2021年12月29日 (水曜日)

NHØペデルセンの好リーダー作

Niels-Henning Ørsted Pedersen(ニールス=ヘニング・エルステッド・ペデルセン)。デンマーク・ジャズの至宝。ジャズ・ベーシストのレジェンド。1946年5月生まれ、2005年4月、58歳にて心不全で急逝。まだまだ中堅の働き盛りだったので、逝去の報に接した時には、かなりビックリした。

ペデルセンのベースは硬質で骨太で、しなり豊かなブンブンなベース。しかも、ピッチがバッチリ合っている。テクニックは抜群、ベース・ソロなどはギターの様に唄う様なフレーズは、なかなか他に無い。それでいて、フロント楽器の邪魔をすることは絶対に無い。逆にフロント楽器を引き立てるベースなのだ。見事という他は無い。僕はこの人のベースが大好きだった。

Niels-Henning Ørsted Pedersen『Jaywalkin'』(写真左)。スティープルチェイス・レーベルのSCS1041番。1975年9月と12月、コペンハーゲンの「Rosenberg Studio」での録音。ちなみにパーソネルは、Niels-Henning Ørsted Pedersen (b), Philip Catherine (g), Ole Kock Hansen (el-p), Billy Higgins (ds)。

リーダーはもちろん、ベースのペデルセン。ドラムは柔軟なユーティリティー・ドラマーのビリー・ヒギンズ。ギターは、ベルギー出身のフィリップ・カテリーン、エレピは、デンマーク出身のオーレ・コク・ハンセン。ほぼ欧州ジャズなラインナップ。
 

Jaywalkin

 
ピアノはアコースティックでは無く、エレクトリック、ギターもエレクトリック中心なので、アルバム全体の音作りは、ガッチガチの純ジャズでは無く、ちょっとポップでコンテンポラリーな、いかにも1970年代らしい「ニュー・ジャズ」な雰囲気。ペデルセンの考える「クロスオーバー・ジャズ」な雰囲気が聴いていてとても楽しい。

それにしても、ペデルセンのベースは「ヤバい」。ウッド・ベースが持つウッディーな重厚さや温みを失わず、凄まじい重低音をブンブンしならせて、ピッチをバッチリ合わせながら、唄う様にソロ・フレーズを弾きまくっている。これがとにかく凄い。

エレベの伝説的レジェンド、ジャコ・パストリアスに通ずる「凄さ」。ジャコより骨太で硬質なので、これはこれで唯一無二。逆に、クロスオーバー・ジャズ的な、ポップでエレクトリックな音世界の中で、ペデルセンのベースは実に「目立つ」。

欧州ジャズに珍しい、クロスオーバー・ジャズ風な、フュージョン・ジャズ風な音世界が実にユニークで聴き易い。そこに、良い意味で目立ちに目立つペデルセンのベース。ベーシストのリーダー作としても、白眉の出来だと思います。
 
 
 
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2021年12月16日 (木曜日)

冬のボサ・ノヴァ・ジャズ・3

今年の暮れは「冬のボサ・ノヴァ・ジャズ」に触手が伸びる。「夏はボサ・ノヴァ・ジャズで爽やかに」というのが定番なのだが、寒い冬、暖かい部屋の中でリラックスして聴く「冬のボサ・ノヴァ・ジャズ」も意外と良い雰囲気。ほんわかウォームなボサ・ノヴァ系のヴォーカルが、冬の寒い雰囲気の中で心地良く響くから面白い。

Tania Maria『Brazil With My Soul』(写真左)。1978年の作品。ちなみにパーソネルは、Tania Maria (vo, p), Alain Hatot (ts, fl), Alfred Housepian (tp, flh), Zezito, J.F. Jenny-Clark (b), Hubert Varron (cello), Aldo Romano (ds), L.C. Fuina (ds, perc), Clovis Lobâo (perc)。

Tania Maria(タニア・マリア)は、ブラジル出身の女性ボーカリスト&ピアニスト。1948年生まれなので、今年で73歳。この『Brazil With My Soul』を録音した時点では30歳。若さ溢れる、バリバリのパフォーマンスが見事。彼女のキャッチフレーズは「パッション溢れるピアノ・タッチと流麗で爽やかなボーカル&スキャット」。
 

Brazil-with-my-soul

 
彼女の音志向は「ブラジル音楽、ジャズ・フュージョン、クラシックを鮮やかに融合した音作り」で一貫している。ボサ・ノヴァやサンバを基調としているが、リズム&ビートはジャジーであり、ボサ・ノヴァ・ジャズの特徴である「爽やかで、ほんわかウォームな、リズミカルではあるが、どこかアンニュイが漂う」ところが意外と希薄。エネルギッシュでダンサブルな面が前面に出ているところが個性。

この盤には、ジャズを基調として、ボサ・ノヴァ、サンバ、というブラジル音楽の要素はふんだんに入っているが、アフロラテン、ポップス、ソウルな音楽の要素もしっかり反映されていて、1978年の作品である様に、この盤の音の雰囲気は、明らかに「ワールド・ミュージック志向のフュージョン・ジャズ」。しかも、タニアの優れたボーカルが入った、フュージョンに珍しい「フュージョン・ボーカル盤」である。

良い雰囲気のフュージョン・ジャズ。チック・コリアやフローラ・プリムのフュージョン盤に通じる、ラテン系の音世界を色濃く反映した「融合(フュージョン)」の音楽は、聴いていて爽快、ユートピア志向に通じる、凛としたロマンティシズムも良い方向に作用している。「ワールド・ミュージック志向のフュージョン・ジャズ」の名盤の1枚。
 
 
 
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2021年12月14日 (火曜日)

ユニークな英国のジャズロック

欧州ジャズと一派一絡げに言うが、欧州大陸とグレートブリテン島(英国)では、ジャズに対する考え方が違う。特に英国は独特である。ジャズと言えば「ビ・バップ」か「ハードバップ」。ハードバップから派生した、大衆ウケを狙ったファンキー・ジャズや、音楽として捉えるのに無理が伴うフリー・ジャズ、電気楽器を駆使したエレ・ジャズなどは、ジャズでは無い、と言い切る。

それでも英国にはジャズロックの痕跡は残っている。ロック畑のミュージシャンがジャズをやる、というアプローチ。高いテクニックが伴うので、そうそう現れ出でることは無かったが、プログレッシヴ・ロックのミュージシャンを中心に、ジャズロックへのアプローチが見られる。バンドとしては、Brand X, Soft Machine, Bill Bruford's Earthworks の3つが代表格。というか、この3つしかない(と思われる)。

Brand X『Morroccan Roll』(写真左)。1977年の作品。ちなみにパーソネルは、John Goodsall (g), Robin Lumley (key), Percy Jones (b), Phil Collins (ds), Morris Pert (perc)。英国の数少ないジャズロック・バンド、ブランドXのセカンド盤。ドラムには、プログレバンド、ジェネシスのドラマー、フィル・コリンズが担当している。
 

Morroccan-roll

 
演奏を聴いてみて思うのは、これは「プログレッシヴ・ロック」では無い。リズム&ビートからジャズロックである。が、英国出身ということもあってか、ファンクネスは皆無。ジャジーな雰囲気もほとんど無く、インスト・メインの音作りからすると「プログレ」と判断されても仕方が無い。しかし、これは「クロスオーバーなジャズロック」である。

バカテクで疾走感溢れるインストはファースト盤『Unorthodox Behaviour』と変わらないが、このセカンド盤の方が、演奏自体が少しユッタリしていて、アドリブ展開にも余裕が感じられる。音的にも、タイトルからも想像出来る様に「エスニック」もしくは「アラビアン」な音の要素が散りばめられていて、音的にクロスオーバーな展開がこのセカンド盤の特徴。

まず、欧州大陸にはまず無い「ジャズロック」が、グレートブリテン島にはあった。英国にて突然変異的に現れたプログレが引き金だとは思うが、英国の「ジャズロック」はユニークだ。特にこのブランドXはロック色が強い。しかし、リズム&ビートは「ジャズロック」。何とも音志向の判断に戸惑う、英国の「ジャズロック」である。
 
 
 
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2021年11月20日 (土曜日)

丁抹のクロスオーバー・ジャズ

さしずめ欧州の「ブルーノート」と言っても良い「欧州発ハードバップ」の宝庫である「SteepleChase」。このレーベル、当初は、米国から欧州に移住してきた、ハードバッパーな一流ジャズマンを中心に、1970年代の上質なハードバップを録音してきたのだが、しばらくして自信を付けたのか、独自の感覚で、レーベル独特のジャズマンをチョイスしてリーダー作を制作させている。

Coronarias Dans『Visitor』(写真左)。1973年7月と11月、コペンハーゲンの「Rosenberg Studio」での録音。Steeplechaseレーベルの SCS1032番。ちなみにパーソネルは、Peter Friis Nielsen (b), Ole Streenberg (ds), Claus Bøhling (g), Kenneth Knudsen (key)。Coronarias Dans(コロナリアス・ダン)とはグループ名である。

コロナリアス・ダンは、デンマークのジャズロック&クロスオーバー・ジャズのバンド。1969年のバンド設立で、もともとは、サイケデリック・ロックに近い音だったらしい。アルバムのリリースは、デビュー盤の『Breathe』と、今回ご紹介する『Visitor』の2枚のみ。音的には、ジャズロックというよりは、創造性を優先するアグレッシヴなアプローチが散見される、クロスオーバー・ジャズに近いテイストである。 
 

Visitor-coronarias-dans_20211120213301
   

 
冒頭の「Se Det」を聴けば、それが良く判る。フェンダー・ローズの使い方は、チックやキースの如く。但し、リズム&ビートにファンクネスは希薄。なるほど、デンマーク出身のバンドの音である。エレベのウォーキング・ベースがとってもスインギー。このバンドの音が「ジャズ」に立脚していることが理解出来る。

2曲目の「Morning」は、浮遊感漂う幽玄なエレピの音と、自由度の高いドラムの疾走。そこに切り裂くように入る、エフェクトをかけたエレピとエレギの旋律、おどろおどろしいベースの音の動き。これはエレクトリックなフリー・ジャズだ。印象的なベース・ソロあり、4曲目「Don't Know」では、攻撃的でクロスオーバーなエレギのソロが迫力をもって迫ってくる。

キーボードの音はチックの様であり、ザヴィヌルの様な響きもあり、エレギの音はマクラフリンの様でもあり、コリエルの様でもあり。先行するエレ・ジャズ、クロスオーバー・ジャズの要素をしっかり踏まえて、独自の音を創り出しつつあった、デンマーク発のジャズロック&クロスオーバー・ジャズがこの盤に詰まっている。個性的であるが故に、この盤でリリースが途絶えたのが残念である。
 
 
 
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2021年10月14日 (木曜日)

フュージョンの歴史の記録

フュージョン・ジャズの始まりはどこか、なんて議論が昔あった。クロスオーバー・ジャズは判り易かった。基本的に、ジャズにロックの要素を取り込む、ジャズにクラシックの要素を取り込むのが、クロスオーバー・ジャズ。大多数、ジャズにロックの要素を取り込み、8ビートな演奏を展開するのが主流。楽器はエレギ、エレベ、エレピ、シンセなどの電気楽器がメインだった。

そこに「ソフト&メロウ」な要素を強調したクロスオーバー・ジャズを「フュージョン・ジャズ」と呼ぶようになった、という記憶がある。実は、このフュージョン・ジャズの大ブームは、リアルタイムで体験していて、実感としては1970年代半ば辺りから、フュージョン・ジャズが台頭しだした感覚がある。FMでもフュージョン・ジャズが率先してオンエアされていた。

Mike Mainieri And Friends『White Elephant』(写真)。1972年の作品。ちなみにパーソネルは、Mike Mainieri(key,vo,per,arr), Joe Beck(g), Warren Bernhardt(key), Michael Brecker(ts), Randy Brecker(tp), Sam Brown(g), Ronnie Cuber(bs), Jon Faddis(tp), Steve Gadd(ds), Tony Levin(b), Donald MacDonald(ds), ,Lew Soloff(tp), David Spinozza(el-g,ac-g), Ann E. Sutton(vo), Frank Vicari(ts), George Young(as)等々、後のフュージョン・ジャズの中で活躍するメンバーばかりがズラリ。

フュージョン・ジャズの「最大の幻の名盤」といわれたアルバム。もともとは自主制作のような形でリリースされたオリジナルLPで、1000枚程度しかプレスされなかった。マスターテープが発見され、1994年に未発表曲入りでCDにてリイシューされた時は、フュージョン・ジャズの起点ともいえる歴史的な問題作という触れ込みで、大きな話題を呼んだ。
 

White-elephant-1

 
内容はといえば、ジャム・セッション風の演奏のオンパレード。マイク・マイニエリいわく「く自然発生的に、全く実験的に作られたもの」。1972年という時代に立ち戻って、この盤の音を聴くと、こういうサウンド・アプローチをしたバンドやジャンルは無かったと思う。具体的には、ソウル・ジャズの電気化、R&Bのジャズ・ロック化、ジャズとロックの融合、ジャズのダンス・ミュージック化、など、当時としては、かなり先進的なアプローチである。

演奏レベルは荒削りなものが多い。かなり時代を感じさせるものもあって、この「洗練されていない」がネックだった。電気楽器はまだまだ発展途上だったし、電気楽器の録音技術もまだまだだった。当然、フュージョン・ジャズ全盛期の音を知る人がこの盤の音を聴くと、そっぽを向くだろう。しかし、サウンド・アプローチは先進的でセンスが良くて「粋」。当時としては「早過ぎた」のかもしれない。

後のフュージョン・ジャズにおいて、多用されるコーラス・アレンジや、ブラス・アレンジのサンプルがこの盤に散りばめられており、電気楽器の有効活用の「志向」についても、後のフュージョン・ジャズの諸作で、当たり前の様に応用されている。ただ、売れるようになるには、電気楽器と録音技術の劇的な進歩が必要だった。その劇的な進歩の成果を日常で活用するようになったのが、1970年代半ばなのだ。

この『White Elephant』は、フュージョン・ジャズの貴重な歴史の記録である。通常のジャズ者の方々にはあまりお勧めしない。フュージョン・ジャズのマニア、いわゆる「フュージョン者」の方々は、どこかでこの盤は一度は聴いて欲しい。フュージョン・ジャズは「時代の徒花」「商業主義ジャズの代表格」と散々揶揄されてきたが、この盤を聴くとその感覚も変わるかと。当時の若手ジャズマンが知恵を絞り、一生懸命考えた、新しいサウンド・アプローチのジャズのプロトタイプがこの盤に詰まっている。
 
 
 
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2021年10月12日 (火曜日)

kudu時代のワシントンJr. 再評価

10月に入って、季節外れの暑い日が続いているが、朝夜は涼しくなった。涼しくなると、決まってクロスオーバー&フュージョン・ジャズが聴きたくなる。これだけ涼しくなると、電気楽器の熱い音を、ホットな8ビートなリズム&ビートを汗をかきかき聴くこともない。夏の間、お休みしていたクロスオーバー&フュージョン・ジャズを再び聴き始めた。

Grover Washington, Jr.『Feels So Good』(写真)。1975年5月, 7月、Van Gelder Studioでの録音。ちなみにパーソネルは、メイン・メンバーとして、Grover Washington Jr. (ss, ts), Bob James (key, arr), Eric Gale (g), Gary King, Louis Johnson (b), Steve Gadd, Jimmy Madison, Kenneth "Spider Webb" Rice (ds), Ralph MacDonald (perc), Sid Weinberg (oboe, English horn)。オーボエ&イングリッシュ・ホルンが入って、ベース、ドラムは曲によって使い分ける、セプテット編成(7人編成)。

そこに加わるブラス・セクションが、Alan Raph, Dave Taylor, Barry Rogers (tb), Randy Brecker, Jon Faddis, John Frosk and Bob Millikan (tp, flh)。これがなかなかのメンバーで編成されている。そして、スリングスが加わる、大掛かりな編成のフュージョン・ジャズ。

リーダーはサックス奏者のグローヴァー・ワシントン・ジュニア(以降、ワシントンJr. と略す)。1980年の大ヒット作『Winelight』が突出していて、他のリーダー作はあまり顧みられていない。しかし、初リーダー作『Inner City Blues』以降、なかなかの秀作をリリースし続けている。基本的に「駄盤」は無いのが、フュージョン・ジャズの寵児、ワシントンJr. の真骨頂。
 

Feels-so-good

 
この盤は、ボブ・ジェームスが全面的にバックアップしている。プロデュースこそ、クリード・テイラーが担当しているが、アレンジ、そして、キーボード全般はボブ・ジェームスが担当。しかも、アレンジ、キーボード、共に、ボブ・ジェームスの最高のパフォーマンスがこの盤に詰まっている。

ワシントンJr. のサックスは、ボブ・ジェームスのアレンジとの相性が良い。ワシントンJr. の流麗で「ソフト&メロウ」なサックスをしっかり引き立てる、ボブ・ジェームスの「クールでパンチの効いた」アレンジ。リズム隊は、フュージョン・ジャズ系の独特な縦ノリ8ビートを叩きだして、演奏全体の「ソフト&メロウ」な雰囲気をグッと引き締めて、甘きに流れず、意外とダンディズム溢れるフュージョン・ジャズを展開している。

この盤では、これまでのリーダー作で、必ず数曲入っていたソウル、ポップスのカヴァー演奏が無くなって、メンバーのオリジナル曲で占められていること。リズム&ビートや音作りが、硬派ではあるが「ソフト&メロウ」にシフトしていること。ワシントンJr.にとって、イージーリスニングなエレ・ジャズから、フュージョン・ジャズへの移行期の秀作である。

kudu時代のワシントンJr. は、以前は入手し難い状態が続いたので、あまり話題にもならなかったし、注目もされなかった。が、今では、リイシューも完了し、気軽に聴くことが出来る環境にある。フュージョン・ジャズ者の方々は、このkudu時代のワシントンJr. の一聴をお勧めしたい。フュージョン・ジャズ時代前期の、なかなかの内容のパフォーマンスを聴くことが出来ます。
 
 
 
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2021年10月 4日 (月曜日)

Full Moonってバンド知ってる?

10月に入って、さすがに朝夜は涼しくなった。涼しくなると聴き始めるのが「クロスオーバー&フュージョン・ジャズ盤」。何故だか判らないが、恐らく、フュージョン・ジャズ独特の「ハイテクニックでポップでキャッチャーな」音世界が、真夏の蒸し暑い酷暑の中で聴くにはハード過ぎるのだろう。汗をギトギト流しながら音楽を聴く、なんて、全くスマートやないよね。

ということで、今日、選んだアルバムは『Full Moon』(写真)。1972年のリリース。「Full Moon」とは、1970年、NYにて結成された5人組の「クロスオーバー・ジャズ」なバンドである。ジャズ、ロック、ソウル、R&Bな音楽要素がごった煮に融合された、良い意味で「摩訶不思議な音世界」を現出している。1972年のリリースだが、クロスオーバー・ジャズの後に来る「フュージョン・ジャズ」の先駆け的内容でもある。

Paul Butterfield Blues Band に在籍した、Fred Beckmeier (b), Buzz Feiten (g), Brother Gene Dinwiddie (sax) に、キーボード担当のスタジオ・ミュージシャンとして活躍していた Neil Larsen (key) とセッション・ドラマーの Phillip Wilson (ds) が加わった5人組。
 

Full-moon-original

 
いずれのメンバーも担当楽器に関して専門性が高く、とにかくハイテクニック。出てくる音は相当にハイベルな演奏である。このハイレベルな演奏が1972年に実現されていたなんて、今でもビックリ。この5人のメンバーによる「Full Moon」は俗に「オリジナル Full Moon」と呼ばれていて、本作はその唯一のアルバムになる。

本作の収録曲は7曲。インスト曲が2曲、3曲目「Malibu」と 5曲目「Midnight Pass」。このインスト曲はクロスオーバー・ジャズ志向で、ハイテクニック、そして、ジャズとロックの融合の色合いが濃い。5人が5人ともに、テクニックの粋を尽くし、構築美溢れるインストを展開する。リズム&ビートの扱いが複雑かつジャジーなので、このインスト曲は「ロック」では無い。あくまで、クロスオーバー・ジャズの範疇の魅力ある演奏と言って良い。

残りはヴォーカル曲という構成であるが、このヴォーカル曲が住み置けなくて、ブルースやロックをベースにしながら、ジャズやソウル、ポップといった要素を取り入れており、後のフュージョン・ジャズの先駆け的演奏と評価して良い。ソフト&メロウな要素が少なく、まだまだ発展途上のパフォーマンスではあるが、ソウルフルでR&Bな演奏とボーカルは雰囲気があって良い。
 
 
 
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2021年10月 2日 (土曜日)

ジャズ喫茶で流したい・220

やっと涼しくなってきた。日中、気温が高くなることはあるが、朝夕、そして夜は涼しくなって、秋らしくなった。涼しくなると、日頃聴くジャズのジャンルの幅も増える。我がバーチャル音楽喫茶『松和』の場合、まず、電気楽器中心のエレ・ジャズ、クロスオーバー&フュージョン・ジャズのアルバムを聴く機会が増える。

『The Gadd Gang』(写真左)。1986年のリリース。ちなみにパーソネルは、Steve Gadd (ds,perc,vo), Richard Tee (key, vo), Eddie Gomez (b), Cornell Dupree (g)。グループ名は「The Gadd Gang」。ここに、Ronnie Cuber (bs), Jon Faddis, Lew Soloff (tp), Barry Rogers, David Taylor (tb), Michael Brecker, George Young (ts) が、ゲストで参加している。(Ronnie Cuber (bs)は、後にThe Gadd Gangに参加)。

「The Gadd Gang」の面子を見渡すと、あの伝説のフュージョン・グループ「スタッフ」から3人が参加、そこにベースのゴメスが加わった4人組であることが判る。音の志向としては、フュージョンな「ジャズ・ファンク」であろうことは想像がつくのだが、聴いてみると、ソウルフルでR&B志向が色濃く出た「ジャズ・ファンク」であることが判る。

しかし、収録曲を見渡すと、ソウル・ミュージックやR&Bの名曲を安易にカヴァーした訳ではないことが判る。ガッド・ギャングのメンバーの曲が4曲、あとはボブ・ディランの名曲、ウィルトン・フェルダー作のフュージョン・ファンクな曲、そして、こってこてソウル・ミュージックのカヴァーはラストのメドレーのみ。それでも、この盤はソウルフルでR&B志向が色濃く出た「ジャズ・ファンク」で溢れている。

① Watching The River Flow (Bob Dylan)
② Strength (S.Gadd, R.McDonald, W.Salter)
③ Way Back Home (Wilton Felder)
④ Morning Love (Eddie Gomez)
⑤ Duke's Lullaby (Steve Gadd)
⑥ Everything You (Richard Tee)
⑦ Honky Tonk (B.Doggett, S.Shepard, C.Scott, B.Butler)
  ~I Can't Stop Loving You (D.Gibson)
 

The-gadd-gang

 
まず、ガッドの叩き出すドラムのリズム&ビートが、ソリッドでしなりのある「縦ノリ」で、ファンクネスが溢れている。そこに、こってこてファンキーなティーのキーボードが絡む。更に、デュプリーのソウルフルなエレギがファンクネスを増幅させる。そして、タイトでブンブン唸るゴメスのベースがファンキーなベースラインを浮き立たせる。

特に、この盤のティーのキーボードは、こってこてファンキー。アコ・ピアノの幅広なスケールを活かした弾きっぷり、フェンダー・ローズの音の「伸びと揺らぎ」の特性を最大限に活かした「溢れんばかりのファンクネス」。特に、この盤でのティーのフェンダー・ローズのパフォーマンスは絶品。こってこてファンキーで流麗なフェンダー・ローズを堪能出来る盤としても、この盤はお勧めだ。

デュプリーの唄う様なソウル・エレギもファンクネス満タン、ゴメスのアコベが弾き出すファンキーなベースラインは耳新しく、違和感無くファンクネスを上乗せする。そうそう、ところどころで出てくる、ティーとガッドのボーカルもソウルフルで良い味を出している。特にティーの歌唱については、R&Bなボーカリストとして十分評価出来る優れものである。

冒頭のボブ・ディランの「Watching The River Flow」ですら、ソウルフルでR&Bな曲に変身していて、ガッド+ティー+デュプリーの「スタッフからのスピンアウト組」の、フュージョンにおける音の志向が、ソウルフルでR&B志向が色濃く出た「ジャズ・ファンク」であることが本当によく判る。スタッフのソウルフルでR&B志向は、この3人によるところが大きかったのですね。

音楽音源のサブスク・サイトにはアップされていないみたいで、中古CDを探すしか無いアルバムですが、フュージョン・ジャズ者の方々には是非一聴をお勧めしたい名盤だと思います。
 
 
 

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2021年9月19日 (日曜日)

マクラフリン、5年振りの新作

1975年1月、マイルス・デイヴィスが来日、途方も無いエレクトリック・ジャズを展開。FMでその実況録音を聴いて以来、エレクトリック・ジャズが大のお気に入りである。クロスオーバー&フュージョン、そして、ジャズ・ロックでのエレクトリック・ジャズが大好物。更に、エレクトリックな純ジャズにおいては、もう諸手を挙げて大のお気に入りである。

John McLaughlin『Liberation Time』(写真左)。2021年7月のリリース。ちなみにパーソネルは、John McLaughlin (g, p), Sam Burgess, Etienne Mbappe, Jerome Regard (b), Vinnie Colaiuta,Nicolas Viccaro (ds), Jean-Michel Aublette (b, ds), Gary Husband (key), Roger Rossignol,Oz Ezzeldin (p), Ranjit Barot (ds, vo), Julian Siegel (ts)。

クロスオーバー&フュージョン、そして、ジャズ・ロックにおけるエレギのレジェンド、ジョン・マクラフリンの5年振りのスタジオ・アルバムになる。ジョン・マクラフリンは、1942年生まれなので、今年で79歳。もう大ベテランの域を過ぎて、レジェンドの域に達している。僕が、ジョン・マクラフリンのエレギに出会ったのは、マイルスの『Bitches Brew』。クロスオーバーでプログレッシヴ、切れ味抜群でパワフルなエレギは聴いて直ぐにお気に入りになった。
 

Liberation-time-ohn-mclaughlin

 
今回の新作も、パワフルなグルーヴ、超絶技巧な弾き回し、適度に捻れて適度にプログレッシヴなマクラフリンのエレギは健在。1曲目の「As the Spirit Sings」から無茶苦茶に格好良いエレギを披露してくれる。うむむ、何時も何時の時代もマクラフリンのエレギは裏切らない。全編に渡って、往年のマクラフリンのエレギが疾走する。これで、今年79歳か。素晴らしいの一言。

今回の新作には、アコースティックなジャズの雰囲気も入っていて「粋」。マクラフリンはピアノを弾いていて、マクラフリンのピアノ・ソロの短曲2曲、4曲目の「Mila Repa」と、6曲目の「Shade of Blue」は、とても余芸とは思えない位に美しい響き。パワフルでグルーヴィー、超絶技巧な弾き回しの曲の合間の「一服の清涼剤」である。

マハヴィシュヌ・オーケストラ、シャクティ、スーパー・ギター・トリオ、ファイヴ・ピース・バンド等々、数々の伝説的グループを生み出してきた、クロスオーバー&フュージョン、そして、ジャズ・ロックにおけるエレギのレジェンド、ジョン・マクラフリン。今回は、ザ・フォース・ディメンションを率いての5年振りのスタジオ盤。傑作である。
 
 
 
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2021年9月 3日 (金曜日)

こんなアルバムあったんや・138

昨日から、いきなり気温がグッと下がった千葉県北西部地方。最高気温が20℃前後ともう9月下旬か、10月上旬の気温になるのだからたまらない。それまで酷暑で最高気温が33℃前後と一気に10℃以上も下がるのだから、体調が一気に不安定になる。体調が不安定になってくると、シビアでアーティスティックな純ジャズはしんどくなる。

そうすると、耳当たりの良い、フュージョン・ジャズなんかが良いんだが、あまり集中して聴く、ハードなものは辛い。ふんわり聴き流すレベルのアルバムが良い。それも陽気なものが良い。ということで、気軽に聴き流すことの出来る、バリバリのフュージョン・ミュージックを選択する。

『Havana Jam』(写真左)。1979年、キューバのハバナでに行われた野外イベントの模様を収録した、リリース当時はLP2枚組のライヴ盤。参加したバンド&メンバーは、Weather Report, Irakele(写真右), Stephen Stills, Sara Gonzáles, CBS Jazz All-Stars, Bonnie Bramlett & Mike Finnigan, Cuban Percussion Ensemble 等々。当時、CBSに所属していたジャズ、ロックの一流どころが終結、聴いて心地良いフュージョン・ミュージックを演奏していく。
 

Habana-jam

 
冒頭、Weather Report「Black Market」で幕を開ける。ちょっと荒めだが、さすがWRな演奏で一気に盛り上がる。続いて、Irakere「Concerto Para Flaut Adagio De Mozart」。キューバン・フュージョンがあっけらかんとして気持ちが明るくなる。続いて、Stephen Stills「Cuba Al Fin」。西海岸ロックのベテランによるフュージョン・ロック、等々。

聴いていて「これは」と思ったのが、CBS Jazz All-Stars「Black Stockings」。Stan Getz、Dexter Gordon、Tony Willams、John Mclaughlin、Wille Bobo、Bobby Hutxherson等、往年のメインストリーム・ジャズ系の一流ジャズマンが参加。軽快なリズムと開放的なメロディが素敵なカリビアン・フュージョンが展開されている。このパーソネルでこの音。フュージョン時代ならでは、である。

CDでは紙ジャケの中古のみ、恐らく音楽のサブスク・サイトには音源はアップされていないと思うが、1970年代後半の「ごった煮のフュージョン・ミュージック」が好きなジャズ者の方には一聴をお勧めしたい。特に、イラケレを始めとする、キューバン・ジャズ、カリビアン・フュージョンが聴きものである。
 
 
 
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