2019年10月28日 (月曜日)

ベイシー楽団の懐の深さを感じる

カウント・ベイシー楽団と言えば、この盤も良い。実は、ジャズを聴き始めて1年位経った頃、ビッグバンドも聴かないとなあ、というノリで、この盤を手に入れた。原子爆弾のキノコ雲のジャケットがなんとも無神経ではあったが、それが米国である。仕方が無い。しかし、である。僕は当時、この盤の良さがさっぱり判らなかった。

Count Basie and His Orchestra『The Atomic Mr. Basie』(写真左)。1957年10月の録音。ちなみにパーソネルは、Count Basie (p), Freddie Green (g), Eddie Jones (b), Sonny Payne (ds), Snooky Young, Thad Jones, Wendell Cully, Joe Newman (tp),Al Grey, Henry Coker, Benny Powell (tb), Frank Foster, Eddie "Lockjaw" Davis (ts), Marshal Royal, Frank Wess (as), Charlie Fawlkes (bs), Joe Williams (vo)。

錚々たるメンバー。これだけのメンバーである。出てくる音は凄い。カウント・ベイシー楽団の一番良いところがギッシリと詰まった盤である。でも、この盤の良さが判る様になったのは、ジャズを聴き始めてから20年くらい経った頃である。買ったばかりの頃、ジャズを聴き始めて1年位経った頃、録音の古さと当時のステレオセットのチープさが相まって、モコモコで薄いビッグバンドの音に思いっ切り落胆したことを覚えている。
 

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やはり、ビッグバンドは「そこそこ〜まあまあ」以上のステレオセットで、「そこそこ〜まあまあ」以上の音量で聴くべきである。冒頭の「Kid from Red Bank」のダイナミズム。バンド全体を支配する「圧倒的なスイング感と躍動的なグルーヴ感」。パンチのあるフロント管のユニゾン&ハーモニー。切れ味良く重心の低い、タイトなリズム・セクション。

2曲目の「Duet」のゆったりしたユーモラスなビッグバンドの「掛け合い」。3曲目の「After Supper」での、ベイシーの単音のシンプルなピアノ、そして繊細なビッグバンドのフレーズ。この盤では、カウント・ベイシー楽団の「圧倒的なスイング感と躍動的なグルーヴ感」だけではない、繊細な表現やユーモラスな表現も織り交ぜて、ビッグバンドの最高峰の演奏を聴かせてくれる。

様々なニュアンス、様々な音の楽曲がズラッと並んでいて、聴いていて全く飽きが来ない。何回、聴き直しても全く飽きが来ない。この盤を繰り返し聴くにつけ、カウント・ベイシー楽団の懐の深さ、演奏のバリエーションの裾野の広さを強く感じる。僕はこの盤をジャズを聴き始めてから20年くらい経った頃に聴いて、やっとビッグバンドのポテンシャルに感じ入った次第。しかし、ビッグバンドが判って良かった。
 
 
 
東日本大震災から8年7ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
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2019年10月26日 (土曜日)

改めてベイシー楽団のイチ押し盤

カウント・ベイシー楽団と言えば、まずはこの盤が浮かぶ。というか、この盤を一番聴いている。この盤にはカウント・ベイシー楽団の真骨頂である「満ち溢れんばかりのスイング感とグルーヴ感」がギッシリと詰まっている。とにかく、心ゆくまでカウント・ベイシー楽団を楽しめる盤なのだ。

Count Basie and His Orchestra『April in Paris』(写真左)。1955年7月と1956年1月の録音。録音盤としてのカウント・ベイシー楽団の最良の状態を聴くことが出来る。この時のカウント・ベイシー楽団のパーソネルを見渡して見ると。ソロでもレジェンド級のメンバーを半数以上擁して、今から振り返れば、錚々たるメンバーである。そりゃ〜良い音出すよな。

Count Basie (p), Wendell Culley, Reunald Jones, Thad Jones, Joe Newman (tp), Henry Coker, Bill Hughes, Benny Powell (tb), Marshall Royal (as, cl), Bill Graham (as), Frank Wess (as, ts, fl, cl), Frank Foster (ts, cl), Charlie Fowlkes (bs, b-cl), Freddie Green (g), Eddie Jones (b), Sonny Payne (ds), Jose Mangual, Ubaldo Nieto (perc)。
 
 
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とにかく冒頭、オープニングのタイトル曲「April in Paris」、邦題「パリの四月」である。この曲の出だしのフロント管のユニゾン&ハーモニーのダイナミズム。むっちゃ格好良く、むっちゃ痺れる。ジャズのビッグバンドの醍醐味がこの前奏のユニゾン&ハーモニーに詰まっている、と言い切っても過言では無いだろう。

「April in Paris」に続く数々の名演ついても、バンド全体を貫くスイング感は半端無い。そして、個々のソロに満ちあふれるグルーヴ感。個々のソロが集まって、バンド全体のうねるようなスイング感の塊になる。そして、そのスイング感とグルーヴ感が相乗効果を生んで、カウント・ベイシー楽団ならではの「パンチ力」を生み出すのだ。

等々云々、些細なうんちくは必要無い。聴けば判る。この盤には、ジャズのビッグバンドの良い部分がギッシリと詰まっている。冒頭のタイトル曲の最初の何小節かを聴けばすぐに納得できる。出来れば良いステレオ装置で、そこそこの音量で聴きたい。ジャズ盤として、ジャケット・デザインも優秀。エヴァーグリーンな好盤である。
 
 
 
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2019年10月21日 (月曜日)

カウント・ベイシー楽団の思い出

実は「ビッグバンド・ジャズ」が大好きである。ジャズを聴き始めた40年ほど前から、ビッグバンド・ジャズが好きである。しかし、ビッグバンド・ジャズを聴くと、である。当時所有のチープなステレオ・セットでは、ビッグバンド・ジャズの楽器毎の分離が良く無い。しかも音の迫力が無い。これではまともにビッグバンド・ジャズを聴くことが出来ない。
 
よって、ジャズを聴き始めて20年ほど、ビッグバンド・ジャズを聴くことを諦めた。ジャズを聴き始めて20年ほど経った頃、まあまあのステレオ・セットを手に入れた。楽器毎の分離もまあまあ、大音量で聴けば、音の迫力もまあまあ。しかし、1950年代の録音では問題が残る。録音が良く無ければ、当時のまあまあのステレオ・セットではビッグバンド・ジャズが楽しめない。それも仕方が無い。
 
ということで、1970年代後半以降の録音状態の良い盤を中心に聴き始めた。ビッグバンド・ジャズの定番と言えば、デューク・エリントンとカウント・ベイシー。最初は「判官びいき」的雰囲気で、カウント・ベイシーを選んだ。1978年、ジャズを聴き始めた頃、そう言えば、カウント・ベイシーの新盤を、例の「秘密の喫茶店」で聴かせて貰った記憶が甦った。
 
 
Count-basie-live-in-japan-1978
 
 
Count Basie and his orchestra『Count Basie : Live In Japan '78』(写真左)。パブロ・レーベルからのリリース。カウント・ベイシー楽団のライブ盤。タイトル通り、1978年、日本における、横浜市民会館でのライブ録音。カウント・ベイシーは1984年4月に亡くなっているので、まだ存命中の、正真正銘の「カウント・ベイシー楽団」。録音も良く、ビッグバンドの迫力がダイレクトに伝わってくる。スイング感、グルーヴ感に満ち溢れた演奏が素晴らしい。
 
ビッグバンド・ジャズは大人数の編成。15名〜17名、多い時で20名程度。必要となる要素はラグビーと一緒で、「品位、情熱、結束、規律、尊重」だろう。バッチリ合った端正なユニゾン&ハーモニーに「品位」と「結束」を感じ、熱気溢れるソロ演奏に「情熱」を感じる。ソロ演奏のバッキングに、お互いの「尊重」を感じる。そして、なにより、ビッグバンド・ジャズに一番必要なものは「規律(ディシプリン)」。
 
このカウント・ベイシー楽団の演奏には、そのビッグバンド・ジャズに必要とされる要素の全てが備わっている。特に、聴いていてグッと感じるのは、満ち溢れんばかりのスイング感とグルーヴ感。即興演奏を旨とするジャズとは少し異なるビッグバンド・ジャズ。しかし、この「品位、情熱、結束、規律、尊重」を旨とするビッグバンド・ジャズも限りない魅力に満ち溢れている。
 
 
 
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2018年10月21日 (日曜日)

ベイシー楽団のイチ押し盤です

ビッグバンド・ジャズは昔から好きである。が、所有するステレオ装置があまり上等でなかったこともあって、LP時代にビッグバンドのアルバムを買い揃えることは無かった。ジャズ喫茶についても、通常4ビートなジャズをメインにするジャズ喫茶でビッグバンド・ジャズをリクエストすると、あまり良い顔はされなかった。ビッグバンド・ジャズは僕にとって、長年の「鬼門」であった。

この5年くらいで、やっと所有ステレオ装置を全面リニューアルすることが出来た。やっと我が家でもまずまずの音でビッグバンド・ジャズを再生することが出来る様になった。加えて、モバイルな音楽再生環境も音質が飛躍的向上し、ちょっと音を聴くには十分な音質が確保できるようになった。仕事をしている中、なかなかまとまって音楽鑑賞の時間が取れない中、ありがたいことである。

そういうで、やっとビッグバンド・ジャズの名盤と呼ばれる盤を聴き直すことにが出来る様になった。ジャズを聴き初めて40年。細々とチョビチョビとビッグバンド・ジャズの名盤を聴いてきたのだが、今回から一気に聴き進めて行こうという気になった。特に、身を入れて聴いていない「デューク・エリントン」と「カウント・ベイシー」は必須である。
 

April_in_paris  

 
ということで、カウント・ベイシー楽団から入る。僕はカウント・ベイシー楽団については、音の迫力は凄いバンドというイメージがある。迫力ある、統制の取れたビッグバンド。その印象がピッタリ当てはまるアルバムがこれだろう。Count Basie and His Orchestra『April in Paris』(写真左)。1955年7月と1956年1月の録音。僕のカウント・ベイシー番の中でイチ押しの好盤である。

とにかく冒頭のタイトル曲「April in Paris」が最高に格好良い。テーマ部のユニゾン&ハーモニーの迫力と音の重ね方には、聴く度に「ゾクゾク」する。全編に渡って、迫力ある、統制の取れた「スイング感抜群」な演奏がズラリと並ぶ。リズム・セクションのエディ・ジョーンズのベースと、ソニー・ペインのドラムが控えめながらも、力感溢れる推進力でバンド全体を鼓舞する。そして、リズム・ギターのフレディ・グリーンがリズム・セクションにアクセントを加える。

一糸乱れぬ、統制の取れたビッグバンドのドライブ感。そして、展開部に入ってのアドリブ・パフォーマンスの素晴らしさ。ビ・バップの一発芸的アドリブは切れ味抜群。そんなタイトでテクニック溢れるアドリブ・パフォーマンスについても、音の迫力は抜群である。カウント・ベイシー楽団の音を知るには格好の一枚。カウント・ベイシー楽団の名詞的な位置づけの一枚である。

 
 

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