2024年7月 4日 (木曜日)

「後半のペッパー」の最初の傑作

天才アルト・サックス奏者、アート・ペッパー。1972年だったか、シナノンを正式に出所、ペッパーの「活動後期」が始まる。

そして、1975年8月、このケーニッヒ率いるコンテンポラリー・レーベルと契約を交わし、復帰後初のスタジオ録音を行う。『Living Legend』である。復帰後第一弾であるが故、慎重に誠実に着実にアルト・サックスを吹き進めていて、「後半のペッパー」の実力の半分くらいしか出ていないのがもどかしい。それでも、復帰後第一弾のリーダー作としては及第点。

Art Pepper『The Trip』(写真左)。 September 1976年9月15–16日の録音。1977年のリリース。ちなみにパーソネルは、Art Pepper (as), George Cables (p), David "Happy" Williams (b), Elvin Jones (ds)。

前作『Living Legend』から、バックのリズム・セクションは総入れ替え。目立つところでは、ピアノは後に”盟友”となるジョージ・ケイブルス。ドラムはポリリズミックなレジェンド・ドラマー、エルヴィン・ジョーンズ。

この「活動後期」のリーダー作第2弾で「後半のペッパー」のスタイル全開。「活動前期」のスタイルに比べて、覇気溢れアグレッシヴ、硬派で力感溢れるアドリブ展開、そして、時々、フリーにアブストラクトにブレイクし、スピリチュアルな響きを振り撒いたりする。

が、この盤での演奏については、決して感情のままに吹きまくるのでは無い。しっかり感情をコントロールし、抑制を効かせたフリーなブレイクダウン。端正でモーダルで、ハードバップな要素とフリーな要素が程よくハイブリッドした、当時のハードバップな演奏のトレンドにしっかり追従した、メインストリーム志向の純ジャズな展開。
 

Art-pepperthe-trip

 
基本はハードバップ、モーダルに展開し、時々、フリーにスピリチュアルにブレイクする。モーダルな展開は流麗でペッパーならではの展開。以前、どこかで聴いたモーダルな展開ではない。明らかに、ペッパーのオリジナル。フリーにスピリチュアルにブレイクするところは、しっかり感情コントロールされ、抑制が効いたもの。

ケイブルスのピアノとの相性が抜群に良い。「後半のペッパー」の特質を咄嗟に理解し、ペッパーと同様に「覇気溢れアグレッシヴ、硬派で力感溢れるアドリブ展開、そして、時々、フリーにアブストラクトにブレイクし、スピリチュアルな響きを振り撒く」ケイブルスのピアノは見事。

そこに、エルヴィンのポリリズミックはドラムが、様々なニュアンスのアクセントを付けていく。この盤でのエルヴィンのドラミングの貢献度は高い。

我が国の評論家筋から、なぜか「コルトレーンの物真似」なんていう難癖をつけられ、何かと問題にされる「後半のペッパー」盤だが、選曲も良く、それぞれの曲想に応じた、様々な表現を聴かせてくれるペッパーのアルト・サックスは「本物」である。

端正で、モーダルな展開のいマージネーションがユニークで豊か、抑制の効いたフリーなブレイク。この盤のペッパーのアルト・サックスは唯一無二であり、コルトレーンの物真似では決して無い。どこがコルトレーンの物真似なのか、良く判らない。

「後半のペッパー」は、「前半のペッパー」に、覇気溢れアグレッシヴ、硬派で力感溢れるアドリブ展開を付加し、モーダルで、ハードバップな要素とフリーな要素が程よくハイブリッドした、「前半のペッパー」からアップグレードしたペッパーである。そんな「後半のペッパー」の最初の成果が、この盤に溢れている。
 
 

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2024年7月 2日 (火曜日)

復帰後ペッパーの初リーダー作

天才アルト・サックス奏者、アート・ペッパーの活動時期について、薬物中毒者の為のリハビリテーション施設シナノンで過ごしたブランクの時期を境に、シナノン出所後を「後半のペッパー」とするのだが、確か、シナノンを正式に出所したのは1972年だったか、それでも出所後、そんなには世の中は甘く無かった訳で、すぐにはジャズ・シーンに戻れなかった。

それでも、シナノン療養所に入っていた時に、コンテンポラリー・レーベルの総帥プロデューサー、レスター・ケーニッヒがペッパーを訪問、復帰するよう励ました、という逸話が残っている。そして、ペッパーはその恩義に報いる様に、1975年8月、このケーニッヒ率いるコンテンポラリー・レーベルと契約を交わし、復帰後初のスタジオ録音を行う。

Art Pepper『Living Legend』(写真左)。1975年8月9日の録音。ちなみにパーソネルは、Art Pepper (as), Hampton Hawes (ac-p, el-p), Charlie Haden (b), Shelly Manne (ds)。ペッパーのワンホーン・カルテット。バックのリズム・セクションは、ウエストコースト・ジャズのレジェンド・ミュージシャンで固めている。ペッパーからすると、この人選はリラックス出来ただろう。ケーニッヒの粋な計らいである。

ここでのペッパーの吹奏は「後半のペッパー」のスタイル。覇気溢れアグレッシヴ、硬派で力感溢れるアドリブ展開、しかし、フリーにアブストラクトにブレイクダウンはしない。復帰後第一弾、しかも、有力ジャズレーベルのコンテンポラリーでの録音。失敗は許されない。と言って、「昔の名前で出ています」風に、ウエストコースト・ジャズのマナーに則った、流麗で歌心溢れる、聴いていて心地良く、心地良くスイングする「前半のペッパー」は、プロとして出来ない。
 

Art-pepperliving-legend

 
昔の「前半のペッパー」の雰囲気を少し漂わせながら、慎重に誠実に着実に、覇気溢れアグレッシヴ、硬派で力感溢れるアドリブ展開という「後半のペッパー」のスタイルで吹き進めるペッパーが愛おしい。本当は、フリーにアブストラクトにブレイクダウンし、スピリチュアルな響きを振り撒いたりしたいのだが、復帰後初のリーダー作である。とても慎重に吹き進めるペッパー。気持ちは判るなあ。

慎重に誠実に着実に、覇気溢れアグレッシヴ、硬派で力感溢れるアドリブ展開しているが、そのパフォーマンスの内容は良い。テクニック的にも「前半のペッパー」と比べて遜色は無いし、アドリブ・フレーズの流麗さについては、「前半のペッパー」を彷彿とさせる部分も多々登場する。ブロウが覇気溢れアグレッシヴ、硬派で力感溢れる内容に変化しているので、「前半のペッパー」をなぞっているのでは無い。この辺りにペッパーの矜持を強く感じる。

バックのリズム・セクションも「後半のペッパー」のスタイルを理解して、なかなか躍動感溢れるパフォーマンスで、ペッパーを支え鼓舞する。ホーズのエレピもなかなか味があって、そのホーズのエレピに絶妙に絡む、ベースの哲人ヘイデンのパフォーマンスも聴きもの。ドラムのマンは変幻自在なドラミングで、ペッパーの様々な表現に対して、的確に最適なリズム&ビートを供給する。

シナノン出所後、有力レーベル下での初のリーダー作なので、ペッパーは、とにかく慎重に誠実に着実にアルト・サックスを吹き進めていて、「後半のペッパー」の実力の半分くらいしか出ていないのがもどかしいが、テクニック含めて、水準以上のブロウをキープしているところは、さすが、天才アルト・サックス奏者、アート・ペッパーである。復帰後第一弾のリーダー作としては及第点だろう。
 
 

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2024年7月 1日 (月曜日)

ペッパーの復活直前のライヴ音源

さて、いよいよ、後期のアート・ペッパーのリーダー作を記事に上げていこうかと思う。

アート・ペッパーの活動時期は大きく2つに分かれる。1960年代後半、薬物中毒者の為のリハビリテーション施設シナノンで過ごしたブランクの時期を境に、1950年代~1960年代前半の「前半のペッパー」とする。そして、麻薬禍からの復活、後半のカムバック後、1970年代~亡くなる1982年までを「後半のペッパー」としている。

Art Pepper 『I'll Remember April : Live at Foothill College』(写真左)。1975年2月14日、Los AltosのFoothill Collegeのジムでの録音。ちなみにパーソネルは、Art Pepper (as), Tommy Gumina (polychord), Fred Atwood (b), Jimmie Smith (ds)。アート・ペッパーのワンホーン・カルテット。ペッパーのパフォーマンスの様子が良く判る演奏編成。

1960年代の終わりには、麻薬禍からの回復ステージに入ってはいたが、現在、正式盤として残された音源は、1968年11月録音の『Live at Donte's, 1968』。その後、この1975年の『I'll Remember April』まで、6年以上、残された録音は無い。このロスアルトスのフットヒル・カレッジのジムでの録音は、コンテンポラリー・レコードと契約する直前のライヴ録音になる。

まだ、有力なジャズ・レーベルと契約していない状態。ペッパー自体、ジャズ・シーンからも忘れられた存在なので、バックのメンバーはほぼ無名のミュージシャンばかり。よって、バッキングの演奏レベルは酷くは無いが中程度。
 

Art-pepper-ill-remember-april-live-at-fo  

 
キーボードはシンセで弾きまくっていて、1970年代の純ジャズの悪いところが揃っている。そして、録音場所が大学のジムらしく、録音状態は良くない。雑音が、というよりは、音がモワンと変に広がって、変なエコーがかかっている状態。

しかし、である。フロント1管のアート・ペッパーのアルト・サックスのパフォーマンスが素晴らしく良いのだ。やはり、シャバの空気はウマかったのか(笑)、覇気に満ちたノリノリの吹奏を聴かせてくれる。但し、活動時期の前半、ウエストコースト・ジャズのマナーに則った、流麗で歌心溢れる、聴いていて心地良く、心地良くスイングするペッパーの吹奏では全く無い。

覇気溢れアグレッシヴ、硬派で力感溢れるアドリブ展開、そして、時々、フリーにアブストラクトにブレイクダウンし、スピリチュアルな響きを振り撒いたりする。これを、以前では「コルトレーンの物真似」と切り捨てられているが、それは極端な評価だろう。フリーにアブストラクトにブレイクダウンはするが、そのフレーズもコルトレーンとは異なる。加えて、特にテーマ部の吹奏では、活動期前半の流麗で歌心溢れるフレーズもしっかり出てくる。

コルトレーンの物真似、というよりは、プレイする時点での感性に正直に従い、硬派にアグレッシヴに、フリーにアブストラクトに展開する側面を、活動期前半の「流麗で歌心溢れる、聴いていて心地良く、心地良くスイングする」ペッパーにアドオンしたとした方がしっくりくる。コルトレーン流に宗旨替えしたのではなく、アルト・サックス奏者としてアップグレードして、表現の幅が大きく広がった、と評価すべきかと思う。

そして、1975年8月、コンテンポラリー・レコードと契約し、活動期後期の最初のスタジオ録音盤『Living Legend』をリリースし、ペッパーは、やっと麻薬禍からの復活を遂げることになる。
 
 

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2024年6月26日 (水曜日)

良い雰囲気 ’The Heavy Hitters”

今年も、雑誌ジャズ批評の「オーディオ・ディスク大賞」にノミネートされたアルバムを聴く季節がやってきた。「オーディオ・ディスク大賞」は毎年、雑誌ジャズ批評の3月号に掲載されるもので、昨年度のジャズの新盤の振り返りになり、落穂拾いにもなる、ジャズ盤コレクターの我々にとって、とっても有難い記事である。

『The Heavy Hitters』(写真左)。2022年5月8, 9日、Rudy Van Gelderスタジオでの録音。ちなみにパーソネルは、Eric Alexander (ts), Vincent Herring (as), Jeremy Pelt (tp), Mike LeDonne (p), Peter Washington (b), Kenny Washington (ds), Guest: Rale Misic (g)。「The Heavy Hitters」は、この演奏ユニットの名前らしい。

アレキサンダーのテナー・サックス、ハーリングのアルト・サックス、ペルトのトランペットが3管フロントのセクステット編成(1曲だけギターがゲストで入る)。テナーのエリック・アレキサンダーは1990年代後半、我が国でもレコード会社がプッシュしていた時期があったが、あまり人気が出ず、いつの間にか忘れ去られた存在になっているが、米国東海岸では、コンスタントにリーダー作をリリースしている中堅ジャズマンである。
 

The-heavy-hitters

 
この盤でも、アレキサンダーのテナーは良い音を出している。そしてのフロントの相棒の一人、ヴィンセント・ハーリングのアルトもとても良い音を出している。フロント管で一番年下のペルトのトランペットもガッチリ健闘している。演奏内容、雰囲気は「ネオ・ハードバップ」。1960年代のハードバップを振り返ること無く、現代の感覚でハードバップ・フォーマットの演奏を展開している。

フロント3管の基本は「バップ」。ジャズの伝統にしっかり軸足を据えた「バップな吹き回し」をベースに、ブルージー&ジャジーなユニゾン&ハーモニー、流麗で聴かせるアレンジ、粋で鯔背なアドリブ・フレーズを基本とした「ネオ・ハードバップ」を展開している。現代のストレート・アヘッドな、モーダルな純ジャズ。ワシントン兄弟を擁したリズム・セクションも、明確に「現代のネオ・ハードバップ」らしい、リズム&ビートを叩き出していて立派だ。

フロント3管なので、どこか1960年代の3管フロント時代のアート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズを彷彿とさせる週間もあって(それでも出てくる「音」は新しい感覚なんだが)思わずニンマリ。良いメンバーが集ったのであろう、真摯で誠実な「ネオ・ハードバップ」な演奏が実に爽やか。耳にもたれない、正統派「ネオ・ハードバップ」な演奏集。好盤です。
 
 

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2024年6月23日 (日曜日)

ジャズ喫茶で流したい・271

グローヴァー・ワシントンJr.(Grover Washington Jr.、以下「ワシントンJr.」と略)は、スムース・ジャズの父、フュージョン・ジャズにおけるサックスの帝王と呼ばれていたが、それ故、彼の名前を出すと「ああ、コマーシャルでソフト&メロウな、フュージョン・サックスね」と、結構、低く見られることが多かった。大体、そういう輩は、ワシントンJr. のサックスをちゃんと聴いていない。失礼千万である。

Grover Washington, Jr.『Then and Now』(写真左)。1988年の作品。ちなみにパーソネルは以下の解説の通り、3つのセッションに分かれる。

注目は、1曲目のロン・カーター作の「Blues for D. P.」、2曲目のハービー・ハンコック作の「Just Enough」、5曲目のワシントンJr.作の「Lullaby for Shana Bly」のセッション。ワシントンJr.のサックスのワンホーンに、ハンコックのピアノ、カーターのベース、スミスのドラムの、バリバリ純ジャズ系の超一流リズム・セクションがバックを固める。

そう、これが、素晴らしい、メインストリーム志向の純ジャズな演奏なのだ。力感溢れる、歌心溢れる、流麗で切れ味の良いサックス。これ、ワシントンJr. のリーダー作と知らずに聴いたら、この素晴らしいサックス、誰だ、となる。

そして、ばりばりとハードバップ風だが、新しい響き満載のバッキングを弾き進めるピアノ、これも、誰だ、となる。骨太のアタッチメントで増幅されたベース、これは、もしかしたら、ロン・カーターか、と思うが、そんなことは無いだろうと思い直す、そして、この新しい響きを宿したポリリズミックなドラム、これも、誰だ、となる。

この素晴らしい、メインストリーム志向の純ジャズな演奏のパーソネルは、 Grover Washington Jr. (sax), Herbie Hancock (p), Ron Carter (b), Marvin "Smitty" Smith (ds)。1曲目の「Blues for D. P.」にだけ、Grady Tate (ds, track: 1) がゲストに加わる。

次に注目するのが、4曲目のトミー・フラナガン作の「Something Borrowed, Something Blue」、7曲目、デューク・エリントンの「In a Sentimental Mood」の、サックスとピアノのデュオ。これがまた、正統派ハードバップなデュオ演奏で、この洒脱で小粋でバップなピアノは誰だ、となる。そして、正統派ハードバップなサックスが、そんなピアノに相対する。堂々とした切れ味の良いサックス。これ誰だ、となる。
 

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この素晴らしい、メインストリーム志向の純ジャズなデュオ演奏のパーソネルは、Grover Washington Jr. (sax), Tommy Flanagan (p)。

残りの3曲目「French Connections」、6曲目「Stolen Moments」、8曲目の「Stella by Starlight」は、有名なジャズ・スタンダード曲。このスタンダード曲を、コンテンポラリー・ジャズ志向のフュージョンな演奏で、新しい解釈を表現している。これが意外と見事で、これって、純ジャズ復古後の「ネオ・ハードバップ」な演奏かな、と思う。誰がやってるんだ、となる。

このコンテンポラリー・ジャズ志向のフュージョンな演奏で、ハードバップやるパーソネルは、Grover Washington Jr. (sax), Igor Butman (ts), James "Sid" Simmons (p), Richard Lee Steacker (g), Gerald Veasley (5-string el-b), Darryl Washington (ds), Miguel Fuentes (perc)。

この『Then and Now』は、ワシントンJr. の純ジャズ盤である。メインストリーム志向の純ジャズな演奏で固められていて、その演奏も、当時の純ジャズ復古後の、新伝承派の新しいハードバップな解釈と比較しても、勝るとも劣ることのない、正統派な純ジャズな演奏が、コンテンポラリー・ジャズ志向のフュージョンな響きを前提で演奏されている。

これが、1960年代のモーダル演奏の響きに戻った、新伝承派の新しいハードバップの解釈とは正反対のアプローチで、フュージョン・ジャズの演奏スタイル、響き、要素を「正」と捉えて、ワシントンJr. は、メインストリーム志向の純ジャズを展開している。

今の耳で聴くと、これって「正解」なアプローチで、このフュージョン・ジャズの演奏スタイル、響き、要素を「正」と捉えているところは、現代の「ネオ・ハードバップ」に直結するところで、この盤に詰まっているスタンダード曲の演奏は、不思議と古さを感じない。

ワシントンJr. のサックスは正統派なもの。この盤に詰まっている、素晴らしいサックスの吹奏は、ワシントンJr. のサックスの実力の確かさを証明する。ワシントンJr. のサックスは、テクニックに優れ、歌心満載、特に流麗で爽快感のあるアルト・サックスは個性的でクセになる。この盤での、純ジャズなパフォーマンスは見事という他ない。

今までのジャズ盤紹介本でも、ジャズ雑誌でも、はたまた、ネットのジャズ記事でも、この盤の話題はほとんど見かけない。しかし、この盤は、ワシントンJr. が純ジャズに取り組んだ名盤だと僕は評価している。良いアルバムです。
 
 

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2024年6月22日 (土曜日)

ワシントンJr.の『Mister Magic』

フュージョン・ジャズとか、スムース・ジャズについて語ると、どうもウケが悪い。でも、ウケ狙いでブログ記事をアップしている訳では無いのだが、フュージョン・ジャズにも、スムース・ジャズにも「良い音楽」という類の好盤が沢山ある。我がヴァーチャル音楽喫茶『松和』では、フュージョン・ジャズ、スムース・ジャズも、きっちり「守備範囲内」なので、適宜、好盤をご紹介している。

グローヴァー・ワシントンJr.(Grover Washington Jr.、以下「ワシントンJr.」と略)。スムース・ジャズの父、フュージョン・ジャズにおけるサックスの帝王。ソフト&メロウなフュージョンの代表盤『Winelight』が大ヒットしたことから、軟弱ジャズ、商業主義ジャズと揶揄されることが多々あった ワシントンJr. だが、生前に残したリーダー作については、「良い音楽」の類の、水準以上の優れた内容のものばかり。

Grover Washington Jr.『Mister Magic』(写真左)。1974年の作品。ちなみにパーソネルは、Grover Washington Jr. (sax), Bob James (ac-p, Fender Rhodes, arr, cond), Eric Gale (g), Phil Upchurch (b, track:1), Gary King (b, track:2-4), Harvey Mason (ds), Ralph MacDonald (perc)。プロデューサーは Creed Taylor。 収録曲全4曲。トータル33分弱と収録時間は短いが、内容は濃い。

この『Mister Magic』は、クロスオーバー&フュージョン・ジャズ志向なワシントンJr. を捉えたものだが、クロスオーバー&フュージョン・ジャズ志向の「源」は、ボブ・ジェームスのアレンジと、バックバンドの演奏内容にある。それほど、この盤での、ボブ・ジェームスのアレンジは秀逸。メインストリーム志向のコンテンポラリー・ジャズとしても良い、軟弱ジャズや商業主義ジャズの欠片も無い、硬派で真摯で実直なアレンジはアーティステックですらある。
 

Grover-washington-jrmister-magic

 
ワシントンJr. のサックスは正統派なもの。スムース・ジャズの父、フュージョン・ジャズにおけるサックスの帝王なんてニックネームがあるので、「ワシントンJr. のサックスって、純ジャズの名手達と比べるに値しないんだろう」と思うジャズ者の方々も多いかと思うが、どうして、ワシントンJr. のサックスは正統派で確かなもの。テクニックに優れ、歌心満載、特に流麗で爽快感のあるアルト・サックスは個性的でクセになる。

ボブ・ジェームスの独特のフレーズと音の重ね方を伴ったローズが、そこはかとなく趣味の良いファンクネスを漂わせ、ゲイルのソウルフルで歌心溢れるフレーズとカッティングが、フュージョン・ジャズな雰囲気を増幅させる。メイソンの端正で余裕溢れるドラミングとマクドナルドのパーカッションが洒脱でアーバンな雰囲気を醸し出し、アップチャーチとキングのベースが、ソリッドでファンキーなビートを供給する。

アルバム全体の内容は「ジャズ・ファンク」の一言では括れない。スピリチュアル・ジャズな要素、R&Bな要素、ジャズ・ファンク&ジャズ・ロックな要素、ニュー・ジャズっぽいプログッシヴな響きを、効果的に交わり融合させた、クロスオーバー&フュージョン・ジャズ。当時として、新しい響き溢れる、メインストリーム志向のコンテンポラリー・ジャズである。

ちょっと趣味の悪い、ワシントンJr. のアップのジャケットで損をしているアルバムだが、ビルボード200で10位、R&Bとジャズのチャートででそれぞれ1位を獲得した、実績ある超人気盤。しかし、よくこのジャケットでこれだけ売れたなあ、と改めて思う(笑)。ジャケには我慢が必要だが、その他は文句無しのワシントンJr. 初期の名盤です。
 
 

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2024年5月16日 (木曜日)

”A&Mのデスモンド” の傑作盤

故あって、A&Mレコードの3000 series のアルバムを聴き直している。A&Mレコードの3000 series の諸作は、クロスオーバー・ジャズの範疇だと思うが、それぞれのアルバムのパーソネルを見渡すと、大方、ハードバップ時代から活躍してきた一流ジャズマンを起用している。

ハードバップ時代から活躍してきた一流ジャズマンが、優れたアレンジに乗って、エレ・ジャズをバックに、ジャズオケをバックに、聴き心地の良い、聴き応えのある、イージーリスニング志向のジャズをやる。しかし、イージーリスニング志向だからと言って、聴くに優しい、甘々のジャズかと言えば、そうでは無い。

さすが、ハードバップ時代から活躍してきた一流ジャズマンである。それぞれの演奏のレベルは高く、一本しっかりと筋が通っている。意外と硬派な「イージーリスニング志向のコンテンポラリー・ジャズ」を展開しているから隅に置けない。特に、A&Mレコードの3000 series のアルバムを聴いてみると、それがよく判る。

Paul Desmond『Summertime』(写真左)。Paul Desmond (as), Herbie Hancock (p), Ron Carter (b), Leo Morris = Idris Muhammad (ds) がコア・メンバー。ここに、曲毎にゲストが入る。主だったところでは、Mike Mainieri (vib), Joe Venuto (marimba), Airto Moreira (perc), ギターはリズム楽器に徹している。そして、ホーンがメインのジャズオケがバックに控える。アレンジは、Don Sebesky。

「Someday My Prince Will Come」や「Autumn Leaves」など、有名スタンダード曲が選曲され、レノン=マッカートニーの「Ob-La-Di, Ob-La-Da」のカバーがあったりで、これだけで、甘々のイージーリスニング・ジャズと判断して聴くのを止めてしまうジャズ者の方もいるだろう。
 

Paul-desmondsummertime  

 
しかし、聴けば判るが、有名スタンダード曲については、耳新しい、新鮮なアレンジが施され、手垢が付いた感じが全くない。そんな優れたアレンジの下、デスモンドの柔らかで硬派なアルト・サックスが、唄うが如く、囁くが如くの素敵なフレーズを吹き上げる。

レノン=マッカートニーの「Ob-La-Di, Ob-La-Da」のカバーだって、囁くが如くのテーマ部のアレンジも秀逸、アドリブ部については、メインストリーム・ジャズのど真ん中を行く、素晴らしいアドリブ・パフォーマンスを展開する。これは、イージーリスニング志向では全く無い。これは「純ジャズ」なアドリブである。

ラストの、これまた、有名スタンダード曲、タイトル曲の「Summertime」については、これが凄い。バックのリズム・セクションに、ハンコックのピアノ、ロンのベース、モリスのドラム。そこに、フロント1管で、デスモンドのアルト・サックス。そして、出てくる演奏は、ストイックな変拍子&モード・ジャズ。

ハンコックのモーダル・ピアノが迫力満点、そこに、ロンのベースが呼応するように追従する。モリス(イドリス・ムハンマド)のドラムが切れ味の良い変拍子を叩き出す。そこに、耳新しい、モーダルなアルト・サックスのデスモンドが吹きまくる。この『Summertime』は、立派な「メインストリームな純ジャズ」である。

全編に漂う雰囲気は「硬派なイージーリスニング志向のコンテンポラリー・ジャズ」、時々「メインストリームな純ジャズ」。収録曲の曲名見ると、ちょっと聴くのをためらってしまうかもしれないが、この盤、デスモンドの傑作の一枚だと思う。
 
 

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2024年3月25日 (月曜日)

聴かせる Jimmy Smith Trio + LD

1950年代から1960年代のブルーノート・レーベルは、プロデュースが大変優れていると感じる。セッションのジャズマンのブッキングなど、その対象となるリーダー作が、どの様な「志向」の演奏内容にするかによって、メンバーを厳選している。そして、その演奏の「志向」に則った演奏を実現する。このブルーノートの優れたプロデュースが数々の名盤を生み出している。

『Jimmy Smith Trio + LD』(写真左)。1957年7月4日の録音。ちなみにパーソネルは、Jimmy Smith (org), Lou Donaldson (as, tracks 1–2, 4, 6), Eddie McFadden (g), Donald Bailey (ds)。当時の売れっ子オルガニスト、ジミー・スミスのトリオに、アルト・サックスのベテラン職人、ルー・ドナルドソン(以降「ルーさん」)がフロント管として客演する格好のカルテット編成。

録音時点で、ジミー・スミスは29歳、ルーさんは31歳。両人とも実績十分の中堅ジャズマン。どちらも職人気質のジャズマンでプライドも高く、自分が一番前に出たがる。いわゆる「一国一城の主」タイプで、同じレベルのジャズマン同士、対等な立場での共演は好まないタイプなんだが、この盤では一期一会の共演が実現している。

スミス、ルーさん、どちらも前に出たがるタイプみたいなんだが、この盤では「前へ出たがり」同士がぶつかることなく、お互いの音をしっかり聴きながらの、心地良いテンポ、雰囲気のインタープレイが展開されている。ジェントルなトーンで、流麗でファンキーな、とても聴き心地の良いオルガン・ジャズを展開している。
 

Jimmy-smith-trio-ld

 
スミスのオルガンは、特徴である「切れ味の良い攻撃的な」オルガンを封印、ルーさんのアルト・サックスのバッキングに徹している。自分のソロの番になっても、オルガンのボリュームを上げて、ガンガンに弾きまくることはない。あくまで、ジェントルなトーンで、流麗でファンキーな、とても聴き心地の良いオルガンを弾き進める。

ルーさんのアルト・サックスは、お得意の熱量の高いアグレッシブな「ビ・バップ」風の吹き回しは封印、スミスのオルガンのバッキングを損なうことなく、スミスのオルガンに歩調を合わせる様に、ジェントルなトーンで、流麗でファンキーな、とても聴き心地の良いアルト・サックスを吹き進める。

スミス、ルーさん共に、双方の一番の「持ち味」を封印し、グループサウンズ優先、底に小粋なファンクネスを忍ばせつつ、ムーディーで流麗なオルガン・ジャズを展開している。アレンジも優秀で、まるで、ウエストコースト・ジャズにおける上質のオルガン・ジャズの様な雰囲気。いわゆる「聴かせる」オルガン・ジャズとして、聴き手にしっかりアピールする。

しかし、この盤、録音当時は「お蔵入り」。当時のブルーノートお得意の「理由不明のお蔵入り」盤となっている。今でもなぜお蔵入りなのかが良く判らない。それでも、1985年、我が国においてのみ、発掘リリースされ、今ではサブスク・サイトでも鑑賞することが出来る。この盤、後の「イージーリスニングなソウル・ジャズ」としても愛聴することが出来る優れもの。発掘リリースされて良かった、と改めて思う、今日この頃である。
 
 

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2024年3月19日 (火曜日)

未知のジャズ好盤 『Collections』

アート・ペッパーは、僕のお気に入りのアルト・サックス奏者の一人。ジャズを本格的に聴き始めた頃、 『Art Pepper Meets The Rhythm Section』に出会って以来、長年、ずっと「お気に入り」。

最近、当ブログにアルバム評をアップしたリーダー作を、ディスコグラフィーに照らし合わせてチェック。今回、この盤で、ペッパー前期(麻薬禍で収監され活動を停止した時期以前)の盤をほぼ押さえることができた。

Red Norvo, Art Pepper, Joe Morello and Gerry Wiggins『Collections』(写真左)。1957年1月3日、ロスでの録音。Red Norvo (vib), Art Pepper (as,on tracks 2, 5, 7 & 10, ts on track 1), Howard Roberts (g), Gerry Wiggins (p), Ben Tucker (b), Joe Morello (ds)。パーソネルを見渡し、この盤の音を聴けば、基本的に米国西海岸ジャズである。

この盤は一般的には知られていない盤だと思う。が、昔のジャズ本を紐解くと、スイングジャーナル1974年4月臨時増刊『幻の名盤読本』に、この盤の紹介がある。ただし、デイヴ・ブルーベックの相棒、名ドラマーの「ジョー・モレロ」の初リーダー作として、である。

演奏を聴いていて、そうかなあ、と思う。この盤のセッションにはリーダーはいなかったのではないか。演奏者が平等にソロ・パフォーマンスのスペースを与えられていて、演奏の基本は西海岸ジャズ。しっかりアレンジされ、そのアレンジに則った演奏である。モレロのリーダーとしての「音の方向性」の指示の結果とは思えない。
 

Red-norvo-art-pepper-joe-morello-and-ger

 
レッド・ノーボのヴァイブ、ハワード・ロバーツのギター、ジェリー・ウィギンスのピアノ、ベン・タッカーのベース、ジョー・モレロのドラムのクインテットに、アート・ペッパーがサックスでフロント参加、収録全10曲中、5曲に参加するという構成。

クインテットのみの演奏についても溌剌とした、内容充実な西海岸ジャズであるが、5曲のペッパーの参加が、さらにこの盤の演奏内容を充実させている。それほどに、ペッパーのパフォーマンスは充実している。

1曲目のペッパーの自作曲「Tenor Blooz」では、ペッパーはテナー・サックスを吹いている。ペッパーがテナーを吹くのか、とも思うのだが、出てくるフレーズは明らかに「ペッパー節」。ただ、テナーの音程での「ペッパー節」はちょっとうるさく響いて、僕には「トゥー・マッチ」(笑)。張り切っているんでしょうが、ねえ。

しかし、本業のアルト・サックスに持ち替えた残りの参加4曲、「You're Driving Me Crazy」「Pepper Steak」「Yardbird Suite」「Straight Life」では、流麗でユニーク、聴き応えのある、素晴らしいアドリブ・フレーズを展開する。とりわけ、スタンダード曲でのパフォーマンスは秀逸。十八番の「Straight Life」は見事。

「イントロ」というマイナー・レーベルからのリリースで、典型的な西海岸ジャズのジャム・セッション盤だが、ペッパー参加が素晴らしいところから「幻の名盤」して、以前、注目されていた盤。ペッパーのディスコグラフィーにも、リーダー作の範疇に当盤のタイトルが上がっているものが多い。

今回、久々に見つけて聴き直してみたが、「名盤」というほどではないにしろ、内容充実の典型的な西海岸ジャズに、ペッパーのサックスが秀逸。「未知のジャズ好盤」として、鑑賞に十分耐える内容。楽しめました。
 
 

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2024年3月18日 (月曜日)

ドルフィーの本質 『Out There』

エリック・ドルフィーはアルト・サックス奏者。この人の吹くフレーズは、一聴すればすぐに「これは変だ」と感じるはずだ。この「これは変だ」は、ジャズ者初心者の方々のみならず、音楽を趣味で聴く人ならば感じるはず。それだけ、このドルフィーの吹くアルトは「並外れた」個性の塊である。

このドルフィーの「これは変だ」は、オーネット・コールマンの類の「変だ」では無い。オーネットは、従来ジャズの決め事の反対をやることによって、ジャズの中でやってはならないことをやることによって、「フリーなジャズ」として従来ジャズからの解放にチャレンジした。

しかし、ドルフィーは違う。ドルフィーにはちゃんとした「独自の法則や決め事」があって、その「独自の法則や決め事」に従って、調子を外したり、音程を上げ下げしたり、ドロドロとして旋律を展開しているのだ。伝統的な技法をきちんと押さえつつ、どこまで自由にアドリブ・フレーズを展開出来るのか。ドルフィーは、その一点に集中している。

Eric Dolphy 『Out There』(写真左)。1960年8月15日の録音。ちなみにパーソネルは、Eric Dolphy (as, fl, cl, bcl), Ron Carter (vc), George Duvivier (b), Louis Hayes (ds)。ドルフィー、2枚目のリーダー作。旋律楽器が全く無い、ピアノレスでドルフィーのワン・ホーンの変則カルテット。バックのリズム隊は、デュヴィヴィエのベースとロンのチェロ、ロイ・へインズのドラム。

この2枚目のリーダー作は「伝統の範囲内」での「従来ジャズの法則や決め事」に乗っ取ったドルフィーを捉えた記録。「伝統の範囲内」での「従来ジャズの法則や決め事」は、ドルフィー独自のモード・ジャズの解釈として捉えている。

ドルフィーのジャズは、常人に理解できる「伝統の範囲内」での「従来ジャズの法則や決め事」に乗っ取った、ドルフィー独自のモード・ジャズの解釈に則ったジャズである。
 

Eric-dolphy-out-there

 
モード・ジャズが基本とは言え、マイルスのモード・ジャズの解釈とは「志向」が異なる。マイルスは、モードでより自由な即興演奏を可能にし、よりクールでヒップな「聴衆に訴求する演奏」を志向し実現したが、ドルフィーは、モード奏法の特徴を最大限に活用して、即興演奏の可能性を大きく広げ、それまでに無い即興フレーズを生み出すことを志向していた様に思う。

この盤では、そんなドルフィーの「モード奏法の特徴を最大限に活用して、即興演奏の可能性を大きく広げ、それまでに無い即興フレーズを生み出す」パフォーマンスが大きくクローズアップされている。旋律楽器が一つも無いこともそのドルフィーの「志向」に沿ったパーソネルだと理解している。

加えて、ドルフィー自ら、バスクラを吹き、フルートを吹くのも、そんなドルフィーの「志向」に則った、楽器による「即興演奏による自由度の獲得」なんだと思ったりする。事実、この盤では、ドルフィーは、バスクラについても、フルートについても、本業のアルト・サックスとは全く異なった即興演奏のアプローチと響きを獲得している。

この盤でのドルフィーは「前衛的」では全く無い。というか、元々ドルフィーは「前衛的」では無い。ドルフィーは、「伝統の範囲内」での「従来ジャズの法則や決め事」に乗っ取って「モード奏法の特徴を最大限に活用して、即興演奏の可能性を大きく広げ、それまでに無い即興フレーズを生み出す」ことに注力している。

その成果が、今までに聴いたことの無い、調子を外したり、音程を上げ下げしたり、ドロドロとして旋律だったりするので「前衛的」と勘違いするだけなのだ。

今一度、「前衛的」の定義の一つを。「常人には理解し難い、過激さや難解さ、奇抜さなどがあるものを表現する際に用いられる」。これは、オーネットのフリー・ジャズ、コルトレーンのフリー・ジャズには当てはまるが、「伝統の範囲内」での「従来ジャズの法則や決め事」に乗っ取ったドルフィーには当てはまらない。
 
 

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