2022年8月28日 (日曜日)

土曜日の「Super Guitar Trio」

1981年のリリースで、アル・ディ・メオラ、ジョン・マクラフリン、パコ・デ・ルシアという3人のギタリストによる、アコースティック・ギター3本だけの演奏を収録したライヴ盤があった。

超絶技巧なフュージョン系ギタリスト二人と、超絶技巧なフラメンコ・ギターの雄、3人でのライヴ・パフォーマンス。この3人の名前を見ただけでも「フュージョン(融合)」な取り合わせを感じて、今の耳で聴いても、素晴らしいライヴ・パフォーマンスの記録である。

そのライヴの記録とは『Friday Night In San Francisco(邦題:スーパー・ギター・トリオ・ライヴ !)』(写真右)。 超絶技巧の限りを尽くした、目眩くアコギの弾きまくり。それが1人では無く、3人がかりでやるのだから、そのパフォーマンスたるや、それはそれは、ど迫力で呆れるばかりのハイテクニックの嵐。

1981年と言えば「フュージョン・ジャズ」の全盛期のピーク。もともと、フュージョン・ジャズはギターが人気で、そのギターは超絶技巧、目眩く速弾きフレーズの弾きまくりが「目玉」。そんなフュージョン・ギターの最高峰の演奏が、この『スーパー・ギター・トリオ・ライヴ !』であり、そんなライヴ盤が、フュージョン・ジャズの全盛期のピークにリリースされ、人気を博した。ジャズの歴史の中で、象徴的なライヴ盤だった様な気がする。

Al Di Meola, John McLaughlin, Paco De Lucia『Saturday Night in San Francisco』(写真左)。1980年12月6日、米国サンフランシスコのウォーフィールド劇場でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Al Di Meola, John McLaughlin, Paco De Lucia (g)。超絶技巧ギタリスト3人のライヴ・パフォーマンスの記録になる。
 

Saturday-night-in-san-francisco_1

 
先にご紹介した『Friday Night In San Francisco(邦題:スーパー・ギター・トリオ・ライヴ !)』は、このライヴ盤が録音された前日のライヴ音源。録音場所は同じ「米国サンフランシスコのウォーフィールド劇場」。今回リリースされたライヴ音源は、既出の『スーパー・ギター・トリオ・ライヴ !』の収録日の翌日、全く同じメンバー・会場でのライヴ録音の音源になる。

しかし、こんな音源が21世紀になって発掘されるとは驚きである。この6日の公演はこれまで録音されていないと思われていたのだが、アル・ディ・メオラ所有の16トラックのテープを見直し、12月6日の公演から未発表の8曲を見つけ出した、のこと。なんせ、12月5日の公演で演奏した当の本人達も、第二夜を演奏したことを覚えてなかったらしい。よく発掘したもんだ。

さて、内容的にはどうか、と聴けば、12月5日の『Friday Night In San Francisco』の伝説的パフォーマンスと勝るとも劣らない、素晴らしいパフォーマンスが展開されてるから、二度驚き、である。

曲のレベルも遜色無い。例えば、「金曜日版」の出だしが「Mediterranean Sundance」に対して、この「土曜日版」の出だしが「Splendido Sundance」と、全曲、同じハイレベルの楽曲が並んでいる。

特に、この「土曜日バージョン」は、3人それぞれのソロ・パフォーマンス、無伴奏のソロ曲が3曲、記録されている。しかし、3人のギター・テクニックの凄まじさたるや、感動を通り超して、呆れるほどの超絶技巧さ。しかも、歌心が溢れ、即興性の高いインタープレイは見事という他は無い。
 
 

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2020年3月17日 (火曜日)

ビートルズ・カヴァー集の第2弾

ジャズの世界では、ビートルズのカヴァーは古くから、そう1960年代前半、ビートルズが世界で流行りだした頃からで、意外と早い。そういう意味では、ジャズって意外と「軽薄短小」だなあ、と思うんだが、しかも、そのアレンジたるや、初期の頃のものは酷いものが多くて、むやみに手を出そうものなら「火傷」をする。そう「火傷」をしてからでは遅い。後悔先に立たず、である(笑)。

今ではサブスクの音楽サイトで、チャレンジとして気軽に聴くことが出来るので、片っ端から聴ける。1960年代前半はアレンジがイマイチなんだが、1960年代半ばから熟れてきて、クロスオーバー・ジャズの先駆けの「イージーリスニング・ジャズ」の範疇で、優れたアレンジと演奏のビートルズ・カヴァーが出現した。1970年代以降は、逆にビートルズ・カヴァーは意外と難物なので、優れたアレンジで用意周到に取り組むべきものとなり、いわゆる「失敗作」はほとんど無くなったと思っている。

Al Di Meola『Across the Universe』(写真左)。今月リリースほやほや。超絶技巧ギタリスト、アル・ディ・メオラ(略して「ディメオラ」)がリーダーの、2013年リリースの『All Your Life』に続く、ビートルズ・カヴァー集の第2弾である。第一弾のカヴァー集でも、ビートルズのカヴァー集とは言え、あまりカヴァーされない曲を一ひねりも二捻りも加えたアレンジで取り上げていたが、この第2弾でも、おおよそ今まで、ジャズでカヴァーされたことの無いビートルズ曲を、これまた素晴らしいアレンジを施して披露している。
 
  
Across-the-universe-1   
 
 
1. Here Comes The Sun
2. Golden Slumbers Medley
3. Dear Prudence
4. Norwegian Wood
5. Mother Nature’s Son
6. Strawberry Fields Forever
7. Yesterday
8. Your Mother Should Know
9. Hey Jude
10. I’ll Follow The Sun
11. Julia
12. Till There Was You
13. Here, There And Everywhere
14. Octopus’s Garden
 
 
以上が収録曲なんだが「Dear Prudence」「Mother Nature’s Son」「Your Mother Should Know」「I’ll Follow The Sun」「Julia」「Till There Was You」など、ジャズでカヴァーされた前例を僕は知らない。「私がギターを弾く理由はビートルズがいたからです」と語るディメオラ。そう、ディメオラはビートルズが大好きなんだ。このカヴァーされない、カヴァーし難い楽曲を、超絶技巧なギターテクニックを駆使した、難度の高いアレンジで、クールにユニークにカヴァーしている。

意外と簡単そうに聴こえるが、かなり難しいことを難なくやっている。超絶技巧ギタリストのディメオラの面目躍如である。現代ジャズ・ギターの最先端のテクニックを聴くにも、今までカヴァーされたことのないビートルズ曲を楽しむにも、絶好のカヴァーアルバムです。ちなみに、この盤のアルバム・ジャケットはジョン・レノンのアルバム『Rock 'n' Roll』を再現しています。小粋でお洒落ですね。
 
 
 

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2019年10月14日 (月曜日)

ディ・メオラのスペイン志向

ジャズとスペイン。意外と繋がりがある。マイルス・ディヴィスがモード・ジャズをやる時、好んで「スパニッシュ・キー」を使ったので、ジャズとスペインと間柄は強いと感じる。スペインでジャズが盛ん、という訳では無い。そういう傾向から、ジャズをやる時、スパニッシュな雰囲気の旋律を好んで使うジャズマンも沢山いる。

Al Di Meola『Elegant Gypsy』(写真左)。1976年12月〜1977年1月にかけての録音。ちなみにパーソネルは、Al Di Meola (g), Paco de Lucía (g), Jan Hammer, Barry Miles (key), Anthony Jackson (b), Steve Gadd , Lenny White (ds), Mingo Lewis (syn, org, perc)。超絶技巧ギタリスト、アル・ディ・メオラの若き日の好盤である。

曲名を見渡せば、「Midnight Tango」「Mediterranean Sundance」「Race with Devil on Spanish Highway」「Elegant Gypsy Suite」など、スペインを彷彿とする曲名が目立つ。そう、このアルバム、アル・ディ・メオラのスパニッシュ志向な演奏がてんこ盛りなのだ。特に、フラメンコ・ギタリストの「パコ・デ・ルシア」が客演しているのが目を惹く。
 
 
Elegant-gypcy
 
 
パコ・デ・ルシアも超絶技巧なギタリストとして有名。「Mediterranean Sundance」など、超絶技巧なギタリストの共演は、その演奏内容は凄まじいばかりの速弾きテクニックの嵐。絶対に間違わない、そして、誰よりも高速に複雑なフレーズを弾きまくる。これはジャズというより、もはやアクロバットである(笑)。速弾きだけでは無く、その凄まじい速弾きに歌心が伴っているから凄い。

この盤は、チック・コリア率いる「リターン・トゥー・フォーエヴァー(RTF)」を辞した後の録音であるが、このコッテコテの「スパニッシュ志向」は、同じ志向のチックとは相性バッチリ。第2期RTFの2代目ギタリストとして有名を馳せたのは当然のこと。この盤では心ゆくまで「スパニッシュ志向」の演奏を追求している。

パコ・デ・ルシアとの共演した「Mediterranean Sundance」。このパコ・デ・ルシアとの共演、ここでのアコギ2本の絡みは、後にアル、パコ、ジョン・マクラフリンによる、いわゆる「スーパー・ギター・トリオ」が誕生する切っ掛けとなった。この「スーパー・ギター・トリオ」については、2007年1月25日のブログを参照されたい。凄い内容ですよ、これも。
 
 
 
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2017年2月 2日 (木曜日)

音楽喫茶『松和』の昼下がり・47

日中の気温が上がらない寒い寒い昼下がり。空は鉛色、北風が吹き付ける昼下がり。そういう時は暖かい部屋の中で、コクのある珈琲をすすりながら、ジャズを聴くのが一番。それもギター、それもアコースティック・ギター。

アコースティック・ギターの音色はストイックで透明度が高い。冬の「身が切られるような寒さ」に通じる音の切れ味の良さ。冬にジャズ・アコギは良く似合う。ということで、冬にピッタリのジャズ・アコギの好盤を探す。

『Di Meola Plays Piazzolla』(写真左)。1996年のリリース。超絶技巧なエレギで一世を風靡したアル・ディ・メオラ(Al Di Meola)。そんなアル・ディ・メオラがアコギを弾きまくる。

しかも、タンゴの革命児、モダン・タンゴの父と言われる、アルゼンチン出身のBandoneon奏者&作曲家 Astor Piazzolla(アストル・ピアソラ)の名曲を弾きまくるという、凄い内容の企画盤。

ディ・メオラがタンゴを弾く。どんなタンゴになるんだ、と思いながら聴く。と、これが「絵に描いた様なタンゴ」な演奏にはならない。さすがはディ・メオラ。自ら迎合することは絶対に無い。
 

Di_meola_plays_piazzolla1

 
ピアソラ・トリビュートなアルバムながら、正統なタンゴ演奏にはならず、ピアソラの名曲の旋律の美しさを、ディ・メオラ独特のフュージョン・ジャズなフィーリングで弾きまくる。

エレギだと、あまりの超絶技巧な弾きっぷりに、ちょっとお腹いっぱいになってしまいがちなディ・メオラであるが、これがアコギになると、あ〜ら不思議。お腹にもたれることも無く、スッキリすんなり心地良く耳に響くのだ。ディ・メオラの超絶技巧さが良い方向に作用している。

そんなスッキリすんなり心地良く耳に響くアコギの音色に乗って、ピアソラの哀愁感溢れる名曲の旋律が駆け抜けていく。アコギの音色にタンゴの哀愁感が良く似合う。程良く抑制されたアコギの音色がタンゴの哀愁感を増幅させる。

ドラムは無い。ベースも無い。伴奏にピアノが入り、パーカッションがリズムを刻むのみ。バンドネオンの哀愁感溢れる音色が良いアクセント。基本的にディ・メオラのアコギがメイン。超絶技巧なディ・メオラのギターにはそれで十分。心地良い音の密度である。

 
 

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2016年3月21日 (月曜日)

ディ・メオラのビートルズ盤

ジャズは結構な数のビートルズのカバー盤を出している。ジャズの大衆音楽としての成熟時期に、ビートルズは英国から米国に上陸してきた。ビートルズの人気の勢いは凄まじいばかりであった。それに便乗するのが、大衆音楽のジャズとしての「手っ取り早い」対抗策だった。

しかし、ジャジーなマイナー調が基本のジャズに、あの当時、革新的なコード進行を持ったビートルズの楽曲とは相性があまり良く無かった様な気がする。大量に制作された、ジャズのビートルズのカバー盤は玉石混交としていた。というか、僕の耳には、優れたビートルズのカバー盤は数が少なかった。

ということで、逆に、ジャズを聴き始めてから、ジャズのビートルズのカバー盤をずっと気にしてきた。ジャズの優れたビートルズのカバー盤は無いか、ジャズとビートルズの相性は良いのか、悪いのか。

最近、このジャズのビートルズのカバー盤に感心した。Al Di Meola『All Your Life(A Tribute to the Beatles)』(写真左)。2013年のリリースなんだが、ちょっと「寝かせて」おいた。アルバムのライナーノーツにはこう記されている。「All guitars and percussion on this recording played by Al Di Meola」。
 

Al_di_meola_all_your_life

 
アル・ディ・メオラのソロ・パフォーマンス。アコースティック・ギターとパーカッションだけの、とってもシンプルな構成で、ジャズのビートルズのカバーが奏でられる。選曲も実にマニアックな選曲で好感が持てる。ビートルズのヒット曲をカバーする、という切り口には目をくれず、アコギで、ジャズのアレンジで弾くに適したビートルズの楽曲を堅実に選んでいる。

とにかくアレンジが優れている。カバーされた楽曲の特性を良く活かしつつ、ジャジーにアレンジされる。ビートルズの楽曲を知っていれば、当然、その「アレンジの妙」を感じることが出来て、大いに楽しめる。逆に、ビートルズの楽曲を知らなくても、純粋にジャズのアコギの好演として十分に楽しめる、そんな優れたアレンジである。

ここまで、ビートルズの楽曲をジャズにアレンジして、そのジャズメンの音に、作品になっている盤もなかなか無い。アル・ディ・メオラの個性はビートルズの楽曲の中でも健在で、ビートルズの楽曲の個性と共存している。恐らく、アル・ディ・メオラは、ビートルズについてかなり造詣が深いと思われる。このカバー盤を聴いていて、ビートルズへの敬愛がひしひしと伝わってくる。

良いアルバムです。冒頭の「In My Life」を聴いていて、グッと惹き込まれます。フレーズを聴けば、これはアル・ディ・メオラのギターであることが直ぐに判ります。久し振りに優れた「ジャズのビートルズのカバー盤」に出会った気がします。

 
 

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2014年12月10日 (水曜日)

World Music系のXmasジャズ

12月も10日になる。今年は寒い。既に真冬の寒さがやって来ている。昨年も実感したんだが、マスコミもお店も、あまりクリスマス、クリスマスと騒がなくなった。良いことだ。でも、華やいだところが無くなって、ちょっと寂しくなったか。

さて、ジャズのXmas盤の特集である。今日はこれ。Al Di Meola『Winter Nights』(写真左)。1999年10月のリリース。アル・ディ・メオラの初のクリスマス・アルバム。このアルバムのメンバー構成は通常の構成とは違っている。

基本構成がギター+バンドゥーラ+パーカッション。普通のジャズの様に、ドラムとベースのリズム・セクションがバックにあって、という感じではないので、ちょっと肩すかしをくらいますが、これはこれで、優しい響きが素敵で良い。

ちなみにパーソネルは、Al Di Meola (cajon, dumbek, ac-g, harp, key, mixing, perc, tambur), Roman Hrynkiv (bandura), Hernan Romero (ac-g, mixing, perc, shaker)。このローマン・フリンキフの弾くバンドゥーラという楽器の存在がユニーク。

この楽器バンドゥーラについて、その由来がややこしい。シュメールで「パントゥーラ(pantura)」、ギリシアで「パンドゥーラ(pandura)」と呼ばれた。後に1502年、イギリスで考案された金属弦の低音用弦楽器も「パンドーラ(pandora)」と名付けられた。この楽器は18世紀にはすたれたが、ウクライナでは東方の楽器と結びつき、民族楽器「バンドゥーラ(bandura)」として今日まで残っている。
 

Winter_night

 
このバンドゥーラの多弦ギターというか、ハープというか、硬質な弦の和音の響き。ちょっとオリエンタルな心地よい響きをバックに、アル・ディ・メオラがアコースティック・ギターで、その卓越したテクニックを駆使して、クリスマスにまつわる楽曲を弾きまくる。弾きまくるといっても、ホットに弾きまくるのでは無い。あくまで、クリスマスよろしく、厳かに敬虔なタッチで弾きまくる。

まあ、モダン・ジャズって感じの演奏では無いし、聴き応えのあるフュージョンって感じでもないです。敢えて言うなら、アコースティック・ジャズ・ギターをフューチャーしたワールド・ミュージックって雰囲気です。少なくとも、メインストリームなジャズでは無い。

サイモン&ガーファンクルの名曲「Scarborough Fair」や「Have Yourself a Merry Little Christmas」などのXmasの定番ナンバーなどがフィーチャーされていて、聴いていて楽しい。
 
このXmasシーズンにずっと部屋に流しておくと、なかなかに心地良いアルバムです。ポピュラーな名曲を織り交ぜている割に甘きに流されず、硬派で適度なテンションを保っている所はさすがです。

時には、ベース+ドラムという従来のリズム・セクションを離れて、ワールド・ミュージック系の雰囲気に身を委ねるのも良いものですね。

 
 

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2011年8月11日 (木曜日)

フュージョンは進化している

Al Di Meolaの新作『Pursuit of Radical Rhapsody』(写真左)を聴いていると、まだまだ、フュージョン・ジャズは健在、フュージョン・ジャズは進化しているなぁと感じる。時代の徒花などと揶揄する向きもあるが、とんでもない。フュージョン・ジャズは不滅である。

『Pursuit of Radical Rhapsody』は、Al Di Meola(アル・ディ・メオラ)の現時点での最新作。正式なアルバムの名義は、Al DiMeola World Sinfona。Al DiMeola World Sinfonaのサウンドは、タンゴや民族音楽的な要素を散りばめた、ワールド・ミュージック的な雰囲気が特徴。しかし、この新作では、ワールド・ミュージック的要素は少し後退し、フュージョン的要素が強いエレクトリック主体の演奏が帰ってきた。

「帰ってきた」というのも、僕は、1970年代から1980年代初頭の、エレクトリック主体のフュージョン・ジャズどっぷりのディ・メオラが大のお気に入り。超絶技巧なエレクトリック・ギターが、それはそれは爽快で、それはそれは豪快で、それはそれは素晴らしい、完璧なまでのエレクトリック・フュージョン・ジャズ。ジャズ者初心者の時代、結構、良く聴いたなあ。

しかし、1980年代、デジタル録音の時代、リズム&ビートは打ち込みが流行った「軽薄短小の時代」。ディ・メオラのフュージョンは、かなり「デジタル臭く」なって、演奏全体が無機質な雰囲気になって、一気に僕はディ・メオラから遠のいた。
 
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しかし、21世紀に入ってから、徐々に、ディ・メオラはアナログチックでマイルドな音を取り戻しつつ、ワールド・ミュージック的要素を取り入れて、1970年代から1980年代初頭のエレクトリック主体のフュージョン・ジャズに回帰してきた。

そして、今回、この『Pursuit of Radical Rhapsody』である。アルバム全体に渡って、とても丁寧に音作りがなされていて、細部に渡るまで、しっかりケアが行き届いていて、聴き応え十分。聴き心地も良く、これが今のディ・メオラの狙いなのだろう。タンゴや民族音楽的な要素も効果的に配されており、クールで上質なエレクトリック・フュージョン・ジャズの佳作に仕上がっている。

雑誌のインタビューでは「チックとのReturn To Foreverは過去のもの」と言い切っているが、この新作でのアレンジ的なアプローチは、チックとの第2期Return To Foreverそのものなんだけどなあ。チックのキーボードをディ・メオラのエレギに置き換えて、大々的にディ・メオラのエレギをフューチャーすれば、そしてスパニッシュな要素を、タンゴや民族音楽的な要素に置き換えれば・・・ねっ。

良いアルバムだと思います。柔らかでメロディアスでありながら、そこはかとなく、しっかりとリズム&ビートを効かせたクールな演奏はなかなか雰囲気があって良いですね。ディ・メオラのギターも、円熟味が増し、超絶技巧なテクニックが全く耳につかなくなって、爽快感抜群、切れ味抜群、唯一無二なフュージョン・ギターの弾きまくり。近年のディ・メオラの傑作でしょう。 
 
 

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2010年11月25日 (木曜日)

ジャズ・アコギの真髄

昨日、リー・リトナーのアコギの名演を聴いていて、どうしてもジャズのアコギの傑作を聴きたくなった。
 
ジョン・マクラフリン(John McLaughlin)、アル・ディ・メオラ(Al Di Meola)、パコ・デ・ルシア(Paco de Lucía)という3人のギタリストが集って「スーパー・ギター・トリオ」を結成した時期がある。アコースティック・ギター3本だけの常識を超越した超絶技巧な演奏。ジャズ・ギターとフラメンコ・ギターの邂逅。そのライブ盤とは『Friday Night In San Francisco』(写真左)。このブログでは過去にご紹介したかと思うが、再度、このライブ盤について語りたい。
 
ジャズ・ギタリストの演奏テクニックが、ロックはおろかクラシック・ギターの世界を凌駕するばかりのテクニックを保持していることを知らしめた、聴いていて唖然とする超絶技巧なアコギの世界。このアルバムを聴けば、ジャズ・ギターをやってみようという意欲が全く萎えてしまうほどの、常人のテクニックを大きく超越した、ほとんど「神」の領域。
 
冒頭の「Mediterranean Sundance〜Rio Ancho」の前半3分位を聴いただけで、人前で一丁前にアコースティック・ギターを弾いたことがある人間ならば、この演奏の凄まじさが判るはずだ。唖然とする。このテクニックは何なんだ。凡人をしてギターを弾くことが虚しくなるような超絶技巧なテクニック。しかも、インプロビゼーションの部分の歌心も満点。本当に凄い。目眩くギター・バトルの世界である。
 
このライブ盤の演奏内容には、当時たまげた。というかビックリした。というか「何なんだこれ」という感じで、にわかにその凄さが言葉で表現できなくて、アワアワしていた(笑)。それほど凄い内容である。
 
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1980年当時のジャズ界においては、アコースティック・ギター3本だけの演奏時代が画期的だった、というか、その後、この「スーパー・ギター・トリオ」を凌駕するアコギ3本の演奏はお目にかからないし、恐らく、この「スーパー・ギター・トリオ」が唯一無二だろう。
 
今の耳で聴くと、この「スーパー・ギター・トリオ」の演奏はしっかりと「純ジャズ」なんだが、当時はにわかに「純ジャズ」とは認識されず、パコ・デ・ルシアの存在を理由に「フュージョン・ジャズ」として紹介されていたのは、今となっては「乱暴」なことであった(笑)。譲っても、今で言う「コンテンポラリー・ジャズ」である。「フュージョン・ジャズ」とは、ちと違う。
 
改めて、この『Friday Night In San Francisco』を聴くと、ジョン・マクラフリン、アル・ディ・メオラ、パコ・デ・ルシアの3人のギタリストの相性が抜群なのが良く判る。パコは、もともとが著名なフラメンコ・ギタリスト。ディ・メオラは、チック・コリアのRTFに在籍していたように、そこはかとなくスパニッシュ・フレイバーのフレーズが特徴。マクラフリンは、ヨーロッパ独特の民俗音学的なフォーキーな響きが根底に流れる、独特なフレーズが特徴。パコのフラメンコの雰囲気に、ディ・メオラ、マクラフリンはピッタリと「はまった」。
 
まあ、とにかく、凄い内容の目眩くギター・バトルの世界である。しかも、アコギの世界。このライブ盤を聴いて、もうロックの世界に戻りたいと思わなくなったし、自分の根底にあったクラシック至上主義からもやっと抜け出した。音楽とは自分の耳で聴いて「良い」と思ったものは、単純に「良いもの」だと思うようになった。
 
音楽を文字で表現する便宜上、「ジャンル分け」は役にたったりするので全面的に否定するものではありませんが、音楽を聴く上では、音楽のジャンル分けが全く意味をなさないものだ、ということを、やっと心から理解した。それほど、このライブ盤の音世界は凄まじいものがあります。今でも聴く度に感動します。
 
 
 
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2010年2月 2日 (火曜日)

ジャズと異種格闘技・2

ジャズと異種格闘技、ジャズの世界では、特に、ジャズ・ギターの世界が直ぐに思い浮かぶ。ジャズ・ギターでの「異種格闘技」の一番印象的な例が「パコ・デ・ルシア」。

パコ・デ・ルシア(Paco de Lucía)は、スペインのスパニッシュ・ギタリスト。フラメンコの分野で活躍。しかし、アル・ディ・メオラ(Al Di Meola)のアルバム『エレガント・ジプシー』に参加したことがきっかけとなり、ラリー・コリエル(Larry Coryell)、ジョン・マクラフリン(John McLaughlin)と3人で、スーパー・ギター・トリオを結成。アコースティック・ギター3本だけのツアーを行う。

そして、その後、コリエルがアル・ディ・メオラに代わり、あのライブ名盤『Friday Night In San Francisco』(写真左)を世に出した。 1980年12月5日金曜日のサンフランシスコ、ワーフィールド劇場にてライヴ録音。これがまあ、とてつもなく凄い内容のライブアルバムだったのだ。

1981年のリリース。最初、耳にしたのは、FMの番組だったと記憶している。「Mediterranean Sundance/Rio Ancho」が紹介されたのだが、その出だしから「ビックリ仰天」(笑)。この超絶技巧なギターは「いったい、何なんだ〜」。その時、本当に大声を出した「なんや〜これ〜」。それはそれは、もの凄い、超絶技巧なギターの饗宴だった。

3人のギタリスト、パコ・デ・ルシアとアル・ディ・メオラ、そして、ジョン・マクラフリン(時々、ラリー・コリエルに代わる)。この3人を「スーパー・ギター・トリオ」と呼ぶ。当時、アコースティック・ギター3本だけのライブ自体が画期的だった。
 

Friday_night_in_sfo_2

 
この「スーパー・ギター・トリオ」の演奏の基本は、パコ・デ・ルシアのスパニッシュ・ギター。このスパニッシュ・ギターに、ディ・メオラとマクラフリンのフュージョン・ジャズ・ギターが絡んで、この3人にしか表現し得ない、唯一無二のギター・アンサンブルが実現している。スパニッシュ・ギターでも無い、かといって、フュージョン・ジャズ・ギターでも無い。その2つの要素を融合させて、独特の個性溢れるギター・ミュージックを創出している。

スパニッシュ・ギターとフュージョン・ジャズ・ギターとの「異種格闘技」の希有な成果である。しかも、空前絶後の超絶技巧のギターが3本。めくるめくインプロビゼーションの世界は、もう至福の世界である。フュージョン、純ジャズ、ラテン。ミュージック、スパニッシュ・ギター、クラシックが好みの方には是非とも聴いて頂きたい。

この「スーパー・ギター・トリオ」の演奏は、ジャンルを超えた、独特の個性である。これこそが、フュージョン(融合)であり、コラボレーション(協業)である。異なる分野の人が協力して制作すること。これこそが「異種格闘技」の極みである。

どれほど言葉で綴っても、このライブ盤の凄さは語り尽くせない。聴けば判る。一度、聴いてみて下さい。US盤は千円以下で手に入ります(Amazon.jp)。このアルバムが千円以下の値段で聴けるなんて、良い時代になったもんだ。
 
 
 
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2009年4月19日 (日曜日)

Di Meolaよ、やり過ぎは良くない

過ぎたるは及ばざるが如し、という言葉がある。「物事には程度というものがあり、その程度を過ぎると、 かえって不足するのと同じようによくないことになる」の意。音楽の世界だって同様な事があり得る。

Al Di Meola(アル・ディ・メオラ)の『Splendido Hotel』(写真左)を聴く度に、その諺を思い出す。「過ぎたるは及ばざるが如し」。まさに、この『Splendido Hotel』については、この諺通りの印象。

スパニッシュな音、ラテンな音、そして、アラビア風の神秘的なメロディー有。音のバリエーションは多彩。そして、ギターについては、定番の高度なテクニックを軸に、ヴォーカル入りの曲やピアノとのデュオなどさまざまなナンバーを収録。う〜ん、バラエティが広がりすぎて焦点が絞れない。

国籍不明、ジャンル不明なポップなギター・インストの、3曲目「Roller Jubilee」や9曲目「Spanish Eyes」を初めて聴いた時は、高中正義かと思った(笑)。 リーダー作第4作目なんだが、先の3作には、アルバムの底に「ジャズ」が見え隠れしていたんだが、この『Splendido Hotel』には、その底にある「ジャズ」の雰囲気が希薄。う〜ん、やっぱり、やり過ぎは良くないぞ、ディ・メオラ。
 

Splendido_hotel

 
特に、ヴォーカル入りの8曲目「I Can Tell」は、絶対にやり過ぎである。定番の高度なギターテクニックを軸に、スパニッシュな音を隠し味にした「フュージョン・ジャズ」が売りのディ・メオラ。そのディ・メオラがボーカル入りのギター・インストに手を染めたら、それこそ、単なるギター・インストのイージーリスニングになってしまうではないか。

「過ぎたるは及ばざるが如し」。ディ・メオラよ、やり過ぎは良くない(笑)。今でも、このアルバムを聴くと、ちょっと赤面ものである。そう言えば、この『Splendido Hotel』は1980年のリリース。1980年辺りと言えば、フュージョン・ジャズの全盛期が過ぎて、フュージョン・ジャズ自体が迷走を始めた時期である。

そんな時代背景もあるのかなあ。とにかく、この『Splendido Hotel』は、その内容がバラエティに富みすぎていて、ちょっと焦点がぼけた、ミュージシャンとしての主張が希薄な作品になっているのが、実に惜しいアルバムです。前作に増して、ディ・メオラのテクニックに、更に磨きがかかっているだけに、ですね。
 
 
 
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