2024年2月20日 (火曜日)

『The Art Farmer Septet』

何故か、我が国では実力に見合った人気が伴わないジャズマンは多々いる。が、21世紀に入って、過去のジャズ盤の音源の入手が飛躍的に楽になったので、過去のリーダー作が聴き直しし易くなった。聴き直してみると「イケる」。どうして、我が国では人気が伴わないのか、訝しく思う。そんなジャズマンが結構いるから面白い。

『The Art Farmer Septet』(写真左)。1953年7月2日と1954年6月7日の録音。プレスティッジ・レーベルからのリリース。1953年7月2日のセッションのアレンジが「Quincy Jones」。1954年6月7日のセッションのアレンジが「Gigi Gryce」。

どちらのセッションも同じ楽器編成でのセプテット。異なる日のセッションで、同一楽器編成で、優れたアレンジャーをチョイスしている。やっつけ構成盤が大好きなプレスティッジらしからぬアルバムである。

ちなみにパーソネルは、1953年7月2日の録音(tracks 1–4)が、Art Farmer (tp), Jimmy Cleveland (tb), Clifford Solomon (ts), Oscar Estell (bs), Quincy Jones (p, perc track-1 only), Monk Montgomery (el-b), Sonny Johnson (ds)。

1954年6月7日の録音(tracks 5–8)が、Art Farmer (tp), Jimmy Cleveland (tb), Charlie Rouse (ts), Danny Bank (bs), Horace Silver (p), Percy Heath (b), Art Taylor (ds)。2つのセッションで、共通のメンバーは、Art Farmer (tp), Jimmy Cleveland (tb) の二人のみ。
 

The-art-farmer-septet

 
このアルバムは、アート・ファーマーの初リーダー作になる。1953年7月2日の録音(tracks 1–4)は、10インチLP時代に『Work of Art』としてリリースされている。

セプテット編成の演奏の中でのアート・ファーマーのトランペットである。初リーダー作にしては、派手に目立ってはいないが、アドリブ・ソロを取る時のファーマーはなかなかのトランペットを聴かせているから立派。良く鳴るオープンとリリカルなミュートの両方が楽しめる一枚でもある。

1953年7月2日と1954年6月7日のどちらのセッションも、優れたアレンジャーがそれぞれアレンジを担当していて、それぞれの演奏の内容が整っていて聴いていて楽しい。クインシー・ジョーンズのアレンジも、ジジ・グライスのアレンジも、どちらも優秀。

ストレートなハードバップなアレンジと重厚なアンサンブルをベースに、趣味の良いラテン・フレーバーや盛り上がるラテンのリズム&ビート、哀愁感漂うジャジーなフレーズなど、当時としてはかなりレベルの高いアレンジである。そんな優秀なアレンジとバック・メンバーに支えられて、ファーマーはブリリアントで朗々と鳴るトランペットを吹き上げる。

アート・ファーマーの初リーダー作として、というか、ハードバップ初期の佳作として評価出来るアルバムだと思います。

ちなみにこの『The Art Farmer Septet』は、1960年代に入ると『Work Of Art』<New Jazz NJLP-8278>(写真右)として、アルバム・タイトルを当初の10インチLPのものに戻し、加えて、ジャケットを変更した上で、内容はそのままに、しれっと再発している。プレスティッジらしい、ボブ・ウェインストックらしい仕業である。
 
 

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2024年1月15日 (月曜日)

中間派の名演『Walking Down』

トロンボーンのホンワカした丸いフレーズと力感のある低音のブリリアントな響きが好きだ。ビ・バップからハードバップ畑には、J.J.ジョンソン、カーティス・フラーらがいる。また、スイング・ジャズからハードバップ手前まで進化した「中間派」には、ベニー・グリーンがいる。

特に、中間派のベニー・グリーンについては、ホンワカしたトロンボーンならではの音色とスイング・スタイルを踏襲した伝統的なフレーズと味のあるブルージーなプレイが独特の個性。そんな個性をしっかりと表出しつつ、ハードバップには無い、小粋で味のあるスインギーなフレーズを吹きまくる。この朴訥としたスインギーなトロンボーンがとても素敵なのだ。

Bennie Green『Walking Down』(写真左)。1956年6月29日の録音。ちなみにパーソネルは、Bennie Green (tb), Eric Dixon (ts), Lloyd Mayers (p), Sonny Wellesley (b), Bill English (ds)。ベニー・グリーンのトロンボーンとエリック・ディクソンのテナーがフロント2管のクイテット編成。
 
ブルーノートでのリーダー作が好盤のベニー・グリーンだが、プレスティッジにも良い内容のリーダー作を残している。この盤はそんな中の一枚。この盤は、中間派のベニー・グリーンのトロンボーンとエリック・ディクソンのテナーを心ゆくまで愛でることの出来る好盤である。
 

Bennie-greenwalking-down

 
ベニー・グリーンのトロンボーンは、味のあるホンワカ、ほのぼのとして暖かく優しいフレーズが個性なのだが、この盤では、意外にダンディズム溢れる硬派で切れ味の良いトロンボーンを聴かせてくれる。しかし、そのフレーズはハードバップっぽくない。スイングっぽく、ハードバップ一歩手前、いわゆる「中間派」のフレーズ。

ベイシー楽団のエリック・ディクソンがテナーを担当しているが、このディクソンのテナーがとても良い。思う存分、テナーを吹きまくっている様で、彼のテナーはダンディズム溢れ硬派で切れ味の良いテナー。このディクソンのテナーに呼応して、ベニー・グリーンのトロンボーンが、ダンディズム溢れる硬派で切れ味の良いトロンボーンに変身している様なのだ。

と言って、ダンディズム溢れる硬派で切れ味の良いベニー・グリーンのトロンボーンが悪い訳で無い。要所要所では、持ち味の「ホンワカしたトロンボーンならではの音色とスイング・スタイルを踏襲した伝統的なフレーズと味のあるブルージーなプレイ」をしっかり散りばめ、表現の幅を広げている。

リズム隊は無名に近いが、意外と良い音を出している。スイングでもハードバップでも無い、その間の「中間派」のブルージーで小粋なフレーズの数々。ビ・バップでもハードバップでも無い「中間派」の名演。これもジャズ、である。
 
 

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2024年1月10日 (水曜日)

トミフラ『The Cats』のトレーン

コルトレーンに関する記事の改訂を行なっている。とにかく、当ブログでのコルトレーンの記事は古いものがほとんど。10年以上前のものが大多数で、内容的にも整理されていないものもあり、もう一度、見直さないとなあ、ということで、今回の改訂作業である。

コルトレーンはリーダー作で演奏する場合は、基本的には「我が道を行く」タイプで、サイドマンの音を聴きながら、自分の音を調節したりは滅多にしないタイプ。とにかく、自らの思いのままに「吹きまくる」。

しかし、他のジャズマンのリーダー作にサイドマンとして入る時は、特にリーダーが先輩の場合、「我が道を行く」スタイルを引っ込めで、グループ・サウンドの中で、しっかりと落ち着いて吹き上げることが多い。つまり、コルトレーンの良き個性だけのブロウを捉えるには、意外とサイドマンでの参加のアルバムが良いのでは、と思っている。

Tommy Flanagan『The Cats』(写真左)。1957年4月18日の録音。ちなみにパーソネルは、ちなみにパーソネルは、Idrees Sulieman (tp), John Coltrane (ts), Kenny Burrell (g), Tommy Flanagan (p), Doug Watkins (b), Louis Hayes (ds)。トランペットとテナーの2管+ギターがフロントのセクステット構成。記録では「The Prestige All Stars」と表記されている。

「The Prestige All Stars」=「プレスティッジ・レーベルお得意のジャム・セッション構成」。セクステットとはいえ、その日の急造セクステット。プレスティッジだから、ギャラをケチって、お得意のほとんどリハーサル無しの本番演奏だっただろう。それにしては、この盤の演奏はよくまとまっている。
 

Tommy-flanaganthe-cats

 
その一番の理由は、リーダーのフラナガンのピアノ、ワトキンスのベース、ヘイズのドラムの「ピアノ・トリオ」の演奏が充実しているからだろう。リーダーのフラナガンのピアノは申し分無い。じっくりと渋い、小粋で落ち着いたアドリブを聴かせてくれる。ダグ・ワトキンスもベースも良し、ルイ・ヘイズのドラミングも堅調。

さて、コルトレーンといえば、なかなかのブロウを聴かせてくれる。冒頭の「Minor Mishap」はコルトレーン抜きのクインテットでの演奏。2曲目「How Long Has This Been Going On?」から、コルトレーン登場。明確な「コルトレーン」節でソロを吹く。この時点で、コルトレーンの個性は固まっていたと見て良い、コルトレーンらしい吹奏。

3曲目「Eclypso」では、コルトレーンの高速吹き回しを聴くことが出来る。シーツ・オブ・サウンド一歩手前と言ったところか。続く「Solacium」では、哀愁を漂わせた力感溢れるソロで参加。これもコルトレーンらしい吹奏。そして、ラストの「Tommy's Time」では、流麗なソロを聴かせる。ハードバップ時代のコルトレーンの「良き個性」がこの盤に散りばめられている。

ちなみに、ケニー・バレルのギターがなかなか洒落ている。アドリブ・フレーズは短めだが、イマージネーション溢れるプレイを展開している。逆に、トランペットのシュリーマンだけが「置いてきぼり」。音だけはトランペットらしく鳴るが、テクニック中庸、アドリブは凡庸。シュリーマンだけは「我慢」である。

この盤は、ピアノ+ベース+ピアノのリズム隊の妙技を楽しむのが正解のアルバム。しかし、その中で、コルトレーンとバレルは、上質なパフォーマンスを聴かせてくれる。ハードバップの佳作として、一息つきたくなる時に聴きたくなるジャズ盤の一枚です。
 
 

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2024年1月 3日 (水曜日)

ガーランドの『Soul Junction』

1950年代「ハードバップ・マイルス」の良き相棒、レッド・ガーランド。ガーランドのピアノはシンプルでバップでブルージー。バックに回れば伴奏上手。フロント管を引き立て鼓舞する、合いの手を打つような、シンプルなピアノ。そんなガーランド。意外とハードバップ時代のコルトレーンのバッキングにも、上質の「伴奏上手の妙」を発揮する。

Red Garland『Soul Junction』(写真左)。1957年11月15日の録音。ちなみにパーソネルは、Red Garland (p), John Coltrane (ts), Donald Byrd (tp), George Joyner (b), Art Taylor (ds)。ピアノのガーランドがリーダー。コルトレーンのテナーとドナルド・バードのトランペットがフロント2管のクインテット編成。

コルトレーンとガーランドの共演はたくさんある。録音年1957年としては、例えば、『John Coltrane with the Red Garland Trio』=『Traneing In』がある。ただ、この盤はパーソネルが雑然としていて、あまり「パーソネルは関係無し」な盤で、初期の「シーツ・オブ・サウンド」だけを体感できる、少し偏った盤であった。

だが、この『Soul Junction』は違う。ガーランドがリーダーの盤なので、コルトレーンはあくまでサイドマンとして振る舞っている。しかも、フロントの相手が大先輩のドナルド・バード。『Traneing In』はコルトレーンはバックをおいて吹きまくるのだが、この盤では違う。しっかり、グループ・サウンドの中で、周りの音を聴きながら、サックスを吹き回す。ところどころ、「シーツ・オブ・サウンド」を控えめに吹きまくるのはご愛嬌。
 

Red-garlandsoul-junction

 
冒頭のタイトル・ナンバー「Soul Junction」は絶品のスロー・ブルース。冒頭、絶妙なガーランドのピアノ。コルトレーンとバードのソロは中盤。リラックスした雰囲気で悠々と流れていく、絶品のスロー・ブルース。続く有名スターダードの「Woody’N You」は小粋で絶品のハードバップ。コルトレーンとバードのフロントのパフォーマンスも申し分ない。

しかし、このコルトレーンの「我慢」がガーランドにも伝わったのか、ラストの「Hallelujah」は熱いバップ・パフォーマンス。この曲だけは、コルトレーンは存分に「シーツ・オブ・サウンド」を吹き回す。

演奏の形式がモードではないので、ガーランドもバードもコルトレーンに付き合って、「シーツ・オブ・サウンド」のパフォーマンスを披露する。ドラムのテイラーもバッシバッシとバップなドラミングで応戦する。微笑ましいバンド・パフォーマンスである。

さすが、人気のガーランドのリーダー作。パーソネルの人選も良く、ガーランドのピアノが一番に映える内容になっている。コルトレーンはさすがに、ガーランドを差し置いて好き勝手に吹くことはしない。この辺のバランスがとても良い、ガーランドがリーダーのクインテット盤。コルトレーンの「シーツ・オブ・サウンド」も五月蝿くなく聴けます。
 
 

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2024年1月 2日 (火曜日)

コルトレーン『Traneing In』再び

明けましておめでとうございます。今年最初のブログ記事は、コルトレーン記事のリニューアルからスタート。コルトレーン関連の記事については、2010年代前半に書かれた記事が多く、今を去ること10年以上になる。10年以上にもなると、自分のジャズの「聴き耳」も進歩しているので、昔、聴けなかった音が聴けたり、昔、気が付かなかったフレーズや展開、アレンジに気がついたりする。

John Coltrane『Traneing In』(写真左)。1957年5月31日の録音。プレスティッジ・レーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、John Coltrane (ts), Johnnie Splawn (tp), Sahib Shihab (bs), Red Garland (p on 1-3), Mal Waldron (p on 4-6), Paul Chambers (b), Albert "Tootie" Heath (ds)。基本はフロント3管(テナー、トランペット、バリサク)に、ピアノ・トリオのリズム・セクションがバックに控える。

この盤、プレスティッジのコルトレーンのリーダー作の中で、唯3枚しかない、在籍録音時に直ぐにリリースされたリーダー作の中の一枚。しかも、この盤、当初は『John Coltrane with the Red Garland Trio』(写真右)のタイトルで1958年にリリースされている。

が、コルトレーンがプレスティッジを去って、アトランティックに移籍して人気を獲得した1961年に、この『Traneing In』のタイトルに変えて、再リリースされている。内容は全く同じ。タイトルとジャケが違うだけ。プレスティッジって、ほんとエゲつないことするなあ。
 
この盤、バックにガーランド or ウォルドロンのトリオが控えた、コルトレーンとトランペットのジョニー・スプローンがフロント2管のクインテット編成。プレスティッジのコルトレーンのリーダー作って、大体がそうなんだが、パーソネルが雑然としている。プレスティッジって、コルトレーンを低く見ていたのか、パーソネルが雑然としている盤が多い。この盤も例に漏れず、である。
 

Johncoltranetraneing_in   

 
しかし、この盤はあまり「パーソネルは関係無し」な盤。この盤は、コルトレーンがフリー〜アバンギャルドに傾いていない頃の演奏で、ハード・バップを基調にした、実に素直な「シーツ・オブ・サウンド」のフレーズを体験することができる。つまり、コルトレーンの初期の「シーツ・オブ・サウンド」を楽しむ、その唯一点に価値がある盤である。

冒頭の「Traneing In」、3曲目の「Bass Blues」、ラストの「Soft Lights and Sweet Music」では、高速の「シーツ・オブ・サウンド」が堪能できる。単に速いだけではない、コードを分解して、いかに高速に、いかに鋭く吹き切るか、を追求する、修道僧のような求道的なコルトレーンを体験できる。

そして、2曲目の「Slow Dance」と4曲目の「You Leave Me Breathless」では、バラードでの「シーツ・オブ・サウンド」が体験できる。コードを分解して、いかに単純に、いかに簡素化して、最短距離でバラードを吹き切るか、を追求する、甘いエモーショナルを排除した、禁欲的なコルトレーンを体験できる。

特にこの盤では「シーツ・オブ・サウンド」へ至る、演奏上のアプローチが体感できる。最初は手探りで入りながら、確信を掴むと一気に吹き切る、ジャズのインプロの「最良のサンプル」のひとつがここにある。全5曲で、トータル38分ちょっと。今のCD前提のアルバムと比べると、ちょっと短い収録時間だが、唯、コルトレーンの初期の「シーツ・オブ・サウンド」を楽しむには問題は無い。

コルトレーンのアルバムの中では、地味な存在で、ジャズ入門本では、滅多に取り上げられることの無いアルバムですが、どうして、コルトレーンの初期の「シーツ・オブ・サウンド」が体感できる、意義のあるアルバムです。マニアだけが知っている「オタク盤」で留めるには勿体ない。もっと、広く聴かれても良いのでは、と僕は思います。
 
 

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2023年12月29日 (金曜日)

『Coltrane(Prestige)』再び

コルトレーンのリーダー作の記事を整理し始めた。コルトレーンのリーダー作の記事については、2010年代前半に書かれた記事が多い。今を去ること10年以上になる。10年以上にもなると、自分のジャズの「聴き耳」も進歩しているので、昔、聴けなかった音が聴けたり、昔、気が付かなかったフレーズや展開、アレンジに気がついたりする。

つまりは、今の自分の「聴き耳」による、今の自分のコルトレーンのリーダー作の評価が以前とは異なるケースもあるので、他ならぬコルトレーンである。もう一度、しっかりコルトレーンのリーダー作を聞き直して、今の自分の「聴き耳」で、今の自分の評価をまとめて、以前の記事を修正しようと思い立った。

John Coltrane『Coltrane(Prestige)』(写真左)。1957年5月31日の録音。この盤は同一日セッションの音源オンリーで、1957年10月にリリースされている。ちなみにパーソネルは、John Coltrane (ts), Johnnie Splawn (tp), Sahib Shihab (bs), Red Garland (p on 1-3), Mal Waldron (p on 4-6), Paul Chambers (b), Albert "Tootie" Heath (ds)。基本はフロント3管(テナー、トランペット、バリサク)に、ピアノ・トリオのリズム・セクションがバックに控える。

コルトレーンの初リーダー作になる。この初リーダー作については、プレスティッジからのリリースだが、プレスティッジお得意の様々なセッションからの寄せ集め、という暴挙はなく、1セッションの録音成果から、コルトレーンの初リーダー作を編集している。よって、曲によって、演奏の雰囲気が違ったり、演奏の編成がガラっと違ったり、コルトレーンの調子が変化したりすることは無いので、安心して聴くことが出来る。

ただし、コルトレーンの初リーダー作にしては、ちょっと狙いがボンヤリとした、とっ散らかったパーソネル。これはプレスティッジ・レーベルお得意の「エイヤっでジャズマン集めて、誰かをリーダーにして、ジャム・セッション分の一発録り」だったようで、プロデューサーのボブ・ウェインストックからすると、コルトレーンの初リーダー作については、ほとんど重要視していなかったようで、これだけが残念である。
 

John-coltranecoltraneprestige

 
よって、このコルトレーンのリーダー作については、バックのミューシャンのパフォーマンス込みで評価するのは、いささか無理がある。バックのミュージシャンの演奏を聴いていていも、コルトレーンの初リーダー作だから、しっかりサポートしないと、と言う雰囲気は感じられない。このコルトレーンの初リーダー作については、コルトレーンのパフォーマンスに絞って評価するのが一番だと思う。

そういう点では、この盤のコルトレーンのパフォーマンスは申し分無い。デビュー当初は「いもテナー」と評されたテクニックも安定し、速いフレーズにも破綻の無い、どっしり落ち着いた安定感がある。アドリブ・フレーズも当時としては新しい、イマージネーション溢れる優れたもので、聴けばすぐにコルトレーンだと判るくらい。

また、この盤でのコルトレーンのパフォーマンスで、特に優れているのは「バラードの表現力」。今では語り尽くされている感があるが、この盤の2曲目「Violets for Your Furs(コートにすみれを)」のバラード表現は絶品である。この時点でのコルトレーンのジャズ・テナーの表現力が非常に高いことを証明している。この時点でのコルトレーンのテナー・サックスのバラード表現の力量は他のテナー・マンと比べて、頭ひとつ飛び抜けている。

コルトレーンのテナー・サックスの個性と特性はこの盤を聴くと良く判る。コルトレーンは、この個性と特性をベースに発展していくことになる。プレスティッジ時代のコルトレーンはまだまだ進化前。真の進化は、アトランティックに移籍後の『Giant Step』以降を待たねばならない。しかし、プレスティッジ時代の各リーダー作では、研鑽を重ね、ハードバップを極めていく、頼もしいコルトレーンを確認することが出来る。
 
 

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2023年11月20日 (月曜日)

マイルス『Quintet/Sextet』再聴

1955年7月、ニューポート・ジャズ・フェスティバルへの出演時、批評家からも観客からも高評価を得て、大手レコード会社のCBSと契約したのが、1955年10月。このCBSとの契約以降、マイルスは「ジャズの帝王」の道を歩き始める訳だが、それまでは、プレスティッジ・レーベルがメインの「インディーズ・ジャズの大将」って感じだった。

Miles Davis and Milt Jackson『Quintet / Sextet』(写真左)。1955年8月5日の録音。ちなみにパーソネルは、Miles Davis (tp), Milt Jackson (vib), Jackie McLean (as), Ray Bryant (p), Percy Heath (b), Art Taylor (ds)。アルト・サックスのマクリーンは故あって、全4曲中、「Dr. Jackle」「Minor March」の2曲にしか入っていない。

フロントが、マイルスのトランペット、マクリーンのアルト・サックス、バグス(ミルト・ジャクソン)のヴァイブの3人。バックのリズム隊は、ブライアントのピアノ、ヒースのベース、テイラーのドラム。リズム隊についてはザッと集めた感が濃厚。

このトリオ演奏は他に見たことが無い。プレスティッジらしいといえば、プレスティッジらしい(笑)。ブライアントのピアノは右手がシンプルで間を活かしたラウンジ・ピアノっぽいところがあるので、マイルスは「まあ、それはそれで良いか」と考えたのだろう。

マイルスとバグスの共演については、両者とも耽美的でリリカルなフレーズが身上、トランペットは力強くブリリアント、ヴァイブは繊細で透明度が高い。その対比が「クールでヒップな」、マイルス曰く「女を切々と口説くような」、極上のアーバンでジャジーでブルージーな音世界を創り出す。マイルスとバグスの対比は、マイルスにとって必要なものだった様に感じるが、バグスはMJQへの参加を決めていて、マイルスとバグスの共演は、この盤が最後になった。

この盤は「マイルスの考えるハードバップ」の完成形を聴くことが出来る。プレスティッジの録音セッションなので、ろくにリハーサルもせずに、いきなり本番に臨んだ節があるので、演奏のまとまりや精度について、100%満足できるものでは無いが、演奏全体の展開、アドリブの取り回し、聴かせるアレンジなど、ハードバップに必要な要素が、全て「マイルス色」に染め上げられて、ずらりと勢揃いしている。
 

Miles-davis-and-milt-jacksonquintet-sext

 
プレステッィジ・レーベルが故の、リハーサル不足、マクリーンの途中脱退、ほぼ初見のリズム隊。当然、演奏全体のレベルについては、いろいろ不足なところはあるだろう。しかし、収録曲からして、マイルスは一曲も書いていないが、他のジャズマンが書いた曲はなかなかの内容で、これがブルーノートの様にしっかりとリハーサルを積んで演奏されていたら、かなりの好演奏になっていたのでは、と推測する。

とにかく、この盤は「マイルスの考えるハードバップ」の完成形であり、マイルスは、この盤以降、この盤の成果を基に「マイルスの考えるハードバップ」を発展&昇華させていくことになる。そういう意味で、この盤は演奏そのものについては課題が残るが、これはプレスティッジに良くあることなので仕方がない。それより、「マイルスの考えるハードバップ」の完成形を聴くことが出来る点に注目すべきだろう。

ちなみにマクリーンが途中退場した理由については、マイルスの自叙伝を紐解くと、以下の通りらしい。

「Bitty Ditty」録音時、ドラムスのテイラーが繰り返し失敗。ただ、テイラーは繊細なタイプで、萎縮しないよう、マイルスはあまり強く当たらなかった。それを見たマクリーン、えこ贔屓されていると感じたのか、「俺には強く当たるのに、テイラーには優しいのか」とマイルスに詰め寄る。

まあ、なんてマクリーンは子供なんだ、というところなんですが、マクリーンは当時、既に24歳。録音時、かなり「かかった」演奏をしていたので、ヤクでもやっていたんでしょうか。そして、マイルスがそれに応じて、「どうしたんだお前、小便でもしたいのか」ときつく叱責。怒り狂ったマクリーンは楽器を片付けて帰ってしまった、とのことらしい。現場放棄のマクリーン。これ以降、マイルスとの共演は無い。

この盤のジャケの酷さについても、いろいろ揶揄されているが、プレスティッジ・レーベルなので、これくらいの酷さは当たり前と言えば当たり前。これはもう仕方がないと思っている。マイルスもこの録音は、プレスティッジとの契約の穴埋め的録音と解釈していた節があり、ジャケにもこだわることは無かったのだろう。まあ、マイルスとしては「要は中身」なんだろう。

まとめると、このマイルスの『Quintet / Sextet』、一部で言われるほど、そんなに悪い内容の盤では無いと思う。名盤『'Round About Midnight』(1956年)の「露払い的位置付けの」アルバムとして捉えた方が、この盤の内容理解が進むのでは、と思う。
 
 

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2023年11月 8日 (水曜日)

マイルス『Bags’ Groove』再聴

1954年のマイルスは、麻薬禍を克服し復調なって、「マイルスの考えるハードバップ」の追求を加速させている。特に1954年半ば以降のマイルスのリーダー作に堕盤は無い。どの盤も、マイルス独特の美学の中でのハードバップな演奏が素晴らしい。

マイルス伝説の一つになっている、マイルスのパフォーマンスについて、批評家からも観客からも高評価を得たニューポート・ジャズ・フェスティバルへの出演が1955年7月。このジャズフェスへの出演がきっかけで、大手レコード会社のCBSと契約、かの大名盤『’Round About Midnight』の最初の録音が1955年10月。

この大名盤の録音以降、マイルスは「伝説」となっていく訳だが、1954年の半ばから、大名盤の録音の1955年10月までは、以前と変わらない、プレスティッジ・レーベルへの録音が続く。どうして、こういうアルバム編集になったのか、と思うアルバムもあって、アルバムの作りとしては「玉石混交」としているが、演奏の内容としては優れたものばかり。

Miles Davls『Bags' Groove』(写真左)。この盤もプレスティッジ・レーベルお得意の2つのセッションの寄せ集め。しかも、この盤のリリースは1957年12月。CBSに移籍して、人気ジャズマンとなったマイルス人気に完全に乗っかったリリースだろう。ジャケット・デザインについては、玉成混交としているプレスティッジ・レーベルとしては優秀な部類で、タイポグラフィーが実に魅力的。

LPのA面は1954年12月24日の録音。「Bags' Groove" (Take 1)」「Bags' Groove" (Take 2)」の2曲のみ。どちらも収録時間10分前後と、ハードバップらしい、かなりのロングプレイである。ちなみにパーソネルは、Miles Davis (tp), Milt Jackson (vib), Thelonious Monk (p), Percy Heath (b), Kenny Clarke (ds)。ミルトの参加していた、初代MJQ(Modern Jazz Quartet)のメンバーから、ピアノのジョン・ルイスをセロニアス・モンクに代えたもの。
 

Bags_groove_1

 
LPのB面は1954年6月29日の録音。「Airegin」「Oleo」「But Not for Me (Take 2)」「Doxy」「But Not for Me (Take 1)」の5曲。それぞれの収録時間は4〜5分程度。ソニー・ロリンズ作の曲が3曲を占める。ちなみにパーソネルは、Miles Davis (tp), Sonny Rollins (ts), Horace Silver (p), Percy Heath (b), Kenny Clarke (ds)。LPのA面のパーソネルから、ピアノがホレス・シルヴァーになっている。

この盤では、やはりLPのA面を占めるタイトル曲「Bags' Groove」が白眉の出来。何回聴いても飽きがこない、ハードバップ時代の名曲名演の一つである。

マイルスのクールでリリカルな抑制の効いたトランペット、ミルトのブルージーでファンキーで端正なヴァイブ、堅実なパーシー・ヒースのベースに、バップなリズムが魅力のケニー・クラークのドラム。そして、何より素晴らしいのが、モンクのピアノ。木訥とした不規則なタイム感覚のフレーズに、微妙で不思議な間。どこにも無い、聴いたことの無い独特のフレーズの積み重ね。シンプルさが際立つ、ブルージーでファンキーな旋律が心地良い。

LPのB面は、実は10" LP時代の『Miles Davis with Sonny Rollins』の収録曲を、そっくりそのまま持ってきたもの。「But Not for Me」のみ、未収録の別テイクを持ってきているが、これは収録曲の数を増やすだけの仕業かと思われる(笑)。

ピアノが違えば、リズム・セクションの雰囲気はガラリと変わる、という典型的な例で、LPのA面とは全く違う雰囲気の、実直ファンキーで硬派でストレートなハードバップ演奏が続く。若きソニー・ロリンズの自由奔放なテナーが魅力で、マイルスとの相性も抜群。マイルスが最後まで、フロント管の相棒として、ロリンズを欲しがったのかが良く判る。

しかしながら、LPのA面を占めるタイトル曲「Bags' Groove」の演奏内容と、LPのB面を占める、with ロリンズの演奏内容とは、「水と油」の如く、全く異なる雰囲気なので、CDやストリーミングの様に、LPのA面曲からB面曲まで連続して再生されると、途中でガラッと演奏の雰囲気が変わって、かなりの違和感が残る。

この盤は、アルバム・タイトル通り、冒頭2曲の「Bags' Groove」を愛でるためにあるアルバム、と極言しても良いかと思う。
 
 

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2023年11月 7日 (火曜日)

マイルスの『Collectors’ Items』

プレスティッジ・レーベルは、セッションを録音するだけ録音しておいて、そのストックした音源の中から、感覚で収録曲をチョイスし、その感覚でチョイスした演奏曲を寄せ集めて、LPフォーマットに収めて、該当するジャズマンのリーダー作をリリースする、という、ジャズという音楽の性格上、好ましくないアルバムの制作をしていた。

ジャズは即興と進化が個性の音楽ジャンルなので、そのセッションが録音された年月日がとても重要になる。そのジャズマンの経歴の中の「どの時期」の、「どんな環境下」での、「どんなメンバーとの」セッションだったのか。それによって、演奏内容や雰囲気は変わる、と言っていい。ポップスやロックの様に、演奏自体が譜面に落とされていて、その演奏は何回演奏しても、何時演奏しても、その内容はほとんど変わらない、ということはジャズにはない。

Miles Davis『Collectors' Items』(写真左)。プレスティッジお得意の2つのセッションの寄せ集め。この盤のリリースは1956年12月。マイルスの伝説の一つになっている、1955年7月、ニューポート・ジャズ・フェスティバルへの出演後、マイルスのパフォーマンスについては、批評家からも観客からも高評価を得て、1955年のダウンビート誌読者投票ではディジー・ガレスピーと並んで最優秀トランペッター賞を獲得している。当時のマイルス人気に乗っかって、プレスティッジのストック音源から未発表音源を引っ張り出し、マイルスのリーダー作に仕立て上げて、その売り上げを狙ったものだと思われる。

ちなみにパーソネルは、まず、1953年1月30日の録音については、Miles Davis (tp), Sonny Rollins (ts), Charlie Parker (as "Charlie Chan") (ts), Walter Bishop Jr. (p), Percy Heath (b), Philly Joe Jones (ds) 、のセクステット編成。1956年3月16日の録音については、Miles Davis (tp), Sonny Rollins (ts), Tommy Flanagan (p), Paul Chambers (b), Art Taylor (ds) 。

LPのA面「The Serpent's Tooth" (Take 1)」「The Serpent's Tooth" (Take 2)」「'Round About Midnight」「Compulsion」が、1953年1月30日の録音。マイルスとソニー・ロリンズ、そして、チャーリー・パーカー(ここではテナーを吹いている)の共演として有名なセッション。パーカーの存在が目をひくが、テナーを吹いて参加しました、ってくらいのレベル。ロリンズもパーカーに遠慮したのか、こぢんまりしたアドリブ展開に終始している。
 

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マイルスにだけ着目すると、1953年1月は麻薬禍を克服しつつある時期で、マイルスのトランペットは往年の輝きを取り戻しつつあることが、この録音を聴けば、それとなく判る。フロントの相棒、ロリンズの存在が良い刺激になったと思われる。結構、気持よさそうにトラペットを吹いている。ただ、演奏される楽曲のアレンジとそれに乗ったマイルスのトランペットのフレーズは平凡とは言わないまでも「発展途上」。ハードバップ初期、まだまだこれからやな、という、シンプルなアレンジ。ただ、ビ・バップとは全く異なる音世界に仕上がっているのはさすが。

LPのB面「No Line」「Vierd Blues」「In Your Own Sweet Way」が、1956年3月16日の録音。CBSへのかの名盤『'Round About Midnight』の録音が、1956年の9〜10月なので、その半年前の録音になる。マイルスのトランペットは完全復調、さらに「マイルスの考えるハードバップ」を推し進めていることがよく判る、

楽曲のアレンジとマイルスのトランペットのフレーズは、当時のハードバップとしては「先進的」。新しい響き満載で、「マイルスの考えるハードバップ」は完成に近づいていることを感じることが出来る。特にラストの「In Your Own Sweet Way」は名演。

ソニー・ロリンズのテナーとの相性も抜群で、マイルスが最後までロリンズと共演したがっていたことがよく判る。マイルスの「フロントの相棒」として最適なテナーをロリンズは提供している。このロリンズを聴けば、マイルスの下でメジャー・デビューを果たしたコルトレーンに疑問符が付いたのも頷ける。

以上の様な、録音年月日の背景を踏まえれば、LP時代のA面とB面、それぞれをそれぞれの観点で楽しむことが出来る。が、録音年月日の背景が不明ならば、LPのA面とB面の演奏の内容、演奏の雰囲気がかなり異なることに違和感を覚えるだろう。本来、アルバムは「アルバム制作のコンセプト」で統一されているという前提があるので、このプレスティッジのセッションの寄せ集めのアルバム作りは「掟破り」に近い。

プレスティッジ・レーベルのアルバムを聴く場合、楽曲の録音年月日とパーソネル、そして、できれば、ライナーノーツかアルバム解説を押さえることは重要。とにかく、セッションばらばら、寄せ集め収録曲のアルバムが得意のプレスティッジ。プレスティッジのマイルスもほとんどが「要注意」。振り返ってみれば、実に「困ったちゃん」なレーベルである。
 
 

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2023年11月 3日 (金曜日)

マイルスの『Walkin’』を聴き直す

マイルスの麻薬禍のピークは「1952年」。1953年後半には、故郷のセントルイスに戻り、依存症の治療に専念している。麻薬禍の克服とジャズ・シーンへの本格的なカムバックは1954年。1954年には麻薬禍から脱して、マイルスの考えるハードバップを本格的に追求し始める。マイルスの1954年は「マイルスの考えるハードバップ」元年である。

Miles Davis『Walkin'』(写真左)。1954年4月3日と4月29日の2セッションの録音から成る。パーソネルも2パターンに別れる。LP時代のA面の#1「Walkin'」、#2「Blue 'n' Boogie」が、1954年4月29日の録音。LP時代のB面の#3「Solar」、#4「You Don't Know What Love Is」、#5「Love Me or Leave Me」が、1954年4月3日の録音。

ちなみにパーソネルは、Miles Davis (tp), Horace Silver (p), Percy Heath (b), Kenny Clarke (ds) は、2セッション共通。1954年4月29日の録音(LP時代のA面の#1「Walkin'」、#2「Blue 'n' Boogie」)には、J. J. Johnson (tb) と Lucky Thompson (ts) が、954年4月3日の録音(LP時代のB面の#3「Solar」、#4「You Don't Know What Love Is」、#5「Love Me or Leave Me」)には、David Schildkraut (as) が入る。

1954年4月3日の録音といえば、Miles Davis『Blue Haze』の中の、Track #1「I'll Remember April」と同じセッションになる。いかにも、プレスティッジらしい、適当なアルバム編集である。『Blue Haze』の「I'll Remember April」では、麻薬禍を克服して、クールでリリカルな、独特な響きを持ったマイルスのトランペットが戻ってきているが、この盤の「Solar」「You Don't Know What Love Is」「Love Me or Leave Me」も同様で、マイルスは復調してきたな、ということが実感できる。

が、この盤のタイトル曲の#1「Walkin'」は別格の名演。冒頭テーマ演奏のユニゾン・ハーモニーの付け方が、まったくもって、ハードバップ。アドリブの部分については更に顕著で、間の取り方、緩急の付け方、強弱の付け方、そしてタイミングを創意工夫して、ビ・バップよりも遙かに長い、複雑なアドリブをクールに表現する。
 

Miles_walkin_1  

 
そして、そのアドリブでのバッキングの妙。アドリブをしている傍らで他のミュージシャンが、フロントのアドリブを引き立てるバッキングするなんて、ビ・バップの時代には無かったこと。

つまり、ハードバップは、個人の演奏を尊重しつつ、グループ・サウンドの醸成に力点を置いた、演奏スタイルであることが理解できる。ビ・バップの様に超絶技巧な高速テクニックだけを要求するのではない、ハードバップは、非常にアカデミックな、そしてクールな演奏スタイルであることが、この「Walkin'」を通じて、大変良く判る。

2曲目以降も、麻薬禍を克服したイメージの溌剌とした、クールでリリカルなマイルスのトランペットが魅力的。同時期の録音に、1954年3月6日の録音で、ブルーノートのマイルスがあるが、これも同様に溌剌とした度合いが高く、フレーズも明るめで健康的。流麗で張りのある力強い演奏で統一されている。この『Walkin'』セッションとブルーノートのマイルスと併せて、完全復調したマイルスを感じ取ることが出来る。

加えて、この『Walkin'』セッションで感じるのは、ベースとドラムの役割の向上。ビ・バップでは、リズム・キープとアドリブ演奏の引き立て役、という限定された役割だったが、ハードバップではその役割が、グループサウンドの醸成という枠の中で、かなり変化し向上しているのが判る。リズムの打ち方にも様々な工夫が施され、アドリブ楽器と同様、間の取り方、緩急の付け方、強弱の付け方、そしてタイミングを創意工夫して、グループサウンドの更なる醸成に貢献している。

この『Walkin'』を聴くと、マイルスが完全に麻薬禍を克服して、ジャズ・シーンにカムバックしたことを実感できる。そして、いち早く「マイルスの考えるハードバップ」の醸成に着手している。が、収入的にはまだまだ厳しかった。これは、大手レーベルである「Columbiaレコード」と単独契約するまで続くのである。
 
 

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