2023年7月21日 (金曜日)

グリーンとヤングとエルヴィンと

ブルーノートの4100番台の後半のアルバムの中で、このブログに記事として上げていないアルバムをメインに聴き直して、せっせと記事にしている。4100番台は、メインストリーム志向の純ジャズの範疇の中で、1960年代前半の「ジャズの多様化」の時代を確実に捉えて、当時のジャズのバリエーションを漏らさず網羅したアルバムを漏らさずリリースしている。

4100番台を通して聴けば、当時の成熟したジャズの「演奏の志向」や「演奏のスタイル」の全てが追体験できる。これは素晴らしいことである。そして、この4100番台で記録された、ジャズの「演奏の志向」や「演奏のスタイル」が、1980年代中盤以降の「純ジャズ復古」のベースとなっていて、現代のジャズに繋がっている。

Grant Green『Talkin' About!』(写真左)。1964年9月11日の録音。ブルーノートの4183番。ちなみにパーソネルは、Grant Green (g), Larry Young (org), Elvin Jones (ds)。リーダーのグラント・グリーンのギター、プログレッシヴなモーダル・オルガニストのラリー・ヤング、そして、ポリリズムの塊ドラマーのエルヴィン・ジョーンズのトリオ編成。

この盤は、思いっ切り聴き応えがある。まず、リズム隊が、オルガンでモード・ジャズを演奏する、先進的で進歩的なオルガンと、ポリリズミックで自由度の高い革新的なドラムで構成されている。このリズム隊の叩き出すリズム&ビートは、従来のハードバップには無い、最先端のもの。
 

Grant-greentalkin-about

 
この最先端のリズム&ビートをバックに、パッキパキ硬派で、こってこてファンキーなシングル・トーンが個性のグラント・グリーンが先鋭的なフレーズを弾きまくる。演奏の基本は「ファンキー&ソウル」なジャズなんだが、演奏全体の雰囲気は先進的、先鋭的、進歩的な、実に硬派で、とてもストイックな演奏になっている。そして、アドリブの弾き回しは何時になく「熱い」。

が、グリーンのギターにも増して、ラリー・ヤングのオルガンが凄い。「ファンキー&ソウル」なグリーンを向こうに回して、プログレッシヴでストイックな「モーダルな雰囲気のオルガン」を弾きまくる。モーダルな雰囲気の中で、ファンキー&ソウルなフレーズを織り込んでくる。責めに攻めるヤングのオルガン。グリーンもこの先鋭的なオルガンをしかと受け止めて、熱くて硬派なソウルフル・フレーズを弾きまくる。

そして、そんな二人をしっかりと支え、しっかりと鼓舞しつつ、演奏全体のリズム&ビートをコントロールするのが、エルヴィンのドラミング。グリーンのギターとヤングのオルガンを前面に押し出し、引き立たせるエルヴィンのドラミングは相変わらず見事。このエルヴィンのポリリズミックで切れ味の良いドラミングがアルバム全体の雰囲気をビシッと締めている。

このブルーノートの4183番、ジャズ盤紹介本や雑誌記事に上がることが殆ど無い、地味な存在に甘んじている作品だが、どうして、この盤、グリーンの代表作の1枚だと思うし、1960年代半ばの「ジャズ多様化の時代」のクリエイティブで熱い、当時のジャズの「深化」をタイムリーに記録した名盤だと思う。
 
 

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2023年4月27日 (木曜日)

ファンキー&ソウルフル濃厚

ブルーノートの4100番台は、録音時期としては、Donald Byrd『Royal Flush』(1961年9月21日の録音)から始まって、Lee Morgan『The Rumproller』(1965年4月21日の録音)まで、1961年後半から1965年前半になる。

この約4年間で、4100番台、きっちり100枚のアルバムを制作〜リリースしている(中には、当時、お蔵入りになって、後に発掘リリースされたものもあるが)。

ちょうど、ジャズとしては、ハードバップが成熟し、ハードバップを基に、ファンキー・ジャズ、ソウル・ジャズ、モード・ジャズ、フリー・ジャズなど、ジャズの多様化の時代として、それぞれの志向のジャズに進化していった時期である。ブルーノートは、この多様化の時代の、それぞれの志向のジャズを、偏り無く、しっかりと録音に残している。

Grant Green『Am I Blue』(写真左)。1963年5月16日の録音。ブルーノートの4139番。ちなみにパーソネルは、Grant Green (g), Johnny Coles (tp), Joe Henderson (ts), "Big" John Patton (org), Ben Dixon (ds)。パッキパキ硬派で、こってこてファンキーなシングル・トーンが個性のグラント・グリーンがリーダーのクインテット編成。ベースはオルガンが兼任するので、ベーシストはいない。
 

Grant-greenam-i-blue

 
この盤、ブルーノート・レーベルの紹介本には、代表盤として名前が上がることが殆ど無い盤なのだが、これがまあ、ギターがメインのファンキー・ジャズとして、はたまた、ファンキーなオルガン・ジャズとして、とっても素敵な演奏が詰まっている「隠れ名盤」なのだ。

とにかく、こってこてファンキーなグリーンのギターと、ブルージー&グルーヴィーなジョン・パットンのオルガンとの相性が抜群で、相乗効果で、ファンクネスを更に濃厚にしている。

フロント管は、ジョニー・コールのトランペット、ジョー・ヘンダーソンのテナーの2管なのだが、この2管もギターとオルガンが強烈に醸し出すファンクネスにどっぷり浸かって、とってもファンキーなフレーズ、とってもファンキーなユニゾン&ハーモニーを吹き上げている。特に、モードが得意なジョーヘンが、ご機嫌なファンキー・テナーを吹き上げている様が、実に微笑ましい。

ブルージーというより、ゴスペルでソウルな雰囲気が印象的。キレッキレの演奏とは違って、どこか適度にテンションを張った、不思議な「脱力感」が漂う、ファンキー&ソウルフルな演奏が実に良い。おもわず「ニンマリ」してしまう。適度に脱力はしているが、演奏自体はしっかり「締まっている」ところが、また良い。

この盤、ファンキー&ソウル・ジャズ、そして、オルガン・ジャズのファンには堪らない内容。やっぱ、隠れ名盤でしょう。
 
 

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2023年4月10日 (月曜日)

ファンキー&グルーヴィーな盤

ブルーノートのお抱えギタリスト、グラント・グリーン。我が国ではあまり知られたギタリストでは無かった。通算で約30枚ものリーダー作をリリースした、ジャズ・ギタリストのメジャーな存在だと思うのだが、僕がジャズを本格的に聴き始めた1970年代後半から暫くは、グリーンの名前を聞いたことが無かった。

グリーンの名前が我が国でも流布し始めたのは、RVGリマスターのブルーノート盤の復刻シリーズからだと思う。それでも、それ以来、爆発的にその人気が上がったということは無く、不思議なことなんだが、恐らく、グリーンの「ファンクネス濃厚、パッキパキ鋼質のシングルトーン」の渋いギターが、どうも我が国では分が悪いらしい。速弾きなどの派手派手しさは無く、流麗でスインギーなオールド・スタイルのジャズ・ギターでも無いところがネックなんだろう。

Grant Green『Feelin' The Spirit』(写真左)。1962年12月21日の録音。ブルーノートの4132番。 ちなみにパーソネルは、Grant Green (el-g), Herbie Hancock (p), Butch Warren (b), Billy Higgins (ds), Marvin Masseaux (tambourine)。ブルーノートのお抱えギタリスト、グラント・グリーンの通算13枚目のリーダー盤。
 

Feelin-the-spirit

 
この盤でのグラント・グリーンのギターは「ファンクネス濃厚、パッキパキ鋼質のシングルトーン」は変わらない。ほんと、スタイルがブレないギタリストである。この盤は、タイトルから類推できる様に「アフロ・アメリカンのスピリチュアル」を志向した音作りになっている。これが、グラント・グリーンのギターの持つ「ファンキー・グルーヴ」にジャストフィット。ブルージーでグルーヴィーでファクネス溢れる名演に惚れ惚れする。

そして、これは凄いなあ、と感心したのが、ハービー・ハンコックのバッキング。新主流派志向、モーダルで時々フリーなピアノのハンコックが、このグラント・グリーンのギターにフィットするのか、と思ったんだが、さすがハンコック、素晴らしいテクニックと弾き回しで、グリーンのギターの邪魔をすること、音がぶつかることは全く無く、グリーンのギターのグルーヴ感を増幅し、ファンクネスを増強する。ハンコックのピアノのテクニックの奥深さを再認識した。

ワーレン、ヒギンスのリズム隊のサポートも良好で、この盤については、ジャズ・ギター盤にありがちな「ギターの一本弾きが単調が故にダレる」が全く無く、全編、締まった内容の演奏になっている。ジャズのルーツともいうべきブルースやゴスペルを基にした演奏が実にしみじみと染み入ります。ジャズ・ギターの、グラント・グリーンの名盤と言えるでしょう。
 
 

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2022年3月27日 (日曜日)

グリーンが奏でるラテン・ジャズ

ジャズ・ギタリストの中で、グラント・グリーンは「知る人ぞ知る」、マニアックな存在のギタリストである。パッキパキなシングル・トーンで、ファンキーなギター。シングル・トーンがメインなので、ちょっとだけ聴くと「なんか下手くそ」な感じがするんだが、どうして、テクニックは一流。

どっぷりファンキーなフレーズは、グリーン独特のトーン。僕にとって、グラント・グリーンは「フェイバリット・ギタリスト」の1人である。だが、我が国では、何故だか判らないが、意外とグラント・グリーンが「好きなギタリスト」として名前が挙がることが少なかった。1990年代のブルーノートの全面再発で、やっとその名前が再認識され始めたみたいだ。

Grant Green『The Latin Bit』(写真左)。1962年4月と9月の録音。ブルーノートの4111番。ちなみにパーソネルは、Grant Green (g), John Adriano Acea (p), Wendell Marshall (b), Willie Bobo (ds), Carlos "Patato" Valdes (conga), Garvin Masseaux (chekere)。CDのボートラのみ、Ike Quebec (ts), Sonny Clark (p)。
 

The-latin-bit

 
ファンクネスだだ漏れのギタリスト、グラント・グリーンが「ラテン・ジャズ」にアプローチした企画盤である。パーソネルを見渡すと、パーカッション中心に「ラテン・ジャズ」系のメンバーが参加している。ドラムのウイリー・ボボと、コンガのパタート・バルデスが叩き出すリズム&ビートが、完全に「ラテン・ジャズ」している中で、グリーンは楽しそうに、唄うが如く、ラテン・ジャズなフレーズを弾きまくる。

聴いていて面白いのは、ラテン・ジャズ志向なジャズをやっている中で、グラント・グリーンのギターは、意外と相変わらず、パッキパキなシングル・トーンで、ファンキーなギターのままであること。ラテン・フレーズの中に、しっかりとブルージー&スウィンギーな要素を織り込んでいるところが、いかにも「ブレないグラント・グリーン」らしいです。

アフロ・キューバン・ジャズの名曲「Mambo Inn」のリラックスしたギターや、メキシコ発のラテンな名曲「Besame Mucho」やブラジル名曲「Aquarela Do Brasil」のカヴァーなど、楽しく寛いでスインギーなグリーンのギターがとても魅力的です。ラテンな衣装に身を包んでギターを抱えてポーズする楽しそうなグリーンのジャケットもなかなか良好。聴き心地の良い「ラテン・ジャズ」盤です。
 
 

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2022年2月13日 (日曜日)

硬派グリーンのポップな異色盤

グラント・グリーン(Grant Green)は、パッキパキな一本弾きファンキー・ギタリスト。そのブルージーかつジャジーなファンキー・ギターは唯一無二なもので、振り返って聴くにつけ、実にジャズらしいギターだなあ、と感心する。しかし、グリーンの現役当時は、あまりウケなかったみたいで、ブルーノートの売り上げに貢献した、という話は聞いたことが無い。

Grant Green 『Sunday Mornin'』(写真左)。1961年7月4日の録音。ブルーノートの4099番。ちなみにパーソネルは、Grant Green (g), Kenny Drew (p), Ben Tucker (b), Ben Dixon (ds)。

パッキパキなファンキー・ギタリスト、グラント・グリーンが単独フロントのカルテット編成。漆黒ブルージーなバップ・ピアニスト、ケニー・ドリューがピアノを担当しているのが珍しい組合せ。

1961年といえば、ハードバップなジャズが技術的にピークを迎え、それぞれの特質を活かした「多様化」に踏み出した頃。ファンキー・ジャズ、ソウル・ジャズ、フリー・ジャズ、モード・ジャズなど、ジャズのポップ化、イージーリスニング化、逆に、アート志向、精神性志向など、ジャズを音楽芸術のひとつとして捉える向きなど、様々な志向のジャズが現れ出でていた。
 

Sunday-mornin

 
このグリーンの『Sunday Mornin'』は、パッキパキな一本弾きファンキー・ギターの「大衆化」盤である。一本弾きが基本なので、メロディーをクッキリ表現し易い。そこに目を付けたのか、アルバム全体の雰囲気としては、グリーンのギターの個性を活かした「イージーリスニング志向」の演奏、という感が強い。

選曲をみるとそれが良く判る。当時の映画音楽「Exodus(栄光への脱出)」とか、聴き心地の良いスタンダード曲「God Bless the Child」、そして、マイルスの「So What」のポップ化には思わず苦笑い。グリーンの自作曲も主メロディーがキャッチャーで耳当たりの良いものばかりで、グリーンのギターの個性である「一本弾き」が活きて、聴き心地が良い。

ただし、パッキパキでファンキーなところは全く変わっていないので、「イージーリスニング志向」の演奏はしていても、どっぷりジャジーでブルージー、硬派でメインストリーム志向な雰囲気は相変わらずで、ポップでムーディーな雰囲気を得るには至っていない。逆に、パッキパキなファンキー・ギタリスト、グラント・グリーンが「ポップな弾き回しをした」企画盤として捉えると、グラント・グリーンのディスコグラフィーの中での「異色盤」と評価出来て座りが良い。

とにかく、ブルーノート・レーベルには、総帥プロデューサー、アルフレッド・ライオンには、ジャズのポップ化、大衆化は似合わない、ということが、このグラント・グリーンの「ポップな弾き回しをした」異色盤を聴いても良く判る。
 
 
 
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2022年2月10日 (木曜日)

ケベックの渋い渋いテナーに浸る

ブルーノート・レーベルはジャズの老舗レーベル。モダン・ジャズの歴史と共に運用してきたレーベルで、ブルーノートのアルバムを押さえるだけでジャズの歴史が判る、と言われるくらいの「ジャズのショーケース」の様なアルバムの品揃えである。そんなレーベルである、様々な「逸話」にはことかかない。

アイク・ケベック(Ike Quebec)は、とっても渋いテナーマン。スウィング時代にサックス奏者として活動を始め、テナーのスタイルは「中間派」と思われる。スイングの雰囲気が強いテナーにモダンな感覚も併せ持っている。この人はブルーノートに欠かせない存在で、一時期はミュージシャンとしての活動を停止、その後、ブルーノートの運転手として(ライオンの専属運転手)兼タレント・スカウターとして活躍している。

ブルーノートの総帥プロデューサー、アルフレッド・ライオンに、2人の天才バップ・ピアニスト、セロニアス・モンクとバド・パウエルを紹介したのはこのケベック。そんなケベックにライオンが再び、リーダー作の録音チャンスを与えたのは1959年のこと。1961年に『Heavy Soul』、1962年に『Easy Living』、そして、今回ご紹介する盤の3枚のリーダー作をリリースしている。
 

Blue-sentimental

 
Ike Quebec『Blue & Sentimental』(写真左)。1961年12月の録音。ブルーノートの4098番。ちなみにパーソネルは、Ike Quebec (ts, p tracks 2, 4, 7), Grant Green (g), Paul Chambers (b, tracks 1-7), Sam Jones (b, track 8) - bass
Philly Joe Jones (ds, tracks 1-7), Louis Hayes (ds, track 8), Sonny Clark (p, track 8)。なんだか、ラスト(track 8)の「Count Every Star」だけが蛇足の様なパーソネル(録音も別日)である。

相変わらず、ケベックのテナーは渋い。とても渋い。スイングのマナーで吹き上げるケベックのテナーに、パッキパキでこってこてファンキーなグラント・グリーンのギターが実に合う。スイングとファンキーなので、全く響きが異なるんだが、相性は抜群。双方の演奏の底に流れる「ブルージーでジャジーな雰囲気」が同じなのだろう。リズム隊もポルチェンのベースとフィリージョーのドラムで、玄人好みの渋いリズム&ビートを聴かせてくれる。

とにかく、ケベックの渋い渋いテナーに尽きる。特にバラード演奏がジャジーでブルージーで堪らない。演奏スタイルとしては「中間派」に属するので、キレッキレのモーダル・ジャズやファンキー・ジャズでは無いので、若い頃はちょっと物足りなさを感じたものだが、今ではそんなことは全く無い。この渋さが良いのだ。どっぷりと「ブルージーでジャジーな雰囲気」に浸りきるのだ。
 
 
 
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2021年11月15日 (月曜日)

グリーンのギターに惚れ惚れ

Grant Green(グラント・グリーン)。この人のギターは癖になる。ファンキーなジャズ好きなら絶対に填まる。パッキパキ硬質なピッキング。訥々と流麗なフレーズから溢れ出る「こってこてなファンクネス」。ファンキーでありながら、俗っぽさとは全く無縁のストイックな響き。シンプルな一本弾きでグイグイ出てくる「ノリの良さ」。

ブルージーでアーバンでムーディーな音が主流のジャズ・ギターの中で、グラント・グリーンのギターは個性が際立っている。従来のジャズ・ギターとは明らかに一線を画する、ファンキーでソウルフルなギター。後のクロスオーバー&フュージョン・ジャズのエレギに通じる様な、ポジティヴでアグレッシヴな弾きっぷり。唯一無二の個性派ギタリストである。

Grant Green『Grantstand』(写真左)。1961年8月1日の録音。ちなみにパーソネルは、Grant Green (g), Yusef Lateef (ts, fl), Brother Jack McDuff (org), Al Harewood (ds), Ben Tucker (b)。ギターのグラント・グリーンをリーダーに、ユセフ・ラティーフのテナーがフロント1管の、ピアノの代わりにオルガンが入ったクインテット編成。
 

Grantdtand-grant-green

 
ファンキーなギターにはオルガンの音が良く似合う。この盤を聴く度にそう思う。グラント・グリーンのギターはシングルトーンで、ややもすれば、旋律弾きの線が細くなる傾向にあるところを、今回はテナー・サックスを旋律楽器のお供に採用して、きっちりカヴァーしている。が、グラント・グリーンは、そんなテナーの存在など関係無しに、自分の個性的なギターをパッキパキと弾き上げている。グラント・グリーンのギターは、良い意味で「唯我独尊」である。

ただこの盤でのテナーが、当時、新進気鋭のラティーフで、ラティーフ独特の個性的な「こじらせテナー」を吹いているので、グラント・グリーンのギターの個性にフィットしていたかどうかは、ちょっと疑問ではある。ラティーフのテナーが、伝統のジャズからちょっとはみ出した、独特な個性的テナーであるが故、ラティーフのテナーの存在が演奏全体の中で浮き気味なのが惜しい。

「シンプル・イズ・ベスト」という形容がピッタリのグリーンのパフォーマンス。変に装飾を加えず、フレーズの引用も控えて、独特のシングルトーンで、パッキパキ硬派で、こってこてファンキーなギターだけを弾きまくる。グリーンとマクダフが、どこか和みながら、楽器を通じて語り合うようなフレーズの交歓を聴いていると、思わず「ジャズってええなあ」と思ってしまう。
 
 
 

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2021年9月11日 (土曜日)

ジャズ喫茶で流したい・218

純ジャズ系のジャズ・ギタリストについては、意外と数が少ないと思っている。それも、自己のスタイルを確立して、優れたリーダー作を残した一流のジャズ・ギタリストは数十人のレベルだろう。例えば、ブルーノート・レーベルについては、お抱えのジャズ・ギタリストとして、ケニー・バレル、グラント・グリーンの2人だけが、一流ギタリストとして名を残しているのみ。

Grant Green『Green Street』(写真左)。1961年4月1日の録音。ブルーノートの4071番。ちなみにパーソネルは、Grant Green (g), Ben Tucker (b), Dave Bailey (ds)。ブルーノートのお抱えギタリスト、グラント・グリーンのリーダー作第2弾である。ブルーノートには珍しく、グラント・グリーンのギターをメインとした、シンプルなトリオ編成である。

このシンプルなトリオ編成について、グラント・グリーンのギターの様子がとても良く判る。まず、リズム隊を務めるベン・タッカーのベースとディヴ・ベイリーのドラムとの相性が抜群に良い。グラント・グリーンのギターの最大の個性である「シングル・トーン」。そのシングル・トーンを弾き進める時、タッカーのベースが演奏のベースラインをしっかり押さえ、ベイリーのドラムがリズム&ビートをしっかりキープする。
 

Green-street

 
この盤、もともと音の良いブルーノート・レーベルの盤の中でも特別に音が良い。グラント・グリーンの「パッキパキのシングルトーンが個性のブルージーでファンキーなギター」が手に取るように判る。グリーンはシングルトーンの旋律をとても気持ちよさそうに弾き進めている。流麗と言うよりは無骨でスクエア。切れ味はほどほどに、意外と音のエッジは丸い。これが耳にとても心地良い。

演奏については、やはりグリーンの自作曲が好調。5曲中3曲がグリーン作。グリーンは作曲の能力についても長けていたとみえる。そして、面白いのはスタンダード曲の解釈と弾きっぷり。モンク作の「'Round Midnight」は、そもそもユニークな旋律の嵐なのだが、グリーンはパッキパキなシングル・トーンで、モンク独特の旋律を解釈し、自家薬籠中のものとし、ブルージーにファンキーに弾き進める。

このブルージーな弾きっぷりの中に「濃厚なファンクネスを漂わせているところ」がグリーンのギターの特徴。このトリオ盤では、その個性が存分に楽しめる。グリーンの上半身アップの写真をあしらったジャケットも良好。僕にとってこの『Green Street』、グラント・グリーンの愛聴盤の中でもイチ推しの名盤である。
 
 
 
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2021年8月30日 (月曜日)

ルーさんの初オルガン・ジャズ

我が国では、僕がジャズを本格的に聴き始めた1970年代後半、オルガン入りのジャズについては、あまり評判は良くなかった。ファンクネス濃厚で、ソウルフルでポップなジャズ、というイメージから「俗っぽい」ジャズである、というレッテルを貼られて、硬派なジャズ者の方々のみならず、評論家の方々を含めて、評価は芳しく無かったと記憶している。

オルガン・ジャズが復権してきたのは、1980年代後半、レア・グルーヴのムーヴメントがジャズに押し寄せ、ソウルフルでポップなジャズ、踊れるジャズとして再評価されて以降である。また、純ジャズ復古後、新伝承派を中心とした、純ジャズ偏重、ハードバップ偏重に対する反動から、ソウルフルでポップなオルガン・ジャズが再評価された経緯もある。

Lou Donaldson『Here 'Tis』(写真左)。1961年1月23日の録音。ブルーノートの4066番。ちなみにパーソネルは、Lou Donaldson (as), Baby Face Willette (org), Grant Green (g), Dave Bailey (ds)。ビ・バップ以降、ブルーノートの看板アルト・サックス奏者として活躍してきたルー・ドナルドソン(ルーさん)の初のオルガン・ジャズである。
 

Here-tis

 
バックを固めるメンバーが良い。ファンクネス濃厚、硬派でプログレッシブなオルガンが個性のベビー・フェイス・ウィレット、パッキパキなシングルトーンが個性、ファンクネスだだ漏れギターのグラント・グリーン。地味だがスインギーでファンキーなドラマー、ディヴ・ベイリー。ここに、ルーさんの切れ味の良いファンキーで陽気なアルト・サックスがフロントを仕切る。

とってもソウルフルでポップでファンキーなオルガン・ジャズである。バックのリズム隊がむっちゃファンキーでグルーヴィーでソウルフルなので、ルーさんのアルト・サックスの本質である、とてもハッピーな吹きっぷりで、翳りや哀愁、モーダルで理知的な響きとは全く無縁な「明るくビ・バップ風のブリリアントで高速な吹き回し」がとっても引き立つのだ。

オルガン・ジャズ、ここに極まれり、という感じの優秀盤。前述の様に、我が国では以前はオルガン・ジャズは異端であり、敬遠されていたのだが、どうして、このオルガン・ジャズ盤を聴いて思うのだが、これって「ご機嫌なジャズ」ではないか。ファンキー、ポップ、そしてソウルフル。ジャズを楽しむオルガン・ジャズ。僕は好きですね〜。
 
 
 
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2021年8月25日 (水曜日)

グラント・グリーンの初リーダー作

グラント・グリーン(Grant Green)。基本的にブルーノートお抱えのギタリストで、1970年代から80年代にかけて、彼のリーダー作が入手し難かったこともあって、我が国ではマイナーな存在であった。1970年代後半、僕がジャズを本格的に聴き始めた頃、レコード屋やFM放送で、グラント・グリーンの名に触れることは全く無かった。その名を初めて知ったのは、ジャズ盤の紹介本を読んだ時だったなあ。それでも現物のLPを見ることは無かった。

でも、このギタリストの音と雰囲気が大好きなんだなあ。パッキパキ硬質なシングル・ノート奏法。シングル・ノートから滲み出るファンクネス。これが何とも、自分の心に吟線に触れるのだ。アドリブ・フレーズの弾き回しは「流麗で骨太でファンキー」。オルガンが入ると、そのブルージーさファンキーさが増幅される、ある種、不思議なシングル・ノートである。

Grant Green『Grant's First Stand』(写真左)。1961年1月28日の録音。ちなみにパーソネルは、Grant Green (g), Baby Face Willette (org), Ben Dixon (ds)。グラント・グリーンの初リーダー作になる。初セッションは1960年11月であったがお蔵入りになっている(2001年に突如『First Session』としてリリースされた)。こちらはピアノ・トリオをバックにしたもの。当盤はオルガン+ドラムをバックにしたもの。
 

Grants-first-stand

 
グラント・グリーンのギターが持つ圧倒的な個性「こってこてなファンクネス」を引き立てるには、当盤の様なオルガン・トリオが正解だろう。ピアノ・トリオがバックでは上品過ぎる。そういう面では『First Session』をお蔵入りにしたのは正解と言えば正解。ブルノートの総帥プロデューサー、アルフレッド・ライオンの慧眼、恐るべしである。

この初リーダー作において、パッキパキ硬質なグリーンのシングル・ノート奏法は既に確立されている。ブルージーでファンキー漂う、シングル・トーンが基本のギター・フレーズはとても個性的。一聴すれば直ぐに「グラント・グリーン」と判るほどの判り易さ。グリーンのギターの持つ「こってこてなファンクネス」が、ファンキーなオルガンの伴奏で増幅されている。

初リーダー作なので、グラント・グリーンのギターがちょっと「神妙」になっているところが微笑ましい。グリーンのギターって意外とアグレッシヴ。しかし、負けずにウィレットのオルガンがアグレッシヴかつプログレッシヴで、全編に渡ってかなり硬派でアグレッシヴな、加えて、無骨で先進的な響きを宿しているところがこの盤の特徴。ソフト&メロウな俗っぽいファンキー・ジャズでは決して無い。
 
 
 
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