2024年7月15日 (月曜日)

ブレイのピアノの個性が良く判る

ポール・ブレイのディスコグラフィーを整理して、ポール・ブレイって、かなりの数のリーダー作をリリースしていたのを確認して、少々驚いている。リーダー作は、100枚は超えているのではないか。

我が国では、フリー・ジャズが基本の、マニア好みなピアニストの位置付けで、あまり人気があるとは言えない。我が国ではフリー・ジャズは、ジャズ評論家があまり取り上げないので、一般ウケしない。ポール・ブレイもそんな一般ウケしないピアニストになっている。が、恐らく欧州では人気が高いのではないか。しかし、生涯のリーダー作100枚は凄い。

Paul Bley『Touching』(写真左)。1965年11月5日、コペンハーゲンでの録音。オランダのフィリップス・レコードの子会社「フォンタナ・レコード」からのリリース。ちなみにパーソネルは、Paul Bley (p), Kent Carter (b), Barry Altschul (ds)。ベースのカーター、ドラムのアルトシュルという、アバンギャルド・ジャズを得意ジャンルとするリズム隊と組んだトリオ編成。

ポール・ブレイのフリー&アバンギャアルドなピアノの個性が良く理解できるトリオ盤である。ブレイのピアノは、フリー・ジャズの範疇に位置付けられているが、無調でもなければ、新ウィーン楽派を彷彿とさせる現代音楽志向でも無い。ジャズとして必要最低限の決め事が定められていて、従来のモダン・ジャズの演奏スタイルや決め事を踏襲しない、言うなれば「オーネット・コールマンの考えるフリー・ジャズ」に近い感覚。
 

Paul-bleytouching

 
明らかに、モダン・ジャズのスタイルや決め事は踏襲していないが、演奏の底にはリズム&ビートが流れ、フリーに聴こえるフレーズにも、独特な破調なメロディーが存在する。フリー&アバンギャアルド志向なピアノとしては、音数は洗練されていて、間を活かした浮遊感を伴ったフレーズが特徴的。ハマると意外と「クセになる」ピアノである。

音数が洗練され、間を活かしたピアノのフレーズを前提に、アルトシュルの、感覚的で手数の多い、ポリリズミックなドラムが、ピアノの音の「間」を埋め、浮遊感を伴ったピアノを効果的にサポートし鼓舞する。このアルトシュルのドラムが意外と「格好良い」。切れ味の良い疾走感を振り撒きながら、限りなくフリーな、それでいて、最低限のリズム&ビートを押さえた、絶妙なドラミングは聴いていて、とても清々しく気持ちが良い。

カーターのベースも良い仕事をしている。ドラムと同様に、ピアノの音の「間」を埋めつつ、限りなくフリーな演奏のベース・ラインをしっかり確保し、トリオ演奏自体に効果的に供給する。ピアノがキレても、ドラムがキレても、カーターの、アバンギャルドな堅実ベースが、演奏のベースラインをしっかり押さえているので、抜群の安定感と安心感がある。

ポール・ブレイは、フリー&アバンギャルドなピアノの代表格の一人。同時代の同一志向のピアニストにセシル・テイラーがいるが、音数が洗練されて間を活かした浮遊感を伴ったポール・ブレイのフリー&アバンギャルドなピアノは、多弁で躍動的なセシル・テイラーのスタイルの「対極」に位置する、と捉えても良いかと思う。

この『Touching』は、そんなポール・ブレイのピアノの個性と特徴が良く捉えたれた好盤である。
 
 

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2024年5月28日 (火曜日)

”TRIO GRANDE” ver.2.0 の音

コロナ禍をやり過ごし、現代のジャズについては、順調にニューリリースを継続している。安堵である。この5年ほどの傾向として、今までなら中堅どころだった、40〜50歳代の「ニューフェース」の好盤リリースが目につく。

そんな「遅れてきた」ニューフェースなジャズマン達は、20歳代後半から30歳台にも、コンスタントにリーダー作をリリースしたりと、ジャズの第一線で活動していた。が、その情報が何故か埋もれていたみたいで、最近、やっとサブスク・サイト等で積極的に紹介されるようになって、やっと陽の当たるところに出てきた格好である。

Will Vinson, Gilad Hekselman & Nate Wood『Trio Grande: Urban Myth』(写真左)。2023年1月27-28日、NYブルックリンの「Figure Eight Recording」での録音。ちなみにパーソネルは、Will Vinson (as), Gilad Hekselman (g), Nate Wood (ds)。イギリス生まれのサックス奏者、ウィル・ビンソン、イスラエル出身のギタリスト、ギラド・ヘクセルマン、米国出身のドラマー&マルチ・インストゥルメンタリスト、ネイト・ウッドの「TRIO GRANDE」の新作。

これまでの「TRIO GRANDE」のドラムはアントニオ・サンチェスだったけど、本作ではドラムとベースを同時演奏しながらシンセまで操作できるネイト・ウッドに代わっている。このウッドの存在が、「TRIO GRANDE」の音を大きく変化させている。
 

Will-vinson-gilad-hekselman-nate-woodtri

 
「TRIO GRANDE」の音は、創造的で柔軟で情緒豊かなコンテンポラリー・ジャズ。サウンド的には、ギラッド・ヘクセルマンのギターがリードしている感が強い。サウンドの基本は「イスラエル・ジャズ」。クールで躍動感溢れる、ちょっとくすんで捻れたヘクセルマンのギターが演奏全体をリードしていく。この「TRIO GRANDE」の音の基本は変わらない。

しかし、冒頭の「Urban Myth」で、ガツンとやられる。ベースの重低音とシンセの太いプログレッシヴな音色のアンサンブルが、独特なグルーヴ感を生み出し、ヘクセルマンのくすんで捻れたエレギの音と混じり合う。従来の「TRIO GRANDE」のイスラエル・ジャズ風であり欧州ジャズ風な従来の音世界に、最先端のコンンテンポラリーなエレ・ジャズ、そして、プログレッシヴ・ロックに至るまでの、新しい音世界との融合を実現、バンド独自のゴージャズな音世界を創造している。

2曲目「Ministry of Love」以降の音世界も、そんな現代の最先端のコンテンポラリーなエレ・ジャズ志向は変わらない。特にネイト・ウッドの参加、特に、ベースとシンセの音は、「TRIO GRANDE」のオーケストレーションを大きく進化させている。しっかりと地に足のついたスローな演奏から、弾けるダンサフルな演奏まで、幅広でバリエーション溢れる音世界は前作を上回る。

アントニオ・サンチェスがネイト・ウッドに代わった「TRIO GRANDE」。「TRIO GRANDE」の音世界は確実に進化していて、「TRIO GRANDE」ver. 2.0 と呼んで良い、そのバージョン・アップした、現代の最先端のコンテンポラリーなエレ・ジャズは、迫力満点、創造的で柔軟、情緒豊かでボーダーレス。我がヴァーチャル音楽喫茶『松和』ではヘビロテ盤になっている。好盤です。
 
 

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2024年5月 6日 (月曜日)

アメリカン・カルテットの「陽」

今までのキースのアメリカン・カルテットの評価って、どうなんだろう、と思うことがある。同一日、同一メンバーによる2枚のアルバム、『Death and the Flower』と『Back Hand』。

『Death and the Flower』は、我が国では大受けで、スイングジャーナルでゴールド・ディスク賞まで受賞している。しかし、『Back Hand』については、全くの低評価。しかし、ちゃんと聴いて見ると、『Back Hand』も十分に内容のある秀作だと僕は思っている。

Keith Jarrett『Back Hand』(写真左)。1974年10月9–10日の録音。ちなみにパーソネルは、Keith Jarrett (p, fl, perc), Dewey Redman (ts, musette, perc), Charlie Haden (b), Paul Motian (ds, perc), Guilherme Franco (perc)。キースのアメリカン・カルテットの6枚目のアルバムになる。

冒頭「Inflight」。アーシーなキースの個性全開。アーシーでアフリカンなフレーズを振り撒いて疾走するキースのピアノ。それに追従する、これまた疾走感溢れるモーダルなレッドマンのテナー。そんな疾走するフロントの音のベースを抑え、リズム&ビートをキープする、ヘイデンのベースとモチアンのドラム。

自由度の限りなく高いモーダルな熱い演奏が繰り広げられるのだが、途中から、徐々にフリーに傾いていく。フリーの突入するのかな、と思いきや、また、自由度の限りなく高いモーダルな熱い演奏に戻る。全編、疾走感溢れる演奏に圧倒される。キースのアメリカン・カルテットの真骨頂。

2曲目の「Kuum」では、雰囲気はガラッと変わって、キースの吹くフルートがフリーな唸りをあげ、アフリカンなパーカッションが入っていたと思いきや、今度はレッドマンの吹くミュゼット(17世紀から18世紀にかけてフランスの貴族階級の間で大流行したバグパイプ)が怪しい音色とフレーズでフリーな演奏に参入する。バックのリズム&ビートは、アフリカン・ネイティヴなパーカッションの響き。キースのアメリカン・カルテットでしか聴けない音世界。
 

Keith-jarrettback-hand

 
3曲目の「Vapallia」は、自由度の限りなく高いモーダルなバラード。キースのピアノとレッドマンのテナーが織りなすインタープレイが美しい。極上の耽美的でリリカルでスピリチュアルなフレーズの応酬は、聴いていて惚れ惚れする。この透明度の高いキースのピアノって、どちらかと言えば、ヨーロピアン・カルテット仕様の様な気がする。

ラストのタイトル曲「Back Hand」は、8ビートに乗って、キース流のジャズロック風。根明な躍動感溢れるリズム&ビートに乗って、キースのピアノがどこか少しファンキーに根明に、アメリカンで陽気なジャンプ風のフレーズを弾き進めていく。キースのイメージネーション豊かな長尺のアドリブ展開が見事。

バックでヘイデンの捻れたウォーキング・ベースが唸りをあげている。モチアンの自由度の高い、ポリリズミックなドラミングも見事。この演奏もキースのアメリカン・カルテットでしか聴けない、ならでは、の演奏である。

聴き終えて、この『Back Hand』は、キースのアメリカン・カルテットの「陽」の部分、同一日、同一メンバーによる『Death and the Flower』は、キースのアメリカン・カルテットの「陰」の部分。そう、『Back Hand』と『Death and the Flower』と併せて、アメリカン・カルテットの音世界の全貌を捉えることができる。

米国では、この『Back Hand』については、高い評価を与えられている。我が国では評価が低い、もしくは、アメリカン・カルテットの好盤として、そのアルバム・タイトルが挙がっているのを見たことが無い。

「陽」と「陰」、どちらも優劣つけ難い内容のはずなんだが、たまたま2枚のアルバムに分かれただけで、評価が大きく変わるとは不思議なことである。これって、LP2枚組のアルバムでリリースされていたら、『Back Hand』に収録されている演奏について、我が国での評価はどうなっていたのだろう。
 
 

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2024年4月26日 (金曜日)

コズミックな「融合」ファンク

レコード・コレクターズ 2024年5月号の「【特集】フュージョン・ベスト100 洋楽編」を読んでいて、しばらくその名前に触れることの無かった、お気に入りのジャズマンの幾人かを思い出した。感謝である。

Lonnie Liston Smith(ロニー・リストン・スミス)。米国リッチモンド出身のピアニスト&キーボーディスト。大学卒業後、プロの道を進み、サンダースやブレイキー、カーク、バルビエリ、マイルス等と共演。1973年にロニー・リストン・スミス&ザ・コズミック・エコーズを結成し、1973年、ロニー・リストン・スミスとしての初リーダー作をリリース。83歳になった今でも、未だ現役である。

演奏内容の範疇としては、ソウル・ジャズ、ジャズ・ファンク、クロスオーバー&フュージョンだが、その音世界は独特。コズミック・ファンクとでも形容できる、宇宙の広がり&浮遊感を反映した様な、切れ味良く粘りのない、シュッとしてクールでグルーヴィーな「融合」ファンク・サウンドが基本。そのコズミックでクロスオーバー&フュージョン・ファンクなサウンドに、ソウルフルなローズやエレピの音が絡む。

Lonnie Liston Smith『Expansions』(写真左)。1974年11月の録音。ちなみにパーソネルは、Lonnie Liston Smith (p, el-p, Rhodes, el-key-textures), Donald Smith (fl, vo, vo-textures), Dave Hubbard (ss, ts, alto-fl), Cecil McBee (b), Art Gore (ds), Michael Carvin (perc, clavinet, ds), Leopoldo Fleming (bongos, perc), Lawrence Killian (congas, perc)。「Lonnie Liston Smith and the Cosmic Echoes」名義の3枚目のアルバム。

ロニー・リストン・スミスの「コズミックでクロスオーバー&フュージョン・ファンク」なキーボード、セシル・マクビーのファンキーでグルーヴィーなベース、スミスの弟のドナルド・スミスの幽玄なフルートとソウルフルなヴォーカル、そして、バックのリズム&ビートに、アフリカンなパーカッションを融合した、スピリチュアルな「コズミックでクロスオーバー&フュージョン・ファンク」の傑作盤である。

宇宙の広がり&浮遊感を反映した様な、切れ味良く粘りのない、シュッとしてクールでグルーヴィーなロニー・リストン・スミスのエレピ&ローズの音がこのバンドの音世界を決定づけている。
 

Lonnie-liston-smithexpansions

 
バックのリズム&ビートは、マクビーのサラッとした粘らないファンクネスを宿したベースがソウルフルな雰囲気を増強し、ゴアの切れ味の良い、躍動感溢れるシンプルなドラミングがバンド独特のグルーヴ感を醸成する。

コズミックなサウンド志向とは言いながら、不思議と牧歌的でフォーキーなビート&サウンドの広がりもあって、それまでのソウル濃厚、精神的な響き優先のスピリチュアルなジャズとは音の雰囲気が全く異なる。どちらかと言えば、現代の「静的なスピリチュアル・ジャズ」のサウンドに繋がる、先進的な音の雰囲気を感じる。

冒頭のタイトル曲「Expansions」はジャズ・ファンクの名曲。宇宙の広がり&浮遊感を反映した様な、切れ味良く粘りのない、シュッとしてクールでグルーヴィーな「融合」ファンク・サウンドがこの曲に詰まっている。2曲目「Desert Nights」と4曲目「Voodoo Woman」はモーダルなアドリブ展開がユニークな、意外とメインストリーム系のジャズ・ファンク。

3曲目「Summer Days」と7曲目「My Love」はアフリカンなリズムにラテンのリズムを融合したブラジリアン・ジャズ志向のフォーキーなサウンド。そして、5曲目「Peace」は、コズミック・サウンド志向が似通った、ホレス・シルヴァー作のミュージシャンズ・チューンのカバー。

この盤に詰まっているサウンド十把一絡げにフュージョン・ジャズとするには、ちょっと短絡的かと思う。ソウル・ジャズ、ジャズ・ファンクを源とし、コズミックなサウンドを独特な個性とした、切れ味良く粘りのない、シュッとしてクールでグルーヴィーな「クロスオーバー&フュージョン・ファンク」と形容したら良いだろうか。

この盤の冒頭のタイトル曲「Expansions」をはじめ、レア・グルーヴ~アシッズ・ジャズ・ムーヴメントに多大な影響を与え、今なおヒップホップのサンプリング・ソースやダンス・フロアーを盛り上げる「ネタ」となっている「Lonnie Liston Smith and the Cosmic Echoes」の音が、このアルバム『Expansions』に詰まっている。傑作です。
 
 

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2024年4月19日 (金曜日)

ニュー・ジャズなドラミング

ジャック・デジョネット(Jack DeJohnette)。John Abercrombieの『Timeless』(1974)辺りから、サイドマンとしては、ECMレーベルのハウス・ドラマーとして、数々のアルバムのドラムを務めている。1983年からは、キース・ジャレット率いる「スタンダーズ」の専任ドラマーとして、キースが引退状態になる2018年まで継続した。

特に、ECMサウンドには欠かせない「臨機応変で柔軟でポリリズミックなドラマー」の役割については、ECMレーベルの総帥プロデューサー、マンフレート・アイヒャーの信頼は絶大だった様で、様々なスタイルの「ECMのニュー・ジャズ」でドラムを叩いて、しっかりと成果を出している。

アイヒャーはプロデューサーとして、演奏内容と共演メンバーを活かすも殺すもドラマー次第、ということをしっかりと理解していたのだろう。ECMの活動初期の頃から、デジョネットをハウス・ドラマーとして起用したアイヒャーの慧眼恐るべし、である。

『Terje Rypdal / Miroslav Vitous / Jack DeJohnette』(写真左)。1978年6月、オスロの「Talent Studio」での録音。ちなみにパーソネルは、Terje Rypdal (g, g-syn, org), Miroslav Vitouš (b, el-p), Jack DeJohnette (ds)。ECMレーベルからのリリース。

当時のECMレーベルのハウス・ミュージシャンの3人が集結したキーボードレス・トリオ。音の厚みを求めてキーボードが欲しい時は、リピダルがオルガンを、ビトウスがエレピを弾いている。ピアニストでもあるドラマー、デジョネットは今回はキーボードには手を出していない。

出てくる音はフロント楽器を司るリピダルのギター、ギターシンセの雰囲気を踏襲して、幽玄な、音の伸びと広がりを活かした、スピリチュアルな、官能的な音世界。そんなリピダルのギターに、ビトウスのプログレッシヴなアコベと、デジョネットの臨機応変で柔軟でポリリズミックなドラムが、変幻自在、硬軟自在、緩急自在に絡みに絡む。
 

Terje-rypdal-miroslav-vitous-jack-dejohn

 
全編、幽玄な、音の伸びと広がりを活かした、スピリチュアルな、官能的な音世界なので、聴き進めていくにつれ、飽きがきそうな懸念があるのだが、ビトウスのベースとデジョネットのドラムの変幻自在、硬軟自在、緩急自在な絡みがバリエーション豊かで、全く飽きがこない。

リピダルのギターも、そんなビトウスのベース、デジョネットのドラムが叩き出すリズム&ビートに触発されて、いつになくアグレッシヴで表現豊かな、躍動感あふれる、それでいて繊細でクールでリリカルなパフォーマンスを聴かせているから面白い。

これだけ、バリエーション豊かにギターを弾きまくるリピダルも珍しい。この3人の組み合わせが、各演奏のそこかしこに「化学反応」を起こしている様がしっかり聴いて取れる。

この盤のリピダルって、彼のペスト・パフォーマンスの一つとして挙げて良いくらい、内容充実、優れたパフォーマンスである。

リピダルの潜在能力を効果的に引き出し鼓舞し、そのリピダルの音世界をしっかりとサポートし、より魅力的にするリズム&ビートを、ベースのビトウスと共に創造し叩き出すデジョネットのドラミングがアルバム全編に渡って堪能出来る。

ECMレーベルの活動前期に、ECMレーベルのニュー・ジャズな音世界に欠かせない「リズム&ビート」を担うデジョネットのドラミング。例えば、この『Terje Rypdal / Miroslav Vitous / Jack DeJohnette』を聴けば、その意味が理解出来る。従来のジャズの枠を超えた、ニュー・ジャズなドラミング。デジョネットのドラミングの本質だろう。
 
 
 

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2024年4月16日 (火曜日)

名盤 『スペシャル•エディション』

歴代のファースト・コールなドラマーのレジェンドの一人、ジャック・ディジョネット。ディジョネットもリーダーとして優れたリーダー作を多数リリースしている。

ディジョネットのドラミングは「ポリリズム」。ファンクネスはかなり控えめで、品が良く切れ味の良い、クールなポリリズムが身上。1969年、帝王マイルスがディジョネットを見初めて、「ロスト・クインテット」でドラムを叩いたが、ツアーに出るのが嫌で、マイルスの許を辞した。それでいて、1983年、キース・ジャレットの下で「スタンダーズ」に参加。1985年からはツアーに出るのだから、意外とディジョネットは現金である。

ファンクネスはかなり控えめで、品が良く切れ味の良い、クールなポリリズムが身上なので、どちらかと言えば「欧州ジャズ」向けのドラミング。ということで、1976年に「ディレクションズ」というバンドを組んで、ECMデビュー。ECM
ではハウス・ドラマー的立場で、様々なジャズマンのリーダー作のサイドマンを務めている。

Jack DeJohnette 『Special Edition』(写真左)。1979年3月の録音。ちなみにパーソネルは、Jack DeJohnette (ds, p, melodica), David Murray (ts, b-cl), Arthur Blythe (as), Peter "Slip" Warren (b, cello)。デヴィッド・マレイのテナー・サックス、アーサー・ブライスのアルト・サックスの2管フロント、基本はピアノレスのカルテット編成。

サックス奏者デイヴィッド・マレイとアーサー・ブライスの才能を広く世に知らしめることになったディジョネットの「スペシャル・エディション」の初アルバム。79年3月、ニューヨークでの録音。アルバム・プロデューサーにはもちろんアイヒャーがクレジットされているが、実質、リーダーのディジョネットがプロデュースの凡そを担当していると思われる。

なぜなら、スペシャル・エディションの音は「ECMらしからぬ」音だからである。音としては、米国の限りなく自由度の高いモード・ジャズからスピリチュアル・ジャズ。フリーやアヴァンギャルドに傾くこともあり、欧州ジャズの個性の一つ、耽美的で透明度の高い音の要素はほぼ無い。ただし、録音は「ECMエコー」たっぷりの、どこから聴いてもECMジャズ。
 

Jack-dejohnette-special-edition

 
冒頭の「One for Eric」は、エリック・ドルフィーのオマージュ的な演奏なんだが、この「エリック・ドルフィー」がこのアルバムのキーワードだと僕は睨んでいる。若手の優れものサックス奏者、マレイとブライスは、全編、限りなく自由度の高いモード・ジャズからスピリチュアル・ジャズ、時々フリーやアヴァンギャルドな演奏に終始するのだが、全曲、どこか、ドルフィーの音のニュアンスが見え隠れする。

ドルフィーのパフォーマンス、ドルフィーとコルトレーンのパフォーマンス、それらを1979年の時期にマレイとブライスがやる。「俺たちがやったらこんなに格好良く、切れ味良く、クールにやるぜ」なんていう、二人の心の声が聞こえてきそうな、硬軟自在、変幻自在、緩急自在なモーダルなパフォーマンス。

そんな若手の優れものサックス奏者達の「至芸」を聴いてくれ、と言わんばかりに、ディジョネットのドラミングは効果的にフロント2管を鼓舞し、効果的にサポートする。このアルバムでの、フロント2管の優れたパフォーマンスは、ディジョネットのドラミングに負うところが大きいと僕は感じている。

そして、そんなマレイとブライス、ディジョネットの「硬軟自在、変幻自在、緩急自在なモーダルなパフォーマンス」の底をガッチリ支えているのが、ピーター・ウォーレンのベース。ソロ演奏も良い出来だが、とにかく素晴らしいのはバッキング。ディジョネットがポリリズミックに自由にドラミングする中で、ウォーレンはリズム&ビートの「根っこ」をしっかりと押さえている。

素晴らしいメンバーでの、素晴らしいカルテット演奏。米国ジャズの様に熱くない、欧州ジャズ的に切れ味良くクールな「限りなく自由度の高いモード・ジャズからスピリチュアル・ジャズ、時々フリーやアヴァンギャルドな演奏」。唯一無二なモーダルなパフォーマンスは、やはりECMレーベルの下だからこそ出来た「音世界」なのだろう。今の耳で聴いても、新鮮な展開、新鮮な響き。名盤です。
 
 

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2024年4月11日 (木曜日)

名手ブレイドの初リーダー作です

現代のファースト・コール・ドラマーの一人、アントニオ・サンチェスのリーダー作を聴いていて、他のファースト・コール・ドラマーのリーダー作を聴き直してみたくなった。まずは「ブライアン・ブレイド(Brian Blade)」。1970年生まれだから、今年54歳。ジャズ界では引っ張りだこのドラマーの一人である。

ブレイドのドラムは、多彩かつ大胆かつ繊細。非常に味のあるドラミングを披露してくれる。聴いていて惚れ惚れするくらい耳に心地良い、小粋なドラミング。シンバルをパルシヴに小刻みに刻んで、ビートの波を叩き出すのが最大の特徴。このブレイドのシンバル・ワークが秀逸。このシンバル・ワークをベースに、硬軟自在、緩急自在、変幻自在のドラミングを披露する。

『Brian Blade Fellowship』(写真左)。1998年の作品。ブルーノート・レコードからのリリース。ちなみにパーソネルは、Brian Blade (ds), Melvin Butler (sax), Jon Cowherd (ac-p, el-p), Dave Easley (pedal steel g), Daniel Lanois (mando-g), Jeff Parker (ac-g, el-g), Christopher Thomas (ac-b), Myron Walden (as)。ブライアン・ブレイドの初リーダー作になる。

ブライアン・ブレイド・フェローシップ(以降、BBF)、1997年、ブライアン・ブレイドをリーダーとして結成されたバンド。楽器構成がユニークで、ペダル・スチール・ギターやマンドギター、ウーリッツァー・エレクトロニック・ピアノなどのジャズには珍しいエレ楽器も入れての8人編成。言い換えると「ブライアン・ブレイド・オクテット」である。
 

Brian-blade-fellowship
 

出てくる音は、コンテンポラリー・ジャズ、いわゆる「ニュー・ジャズ」である。即興演奏をメインに、それぞれの楽器がモーダルにフリーにスピリチュアルにインタープレイを展開しつつ、フュージョン、フォーク、ゴスペルな音要素をも包含して、21世紀に通じる「ニュー・ジャズ」を展開。様々な表現を反映して楽曲がバリエーション豊かに収録されている。

そんなバリエーション豊かな内容の楽曲の中で、ブライアン・ブレイドのドラミングは白眉の出来。「シンバルをパルシヴに小刻みに刻んで、ビートの波を叩き出し、このシンバル・ワークをベースに、硬軟自在、緩急自在、変幻自在のドラミング」というブレイドのドラミングの個性がこの盤の中に溢れている。

ブレイドの多彩なドラミングが推進エンジンとなって、様々なニュアンスの即興演奏&インタープレイが展開される。どの楽器も音は好調。4ビート・ジャズとは全く正反対の、エモーショナルでクールな「ニュー・ジャズ」志向のパフォーマンスは、このBBFの最大の個性。エレ楽器を包含しているが、このバンドの音はあくまで「純ジャズ」の範疇に軸足がしっかりある。

ジャズの世界で「初リーダー作」は、そのリーダーのジャズマンの個性が明確に出る、というが、このブレイドの初リーダー作はその例に漏れない。ブレイドのドラミングを理解する上で、必聴のリーダー作だと言える。21世紀の「ニュー・ジャズ」としても聴き応え十分。好盤です。
 
 

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2023年10月26日 (木曜日)

ロイド「Trio of Trios」の第三弾

サックス奏者のチャールズ・ロイド(Charles Lloyd)は、機を見て敏なる、というか、意外と変わり身の早いテナーマンである。

1960年代後半の「判り易いコルトレーン」、ECM時代の「欧州ジャズへの接近」、そして、現在の「静的でクールなスピリチュアル・ジャズ」と、それぞれの時代の「流行」をよく読んで、音の志向を変えている。まあ、それぞれの音の志向が、水準以上のパフォーマンスを持って表現されるのだから、テナーマンとしての実力は一流である。

そんな、チャールズ・ロイドが、80歳になった2018年から、3つのトリオによる3枚のアルバムからなる新プロジェクト「トリオ・オブ・トリオズ」を展開する。

「トリオ・オブ・トリオズ」の第一弾は『Trios: Chapel』(左をクリック)。2018年12月4日、テキサス州サンアントニオのコーツ・チャペルでのライヴ録音。良い意味であざとくもあるが、この10年間辺りの流行である「静的でクールなスピリチュアル・ジャズ」を志向した、現代のモダン・ジャズである。

「トリオ・オブ・トリオズ」の第二弾は『Trios: Ocean』(左をクリック)。2020年9月9日、ロイドの故郷であるカリフォルニア州サンタ・バーバラの150年の歴史を持つロベロ・シアターでの録音。自由度の高いモーダルなインタープレイがメインだが、ブルース曲を中心に純ジャズな雰囲気を強く感じつつ、曲によっては、ECM的な「ニュー・ジャズ」なサウンド志向も見え隠れする、ユニークな「静的でクールなスピリチュアル・ジャズ」を表現していた。

Charles Lloyd『Trios: Sacred Thread』(写真左)。2022年11月のリリース。Healdsburg Jazz Festival でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Charles Lloyd (ts, alto-fl, tarogato, maracas), Zakir Hussain (tabla, perc, vo), Julian Lage (g)。異なるトリオ編成の3枚のアルバムを包含する「トリオ・オブ・トリオ」プロジェクトの3枚目になる。
 

Charles-lloydtrios-sacred-thread

 
この「トリオ・オブ・トリオ」プロジェクトの3枚目には、ギタリストのジュリアン・ラージとパーカッショニストのザキール・フセインが参加している。フセインは魅惑的かつエスニックなボーカルも担当している。このトリオ編成、ベーシストがいない。サックス・ギター・パーカッションの変則トリオである。

この盤の音世界は、一言で言うと「エキゾチックな静的でクールなスピリチュアル・ジャズ」。エスニックな音の響き、ワールド・ミュージック的なリズム&ビート、そこにロイドの「判りやすいスピリチュアルなコルトレーン」を彷彿とさせるサックスが飛翔する。この盤では、アルト・フルートも吹いていて、このロイドのアルト・フルートの音色が、これまた、エキゾチックな雰囲気をしっかりと醸し出している。

エキゾチックで民族音楽的な要素が印象的な音世界ではあるが、その要素を全面に押し出す訳ではない。クールに漂うが如く、その雰囲気を醸し出して、あくまで、ロイドの「静的でスピリチュアルなサックス」の引き立て役に徹している。これが良い。この演奏をしっかりと「静的でクールなスピリチュアル・ジャズ」として成立させ、決して、ワールド・ミュージック志向の融合ジャズにはしていない。

フセインのエスニックで正統派なボーカルが、そんなエキゾチックな雰囲気を増幅させる。更に、ラージのギターがそんなエキゾチックな雰囲気の音にしっかり適応し、フロントのロイドのサックスにしっかり寄り添っている。

「トリオ・オブ・トリオ」プロジェクトの3枚目は「エキゾチックな静的でクールなスピリチュアル・ジャズ」。「トリオ・オブ・トリオズ」は、3作とも、現代の静的でクールなスピリチュアル・ジャズの優秀作。どのアルバムを取っても、現代の静的でクールなスピリチュアル・ジャズの優れた成果を体感することが出来る。
 
 

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2023年10月22日 (日曜日)

マクレイヴンの最先端ジャズ

マカヤ・マクレイヴン(Makaya McCraven)は、1983年10月19日、仏パリ生まれのジャズドラマー(マルチ奏者)&プロデューサー。今年で40歳になる中堅に差し掛かる年齢。このマクレイヴン、現代ジャズ屈指のビート・サイエンティストと評価の高いドラマー。現代ジャズの最先端の音の一つを聴かせてくれる、現代ジャズの重要人物の一人になる。

Makaya McCraven『In These Times』(写真左)。2023年6月のリリース。他の作品と並行して、7年間の制作期間を経てリリースされた、現代ジャズ屈指のビート・サイエンティストが辿り着いた最高点であろう秀作。ちなみにパーソネルは、

Makaya McCraven (ds, sampler, perc, tambourine, baby sitar, synths, kalimba, handclaps, vibraphone, wurlitzer, organ), Junius Paul (b), Jeff Parker (g), Brandee Younger (harp), Lia Kohl (cello), Macie Stewart,Zara Zaharieva (vln), Marta Sofia Honer (viola), Greg Ward (as), Irvin Pierce (ts), Marquis Hill (tp, flh), Greg Spero (p), Rob Clearfield (p), Joel Ross -(vib, marimba), Matt Gold (g, per, baby sitar), De'Sean Jones (fl)。

オーケストラやラージ・アンサンブルのアレンジ、オーガニックなビート・ミュージックが織り込まれたマクレイヴン独特の音世界。サンプリング、リミックスも素晴らしい。5つのスタジオと4つのライブ演奏スペースで録音され、マクレイヴンが自宅でポスト・プロダクション作業を徹底的に行っているという。オーガニックで中毒性のあるビート感が独特で、現代ジャズの最高のエレ・ジャズともThe Jazz Files: Makaya McCraven評価できる内容。確かに「中毒性」が溢れている。
 

Makaya-mccravenin-these-times

 
重層的で肉厚な生楽器のアンサンブルとオーガニックなビートの掛け合わせは、音響的にも心地よい響き。これだけでも聴いていて気持ちが良い。ポスト・プロダクションを緻密に行なっているからといって、ジャズの即興性が損なわれている訳ではない。ましてや、「作られたジャズ」だからといって、聴く価値がない、と判断するのも違うだろう。ポスト・プロダクション前の演奏自体が、完璧にジャズしているし、即興性、創造性ともに高いレベルにある。

マイルスが開拓したエレ・ジャズ。ライヴ演奏をメインに、エレクトリック楽器の特性を活かして、即興性、創造性を最大限に広げた。そして、21世紀に入っての今、このマクレイヴンのエレ・ジャズは、ファンクネスを超えて、ワールドワイドなビートをメインに、独特の「クールな」、とびきり「カッコ良い」エレ・ジャズ。

タイトル曲の「In These Times」は、観客の拍手や歓声が、フェードアウト〜フェードインするように、変拍子のハンドクラップに変わるという「小粋」な始まり方。シンセの使い方はユーロビートの様でもあり、プログレッシヴ・ロックの様でもあり。そこに、生楽器のサックスやトランペット、フルートが入ってきて、ハープの音がアクセントを添える。マリンバもワールド・ミュージック的な躍動感を醸し出し、エレギの音が不思議な浮遊感を醸し出す。ワード(語り)の使い方もミステリアスで絶妙。

今年に入っての、意外と「とんでもない」内容のマクレイヴンの新盤。これまでのジャズが追求してきた「融合」の部分がこの盤の中で結実し、ビートの重要性を再認識させ、ジャズにおける即興性を再定義する。これも立派なジャス。これが現代の最先端のジャズの音の「一つ」である。マクレイヴンの次作は要注目である。
 
 

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2023年10月21日 (土曜日)

1970年代のファラオの名盤です

Pharoah Sanders(ファラオ・サンダース)。ファラオはコルトレーンの晩年に行動を共にし、コルトレーンの死後、後継者として一番名乗りを挙げたサックス奏者。力強いブロウ、スピリチュアルな演奏、長いフレーズと極端に短いフレーズを組み合わせたグニャグニャ・ラインが特徴。このグニャグニャ・ラインが「はまると癖になる」。

サンダースは「スピリチュアル ジャズ」初期の代表的存在。サンダースはコルトレーンの弟子、あるいはアルバート・アイラーが言ったように「トレーンは父であり、ファラオは息子」な存在。後年では、バラード集を出したりで、メンストリームなモード・ジャズにもその才覚を発揮した。つまりは、サックス奏者として素性がすごく良いのだ。

Pharoah Sanders『pharoah』(写真左)。1976年8, 9月の録音。ちなみにパーソネルは、Pharoah Sanders (ts, perc, vo), Bedria Sanders (harmonium/ track 1), Clifton "Jiggs" Chase (org/ tracks 2 & 3), Tisziji Munoz (g), Steve Neil (b), Greg Bandy (ds/ tracks 2 & 3), Lawrence Killian (perc)。1976年、フュージョン・ジャズ全盛期の中でのスピリチュアル・ジャズの名盤である。
 

Pharoah-sanderspharoah

 
1970年代のスピリチュアル・ジャズの音がする。浮遊感溢れるサイケデリックなエレギ、重量感&躍動感溢れるベース、そこにストレートで伸びのあるファラオのサックスが印象的なフレーズを吹き切る。後半にはハーモニウムまで参加する恍惚感溢れる、冒頭の「Harvest Time」は、スピリチュアル・ジャズの名演・名曲である。

基本は自由度の高いモード・ジャズ。この部分は正統派のメインストリーム志向の純ジャズの面持ちで、これだけでも聴き応え十分。この部分だけでも純ジャズ、スピリチュアル・ジャズとして名演の類なのだが、それぞれの曲の途中、完全フリーにブレイクダウンする。叫びとも咆哮とも言える豪快なフリーなブロウ。時代として、このフリーなブロウも聴き手に訴求する上で必要不可欠だったんだろう。まあ、今の耳で聴けば、このフリーなブロウの部分は必須では無いと感じるんだが...。

今回、このファラオの、スピリチュアル・ジャズの歴史に残る名盤『Pharoah』がリマスターが施され、CD・アナログそれぞれ2枚組限定ボックスセットにて初の正規リイシューがなされている。1枚目には、オリジナルの『Pharoah』本編。2枚目「Harvest Time」の未発表ライヴ音源2曲を収録している。スピリチュアル・ジャズ者の方々には必須のアイテム。通常のジャズ者にも十分訴求する、1970年代ファラオの名盤だと思います。
 
 

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