2022年12月21日 (水曜日)

フュージョン・ジャズのポンティ

ジャン=リュック・ポンティ(Jean-Luc Ponty)は、ステファン・グラッペリと並んで、テクニックに優れ、後進に影響力が大きい、レジェンド級のジャズ・ヴァイオリニストとされる。レビューから初期のポンティは、明確に「クロスオーバー・ジャズ」。クロスオーバー・ジャズのエレギの役割をバイオリンに置き換えて、優れたパフォーマンスを生み出していた。

Jean-Luc Ponty『Upon the Wings of Music』(写真)。1975年1月の録音。米国ハリウッドでの録音。ちなみにパーソネルは、Jean-Luc Ponty (vln, strings-syn), Ray Parker Jr., Dan Sawyer (el-g), Patrice Rushen (ac-p, el-p, clavinet, syn, org), Ralphe Armstrong (el-b), Leon "Ndugu" Chancler (ds, perc)。前作からメンバーを総入れ替えして臨んだリーダー作の12作目、Atlanticレコードへの移籍後、最初のリーダー作である。

1曲目のタイトル曲「Upon the Wings of Music」を聴けば、ポンティのリーダー作の音の変化が良く判る。エレクトリックなクロスオーバー・ジャズの傑作『King Kong: Jean-Luc Ponty Plays the Music of Frank Zappa』と比べると、明らかにロック色が後退して、ファンクネスは希薄だが、ジャズロック色が濃厚になった、テクニック優秀で流麗でポップなジャズロック、いわゆる「爽快感溢れるフュージョン・ジャズ」の先駆けの様な音世界に変化しているのが判る。
 

Jeanluc-pontyupon-the-wings-of-music

 
当のリーダーのポンティのエレ・ヴァイオリンはあまり変わらないとは思うんだが、エレギとキーボードの音がクロスオーバー・ジャズの音志向の時とは全く異なる。それまでは「ロックっぽい」ところがあって、ジャジーな雰囲気は抑え気味だったのだが、この盤では、8ビートなエレクトリックなジャズロックの志向が強くなっている。

レイ・パーカーJr.のエレギは、ファンキーで超絶技巧、フュージョン・ジャズ・ギターの傾向が濃厚。そして、パトリース・ラッシェンのエレピは、ファンクネス控えめ、ジャズロック志向のエレピでロック志向は皆無。このエレギとキーボードの音の傾向の変化がこのポンティのリーダー作の音志向を変化させている。

いち早く「爽快感溢れるフュージョン・ジャズ」の音世界にチャレンジしているポンティのパフォーマンスはなかなかに意欲的。プログレ的なアプローチはまだ残ってはいるが、出てくる音は、ジャズロックであり「爽快感溢れるフュージョン・ジャズ」。上品かつクール、ドライブ感溢れる演奏は聴いていてスカッとします。
 
 

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2022年12月16日 (金曜日)

ジャズ・バイオリンの名盤の1つ

ジャズ・バイオリンはジャズの中でもかなりマイナーな存在。有名なジャズ・バイオリニストとして、僕の頭に浮かぶのが、ステファン・グラッペリ、ジャン=リュック・ポンティ、そして、寺井尚子。この3名くらいしか浮かばない。調べれば、14〜5名くらいはいるみたいだが、先に挙げた3名以外、知らない名前ばかりで、当然、リーダー作に出会った記憶も無い。

その僕の頭に浮かぶジャズ・バイオリニストの中で、一番、良く聴いたのが、ジャン=リュック・ポンティ。特にジャズを本格的に聴き始めた頃、1970年代終わり以降、クロスオーバー〜フュージョン・ジャズのジャン=リュック・ポンティを良く聴いた思い出がある。が、最近、とんと御無沙汰。もう音のイメージも薄れつつあるので、これではいかん、とポンティの主だったリーダー作を一気聴きである。

ジャン=リュック・ポンティ。1942年9月29日フランス生まれ。クラシック音楽に囲まれた環境で育つが、ステファン・グラッペリやスタッフ・スミスのジャズ・バイオリンの演奏を聴いて、クラシックからジャズに転向。

高度なテクニックで、ロック〜ハイテク・フュージョン感覚のバイオリンが個性。この『King Kong』では、クロスオーバー・ジャズ志向の演奏の中で、ロック・テイストなバイオリンを弾きまくっている。

『King Kong: Jean-Luc Ponty Plays the Music of Frank Zappa』(写真)。1969年10月6ー7日の録音。難解&変態の孤高のロッカー「フランク・ザッパ」の名曲のカヴァー集。
 

King-kong

 
ちなみにパーソネルは、Buell Neidlinger [A1, B1, B2], Wilton Felder [A2 to A4] (b), Arthur Dyer Tripp III [A1, B1, B2], John Guerin [A2 to A4] (ds), George Duke (el-p), Jean-Luc Ponty (el-vln), Ernie Watts (A2 to A4) (sax), Frank Zappa (arr, g [A4])。

ザッパの名曲のカヴァーに、ザッパ本人がアレンジとエレギまで担当(曲: A4,m)している。そして、エレピにジョージ・デューク。ザッパの名曲のカヴァーなので、ロック・テイストに音の志向が傾く傾向にあるところを、しっかりとジャジー&ファンキーな要素を積極的に注入して、アルバム全体をクロスオーバー・ジャズの音の志向に落ち着かせているのは、ジョージ・デュークのエレピ。

ジョージ・デュークがしっかり押さえたクロスオーバー・ジャズな音世界の中で、ポンティはロック・テイストなバイオリンを弾きまくる。音の特徴としては、アタッチメントを効果的に適用したエレギの様な音なんだが、エレギのサスティーン以上に太い音の伸びがあるところ。バイオリンでなければ、この太い音の伸びは出ないだろう。ジャズ・バイオリンの特徴を最大限に活かした、クロスオーバーな弾き回しは見事。

ロック・テイストなポンティのバイオリンに相対する、ロック・テイストなサックスは誰だろうとパーソネルを見たら、なんと「アーニー・ワッツ」が大活躍である。ローリング・ストーンズのサックスの音が、この盤に充満している。ザッパの名曲のカヴァーとしては、ワッツのテナーは適任だろう。

ロックのユニークな名曲をカヴァーした、クロスオーバー・ジャズの名盤の1枚だろう。ポンティのジャズ・バイオリンも聴きどころ満載である。
 
 

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2020年12月20日 (日曜日)

ジャン=リュック・ポンティの好盤

僕がジャズを本格的に聴き始めたのが、1970年代後半。ジャズ・シーンは、フュージョン・ジャズの大流行真っ只中で、ジャズ者については「猫も杓子も」フュージョン・ジャズ。純ジャズについては、以前のハードバップ時代などの「ジャズ・レジェンド」の名盤を聴き直す、が主流で、純ジャズが特別に話題になることは無かったように思う。

そんなフュージョン・ジャズの大流行真っ只中、もともと、プログレッシブ・ロックが大好きだった「プログレ小僧」だったこともあって、ソフト&メロウなフュージョン・ジャズより、クロスオーバー・ジャズ志向のインスト・フュージョンが真っ先にお気に入りになった。そんな中で、このクロスオーバーなジャズ・ヴァイオリニストに出会う。

Jean-Luc Ponty『Enigmatic Ocean』(写真)。邦題「秘なる海」。1977年の作品。ちなみにパーソネルは、Jean-Luc Ponty (el-vln, violectra, bells), Allan Holdsworth, Daryl Stuermer (el-g), Allan Zavod (org, syn, el-p, ac-p, clavinet), Ralphe Armstrong (el-b, fretless-b), Steve Smith (ds, perc)。ジャズ・ヴァイオリンの貴公子、ジャン=リュック・ポンティの好盤。
 
 
Enigmatic-ocean  
 
 
これがジャズか、と思うばかりの、プログレッシブ・ロックのテイストがプンプン漂う、ところどころに「ラテン」の響きが漂うエレクトリック・ヴァイオリンとエレギが乱舞する「クロスオーバー・ジャズ」。明らかに「ロックとジャズ」の融合。エレ・ジャズの1つの到達点。チック・コリアの「リターン・トゥー・フォーエヴァー」を聴き易く軽やかにした様な音世界。マハヴィッシュヌ・オーケストラ的な音世界とも言える。4部構成からなるタイトル曲は、明らかに「プログレ・テイスト」。

邦題「秘なる海」が示すとおり、海をテーマにした壮大で宇宙的なファンタジー、とでも形容したいサウンド。エレギのホールズワース、ステューマー、そして、ドラムのスティーヴ・スミスといったクロスオーバー畑のロック志向のミュージシャンが、この盤のサウンドを決定付けている。そして、ポンティのエレ・ヴァイオリンは、彼らを向こうに回して、彼らを凌駕するばかりのダイナミズムを発揮している。

ポンティのヴァイオリンは、高いレベルのテクニックに裏打ちされた、ロック~フュージョン感覚のダイナミックなプレイが「ウリ」。この盤では、その個性を遺憾なく発揮している。ポンティを愛でるには、まずこの盤が好適だろう。
 
 
 

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2020年4月27日 (月曜日)

ジャズ・ヴァイオリンの可能性

気がつけば、今月はジャズ・ヴァイオリンの新盤、しかも日本人女性のジャズ・ヴァイオリンの新盤が2枚も出ている(寺井尚子の新盤については昨日ご紹介済み)。もともと、ヴァイオリンって、ジャズにおいてはマイナーな楽器で、世界的に見ても、リーダー作をリリースしているメジャーなジャズ・ヴァイオリニストは数人しかいない。歴史的に振り返って見ても、メジャーどころでは4〜5名止まりだと思う。

Junko Makiyama New Project『Brisa de Alegria』(写真左)。日本語で表記すると、牧山純子ニュープロジェクト『アレグリア』。2020年4月のリリース。L.A.での録音。ちなみにパーソネルは、牧山純子 (vln), 安部潤 (key), Kay-Ta Matsuno (g), 須藤満 (b), Tony Moore (ds), Fraga Felipe (perc)。4曲目に Eric Marienthal (sax) が、6曲目に Ilya Serov (tp)。 この盤では、牧山はエレクトリック・バイオリンも手にしている。ということは、と、この盤の内容に思わず期待が高まる。

リーダーでジャズ・ヴァイオリニストの牧山純子。1974年12月。武蔵野音楽大学卒業後フランスで研鑽を積み、国内でソリストとして活動するが、2002年、バークリー音楽大学に入学しジャズヴァイオリンを専攻。2007年11月、インディーズレーベルより『ポートレイト・オブ・ニューヨーク』を発売。以降、クラシックとジャズの二足の草鞋を両立させている、ユニークなヴァイオリニストである。
 
 
Brisa-de-alegria  
 
 
選曲が面白い。3曲目の「Hotel California」、5曲目に「Desperado」、これって、米国西海岸ロックの雄、イーグルスの名曲だよね。そして、その曲名を見て、思わず仰け反ったのが、9曲目の「20th Century Boy」。これって、70年代グラムの伝説、T.Rexの名曲。ジャズ・ヴァイオリンで70年代のロック名曲のカヴァーをやるか、と思うんだが、これがなかなか。アレンジ良好、ヴァイオリンの弾きっぷりも「ビ・バップ」ぽくて良好。他に、クラブサウンドやサンバにも手を伸ばしているところが意欲的。

バックのバンドも極上のフュージョン・サウンドで牧山のヴァイオリンを盛り立てている。ヴァイオリンがメインのジャズとなると、流麗でメロディアス、もしくはムーディーなアレンジ〜演奏に流れ易いが、この盤では、それを意図的に避けている様に感じる。この盤のフュージョン・ジャズ志向の「ジャズ・ヴィオリン」は、今までのジャズ・ヴァイオリンの演奏の既成概念を覆しつつ、表現の可能性がまだまだ残されていることを示している。

アルバム・タイトルにある、ポルトガル語で「喜び」の意味の「Alegria(アレグリア)」。収録されたどの曲にも、躍動的でポジティヴなアレンジが施されている。疾走感、爽快感溢れる「Moon Shadow」、ノリノリのラストの表題曲「Brisa de Alegria」など、ヴァイオリンの躍動感を前面に押し出して、実に楽しい「フュージョン・ジャズ」なアルバムに仕上がっている。
 
 
 

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  ・『Silk Degrees』 1976

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  ・チューリップ『Take Off -離陸-』
 
 
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2020年4月26日 (日曜日)

寺井尚子の新盤『Flourish』

日本のジャズ・バイオリンの名手、寺井尚子が新しいアルバムを出した。寺井尚子といえば、1998年に初リーダー作『Thinking Of You』をリリース。それまでのジャズ・バイオリンはスインギーで隙間の無い流麗なフレーズが特徴であったが、寺井のジャズ・バイオリンは「ビ・バップ」の奏法をバイオリンに置き換えたもので、その新鮮な響きに驚いた。

そんな「ビ・バップ」な奏法をベースに好盤を連発。メインストリーム・ジャズ系のジャズ・バイオリンとして、僕も初リーダー作以来、ずっと新しいリーダー作が出る度に追いかけたものだ。が、初のベスト盤『Naoko Terai Best』のリリース以降、アルバムの内容は旧来の「スインギーで隙間の無い流麗なフレーズ」がメインの奏法を前面に押し出した、イージーリスニング・ジャズ志向のアルバムが主流になった。

それ以来、メインストリーム・ジャズ志向の演奏が少なくなるにつれ、まあ、ジャズ・バイオリンのトレンドを追いかける意味で、何枚かのリーダー作は聴いてはいるが、寺井尚子のアルバムからは徐々に遠のいていった。が、今回の新盤は、『セ・ラ・ヴィ』(2013年)以来、7年ぶりのカルテット編成での録音、という。それでは、ということで、今回は気合いを入れて聴いた。
 
 
Flourish
 
 
寺井尚子『Flourish(フローリッシュ)』(写真左)。2020年1月27日、28日の録音。ちなみにパーソネルは、寺井尚子 (vln), 北島直樹 (p), 古野光昭 (b), 荒山諒 (ds)。寺井尚子のバイオリン1本をフロントに据えたカルテット構成。イメージ的にはワンホーン・カルテットと同じと考えて良い。寺井尚子のバイオリンの個性が一番判り易い演奏フォーマットである。

ただし、選曲を見ると、まだまだイージーリスニング・ジャズ志向の選曲傾向にあるので、実はあんまり期待せずに聴いたのだが、いわゆるモダン・ジャズの基本的な演奏フォーマットである「カルテット」構成での演奏というだけで、メインストリーム・ジャズ志向の雰囲気が濃厚になるのだから面白い。

カルテット構成の演奏で、旧来の「スインギーで隙間の無い流麗なフレーズ」がメインの奏法を前面に押し出すと、アドリブ展開が間延びする。それを避けようとすると、いきおい「メインストリーム・ジャズ志向のビ・バップ」な奏法を活用せざるを得ない。そんなところかと感じた。イージーリスニング志向の甘いフレーズの曲についても、フレーズにしっかりと芯が入った演奏になっていて、意外と硬派な内容になっている。

それでも、この盤はまだ全面的に「ビ・バップ」な奏法に回帰した訳では無い。硬派なメインストリーム志向の「イージーリスニング・ジャズ」的アルバムであると思う。ただ、イージーリスニング臭さと甘さがかなり緩和されていて、「ながら聴き」には最適な内容かな、と思いつつ聴き耳を立てている。
 
 
 

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2018年4月13日 (金曜日)

Jean-Luc Pontyって誰?

バイオリンと言えば「クラシック」を連想する。しかし、ジャズは吸収力が大変高い音楽ジャンル。クラシックの代表楽器である「バイオリン」もジャズに活用する。クラシックの代表楽器だから、結構、ムーディーでメロディアスなジャズを奏でるのであろう、と思うのだが、これが違う。バイオリンはメロディアスな楽器ではあるが、結構、エモーショナルな音も出るし、結構、アグレッシブで激しい音も出る。

基本的に弦楽器なので、エレギの出来る表現の殆どがバイオリンで出来る。つまりは、バイオリンでジャズをやる場合、意外と先進的なフリージャズやモードジャズが主流となるケースが多いのだ。そうなれば、数が少ないとはいえ、バイオリンのジャズでの活用は、意外と先進的なシーンが多い。時代は、1960年代末、クロスオーバー・ジャズがトレンドになり始めた頃。数少ないジャズ・バイオリンの名手が一人、現れ出でる。フランス出身のJean-Luc Ponty=ジャン・リュック・ポンディである。

『King Kong : Jean-Luc Ponty Plays the Music of Frank Zappa』(写真左)。1969年10月の録音。パーソネルについては、曲によって、様々なゲスト・ミュージシャンを呼んでの録音であったが、主だったところでは、George Duke (p, key), iano, Ernie Watts (sax), Wilton Felder (b) 等々。録音時期のジャズの最先端のトレンドは「クロスオーバー・ジャズ」。
 

King_kong_jeanluc_ponty_plays_the_m

 
この盤、明らかに「クロスオーバー・ジャズ」である。ジャズとロックとクラシックの融合と表現したら良いのか、ビートは「エイト・ビート」がメイン。電気楽器の活用やバイオリンの音へのイコライジングなど、明らかにエレクトリックなジャズであり、アプローチと音の音色は、クロスオーバー・ジャズ。聴きようによっては「プログレッシブ・ロック」の様でもある。

ポンティのバイオリンは、限りなくアグレッシブでプログレッシブ。テクニックも優秀、攻撃的なフレーズもあれば、メロディアスなフレーズもある。バイオリンという楽器の出せる音色、テクニックのほぼ全てを総動員して、ポンティはバイオリンをとっても気持ちよさそうに弾きまくっている。

クロスオーバー・ジャズの初期の傑作の一枚です。リズム&ビートも明確に「クロスオーバー」していて、これを聴くだけで懐かしい。電気楽器の音がちょっと時代がかっていますが、これは仕方が無い。しかし、この発展途上のエレジャズの電気楽器の音って、何か人間っぽくてとっても良い感じです。アナログ時代の手作りな「プログレッシブなクロスオーバー」。好盤です。

 
 

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2017年11月15日 (水曜日)

こんなアルバムあったんや・92

昔のジャズ盤紹介本を読み返してみると、「この盤は聴いたことが無い」というものに出会う時がある。そもそも、縁が無かったのか、もともとジャズ盤紹介本に挙がることが殆ど無いのか、大体が「こんなアルバムあったんや」と感心する盤が大多数である。そして、聴いてみるとなかなかの内容の盤がほとんど。

3ヶ月ほど前に、このブログでご紹介した盤なんだが、例えばこの盤なんか、ジャズ盤紹介本に挙がっているのを見た時、「こんなアルバム見たこと無い」が最初の印象。内容の紹介文を読んで「こんなアルバムあったんや」と思わず唸る。

Stéphane Grappelli『Live In San Francisco』(写真左)。ジャズ・バイオリンの名手、ステファン・グラッペリの1982年7月7日、サンフランシスコでのライブ音源。

ステファン・グラッペリは、フランスのジャズ・ヴァイオリニスト。ジャズ・ヴァイオリニストの第一人者として、長年に渡って晩年まで第一線で活躍した。1908年生まれ、1997年に89歳にて逝去。このサンフランシスコでのライブ音源は1982年のものなので、グラッペリが74歳、晩年の演奏になる。
 

Stephane_grappelli_live_in_san_fran

 
選曲はスタンダード曲がメイン、これが良い。グラッペリのジャズ・ヴァイオリンの素性の良さとテクニックの確かさがグッと浮き出てくるのだ。まるで鼻歌を歌うが如く、軽快に爽快にアドリブを展開する。緩急自在、抑揚が効いていて、グラッペリのテクニックは「神業」である。74歳の演奏とは思えない。

ギターはグラッペリ・バンドで一躍有名になったギター・マン、若きマーティン・テイラーである。テイラーは1956年生まれなので、このライブの時点で弱冠26歳の若さ。26歳の若さなのに、意外と小粋なバッキングを繰り出すのだから、これまたビックリする。グラッペリとは48歳の差があるのだが、全く違和感が無い。優れたジャズメンの組合せとはそういうものなんだろう。

ジャズ・ヴァイオリンとは如何なるものか、この盤を聴けばその極上なパフォーマンスを体験することが出来る。素晴らしいライブ盤である。ちなみに、LPでの初出の時の盤(写真左)と、現在、CDでリイシューされている盤(写真右)とジャケットが大きく異なる。LP時代のジャケットの方がシンプルでジャズ盤らしい雰囲気。

 
 

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2017年8月15日 (火曜日)

ジャズ・バイオリンの秀逸ライブ

ジャズ・バイオリンは稀少である。それなりの音を出すバイオリンとなるとちょっと高価なものになるし、バイオリンを弾きこなそうするなら、それなりにしっかりとした先生につく必要があるし、さすがにバイオリンは教えて貰わないと弾きこなせない。加えて、エモーショナルな表現やスピリチュアルな表現に向かないところがあって、そんなこんなでバイオリンはジャズの世界では稀少価値な存在である。

そんな稀少な存在なジャズ・バイオリンの第一人者が、ステファン・グラッペリ。1908年1月生まれ、1997年12月に逝去。享年89歳。ジャズ・ギタリストのジャンゴ・ラインハルトの相方としても知られる。ジャズ・バイオリンの第一人者であるが、クラシックの世界でも評価は高い。そういうことから、グラッペリのバイオリンにおけるテクニックは相当に高いものがあったと確信している。

そんなグラッペリのジャズ・バイオリンについては、ジャズ者初心者の頃から、時ある毎に振れることが多く、意外と早くから、僕はグラッペリのジャズ・バイオリンに聴き親しんでいた。グラッペリのジャズ・バイオリンは、音にバイオリン独特の嫌味が希薄で、ストレートで美しい。ピッチはばっちり合っていて、躍動感も芳しい。
 

Stephane_grappelli_live_in_san_fran

 
Stéphane Grappelli『Live In San Francisco』(写真)。1982年7月7日、サンフランシスコは「The Great American Music Hall」でのライブ録音。ちなみにパーソネルは、Stephane Grappelli (vln), Diz Disley (g), Martin Taylor (g), Jack Sewing (b) などなど。知らない顔ばかりですが、このライブ盤を聴く限り、なかなかのテクニックを持った強者揃いと感じます。

このライブ盤、選曲が良いですね〜。ジャズ・スタンダードの有名どころ、なかなか粋な選曲です。この有名どころのジャズ・スタンダード曲をベースにジャズ・バイオリンしてくれるので、グラッペリのジャズ・バイオリンの個性がとっても良く判る。バイオリンでジャズをするという特徴も、ジャズにおけるバイオリンの効果についても良く判る。

聴いて楽しいジャズ・バイオリン。ステファン・グラッペリはその第一人者。そのグラッペリのバイオリンでジャズ・スタンダード曲を聴く。テーマの旋律を弾き進めるバイオリンの音は端正で凛としていてストレート。旋律の良さが際立ち、アドリブに入ると、バイオリン独特の躍動感に「バップ感」が増幅される。そして、聴いて楽しいアレンジと相まって、とても楽しいライブ盤に仕上がっています。お勧め。

 
 

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2017年7月30日 (日曜日)

こんなアルバムあったんや・85

バイオリン。ジャズにおいて、数は少ないが「バイオリン・ジャズ」は存在する。ブルージーな雰囲気を醸し出し、オフビートを強調したフレーズを連発するには、バイオリンという楽器は「向いていない」。それと、それなりの音を出そうとすると、なんせ楽器の値段が高い。バイオリンを弾き回すには、それなりの基礎教育が必要。そんなこんなの理由から、バイオリン・ジャズは数が少ない。

それでも、年に何枚かはバイオリン・ジャズの好盤がリリースされる。絶滅危惧種的なリリース数の少なさだが、基本的にリリースされるアルバムのレベルは水準以上。聴き応えのあるアルバムが基本的にリリースされている。しかし、バイオリン・ジャズは基本的に黒く無い。クラシックっぽく流麗でメロディアス。

昨年、こんなバイオリン・ジャズのアルバムがリリースされた。Jerry Goodman『Violin Fantasy』(写真左)。Jerry Goodman=ジェリー・グッドマン。どっかで聞いたことのある名前なんだが....。この盤のバイオリンの音を聴いて、これって、1970年代前半、クロスオーバー・ジャズの音。そうか、第一期マハヴィシュヌ・オーケストラのバイオリン奏者であった。
 

Jerry_goodman_violin_fantasy

 
このアルバムの演奏を聴いていると、これってジャズか、と感じる。ジャズ+ロックのクロスオーバー・ジャズ的な音ではあるが、どちらかと言えば、1970年代前半、ロック界を席巻した「プログレッシブ・ロック」の音世界に近い。調べてみたら、ゲストに、ドイツを拠点とするプログレ・バンドのNEKTARや、トニー・レヴィン、ビリー・シャーウッド、リック・ウェイクマンが参加している。

じっくり聴いていると、音の基本は「マハヴィシュヌ・オーケストラ」の音に近い。1970年代前半のクロスオーバー・ジャズのテイストが実に懐かしい。曲自体の構成力も確固たるものがあり、その構成力に応える演奏隊のテクニックも実に高いものがある。全編に渡って演奏充実。聴き始めたら一気に聴き切ってしまうほどの内容の濃さ。

この盤、ジェリー・グッドマンとして、1988年の『It's Alive』以来、約28年ぶりにリリースしたソロ名義でのアルバムとのこと。収録曲は新録曲とカバー曲が半々という構成で、今から思えば「企画盤」の色合いが強いのですが、なんせ28年ぶりのソロ名義のアルバムなので、全く気になりません。プログレ・テイストの濃い壮大なロック・シンフォニーがベースのクロスオーバー・ジャズ。僕には大好物です。

 
 

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2016年11月 7日 (月曜日)

ネオ・バップなヴァイオリン

ヴァイオリン・ジャズは潰えそうで潰えない。衰退基調で、もはや希少価値かと思われた頃に、また新しいヴァイオリン・ジャズメンが現れる。レジェンドが亡くなっても、中堅どころが新しい展開を見せて、良作を量産したりする。細々とではあるが、ヴァイオリン・ジャズの歴史は永続的である。

1997年、ステファン・グラッペリが亡くなって、さすがに以降、ヴァイオリン・ジャズを聴く事も無いか、と思っていたら、このヴァイオリン・ジャズメンに出会った。Billy Bang(ビリー・バング)である。ビリー・バングは1947年生まれ、惜しくも2011年に亡くなった。享年63歳であった。

2011年に亡くなっているとは言え、このバングのヴァイオリン・ジャズは聴いたことが無い。まだこんな聴いたことの無いヴァイオリン・ジャズメンがいたんや、と思わずビックリした。そして、聴けば、かなり個性的なヴァイオリン・ジャズが展開されている。いやはや、ジャズメンの世界は裾野が広い。
 

Big_bang_theory

 
ビリー・バングは、オーネットやコルトレーンの影響を受けつつ、1970年代後半のロフトジャズ運動のあたりから活動を開始。Sun Raのバンドに参加するなどした後、ソロでフリージャズ的な作品を展開。1990年代以後、志向を変え、2011年、癌で亡くなるまで、ストレートなバップ・サウンドに取り組み良作を量産した。

このビリー・バングと僕はこのアルバムで出会った。Billy Bang『Big Bang Theory』(写真左)。2000年のリリース。ピアノ、ベース、ドラムとのカルテット編成によるバップ・アルバム。ストレートアヘッドで切れ味の良い演奏が素晴らしい。とりわけ、ヴァイオリンがバップしているところがミソ。ところどころ、フリーキーな要素も織り込んでいて、コンテンポラリーな雰囲気ムンムン。

めっちゃ硬派なヴァイオリン・ジャズだと思います。ヴァイオリン・ジャズって、ヴァイオリンの哀愁あふれる音を活かした、ちょっとマイナーでムーディーな、イージーリスニング・ジャズ的アプローチをどうしても想起してしまいがちですが、このビリー・バングの『Big Bang Theory』を聴くと、いやいやそんなことな無い、と思いますね〜。

 
 

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