、あくまで、ワンダレイのキーボードの引き立て役。ベース、ドラム、パーカッションのリズム隊は、ボサノヴァのリズム&ビートを的確にワンダレイのキーボードに供給している。

演奏全体のリズム&ビートを含め、ボサノヴァ・ジャズとして破綻は全く無い。逆に、ボサノヴァのリズム&ビートに乗った、ワンダレイのオルガンは切れ味良く、真摯で迫力がある。決して、ムード・ジャズのオルガンでは無い。ワンダレイは「ボサノヴァ・オルガンの第一人者」と言われていたことを再認識する。

各曲毎のドン・セベスキーのアレンジも、ボサノヴァ・ジャズという特性を良く把握した、優れたアレンジで、アルバム全体の雰囲気をしっかりと引き締めている。

このワンダレイの『When It Was Done』は、A&Mレコードの「上質でコンテンポラリーなイージーリスニング志向のボサノヴァ・ジャズ」。さらに、ボサノヴァ・ジャズの名盤の一枚に上げても良い内容だと思う。
 
 

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2024年5月 5日 (日曜日)

モンティの「愛のプレリュード」

Monty Alexander(モンティ・アレキサンダー)。1944年6月6日生まれ。ジャマイカ系アメリカ人のジャズ・ピアニストである。ジャズ・ピアニストのスタイルとしては オスカー・ピーターソンの直系とされる。テクニック抜群、力強いタッチ、スケールの大きい弾きっぷり、下世話な位判り易い展開。さしずめ「細めのピーターソン」といったところだろうか。

鑑賞に耐えるレベルで止まってはいるが、笑える位にピアノを饒舌に弾きまくる。恐らく、ピアノ・トリオの代表的名盤を輩出したピアニストの中では、かなりの饒舌の部類、というか、一番饒舌ではないかと思う。が、ジャマイカ生まれというルーツの影響か、モンティのピアノには、カリビアンな心地良いフレーズと明るいスウィング感が同居していて、饒舌な弾き回しに聴きやすさ、楽しみやすさをプラスしている。

Monty Alexander『We've Only Just Begun』(写真)。1971年12月1日、NYでのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Monty Alexander (p), Eugene Wright (b), Bobby Durham (ds)。

モンティの7枚目のリーダー作。MPSレーベルに移籍しての第一弾。ベースにブルーベック・カルテットで活躍していたユージン・ライト、ドラムに、ピーターソン・トリオで活躍していたボビー・ダーハム。さすが、MPSレーベルの下での、充実のパーソネルである。

冒頭の有名スタンダード曲「It Could Happen To You」のモンティのスピード感溢れる弾き回しに、一瞬、唖然とする。冒頭部分だけ、有名スタンダードのメロディーの引用があるのだが、ピアノの低音の打鍵を合図(?)にトリオが疾走する。豪快にダイナミックにスイングするモンティのピアノ。ピーターソンもビックリの迫力。
 

Monty-alexanderweve-only-just-begun

 
面白いのは、バリバリ弾きまくって3分ほど、急に、マイルスの有名曲「マイルストーンズ」の引用が始まり、演奏全体がモード・ジャズに早変わり。そして、このモーダルな展開においても、淀みのない、バリバリとモーダルなフレーズを弾きまくるモンティ。この疾走感溢れるモーダルな弾き回しについては、他に追従を許さない、饒舌な弾き回しのモンティの真骨頂。

4曲目のタイトル曲「We've Only Just Begun」は、邦題「愛のプレリュード」。カーペンターズのヒット曲で有名なんですが、冒頭、スローなピアノのみのイントロが続き、お馴染みのフレーズが出てこない。テンポが上がって、疾走感溢れるビートは陽気なボサノバ。

そして、やっと、お馴染みのフレーズが出てくるのですが、もう原曲のしっとりとしたバラード・チックな雰囲気の微塵も無い。陽気な疾走感溢れるビートに乗った「愛のプレリュード」(笑)。アドリブに入ると、モンティの豪快だが陽気で爽快感溢れる弾き回しが清々しい。

ラストにヘンリー・マンシーニ作曲の「Love Story Theme」、邦題「ある愛の詩」が、ボサノヴァ・ビートに乗って演奏されているのもユニーク。この甘々のマイナーなバラード曲、ジャズ化すると、皆、ほとんど「コケる」のですが、このモンティ・トリオの演奏は意外と純ジャズ化されている。特に、原曲のコード進行をしっかり踏まえつつ、アドリブ展開するモンティのいマージネーションとテクニックには感心する。

モンティのピアノの個性と特徴をしっかり捉えた好盤。MPSレーベルからのリリースだからか、音も良い。エンターテインメント優先なモンティのピアノなので、我が国では一部では「ゲテモノ扱い」されているが、素性はしっかりした、バップなピアノの弾き手である。タッチも良好、歌心も良好。モンティ・アレキサンダー再評価である。
 
 

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2024年5月 2日 (木曜日)

モブレーのブルーノート最終作

ブルーノートでの初リーダー作が、1955年3月録音のブルーノートの5066番『Hank Mobley Quartet』。以来14年間で、録音リアルタイムでリリースされたリーダー作が17枚。ほぼ1年に一枚のペースでリーダー作をリリースし、サイドマンでの参加も多数。今回、ご紹介するアルバムは、ブルーノートのハウス・テナー奏者の位置付けだったモブレーのブルーノート最終作である。

Hank Mobley『The Flip』(写真左)。1969年7月12日の録音。ブルーノートの4329番。ちなみにパーソネルは、Hank Mobley (ts), Dizzy Reece (tp), Slide Hampton (tb), Vince Benedetti (p), Alby Cullaz (b), Philly Joe Jones (ds)。モブレーのテナー、リースのトランペット、ハンプトンのトロンボーンが3管フロントのセクステット編成。

パーソネルを見ると面白い。フロントが、モブレーのテナー、リースのトランペット、ハンプトンのトロンボーン。ハードバップ時代を彩った一流ジャズマンが大集合。加えて、ドラムがこれまたハードバップ時代のファースト・コール・ドラマーのフィリー・ジョー・ジョーンズ。ピアノとベースはちょっと無名の人たちだが、今回のパーソネルは「ハードバップ同窓会」の趣である。

内容を聴いてみると、収録曲の曲調の展開は、1965年リリース『The Turnaround!』から続いてきた、冒頭の1曲目はコッテコテのジャズロック、2局目以降は根明でポップなハードバップ、という収録曲の並びの傾向は変わらない。
 

Hank-mobleythe-flip

 
冒頭の「The Flip」はジャズロック志向。モブレーのテナー、リースのトランペット、ハンプトンのトロンボーンのフロント3管が、ピンプルで判り易い「熱い」パフォーマンスを繰り広げている。フィリー・ジョーのドラミングが、ジャズロック志向の演奏をハードバップに染め直している。ジャズロック志向のハードバップ・ナンバーと聴いても良いかもしれない。

2局目「Feelin' Folksy」、4局目「18th Hole」、ラストの「Early Morning Stroll」は、根明でポップなハードバップではあるが、明るい曲調のアレンジの中、フロント3管のパフォーマンスは、モードの影も形もない、あくまでハードバップ。モブレーのテナーもこの盤では、モード風のアドリブ展開を封印し、リースのトランペット、ハンプトンのトロンボーンと足並みを合わせる様に、硬派でハードバップなアドリブを展開している。

3曲目の「Snappin' Out」は、ジャジーなマイナー・コード+ラテン調で演奏されるボサノバ・ジャズな演奏。冒頭のジャズロック志向と同じ、ロックやソウル・ファン向けに迎合したコマーシャルな曲かと思いきや、この曲でもフィリー・ジョーのドラミングがハードバップしていて、硬派なブルーノート仕様のボサノバ・ジャズに仕上げている。

このセッションでモブレーはブルーノートを離れることになる。ブルーノート最後のリーダー作は、ハードバップ懐古な内容。但し、懐メロでは無い。昔のパフォーマンスをなぞることもない。あくまで、1969年時点での最新イメージのハードバップ。

特に、フィリー・ジョーのドラムが効いている。モブレーは、従前からの中音域中心の歌心溢れる流麗な、ハードバップなテナーをブイブイ言わせている。1969年という時代背景をしっかり反映した、良質のハードバップ演奏がこの盤に詰まっている。好盤です。
 
 

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2024年5月 1日 (水曜日)

ジャズのポップ化を硬派に進める

確か、1965年リリースの『The Turnaround!』から、ジャズロックに手を染め出したモブレー。ジャズロックに加えて、ポップなハードバップにも取り組み出したモブレー。巷では、硬派なジャズ者の方々中心に「軟弱なモブレー」「ダサいモブレー」などと、すこぶる評判がよろしくない。

しかし、モブレーは、ロックやソウルを意識したクロスオーバーなジャズに適応することでジャズ人気を維持する為、「コッテコテのジャズロック」と「根明でポップなハードバップ」に音楽性の舵を切った。しかし、モブレーのサックスのパフォーマンスについては、従前の中音域中心の歌心溢れる流麗な、基本モーダルなフレーズは変わらない。

ジャズロックに加えて、ポップなハードバップに取り組むモブレーを聴いて、商業主義に身を売ったとか、俗っぽくなったとか言われるが、それは作曲とアレンジ面の切り口であって、モブレーのテナー奏者としてスタイルは変わっていない。そう意味では、モブレーは生涯、ブレの無いテナー奏者だったと言える。

Hank Mobley『Reach Out!』(写真左)。1968年1月19日の録音。ちなみにパーソネルは、ちなみにパーソネルは、Hank Mobley (ts), Woody Shaw (tp, flh), George Benson (g), LaMont Johnson (p), Bob Cranshaw (b), Billy Higgins (ds)。フロントに、モブレーのテナーに加えて、若きウッディ・ショウのトランペットとジョージ・ベンソンのギターが入っている。

1曲目のタイトル曲『Reach Out I'll Be There』は、R&Bグループ 'Four Tops" のヒット曲のカバー。4曲目「Goin' Out of My Head」は、Little Anthony & The Imperialsのヒット曲のカバー。
 

Hank-mobleyreach-out

 
いわゆるソウル・ミュージックの人気曲のカバーで、アレンジはコッテコテのジャズロック。どちらの曲もアレンジはポップでクールでヒップ。バリバリのモダン・ジャズでは無いが、意外と硬派で一本筋の通ったパフォーマンスは、決してポップなイージーリスニングなどでは無い。

モブレーのソロは、ソウル・ミュージックのカバーにしては意外と硬派。判りやすさを前提にした、シンプル過ぎるフレーズがメインだが、どこかモーダルな展開を忍ばしていて、普通のジャズロックにおけるアドリブ展開のフレーズとは響きと流れが全く異なっている。加えて、ぶっ飛んだ弾きまくりなベンソンのギター・ソロも、そんなモブレーに追従し、同じく、どこかモーダルな展開を忍ばしていて、聴いていてなかなかに興味深い。ブリリアントなショウのトランペットも同様で、その辺りはバンド全体として統一感がある。

カバーの2曲以外のモブレーの自作曲「Up, Over and Out」「Lookin' East」「Good Pickin's」の演奏がなかなか硬派でハードバップな演奏。アレンジが「根明でポップ」な分、誤解され易いのだが、バンド全体、かなり「イケてる」ハードバップをやっている。モブレーのテナー、ベンソンのギター、ショウのトランペット、フロント隊のフレーズは切れ味、疾走感良く、ポップでモードな展開でアドリブを突き進む。

そして、バックのリズム・セクションも意外と好調。ジョンソンのピアノは「根明でポップ」で歯切れ良く、クランショウのベースは「根明でファンキー」、ヒギンスのドラムは躍動感溢れる、「根明で柔軟なリズム&ビート」を叩き出す。このセッションのフロント隊の雰囲気にピッタリの意外とご機嫌なリズム・セクションである。

「コッテコテのジャズロック」と「根明でポップなハードバップ」路線を突き進むモブレーだが、聴きやすさ、親しみやすさ優先ではあるが、アドリブ展開など、硬派に一本筋が通っていて、決して軟弱なジャズには陥っていない、と僕は思う。そして、アレンジも「根明でポップ」な分、誤解され易いのだが、爽快感と疾走感溢れる良好なアレンジで、決してダサいジャズには陥っていない、と僕は思う。
 
 

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2024年4月30日 (火曜日)

「モブレーのジャズ」のポップ化

ハンク・モブレーは、ハードバップ・ジャズの中では中堅をなすテナーマンで、その歌心溢れるテナーで人気のジャズマンである。初期の頃は、バリバリのハード・バップを演っていたが、 1960年代に入ると、ジャズ・ロックやモード・ジャズの時流に乗って、ジャズ・ロックあり、ボサノバあり、モード・ジャズあり、と変幻自在の演奏を繰り広げるようになる。

Hank Mobley『Hi Voltage』(写真左)。1967年10月9日の録音。ブルーノートの4273番。ちなみにパーソネルは、Hank Mobley (ts), Jackie McLean (as), Blue Mitchell (tp), John Hicks (p), Bob Cranshaw (b), Billy Higgins (ds)。

リーダーのモブレーのテナー、マクリーンのアルト、ミッチェルのトランペットがフロント3管の重厚なセクステット編成。なお、この盤では、アルフレッド・ライオンが引退し、プロデューサーがフランシス・ウルフに交代している。

1965年リリースの『The Turnaround!』から、ジャズロックに手を染め出したモブレー。録音年は1967年。ジャズの多様化の時代から、ロックやソウルの台頭から、ジャズ人気が下降線を辿り出した頃。

ロックやソウルを意識したクロスオーバーなジャズに適応して、ジャズ人気を維持する必要があった。モブレーがジャズロックに手を染めたのも、そんな時代の要請からの動きで、仕方のないことだと思っている。

この『Hi Voltage』でも、冒頭の1曲目のタイトル曲「High Voltage」は、コッテコテのジャズロック。2局目以降は、根明でポップなハードバップ、という収録曲の並びの傾向は『The Turnaround!』から変わっていない。

「High Voltage」はジャズロック・ナンバー。若きリズム隊が8ビートに乗りに乗る。ヒックスのピアノは躍動感溢れ、ヒギンスのドラミングは熱気をはらむ。そんなリズム&ビートに乗って、まず、ファンキーなトランペットのミッチェルがノリノリで吹きまくる。
 

Hank-mobleyhi-voltage

 
マクリーンはちょっとピッチの外れた独特の音色で、8ビートに関係なく、エモーショナルなアドリブ・フレーズを吹きまくる。そして、モブレーも、8ビートを気にすることなく、どこかモードに近い、不思議なフレーズのアドリブを展開する。マクリーンとモブレーの存在が、この曲を完璧なジャズロックにしていない。不思議なジャズロック・ナンバーに仕上がっている。

2曲目以降は根明でポップなハードバップなナンバーがずらりと並ぶ。ハードバップといっても、モブレーのテナーのアドリブ展開は、モード風の吹き回しが主体で、根明でポップなモーダルなナンバー、と言い換えても良いかもしれない。根明でポップな曲調なので、聴き始めはモード・ジャズな感じがしないのだが、モブレーのソロが出てくると、これってモードとちゃう? と思って聴いている。

3局目のモブレー作の美しいバラード曲「No More Goodbyes」でも、どこかポップな雰囲気色濃く、モブレーのフレーズは、実にシンプルで平易で判り易い。ハードバップ全盛期の新しいフレーズや表現方法への挑戦、創意工夫な面は全く無い。悪く言えば「イージーリスニング風」。聴き易いジャズ、という観点では、10年後のフュージョン・ジャズの「ソフト&メロウ」を先取りしていた、とも言える。

5曲目の「Bossa De Luxe」はモブレー作のボサノバ・ジャズなナンバー。これは先にリリースしてヒットした「Recado Bossa Nova」の二番煎じ。但し、この曲はモブレーの自作で、曲の内容はなかなかのもの。作曲能力に長けるモブレーの面目躍如である。

この『Hi Voltage』は『The Turnaround!』からの流れを汲む、モブレーのジャズの「ポップ化」の延長線上にあって、バラエティに富んだ曲が並んだ、バランスの取れた内容のアルバムになっている。

聴き易いフレーズを採用し、当時の流行のロックやソウルの雰囲気を取り込んで親近感を覚えてもらいたい、という、「モブレーの考えるジャズのポップ化」の成果がこの盤に詰まっている様に僕は感じる。
 
 

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2024年4月28日 (日曜日)

「抑制の美のドーハム」の名演

哀愁のトランペッター、ケニー・ドーハム。キャッチフレーズの「哀愁の」については、ドーハムのワンホーンの名盤『Quiet Kenny』の印象が強くて、彼のキャッチ・フレーズには、頭に「哀愁の」が付くことが多い。

しかし、ドーハムって、もともとはビ・バップ時代から活躍する、筋金入りのバップ・トランペッターであって、基本は「溌剌とした、ビ・バップなトランペット」が身上。バリバリとビ・バップなフレーズを吹きまくるのがドーハム。しかし、音圧は少し弱い。そこが、ちょっと大人し目で、「哀愁」の印象がつきまとうのかもしれない。しかも、時々「フレーズの吹き回しがちょっと危うい」ところがあるが、これは「ご愛嬌」。

Kenny Dorham『Quiet Kenny』(写真左)。1959年11月13日の録音。ちなみにパーソネルは、Kenny Dorham (tp), Tommy Flanagan (p), Paul Chambers (b), Art Taylor (ds)。ケニー・ドーハムのトランペットがワンホーンのカルテット編成。ドーハムのキャッチ・フレーズの頭に「哀愁の」を付けさせた、ドーハムのハードバップの名盤である。

理由は判らないが、溌剌とした、ビ・バップなトランペッターであるドーハムが、「抑制の美」を発揮したワンホーン盤である。ドーハムのリーダー作の中で、この盤だけ、ドーハムのトランペットが、抑制された、エッジの丸い、柔和でリリカルな音色になっていて、これが選曲された曲調とばっちり合って、ジャズ・トランペットの名盤の一枚となっている。

冒頭の「Lotus Blossom」のテイラーの静かな小刻みなシンバル・ワークから始まるイントロからして、タイトル通り「Quiet(静かな)」雰囲気が濃厚。チェンバースのベースがアジアチックな細かいラインを奏でて、そこにスッと滑り込む様に、ドーハムのトランペットが入ってくる。
 

Kenny-dorhamquiet-kenny

 
その音色が、エッジの丸い、柔和でリリカルな音色で、出てくるフレーズが、「ビ・バップなフレーズをグッと抑制したフレーズ」なのだ。曲調がマイナーなだけに、この抑制されたフレーズに哀愁感がどっぷり漂ってくる。

2曲目の「My Ideal」のスローなテンポの演奏が実に良い。フラナガンの小粋で耽美的なイントロが良い。フラナガンって、この人も基本は「バップなピアニスト」で、バップなフレーズをバリバリ小粋に弾き回すタイプなんだが、この盤では、ドーハムの「抑制された、哀愁のトランペット」に合わせて、抑制された小粋で耽美的なバップ・ピアノを聴かせてくれる。

これが、ほんと、ドーハムの「抑制された、哀愁のトランペット」にバッチリあっていて、ドーハムの「抑制された、哀愁のトランペット」を引き立て、ガッチリとサポートしている。さすが「名盤請負人」のニックネームを持つピアニスト。機微を心得た、その演奏にあった、リーダーの楽器を引き立てる術を熟知している。

この「My Ideal」でのスローなテンポでのドーハムのトランペットも「抑制の美」の極み。スローなテンポであるが、ドーハムのトランペットの弱点であるフレーズがふらついたり、よれたりすることがほとんど無い。堅実にスローなテンポのフレーズを吹き通すドーハムは素晴らしい。

続く「Blue Friday」から「Alone Together」「Blue Spring Shuffle」「I Had the Craziest Dream」、そしてラストの「Old Folks」まで、抑制の美が満載のドーハムのトランペットを堪能することが出来る。この盤での「抑制の美」のドーハムのトランペットは、本来のドーハムの本質とはちょっと外れたところにあると思うのだが、「抑制の美」を表現したジャズ・トランペットとして聴き応えは十分で、名演の類である。

最後に、CDリイシューに追加されたボートラ、CDでのラストの「Mack the Knife」だけはいただけない。ドーハムのトランペットの弱点が顕わになっていて、このボートラだけは僕は蛇足と思う。ちなみに僕は『Quiet Kenny』鑑賞時には、予め「Mack the Knife」はオミットしてから聴いてます(笑)。
 
 

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2024年4月21日 (日曜日)

シェリー・マンの絶妙な職人芸

米国ウエストコースト・ジャズは「小粋に聴かせるジャズ」。演奏の基本はハードバップだが、優れたアレンジを施し、演奏テクニックは極上、個の演奏よりグループサウンズを優先。アンサンブルとインタープレイがメイン、聴き手にしっかりと訴求する、聴き応えがあって、聴き味の良いジャズ演奏を「聴かせる」。

そんなウエストコースト・ジャズにおいて、ドラマーの役割は重要。演奏内容と共演メンバーを活かすも殺すもドラマー次第なのがジャズ演奏であり、特に、グループサウンズ優先、アンサンブルとインタープレイがメインのウエストコースト・ジャズでは、アレンジから演奏全体の雰囲気や志向を把握し、リズム&ビートで的確に誘うドラマーの役割はとりわけ重要である。

Shelly Manne『2-3-4』(写真左)。1962年2月5, 8日の録音。Impulse!レーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Coleman Hawkins (ts, tracks 1, 3, 5, 6 & 8), Hank Jones (p, tracks 1, 3, 5 & 8), Eddie Costa (p, vib, tracks 2, 4 & 7), George Duvivier (b, tracks 1–5, 7 & 8), Shelly Manne (ds)。

タイトルの「2-3-4」については、デュオ演奏(2人の演奏)、トリオ演奏(3人の演奏)、カルテット演奏(4人の演奏)を表している。

リーダーでドラマーのシェリー・マンは全ての演奏でドラマーを務めているが、コールマン・ホーキンスとのデュオ演奏、エディ・コスタのピアノ&ヴァイブ、ジョージ・デュビビエのベースとのトリオ演奏、コールマン・ホーキンスのテナー、ハンク・ジョーンズのピアノ、ジョージ・デュビビエのベースとのカルテット演奏と3つの演奏編成の演奏集になっている。
 

Shelly-manne234

 
デュオ、トリオ、クインテットという演奏編成ごと、演奏する曲の曲想&曲調ごと、演奏するメンバーの個性&特徴ごと、ドラミングの内容を自在に変化させ適応し、演奏志向をコントロールするシェリー・マンの絶妙な職人芸が堪能出来る。

とにかく、シェリー・マンのドラミングのテクニックがずば抜けている。絵に描いた様な「緩急自在、硬軟自在、変幻自在」なドラミング。このシェリー・マンのドラミングこそが、「緩急自在、硬軟自在、変幻自在」なドラミングの究極だろう。聴いていて、本当に上手いなあ、と感心する。

馬力だけのドラミングではない、繊細なシンバル・ワーク、瀟洒なブラシ・ワーク、躍動感と切れ味が同居した小粋なドラミングが、デュオ演奏、トリオ演奏、クインテット演奏の中で、効果的に適用される。そして、彼のドラミングには、ドラムで唄うが如くの「歌心」がしっかりと備わっている。そんなところにも、シェリー・マンのドラミングのセンスの良さが表れていて素晴らしい。

ウエストコースト・ジャズのドラマーの第一人者、シェリー・マンのドラミングの優秀性が如実に表れた、ジャズ・ドラミングの教科書の様なアルバムである。聴く度に、そのドラミングに感心する、シェリー・マンの名盤の一枚。
 
 

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2024年4月17日 (水曜日)

好盤 『Kessel Plays Standards』

バーニー・ケッセルのギターは、チャーリー・クリスチャンを源とするビ・バップ・ギターを洗練させ、ビ・バップ・ギターの奏法を取りまとめて、ひとつのスタイルとして完成させたもの。コード弾きを織り交ぜたシングル・トーンの旋律弾き、伴奏に回った時のクールなコード弾きのカッティング、太いトーンでホーンライクに弾きまくるアドリブ・フレーズ。

バーニー・ケッセルのギター奏法は、源にチャーリー・クリスチャンのモダン・ジャズ・ギターが見え隠れする。このバーニー・ケッセルのギターは、モダン・ジャズ・ギターの原型のひとつだと感じる。同じオリジンのギタリストにウェス・モンゴメリーがいるが、ウェスのギターは硬派で骨太で豪快でストイック。ケッセルのギターは温和でフレーズが小粋でキャッチー。

Barney Kessel 『Kessel Plays Standards』(写真左)。1954年6月4日、7月1日、1955年9月12日の録音。ちなみにパーソネルは、以下の通り。

1954年6月4日の録音は、1曲目「Speak Low」、3曲目「On a Slow Boat to China」、8曲目「Prelude to a Kiss」、9曲目「A Foggy Day」。パーソネルは、Barney Kessel (g), Bob Cooper (ts, oboe), Claude Williamson (p), Monty Budwig (b), Shelly Manne (ds).。

1954年7月1日の録音は、2曲目「Love Is Here to Stay」、4曲目「How Long Has This Been Going On?」、7曲目「Barney's Blues」、12曲目「64 Bars on Wilshire」。パーソネルは1954年6月4日の録音と同じ。

1955年9月12日の録音は、5曲目「My Old Flame」、6曲目「Jeepers Creepers」、10曲目「You Stepped Out of a Dream」、11曲目「I Didn't Know What Time It Was」。パーソネルは、Barney Kessel (g), Bob Cooper (ts, oboe), Hampton Hawes (p), Red Mitchell (b), Chuck Thompson (ds)。

選曲が振るっている。タイトル通り、この盤はスタンダード曲集なんだが、いわゆる「皆がよく知っている」有名スタンダードは殆ど選曲されていない。
 

Barney-kessel-kessel-plays-standards

 
洒落た小粋な隠れた名曲的なスタンダード曲を選曲しているのに感心する。さすがウエストコースト・ジャズ。洒落た聴かせるアレンジを施すと、さらにその曲の魅力が増す様な、洒落た小粋な隠れた名曲的なスタンダード曲がずらり。

パーソネルを見渡せば、3セッションとも、米国ウエストコースト・ジャズの精鋭達が勢揃い。演奏全体の雰囲気は明らかに「米国ウエストコースト・ジャズ」。洒落た聴かせるアレンジ、その聴かせるアレンジに乗って、バーニー・ケッセルが、小粋で疾走感溢れるギターをバリバリ弾きまくる。

曲の旋律を弾くケッセルのギターに、寄り添う様にユニゾン&ハーモニーの相棒を務める「不思議な」音のする楽器が目立つ。この「聴き慣れない」楽器の音は、なんとオーボエ。主楽器がテナー・サックスのボブ・クーパーが、このオーボエを吹いている。

恐らく、ギターとユニゾン&ハーモニーをする際、テナーだとテナーの音が勝ってしまって、ギターの音が隠れてしまうのを防ぐ為だったかもしれない。でも、このオーボエ、ユニークな音なのだが、ちょっとテクニックが拙くて、別に無くても良かったのになあ、と思ってしまう。とにかく、拙いオーボエの音が気になって、どうもいけない。

ケッセルのギターは申し分無い。コード弾きを織り交ぜたシングル・トーンの旋律弾き、伴奏に回った時のクールなコード弾きのカッティング、太いトーンでホーンライクに弾きまくるアドリブ・フレーズ。ウエストコースト・ジャズを代表するバップ・ギター。小粋でキャッチーな「聴かせる」フレーズをバンバン弾きまくる。

バックのリズム隊は2編成存在するが、どちらも米国ウエストコースト・ジャズの精鋭達が担当しているので、音の雰囲気に違和感は無い。小粋で洒落た、クールで聴かせるリズム&ビートを供給、フロントのケッセルのギターを鼓舞し、ガッチリとサポートする。

ケッセルの代表盤に挙がることが少ない初期のリーダー作だが、内容の充実度は高い。ケッセルのギターの個性と特徴が、洒落た小粋な隠れた名曲的なスタンダード曲の演奏を通じて、クッキリと浮かび上がる。ボブ・クーパーのオーボエの存在だけがマイナス要素だがクーパーに罪は無い。このオーボエだけを気にせず聴くと、このスタンダード曲集、なかなかの好盤だと思うのだがどうだろう。
 
 

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2024年3月31日 (日曜日)

1960年代終わりのデックス名盤

デクスター・ゴードン(以降、デックス)は、1962年に渡欧、主にパリとコペンハーゲンで活動している(1976年には米国に戻るが)。米国でのレーベル契約を "ブルーノート" から "プレスティッジ" に切り替えていた為、この盤は、プレスティッジ・レーベルでの録音になっている。プレスティッジでの録音と聞くと、お得意の「ジャムセッション一発録り」と「複数セッションからの直感的な選曲」を想起して、内容について不安になるが、この盤は大丈夫だ。

Dexter Gordon『More Power!』(写真左)。1969年4月、NYでの録音。Prestigeレーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Dexter Gordon (ts), James Moody (ts, "ensemble tracks 1 & 5"), Barry Harris (p), Buster Williams (b), Albert Heath (ds)。デックスのテナー、ワン・ホーン・カルテットに、ジェームス・ムーディーが、アンサンブル中心に客演している。

録音当時、渡欧し活躍していたデックスが、一時、米国に帰国した際に録音したセッションからの1枚。同一セッションからもう一枚『The Tower Of Power!』がリリースされていて、こちらは、ムーディーとのダブル・テナーは1曲のみだったが、この『More Power!』では2曲収録されている。これが「古き良き時代のハードバップ」な雰囲気で、なかなか良い感じなのだ。
 

Dexter-gordonmore-power

 
デックスのテナーは「大らかで骨太で誠実でどこか哀愁感漂う」テナー。この生涯、変わらないスタイル・奏法がこの盤に溢れている。1969年という純ジャズの人気下落の時代に、この絵に描いた様な、骨太でダンディズム溢れるハードバップな演奏は素晴らしいの一言。特に、デックス同様、男性的でよく歌うテナーが持ち味のムーディーのテナーが絡むと魅力倍増。デックス単独でも、哀愁感溢れる美しいフレーズをデックスが情感豊かに吹き上げて、殊のほか素晴らしい。

『The Tower Of Power!』の記事でも書いたことだが、バックのリズム・セクションは、ピアノはバリー・ハリス、ベースはバスター・ウィリアムス、ドラムスはアルバート・ヒース。バックのリズム・セクションも純ジャズの人気が落ちてきた当時としてはかなり充実していて、デックスの好調さと併せて、実に気持ちの良いハードバップな演奏が繰り広げている。

同一セッションからのもう一枚『The Tower Of Power!』と併せて、この『More Power!』は、1960年代終わりの「純ハードバップ」な名盤だと思う。商業主義にも染まっていない、聴き手にも迎合していない、純粋にジャズマンとして、最高のハードバップな演奏をやり遂げる、ただそれだけの為に、自らの個性を踏まえて、極上のパフォーマンスを繰り広げる。往年の良質なハードバップが、デックスのテナーがこの盤に詰まっている。
 
 

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2024年3月25日 (月曜日)

聴かせる Jimmy Smith Trio + LD

1950年代から1960年代のブルーノート・レーベルは、プロデュースが大変優れていると感じる。セッションのジャズマンのブッキングなど、その対象となるリーダー作が、どの様な「志向」の演奏内容にするかによって、メンバーを厳選している。そして、その演奏の「志向」に則った演奏を実現する。このブルーノートの優れたプロデュースが数々の名盤を生み出している。

『Jimmy Smith Trio + LD』(写真左)。1957年7月4日の録音。ちなみにパーソネルは、Jimmy Smith (org), Lou Donaldson (as, tracks 1–2, 4, 6), Eddie McFadden (g), Donald Bailey (ds)。当時の売れっ子オルガニスト、ジミー・スミスのトリオに、アルト・サックスのベテラン職人、ルー・ドナルドソン(以降「ルーさん」)がフロント管として客演する格好のカルテット編成。

録音時点で、ジミー・スミスは29歳、ルーさんは31歳。両人とも実績十分の中堅ジャズマン。どちらも職人気質のジャズマンでプライドも高く、自分が一番前に出たがる。いわゆる「一国一城の主」タイプで、同じレベルのジャズマン同士、対等な立場での共演は好まないタイプなんだが、この盤では一期一会の共演が実現している。

スミス、ルーさん、どちらも前に出たがるタイプみたいなんだが、この盤では「前へ出たがり」同士がぶつかることなく、お互いの音をしっかり聴きながらの、心地良いテンポ、雰囲気のインタープレイが展開されている。ジェントルなトーンで、流麗でファンキーな、とても聴き心地の良いオルガン・ジャズを展開している。
 

Jimmy-smith-trio-ld

 
スミスのオルガンは、特徴である「切れ味の良い攻撃的な」オルガンを封印、ルーさんのアルト・サックスのバッキングに徹している。自分のソロの番になっても、オルガンのボリュームを上げて、ガンガンに弾きまくることはない。あくまで、ジェントルなトーンで、流麗でファンキーな、とても聴き心地の良いオルガンを弾き進める。

ルーさんのアルト・サックスは、お得意の熱量の高いアグレッシブな「ビ・バップ」風の吹き回しは封印、スミスのオルガンのバッキングを損なうことなく、スミスのオルガンに歩調を合わせる様に、ジェントルなトーンで、流麗でファンキーな、とても聴き心地の良いアルト・サックスを吹き進める。

スミス、ルーさん共に、双方の一番の「持ち味」を封印し、グループサウンズ優先、底に小粋なファンクネスを忍ばせつつ、ムーディーで流麗なオルガン・ジャズを展開している。アレンジも優秀で、まるで、ウエストコースト・ジャズにおける上質のオルガン・ジャズの様な雰囲気。いわゆる「聴かせる」オルガン・ジャズとして、聴き手にしっかりアピールする。

しかし、この盤、録音当時は「お蔵入り」。当時のブルーノートお得意の「理由不明のお蔵入り」盤となっている。今でもなぜお蔵入りなのかが良く判らない。それでも、1985年、我が国においてのみ、発掘リリースされ、今ではサブスク・サイトでも鑑賞することが出来る。この盤、後の「イージーリスニングなソウル・ジャズ」としても愛聴することが出来る優れもの。発掘リリースされて良かった、と改めて思う、今日この頃である。
 
 

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