2022年3月29日 (火曜日)

ハバードの「隠れ名盤」の一枚

適度に抑制され、余裕のある、ゆったりと吹き上げるハバードのトランペットは無敵だ。この盤の冒頭の「You're My Everything」を聴けば、この盤でのハバードは「当たり」なのを確信する。バラードチックなユッタリとしたテンポの「You're My Everything」をシッカリ抑制したトランペットで、余裕を持って悠々と吹き上げていくハバード。これは良い。聴き応え抜群のバラード・プレイである。

Freddie Hubbard『Hub-Tones』(写真左)。1962年10月10日の録音。ブルーノートの4115番。ちなみにパーソネルは、Freddie Hubbard (tp), James Spaulding (as, fl), Herbie Hancock (p), Reggie Workman (b), Clifford Jarvis (ds)。リーダーのハバードのトランペットと、スポルディングのアルト・サックスがフロント2管のクインテット編成。

この盤の録音時、ハバードは24歳。フロントの相方、スポルディングは1937年生まれの25歳。ピアノのハンコックは22歳。ベースのワークマンは25歳。ドラムのジャーヴィスは21歳。録音メンバーは、ハバードと同世代。1つ年上か、ハンコックとジャーヴィスは年下。こういうメンバーでのハバードは何故か、他のメンバーの音をしっかり聴きつつ、抑制したトランペットじっくり吹き上げる傾向にあると睨んでいる。
 

Hubtones

 
思いっ切り吹きまくることなく、抑制しつつじっくり吹き上げるハバードのトランペットは無敵である。逆にアルト・サックスのスポルディングの方が手数が多くて賑やかな位だ。こういうサイドマンが挑みかかって来る様なブロウを仕掛けると、ハバードはそれを受けて、負けずに吹きまくる傾向があるのだが、この盤ではそうならない。スポルディングに好きに吹かせながら、ハバードは、あくまで「適度に抑制され、余裕のあるトランペットをゆったりと吹き上げる。

ハバードが余裕あるブロウを繰り広げると、他のメンバーがその実力を遺憾なく発揮するから不思議だ。全編に渡って、ハンコックのピアノのバッキングが見事。モーダルな速いフレーズを弾かせても、何時になくエモーショナルに弾きまくる。ジャーヴィスも臆せず、熱いドラミングを披露するし、ワークマンのベースは安定したビートを供給し、メロディアスなフレージングを披露する。

同年代、および、年下のメンバーと組むと、ハバードは真の才能を発揮する。恐らく、ブルーノートの総帥プロデューサーのアルフレッド・ライオンもそれに気がついていたのであろう、この盤でのサイドマンの人選は素晴らしい。ジャケットもブルーノートらしい秀逸なデザインで「良し」。この『Hub-Tones』、ハバードの名盤の一枚として、もっと評価されても良いと思う。バリバリ、大きな音で速いフレーズを弾きまくるばかりが「天才」では無い。
 
 

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2018年11月 7日 (水曜日)

目立ちたがり屋が目立たない時

トランペットのフレディー・ハバード、根っからの「目立ちたがり屋」で、どんなセッションでも、とにかく目立ちたがる。大きな音で、テクニック豊かに吹きまくる、飛ばしまくる。それ故、グループ・サウンドのバランスが崩れることがほとんどで、1960年代のハバードのリーダー作は「いまいち」な感が強い。しかし、あるケースではそうはならずに、意外と好盤に仕上がっている盤もあるのだ。

Freddie Hubbard『The Hub of Hubbard』(写真左)。1969年12月9日の録音。ちなみにパーソネルは、 Freddie Hubbard (tp), Eddie Daniels (ts), Roland Hanna (p), Richard Davis (b), Louis Hayes (ds)。このパーソネルがこの盤の「肝」になる。この「一国一城の主」的イメージのジャズメンがハバードの「目立ちたがり屋」根性を抑制するのだ。

そのパーソネルを見渡すと、先ず目を惹くのは、ジャズクラリネットの大家、エディ・ダニエルズがテナー・サックスで参加。次いでバックのリズム・セクションは、卓抜したテクニックと強烈なスイング感が武器のローランド・ハナのピアノ、骨太重低音ベースのリチャード・ディヴィス、そして、ファンキー&スピリチュアルなドラマー、ルイス・ヘイズ。この盤、リーダーのハバードのバックに錚々たるメンバーがズラリ。しかも曲者ばっかり。

ハバードはいつもの様に「目立ちたがり」トランペットを早々に吹きまくるのだが、バックの4人、ハバードに負けず劣らず、テクニックに優れ、楽器をよく響かせた大きな音で吹きまくり、弾きまくり、叩きまくるのだ。
 

The_hub_of_hubbard

 
目立ちたがりのハバードが目立たない位にガンガンにやるのだから、リーダーのハバードも何時もと違う面持ちで、トランペットを吹いている。どうにもこうにも「お山の大将」の様に自分だけが目立つことが叶わない。これがハバードによっては良い方向に作用するのだ。

ダニエルズのテナーは、コルトレーンを少し聴きやすくした感じ。テクニックに優れ、大きな音で吹きまくる。これが結構凄い。ハバードの大きな音のトランペットが霞むくらいなのだ。さらにデイヴィスのベースはブンブンと重低音を轟かせ、ルイス・ヘイズのドラムはフロントを煽りまくる様に叩きまくっている。これだけ他のメンバーがガンガンにやっているのだ。

ハバードも自らがこれ以上大きな音を出すと、グループ・サウンドのバランスが崩れることは判っている。さすがの「目立ちたがり屋」もこの盤では観念しているようだ。他のメンバーの大きな音とテクニック溢れる展開に対抗すること無く、逆に殊勝に溶け込み、しっかりと良好なグループ・サウンドを成立させている。他のメンバーとのバランスが取れた中で、速い展開と大きな音でガンガンにハードバップをやっている。

こういうケースは数少ないのだが、ハードバップの中で良きトランペッターとして君臨するのは、この「他のメンバーが、目立ちたがりのハバードが目立たない位にガンガンにやる」ケース。この数少ないケースをハバードの参加セッションから探し出すのも、ジャズ盤コレクションの楽しみのひとつである。

 
 

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2018年10月19日 (金曜日)

ジャズロックのハバードは良い

フレディー・ハバード(Freddie Hubbard)のリーダー作の聴き直しをしている。ほぼ全リーダー作を聴き直し終えた訳であるが、ハバードって、つまるところ、目立ちたがり、吹きたがり、という癖は、年齢を重ねても無くなることはなかった。無くならなくても年齢を重ねれば、徐々に穏やかになっていくのだが、ハバードは違った。

そんなハバードを形容した「ハバードはプレイヤーではあったが、アーティストでは無かった」という「けだし名言」がある。つまり演奏家ではあるが芸術家では無かった、ということ。テクニックは素晴らしく優秀、音も大きく運指も速い。ジャズの歴史の中でも5指に入る、優れたトランペッターであった。それでも、他のメンバーを押しのけて目立ちたがり、誰よりも多く吹きたがった。抑制の美学の欠片も無い、時には五月蠅いと感じるトランペッターであった。つまり「アートの要素に乏しい」トランペッターであった。

そういうハバードである。純ジャズのリーダー作は基本的に全てが吹きすぎという印象が残る。とにかくアルバムを聴いていて、途中から耳が疲れてくるのだ。リーダー作ばかりでなく、他のリーダー作に客演した時でも目立ちたがり、吹きたがる。それも相当高いレベルのテクニックで吹きまくるので、とにかく耳に付く。今でも「抑制」ということを幾ばくかでも覚えておれば、「アーティスティックなトランペッター」として、ジャズ史にその名を残したのになあ、とつくづく惜しいことをした、と思うのだ。
 

Backlash

 
そんなハバード、純ジャズは似合いそうで似合わない。それではハバードは問題を抱えたままだったのか、と言えば、このジャズの演奏ジャンルだけはハバードの「目立ちたがりの吹きたがり」のトランペットがピッタリと填まった、と思っている。「ジャズロック」である。ジャズロックはその演奏にメリハリが効いていることが大事で、そういう点ではハバードの「目立ちたがり、吹きたがり」の癖が良い方向に作用しているのだ。

Freddie hubbard『BackLash』(写真左)。1966年10月の録音。Atlanticレーベルに移籍しての第一弾。レイ・バレットのコンガ入り、セクステット構成。ばりばりのジャズロック盤である。まだまだ、アコースティックな8ビートのリズム&ビートを得て、ハバードが目立ちたがる、吹きたがる。それでも、ジャズロックのバックを背負えば、演奏の音のバランス的に丁度良いのだ。ハバードの速い運指には8ビートが実にフィットする。

ジャズロックの演奏においては、ハバードは水を得た魚の様に、リラックスして喜々として吹きまくっている。しかも、ジャズロックの演奏では、テーマ部のユニゾン&ハーモニーがピタッとあって、それぞれの楽器の音のレベルが同じでないと、フレーズとブレイクが決まらない。そういう特質があるジャズロックでは、ハバードは他の楽器の音を聴きながら「合わせる」という、抑制のプレイをせざるを得ない。このテーマ部のユニゾン&ハーモニーを奏でる「抑制のハバード」が実に心地良く、実に格好良い。一聴の価値ありです。

 
 

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2018年7月 3日 (火曜日)

程良く抑制されたハバードです

フュージョン・ジャズ系のアルバムが続いた。もともと、日本ではフュージョン・ジャズは1970年代後半から1980年代前半に咲いた「あだ花」的扱いを受けていて、ベテランの評論家の方々からは「あれは悪い夢だった」なんて言われる。なんとも無責任な話である。当時は皆さん「純ジャズはもう古い」だったのだが・・・。

と言う訳では無いのだが、メインストリーム・ジャズに戻る。最近、フレディ・ハバード(Freddie Hubbard)のアルバム、それもブルーノート時代のアルバムを聴き直している。それというのも、ブルーノート時代のハバードのアルバムと言えば、ジャズ盤紹介本の扱いが大体が初ソロ盤の『Open Sesame』以上、なのだ。そうだったかしら、と思いながらの聴き直しなのである。

う〜ん、確かにそうかも。ソロ・デビュー以降、ブルーノート時代のハバードは、他のジャズ者の大多数の皆さんが指摘している通り、テクニックはとびきり優秀なのに「吹きすぎる」「目立ちすぎる」トランペットである。ハバードのトランペット1本がフロントだと「とにかく吹きまくる」。他の管を入れると、負けじと「吹きまくり、目立ちまくる」。グループ・サウンドとしてのバランスに著しく欠け、耳に五月蠅い。
 

Ready_for_freddie

 
ブルーノートの総帥アルフレッド・ライオンも苦労したと見えて、如何にハバードの暴走トランペットを落ち着けるか、に腐心した苦労の跡がブルーノートのハバードの諸作に現れている。そんな諸作の中でも、1961年8月録音の『Ready for Freddie』(写真左)は、思わず、その思惑と苦心の跡にニンマリしてしまうパーソネルであり、内容なのだ。 

まずパーソネルを見ると、Freddie Hubbard (tp), Bernard McKinney (euphonium), Wayne Shorter (ts), McCoy Tyner (p), Art Davis (b), Elvin Jones (ds)。珍しい楽器ユーホニウムが入っている。ホンワカした柔らかく丸みのある音色。このユーホニウムを暴走トランペットのハバードと娶せて、ハバードの暴走を抑止し、落ち着かせる作戦、とみた。

これが、意外と成功している。ハバードはユーホニウムの音色に対比する様に、上手くユニゾン&ハーモニーを奏で、程良く抑制の効いたトランペットを聴かせてくれる。加えて、程良く抑制されたハバードのトランペットは、ウェイン・ショーターのテナーにピッタリ合う。ユーホニウム効果で、この『Ready for Freddie』では、ブルーノートの諸作の中で、唯一、少しだけ抑制が効いている。なかなかの聴きものである。
 
 
 
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2018年2月17日 (土曜日)

ジャズ喫茶で流したい・116

Impulse!レーベルって、コマーシャルなアルバムが殆ど無い。どちらかと言えば、硬派なところがあって、メインストリームど真ん中なジャズ盤を結構リリースしている。コルトレーンの後期〜逝去するまで、そして、コルトレーンの影響を受けたフリー・ジャズのアルバムが有名だが、それは、Impulse!レーベルを部分的にしか見ていないことになる。

Oliver Nelson『The Blues and the Abstract Truth』(写真)。邦題『ブルースの真実』。1961年2月23日の録音。ちなみにパーソネルは、Oliver Nelson (as, ts), Eric Dolphy (fl, as), George Barrow (bs), Freddie Hubbard (tp), Bill Evans (p), Paul Chambers (b), Roy Haynes (ds)。凄いメンバーで固めた七重奏団である。

このアルバム、それまでのジャズの歴史を総括して、1961年時点でのジャズの一番良いところを取り出して、アルバムに仕立て上げた様な、非常にメインストリーム・ジャズした好盤である。基本はハードバップ。時々、アブストラクトに傾きかけたりするが、そこはグッとこらえて、非常に洗練された、自由度の高い「ハードバップ」な演奏が繰り広げられている。
 

The_blues_and_the_abstract_truth  

 
パーソネルを見渡せば、モード・ジャズの申し子的ジャズメン、例えば、ドルフィーとかハバードが名を連ねているが、この盤では決して、アブストラクト&フリーに走ることは無い。自らの技倆の最大限を尽くして、ユニゾン&ハーモニーを、アドリブ・フレーズを紡ぎ上げていく。どの演奏も上質のハードバップが繰り広げられていて、思わず惹き込まれる。

この盤のハードバップは、音の「質」がちょっと違う。理路整然としていて、アーティスティックな雰囲気漂うもの。これは、リーダーのオリヴァー・ネルソンのアレンジによるもの。タイトル通り、ブルースのムードや構造を探求してはいるが、ブルースにおけるハーモニーのシンプルさ・繊細さにフォーカスを当てていて、単純なブルース集になっていないところが実に「アーティスティック」である。

ソロを取らない、ジョージ・バローのバリサクが演奏全体の雰囲気の鍵を握る。Rudy Van Gelderの録音も良く、インパルスらしい太く芯の入った切れ味の良い音が、この優れたアレンジによるブルースな演奏をさらに惹き立てる。優れたアレンジによるメインストリーム・ジャズの好例である。

 
 

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2018年2月 2日 (金曜日)

彼の個性は「ハイテクニック」

マイルスは怒っていた。「テクニックばかりを追求する奴は駄目だ」。それでも、テクニックをひけらかせて吹きまくる。マイルスは さじを投げる。「あいつは駄目だ」。1958年のニューヨーク進出から、ずっと目をかけてきた若手トランペッターだけに、マイルスも忸怩たるものがあったろう。確かにこのトランペッターの若い頃のリーダー作を聴けば、マイルスの気持ちが良く判る。

その若きトランペッターとは「フレディー・ハバード(Freddie Hubbard)」。当時、最高のテクニックを誇るトランペッター。あまりのハイテクニックなトランペッター故、様々なジャズメンと共演していて、一体どれがハバードなんだ、と考え込んでしまうほど。ハバードの個性とは「ハイテクニック」。これは個性とは言えんだろう、というのがマイルス御大のお言葉。

Freddie Hubbard『Hub Cap』(写真左)。1961年4月9日の録音。ブルーノートの4073番。ちなみにパーソネルは、Freddie Hubbard (tp), Julian Priester (tb), Jimmy Heath (ts), Cedar Walton (p), Larry Ridley (b), Philly Joe Jones (ds)。リーダーのハバードのトランペット、ヒースのテナー、プリースターのトロンボーンの3管フロントのセクステット構成。
 

Hub_cap

 
初リーダー作『Open Sesame』、2枚目のリーダー作『Goin' Up』では、先輩ジャズメンに十分過ぎる程の気遣いを見せたハバード。この3枚目のリーダー作は3管フロント。よって、自分以外のヒースのテナーにも、プリースターのトロンボーンにも、十分なソロ・スペースを与える、先輩ジャズメンに気遣いのハバードか、と思いきや、ヒースもプリースターもほったらかしにして、ハバードは吹きに吹きまくる。

さすがにリーダー作3枚目。もう共演する先輩ジャズメンに気を遣うこともないだろう、って感じでバリバリに吹きまくる。さすがに、この頃のハバードのテクニックは凄い。ペラペラ、早口言葉の様な、流れる様なフレーズを連発する。凄いなあ、とは思う。でも、それだけなんだが、でも「それだけ」でも凄いテクニックなのだ。確かに、この頃のハバードの個性は「ハイテクニック」。それだけです(笑)。

マイルス御大は怒っていたが、これはこれで「若気の至り」で許してあげたいなあ。それほどまでに凄まじいテクニックなのだ。この盤では、セクステット構成なのだが、聴き終えて印象に残るのは「ハバード」ひとり。聴き直して、やっと、この盤は上質のハードバップ盤だということが判る。ハバードのテクニックを体感するのに手っ取り早いハードバップ盤である。
 
 
 
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2017年12月19日 (火曜日)

ハバードの真摯なセカンド盤

初リーダー盤『Open Sesame』で、神妙かつ堅実なブロウを披露、その才能を遺憾なく発揮したフレディ・ハバード。しかし、彼の高テクニックで自由奔放なブロウは「抑制」状態だったことは否めない。それが証拠に、この初リーダー作は、ハバードの抑制のトランペットを評価する反面、ブルージーな雰囲気を増幅させる、ティナ・ブルックスの哀愁のブロウを評価する声も高かった。

それでは、とブルーノートの総帥アルフレッド・ライオンはリーダー作第2弾をセットアップする。Freddie Hubbard 『Goin' Up』(写真左)。1960年11月の録音。ブルーノートの4056番。ちなみにパーソネルは、Freddie Hubbard (tp), Hank Mobley (ts), McCoy Tyner (p), Paul Chambers (b), Philly Joe Jones (ds)。初リーダー作とは打って変わって、第一線級の人気ジャズメンで周りを固める。

テナーのモブレー、ベースのチェンバース、ドラムのフィリー・ジョー。もとマイルス楽団のスター・ジャズメン達。相手にとって不足は無い。ピアノだけは初リーダー作同様、当時、まだまだ駆け出し若手のマッコイを継続している。恐らく、マッコイのピアノは伴奏上手だけあって、ハバードにとって吹きやすかったのだろう。
 

Goin_up

 
この盤でのハバードは吹きまくっている。初リーダー作では「抑制」したが、このセカンド盤ではテクニックを駆使して、しっかりと吹きまくっている。フロントのパートナーにテナーのモブレーがいるので、胸を借りる感じで、テクニックを駆使しつつ、ハバードは力強くトランペットを吹いている。併せてハバードに刺激されて、相対するモブレーが、何時になく溌剌としているのが面白い。

ベースのチェンバースは太いベースでビートを支え、ドラムのフィリー・ジョーは、迫力のドラミングでフロントを鼓舞する。アタックにメリハリのあるマッコイのピアノは、ノリが良くフロントをスイングさせる。さすがに第一線級のジャズメン達である。ハバードのハイテクニックでしっかりしたブロウをしっかりと受け止めている。故にハバードのトランペットが映えに映える。

この盤でのハバードは真摯である。まだまだ前面に出て目立ちたがることは無い。第一線級の先輩ジャズメン達を相手に、真摯に胸を借りるつもりで、相手に敬意を表しつつ、思い切ってぶつかっていくようにトランペットを吹きまくるハバードは実に愛らしい。密度の濃い、ハイテクニックなブロウは決して耳に付かない。どころか、耳にとても心地良い。
 
 
 
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2017年12月18日 (月曜日)

ジャズ喫茶で流したい・115

若い頃、フレディ・ハバードが苦手だった。周りが超一流のジャズメンの場合はまだ大人しくしているんだが、周りが自分より若い、もしくは、一段低いレベルのジャズメンだったりすると、途端に前へグイグイ出て吹きまくる。とりわけ、自分がリーダーのアルバムについては、絶対に前へ出て目立ちまくって吹きまくる。

これが凄く耳につく時があって、ハバードのリーダー作は敬遠していた。当方も歳をとって、ハバードの目立ちたがり屋もそれはそれで可愛いところがあるよな、と思えるようになって、何時の頃からか、そう50歳を過ぎた頃から、ハバードのリーダー作をしっかりと聴く様になった。これがまあ、とにかく上手い。歌心よりも何よりもテクニックよろしく目立ちたがる、吹きまくる。

しかし、そんなハバードにも、初リーダー作の時代があった。Freddie Hubbard『Open Sesame』(写真左)。1960年6月の録音。ちなみにパーソネルは、Freddie Hubbard (tp), Tina Brooks (ts), McCoy Tyner (p), Sam Jones (b), Clifford Jarvis (ds)。よくよく見れば、実にユニークな人選である。まず、ベテランな先輩ジャズメンがいない。基本的に若手から中堅で固めている。

さすがにハバードの初リーダー作である。当時23歳。さすがに若い。確かに、この若さで、周りをベテランな先輩ジャズメンで固めたら、バリバリとテクニック良く吹きまくる、ハバードの個性が陰る危険性がある。恐らく、ブルーノートの総帥アルフレッド・ライオンはそのリスクを未然に防いだ感がある。
 

Open_sesame

 
決して、前に出てバリバリに吹きまくることは無い。他のメンバーの音を良く聴きながら、時にユニゾン&ハーモニーに溶け込み、アドリブ・ソロに入っても、吹きまくることは無い。堅実に確実にテクニック豊かなアドリブ・ソロを吹き進めていく。これだけ、神妙でかつ堅実なハバードは後にも先にも、このリーダー作のみと思われる。

しかし、抑制の美と言う言葉があるが、このハバードの初リーダー作を聴いていて、その「抑制の美」を強く感じた。テクニックも抜群、馬力もあって、となれば、この初リーダー作の様に抑制の美を発揮しつつ、しっかりと歌心を追求する、としていけば、恐らく、マイルスの逆鱗に触れることもなかったろうに、とつくづく思う。

アルバムの演奏全体に漂うマイナー調、どっぷりブルージーな雰囲気は、思いっきり「ジャズ」を感じることが出来る。ハバードのトランペットもしっかりとブルージーに鳴り響く。そして、ティナ・ブルックスのちょっとマイナーにピッチがズレたような哀愁のブロウがそんなブルージーな雰囲気を増幅させる。昔、我が国のジャズ喫茶の人気盤だったと聞くが、それも十分に合点がいく。

ブルーノート・レーベルの音が満載。ハードバップの良いところがギッシリと詰まった好盤である。この盤を聴く度に「ハードバップ・ジャズ」ってこういう演奏を言うんやなあ、と感心する。ジャケットもしっかりとブルーノートしていて、やっぱりこの盤はいいなあ、と思うのだ。この盤でのハバードは「粋」である。
 
 
 
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2017年6月 1日 (木曜日)

トランペットの隠れ名盤・6

ピアノ・トリオのブームが、昨日辺りから「トランペット・ジャズ」に移りつつある。朝夕涼しい陽気がそうさせるのだろうか。流麗でストレートに鳴るトランペットが聴きたくなる。そうすると、やはりテクニックに優れた、肺活量豊かなトランペッターのアルバムを漁ることになる。

テクニックに優れた肺活量豊かなトランペッター、とすると、まずは「フレディ・ハバード」の名が浮かぶ。でもなあ、ハバードって、テクニックが優れる余り、そのテクニックをこれでもか、とひけらかす傾向が強くて、そのハイレベルのテクニックが耳に付くのだ。加えて「目立ちたがり」。共演者がいると、そっちのけで「俺が俺が」と前へ出る。これが耳に付く。

このアルバムも最初見た時、ハバードの名前があったので聴かずにパス。しかも共演者がいる。それもトランペッター、ハバードに良く似たタイプのウディ・ショウ。これ、絶対にハバード、テクニックをひけらかすぞ、絶対に前へ出るぞ、で聴かずにパス。しかし、つい最近、ちょっと怖い物見たさに「聴いてみようかな」と(笑)

Freddie Hubbard & Woody Shaw『Double Take』(写真左)。邦題「トランペット伝説」。1985年11月の録音。ちなみにパーソネルは、Freddie Hubbard (tp, flh), Woody Shaw (tp), Kenny Garrett (as, fl), Mulgrew Miller (p), Cecil McBee (b), Carl Allen (ds)。同じフロントにケニー・ギャレットのアルト。バックのリズム・セクションが、当時の新進気鋭の若手で固められている。
 

Double_take1

 
聴いてみて「あれれ」と思う。良い方向に「あれれ」なんだが、ハバードがあまり目立たない。テクニックよろしく、前へ前へ出ようとしているようなんだが、そうならない。恐らく、ウディ・ショウの存在がそうさせるのだろう。ハバードと同じくらいにテクニック優秀、そして、共演者との協働を良しとし、前へ前へと出ない「奥ゆかしさ」。このショウの存在が、いつものハバードにブレーキをかけているみたいなのだ。

実は、テクニックをひけらかすこと無く、目立ちたがりを控えたハバードのトランペットは、とても素晴らしい。しかし、ハバードの性格上、そんな状態のアルバムって、なかなかお耳にかかれないのだが、この『Double Take』というショウとの共演盤でのハバードが、そんな「素晴らしい」ハバードなのだ。聴き応えありまっせ。

ハバードに相対するショウのトランペットも味わい深い。テクニック優秀、ストレートでふくよかなブラスの響き、流麗かつ爽快なアドリブ・フレーズ。トランペットがよく鳴っている。ショウは1989年、44歳で亡くなっているので、この盤の時点では40歳になったところ。40歳を迎えたショウのプレイは余裕が出来て、ほど良く流麗なプレイは、かえって「凄みを感じさせる」もの。惜しいトランペッターを亡くしたものだ、と改めて淋しくなる。

「素晴らしい」ハバードと「凄みを感じさせる」ショウのトランペットの共演。アルトのギャレットも負けずに出来が良く、バックのリズム・セクションがこれまた優れていて立派。録音年が1985年。純ジャズ復古前夜の頃。さすが復活したレーベル、ブルーノートの「マジック」である。
 
 
 
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2016年4月21日 (木曜日)

カッ飛ぶフレディー・ハバード

かつてジャズ専門誌『スイングジャーナル』の人気の連載コーナー、来日した有名ジャズ・ミュージシャンに、曲名やプレイヤーを知らせずにジャズ演奏を聴かせ(ブラインドフォールド・テスト)、その演奏やプレイヤーについて、あれこれ話を聞くという「I Love Jazz Test」。この「I Love Jazz Test」の記事を厳選してまとめた一冊『ジャズメン、ジャズを聴く』が2016年2月に発刊された。

これを読んでいると、ジャズメンの志向や他のジャズメンに対する評価など、かなり赤裸々な話を読むことが出来て、意外と想像と違う切り口でジャズやジャズメンをみているんやなあ、と大いに感心する。僕はこの「I Love Jazz Test」のコーナーが大好きだった。で、今回この『ジャズメン、ジャズを聴く』を読んでいて、思わずニンマリする記事に出くわした。フレディー・ハバードである。

ハードバップ以降、トランペットのテクニシャンと言えば、フレディー・ハバードとウィントン・マルサリスが双璧だと僕は感じている。二人とも、まあペラペラパラパラ、とにかく速いフレーズを吹きまくる吹きまくる。しかも、聴いていてどちらも「どうだ俺のテクニック凄いだろう」とこれ見よがしにテクニックをひけらかす(笑)。

良く似た二人なんだが、フレディー・ハバードがウィントンのアルバムを聴いて指摘する。ウィントンはテクニックは優秀だが、今のところそれだけだ。何を吹くか、何をどう吹こうとするかが問題だ、と。ウィントンはそれを良く考えて吹かなければならない、と指摘する。ん〜っ、あのハバードが言うか(笑)。あのマイルスに「フレディー、おまえは上手いだけだからダメなんだ」といじられていたハバードが、である。実に微笑ましいエピソードである。

そんなハバードのテクニックをこれでもか、と耳で感じることの出来るアルバムの一枚がこれ。Freddie Hubbard『Back to Birdland』(写真左)。1982年8月のライブ録音。ちなみにパーソネルは、Freddie Hubbard (tp), George Cables (p), Richie Cole (as), Ashley Alexander (tb), Andy Simpkins (b), John Dentz (ds)。
 

Hubbard_back_to_birdland

 
当時、バリバリのテクニシャンで人気のアルト奏者、リッチー・コールを引き入れている。意外と商売人のハバードである。ピアノは、これまたバリバリのテクニシャンで音符の洪水フレーズが得意なジョージ・ケイブルスを採用。ここまで来ると、リーダーが「大々テクニシャン」のハバードであるからして、しかも加えて、ライブ録音ということで、もはや、この盤は「テクニック優先のこれ見よがしにテクニックをひけらかす」盤なんだろうなあ、と想像する。

というか、その線しかないでしょ(笑)。冒頭の「Shaw 'Nuff"」を聴けば納得する。いきなりカッ飛ぶハバード、コール、ケイブルス。とにかく吹きまくる弾きまくる。でも。ジックリと耳を傾けていると、「テクニック優先のこれ見よがしにテクニックをひけらかす」演奏なんだが、意外とシリアスに吹いているのに気が付く。よって、テクニックの高さが耳につくことはほとんど無い。

加えて、収録曲のほとんどが5〜6分でまとめていて散漫な所が無い。これが良い。1曲の演奏時間が長ければ長いほど、「テクニック優先のこれ見よがしにテクニックをひけらかす」演奏は耳につく傾向にある。このライブ盤は、収録時間を短めにまとめることで、そのリスクを上手く回避している。よって、ハバードのアルバムの中でもヘビロテの部類に位置している。

ハバードの「テクニック優先のこれ見よがしにテクニックをひけらかす」盤の中でも、ほどんどそのテクニックの高さが耳につかない好盤です。バンド全体の演奏レベルも高く、バンド全体がゴキゲンにカッ飛ぶ、爽快なライブ盤です。1980年代のハバードのリーダー作の中でも、かなり上位に位置するアルバムです。熱い演奏が詰まったジャズを求めるジャズ者万民にお勧め。

 
 

震災から5年1ヶ月。決して忘れない。まだ5年1ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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