2022年8月25日 (木曜日)

1966年のバルカン・ジャズ

欧州ジャズは欧州ジャズで独自の進化、深化を続けている。ファンクネス濃厚、ばりばりスインギーで、ブルージーな米国ジャズの熱烈なファンからは、欧州ジャズは疎まれる傾向にあるが、欧州ジャズは欧州ジャズで立派な「ジャズ」である。北欧ジャズから始まって、英、仏、独、蘭などを中心に、欧州各国に、それぞれの国の個性を反映したジャズが根付いている。

特にベルリンの壁崩壊後は、東欧諸国のジャズの情報が入る様になり、特にネットの時代に入ってからは、東欧諸国のジャズもアルバムの聴き易くなった。今では、この東欧ジャズが、欧州ジャズの「主要なサブジャンル」の1つとなって、堅実にジャズを深化させている。東欧ジャズはそれぞれの国の民俗音楽などの個性がダイレクトに反映されているものが多く、聴いていてとても楽しい。

Dusko Gojkovic『Belgrade Blues』(写真)。1966年5月19日の録音。ちなみにパーソネルは、Dusko Gojkovic (tp,flh), Sal Nistico (ts), Carl Fontana (tb), Nat Pierce (p), Mike Moore (b), Ronnie Zito (ds)。米国のジャズマン、カール・フォンタナとサル・ニスティコが、リーダーのゴイコヴィッチと3管フロントを組んだ、セクステット編成。

ベオグラードで開催されたフェスティバルに参加したウディ・ハーマン楽団、そのウディ・ハーマン楽団の腕利きメンバーが、ゴイコヴィッチのレコーディングに協力したらしい。その腕利きメンバーが、カール・フォンタナであり、サル・ニスティコである。そして、リズム・セクションも、と調べて見たら、やはり楽団メンバーであった。
 

Dusko-gojkovicbelgrade-blues

 
数時間で録音は完了したとのことだが、そんな即席なセクステットの演奏とは思えない、しっかりとアレンジされた、端正でジャジーでスインギーな演奏に仕上がっている。ほんと、皆、良い音だしているのだが、面白いのは、米国ジャズの特徴がこの盤にはほとんど感じられない。音の雰囲気は欧州ジャズであり、旧ユーゴスラヴィアのバルカン・ジャズである。一流ジャズマンの表現力というのは、我々が想像しているよりも凄いのだ。

さすが周りを米国ジャズの一流どころで固めているので、ゴイコヴィッチのトランペットの「ノリ」と「張り」が違う。明朗に躍動的にスイングするゴイコヴィッチのトランペットは聴きものだ。当然、出てくるフレーズのここかしこに「バルカン」な雰囲気が散りばめられていて、米国ジャズとは違う、バルカン・ジャズの雰囲気が耳に新しく響く。

この盤、もともとは10インチ盤でリリースされたもので、オリジナルはジャズLP最難関といわれる超レア盤らしい。ゴイコヴィッチが、1961年に吹き込んだ初リーダー作『The International Jazz Octet』と1966年に吹き込んだ『Belgrade Blues』、この2枚の10インチ盤をカップリングにして、1973年、12インチ盤でリイシューされている。僕が聴いた盤は、この12インチ盤を紙ジャケットで完全復刻したCDである。

盤のタイトルが『ベオグラード・ブルース』。1966年にして、このタイトルで旧ユーゴスラヴィアで録音され、リリースされている。まだ「鉄のカーテン」が存在した時代。それだけ、東欧でもジャズのマーケットがしっかりと存在していたことが想像出来る。
 
 

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2022年8月16日 (火曜日)

硬派な欧州のモード・ジャズ

ダスコ・ゴイコヴィッチ(Dusko Goykovich)は1931年生まれ、旧ユーゴスラビア(現ボスニア・ヘルツェゴビナ)出身のトランペット、フリューゲルホーン奏者。「バルカン〜ヨーロッパ的哀愁に満ちたフレーズ」と「テクニック優秀+力強く高速なフレーズ」とが融合した、東欧出身でありながら、正統なバップ・トランペットの名手である。

僕はこのゴイコヴィッチには、今を去ること40年ほど前、ジャズを聴き始めた頃に出会っている。大学近くの「秘密の喫茶店」だった。この喫茶店、不思議な喫茶店で、1980年前後で、スティープルチェイス・レーベルやエンヤ・レーベルのLPが結構あって、まだジャズ者初心者ワッペンほやほやの僕に、欧州ジャズの名盤を積極的に聴かせてくれた。感謝である。

Dusko Goykovich『It's About Blues Time』(写真)。1971年11月8日、スペイン・バルセロナでの録音。エンヤ・レーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Dusko Goykovich (tp), Ferdinand Powell (ts), Tete Montoliu (p), Robert Langereis (b), Joe Nay (ds)。リーダーのゴイコヴィッチのトランペット、ポヴェルのテナーがフロント2管のクインテット編成。

このクインテット、トランペットのゴイコヴィッチが旧ユーゴスラビア、テナーのポヴェルがオランダ、ピアノのモントリューがスペイン・カタルーニャ出身、ベースのラングレイスはオランダ出身、ドラムのネイはドイツ出身。オール欧州のクインテットである。

で、この完璧なオール欧州のクインテットが、バリバリ硬派なメンストリーム志向の純ジャズをやるのだから、ビックリである。この盤を初めて聴いたのは、1990年代だが、最初は「内容のある硬派なモード・ジャズやなあ」と思ったが、ファンクネスが皆無なのが気になった。
 

Dusko-goykovichits-about-blues-time

 
日本のジャズでも乾いたファンクネスは仄かに漂うのだが、と思って、レーベルを見たら「Enja」とある。この硬派なモード・ジャズが欧州ジャズ出身なのか、と驚いた。録音当時の欧州ジャズのレベルの高さを再認識した。名盤『アフター・アワーズ』(2021年1月3日のブログ参照)と同じ1971年にスペインで録音された姉妹盤的な内容である。納得である。

本場米国のモード・ジャズよりも端正で硬質。恐らく、クラシック音楽や現代音楽の影響が、米国よりも欧州の方が強いのだろう。それもそのはずで、かなりの確率で、欧州のジャズマンは、何らかの形でクラシック音楽に関わっている。欧州のジャズマンは、基本的に演奏テクニックが半端ないのだ。

ゴイコヴィッチのトランペットがバルカン〜ヨーロッパ的哀愁に満ちたフレーズをモーダルに吹きまくる。「Old Folks」のミュート・プレイも絶品。「Bosna Calling」はエキゾチックなバルカン的哀愁なフレーズが個性的。バップ・ナンバー「The End Of Love」でのハードバッパーな吹きっぷり。

テテ・モントリューのピアノが、様々なバリエーションのモーダルなフレーズを叩き出す。このテテのパフォーマンスが見事。チック、若しくはキースに匹敵するモードなフレーズの弾き回しの多彩さに驚き、その確かさに感心する。凄いピアニストが欧州のスペインにいる。欧州ジャズの奥の深さを感じて、1990年代以降、僕は欧州ジャズにもどっぷり填まっていく。

ファンクネス皆無の硬派な欧州のモード・ジャズ。どの演奏もモーダルでスインギー。そんな欧州ジャズの優れた演奏が、このゴイコヴィッチのリーダー作にてんこ盛り。これが、1971年の演奏である。当時の欧州ジャズのレベルの高さとモダン・ジャズに対する人気の高さを改めて再認識する。
 
 

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2022年1月13日 (木曜日)

BN4000番台の「異質」な存在

ブルーノート・レーベルは、ニューヨークに拠点を置く老舗ジャズ・レーベル。当然、東海岸の「モダン・ジャズ」がメイン。しかし、1500番台にも、4000番台にも、ブルーノートのカタログの中で、明らかに異質なアルバムが「1枚だけ」存在する。これが実に不思議な存在で、ブルーノートの総帥プロデューサーのアルフレッド・ライオンの、カタログに入れた「真実」を訊きたい気持ちで一杯である。

1500番台では、Gil Melle『Patterns In Jazz』、ブルーノートの1517番が有名な「異質なアルバム」だろう。東海岸のハードバップの最先端のアルバムがひしめく中で、爽やかでお洒落なウエストコースト・ジャズ。西海岸で録られた音源を持って来たのかと思いきや、1956年4月の録音だが、しっかりと、Hackensackの「Van Gelder Studio」で録音されている。ブルーノートの確固たる意志で録音されたものだが、1500番台のアルバムの中で明らかに違和感がある。

Kenny Clarke, Francy Boland & Co. 『The Golden 8』(写真左)。1961年5月、西ドイツ(当時)のケルンでの録音。ルディ・ヴァン・ゲルダーはマスタリング担当。ブルーノートの4092番。ちなみにパーソナルは、Kenny Clarke (ds), Francy Boland (p), Dusko Gojkovic (tp), Raymond Droz (alto horn), Derek Humble (as), Karl Drevo (ts), Chris Kellens (euphonium), Jimmy Woode (b)。
 

The-golden-8  

 
ケニー・クラークをリーダーとしたオクテット編成。音の雰囲気はもはや「ビッグバンド」。ブルーノートの4000番台は、ハードバップの多様化をタイムリーに捉えたアルバムがてんこ盛りなのだが、そんな中に、やや古風な「ビッグバンド」志向なオクテット編成の演奏がいかにも「異質な存在」である。しかもバリバリ正統派なビッグバンド志向の音に、ブルーノートらしく無くて、ちょっと戸惑ってしまう。

リーダーでドラムのクラークとベースのウッドは米国出身だが、ピアノのボランはベルギー、トランペットのゴイコヴィッチはボスニア、アルト・ホルンのドローはスイス、アルト・サックスのハンブルは英国、テナー・サックスのドレヴォはオーストリア、ユーフォニウムのケレンスはベルギー。米国2人、欧州6人の欧州ジャズのオクテットなので、出てくる音にファンクネスは殆ど感じられない。端正で統制の取れた、如何にも欧州らしい「ビッグバンド」志向な音が、これまた、ブルーノートらしく無くて、ちょっと戸惑ってしまう。

メンバーの中に、若き日のバルカンの至宝トランペッター、ダスコ・ゴイコヴィッチが参加していたり、オクテットの演奏レベルは高い。アフロキューバンなリズムとモードを採用しているところが、欧州ジャズの中ではユニークで、ここから、クラーク=ボラン・ビッグバンドに発展していく、記念すべき盤でもある。しかし、欧州ジャズな「ビッグバンド」志向なオクテットは、ブルーノート4000番台の中では「異質」ではある(笑)。
 
 
 
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【New】 2021.08.11 更新。

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  ・『ヘンリー8世と6人の妻』を聴く

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  ・伝説の和製プログレ『四人囃子』

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2021年1月 3日 (日曜日)

ジャズ喫茶で流したい・195

欧州ジャズは面白い。米国ジャズに無い、というか、ほとんど正反対の響きと展開がある。欧州ジャズは国毎に個性がある。米国ジャズは「アフリカンアメリカン」の独特のリズムや調べが反映されているが、欧州ジャズは、その国の民謡や踊りの旋律、民族の持つ独特の調べ、それらがジャズのフレーズにリズムに反映される。

Dusko Goykovich『After Hours』(写真)。1971年11月9日、バルセロナでの録音。ちなみにパーソネルは、Dusko Goykovich (tp), Tete Montoliu (p), Rob Langereis (b), Joe Nay (ds)。バルカンのジャズの至宝、旧ユーゴスラビア、現在はボスニア・ヘルツェゴビナのヤイチェ出身のトランペッター、ダスコ・ゴイコヴィッチのリーダー作。

パーソネルの出身地を追ってみると面白い。ピアノのテテ・モントリューはスペインのカタロニア生まれの盲目のピアニスト。ベースのロブ・ランゲライスはオランダのアムステルダム出身、ドラムのジョー・ネイは、ドイツのベルリン出身。このトランペットのフロント一管のワンホーン・カルテットは、ボスニア・ヘルツェゴビナ+スペイン+オランダ+ドイツの「多国籍軍」である。
 
 
After-hours  
 
 
欧州ジャズは国毎に個性があるので、さぞかし「国毎の個性」のごった煮だと思いきや、さすがにリーダーの統制がしっかり効いた、バルカンの調べをメインにした、心地良い哀愁感漂う、規律の取れたジャズに仕上がっている。恐らく「哀愁感」については、欧州各国の共通の音の個性のようで、この「哀愁感」の一点で、このカルテットの演奏は確実に意思統一されている。

リーダーのゴイコヴィッチのトランペットは極上。テクニックは確か、フレーズは個性的で流麗、特に独特の旋律の展開と欧州を感じる独特のマイナー感は「バルカン」独特の調べ。これをジャズのフレーズに置き換えて、実に印象的なゴイコヴィッチならではのジャズに昇華している。このトランペットは米国には無い。欧州独特な、それも東欧独特な響きである。

僕はこの盤を20歳そこそこな頃、ジャズ喫茶で聴かせて貰った思い出がある。それまで米国ジャズ一辺倒、米国ジャズだけが「ジャズ」だと思っていた。が、この盤を聴かせて貰って見識を改めた、というか、見識が一気に広まった。ジャズは米国だけではない、欧州にもその拡がりがあるのだということを知った。そして、その「欧州ジャズ」は個性的でアーティステックなものだということも知った。
 
 
 

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2019年10月30日 (水曜日)

ゴイコヴィッチの未発表発掘盤

ジャズは世界の様々な国で演奏されている。チェコに訪れた時もジャズはあったし、エストニアを訪れた時もジャズは演奏されていた。クロアチアでもイタリアでも、つまりは欧州ではほとんどの国でジャズは演奏されている。1970年代、欧州ジャズが日本に伝わってきて、その欧州におけるジャズの裾野の広さを知って、ビックリしたことを覚えている。

Dusko Goykovich『Sketches of Yugoslavia』(写真左)。今年9月のリリース。バルカンのレジェンド・トランペッター、ダスコ・ゴイコヴィッチの新作である。が、資料を見ると、録音年は1973, 1974年。確かに聴いてみると、音がシンプルでアレンジもシンプルで、現代の音では無い。録音年を見て納得。確かに1970年代のジャズの音。この新作は「未発表発掘盤」である。

ちなみにパーソネルは、Dusko Goykovich (tp) & The Brass and Woodwinds of The NDR Radio Orchestra Hannoverは全曲、リズム・セクションについては、1〜6曲目が、Fritz Pauer (p), Prter Trunk (b), Tony Inzalaco (ds), 7〜8曲目が、Fritz Pauer (p), Bo Stief (b), Ronnie Stephenson(ds)。
  

Sketches-of-yugoslavia-dusko

 
この盤は、NDRビッグバンドをバックに従えて、ダスコ・ゴイコヴィッチが、バルカン・フレイバー満載の泣きのトランペットを吹きまくる作品である。アレンジは映画音楽家として名高いハンス・ハマーシュミットが担当しているのだが、このアレンジがバッチリ填まっている。ビッグバンドをバックにした構成の演奏ではアレンジが成功の鍵を握っているのだが、この盤ではアレンジが優秀。
 
ゴイコヴィッチのトランペットは、東欧的・バルカン的エキゾティズムが濃厚に漂いながらも、欧州ジャズらしい、クールでストイックな硬派なハードバップなブロウが身上。このゴイコヴィッチのトランペットが、ビッグバンドの伴奏の中でクッキリと浮かび上がっている。独特の哀愁感を色濃く漂わせた「エモーショナル & スピリチュアル」な音世界。
 
僕はこのゴイコヴィッチの東欧的・バルカン的エキゾティズム溢れるトランペットが大好きで、初めて出会った1980年以降、ずっと機会有る毎にゴイコヴィッチのリーダー作を聴き続けてきた。今回の未発表発掘盤を聴いて、また、ゴイコヴィッチのリーダー作を聴き直してみたくなった。ゴイコヴィッチのバルカン・フレイバー満載の泣きのトランペットは「秋」の空気によく似合う。
 
 
 
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2018年11月 1日 (木曜日)

ジャズ喫茶で流したい・132

最近、Dusko Goykovich(ダスコ・ゴイコヴィッチ)の新作を聴いて、無性に彼のトランペットが聴きたくなった。そう言えば、しばらく聴いてなかったんなや〜。好きなトランペッターなんですよ、ゴイコヴィッチって。初めて聴いたリーダー作が『After Hours』(1971年の録音)。ジャズを聴き初めて15年くらい経ってからかなあ。

ダスコ・ゴイコヴィッチは、旧ユーゴスラヴィア(現ボスニア・ヘルツェゴビナ)ヤイツェの出身。1931年生まれなので、今年で87歳になります。この旧ユーゴスラビア出身というところがポイント。ユーゴスラビアとは「南のスラブ民族の国」という意味で、彼のトラペットって、どこかスラブの民俗音楽の響きが漂うんですね。これが僕には堪らない。

Dusko Goykovich『Slavic Mood』(写真左)。1974年、イタリアでの録音。ちなみにパーソネルは、Dusko Goykovich (tp),  Bert Thompson (b), Joe Nay (ds), Vince Benedetti (p), Andy Scherrer (ts, ss)。タイトルのとおり東欧(スラブ)を素材にしたモーダルな作品。ゴイコヴィッチの初リーダー作が1966年なので、彼のキャリアの中ではまだまだ初期の頃の傑作です。
 

Slavic_mood

 
1974年ながら録音の悪さがちょっと気になりますが、スラブ民族の民俗音楽の旋律を宿した様な、独特のマイナー調で哀愁溢れるゴイコヴィッチのフレーズが実に芳しい。特にこの盤はタイトルが「スラブのムード」というくらいなので、このスラブ民族の民俗音楽の旋律を宿したフレーズがてんこ盛りです。しかもところどころ、中近東を想起させるフレーズも織り込まれて、なかなかに聴き応えがある。

「東欧のエキゾチックな哀感感」が独特で、この盤を思いっきり個性的なものにしているのですが、もともとゴイコヴィッチのトランペットは正統なハードバッパー。コードもモードも両方こなし、テクニックは優秀、端正かつ歌心溢れるアドリブ・フレーズは米国の一流トランペッターと比較してもひけを取らない。「東欧のエキゾチックな哀感感」だけで、この盤を好盤に押し上げているのでは無い。

ゴイコヴィッチのデビュー盤である『Swinging Macedonia』を彷彿とさせる、哀愁に哀愁を帯びたメロディーがユニーク。さすが欧州ジャズだけあって、ファンクネスは皆無、リズム&ビートは粘ること無く、ソリッドでシャープなもの。全編に渡って、これぞ欧州ジャズ、これぞ東欧ジャズっていう雰囲気が堪らない。
 
 
 
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2018年10月22日 (月曜日)

久し振りのゴイコヴィッチ盤

Dusko Goykovich(ダスコ・ゴイコヴィッチ)を久し振りに聴いた。ダスコ・ゴイコヴィッチは1931年生まれ、旧ユーゴスラヴィア(現ボスニア・ヘルツェゴビナ)出身のトランペット、フリューゲルホーン奏者。「バルカン〜ヨーロッパ的哀愁に満ちたフレーズ」と正統派バッパーとして「テクニック優秀+力強く高速なフレーズ」とが融合した独特の個性が魅力。

この20年来、僕の「隠れたお気に入りトランペッター」である。まあ、ダスコ・ゴイコヴィッチのトランペットが好きだ、と言っても、普通のジャズ者の方々は「誰?それ」となるので、まず通常の会話の中では言わない。でも、ですね。この人のトランペットって、本当に良い音するんですよ。特に、先に書いた「バルカン〜ヨーロッパ的哀愁に満ちたフレーズ」が僕には堪らない。

Dusko Goykovich『RE:BOP』(写真左)。2017年の録音。2018年6月、Enjaレーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Dusko Goykovich (tp), Jesse Davis (ts), Alvin Queen (ds), Dado Moroni (p), Mads Vinding (b)。ピアノ・トリオのリズム・セクションに、ダスコ・ゴイコヴィッチのトランペットとジェシー・デイヴィスのテナーの2管フロントのクインテット構成である。
 

Rebop

 
ダスコ・ゴイコヴィッチが年齢的に「最後のリーダー作」になるかも、という覚悟で臨んだスタジオ録音盤。徹頭徹尾、素晴らしいハードバップ演奏で占められている。変にモードに走ったり、フリーに走ったりしない、ネオ・ハードバップとは一線を画する、現代の現在のダスコ・ゴイコヴィッチを始めとするベテラン・ジャズメンのテクニックと経験を基にした、旧来の「ハードバップ」の焼き直し的演奏。

これがまあ、とても素晴らしい演奏なのだ。いやはやビックリしました。ダスコ・ゴイコヴィッチのトランペットについては、ちょっとだけ、年齢的な衰えを感じる部分もあるんですが、テクニックと節回しで上手くカバーしていて及第点。ダスコ・ゴイコヴィッチのトランペットの個性も十分に反映されている。特にオープンな吹き上げなどは、まだまだブリリアントな「ブラスの輝き」を維持していて立派。

ジェシー・デイヴィスのテナーもバックのリズム・セクションも素敵に「ハードバップ」している。こういう旧来型のハードバップ盤って、現代ジャズにおいては貴重である。特にこの盤は録音が良く、それぞれの演奏は切れ味が良く、それぞれの楽器の響きはとても心地良い。好盤です。ジャズ者の方々全般にお勧め。
 
 
 
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2016年9月25日 (日曜日)

ながら聴きのジャズも良い・11

そう言えば、我がバーチャル音楽喫茶『松和』のブログ、「ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログ」ではほとんど話題にしたことが無いのではないか。でも、僕はこのトランペッターが好きだ。

ダスコ・ゴイコヴィッチ(Dusko Goykovich)。「〜ヴィッチ」のラストネームだから、バルカン半島辺りの出身か、と想像する。彼のバイオグラフィーを確認すると、ダスコ・ゴイコヴィッチは旧ユーゴスラビア、現在のボスニア・ヘルツェゴビナの出身。

1955年ドイツへ亡命し、61年に渡米。幾つかのビッグバンドで活躍、その後、ドイツへ戻り、1970年代以降は自己のグループやビッグバンドの作品を継続的に発表している。そうか、やっぱりバルカン半島の出身なのか、と彼のトランペットの音を聴いて何となく納得する。

僕はこのアルバムを聴いて、彼のトランペットに親近感を覚えた。Dusko Goykovich『Celebration』(写真左)。1987年8月の録音。Disk Unionが絡んだ「DIWレーベル」からのリリース。ちなみにパーソネルは、Dusko Goykovich (tp,flh), Kenny Drew (p), Jimmy Woode (b), Al Levitt (ds)。
 

Dusko_goykovich_celebration

 
このアルバムでのゴイコヴィッチのトランペットが実に良い。端正かつ流麗。まさに「ファンクネスを薄めたマイルス・ディヴィス」。ゴイコヴィッチのトラペットの音は「マイルス・デイヴィス」にとても良く似ている。うっかり聴いていると、本当にマイルスと間違ってしまう位、良く似ている。

しかし、決定的な違いは「ファンクネスの濃さ」そして「モード演奏の創造性の幅」。それでも、欧州出身のトランペッターとしての端正で流麗なアドリブ・フレーズ、そして、フレーズのそこかしこに感じる「東欧のマイナーな響き」。ゴイコヴィッチのトランペットの音は「一流のスタイリスト」としての個性を持ったものである。

この『Celebration』というアルバムは、そんなゴイコヴィッチのトランペットの音を体験するのに格好の「入門盤」である。選曲を眺めて見ても、馴染みのあるスタンダード曲が多く採用されて、とても聴き易いし、他のトランペッターとの比較もし易い。

モード奏法バリバリという、ジャズ表現の先端をいくものでは無いが、ゴイコヴィッチのトランペットを体験するという切り口では、このアルバムはとてもポイントが高い。ゴイコヴィッチの明快で流麗なトランペットは「ながら聴きのジャズ」としても十分に活躍してくれる。
 
 
 
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  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  

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