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2016年7月31日 (日曜日)

Led Zeppelinの「西部開拓史」

昨日に引き続き、週末は「ジャズの合間の耳休め」。Led Zeppelin(略称Zep)のライブ盤の話題を継続。

さて、CD3枚組の完全版『THE COMPLETE BBC SESSIONS』がリリースされるので、『BBC SESSIONS』の話題は、その完全版がリリースされてからにして、今日は、Zepの3枚目のライブ盤について語りたい。

そのライブ盤とは、Led Zeppelin『伝説のライヴ - How The West Was Won -』(写真左)。CD3枚組。2003年5月のリリースになる。これが出た時は、かなり「ビックリした」。

Zepの公式ライブ盤はたった2枚しか出ておらず、21世紀になって、もう出ないと思っていた。それが「出た」。「結成35周年記念」という触れ込みで突如リリース。ジミー・ペイジは完璧な音源管理をしている為、ライブ盤がリリースされたこと自体が「事件」であった。しかも絶頂期の1972年の音源である。かなり「ビックリした」。

しかも、ジミー・ペイジが完全監修である。綿密に編集が行われ、オーバーダブはほとんど無い。ライブ音源を最も聴きやすい状態してくれていることが、聴いていてとても良く判る。このライブ盤の音は、ダイレクトに絶頂期の1972年の迫力を伝えてくれる。
 
改めて、このライブ盤CD3枚組の内容は、Zepの最も全盛期とされる1972年6月25日のLAフォーラムと27日ロングビーチ・アリーナのショウのラ イブ音源からの抜粋。この正式ライブ盤が出るまでは、ブートで人気の高い音源だった。
  

How_the_west_was_won

 
僕はブートには手を出さない主義なので、この2公演のライブ音源は、 その凄まじい演奏力は他に類を見ないほどのライブパフォーマンスとして伝え聞いてきた。
 
1972年と言えば、最高傑作の誉れ高い『IV』を発表した翌年。このライブ音源の充実度合いと言えば、明らかに「並外れて」いる。Zepの魅力がギッシリ詰まったライブ盤である。ブートを知る人からの情報で、オーバーダブ殆ど無しとのこと。

「Dazed and Confused(幻惑されて)」なんか殆ど編集無しとのこと。つまりは、このライブCD3枚組、1972年のZepの凄さをダイレクトに追体験できる優れものということ。

ジミー・ペイジは、「バンドが最高の状態にあった時期のライヴだ」と自画自賛している。いや〜本当にそう思う。心からそう思う。特に、ジョンジーとボンゾのリズム隊の凄さが思いっきり実感出来る。

ちなみに、タイトルの「How The West Was Won」は、1962年に上映された、アメリカ西部開拓時代の1839年から1889年までの50年間を「ある開拓一家」の視点から描いたアメリカ映画のタイトルからの借用。今回のライブ音源がアメリカ西海岸でのものなので、その様を「西部開拓」になぞらえたのだろう。

しっかり凄いライブ音源が21世紀になって出てきたもんだ。きっとペイジはもっともっと、こういうライブ音源を持っているだろう。出して欲しいなあ、もうちょっと出して欲しいなあ。

 
 

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2016年7月30日 (土曜日)

Led Zeppelinの最強ライブ盤

週末は「ジャズの合間の耳休め」。今日は1970年代ロックの話題を。
  
あの『BBC SESSIONS』が、ジミー・ペイジ監修による最新リマスターに、8曲の未発表音源をボーナス・ディスクに収録した、CD3枚組の完全版『THE COMPLETE BBC SESSIONS』として登場!、との報が流れた。

1970年代のロックの中で、一番好きなバンド名を挙げろ、と言われたら「Led Zeppelin(略称Zep)」の名を挙げる。それほど、僕の1970年代ロックのアイドルであった。部屋の天井に等身大のポスターを貼って、夜な夜な寝る時に眺めていた位である(笑)。この完全版『THE COMPLETE BBC SESSIONS』リリースの報を受けた、フッとZepのライブ盤を聴きたくなった。

Led Zeppelin『The Song Remains the Same』(写真)。1970年代当時、僕達、リアルタイムにZepを体験した世代にとって、Zepのライブ盤は唯一これしか無かった。邦題は『永遠の詩 (狂熱のライヴ)』。1976年10月22日発売。今でも覚えている。当時、高校三年生。受験勉強真っ只中な頃なのに、予約しておいて発売日当日に買いに走った(笑)。

元々は、1973年7月27日から29日にかけて、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで録音されたものを編集ものである。このアルバム収録曲は3日間の各テイクを活用して緻密な編集が行なわれているが、オーバー・ダビングはほとんど行なわれていないことが判明している(Wikipediaより)。LP時代の収録曲は以下の通り。僕達、リアルタイムにZep体験した世代にとって、この収録曲、この収録順が一番味わい深い。

A面 
1. ロックン・ロール - Rock and Roll  
2. 祭典の日 - Celebration Day
3. 永遠の詩 - The Song Remains the Same
4. レイン・ソング - The Rain Song
B面
1. 幻惑されて - Dazed And Confused
C面
1. ノー・クォーター - No Quarter  
2. 天国への階段 - Stairway to Heaven
D面
1. モビー・ディック - Moby Dick  
2. 胸いっぱいの愛を - Whole Lotta Love
 
 
 Songremains_lp_us_front

 
とりわけ、LPのA面の4曲の流れは筆舌に尽くしがたい。何度繰り返し聴いたかしれない。そして、全編に渡って聴き込むに従って、やはり、ジミー・ペイジのエレギは「三大ロックギタリスト」の称号に相応しい素晴らしさであることを再認識する。とにかく、ペイジのリフが素晴らしい。圧倒的な「リフの帝王」である。これほど、格好良くて印象的なリフを叩き出せるギタリストは他にいない。

そして、改めてやっぱりこの人がZepの要なんだな〜、と再認識するのが、ジョン・ポール・ジョーンズ(愛称ジョンジー)のベース。CDになってリマスターされて、ジョンジーのベースラインが聴き取り易くなったお陰なんだが、ジョンジーのベースの音、ベースのラインは凄い。当時の他のロック・ベーシストと比較して、そのテクニックは抜きん出ている。当時は明らかに「過小評価」されていたことを改めて感じる。

キーの下がったロバート・プラントのボーカルと少し元気の無い感じのジョン・ボーナムのドラミングが気がかりではあるが、もともとこのライブ盤は、Zepのコンサート映画『レッド・ツェッペリン狂熱のライヴ』のサウンドトラックであることを考えると、仕方の無いことではある。それよりもライブのプラントの歌声、ボンゾのドラミングが聴ける喜びの方が大きかった。

やっぱりZepは最強のロック・バンドだと思った。何と言っても、いろいろと課題はあれど、サウンドトラックでありながら、このライブ盤でのZepのパフォーマンスは圧倒的だった。

2007年、未発表であった曲を追加収録し、さらにリミキシングとリマスターを施したリイシュー盤(日本版では『最強盤』とタイトルが追加されている)がリリースされた。しかし、僕達、リアルタイムにZep体験した世代にとって、LP時代のオリジナルな収録曲、収録順が一番、味わい深く聴き応えがある。やはりリアルタイムで経験したが故であろう。

 
  

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2015年5月17日 (日曜日)

ロバート・プラントのソロ盤

1970年代、ロック・キッズ時代の僕のお気に入りバンドの一つが「Led Zeppelin」(以下、Zepと略す)。このバンドの突出した個性は大のお気に入りで、ハードロックやヘビーメタルというジャンルに括られていたが、どうして、Zepの音楽性は、ハードロックでも無ければ、ヘビーメタルでも無い。彼らの個性は敢えて呼ぶなら「Zep」である。

それほど「Led Zeppelin」の個性は突出したもので、後のバンドにフォローを許さなかった。それもそのはずで、まず、急逝したジョン・ボーナムのドラミングが唯一無二で、他の追従を許さないものだったし、ジミー・ペイジのギター・リフについても唯一無二で、フォロー出来そうで出来ない、とても個性的なものだった。

ロバート・プラントのボーカルの個性もかなり突出していて、Zepの為に生まれ出でたボーカルといっても過言では無い。そして、余り話題にならないのが遺憾なのだが、ジョン・ポール・ジョーンズ(ジョンジー)のベースラインも、他のロックバンドでは聴かれないかなり個性的なものだ。

実は、最近、相当久し振りに、Robert Plantの『Pictures at Eleven』(写真左)を聴いた。1982年6月にリリースされた、Zepのボーカリスト、ロバート・プラントのZep解散後の初のソロアルバムである。

ギターもベースもドラムもZepとは全く関係の無いメンバーで構成されている。よって、バックの音は、Zepの雰囲気を引き摺っているとは言え、全く「似て非なるもの」である。でも、かなりZepの個性を意識しているのは、このアルバムを聴いていて良く判る。
 

Pictures_at_eleven

 
ロバート・プラントのボーカルはZepの時代と全く変わらない。とにかく素晴らしい才能を持った唯一無二なロック・ボーカリストの一人だったことを再認識できる。そして、Zepのワールド・ミュージック的なアプローチ、エスニックな響きやアイリッシュな響きやケルト的な響きなどは、ロバート・プラントの趣向だったことが良く判る。

しかし、なあ。実に中途半端な感じは否めない。もっと自らの趣向を推し進めれば良いのだが、どうしてもZepの音をイメージしてしまう。そんな中途半端な、迷いのような思いがこのアルバムに蔓延している。

それもまあ仕方の無いことか、とも思う。Zepでやっていたことが一番やりたかったことであり、一番やりたかったことを実現してくれるバンドがZepであり、Zepのメンバーだったのだから仕方が無いか。そんなZepから一旦離れなければならない、ってことが、この時期のプラントにとっては、実に難しいことだったのだろう。

でも、プラントのボーカルは、どこから聴いてもプラント独特のボーカルであり、そのボーカルは、1970年代、我々がZepで聴き馴れたプラントのボーカルそのものである。

仕方ないよな、それだけZepは偉大なバンドであったということだし、ペイジ・プラント・ジョンジー・ボンゾの4人の個性でないと成立しないバンドだった、ということである。でも、今の耳で聴くと、そんなに悪い内容のアルバムでは無いと思う。

 
 

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2008年9月24日 (水曜日)

レッド・ツェッペリン Ⅰ

レッド・ツェッペリンの『デフィニティヴ・ボックスセット』を手に入れて、早4日が経過した。その経緯については、9月20日のブログでご説明したが、おかげ様で、順調に聴き直しが進んでいます(笑)。

まずは「レッド・ツェッペリンⅠ」(写真)を聴き返したんだが、やっぱり良い。レッド・ツェッペリン(以下ゼップと略す)って良いねえ〜。とにかく、リフ一発、フレーズ一発、シャウト一発、ロックの基本中の基本が詰まっていて、全編、あっという間に聴き終えてしまう。

さすが、ジェフ・ベックの後を受けて、ヤードバーズの最終リード・ギタリストになった、ジミー・ペイジ。ただでは終わらない。次なるバンド結成に向けて、新しい楽曲のテストを積み重ね、遂には、ゼップのメンバーに、メンバーを入れ替えて、ニュー・ヤードバーズとして、新しい楽曲のリハーサルを重ねる入念さ。
 

Zep_1

 
とにかく、「レッド・ツェッペリンⅠ」に収録された楽曲は全て、当時、絶対に売れる「売れ筋」を入念に分析し、その「売れ筋」の音的要素を全て詰め込んだ「用意周到さ」が素晴らしい。ロックンロールに必須な「印象的なリフとフレーズ」、当時絶対的人気を誇った「ブルース調」、そして、まだまだ根強い人気を維持していた「サイケディックな曲調」がしっかり詰まっている。

売れないはずないよな〜。でも、ゼップの素晴らしいところって、当時の「売れ筋」の全てを踏襲しているんだが、今の耳で聴いても、古さを感じないこと。どころか、新しい発見があったりするところ、これって、今でもイケるんじゃないの、と思わせる「音の普遍性、先進性」が素晴らしい。

今でも冒頭出だしの「Good times bad times」のイントロのリフを聴くだけでワクワクするし、「Dazed and confused」の怪しさに惚れ惚れし、「Communication breakdown」の疾走感にドキドキする。

やっぱり、ゼップは、僕にとって、永遠の、最大の「ロック・スター」だということを再認識した次第です。
 
 
 
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