2023年6月18日 (日曜日)

ペッパーとペイチのジャズ・オケ

アート・ペッパーの活動時期は2つに分かれる。1960年代後半、薬物中毒者の為のリハビリテーション施設シナノンで過ごしたブランクの時期を境に、1950年代〜1960年代前半の「前半のペッパー」と、後半のカムバック後、1970年代〜亡くなる1982年までの「後半のペッパー」とに分かれる。

「前半のペッパー」は、米国ウエスコトースト・ジャズの全盛期、米国西海岸を中心に活動している。当時のウエストコースト・ジャズの特徴は「聴かせるジャズ」。優れたアレンジを施し、ユニゾン&ハーモニー、アンサンブルは小粋に流麗に響く。

そんな「聴かせる」プロフェッショナルな演奏をバックに、フロント管はハイ・テクニックで歌心溢れる即興ソロをとる。聴き手に訴求する、聴き心地良く、聴き応えがあるジャズである。

『Art Pepper + Eleven』(写真左)。1959年3月と5月の録音。米国西海岸ジャズの主力レーベル、コンテンポラリー・レコードからのリリースになる。

ちなみにパーソネルは、Art Pepper (as, ts, cl), Pete Candoli, Al Porcino, Jack Sheldon (tp), Dick Nash (tb), Bob Enevoldsen (valve-tb, ts), Vincent DeRosa (french horn), Herb Geller, Bud Shank, Charlie Kennedy (as), Bill Perkins, Richie Kamuca (ts), Med Flory (bs), Russ Freeman (p), Joe Mondragon (b), Mel Lewis (ds), Marty Paich (arr, cond)。
 

Art-pepper-plus-eleven

 
マーティ・ペイチのアレンジの下、11人の共演者のをジャズ・オーケストラに、ビ・バップからクール・ジャズまで、ジャズ・スタンダード曲をメインに、アート・ペッパーがアルト・サックスを吹きまくった傑作。といっても、パーソネルを見ると、共演者は15人ほどいるみたいだが、マーティ・ペイチのアレンジによるジャズ・オーケストラをバックにしているのには変わりは無い。

アート・ペッパーのアルト・サックスは、マーティ・ペイチのバンド・アレンジと相性が良い。というか、ペイチがペッパーのアルト・サックスを最大限に引き立てるアレンジを考え抜いて、音にしたのではないか、と思えるほど、見事にペッパーのアルト・サックスを引き立てている。

「前半のペッパー」は、流麗かつメロディアスで歌心溢れるアドリブ・フレーズを吹きまくる、孤高のアルト・サックスといった風情がとても格好良かった。この盤でも、有名なジャズ・スタンダード曲を、ペイチの優れたアレンジのジャズ・オーケストラの演奏に乗って、素晴らしいパフォーマンスを聴かせてくれている。

米国ウエストコースト・ジャズの精鋭達が集ったバックのジャズ・オーケストラの演奏が霞んでしまうほど、この盤でのペッパーのアルト・サックスは唄っている。ペッパーお決まりのアクセント、そして、スッと伸びたブリリアントなトーンで聴く者を魅了する。
 
 

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2023年6月10日 (土曜日)

「前半のペッパー」の名盤の1枚

アート・ペッパーは、1960年代後半、薬物中毒者の為のリハビリテーション施設シナノンで過ごした。この長いブランクを境に、1950年代〜1960年代前半の「前半のペッパー」と、後半のカムバック後、1970年代〜亡くなる1982年までの「後半のペッパー」とに分かれる。最近、この「前半のペッパー」のリーダー作を聴き直している。

Art Pepper『The Art of Pepper』(写真左)。1957年4月の録音。ちなみにパーソネルは、Art Pepper (as), Carl Perkins (p), Ben Tucker (b), Chuck Flores (ds)。バックのリズム・セクションに、米国ウエストコースト・ジャズの名手が集う、アート・ペッパーのアルト・サックスの1管フロントの「ワンホーン・カルテット」編成。

オリジナル盤は、アラジン・レーベルへ録音されたものの同社の倒産により、オメガ・レコードより「オープンリール・テープ」で発売という形でリリースされた、とても珍しい音源。当然、リリースされた盤の数も少なく、当時から「幻の名盤」扱いだった珍品。我が国では、トリオ・レコードから、LP2枚に分けてリリースされ、CDでのリイシューでコンプリート盤が出されて、今では我々一般でも入手可能なっている。

ペッパーのアルト・サックスについては、名盤『Modern Art』に良く似た雰囲気。ペッパーのアルト・サックスは流麗そのもの。アドリブ・フレーズも創造性に富んでいて、聴いていてとても楽しい。特にブルース曲における、ペッパーのブルース・フィーリングは秀逸。ペッパーのアルト・サックスは、ファンキーというよりは「ブルージー」。ペッパーのアルト・サックスの個性を強烈に感じる。
 

Art-pepperthe-art-of-pepper

 
バックのリズム・セクションのパーソネルを見ると、米国ウエストコースト・ジャズの名手が控えていて、パーキンスのピアノ、タッカーのベース、フローレスのドラムと、西海岸ジャズらしい、洗練されて小粋で「聴かせる」リズム&ビートを繰り出している。そんな西海岸ジャズ独特のリズム&ビートに乗って、流麗で歌心溢れる「聴かせる」アルト・サックスを、ペッパーは吹きまくる。

ワンホーン・カルテットという編成もあって、この盤でのペッパーは、バックのリズム・セクションとの小粋なインタープレイを楽しむというよりは、自分自身のアルト・サックスを、西海岸ジャズがベースの中で、如何に流麗に、如何にテクニック良く、如何に「聴かせる」か、のみを追求している様に感じる。それだけ、このワンホーン・カルテット盤では、ペッパーのアルト・サックスが目立ちに目立っている。

ジャズ者ベテランの方々が言う「前半のペッパー」は円熟した流麗なメロディストなので良い、というのは、ペッパーは米国ウエストコースト・ジャズをメインに活動〜録音していたので、ウエストコースト・ジャズの個性である、しっかりアレンジされた、流麗で小粋で、聴衆に「聴かせる」ジャズ、を、ペッパーはアルト・サックスで実践していたからなのでは、と僕は思うのだ。

とにかく、この当時の「幻の名盤」であった『The Art of Pepper』は、幻ではなくなった今では「名盤」。米国ウエストコースト・ジャズの名手がリズム・セクションを担っている分、僕は、東海岸のリズム・セクションと組んだ、名盤の誉れ高い『Meets the Rhythm Section』よりも僕は内容は濃い、と思っている。ペッパーのみならず、バックのリズム・セクションも含めて、この盤は「前半のペッパー」を代表する名盤の1枚だと思う。 
 
 

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2023年6月 9日 (金曜日)

前半のペッパーの成熟を感じる

ジャズを本格的に聴き始めた頃、今を去ること40年以上前から、アート・ペッパーがずっとお気に入りのジャズマンである。振り返れば『Art Pepper Meets the Rhythm Section』(1957年, Contemporary)を聴いて、一発でお気に入りになった。そして『Among Friends』(1978年, Interplay)で確信に変わり、以来「ペッパー者」として、リーダー作を追いかけてきた。

アート・ペッパーは、1960年代後半を薬物中毒者のためのリハビリテーション施設シナノンで過ごした。この長いブランクを境に、前半のペッパーと後半のカムバック後のペッパーとに分かれる。

前半のペッパーは「米国ウエストコーストのハードバップ」で、後半のペッパーは「コルトレーン・マナーなモード・ジャズ」。ただし、流麗でハイテクニックな吹き回しは前後半共通で、どちらが優れているか、なんていう不毛な議論もあった様だが、前半のペッパーも、後半のペッパーも「ペッパーそのもの」。

Art Pepper『Intensity』(写真左)。1960年11月23–25日の録音。Contemporaryレーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Art Pepper (as), Dolo Coker (p), Jimmy Bond (b), Frank Butler (ds)。米国西海岸ジャズ時代、いわゆる「前半のペッパー」。ペッパーがフロント1管の「ワンホーン・カルテット」である。
 

Art-pepper_intensity

 
「前半のペッパー」は押し並べて、ペッパーのブロウだけを楽しめる内容のリーダー作が多いのだが、この盤はまさに「それ」。もともと「ワンホーン・カルテット」なので、ペッパーのアルト・サックスが目立つが、ピアノ以下のリズム隊は米国西海岸ジャズ畑からのメンバーだが少し地味なので、聴きどころは「ペッパーのアルト・サックス」のみ、な内容。

冒頭の「I Can't Believe That You're in Love with Me」を聴けば、ベースをバックにペッパーのアルト・サックスがスッと入ってきて、すぐにドラムが加わり、やがてピアノも加わり、バンド全体で、米国西海岸ジャズ独特の、聴き応えのあるアンサンブルへ展開。その後、ペッパーの流麗で力強く軽快なアドリブ・フレーズがブワーッと吹き上げられる。ペッパーのアルト・サックスの印象が強く残るアレンジと構成が見事。

他の曲でもペッパーのアルト・サックスは好調。お洒落で小粋で軽快なフレーズをバンバン吹き上げている。フレーズについては、ペッパーの手癖に近いものがメインなので、聴けば直ぐにペッパーだと判るし、この1960年の録音時点で、「米国ウエストコーストのハードバップ」なペッパーのアルト・サックスは成熟し切っている。

この盤を録音した頃は、ペッパーは既に重度の麻薬中毒状態で、さんざんな生活を送っていた時期。それでも、録音の時には何とかシャンとしていた様で、この盤でも、麻薬禍などという状況は微塵も感じさせること無く、お洒落で小粋で軽快なフレーズを好調に吹きまくっている。「前半のペッパー」の演奏家としての成熟を感じ取ることが出来る好盤だと思います。
 
 

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2021年8月17日 (火曜日)

僕なりのジャズ超名盤研究・3

「僕なりの超名盤研究」の第3回目。僕はジャズを聴き始めた頃から、アルト・サックスと言えば「アート・ペッパー(Art pepper)」がお気に入り。1925年、米国カリフォルニア出身、破滅型のジャズ・レジェンド。麻薬禍との葛藤の中、刑務所に出たり入ったり。そんな劇的な人生の中で、多くのジャズ名盤を残しつつ、1982年6月、56歳で鬼籍に入っている。

ペッパーのアルト・サックスは「力強くて流麗」。力感溢れる、しっかりとした吹きっぷりだが、出てくるアドリブ・フレーズは「流麗」。アルト・サックスがフルフルで良く鳴っている。ペッパーのアルト・サックスによる「力強くて流麗」なアドリブ・フレーズは、何時聴いても「惚れ惚れ」する。

1960年代後半、薬物中毒者のためのリハビリテーション施設シナノンに収監されるが、その前後で、ペッパーの演奏スタイルは180度変わるとされるが、僕はそうとは思わない。

シナノン収監前は、典型的な米国西海岸ジャズ、西海岸のハードバップなスタイル。シナノン収監後は、コルトレーンのフォロワーとして、フリーキー&スピリチュアルな吹奏が加わるが、どちらの演奏スタイルも根っ子は「力強くて流麗」なアルト・サックス。シナノン収監後は、演奏スタイルの幅が広がったと解釈すべきだろう。
 

Surf_ride

 
そんなペッパーのシナノン収監前の名盤が、Art Pepper『Surf Ride』(写真左)。1952年3月の録音。アート・ペッパーの初リーダー作である。ちなみにパーソネルは、Art Pepper (as), Hampton Hawes (p), Joe Mondragon (b), Larry Bunker (ds)。アート・ペッパーのアルトのワンホーン作である。

アルバムの内容は聴けば判る、典型的な米国西海岸ジャズ。ほど良いアレンジが施された「聴かせるジャズ」である。ペッパーの「力強くて流麗」なアルト・サックスが、この米国西海岸ジャズの特徴である「聴かせるジャズ」に拍車をかける。収録された全ての曲において、ペッパーのアルト・サックスの「力強くて流麗」な吹きっぷり、「力強くて流麗」なアドリブ・フレーズが印象に強く残る。

加えて、このアルバムの演奏を聴くと、米国西海岸ジャズの特徴と個性がとてもよく判る。良くアレンジされた構成。響きが心地良いユニゾン&ハーモニー。演奏の質は中音域を十分に活かして「軽やか」。アドリブ・フレーズは「小粋で洒脱」。ポップで聴き心地の良いアンサンブル。米国西海岸ジャズの好例としてもお勧め。

『Surf Ride』=「波乗り」=黄色ビキニのお嬢さん、的なイラスト・ジャケット。いや〜、飛び切り「アメリカン」である。初めて目にした時には「ドン引き」したなあ。が、このジャケットに臆すること無く、この盤はジャズ者万民の方々に聴いて欲しい超名盤である。
 
 
 
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  ・The Brothers Johnson『Light Up the Night』&『Winners』

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  ・『ヘンリー8世と6人の妻』を聴く

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  ・伝説の和製プログレ『四人囃子』

 
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2017年4月26日 (水曜日)

ジャズ喫茶で流したい・104

ジャズで「サックス」と言えば、テナー・サックスばかりでは無い。アルト・サックスにも優れたジャズメンが沢山いる。アルト・サックスは、テナー・サックスに比べると小ぶり。その分、担当する音階はテナーより高い。アルト・サックスはサックスの中で最も標準的な楽器とされる。

ジャズの世界で、そんなアルト・サックスの使い手と問われて、僕の頭の中に「いの一番」に浮かぶジャズメンは「アート・ペッパー(Art Pepper)」である。僕はジャズを聴き始めた、今を去ること40年前から、ずっと「アート・ペッパー」の大ファンである。とにかく、ペッパーのアルト・サックスは「テクニックに優れる」。

そして、音色がブリリアントで健康的な官能美がたまらない。加えて、鼻歌を歌うが如く、止めどなく出てくる、歌心溢れるアドリブ・フレーズ。豊かなイマージネーション、そして、誠実な吹きっぷり。どれを取っても「良い」。そんなペッパーのアルトが大好きだ。しかも、ペッパーのリーダー作には駄作が無い。どのリーダー作でもペッパーのアルトは「良く鳴っている」。

Art Pepper『Mucho Calor』(写真左)。タイトルはスペイン語で付けられているので、『ムーチョ・カロール(Mucho Calor)』と読んで欲しい。日本語表記ではなぜか『ムーチョ・カラー』という読み方が定着しているがこれは間違い。英語に訳すと「Much Heat」が一番近しく「とっても熱い」という意。
 

Mucho_calor

 
加えて、ラテン風アレンジもののアルバムであることを売りにしている盤である。ジャケ裏に「a presentation in latin jazz」と明記されている。ちなみにパーソネルは、Conte Candoli (tp), Jack Costanza (bongos), Chuck Flores (ds), Russ Freeman (p), Mike Pacheko (bongos), Art Pepper (as), Bill Perkins (ts), Ben Tucker (b)。オクテット構成。1958年4月の録音。

冒頭のタイトル曲「Mucho Calor」から、ボンゴ、コンガの音が全開。掛け声なんかもかかったりして、この盤って、1960年代からつい最近まで、恐らく日本では「キワモノ扱い」の盤だったのではなかろうか、と思ってしまう。日本ではパーカッションの音色について評価が低い。併せて、ラテン・ジャズについても「俗っぽい」という一言で片付けられることが「ほとんど」。

しかし、2曲目以降、聴き進むにつけ、その評価の低さは「不遜」であると確信する。もともと米国西海岸ジャズだって、東海岸ジャズ偏重の日本ジャズ界のなかでは評価が低かった。そう、この盤は、アート・ペッパーをリーダーとして、米国西海岸ジャズの雄を集めて構成された八重奏団なのだ。

アルバム全体を聴き通して、洒落たアレンジが施された、スムースでちょっとライトな感覚のお洒落なジャズ感満載で、このアルバムって、明かな「米国西海岸ジャズ」の音世界である。そこに、ブリリアントで健康的な官能美豊かなペッパーのアルトが滑る様に、アドリブをぶっ込んでくる。ジャズである。この盤を「キワモノ」として避けてはならない。今では「ジャズ者御用達の好盤」の一枚である。
 
 
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2016年1月 7日 (木曜日)

ジャズ喫茶で流したい・75

僕はペッパーについては、1978年に『再会』を聴いて「ペッパー者」になり、それ以降、少しずつ彼の歴史を遡っていった。つまりは、1974年カムバック後の「後半のペッパー」から経験したことになる。

今まで、いろいろと議論されてきたが、僕が思うには、「後半のペッパー」のブロウは、若い頃「前半のペッパー」が確立した、軽やかで切れの良いスタイル(瑞々しい生け花のようなブロウ)をしっかりと維持しつつ、明らかにコルトレーンの影響を受けたであろう、フリーキーでアグレッシブなブロウを併せ持つもの。

つまり、1950年代の軽やかで切れの良いスタイル、唄う様なアドリブ・フレーズを捨て去ること無く、1974年にカムバック後、フリーキーでアグレッシブなフレーズを加えて、演奏の幅を広げたと解釈しているので、「前半のペッパー」と「後半のペッパー」と、どちらが優れているか、というジャズ界における定番の議論については全く理解出来ない。

さて、僕が「ペッパー者」になる切っ掛けになったアルバム、Art Pepper『Among Friends』(写真)について語ろう。邦題は『再会』。1978年9月の録音。ちなみにパーソネルは、Art Pepper (as), Russ Freeman (p), Bob Magnusson (b), Frank Butler (ds)。1950年代の「前半のペッパー」の盟友ピアニスト、ラス・フリーマンとの再会セッションである。

ネットでのアルバム紹介のこの文章が、このアルバムの内容の全てを語る。『録音が3カ月以上延びたためか、アートはスタジオに入るなり「この日を待ってたんだ」と気合十分。自ら選んだスタンダードを思う存分に吹きまくっている。録音が進行する中、同行のローリー夫人も「カムバック後の最高傑作になるわよ」と予言した』。
 

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確かにこのアルバムでのペッパーのアルトは良い。余分なものが無い、シンプルにフレーズを吹き上げていく、渋くて落ち着いたブロウが実に「クール」。要所要所の「後半のペッパー」の特徴である、エモーショナルなブロウが顔を出すが、それも演奏全体の流れを損なうことの無い、良いアクセントとして聴かれるべきもの。

このアルバムの「ベサメ・ムーチョ」の再演が「前半のペッパー」と「後半のペッパー」と、どちらが優れているか、というジャズ界における定番の議論を煽るみたいだが、その比較は全く意味が無い。

演奏の背景にあるジャズの時代が違うし、ジャズ演奏のトレンドが違う。「前半のペッパー」の時代には、まだフリーなコルトレーンは存在しなかったし、モード・ジャズは存在しなかった。アドリブ・フレーズの耳当たりの良さと個人的好みだけで「前半のペッパー」と「後半のペッパー」の良し悪しを推し量るのは、あまりに乱暴だ。

とにかく、このアルバムでのペッパーのアルトはとてもクールで、変に捻ったアドリブ・フレーズや大向こうを張った「はったりフレーズ」も無い。唯々、淡々と選曲したスタンダード曲の美しい旋律をトレースし、美しい旋律をベースに、無駄な展開を一切省いた、明快でシンプルなアドリブ・フレーズをふんだんに聴かせてくれる。

良いアルバムです。先にご紹介したローリー夫人の言葉「カムバック後の最高傑作になるわよ」を思い出します。確かに、このアルバムは、カムバック後のペッパーの好盤の一枚ですね。クールでエモーショナルなペッパーのアルトが堪らない。
 
 
 
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2016年1月 6日 (水曜日)

ペッパー者に一聴の価値あり

今週の「聴き始め」週間は、図らずも「アルト・サックス」週間となりつつある。初日、リー・コニッツから始まって、フィル・ウッズと来た。で、私、バーチャル音楽喫茶『松和』のマスターとしては、次はお気に入りの「アート・ペッパー」で行きたい。

僕はアート・ペッパーが好きだ。流麗なテクニック、硬軟併せ持った柔軟性の高いブロウ、フリーからメインストリームまで適用範囲の広いスタイル。今を去ること40年ほど前、ジャズを聴き始めた頃、奇跡のカムバックを遂げた後のペッパーがお気に入りになった。

ということで、僕はペッパーについては、1978年に『Among Friends』を聴いて以降、少しずつ彼の歴史を遡っていった。いわゆる「瑞々しい生け花の様な」アドリブ・ラインと喩えられる1950年代中心の「前半のペッパー」については「後半のペッパー」の後に経験しているので、どちらが優れているか、というジャズ界における定番の議論については全く興味が無い。

さて、そんなアート・ペッパーの未発表ライブ音源が昨年リリースされている。Art Pepper『Live At Fat Tuesday's』(写真左)である。 April 15, 1981年4月15日の録音。ちなみにパーソネルは、Art Pepper (as), Milcho Leviev (p), George Mraz (b), Al Foster (ds)。

アート・ペッパー最晩年(亡くなる1年2か月前)、ニューヨークのクラブ「ファット・チューズデイズ」で披露した会心のパフォーマンスを記録した優れものである。たった5曲、トータル70分の音源なんだが、ここでのペッパーのアルトは充実している。神懸かった天才的なブロウってレベルでは無いんだが、かなり充実していて好調なペッパーのアルトは聴き応えがある。
 

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そして、このライブ盤では、バックのリズム・セクション、Milcho Leviev (p), George Mraz (b), Al Foster (ds)、の3人、ピアノ・トリオの演奏が素晴らしい。

ベースのムラーツ、ドラムのアルの素晴らしさは当然として、このライブ音源では、特にミルチョ・レヴィエフのピアノは良い。レヴィエフは、晩年、ペッパーが最も信頼を寄せたピアニストとされるが、このライブ盤の演奏を聴くと、それも納得の素晴らしさである。

しかしながら、やはり最終的にはペッパーのアルトだろう。この「後半のペッパー」のブロウは、若い頃「前半のペッパー」が確立した、軽やかで切れの良いスタイル(瑞々しい生け花のようなブロウ)をしっかりと維持しつつ、明らかにコルトレーンの影響を受けたであろう、フリーキーでアグレッシヴなブロウを併せ持つもので、やはりこの時期のペッパーは素晴らしい。

スロー・バラードな演奏においても、適度な緊張感を維持しながら、時にエモーショナルに、時に流麗にブロウするペッパーは圧巻です。このライブ盤を聴けば、「前半のペッパー」と「後半のペッパー」と、どちらが優れているか、というジャズ界における定番の議論については全く意味の無いことが判ります。

アルバム・ジャケットは適当にデザインされた様な凡百なものなのが惜しいですが、中身の音源自体は優秀です。特にアート・ペッパーのファン、いわゆる「ペッパー者」にとっては一聴の価値のある好盤と言えるでしょう。
 
 
 
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2015年10月22日 (木曜日)

これが「ペッパー最後の録音」

アート・ペッパーについては、麻薬禍の為に活動を停止した1960年代を境に、1950年代のペッパーと復帰後の1970年代のどちらが良いかといった議論が白熱した時期があった。確か、当時有名なジャズ雑誌とそれにまつわるジャズ評論家が仕掛けた議論では無かったか。実に不毛な議論であった。

実は僕は復帰後の1970年代のアート・ペッパーを良く聴く。テクニック優秀、エモーショナルで、限りなくフリーキーな、モーダルなアルトが耳に馴染む。当然、1950年代のメロディアスなフレーズだって吹くことが出来る。1970年代のペッパーは、1950年代のペッパーの発展形であり、そもそも2者択一するものでは無い。

1970年代のアート・ペッパーで愛聴しているシリーズがある。今から、3年ほど前に出会ったシリーズで、その第一作が、『Unreleased Art: Vol.1』(2015年5月31日のブログ・左をクリック)。「Vol.1」と言うんだから「Vol.2」以降もあるんでしょ、と思って探したら、これがあるんですね。ペッパーの奥さん、ローリーが彼の未発表セッションを発表していたんですね。

「Vol.1」の続編が、Art Pepper『Unreleased Art Vol. 2 the Last Concert』(写真左)。1982年5月30日、Kool Jazz Festival でのライブ録音である。場所は、Washington's Kennedy Centerとある。ちなみにパーソネルは、Art Pepper (as), Roger Kellaway (p), David Williams (b), Carl Burnett (ds)。Vol.1とはピアノだけが異なる。
 

Unreleased_art_vol2

 
タイトル通り、ペッパー最後の録音である。ペッパーは1982年6月15日に急逝しているので、亡くなる16日前の録音ということになる。ペッパーは脳溢血による急逝だったので、恐らく、このクール・ジャズ・フェスティバルでの演奏の時には、16日後に自分は鬼籍に入るなんて思ってもみなかったと思う。

それが証拠に、このライブ録音でのペッパーは溌剌と演奏している。1970年代ペッパーの延長線上で、テクニック優秀、エモーショナルで、限りなくフリーキーな、モーダルなアルトを吹きまくる。いやほんと、なかなか良いんですよ。今の耳で聴くと、決してそんなにフリーキーでは無いし、決して、コルトレーンにベッタリ追従している訳でも無い。

そして、ラストの「When You're Smiling」などは、流麗で歌心満点、テクニック優秀な1950年代からのペッパーの演奏そのもの。1970年代のペッパーは、瑞々しいアドリブの花をドライフラワー化してしまった、などと揶揄されましたが、それは大いなる誤解だったことがこのラストの名演を聴けば良く判ります。

このペッパーの奥さん、ローリーが発表してくれた『Unreleased Art』シリーズはどの音源もなかなかの内容です。ペッパー者には必須アイテムでしょう。また近いうちに「Vol.3」以降もご紹介していこうと目論んでいます。
 
 
 
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2015年6月 5日 (金曜日)

1979年、東京のペッパーです

アルト・サックス奏者の中では、長年、アート・ペッパーが僕のアイドルである。アート・ペッパーは、1960年代後半を薬物中毒者のためのリハビリテーション施設シナノンで過ごした。そして、1974年に音楽活動に復帰、1977年に初来日した。その報を聴いて、東京って良いなあ、って初めて思った。一度、生のペッパーを聴いてみたいなあ、と心から思った。

そして、1979年、ペッパー3回目の来日。当時、僕は大学2回生。聴きたかったなあ。しかし、その時のライブ音源が残っている。Art Peppe Live in Tokyo 1979 の2枚、『Besame Mucho』(写真左)と『Landscape』(写真右)。

ペッパー3回目の来日となった1979年の公演のうち東京・芝の郵便貯金ホールでのライブ盤。7月16日と23日の2回の演奏から5曲、いずれもペッパーの十八番と言える曲ばかりを収録した『Besame Mucho』、同じマスターテープから別の6曲を詰め込んだ『Landscape』。

出来がどうのこうの、と言うレベルのライブ盤ではない。とにかく、アート・ペッパー独特のアルトの音色が満載で、アート・ペッパーのアルトの個性を心ゆくまで、聴き込むことが出来る優れものなライブ盤なのだ。すぅ〜っとストレートでブラスの響きが煌めくアルトの聴感が見事である。

そもそも来日してのライブである。そんな生涯を代表する突出したライブ演奏が、そうそう塩梅良く出てくる筈が無い。ライブ盤を聴いて「出来がどうのこうの」と語るジャズ者評論家の方々の感覚が良く判らない。まずはそのジャズメンの個性を楽しめるかどうか、ではないのかしら。個性を楽しめたら、それで良いのでは、と思っている。
 

Art_pepper_tokyo_1979

 
このライブ盤でのペッパーは、真摯にアルトを吹き上げているのが凄く良く判る。1977年の初来日の折、熱狂的な歓迎を受けたペッパーは、その瞬間から圧倒的な親日家となる。

それ以来、ペッパーは来日の都度、とても真摯にとても誠実にライブ演奏を聴かせてくれた。そのひとつが、Art Peppe Live in Tokyo 1979 の2枚『Besame Mucho』と『Landscape』である。

バックのリズム・セクションも良い。端正なビリー・ヒギンズのドラミング、晩年のペッパーの相棒的存在だったジョージ・ケイブルスの雄弁なピアノ、トニー・デュマスの太くて安定感のあるベース。このリズム・セクションをバックにしたら、確かに吹き易かったでしょうね〜。

1979年のペッパーは捻らず、アブストラクトにならず、ストレートにシンプルにアルトを吹き上げる。恐らく、日本人のアート・ペッパーに対する評価に配慮したかのようなブロウに、思いっきり好感を覚える。さすがプロ、楽しく聴いてくれてなんぼ、というプロ魂を感じる。

良いライブ盤です。アート・ペッパー者にとっては必須のアイテム、通常のジャズ者の方々もこのライブ盤は録音も良く、お勧めです。捻らず、アブストラクトに偏らない、素直なペッパーのアルトは爽快感抜群です。
 
 
 
★震災から4年2ヶ月。決して忘れない。まだ4年2ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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2015年3月 6日 (金曜日)

ペッパーの本質を見極める盤

アート・ペッパーが好きである。とにかく、アルト・サックスのお気に入りと問われれば「アート・ペッパー」と即答する。さて、僕は、いつ頃から、どのアルバムから、アート・ペッパーがお気に入りになったのだろう。

恐らく、東海岸のマイルス・バンドのリズム・セクションと組んだ『Art Pepper Meets The Rhythm Section』を聴いて、ペッパー者となったと思われる。スタンダード曲が中心で親しみ易い演奏の中に、ペッパーの躍動感溢れるアドリブがあった。

そして、ペッパーのアルトが芸術の域に達しているものだ、と確信したのがこの盤である。Art Pepper『Modern Art』(写真左)。
ペッパーのワンホーン作で、1956年12月及び1957年1月の2セッションからなる。ちなみにパーソネルは、Art Pepper (as) Russ Freeman (p) Ben Tucker (b) Chuck Flores (ds)。

この盤は、ペッパーのアドリブの才能の素晴らしさを愛でる盤である。収録曲は以下の通り。「Blues In」で始まり「Blues Out」で終わる、ブルース基調の見事なまでのペッパーの珠玉のアドリブ集。曲のアレンジは、全て、ペッパーのアドリブが映える、ペッパーのアドリブが際立つものばかり。

しかし、この盤を聴き返せば、1970年代後半、ペッパーがカムバックして以来、カムバック以前の「前期のペッパー」が良いか、カムバック後の「後期のペッパー」が良いか、という不毛な議論が繰り返されてきたが、どうも、本当に不毛な議論だったようだ。
 

Modern_art

 
1. Blues In
2. Bewitched, Bothered and Bewildered
3. When You're Smiling
4. Cool Bunny
5. Diane's Dilemma
6. Stompin' at the Savoy
7. What Is This Thing Called Love?
8. Blues Out

今の耳で良く聴いてみると、この盤でのペッパーのアドリブは流麗で唄うが如くではあるが、アドリブ展開のそこかしこにアブストラクトな面が見え隠れしている。

ペッパーの後期は、前期からの流麗で唄うが如くな面とコルトレーンに傾倒したフリーキーな面が共存していたが、意外と前期のころからフリーキーな面は兼ね備えていたようである。

そういう意味で、この盤は、アート・ペッパーという、希有の天才アルト・サックス奏者の本質を聴く盤であると言える。ペッパーのアドリブの流麗さを愛でるばかりでは無い、ペッパーのアルトの本質を見極める盤である。
 
 
 
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