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2024年4月11日 (木曜日)

ブライアン・ブレイドの初リーダー作

現代のファースト・コール・ドラマーの一人、アントニオ・サンチェスのリーダー作を聴いていて、他のファースト・コール・ドラマーのリーダー作を聴き直してみたくなった。まずは「ブライアン・ブレイド(Brian Blade)」。1970年生まれだから、今年54歳。ジャズ界では引っ張りだこのドラマーの一人である。

ブレイドのドラムは、多彩かつ大胆かつ繊細。非常に味のあるドラミングを披露してくれる。聴いていて惚れ惚れするくらい耳に心地良い、小粋なドラミング。シンバルをパルシヴに小刻みに刻んで、ビートの波を叩き出すのが最大の特徴。このブレイドのシンバル・ワークが秀逸。このシンバル・ワークをベースに、硬軟自在、緩急自在、変幻自在のドラミングを披露する。

『Brian Blade Fellowship』(写真左)。1998年の作品。ブルーノート・レコードからのリリース。ちなみにパーソネルは、Brian Blade (ds), Melvin Butler (sax), Jon Cowherd (ac-p, el-p), Dave Easley (pedal steel g), Daniel Lanois (mando-g), Jeff Parker (ac-g, el-g), Christopher Thomas (ac-b), Myron Walden (as)。ブライアン・ブレイドの初リーダー作になる。

ブライアン・ブレイド・フェローシップ(以降、BBF)、1997年、ブライアン・ブレイドをリーダーとして結成されたバンド。楽器構成がユニークで、ペダル・スチール・ギターやマンドギター、ウーリッツァー・エレクトロニック・ピアノなどのジャズには珍しいエレ楽器も入れての8人編成。言い換えると「ブライアン・ブレイド・オクテット」である。
 

Brian-blade-fellowship
 

出てくる音は、コンテンポラリー・ジャズ、いわゆる「ニュー・ジャズ」である。即興演奏をメインに、それぞれの楽器がモーダルにフリーにスピリチュアルにインタープレイを展開しつつ、フュージョン、フォーク、ゴスペルな音要素をも包含して、21世紀に通じる「ニュー・ジャズ」を展開。様々な表現を反映して楽曲がバリエーション豊かに収録されている。

そんなバリエーション豊かな内容の楽曲の中で、ブライアン・ブレイドのドラミングは白眉の出来。「シンバルをパルシヴに小刻みに刻んで、ビートの波を叩き出し、このシンバル・ワークをベースに、硬軟自在、緩急自在、変幻自在のドラミング」というブレイドのドラミングの個性がこの盤の中に溢れている。

ブレイドの多彩なドラミングが推進エンジンとなって、様々なニュアンスの即興演奏&インタープレイが展開される。どの楽器も音は好調。4ビート・ジャズとは全く正反対の、エモーショナルでクールな「ニュー・ジャズ」志向のパフォーマンスは、このBBFの最大の個性。エレ楽器を包含しているが、このバンドの音はあくまで「純ジャズ」の範疇に軸足がしっかりある。

ジャズの世界で「初リーダー作」は、そのリーダーのジャズマンの個性が明確に出る、というが、このブレイドの初リーダー作はその例に漏れない。ブレイドのドラミングを理解する上で、必聴のリーダー作だと言える。21世紀の「ニュー・ジャズ」としても聴き応え十分。好盤です。
 
 

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2023年10月26日 (木曜日)

ロイド「Trio of Trios」の第三弾

サックス奏者のチャールズ・ロイド(Charles Lloyd)は、機を見て敏なる、というか、意外と変わり身の早いテナーマンである。

1960年代後半の「判り易いコルトレーン」、ECM時代の「欧州ジャズへの接近」、そして、現在の「静的でクールなスピリチュアル・ジャズ」と、それぞれの時代の「流行」をよく読んで、音の志向を変えている。まあ、それぞれの音の志向が、水準以上のパフォーマンスを持って表現されるのだから、テナーマンとしての実力は一流である。

そんな、チャールズ・ロイドが、80歳になった2018年から、3つのトリオによる3枚のアルバムからなる新プロジェクト「トリオ・オブ・トリオズ」を展開する。

「トリオ・オブ・トリオズ」の第一弾は『Trios: Chapel』(左をクリック)。2018年12月4日、テキサス州サンアントニオのコーツ・チャペルでのライヴ録音。良い意味であざとくもあるが、この10年間辺りの流行である「静的でクールなスピリチュアル・ジャズ」を志向した、現代のモダン・ジャズである。

「トリオ・オブ・トリオズ」の第二弾は『Trios: Ocean』(左をクリック)。2020年9月9日、ロイドの故郷であるカリフォルニア州サンタ・バーバラの150年の歴史を持つロベロ・シアターでの録音。自由度の高いモーダルなインタープレイがメインだが、ブルース曲を中心に純ジャズな雰囲気を強く感じつつ、曲によっては、ECM的な「ニュー・ジャズ」なサウンド志向も見え隠れする、ユニークな「静的でクールなスピリチュアル・ジャズ」を表現していた。

Charles Lloyd『Trios: Sacred Thread』(写真左)。2022年11月のリリース。Healdsburg Jazz Festival でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Charles Lloyd (ts, alto-fl, tarogato, maracas), Zakir Hussain (tabla, perc, vo), Julian Lage (g)。異なるトリオ編成の3枚のアルバムを包含する「トリオ・オブ・トリオ」プロジェクトの3枚目になる。
 

Charles-lloydtrios-sacred-thread

 
この「トリオ・オブ・トリオ」プロジェクトの3枚目には、ギタリストのジュリアン・レイジとパーカッショニストのザキール・フセインが参加している。フセインは魅惑的かつエスニックなボーカルも担当している。このトリオ編成、ベーシストがいない。サックス・ギター・パーカッションの変則トリオである。

この盤の音世界は、一言で言うと「エキゾチックな静的でクールなスピリチュアル・ジャズ」。エスニックな音の響き、ワールド・ミュージック的なリズム&ビート、そこにロイドの「判りやすいスピリチュアルなコルトレーン」を彷彿とさせるサックスが飛翔する。この盤では、アルト・フルートも吹いていて、このロイドのアルト・フルートの音色が、これまた、エキゾチックな雰囲気をしっかりと醸し出している。

エキゾチックで民族音楽的な要素が印象的な音世界ではあるが、その要素を全面に押し出す訳ではない。クールに漂うが如く、その雰囲気を醸し出して、あくまで、ロイドの「静的でスピリチュアルなサックス」の引き立て役に徹している。これが良い。この演奏をしっかりと「静的でクールなスピリチュアル・ジャズ」として成立させ、決して、ワールド・ミュージック志向の融合ジャズにはしていない。

フセインのエスニックで正統派なボーカルが、そんなエキゾチックな雰囲気を増幅させる。更に、レイジのギターがそんなエキゾチックな雰囲気の音にしっかり適応し、フロントのロイドのサックスにしっかり寄り添っている。

「トリオ・オブ・トリオ」プロジェクトの3枚目は「エキゾチックな静的でクールなスピリチュアル・ジャズ」。「トリオ・オブ・トリオズ」は、3作とも、現代の静的でクールなスピリチュアル・ジャズの優秀作。どのアルバムを取っても、現代の静的でクールなスピリチュアル・ジャズの優れた成果を体感することが出来る。
 
 

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2023年10月22日 (日曜日)

マクレイヴンの最先端ジャズ

マカヤ・マクレイヴン(Makaya McCraven)は、1983年10月19日、仏パリ生まれのジャズドラマー(マルチ奏者)&プロデューサー。今年で40歳になる中堅に差し掛かる年齢。このマクレイヴン、現代ジャズ屈指のビート・サイエンティストと評価の高いドラマー。現代ジャズの最先端の音の一つを聴かせてくれる、現代ジャズの重要人物の一人になる。

Makaya McCraven『In These Times』(写真左)。2023年6月のリリース。他の作品と並行して、7年間の制作期間を経てリリースされた、現代ジャズ屈指のビート・サイエンティストが辿り着いた最高点であろう秀作。ちなみにパーソネルは、

Makaya McCraven (ds, sampler, perc, tambourine, baby sitar, synths, kalimba, handclaps, vibraphone, wurlitzer, organ), Junius Paul (b), Jeff Parker (g), Brandee Younger (harp), Lia Kohl (cello), Macie Stewart,Zara Zaharieva (vln), Marta Sofia Honer (viola), Greg Ward (as), Irvin Pierce (ts), Marquis Hill (tp, flh), Greg Spero (p), Rob Clearfield (p), Joel Ross -(vib, marimba), Matt Gold (g, per, baby sitar), De'Sean Jones (fl)。

オーケストラやラージ・アンサンブルのアレンジ、オーガニックなビート・ミュージックが織り込まれたマクレイヴン独特の音世界。サンプリング、リミックスも素晴らしい。5つのスタジオと4つのライブ演奏スペースで録音され、マクレイヴンが自宅でポスト・プロダクション作業を徹底的に行っているという。オーガニックで中毒性のあるビート感が独特で、現代ジャズの最高のエレ・ジャズともThe Jazz Files: Makaya McCraven評価できる内容。確かに「中毒性」が溢れている。
 

Makaya-mccravenin-these-times

 
重層的で肉厚な生楽器のアンサンブルとオーガニックなビートの掛け合わせは、音響的にも心地よい響き。これだけでも聴いていて気持ちが良い。ポスト・プロダクションを緻密に行なっているからといって、ジャズの即興性が損なわれている訳ではない。ましてや、「作られたジャズ」だからといって、聴く価値がない、と判断するのも違うだろう。ポスト・プロダクション前の演奏自体が、完璧にジャズしているし、即興性、創造性ともに高いレベルにある。

マイルスが開拓したエレ・ジャズ。ライヴ演奏をメインに、エレクトリック楽器の特性を活かして、即興性、創造性を最大限に広げた。そして、21世紀に入っての今、このマクレイヴンのエレ・ジャズは、ファンクネスを超えて、ワールドワイドなビートをメインに、独特の「クールな」、とびきり「カッコ良い」エレ・ジャズ。

タイトル曲の「In These Times」は、観客の拍手や歓声が、フェードアウト〜フェードインするように、変拍子のハンドクラップに変わるという「小粋」な始まり方。シンセの使い方はユーロビートの様でもあり、プログレッシヴ・ロックの様でもあり。そこに、生楽器のサックスやトランペット、フルートが入ってきて、ハープの音がアクセントを添える。マリンバもワールド・ミュージック的な躍動感を醸し出し、エレギの音が不思議な浮遊感を醸し出す。ワード(語り)の使い方もミステリアスで絶妙。

今年に入っての、意外と「とんでもない」内容のマクレイヴンの新盤。これまでのジャズが追求してきた「融合」の部分がこの盤の中で結実し、ビートの重要性を再認識させ、ジャズにおける即興性を再定義する。これも立派なジャス。これが現代の最先端のジャズの音の「一つ」である。マクレイヴンの次作は要注目である。
 
 

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2023年10月21日 (土曜日)

1970年代のファラオの名盤です

Pharoah Sanders(ファラオ・サンダース)。ファラオはコルトレーンの晩年に行動を共にし、コルトレーンの死後、後継者として一番名乗りを挙げたサックス奏者。力強いブロウ、スピリチュアルな演奏、長いフレーズと極端に短いフレーズを組み合わせたグニャグニャ・ラインが特徴。このグニャグニャ・ラインが「はまると癖になる」。

サンダースは「スピリチュアル ジャズ」初期の代表的存在。サンダースはコルトレーンの弟子、あるいはアルバート・アイラーが言ったように「トレーンは父であり、ファラオは息子」な存在。後年では、バラード集を出したりで、メンストリームなモード・ジャズにもその才覚を発揮した。つまりは、サックス奏者として素性がすごく良いのだ。

Pharoah Sanders『pharoah』(写真左)。1976年8, 9月の録音。ちなみにパーソネルは、Pharoah Sanders (ts, perc, vo), Bedria Sanders (harmonium/ track 1), Clifton "Jiggs" Chase (org/ tracks 2 & 3), Tisziji Munoz (g), Steve Neil (b), Greg Bandy (ds/ tracks 2 & 3), Lawrence Killian (perc)。1976年、フュージョン・ジャズ全盛期の中でのスピリチュアル・ジャズの名盤である。
 

Pharoah-sanderspharoah

 
1970年代のスピリチュアル・ジャズの音がする。浮遊感溢れるサイケデリックなエレギ、重量感&躍動感溢れるベース、そこにストレートで伸びのあるファラオのサックスが印象的なフレーズを吹き切る。後半にはハーモニウムまで参加する恍惚感溢れる、冒頭の「Harvest Time」は、スピリチュアル・ジャズの名演・名曲である。

基本は自由度の高いモード・ジャズ。この部分は正統派のメインストリーム志向の純ジャズの面持ちで、これだけでも聴き応え十分。この部分だけでも純ジャズ、スピリチュアル・ジャズとして名演の類なのだが、それぞれの曲の途中、完全フリーにブレイクダウンする。叫びとも咆哮とも言える豪快なフリーなブロウ。時代として、このフリーなブロウも聴き手に訴求する上で必要不可欠だったんだろう。まあ、今の耳で聴けば、このフリーなブロウの部分は必須では無いと感じるんだが...。

今回、このファラオの、スピリチュアル・ジャズの歴史に残る名盤『Pharoah』がリマスターが施され、CD・アナログそれぞれ2枚組限定ボックスセットにて初の正規リイシューがなされている。1枚目には、オリジナルの『Pharoah』本編。2枚目「Harvest Time」の未発表ライヴ音源2曲を収録している。スピリチュアル・ジャズ者の方々には必須のアイテム。通常のジャズ者にも十分訴求する、1970年代ファラオの名盤だと思います。
 
 

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2023年8月15日 (火曜日)

フレディ・ローチの「教会音楽」

ブルーノートの4100番台は、ハードバップが成熟した後の「ジャズの多様化の時代」を反映したラインナップが素晴らしい訳だが、4100番台の終わり頃には、「正」の多様化であるファンキー・ジャズ、ソウル・ジャズ、モード・ジャズ、フリー・ジャズなどがあれば、多様化の度が過ぎて、モダン・ジャズの範疇を飛び出た不思議な内容のアルバムも出現している。

Freddie Roach『All That's Good』(写真左)。1964年10月16日の録音。ブルーノートの4190番。ちなみにパーソネルは、Freddie Roach (org), Conrad Lester (ts), Calvin Newborn (g), Clarence Johnston (ds), Marvin Robinson, Phyllis Smith, Willie Tate (vo)。

フレディ・ローチのオルガンは端正で堅実。「ハモンド・オルガン」らしい、くすんだ伸びのある音は、とてもファンキー。ブルノートで初リーダー作『Down to Earth』を録音して以降、『Mo' Greens Please』『Good Move!』と、その端正で堅実でファンキーなオルガンで、変な癖が無く、端正で堅実でファンキーで「聴き易いオルガン・ジャズ」盤のリリースを重ねてきた。

が、4枚目のリーダー作『Brown Sugar』から、その演奏の志向が大きく変化した。モーダルなソウル・ジャズを志向し始めた。モーダルでクールな雰囲気漂う、乾いたファンクネスを湛えた、ご機嫌でユニークなソウル・ジャズが展開し始めた。

そして、ドナルド・バードの『I'm Tryin' To Get Home』に参加。ここで、バードの「ホーリーでゴスペルチックな教会音楽志向のソウル・ジャズ」の感化された様で、この『All That's Good』は、そのバードの教会音楽志向のソウル・ジャズの流れを踏襲している様に感じる。
 

Freddie-roach_all-thats-good

 
この盤は、ジャケに写る様な女声コーラス隊が加わった、怪しげなゴスペル調の楽曲が目立つコンセプチュアルな内容のアルバム。この女性コーラス隊のゴズペル調のコーラスが正統なゴスペル風な歌声では無く、バンシー(banshee)=家族に死人が出ることを泣いて予告する女の精霊の様な、軽妙で浮遊する様な歌声なところが、少し不気味でもあり、そこはかとなく「違和感」を感じるところ。これは、バードの『I'm Tryin' To Get Home』に酷似している。

この女性ボーカルの歌声が気に入るか否かで、この盤の評価は変わるだろう。ジャジーではあるが、この盤の内容はモダン・ジャズの範疇をはみ出して、スピリチュアル・ジャズの先駆け的響きも見え隠れした、ホーリーでゴスペルチックな「教会音楽」な内容である。

ドナルド・バードの『I'm Tryin' To Get Home』は、ビッグバンドのアレンジで、辛うじてモダン・ジャズの範疇に軸足を留めたが、このローチの『All That's Good』は、バックの演奏メンバーの顔ぶれも含めて、明らかにモダン・ジャズの範疇を飛び出している。この盤をジャズ盤としてリリースしたのは、ブルーノート・レーベルならではの仕業だろう。他のレーベルではちょっと難しかったのではないか、と思ってしまう。

ちなみにジャケに写る女性6人は、「Grandassa Models」と呼ばれる、1960年代から1970年台にかけて、NYのハーレムで開催されたアフリカ系アメリカ人女性の美を競うコンテストに参加した面々の中から選抜された6人らしい。

もしかしたら、このアルバム、そんなアフリカ系アメリカ人女性モデルの人気とタイアップした「教会音楽志向のソウル・ジャズ」だったのかもしれない。それならば合点がいく。いわゆる「一過性の流行音楽」。確かにこの後、このゴスペルチックな女性ボーカルを活かしたソウル・ジャズのフォロワーは現れ出でてはいない。
 
 

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2023年8月12日 (土曜日)

教会音楽志向のソウル・ジャズ

ブルーノートの4100番台は、ジャズの多様化の時代を反映した、当時のジャズのトレンド、ジャズの奏法のほぼ全てに対応した多様なラインアップが素晴らしかった訳だが、4100番台も終わりの頃になると、ジャズの多様化の度が過ぎて、従来のモダン・ジャズの範疇を逸脱した、不思議な内容のジャズも出現してきた。

Donald Byrd『I'm Tryin' To Get Home』(写真左)。1964年12月の録音。ブルーノートの4188番。ドナルド・バードのビッグバンド編成でパフォーマンスした、こってこての「ソウル・ジャズ」。ジャジーなリズム&ビートが無ければ、ビッグバンド編成で奏でる、スピリチュアル・ジャズの先駆け的響きも見え隠れした、ホーリーでゴスペルチックな「教会音楽」である。

ちなみにパーソネルは、Donald Byrd (tp, flh), Stanley Turrentine (ts), Herbie Hancock (p), Freddie Roach (org), Grant Green (g), Bob Cranshaw (b), Grady Tate (ds) のセプテットに、Joe Ferrante, Jimmy Owens, Ernie Royal, Clark Terry, Snooky Young (tp), Jimmy Cleveland, Henry Coker, J.J. Johnson, Benny Powell (tb), Jim Buffington, Bob Northern (french horn), Don Butterfield (tuba) の管セクションが付いたビッグバンド編成。
 

Donald-byrdim-tryin-to-get-home

 
冒頭の「Brother Isaac」でぶっ飛ぶ。男女コーラスの軽妙な(奇妙な?)スキャットと、ソウルフルな響きが怪しいビッグバンドが高揚しながらスイングする、摩訶不思議なソウル・ジャズ。というか、ゴスペル・コーラスを彷彿とさせる、ジャジーな教会音楽風で、さすがに、この演奏をコンテンポラリーな純ジャズとして聴くには無理がある。僕は、ジャズと教会音楽との融合がメインの、過度にソウルフルなジャズ・ファンクとして捉えている。

しかし、演奏の中核となるのは、リーダーのバード以下のセプテットの面々で、それぞれのソロ演奏は、当時のジャズの最新の演奏志向や奏法を捉えて、意外と尖った演奏をしている。2曲目「Noah」では、バードはファンキーなモーダル・フレーズでソロを展開し、ハンコックはモーダルなハーモニーでバッキングする。ソウル・ジャズな雰囲気の演奏の中で、モーダルな響きが飛び交う様はシュールですらある。この辺りはジャズと教会音楽との融合の中での「実験ジャズ」的な響きである。

サブタイトルが「Brass With Voices」。その通り、ブラスの響きとスキャット&コーラスを効果的にアレンジに反映した、教会音楽志向のソウル・ジャズがこの盤の中に充満している。内容的にあまりに尖っていて一般受けはしないだろう。しかし、内容的には実にアーティステックなチャレンジであり、こういった一般受けしそうもない尖った内容の「融合」ジャズをしっかりとアルバム化してリリースする、当時のブルーノートは、単純に凄いと思う。
 
 

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2023年7月 4日 (火曜日)

全てのスタイルを吹くハバード

フレディ・ハバードのリーダー作の聴き直しを再開した。ハバードのトランペットはとにかく「上手い」。途方も無く上手いのだが、その上手さを前面に押し出す「癖」がある。とにかく、どんなセッションでも途方も無いテクニックを駆使して、前へ前へ出る。テクニックについても、とにかく速いフレーズを吹きまくる。時には「五月蠅く」感じるほど。

以前、そんなハバードのリーダー作を聴き直していて、とにかく耳が疲れた。上手いのだが、リーダー作それぞれを聴いていて、どうにも個性とコンセプトが定着しない。様々なスタイル、トレンドの吹奏を披露するのだが、確かに上手い。凄く上手い。歌心もあるんだが、情緒に欠けるというのか、侘び寂びに欠けるというのか、演奏の行間が無いというのか、凄いテクニックだけが耳に残るだけの吹奏に耳が疲れた。

しかし、ほぼ全てのリーダー作を聴かないと、彼のトランペットの個性を断定することは出来ない、というか、リーダー諸作を中途半端に聴き終えるのは失礼というもんだ。ということで、ハバードのリーダー作の聴き直しを再開した。

Freddie Hubbard『Breaking Point!』(写真左)。1964年5月7日の録音。ブルーノートの4172番。ちなみにパーソネルは、Freddie Hubbard (tp), James Spaulding (as, fl), Ronnie Mathews (p), Eddie Khan (b), Joe Chambers (ds)。

ハバードのトランペット、スポルディングのアルト・サックスが2管フロントのクインテット編成。ハバードと同じ年頃の、かなりの若手の、どちらかと言えば、マイナーな存在のジャズマンで固められている。恐らく、ブルーノートの総帥プロデューサー、アルフレッド・ライオンの深慮遠謀だろう。

こういうメンバー構成でのセッションの場合、ハバードは前へ前へ出ようとはせず、周りの音に気を配りつつ、しっかりとグループサウンズ優先の、余裕ある、実に素晴らしい吹奏を聴かせてくれる傾向が強い。
 

Freddie-hubbardbreaking-point

 
この盤でも、1人で前へ前へ出ようとはせず、グループサウンズを維持する中で、途方も無いテクニック溢れる吹奏を聴かせている。ハバードの吹奏の「質」という面では、この盤は申し分無い、素晴らしい演奏家としてのパフォーマンスを聴かせてくれている。

演奏内容は、というと、一言で言うと「1964年時点でのアーティステック志向のジャズのショーケース」の様な内容。オーネット・コールマンに影響を受けた様なフリー・ジャズあり、コルトレーンの様なフリー・ジャズ&モード・ジャズあり、ジャズ・メッセンジャーズの様なモード・ジャズあり。

アルバム全体としては「前衛的」な雰囲気が濃厚なのだが、どこか従来のハードバップの雰囲気を残して、全面的に「前衛的」に展開するのを自制しているかの様な、ちょっと中途半端な内容。フリーに走り切ること無く、モードに振り切ること無く、そこはかとなく、ハードバップの雰囲気を残して、全ての聴き手に訴求しようとする。何とも、隔靴掻痒の感がする。

しかし、そんなバラエティーに富んだ内容で、テクニック的にも全てのスタイル、トレンドを水準以上に吹き切るのは難しいと思うんだが、ハバードはいとも容易く、全てのスタイル、トレンドに精通しているが如く、水準以上に吹き切っている。さすが、ではある。

この盤のハバードを聴いて感じるのは、ジャズ・トランペットの「プレイヤー」としては超一流。モダン・ジャズの「クリエイター」としては「発展途上」ということ。演奏家としては全く申し分無い、歴史に名を残すほどのハイ・テクニックの持ち主なのだが、ジャズ盤を制作する上でのリーダーとしての、クリエイターとしての素養についてはやや欠ける、と感じる。

ショーケース的な内容で、自らの持つ途方も無く素晴らしいテクニックを惜しげも無く披露するより、どれかのスタイルに絞って、ハバードなりに、そのスタイルを追求し極める位のチャレンジをしても良かったのでは無いか。ハバードだったら、どのスタイルに絞ろうが、かなり優れた成果を残せたと思うのだ。この「1964年時点でのアーティステック志向のジャズのショーケース」の様な盤を聴いて、そんな思いを改めて持った次第。

この盤は、ハバードのジャズ・トランペットの「プレイヤー」として素晴らしさを愛でる盤だろう。
 
 
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2023年6月27日 (火曜日)

ヒルの初期の名盤の1枚です。

ブルーノートの4100番台は、ジャズの演奏スタイル、演奏トレンドについて、バリエーションに富んでいる。ブルーノートは弱小ジャズ・レーベルだったので、売れ筋の演奏スタイル、演奏トレンドに絞ってアルバムをリリースしても良かったと思うんだが、実際、ブルーノートはそうならない。

ジャズをどこよりも理解した、ジャズ・シーンを牽引する老舗レーベルとしての矜持があったのだろう。1960年代前半、アーティスティックなジャズの1つのスタイルとして進化した「モード・ジャズ」の範疇のアルバムもかなりの数がリリースされている。ブルーノートの諸作を聴くと、モード・ジャズのバリエーションって、かなりの拡がりがあって、様々な内容のモード・ジャズがあったんやなあ、ということが良く判る。

Andrew Hill『Point Of Departure』。1964年3月21日の録音。ブルーノートの4167番。ちなみにパーソネルは、Kenny Dorham (tp), Eric Dolphy (as on1, 2, 3, b-cl on 3, 4, 5, fl on 3),Joe Henderson (ts, fl on 3), Andrew Hill (p), Richard Davis (b), Tony Williams (ds)。ドーハムのトランペット、ドルフィーのアルト、ジョーヘンのテナーのフロント3管のセクステット編成。ベースにリチャード・デイヴィス、ドラムにトニー・ウィリアムスが担当しているのが目を引く。
 
リーダーのアンドリュー・ヒルは、モンクの如く幾何学的にスイングするモーダルなピアニスト。このリーダー作はブルーノートでの4作目。さすがにそのピアノ・パフォーマンスは落ち着いたもので、「判り易い平易で明るいモンクの様な幾何学的にスイングし音飛びするピアノ」という個性をしっかり表現している。基本はモーダルなピアノ。時々、アブストラクトにブレイクダウンする。
 

Andrew-hill-point-of-departure_1

 
ハードバッパーなドーハムがフロントにいるのにちょっと違和感を感じるが、既に『Una Mas』(1963年4月の録音)で、モード・ジャズに手を染めているので、その延長線上での参加だと推測する。そして、なんとドルフィーとジョーヘンがいるではないか。これは、もう絶対に「モード・ジャズ」をやるんやなあ、って予測出来る。そして、ベースがデイヴィス、ドラムがトニー。モードのみならず、フリーだっていけるリズム隊である。

この盤で、ヒルの「モード・ジャズ」が完成し、そのアプローチが確立した様に思う。もともと、セロニアス・モンクのフォロワー的ピアノでデビューし、よくよく聴けば、モンクの様に幾何学的にスイングし、音飛びするが、モンクとは全く異なる「平易さ」と「明るさ」を有しており、モンクよりも判り易く、モンクよりも疾走感がある。新しいモーダルなピアニストの出現であった。

この盤では、参加しているバックのジャズマンが、ヒルのモード・ジャズをしっかり理解し、自分達の個性と照らし合わせて、ヒルのモード・ジャズを的確に表現し、リーダーのヒルのピアノを引き立て、盛り立てている。当然、ヒルはそんなバックの演奏に触発されて、ヒルならではのモーダルなフレーズをバンバン連発する。流麗な幾何学的スイング、理解出来る範囲で不意に出る音飛び、明るいアブストラクトな響き。ヒルの個性的なモーダルなピアノが実に良く鳴っている。

ドーハムとドルフィー、そして、トニーとの一期一会の出会いが「良き化学反応」を醸し出したのであろう。もしかしたら、ヒルのリーダー作の中では異色盤かもしれないが、この盤でのヒルのモーダルなピアノは見事。ヒルの初期の名盤の1枚だろう。
 
 

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2023年5月 1日 (月曜日)

1970年代スタイルのジャマル

逝去したから、という訳では無いのだが、アーマッド・ジャマルのリーダー作の落ち穂拾いをしている。ジャマルについては、意外とこのブログで取りあげることが多いジャズマンの1人。

それには理由があって、ジャマルは「経年変化」が著しいピアニストで、活躍した年代によって異なる顔を持つ、つまり、年代によって、ピアノ演奏のスタイルが変わるピアニストなので、デビューした1950年代から逝去前の2010年代まで、それぞれの年代を横断してリーダー作を聴かないと、ジャマルのピアニストとしての個性が把握できないのだ。

Ahmad Jamal『Outertimeinnerspace』(写真)。1971年6月17日、モントルー・ジャズ・フェスティバルでのライヴ録音。Impulse! レーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Ahmad Jamal (ac-p, el-p, fender rhodes), Jamil Sulieman (b), Frank Gant (ds)。ジャマルお得意のトリオ編成でのパフォーマンス。

1960年代終わり以前のジャマルのスタイルは「しっとりシンプルでクールなサウンド」だった。そして、1969年〜1970年辺りで、いきなり「アーシーで豪快なメリハリのあるサウンド」に変貌する。
 

Ahmad-jamaloutertimeinnerspace

 
このモントルー・ジャズフェスでのライヴ・パフォーマンスは「アーシーで豪快なメリハリのあるサウンド」。いわゆる「1970年代スタイル」のジャマルである。ライヴということもあるのだろう、長尺の演奏ばかり2曲のみ。エレギが入っていない分、その印象はほどほどなんだが、ジャズに軸足を置きつつ、演奏全体の雰囲気はクロスオーバー・ジャズ志向。

このライヴでは、ジャマルはエレピやローズも弾いていて、これがグルーヴ感濃厚なジャズ・ファンク風になっているから堪らない。1950年代のハードバップ志向のラウンジ風な演奏スタイルも、1960年代のダイナミックでファンキーな演奏スタイルも微塵も無い。ビートの効いた、アーシーで豪快なメリハリ・サウンドだけが、この盤に詰まっている。

ビートは効いているが、ジャズ・ファンクなメリハリの強い演奏になっておらず、サイケデリック&スピリチュアルな雰囲気が漂う、どこか疾走感と浮遊感が入り交じった展開になっているのは、モーダルな演奏をメインとしているからだろう。冒頭の約17分の長尺演奏の「Bogota」は、力業的なモーダルな展開がなかなか格好良い演奏になっている。

ジャケットもどこか、サイケデリック&スピリチュアルなポップ・アートで飾られており、ジャズ盤のジャケットとは思えない風情。それでも、このライヴ盤でのジャマル・トリオ、当時のジャズの最先端の演奏トレンドをしっかりと捉えつつ、オリジナリティー溢れる演奏に仕上げているのはさすがである。意外と癖になる内容です。
 
 

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2023年4月14日 (金曜日)

ステファノ・バターリアを知る

春の陽気には、ECMレーベルの音が良く似合う。欧州ジャズ独特の黄昏時の様な、クールな「寂寞感」。ECMの音にはその欧州ジャズ独特の「寂寞感」が、独特のエコーを纏って、しっかりと「ある」。特にマイナー調なフレーズでは、その「寂寞感」は増幅される。その増幅された「寂寞感」は、静的なスピリチュアル・ジャズとして、ECMの音に反映される。

Stefano Battaglia Trio『In The Morning - Music of Alec Wilder』(写真左)。2014年4月, 伊トリノでの録音。ECMの2429番。ちなみにパーソネルは、Stefano Battaglia (p), Salvatore Maiore (b), Roberto Dani (ds)。イタリア出身のピアニスト、ステファノ・バターリアがリーダーのピアノ・トリオ編成。

ステファノ・バターリアはイタリアのジャズ・ピアニスト。1965年、イタリアのミラノの生まれ。今年で58歳になるベテランの域に入った、実績のあるジャズ・ピアニストである。初リーダー作は1987年。2003年からECMレーベルをメインに活動している。

ベースのサルヴァトーレ・マイオーレは、イタリアのサルデーニャ州出身、1965年生まれ。ドラムのロベルト・ダニは、イタリアのヴィチェンツァ出身、1969年生まれ。

このステファノ・バターリアのトリオは全員イタリア出身。純イタリアのピアノ・トリオである。純イタリアのピアノ・トリオが、イタリアのジャズ・レーベルでは無く、ECMレーベルに録音を残す。ジャズのボーダーレス化をここでも感じる。
 

Stefano-battaglia-trioin-the-morning-mus

 
この盤のタイトルには副題で「Music of Alec Wilder」とある。そう、この盤は米国の作曲家アレック・ワイルダー(Alec Wilder、1907-1980)のトリビュート盤である。このワイルダーは、米国のポップス曲、クラシックの室内楽やオペラ等の作曲家とのこと。実は僕は知らなかった。それでも、聴いてみると印象的なフレーズがてんこ盛りで、パターリアがアルバムの企画対象として採用した訳が良く判る。

イタリア・ジャズのピアノは、結構、ジャズとして伝統的な音作りがメインで、欧州ジャズの中でも、耽美的ではあるが、意外と骨太で粘りがある。が、バターリアのピアノはその傾向が無い。透明度が高く、スッキリとした音で耽美的、かつリリカル。どこか、キース・ジャレットを想起するが、キースほど難解では無い。スッキリ判り易い、耽美的で透明度の高いモーダルなフレーズが、パターリアのピアノの個性である。

そんなパターリアのピアノが「ECMレーベルの音の個性」にジャストフィットしているのが、とても良く判る。耽美的で透明度の高い、静的スピリチュアルなピアノ。テクニックは抜群で、様々な即興演奏のパターンを披露し、ニュー・ジャズ志向のモーダルな演奏を展開する。ゆったりとしたビートに乗って、音が漂う、印象的な「浮遊感」。そして、魅力的な「音の間」。バリエーション豊かな、静的スピリチュアルな即興演奏。

マイオーレのベース、ダニのドラムも、パターリアのピアノの音の個性にしっかり追従し、パターリアのピアノを引き立て、音の個性を増幅する。この硬軟自在、緩急自在、変幻自在のリズム隊、その能力はかなり高い。

ECMレーベルでのピアノ・トリオ盤と言えば、キースの「スタンダーズ・トリオ」が直ぐに浮かんで、その後が続かないのだが、このパターリア・トリオの音は、キースの「スタンダーズ・トリオ」に匹敵する、内容の濃い音だと思う。静的スピリチュアルでモーダルな音が実に芳しい。
 
 
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