2022年3月 6日 (日曜日)

インプロヴァイザーとしての頂点

コロナワクチン第3回目接種の副反応のお陰で、スタン・ゲッツ(Stan Getz)のリーダー作を聴き直せた。発熱したのだが、病気での発熱では無いので、意識はハッキリしてるし、体力もある。つまり、床に入っても相当に暇なのだ。こういう時にiPhoneが役に立つ。Musicで選盤して、Bluetoothで音を飛ばして、ミニ・スピーカーで聴く、という仕組みで、2日間でかなりの枚数のアルバムを聴くことが出来た。

Stan Getz『Focus』(写真左)。邦題『焦点』。1961年7月14日、ストリングスとゲッツ。1961年7月28日、ストリングスのみ。1961年9〜10月、ゲッツのパートのみオーバーダビング。ちなみにパーソネルは、Stan Getz (ts), Steve Kuhn (p), John Neves (b), Roy Haynes (ds) のゲッツのワンホーン・カルテットに、Alan Martin, Norman Carr, Gerald Tarack (vln), Jacob Glick (viola), Bruce Rogers (cello) のストリングスが共演。

不思議な雰囲気の「ウィズ・ストリングス」盤である。まず、「ウィズ・ストリングス」盤独特のムーディーな雰囲気が皆無。イージーリスニング・ジャズ志向な音作りは全く無く、ラウンジ・ジャズ風のアレンジは全く無い。

スタン・ゲッツ自身がこのレコードに対し、死の前年にインタビューで語っている言葉を読むと、その「不思議な雰囲気」の理由が良く判る。「音楽がまったく書かれていない、ただ、僕(ゲッツ自身)のキーに楽譜が移調されているだけのストリングスに合わせて演奏するというのはね。このレコーディングには大変な努力を要した」と。
 

Focus_stan-getz

 
つまり、コード進行に基づいて演奏したのでなく、ストリングスによるモチーフに自由に絡むように、サックスを演奏したものである、ということ。ゲッツの評伝ではこれを「オーネット・コールマンの手法」だと表現している。

つまりは、ストリングスをモチーフにした「ゲッツの考えるフリー・ジャズ」ということになる。実母の逝去でスタジオ入りできなかったため、全7曲中4曲については、実はゲッツだけオーバーダビングだが、それでも「ストリングスによるモチーフに自由に絡むように、サックスを演奏したもの」であることには変わりが無い。

この盤でのゲッツはいつにも増して、豊かなイマージネーションによる優れたアドリブ・フレーズを吹きまくっている。運指テクニックも抜群、淀み迷いは一切感じられない、ストレート・アヘッドなアドリブ・フレーズの数々。表現も豊かの限りを尽くして、変幻自在、硬軟自在、弛緩自在、当時最高のインプロヴァイザーの1人であると言うことを再認識する。

ゲッツのインプロビゼーション「だけ」が印象に残る、ゲッツの「ほとんどフリーな自由度の高いインプロビゼーション」が素晴らしい盤であり、ゲッツのインプロヴァイザーとしての頂点を記録した「ウィズ・ストリングス」盤である。

ただ、ゲッツはこのイメージで暫く吹くのかと思いきや、この盤を録音した翌年には、チャーリー・バードとの『Jazz Samba』を録音、以降、ボサノバ・ジャズの第一人者のイメージで、1960年代以降を駆け抜ける訳で、この「ほとんどフリーな自由度の高いインプロビゼーション」が二度と聴け無かったのは、惜しいと言えば惜しいことであった。
 
 

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2022年3月 5日 (土曜日)

ゲッツの「クール」なサックス

3月に入って、やっと気温が上がってきた。今日などは、3月の早春らしい陽気でなんだかウキウキする。遠くの景色が少し霞む様になってきて、いよいよ季節は春である。この春のホンワカした雰囲気に合うサックスは、と考えていたら、スタン・ゲッツの名が浮かんだ。

3月2日にコロナワクチンの第3回目接種が終わって、今回もしっかり副反応が出て、一昨日は終日寝込んでいた。副反応による発熱なので、意識はしっかりしている。とにかく暇なので、寝床でジャズを聴いていた訳だが、ちょうど上手い具合に、スタン・ゲッツのリーダー作をまとめて聴くことが出来た。

『Stan Getz Plays』(写真)。1952年12月12 & 29日、NYでの録音。ちなみにパーソネルは、Stan Getz (ts), Jimmy Raney (g), Duke Jordan (p), Bill Crow (b), Frank Isola (ds)。ゲッツのテナー・サックスとジミー・レイニーのギターがフロントのクインテット編成。1952年の録音なので、リズム・セクションはビ・バップの中堅どころを採用している。
 

Stan-getz-plays_1

 
ゲッツのほのぼのとした、少し掠れるような、力感のあるクールなテナー・サックスを愛でるに最適なアルバムである。収録曲全てがスタンダード曲で占められ、演奏のテンポはミッド〜スロー。ゲッツのテナーの堅実なブロウと素晴らしい運指テクニックがしっかり確認出来、しっかりと堪能出来る。当時、男性的な楽器と言われたテナー・サックスを、ここまでスムースに吹き上げるゲッツは実に「クール」。

1曲目「Stella By Starlight」、7曲目「Stars Fell On Alabama」などは、ゲッツの吹き回しは筆舌に尽くしがたい。4曲目の「The Way You Look Tonight」と5曲目「Lover Come Back To Me」のややアップテンポな2連チャンは、ゲッツの最高にメロディアスな運指テクニックに思わず唸ってしまう。当時、ゲッツはかなりの麻薬中毒だったそうだが、そんなこと、思いもかけないほど、この盤のゲッツのテナーは素晴らしい。

LP時代はA面B面合わせて11曲。CDでリイシューされた盤は、ボートラ5曲が入っていて、1曲「How Deep Is the Ocean?」はLP時代に収録と同じNY録音なんですが、残りの4曲はLAの録音で、パーソネルも全く異なるので、注意が必要です。こういうボートラの収録は困りものですね。NY録音の未収録曲「How Deep Is the Ocean?」だけのボートラ収録に留めることは出来なかったのでしょうか。
 
 
 
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2020年6月23日 (火曜日)

協調性なくして良き共演なし

ビル・エヴァンスとスタン・ゲッツの未発表セッション発見〜アルバム化のセンセーショナルなニュースが流れたのが、もう24年前になるのか。エヴァンスとゲッツの共演。Verveレーベルからの『Stan Getz & Bill Evans』(2010年7月30日のブログ参照)が、9年のお蔵入り後、リリースされたのが1973年。この共演盤は期待外れの内容だった。

前回の共演盤が9年間、お蔵入りだった。確かに「お蔵入り」の理由が良く判る内容ではあった。もうエヴァンスとゲッツの共演は無いだろうな、と思っていた。最初の共演セッションが1964年。その10年後に再び共演するなんて、よくエヴァンスが了解したなあ、と思ったのを覚えている。

Bill Evans & Stan Getz『But Beautiful』(写真)。ちなみにパーソネルは、Bill Evans (p), Stan Getz (ts), Eddie Gómez (b), Marty Morell (ds)。エヴァンスのトリオにゲッツが客演する形である。

最初の2曲とラス前〜ラストの4曲が「1974年8月9日、オランダ・ラーレンでのジャズ・フェスティバル」でのライヴ録音、残りが「1974年8月16日、ベルギー・アントワープでのジャズ・フェスティバル」でのライヴ録音。
 
 
But-beautiful  
 
 
1964年の最初の共演盤との違いは「協調性」の変化。1964年の最初の共演セッションは「協調性」については酷いものだった。ほとんどバラバラ。協調性の欠片も無かった。しかし、この1974年の2度目の共演セッションについては、ジャズ・フェスでのライヴということもあって、何とか協調しよう、というエヴァンス・トリオ側の歩み寄りが感じられる。

それでも2曲目の「Stan's Blues」では、ゲッツがリハーサルに無い曲を「ぶっつけ本番」で始めて、エヴァンスが気分を害して伴奏しなかったそうである。確かにこの曲にはエヴァンスのピアノの音が無い。しかも、ゴメスのベースもモレルのドラムも全くゲッツのテナーに寄り添ってはいない。

ゲッツにはこういう「唯我独尊」なところがあるそうで、エヴァンスは他の曲ではゲッツのテナーの音を聴いて、しっかりサポートしているが、ゲッツは我関せず「我が道を往く」。それでも、ゲッツもさすがに反省したらしく、8月16日の録音の、7曲目の「The Peacocks」の演奏が終わった後、ゲッツが「Happy Birthday Bill」とアナウンスして、エヴァンスの誕生日を祝っている。

それでも、エヴァンスはこのライヴ録音については「気に入らなかった」のであろう。録音から22年、お蔵入りとなる。どういった経緯でリリースに至ったのかは判らないが、エヴァンスが存命であればリリースは無かったのでは、と思う。
 
 
 

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  ・Led Zeppelin Ⅲ (1970)

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2019年7月29日 (月曜日)

ありそうでなかなか無い顔合せ

ジャズを聴き始めて四半世紀、25年目位でこのアルバムに出会った。逆にジャズを聴き始めて25年目くらいで出会って良かった。若い頃にこの盤に出会っても、この盤の良さは半分くらいしか、判らなかったと思う。ジャズの演奏トレンドの特徴、ジャズマンのそれぞれの歴史と個性を認識していないと、この盤の内容の凄さが判らない。

そのアルバムとは『Diz & Getz』(写真左)。1953年12月9日の録音。ちなみにパーソネルは、Dizzy Gillespie (tp), Stan Getz (ts), Herb Ellis (g), Oscar Peterson (p), Ray Brown (b), Max Roach (ds)。6曲目の「One Alone」だけが、何故かパーソネルが、Dizzy Gillespie (tp), Hank Mobley (ts), Wade Legge (p), Lou Hackney (b), Charli Persip (ds)。

ディジー・ガレスピー&スタン・ゲッツのありそうでなかなか無い顔合わせ。録音時、ガレスピーは36歳、ゲッツは26歳。10歳の年齢差。プロの世界なら「大人と子供」。ビ・バップの祖の一人、キレ味良く、テクニック良く、ブラスが震える低音から輝かしいハイトーンまで、縦横無尽に吹きまくるガレスピーと、テクニック優秀で芯のあるジェントルでクールなブロウのゲッツ。
 
 
Diz-stan-getz
 
 
硬と軟、ホットとクール、このガレスピーとゲッツとの「対比」がこの盤の肝。しかし、この盤の一番の凄さは「ガレスピー」。ガレスピーのトランペットが凄い。こんなに吹きまくるガレスピーはそうそう無い。ビ・バップの時から更にグレードアップしたかの様な、イマージネーションとバリエーション溢れる、大胆で切れ味の良いかつ細心なトランペット。思わず聴き惚れる。

ゲッツのテナーも健闘している。ガレスピーがバリバリと吹きまくっている分、一歩引いた感じでクールで温和なフレーズを吹きまくる。温和な分、ちょっと損をしているがテクニック的には全く遜色ない。意外と芯のある硬派な音でガレスピーに対抗する。ガレスピーとの対比が良好で、この好対照なフロントは魅力満載。

当時28歳の若き超絶技巧ピアノのピーターソンの伴奏上手、リズム&ビートをしっかりと支えるをブラウンのベースとエリスのギター。そして、重厚で多弁なローチの扇動的なドラミング。ビ・バップの雰囲気を宿しつつ、ハードバップとして新しい音のするリズム・セクションがフロントの二人を盛り立て、しっかりと支える。ハードバップ初期の好盤である。
 
 
 
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2019年7月27日 (土曜日)

ゲッツ初期の充実内容のライブ盤

スタン・ゲッツはスタジオ録音よりもライブ録音の方が、個性と真価を発揮する。もともとアドリブ・フレーズのイマージネーションの豊かさが身上なので、演奏の仕直しが出来るスタジオ録音より、一発勝負のライブ録音の方が、ゲッツのアドリブ・フレーズのイマージネーションの豊かさをより感じることが出来るのだ。

『Stan Getz At the Shrine』(写真)。1954年11月、ロサンゼルスの「Shrine Auditorium」でのライブ録音。ちなみにパーソネルは、Stan Getz (ts), John Williams (p), Bill Anthony (b), Bob Brookmeyer (Valve-tb), Art Mardigan [#1-8], Frank Isola [#9-10] (ds)。フロントのパートナーに、バルブ・トロンボーンのボブ・ブルックマイヤー。優しく柔らかな吹き味の二人の共演である。

スタン・ゲッツについては、彼のキャリアの初期の頃、ビ・バップからハード・バップへの移行期の頃のゲッツのテナーは魅力的、というが、このライブ盤はちょうどその期間の最後の時代。テクニック的にも、演奏の展開のトレンドとしても、ほぼ成熟した感じのブロウがとても素敵である。加えて、この時期のゲッツは意外と「力強い」。そんな「クールで繊細で流麗で力強い」スタン・ゲッツがこのライブ盤に充満している。
 
 
At-the-shrine-stan-getz
 
 
素敵な内容のライブ盤で、ゲッツを始め、メンバー全員がノリノリで演奏している雰囲気が伝わってきます。まずは主役のゲッツのテナーが良いですね〜。アドリブ・フレーズの展開は流麗で個性的。ライブならではの適度なテンションが良い方向に作用しているなあ、と感じる。ゲッツのインプロバイザーとしての優れた資質が聴いて取れます。

また、このライブ盤で特筆すべきは、ゲッツとブルックマイヤーの絡み。「Pernod」での無伴奏のイントロの2管同時ソロに思わずニンマリし、「I'll remember april」での説妙な二人の絡みに喝采し、ブルックマイヤーの名曲「Open County」では、2人の絡みによるフレーズが印象的で、この曲のベストテイク的な内容に仕上がっている。

ノりまくっていて、名曲ぞろいのこのアルバム、ライブ録音がLPレコード1.5枚分あったのですが、どの演奏も削るに惜しい内容。ということで、急遽、翌日にスタジオ録音追加して、LP2枚分のボリュームにしたとか。その翌日追加のスタジオ録音も内容が良く、前日のライブと合わせて、当時の米国西海岸ジャズの充実度を強く感じる、良い内容のライブ盤です。ゲッツ盤の聴き直しにはマスト・アイテムですね。
 
 
 
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2019年7月26日 (金曜日)

「Dear Old Stockholm」決定打

スタン・ゲッツについては、彼のキャリアの初期の頃、ビ・バップからハード・バップへの移行期の頃のゲッツのテナーは魅力的である。この時期のゲッツは意外と「力強い」。そんな「クールで繊細で流麗で力強い」スタン・ゲッツを聴くなら、この盤は外せんなあ、という盤がある。

それは、Stan Getz『The Sound』(写真左)。1950年〜51年のセッションを集めた盤である。ちなみにパーソネルは、Stan Getz (ts)、Al Haig, Bengt Hallberg, Horace Silver (p)、Tommy Potter, Joe Calloway, Gunnar Johnson (b)、Roy Haynes, Walter Bolden, Jack Noren, Kenneth Fagerlund (ds)。パーソネルを見ると、3つのセッションから成っている。

最初に言っておくが、この盤の音質は余り良く無い。ピュア・オーディオ志向で「音の良さが命」なジャズ者の方は避けた方が良いかもしれない。しかし、そんな音が良くない盤でも、ゲッツのテナーは素晴らしいことが良く判る。特に「クールで繊細で流麗で力強い」ゲッツのテナーを愛でるには「ルースト・レーベル」盤が最適、と言われているが、この『The Sound』という盤もルースト・レーベルからのリリースである。
 
 
The-sound-stan-getz
 
 
バラード演奏が美しい。「Yesterdays」や「Gone with the Wind」では、クールで繊細で流麗で力強いゲッツのバラード演奏が聴ける。クールであるが芯はホット。限りなくクールなブロウと言えば「Dear Old Stockholm」や、エリントンの「Prelude to a Kiss」が実に見事だ。録音の悪さが気にならないほど、ゲッツのテナーはいい音を出している。

特に「Dear Old Stockholm」は、ゲッツのテナーの音色がピッタリの名曲。ゲッツの「クールで繊細で流麗で力強い」テナーが実に映える。元々スウェーデンに伝わる民謡で、ゲッツがこの盤を録音する際、スウェーデンの現地で発掘したものらしい。3分足らずの演奏であるが、ゲッツのテナーの良いところの全てが入っている様に思う。惚れ惚れするほどの流麗さである。

ゲッツの若い時期のテナーが堪能できる一枚。とにかく「クールで繊細で流麗で力強い」テナーである。音の輪郭が丸いので錯覚し易いが、アドリブ・フレーズの切れ味は良い。録音状態が良くないので、ジャズ者万民にはお勧めし難いが、ゲッツのテナーを極めるには避けて通れない「マスト盤」である。音質については「我慢我慢」である。
 
 
 
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2019年7月25日 (木曜日)

ゲッツのリラックスした時の凄み

スタン・ゲッツはジャズ・テナーのレジェンド。クールで繊細で流麗で力強いテナーが身上。柔らかで優しいブロウも個性。スピーカーに対峙して、じっくり聴くよりは、リラックスして気軽に聴くほうがゲッツのテナーは良い感じ。涼しい部屋で、本でも読みながらの「ながら聴き」にも実に合う。

そんなスタン・ゲッツ、そう言えば、今までまとまってじっくりと聴き直したことが無いことに気がついた。特に、僕が思うに、スタン・ゲッツのテナーは夏に合う。スタン・ゲッツを聴き直すには「今」でしょ、ということで、ゲッツのリーダー作を集め直して、先週より聴き直し始めた。

『Stan Getz in Stockholm』(写真左)。1955年12月、スウェーデンはストックホルムでの録音。SAS(スカンジナビア航空)機に颯爽と乗り込む雰囲気の、スタン・ゲッツの写真をあしらったジャケットが印象的。4年振りに訪れた、スウェーデンのストックホルムで現地のミュージシャンらと繰り広げたワン・ホーン・セッションの傑作盤である。
 
 
Stan-getz-in-stockholm-1955
 
 
ちなみにパーソネルは、Stan Getz (ts), Bengt Hallberg (p), Gunnar Johnson (b), Anders Burman (ds)。現地のバックのリズム・セクションもなかなか健闘している。基本に忠実で、決して冒険をしない、安全運転のリズム・セクション。そんなリズム・セクションをバックに、思いっきりリラックスした雰囲気で、スタン・ゲッツが柔らかで優しい、それでいて芯のある流麗なテナーを吹き回していく。

ゲッツはこういったリラックス・ムードの中で吹く時が、一番、凄みがある。ちょっと聴けば優しい柔らかな音色だなあ、なんておもうのだが、出てくるフレーズは意外に「硬派」で芯がある。アドリブ・フレーズの展開もイマージネーション豊かで、ポジティブな閃きが詰まっている。全編に渡って、決して飽きが来ないし、逆に次はどんなフレーズが来るのか、とワクワクする。

インタープレイを目指したハードバップでは無く、あくまで、リーダーのゲッツのテナーを前面に押し出した、ゲッツのテナーを聴くアルバムなので、バックのリズム・セクションとのバランスはこれがベストなのだろう。スタン・ゲッツのリラックスした時のブロウの凄みを感じることの出来る好盤です。
 
 
 
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2019年7月23日 (火曜日)

クールで流麗で力強いゲッツ

スタン・ゲッツ(Stan Getz)はレジェンド級のテナー奏者なのだが、印象としては「ボサノバ・ジャズのオッチャン」のイメージが強い。なんか、ボサノバ・ジャズの流行に乗って稼ぎまくったテナー奏者というイメージがあって、あんまり良い印象は無かった。『Getz/Gilberto』や『Jazz Samba』は好きだが、ボサノバを聴くなら、本場のボサノバに耳を傾けるべきで、ゲッツの真髄を聴くには、ボサノバ・ジャズは相応しくない。

Stan Getz『Split Kick』(写真左)。別名『The Complete Roost Session, Vol. 2』。俗名『牛乳瓶のゲッツ』。ルースト・レーベルに吹き込まれた1951年~52年の名演集です。1951年3月、1951年8月、1952年12月の3つのセッションからの選曲。ゲッツのRoost盤の中で一番聴き易いのがこの盤。スタジオ録音で、音質がまずまず良いのが一番の理由。

パーソネルについては、録音時期から見て、ビ・バップからハードバップへの移行期辺りで、ドラムとベースについてはリズム・キープがメインなので、後のメジャーな名前はありません。ピアノは、Horace Silver(1951年セッション)、Duke Jordan(1952年セッション)を使い分け。ギターにジミー・レイニーが入ります(1951年8月と1952年12月)。
 
 
Split-kick
 
 
この盤でのゲッツは素晴らしい。速い演奏には、ビ・バップ仕込みのテクニック優秀、天才の閃きを感じる印象的なアドリブ・フレーズを、ゆったりとしたバラードチックな演奏では、ほど良く抑制された、ふくよかで流麗なアドリブ・フレーズを聴くことが出来る。加えて、後のゲッツのテナーはクールで繊細なイメージが見え隠れする印象があるのだが、この時期のゲッツは意外と何処までも力強い。

それも耳に付く力強さでは無く、耳に印象的なクールな力強さである。タイトル曲の「Split Kick」がまずもって格好良い。「It Might as Well Be Spring」もグッドだ。ボサノバ・ジャズのゲッツから入った僕の耳には、このルースト・レーベルでのクールで力強いゲッツのブロウは、全くの別物に響きます。アドリブ・フレーズもイマージネーション豊かで、飽きることが全くありません。

実は僕はこの盤の演奏を聴いて、椅子から落ちる位にビックリして「この人のテナーってもしからしたら凄いかも」と感じて、思わず、スタン・ゲッツのテナーのファンになりました。「Autumn Leaves(枯葉)」のブロウは筆舌に尽くしがたく、ここまでクールで繊細で流麗で力強い「枯葉」は他に無い。思わず、スタン・ゲッツを見直し、スタン・ゲッツの盤を順番に聴き進めていくことになる切っ掛けとなった盤『Split Kick』。今の耳で聴いても感動ものです。
 
 
 
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2017年7月16日 (日曜日)

晩年ゲッツの優れたライブ盤

晩年のスタン・ゲッツは、メインストリーム・ジャズに回帰して、ストレート・アヘッドなジャズを吹きまくっていた記憶がある。1960年代前半、ボサノバ・ジャズのブームに乗って、ボサノバ・ジャズと言えば「スタン・ゲッツ」という定番図式が出来上がっていたが、1980年代半ば頃から、純ジャズ復古のムーブメントが押し寄せた頃、ゲッツはメインストリーム・ジャズに回帰した。

そういう意味では「機を見て敏なる」ところがゲッツの特徴だろう。ただ、メインストリーム・ジャズに回帰してことは、ゲッツにとって喜ばしいことで、もともとゲッツのテナーはストレートアヘッドなもので、決してボサノバ・ジャズなど、クロスオーバー志向の柔軟性のあるテナーでは無い。たまたま、ゲッツのテナーの個性がボサノバの雰囲気にピッタリ合っただけのことだ。

Stan Getz『Anniversary!』(写真左)を聴けば、ストレートアヘッドなジャズに回帰したゲッツのテナーのプレイが如何に優れているかが良く判る。1987年7月6日、デンマークはコペンハーゲンの「モンマルトル」でのライブ録音。ちなみにパーソネルは、Stan Getz (ts), Kenny Barron (p), Rufus Reid (b). Victor Lewis (ds)。
 

Anniversary

 
パーソネルを見れば、当時、中堅の優れどころをリズム・セクションとして迎え入れている。晩年の無二のパートナーであったピアノのケニー・バロン。バロンの総合力勝負のピアノとゲッツの正統派テナーとの相性は抜群。ルーファス・リードとビクター・ルイスのリズム隊は安定感抜群。ゲッツのテナーをしっかりと支える。

やっぱりゲッツのテナーはメインストリーム・ジャズが良く似合う。速いフレーズもゆったりとしたフレーズも悠然と朗々と吹き上げるところが、ジャズ・テナーのレジェンドである所以だろう。排気量の大きいスポーツカーがゆったりとしたスピートで悠然と走って行く様な雰囲気。ゲッツのテナーには「抑制の美」が溢れている。

邦題が「ステラ・バイ・スターライト」。「ど・スタンダード曲」をタイトルにしていて、ジャズ者初心者向けのスタンダード大会な企画ライブ盤な印象がする。しかも女性の横顔をあしらった、ちょっと「胡散臭い」ジャケットと相まって、ジャズ者ベテランの方々を中心に敬遠される向きのあるライブ盤ですが、どうして意外と硬派で芯のある純ジャズ・ライブ盤な内容で、意外と好盤です。

 
 

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2016年9月21日 (水曜日)

プレスティッジに何故かゲッツ

プレスティッジ・レーベルの最初のPRLP7000番台の最初が「ビリー・テイラー」。地味である。そして、2名目が「スタン・ゲッツ」。米国東海岸がメインのジャズ・レーベルのプレスティッジが、米国西海岸のテナーの雄「スタン・ゲッツ」である。方針も矜持もあったもんじゃない(笑)。

プレスティッジの総帥ボブ・ワインストックについては、恐らく、アルバムを売ろう、という意気込みは希薄だったのではないか、と推察する。ただただ、ジャズメンを集めていきなり録音して、アルバムにしてリリースする。この録音してリリースする、というところだけが、ボブ・ワインストックの楽しみだったのではないだろうか。

さて、このプレスティッジPRLP7002番が『Stan Getz Quartets』(写真左)。録音時期は、1949年6月、1950年1月、1950年4月の3つに分かれる。この3つのセッションの記録を、曲の雰囲気毎にLPの再生の流れに合わせて散りばめつつ、一連の流れのあるアルバムとして成立させている。

録音時期が3種に分かれるとはいえ、スタン・ゲッツのテナーの雰囲気はほとんど変わらない。これが凄い。さすがにジャズ・テナーの有名スタイリストの一人である。冒頭の「There's a Small Hotel」からラストの「Wrap Your Troubles in Dreams」まで、どの演奏でもテナーの音は、絶対に「スタン・ゲッツ」の音である。
 

Stan_getz_quartet

 
僕がジャズを聴き始めた頃、1970年代後半の時代では、スタン・ゲッツの代表作と言えば、このプレスティッジPRLP7002番の『Stan Getz Quartets』。スタン・ゲッツがジャズの表舞台に現れ出でたのは1950年代後半。それから25年、四半期程度しか経っていない時代では、確かにこの1950年辺りの録音の当盤がイチ押しかもしれない。

しかし、スタン・ゲッツの場合、1980年代から逝去する1991年の間にも、彼の個性をとことん堪能出来る好盤が結構あるので、スタン・ゲッツといえば『Stan Getz Quartets』という、1970年代の図式は当たらない。

確かに、この『Stan Getz Quartets』については、スタン・ゲッツのテナーの個性は十分に認識できるが、インプロビゼーションの質としては「最高のもの」とは言い難いと感じる。良いんだけど、スタン・ゲッツの代表作とするにはちょっと無理がある。恐らく、それはバックのサポートメンバーの質にも連動する。つまり、ゲッツは良い、でも演奏全体を通しては「ちょっとなあ」という感じ。

スタン・ゲッツのテナーの個性を知るには、もっと内容充実の盤がゴロゴロしている。何もボサノバ・ジャズだけがスタン・ゲッツの得意とするところでは無い。この『Stan Getz Quartets』は希有なインプロバイザーの記録である。

意外と若かりしゲッツは硬派でワイルドであることが良く判る。希有なジャズ・インプロバイザーの面目躍如。そんなプレスティッジPRLP7002番『Stan Getz Quartets』である。

 
 

震災から5年6ヶ月。決して忘れない。まだ5年6ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

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