2020年1月13日 (月曜日)

リラックスした演奏が魅力です

ケニー・ドリューは、1960年の『Undercurrent』以降、リーダー作が途絶えたが、1973年の『Duo』を SteepleChaseレコードからリリースしてカムバック。以降、SteepleChaseレコードの諸作をメインに1970年代は絶好調。1970年代のドリューは、デンマークのコペンハーゲンでの録音をメインに欧州でプレイしていて、欧州出身のメンバーには希薄な、濃厚なファンクネス漂うピアノ・タッチに人気があった、とのこと。

Kenny Drew『In Concert』(写真左)。1977年2月3日、西ドイツでのライブ録音。ちなみにパーソネルは、Kenny Drew (p), Philip Catherine (g), Niels-Henning Ørsted Pedersen (b)。この盤は珍しい「ドラムレス」のギター・トリオ盤。ドラムの代わりにギターが入ってのトリオ編成。初期の頃のピアノ・トリオの編成は、この「ピアノ + ギター + ベース」だったそうだ。

SteepleChaseレコードのドリューのトリオ盤はどれも内容が良い。このトリオ盤はギターとのトリオ盤であるが、内容はバッチリである。ファンクネス漂う上質のハードバップ・ピアノでガンガン弾きまくっている。ドリューのピアノのフレーズは基本的に典雅なので、ガンガン弾いても耳につかない。タッチは硬質で明快、ドライブ感も豊かで、典型的なバップ・ピアノである。
 
 
In-concert-kenny-drew
 
 
この盤はドラムが無く、ギターに変わっている分、ピアノとベースのアドリブ・フレーズが聴き取り易く、細かいニュアンスまで耳が届く、という利点がある。ダイナミズムと音のメリハリに欠ける面はあるが、ピアノが典雅なドリューであり、ベースが骨太でテクニック豊かなペデルセンであることを考えると、意外とこの「ピアノ + ギター + ベース」は彼らにとって、良いフォーマットではと思うのだ。

フィリップ・カテリーンのギターが良い。1942年生まれのベルギーのギタリストらしいが、欧州らしい、ファンクネス希薄でスインギーな硬質ギターが良い感じ。典雅で明快なタッチのドリューのピアノと、鋼の様なしなりの良い硬質なペデルセンのウォーキング・ベースとの相性も良い。3者とも、スインギーな演奏が身上ゆえ、ノリの良い展開がこの盤を魅力的なものにしている。

ペデルセンの硬質でブンブン唸るウォーキング・ベースが強烈で、ギターのストロークとピアノの左手と合わせて、演奏全体のリズム&ビートは十分に供給されているので、この3者についてはドラムが不要でも問題無いのだろう。我が国ではほとんど紹介されることのない盤だが(僕は見たことが無い)、リラックスした演奏が魅力の「隠れ好盤」。
 
 
 
東日本大震災から8年10ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
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2020年1月 9日 (木曜日)

村田中のセカンド・アルバムです

日本人ジャズは独自の深化をしている。米国のジャズのトレンドを取り込んで、日本人流にアレンジして再構築する。もともと日本人は「加工民族」と呼ばれる位で、ジャズについても、日本人ジャズは「加工」が得意で、本家本元のトレンドよりも付加価値的な個性の付いた、新しい響きを加えたものに仕上げるのだ。
 
村田中『SCHOOL OF JAZZ』(写真左)。2019年8月のリリース。村田中(むらたなか)とは、トランペット・フリューゲルホルン奏者の村田千紘とピアノ奏者の田中菜緒子のデュオ。ゲストとして、駒野逸美 (tb), 高橋陸 (b), 小松伸之 (ds) を迎えて、音のメリハリを付けている。ちなみに録音は、2019年4月8〜9日、東京キング関口台スタジオでの録音。

改めて、村田中。ジャズ界の美人デュオとして話題になったが、その実力は十分なもの。楽器のテクニックの基本部分は申し分無く、しっかりとした楽器演奏を聴かせてくれる。基本的にイメージ優先ではない、実力が伴ったジャズ界の「美人デュオ」である。決して、色眼鏡で見てはいけない。逆に、この盤のジャケットのピンク色に眉をひそめて、この盤を遠ざけるのも良く無い。
 
 
School-of-jazz-muratanaka  
 
 
聴けばわかるのだが、全編、上質のフュージョン・ジャズ。特に、村田のフリューゲルホーンは、フュージョン全盛時のフレディー・ハバードや日野皓正のミッドテンポの演奏を彷彿とさせるもの。村田は決して速い吹き回しをしない。決して無理をせず、ミッドテンポからスローテンポの吹き回しで、雰囲気最優先の音作りをしている。田中のピアノも同様な傾向で、この盤ではそれが成功している。
 
3曲目のスティーヴィー・ワンダー作の「Overjoyed」、5曲目のスダンタードの名曲「As Time Goes By」などで、ミッドテンポで上質な、ソフト&メロウなフュージョン・ジャズの雰囲気を感じることができる。よく伸びるフリューゲルホーン、モーダルにフロントをサポートする、コンテンポラリーなピアノ。1980年前後のフュージョン・ジャズ全盛期のソフト&メロウなフュージョンを焼き直して、現代のジャズとして再生している。
 
僕は特に3曲目のスティーヴィー・ワンダー作の「Overjoyed」がお気に入りで、このアプローチ、この雰囲気を前面に押し出して、1970〜80年代のポップス、ロックの名曲をカヴァーして欲しいなあ、と思っている。ピンクが基調のジャケット、ジャケ写の赤のジャージに惑わされてはならない。この盤に詰まっている音は「硬派で実直でコンテンポラリーな」、現代のフュージョン・ジャズである。
 
 
 
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2020年1月 6日 (月曜日)

ドリューにミュージカルの楽曲

ケニー・ドリューのピアノは、ジャズ者初心者の頃から大好きである。典型的なバップ・ピアニストで、テクニックも十分、明確なタッチでダイナミックな展開が身上。ファンクネスを漂わせながら、唄うようにメロディアスで典雅なフレーズを弾き回す。そんなドリューのピアノがお気に入りである。

Kenny Drew『Pal Joey』(写真左)。1957年10月15日、NYでの録音。ちなみにパーソネルは、Kenny Drew (p), Wilbur Ware (b), Philly Joe Jones (ds)。ドリューお得意のピアノ・トリオ編成。明確なタッチでダイナミックに弾き回すドリューにとっては、旋律を奏でるフロントの役割は自分のピアノで十分なんだろう。

この盤は、人気ミュージカル「Pal Joey」(1940年初演で1950年代には繰り返し上演。1957年にはフランク・シナトラ主演、邦題『夜の豹』で映画化されている)の楽曲を採り上げている。主人公はプレイボーイな流れ者シンガーとのことで、収録された楽曲はどれもが魅力的な曲ばかり。そんな楽曲から8曲を選んで、ピアノ・トリオとして演奏している。
 
 
Kenny-drew-pal-joey
 
 
 
ミュージカル曲がベースなので、ドリューのピアノの個性のひとつである「唄うようにメロディアスで典雅なフレーズを弾き回す」部分がバッチリ填まっている。明確なタッチと相まって、ベースの楽曲の良い旋律がクッキリと浮かび上がり、そのコード展開を基にしたアドリブは、ドリューのダイナミックな弾き回しで典雅に展開する。ドリューのピアノに「ミュージカル曲」が良く似合う。

バックのリズム隊も良い味を出している。ドラムのフィリー・ジョーは、バップなドラムをダイナミックにバッシバッシ叩きまくる印象があるが、この盤では、バラード曲は繊細なシンバル・ワークを、軽快な曲ではダイナミックではあるが、楽曲の旋律の邪魔にならないよう、配慮の行き届いた「味のある」ドラミングを聴かせてくれる。フィリー・ジョーの実力を遺憾なく発揮している。

ちょっと奇妙に捻れたベースが個性のウエアもこの盤では、しっかりと低音を響かせた、しなやかなウォーキング・ベースを聴かせてくれる。この端正なウエアのアコベは聴きどころ満載。ウエアのベストプレイのひとつとしても良いのでは、と思う。

「Pal Joey」という人気ミュージカルの楽曲を採用することで、実に魅力的なピアノ・トリオ演奏をものにしている。好盤です。
 
 
 
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2020年1月 5日 (日曜日)

新しい響きが詰まったエレジャズ

Charnett Moffett(チャーネット・モフェット)の名を知ったのは、1984年リリースの『Manhattan Jazz Quintet』だった。モフェットは1967年生まれ。当時、弱冠17歳。あまりに若すぎるデビューだった。当然、我が国の硬派なジャズ者の方々からは「若すぎる」という理由で「プレイが青い」とか「成熟さに欠ける(当たり前)」とか、けちょんけちょんに低評価された。
 
でも、僕の耳にはそんなに酷く聴こえなかったんですがねえ。基本はシッカリしているし、テクニックも優秀。ソロのフレーズは若干平易になるが、それは年齢を重ね、経験を積めばクリアされるもの。そんなに酷評されるプレイでは無かったと思うんですが。そんなモフェットも今年で53歳。中堅のベーシストである。3年に一枚程度のペースでリーダー作をリリースしている。ベーシストとしてはまずまずの数で、人気ベーシストの一人と数えて良いだろう。
 
加えて、ベースという楽器はリズム・セクションの一角を担う、リズム楽器のひとつ故、派手なソロや弾き回しが出来ない。特にベーシストのリーダー作は、そのコンセプトを何処に置くか、プロデュースに苦心するのだが、モフェットは「自らの演奏したいスタイルのジャズ」をリーダーとして表現する、というコンセプトで成功している。そのコンセプトの中で、超絶技巧なベースも披露してくれているのだから堪らない。
 
 
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Charnett Moffett 『Bright New Day』(写真左)。2019年8月のリリース。「The Bright New Day Band」名義のアルバム。ちなみにパーソネルは、Charnett Moffett (el-b), Jana Herzen (el-g), Brian Jackson (p, syn), Scott Tixier (ac/el-vln), Mark Whitfield, Jr (ds)。エレギとヴァイオリンがフロントの変則クインテット構成。このエレギとヴァイオリンの存在が、このアルバムの個性を決定付けている。
 
モフェットの「完全なエレクトリックのアルバムを作ったらどうだろう?」という動機で作成されたリーダー作。これまではアコベが「ほぼ」メインだったモフェットがこのアルバムでは、全編フレットレスのエレベで、曲によってはヴォーカルを披露するという冒険的内容。これが大成功。これだけ音の表情豊かなエレベを聴くことはなかなか無い。

様々なニュアンス豊かなエレベに乗って、フロントのエレギとヴァイオリンが、これまた、印象的なアドリブ・フレーズを展開する。コンテンポラリーでネイチャーな響きが豊かなエレジャズ。パット・メセニー・グループ(PMG)の音世界に似てはいるが、PMGより、音が暖かくエッジが丸い。かつコンテンポラリー度合いが高く、AORな雰囲気も漂う。意外と新しい響きが詰まったコンテンポラリーな純ジャズで、結構、癖になる。エレジャズ好きのジャズ者にはマスト・アイテム。
 
 
 
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2020年1月 4日 (土曜日)

正月のモダン・ジャズ・カルテット

正月のジャズの思い出と言えば、The Modern Jazz Quartet(以下MJQと略)が浮かぶ。何故なら、確か、1982年の正月に、再結成時の武道館ライヴをNHKがFM放送でオンエアしていて、それを一人じっくりと聴き込んだ記憶があるからである。1974年に解散したMJQが、まさか再結成されるとは思っていなかったので、このオンエアはとても楽しみにしていた。CDでリイシューされるまで、エアチェックしたカセットを大事に聴いていた。

The Modern Jazz Quartet『Reunion at Budokan 1981』(写真左)。1981年10月19~20日。日本武道館にてライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Milt Jackson (vib), John Lewis (p), Percy Heath (b), Kenny Clarke (ds)。Pabloレーベルからのリリース。当時流行のデジタル録音でマスターの音質が優れている。LP時代からCDでのリイシューまで、音質はとても良い。

MJQのライヴ盤は多いが、この盤はデジタル録音であるが故に音がとても良い。再結成して直ぐのライヴ録音なので、メンバーの演奏も気合いが入っており、バンド全体の演奏も適度な緊張感が溢れていて心地良い。そんなMJQのメンバーそれぞれの職人芸的な演奏のニュアンスがしっかりと聴いて取れるので、MJQのライブ盤の中では、この盤が一番、CDプレイヤーのトレイに乗った回数が多い。
 
 
Reunion-at-budokan-1981  
 
 
収録された曲名を見ても、彼らの十八番の曲がズラリと並んでいて、他のライヴ盤での演奏と聴き比べ出来るのも良い。「Softly, As in a Morning Sunrise」は武道館のライヴ公演の最初に演奏された曲であるが、この曲の前奏がFMで流れた時、なんだか感動したのを覚えている。伝説のジャズ・グループが再結成されて、リアルタイムでその演奏を聴くことが出来る。これって凄いことだなあ、と感動した。

正月のジャズの印象的な出来事として、私にとって思い出深いライヴ録音である。そう言えば、当時、FM放送でのオンエア(1982年の正月スペシャルでノーカットのFM放送、LP/CDより4曲多い)から始まって、編集版でのNHK総合での放送、そして、ノーカットのレーザー・ディスクとビデオ・カセットでの発売と様々な媒体でこの再結成ライヴはリリースされた。やはり、MJQの再結成って、ジャズ界にとって一大事件だったんですね。

ということで、久々にMJQのアルバムを聴き直してみたくなった。当ブログで記事としてアップされていないアルバムを中心に、加えて、双頭リーダーである、ジョン・ルイスとミルト・ジャクソンのソロ・アルバムを聴き直していく予定。これは、というアルバムに出会った、当ブログの記事として、その感想をアップしていくので、乞うご期待。
 
 
 
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2019年12月28日 (土曜日)

西海岸のコーラス&トロンボーン

1950年代の米国西海岸ジャズはアレンジが優れていて、東海岸に比べてお洒落なアルバムが多い。つまりは、ファンに「聴かせる」「聴いてもらおう」という気持ちが強く出ている。いわゆる「ジャズに対する考え方」というのが、西海岸については「人に聴かせる、人に聴いてもらう」というスタンスなのだ。

『Four Freshmen and 5 Trombones』(写真左)。1955年の作品。ちなみにパーソネルは、Don Barbour, Ross Barbour, Bob Flanigan, Ken Errair (vo), ここまでが「The Four Freshmen」。Frank Rosolino, Harry Betts, Milt Bernhart, Tommy Pederson, George Roberts (tb), ここまでが「5 Trombones」。バックのリズム・セクションが、Claude Williamson (p), Barney Kessel (g), Joe Mondragon (b), Shelly Manne (ds)。

パーソネルを見れば、これは好盤だな、と直感的に思う。タイトル通り、「The Four Freshmen」の見事なコーラス。「5 Trombones」の見事なユニゾン&ハーモニー。そして、バックのリズム・セクションが、これまた、米国西海岸ジャズを代表するミュージシャンが集結している。そして、「The Four Freshmen」と「5 Trombones」とが有機的に「音の化学反応」を起こすよう、2者のユニゾン&ハーモニーを中心に、優れたアレンジが施されている。
 
 
4-freshmen-and-5-trombones  
 
 
「フォー・フレッシュメン」のコーラスは、明らかに米国西海岸を彷彿とさせる。これは、フォー・フレッシュメンのコーラスをチャック・ベリーのリズムに乗せた音楽と紹介される「ビーチ・ボーイズ」の影響だろう。ビーチ・ボーイズのコーラスは、フォー・フレッシュメンのコーラスを参考にしており、西海岸のコーラスといえば、ビーチ・ボーイズ=フォー・フレッシュメンになるのだ。

トロンボーンという楽器の音が人間の声に似た音が出せるということで、実際の人間のコーラスとの相性は良い。この盤は、その「説」が正しいことを証明してくれる。人のコーラスとトロンボーンのユニゾン&ハーモニーがこんなにも相性が良いなんて「目から鱗」である。選曲はふた昔前、20~40年代のスタンダード曲を選んでいるが、耳慣れたスタンダード曲をメインにした演奏が故に、トロンボーンと肉声のユニゾン&ハーモニーの相性の良さが更に映える。

どの演奏も尖ったところはない。穏やかで流麗である。これが若い頃は「不満」だった。しかし、よくよく聴けば判るのだが、適度な緊張感と切れ味の良いスリルをビンビンに感じる。アレンジ良好の、お洒落な西海岸ジャズの代表的サンプルの一枚である。西海岸を彷彿とさせる「フォー・フレッシュメン」と「ファイブ・トロンボーン」の音世界は耳に馴染み、聴く耳に優しい。
 
 
 
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2019年12月27日 (金曜日)

ユニークなピアノレス・トリオ

シリアスに聴き込む様なメインストリーム・ジャズについては、毎年、コンスタントにリリースされし続けていて、喜ばしい限りである。今年も様々なフォーマットで、様々なメンバー構成で「聴き込むメインストリーム・ジャズ」な盤がリリースされた。そして、年の暮れである。この年の暮れに良い盤に巡り会った。

Zakir Hussain & Chris Potter Dave Holland『Good Hope』(写真左)。2018年9月21ー22日、NYのSear Sound, NYCでの録音。ちなみにパーソネルは、Dave Holland (b), Zakir Hussain(tabla), Chris Potter (sax)。当初は地味なジャケットなので触手が伸びなかったのだが、レジェンド級のベーシスト、デイヴ・ホランドのリーダー作と言うことで、気を取り直してゲットした。

クリス・ポッターがサックス1本でフロントに立つトリオ構成。見渡したらピアノが無い。そして、ドラムも無い。ドラムの代わりに「タブラ」が入っている。「タブラ」とは、北インドの太鼓の一種。指を駆使し複雑で多彩な表現が可能な打楽器で、叩くの当然、ピューンと引っ張った様な音も出せるのがユニーク。この「タブラ」をドラムの代わりに採用している。
 
  
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この「タブラ」の採用が大正解なのだ。ベーシストがリーダーの盤にはドラムはちょっと邪魔。ベーシストのソロ・パートのバックでドンスカやられたら、大人しくシンバルでリズムを刻まれても、ベース・ソロの微妙なニュアンスがかき消されてしまう。コンガやボンゴでも、音がまずまず大きい打楽器なので同様の傾向になる。しかし「タブラ」は違う。音の芯はあるが音量は大きくない、というか調整が可能。

この「タブラ」のお陰で、ホランドのベース・ソロがしっかりと聴くことが出来る。しかも、タブラのエキゾティックな音が、このメインストリームなジャズにアフリカン・ネイティヴな独特の雰囲気を与えていて、今までに聴いた事の無いユニークなアドリブ展開に仕上がっている。ポッターのサックスも申し分無い。ポッターのバックでの「タブラ」は躍動感溢れ、フロントを鼓舞する勇猛な打楽器に変身している。

「タブラ」って、太鼓の張力を変えることで音程を上下させることができるので、そのソロは旋律楽器のソロに近い表現も出来るので、トリオ演奏全体の音の変化のバリエーションが豊か。基本的には静的でクールで温和なトリオ演奏。そこに「タブラ」がクールでユニークなビートを供給。ここに今までに無い、ユニークなピアノレス・トリオの演奏がある。好盤です。
 
 
 
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2019年12月 6日 (金曜日)

大江千里『Hmmm』は愛らしい

大江千里と言えば、1980年代から90年代にかけて、Jポップの人気シンガー・ソングライターで名を馳せた逸材である。ポップでお洒落な、和製AORな音作りで一世を風靡した。そんな大江千里が、50歳を目前にした2008年、日本国内での自身の音楽活動を休業し、ニューヨークに在住。2012年にはジャズ・ピアニストとしてのデビューを果たしたのである。

これにはビックリした。まず、そんなに簡単に、プロのジャズ・ピアニストになれる筈が無い。 明らかに無謀だ、と思った。確かにピアノは上手かった。それでも、途中から我流のピアノ。50歳を目前にして、ジャズ・ピアニストを目指すなんて、とハラハラして見守った。ジャズのデビュー盤『Boys Mature Slow』からハラハラしながら、ずっとリーダー作を聴いてきた。

大江 千里『Hmmm』(写真左)。ジャズ・ピアニスト転身後6枚目となるオリジナル・アルバムになる。今年9月のリリース。ちなみにパーソネルは、Senri Oe (p), Ari Hoenig (ds), Matt Clohesy (b)。NYでも屈指の名ドラマー、アリ・ホーニグにオーストラリア出身でNYで活躍するベーシスト、マット・クロージーを迎えたトリオ編成。
 
 
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聴いてみてまず一言で言うと「良いアルバム」である。そして「個性的」なアルバムである。大江千里とは意外と「曲者」である。ジャズ・ピアニストとして一筋縄ではいかない、戦略的に「独特の個性」を演出している。過去のジャズ・ピアニストの一流どころを研究はしているものの、全くフォローをしていない。過去のジャズ・ピアノをフォローせずして、独特の個性を表出する。

これが成立するんだからジャズは面白い。とにかくそれぞれの楽曲のテーマ部の旋律が心地良く、アドリブの展開は流麗で愛らしい。こういう心地良く愛らしい、ジャズ・ピアノのフレーズや展開を僕はあまり聴いた事がない。この大江千里の『Hmmm』を聴いて、ちょっとビックリした。こういう志向がまだジャズ・ピアノに残っていたんやなあ。

この新盤、大江千里のJポップ時代に培った「流麗で愛らしいポップな感覚」とコンテンポラリーな純ジャズが見事に融合した、アーバンで小粋で、心地良く洒落た音世界を聴かせてくれる素晴らしい「仕業」である。僕はこの新盤に大江千里の「戦略性」を垣間見た気がしている。大江千里というジャズ・ピアニストは良い意味で「したたか」である。
 
 
 
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2019年12月 2日 (月曜日)

ロソリーノのトロンボーンが良い

Mode Labelの「西海岸の肖像画ジャケット」のシリーズ、ちょっと古風な肖像画の様な、やけにリアルな顔がアップのジャケットのシリーズの2作目になる。この人の名前はつい10年前くらいに、紙ジャケのシリーズで知った。米国西海岸ジャズにおけるトロンボーンの第一人者。そう「フランク・ロソリーノ」。

『Frank Rosolino Quintet』(写真左)。1957年6月、ハリウッドでの録音。ちなみにパーソネルは、Frank Rosolino (tb), Richie Kamuca (ts), Vince Guaraldi (p), Monty Budwig (b), Stan Levey (ds)。トロンボーンとテナーサックスの2管フロントのクインテット編成。ケントン楽団、ライトハウス・オールスターズなどで活躍した実力派トロンボーン奏者のリーダー作。

トロンボーンが入っていたら、その低音を活かすべく、もう一本、トランペットかアルト・サックスなどの管を入れて3管フロントにしそうものなのだが、ここでは、ロソリーノのトロンボーンを前面に押し出すべく、2管フロントにしたのだろう。確かに全編に渡って、ロソリーノのトロンボーンがしっかりと目立っている。
 
 
Frank-rosolino-5  
 
 
2管だと双方の相性が決めてになるが、この盤でのロソリーノのトロンボーンとリッチー・カムカのテナー・サックスとの相性は抜群。フレーズのテンポもしっかり同期が取れているし、音の質も良く似ている。これだけ相性が良いと、米国西海岸ジャズの十八番である「ユニゾン&ハーモニー」のアレンジがバッチリと活きてくる。

それが証拠に、この盤でのトロンボーンとテナーのユニゾン&ハーモニーが実に心地良い。流麗でありハモりが心地良い。この心地良いユニゾン&ハーモニーのテーマ部があるので、その後のアドリブ部でのそれぞれの楽器のソロが更に映えるのだ。ロソリーノのソロは結構、自由度が高い。凄まじいテクニックで自由度の高いアドリブを繰り広げる。そんなロソリーノのソロが映える。

加えて、演奏がとても端正で聴いていて気持ち良い。何とか努力して端正な演奏をしているのでは無く、自然と楽しみつつ端正な演奏をしている。この普通に自然に、端正な演奏を実現してしまうところが、なんとも西海岸ジャズらしい。この盤には米国西海岸ジャズの良いところがギッシリ詰まっている。ロソリーノのトロンボーンが良い音してる。聴いていてホノボノ心地良い。
 
 
 
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2019年11月29日 (金曜日)

コンテ・カンドリのワンホーン作

米国西海岸ジャズの好盤のジャケットをズラリと並べて見渡していると、ちょっと古風な肖像画の様な、やけにリアルな顔がアップのジャケットが結構あるのに気が付く。Mode Labelのジャズ盤である。これらを僕は「西海岸の肖像画ジャケット」と勝手に名付けて、ちょくちょく引きずり出して来ては楽しんでいる。

『Conte Candoli Quartet』(写真左)。1957年6月の録音。ちなみにパーソネルは、Conte Candoli (tp), Vince Guaraldi (p), Monty Budwig (b), Stan Levey (ds)。ビンス・ガラルディがピアノのリズム・セクションをバックにした、コンテ・カンドリのトランペットがワンホーンのカルテット編成。「西海岸の肖像画ジャケット」はカンドリの顔のアップ。

コンテ・カンドリって、他の管楽器と混じって演奏することが多くて、カンドリのトランペット単体を心ゆくまで愛でるというところまでいかない。もともと、米国西海岸ジャズって、曲毎の演奏時間ってそんなに長くないので、フロントが2管編成、3管編成の演奏では、管それぞれのアドリブの所要時間は短い。これではアドリブ・ソロの個性と特徴を捉えるにはちょっと辛い。 
 
 
Conte-candoli-quartet  
 
 
しかし、このワンホーン・カルテット盤は違う。管がカンドリだけ。やっとカンドリのトランペットの個性と特徴が心ゆくまで鑑賞出来るってもんだ。オープン・ホーンは明るい開放的な音でよく唄う。テクニックも優秀で指捌きは流暢。ミュート・プレイも淀みが無い。ミュートの音も小気味良くブリリアントで、ブラスの細やかな響きが素敵である。カンドリのトランペット、良い音している。

どの曲も米国西海岸ジャズの特徴が前面に出ている。テーマの部分からアレンジが実に良い。楽器同士の豊かな響き、洒落たユニゾン&ハーモニー。演奏全体の雰囲気は明るく爽やか。お洒落で健康的にアーバン。1950年代の米国西海岸ジャズの豊かで粋で洒落た音世界がこのアルバムに詰まっている。特に、3曲目のバラード曲「Flamingo」は、西海岸ジャズの良い面が思いっ切り出ていて絶品。

このMode Labelの「西海岸の肖像画ジャケット」のシリーズって、米国西海岸ジャズで活躍するジャズマンのショーケースの様な内容。有名どころから、知る人ぞ知るマニア向けまで、米国西海岸ジャズのジャズマンがリーダーとしてずらりと並んでいる。この「西海岸の肖像画ジャケット」を並べてみると壮観である。
 
 
 
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