2024年9月22日 (日曜日)

『Live Under the Sky ’83』

伝説的ジャズ・フェスティヴァル「ライヴ・アンダー・ザ・スカイ」の1983年でのライヴ・パフォーマンスの記録。ソニー・ロリンズのピアノレス、ギター入りカルテットの演奏で、ギターにパット・メセニーが参加。アルフォンソ・ジョンソンがエレベで、ドラムにポリリズムの名手、デジョネットが参入。

Sonny Rollins『Live Under the Sky '83』(写真左)。1983年7月31日、東京・読売ランド「Open Theatre East」でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Sonny Rollins (ts), Pat Metheny (g, g-synth), Alphonso Johnson (el-b), Jack DeJohnette (ds)。

冒頭の22分の長尺演奏「Jack in the Box」の始まりから、聴衆は大盛り上がりのノリノリ状態。これが、1983年の日本のジャズの野外ライヴでのノリである。日本人もこの頃になると、野外ライヴで盛り上がり、ノリノリになっていて、このロリンズのライヴも、会場のとても良い雰囲気でのライヴ・パフォーマンスになっている。

ロリンズは吹きまくる。野外ライヴは「お祭り」。豪快にノリノリでシンプルに吹きまくる。これがロリンズの真骨頂。コードやモードなど、フリーやスピリチュアルなど関係なく、モダン・ジャズのテナーを吹きまくる。当時、ロリンズは53歳。天才ロリンズの心身共に充実した中堅の時代。「お祭り」向きに、豪快なテナーを吹きまくる。
 

Sonny-rollinslive-under-the-sky-83

 
バックの3人も、そんなロリンズに追従する。アルフォンソはエレベをブンブン言わせつつ、ファンキーなベースラインをこれでもか、と供給し、パット・メセニーは、いつになく、エモーショナルな「バップ」なギターを弾きまくる。ドラムのデジョネットに至っては、もうポリリズミックなドラムを叩きまくり、である。

続く「Coconut Bread」は、疾走感溢れるカリプソ・ナンバー。ロリンズお得意の陽気なカリプソ・ナンバー。これはもう演奏メンバーも皆、ノリノリ。特に、メセニーがギターシンセを熱くエモーショナルに弾きまくっている。こんなに熱いバップ・フレーズを弾きまくるメセニーは珍しい。会場のとても良い雰囲気が、メセニーにそんな熱いギター・シンセを弾かせたのだろう。

ラストは「Moritat (aka. Mack the Knife)」は、ジャズフェスならではの大サービス。あのロリンズの大名盤「サキソフォン・コロッサス」の中の有名曲。しかし、この「Moritat」では、お祭り仕様では無く、コンテンポラリーな純ジャズ仕様の、ガッツリ硬派なメインストリームな演奏を展開する。

メセニーのエレギはコンテンポラリーな創造性豊かなフレーズを聴かせてくれるし、デジネットのドラミングはポリリズムの極致。アルフォンソのエレベは硬派で正統派なソロ・パフォーマンスを聴かせてくれる。ロリンズはといえば....、あくまでマイペースのロリンズ節の連発(笑)。

もともとはブートレグの音源なので、音質はやや劣るが、鑑賞に耐える範囲にとどまっている。そんな音質を云々するよりは、このライヴ音源の演奏の熱気、会場の熱気の記録が素晴らしい。
 
 

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2024年9月19日 (木曜日)

僕なりのジャズ超名盤研究・30

ジョン・コルトレーンは、ジャズの歴史上、最重要レジェンドの一人。ジャズ・テナーのスタイリストで、コルトレーン・スタイルのテナーは、コルトレーン逝去以降、ジャズ界のテナー吹奏のスタンダードとなっている。

逆に、そんな最重要な存在であるが故、コルトレーン入門盤のチョイスは重要で、変に難解な盤を聴いてしまうと、ジャズ者初心者としては、以降、コルトレーンを敬遠する可能性がある。ジャズ者の先輩としては、ジャズ者初心者のうちに、コルトレーンはしっかりと聴いて欲しい。敬遠されては困る。

John Coltrane『A Love Supreme』(写真左)。邦題『至上の愛』。1964年12月9日の録音。ちなみにパーソネルは、John Coltrane (ts,vocals), McCoy Tyner (p), Jimmy Garrison (b), Elvin Jones (ds, gong, timpani)。

コルトレーンの超有名盤である。コルトレーン・ミュージックの神髄、コルトレーンの最高傑作との評価されるアルバムで、我が国ではコルトレーン信者が数多であるが故、語り尽くされた感のあるアルバムである。とにかく、皆「絶賛」のアルバムである。

どこがどう凄いか。ネットの中でも多くの方々が熱く語っておられるので、それらを読んでいただいた方が早いと思うのだが、一応、ここでも、このアルバムの評価ポイントを押さえておきたい。

「聴きどころ」は3つ。1つ目は「卓越したアレンジ&作曲能力」、2つ目は「独特なバラード解釈」、3つ目は「高速ブロウ=シーツ・オブ・サウンド」。この3つの個性・特徴がコルトレーンの魅力なんだが、この「聞きどころ」の全てを、この『至上の愛』というアルバムは包含している。
 

John-coltranea-love-supreme

 
が、このアルバムの最大の特徴は、このアルバム全体を覆う「宗教性」。コルトレーンはこのアルバムを『神への小さな捧げもの』と呼んでいる。このコルトレーンの『A Love Supreme』は、全体が一つの曲で、「承認」「決意」「追求」「讃歌」という四つの楽章からなる組曲の構成で、この組曲形式のアルバムのテーマは「神」であり、宗教的な組曲ともいうべき作品。

ジャズのアルバムとして、テーマを「神」とする企画は「異質」であり、ジャズとしてメインストリームなものではない。このアルバムは、コルトレーン個人としての「宗教的な告白と祈りの音楽」である。このアルバムでは、コルトレーンは「A Love Supreme♪」という祈りの唄声を披露し、家族~友人への感謝を込めた「自筆ライナーノーツ」まで手がけている。

この「自己の音楽性を追求している感」と、前述の「個性・特徴がコルトレーンの3つの魅力」の全てを、この『至上の愛』というアルバムは包含しているところを、グローバル・レベルで評価されていて、このアルバムはコルトレーンの最大の名盤、とされる。ジャズ盤紹介本などでは、この『至上の愛』を、ジャズ者初心者向けの推薦盤としているものも沢山ある。

が、「宗教性」を全面に押し出した企画盤であるが故、ジャズ者初心者の方々に向けては難度が高い。コルトレーンの「3つの聴きどころ」である、「卓越したアレンジ&作曲能力」「独特なバラード解釈」「高速ブロウ=シーツ・オブ・サウンド」、この3つの個性・特徴を愛でることの出来るコルトレーンのリーダー作は他にも沢山ある。

確かに、演奏の内容はジャズの最高峰の演奏である。伝統的なジャズ演奏の最高峰の演奏内容である。しかし、いきなり「A Love Supreme♪」と19回も唱和する「宗教性」の強いアルバムでの、初めてのコルトレーン体験はきついだろうなあ、と聴き直してみて、改めて思う。ジャズ者初心者の方々が、このアルバムに手を出す時は、この盤の背景、内容を予習して、その予習内容を良く理解してから、ジックリと聴き込んで欲しい。
 
 

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2024年9月 5日 (木曜日)

僕なりのジャズ超名盤研究・26

ほんと、久しぶりにボサノバ・ジャズの元祖的アルバム『Getz / Gilberto』を、メインのステレオ装置で、しっかりとスピーカーに対峙して聴いた。僕なりのジャズ超名盤研究の第26回目である。

前にこの『Getz / Gilberto』を記事にしたのが、2006年7月。あれから、18年が経過した。それまでに、ボサノバ・ジャズのアルバムは、沢山、新規にリリースされたし、リイシューについても、今まで、ほとんど再発されなかった盤が、結構な数、リリースされた。そんなアルバムについては、標準以上のレベルのものが多く、ボサノバ&サンバ・ジャズは、ほぼ、ジャズの一ジャンルとして定着した感がある。

『Getz / Gilberto』(写真左)。1963年3月の録音。パーソネルは、Stan Getz (ts)、João Gilberto (g, vo)、Antonio Carlos Jobim (p)、Tommy Wiliams (b)、Milton Banana (ds)、Astrud Gilberto (vo)。今から振り返ると、なんとも言えない、このパーソネルで「ジャズ」をやったのか、と感心する。

ジョアン・ジルベルトは、ボサノヴァというジャンルを創成した功労者、生みの親。ジョアンを「ボサノバの神」などと呼ぶ人もいる位。この「ボサノヴァの神」がギターとボーカルを担当して、ジャズのリズム&ビートに乗って、ボサノバをやるのだ。かなり無理があったと思う。逆に、ジョアンの音楽性の柔軟度の高さに敬意を表したい。ジョアンの懐の深さがあったからこそ、このボサノバ・ジャズの元祖的アルバムが世に出たと僕は思う。
 

Getz-gilberto_1

 
アントニオ・カルロス・ジョビンは、ボサノバを代表するピアニスト。この人も、ボサノバでは「神」の様な存在であり、そんなジョビンが、よく、ボサノバ調のジャジーなリズム&ビートを捻り出しているなあ、と感心する。このジョビンのピアノが、以降のボサノバ・ジャズにおける良き「お手本」となっている。ボサノバ・ジャズのリズム&ビートは、ジョビンのピアノから派生したと言っても過言ではない。

アストラット・ジルベルトは、当時、ジョアンの妻君。ボーカリストとして全くの素人。ゲッツは、このアストラットの「英語による唄声」に大いなる魅力を感じて、大プッシュしたらしいが、ジョアンはかなり難色を示したらしい。それはそうで、ボサノバは英語では唄わない。しかし、英語で唄うボサノバ・ジャズのボーカルについては、このアストラットの「イパネマの娘」の素人ボーカルが「お手本」になったのは事実だろう。しかし、素人なので、やっぱり上手くはない。

ゲッツのテナーについては、ジョアンはうるさくてしかたがなかったらしいが、それもそのはず、ゲッツのテナーの音がやけに「大きい」。目立ちたい、前へ出たい、という意図が丸見え。これがジョアンの癇に障ったのだろう。確かに、ボサノバのアンニュイで気怠い雰囲気に合っていない。前に出たがらない、奥ゆかしい吹奏であれば、ボサノバ・ジャズにおける管楽器の「お手本」になったのだろうが、これだけ、テナーが大きい音で前へ出ているのは、どう聴いても、後の「お手本」なり損ねている。

いろいろ、良い点、課題点が山積した、初めての本場ボサノバと本場ジャズとの邂逅。初めての試みなので仕方がない。絶対的名盤とは言い難いが、後のボサノバ・ジャズの「基本・基準」となったことは確か。そんなボサノバ・ジャズの「超名盤」である。
 
 

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2024年8月18日 (日曜日)

トリオ・タペストリーの3枚目

酷暑の夏、命を守るための「引き籠り」が長く続く。締め切った、エアコンの効いた部屋は、意外と雑音が少ない。外は酷暑であるが故、静的でスピリチュアルな、硬質で透明度の高い「ECMサウンド」で涼を取りたくなる。21世紀に入っても、西洋クラシック音楽の伝統にしっかりと軸足を置いた「ECMの考える欧州ジャズ」は健在で、ここ10年の間に、ECMサウンドは、更なる高みを目指して「深化」している。

Joe Lovano, Marilyn Crispell, Carmen Castaldi - Trio Tapestry『Our Daily Bread』(写真左)。2022年5月の録音。ちなみにパーソネルは、Joe Lovano (ts, tarogato, gongs), Marilyn Crispell (p), Carmen Castaldi (ds)。ジョー・ロバーノのテナーがフロント1管、ベースレスのトリオ「Trio Tapestry」。ジョー・ロヴァーノのトリオ・タペストリーの3枚目のアルバム。2023年11月12日のブログ記事の追記である。

広々とした、奥行きのある、叙情的で神秘的なサウンド・スペース。静的でスピリチュアルなフレーズの展開。限りなく自由度の高い、フリー一歩手前の、漂うが如く、広がりのある幽玄で静的なビートを伴った即興演奏の数々。今までのECMサウンドの中に「ありそうで無い」、どこか典雅な、欧州ジャズ・スピリットに満ちたパフォーマンス。
 

Trio-tapestryour-daily-bread

 
ロバーノの静的でスピリチュアルなテナーが実に魅力的。ベースが無い分、ロバーノのテナーの浮遊感が際立つ。浮遊感の中に、確固たる「芯となる」音の豊かな広がりと奥行きのあるテナーのフレーズがしっかりと「そこにある」。決してテクニックに走らない、高度なテクニックに裏打ちされた、スローなスピリチュアルなフレーズが美しい。

クリスペルの硬質で広がりのあるタッチが特徴の、耽美的で透明度の高い、精神性の高いピアノ。シンバルの響きを活かした、印象的で静的な、変幻自在で澄んだ、リズム&ビートを供給するカスタルディのトラム。この独特の個性を伴ったリズム・セクションが、ロバーノのスピリチュアルなテナーを引き立て、印象的なものにしている。ロバーノのテナーの本質をしっかりと踏まえた、ロバーノにピッタリと寄り添うリズム・セクション。

21世紀の「深化」したECMサウンドが、この盤に詰まっている。21世紀の、神秘的で精神性の高い、静的なスピリチュアル・ジャズの好盤の一つ。チャーリー・ヘイデンに捧げた、6曲目の「One for Charlie」における、ロバーノのテナー・ソロは美しさの極み。現代のニュー・ジャズの「美しい音」「スピリチュアルな展開」が、この盤に溢れている。
 
 

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2024年8月10日 (土曜日)

夏はボサノバ・ジャズ・その33

1962年、ボサノバ・ジャズのブレイクの年である。ズート・シムズの『ニュー・ビート・ボサノヴァ Vol.1』や、スタン・ゲッツの『ジャズ・サンバ』、クインシー・ジョーンズの『ビッグバンド・ボサノヴァ』など、ジャズとボサノヴァが融合した好盤がリリースされた。当然、セールスは好調だったようで、この1962年からしばらくの間、ジャズ界は「猫も杓子も」ボサノバ・ジャズに走った。

Gene Ammons『Bad! Bossa Nova』(写真左)。1962年9月9日の録音。Prestigeレーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Gene Ammons (ts), Kenny Burrell, Bucky Pizzarelli (g), Hank Jones (p), Norman Edge (b), Oliver Jackson (ds), Al Hayes (bongos)。アモンズのテナー、バレルとピザレリのギター、ハンク・ジョーンズのピアノがメインのボンゴ入りリズム隊、総勢7人のセプテット編成。

オールド・スタイルのテナーマン、ジーン・アモンズが流行に乗って、ボサノバ・ジャズに手を染めたアルバム。と思うが、聴いてみると、様子がちょっと違う。全編、ボサノバ・ジャズで溢れているかと思いきや、「Ca' Purange (Jungle Soul)」や「Cae, Cae」は、ボサノバ曲、いわゆるブラジリアン・チューンなんだが、他は渋めのスタンダード曲とアモンズの自作曲。ボサノバどっぷりのジャズ盤では無い。
 

Gene-ammonsbad-bossa-nova

 
しかし、である。リズム&ビートの雰囲気は、明らかにボサノバ&サンバのリズム&ビートをジャズ向けに借用していて、ボサノバ曲のみならず、渋めのスタンダード曲にも、アモンズの自作曲にも、そんなジャズ向けに借用した、ボサノバ&サンバのリズム&ビートを適用している。アルバム全体にはボサノバ・ジャズ的雰囲気での「統一感」があって、ボサノバ・ジャズ志向のトータル・アルバムとして、しっかりと訴求する。

そして、そんなジャズ向けに借用した、ボサノバ&サンバのリズム&ビートに乗った、アモンズのテナーがとっても良い音を出している。暖かいトーンの吹奏で、明るく切れ味良く歌心満点。アルバム全体を覆うブラジリアン・ミュージックの雰囲気に乗って、そんなアモンズのテナーが大らかに鳴り響く。ほんといい音な、オールド・スタイルのテナーが、ボサノバ&サンバのリズム&ビートにばっちりフィットしている。これが、このアモンズのボサノバ・ジャズ盤の一番の聴きどころ。

アモンズのディスコグラフィーの中でも、特に重要な位置付けのリーダー作ではないんですが、とても良い雰囲気の「アモンズ流のボサノバ・ジャズ盤」として捉えて良いかと思います。とにかく聴き心地が良い。バックの演奏も良好で、凡百なボサノバ・ジャズ盤にありがちな、チープで俗っぽいところは無い。ボサノバの雰囲気を漂わせつつ、ファンキーな要素も忍ばせたアモンズ節が心地良い、隠れ好盤だと思います。
 
 

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2024年8月 5日 (月曜日)

コーエンの「温故知新」な好盤

コロナ禍の影響だろうか、2021年以降、ジャズの新盤で、ソロやデュオの演奏が多くみられる傾向にある。ソロやデュオだとスタジオに入っても、あまり「密」な状態にはならず、感染防止に最適な演奏フォーマット、という判断もあったのだろう。そうそう、自宅のスタジオでも、いわゆる「宅録」のアルバムも結構あったなあ。コロナ禍は、ジャズの演奏フォーマットにも影響を及ぼしている。

Emmet Cohen & Houston Person『Masters Legacy Series, Volume 5: Houston Person』(写真左)。2023年の作品。ちなみにパーソネルは、Emmet Cohen (p), Houston Person (ts), Yasushi Nakamura (b), Kyle Poole (ds)。ピアニストのエメット・コーエンがレジェンドとプレイするレガシー・シリーズの5作目。レジェンドに、サックス奏者、ヒューストン・パーソンを選んでの録音である。

エメット・コーエンは、1990年、米国フロリダ州マイアミの生まれ。今年33歳のバリバリ若手のジャズ・ピアニストである。2011年に初リーダー作『In the Element』をリリース。以降、1年に1枚のペースでコンスタントにリーダー作をリリースしている。今年34歳、期待の中堅ピアニストの一人である。

コーエンはクラシック音楽にも造詣が深く、コーエンのピアノを聴いていると、確かにクラシックの影響が垣間見える。誰かに似ているなあ、と思ったら、そうそう、米国西海岸ジャズで、クラシックとジャズの「二足の草鞋」で活躍した、アンドレ・プレヴィンを想起した。だが、プレヴィンよりブルージーな響きで、ジャジーに弾き回す。

ヒューストン・パーソンは、1934年、米国サウスカロライナ州フローレンスの生まれ。米国ジャズのジャズ・サックス奏者で音楽プロデューサー。今年で90歳になる「現役のレジェンド」である。スウィングやハード・バップのジャンルで演奏し続け、1960年代以降、ソウル・ジャズの中で活躍した。リーダー作は相当数にのぼる。

しかし、我が国ではほとんど無名。リーダー作が1966年以降と、ジャズが斜陽になっていった時期のリリースで、恐らくセールスにならない、と安易に判断したのだろう。僕だって、21世紀に入ってから、このヒューストン・パーソンと出会い、その名を知ったのは、音楽のサブスク・サイトだった。
 

Emmet-cohen-houston-personmasters-legacy

 
そんなエメット・コーエンのピアノ・トリオが、1管フロントにヒューストン・パーソンに迎えたのが、今回のこの盤。特色ある小粋な音色と、表現力に富んだテナー・サックスが聴き心地満点。そんな硬派で正統派、メインストリームなパーソンのテナーを、コーエンのピアノが素敵に流麗にサポートする。

冒頭、パーソンの温かで印象的なテナーが魅力のゆったりとした「Why Not?」で始まる。流麗でバップな弾き回しで、パーソンのテナーをスッポリと包むようにサポートするコーエンのピアノ。決して古くない、新しい響きを宿した、伝統的なハードバップ演奏が実に良い。

4曲目の「Just The Way You Are(素顔のままで)」は、ビリー・ジョエルの名曲のカヴァー。原曲の美しい旋律をデフィルメすることなく、素直でシンプルなテナーでカヴァーするパーソンのテナー。アドリブ展開で「ジャズらしさ」を担うのは、コーエン・トリオのアドリブ展開。原曲のコード進行を借用しつつ、モーダルな展開で、この盤にネオ・ハードバップ志向の「新しい響き」を醸し出している。

5曲目のオールド・スタイルなバップ演奏を展開する「I Let A Song Go Out Of My Heart」。これが絶品。古き良き時代の4ビート・ハードバップを踏襲しながら、出てくる音は「新しい」。決して、懐メロに陥らない、コーエンのピアノのフレーズと、それにしっかりと乗っかるパーソンのオールド・スタイルなテナー。緩やかなミッド・テンポのリズム&ビートに乗ったインタープレイが見事である。

続く6曲目の「All My Tomorrows」の、パーソンのバラード・テナーが実に心地良い。そして、バッキングに回ったコーエンの耽美的で流麗でリリカルなピアノは聴きもの。パーソンの魅力的でオールド・スタイルなテナーを最大限に引き立てる。伴奏にも長けたコーエンの才能が、この演奏で確認できる。

4ビート・ジャズがメインの、ピアニストのエメット・コーエンがレジェンドなテナー奏者、ヒューストン・パーソンとプレイするレガシー・シリーズの5作目。これって古くないか、と聴く前に懸念を感じるのだが、その懸念は見事に裏切られる。新しい響きを宿した伝統的なハードバップ演奏。古さを感じさせない演奏とアレンジは立派。この盤を聴いていて「温故知新」という四字熟語を思い出した。
 
 

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2024年7月12日 (金曜日)

マイケルの新「オルガン・ジャズ」

マイケル・ブレッカーは早逝して、絶対、損をしたと思っている。生前は、特に我が国では「コルトレーンのフォロワー」のレッテルを貼られて、マイケルの個性をかなり誤解されていたきらいがある。21世紀に入って、ネット上での正しい情報に触れることのできる環境になって、マイケルのテナーな正当な評価を獲得したと思っている。

Michael Brecker『Time Is of the Essence』(写真左)。1999年の作品。ちなみにパーソネルは、Michael Brecker (ts), Larry Goldings (org), Pat Metheny (g), Elvin Jones (ds, tracks 1, 4, 9), Jeff "Tain" Watts (ds, tracks 2, 5, 7), Bill Stewart (ds, tracks 3, 6, 8)。

マイケルのテナー、ゴールディングスのオルガン、メセニーのギターまでが全曲で演奏、ドラムだけ、エルヴィンとワッツとスチュワートの3人で分担している。ベースはゴールディングスがオルガンで兼任している。

前作『Two Blocks from the Edge』で、コルトレーンが確立した、サックスがメインの「モーダルなメインストリーム志向の純ジャズ」を二段も三段も深化させた、1997年時点での新しい「モーダルなネオ・ハードバップ」を提示したマイケル。

次はどうするんだろう、と思っていたら、前々作『Tales From the Hudson』から、ギターのパット・メセニーが帰ってきて、コールディングスのオルガンが新規参入。

オルガン・ジャズの編成なので、ファンキー色の強いジャズ・ファンクな内容かと思いきや、コンテンポラリーなメインストリーム志向の純ジャズ路線は変わらず、オルガンとギターを入れたことによって、コンテンポラリー色とポップ度が増した、ネオ・ハードバップなオルガン・ジャズな内容になっている。4ビート・ジャズとは全く無縁のモーダルでコンテンポラリー志向のネオ・ハードバップが炸裂している。
 

Michael-breckertime-is-of-the-essence

 
メセニーのギターも、PMGでのフォーキーで浮遊感溢れる流麗なフレーズや、ソロでのオーネット・コールマン風のフリーなフレーズを封印し、マイケルの音楽性に合わせた弾き方になっていて、さすが。

ゴールディングスのオルガンも変にファンク色に偏らず、マイケルのテナーの音質に合わせた、軽快でポップで、そこはかとなくファンクネス漂う音色の「現代風」のオルガンになっているのも、さすが。

曲想によって、ドラマーを替えているところが、これまた成功している。エルヴィン、ワッツ、スチュワート、それぞれ、持ち味の異なるドラマーなのだが、曲想にあったドラミングを叩き出しているので、ドラマーが替わることによる違和感は全く無い。エルヴィンなど、野生味溢れ、思いのままに叩きまくる、従来のエルヴィンのドラミングを封印し、マイケルの音世界に合わせたドラミングを披露しているところなど、さすが。

コンテンポラリー色とポップ度が増した、ネオ・ハードバップなオルガン・ジャズを前提としたマイケルのテナーは、もはやマイケルの個性のみのテナーになっていて、この盤でのマイケルのテナーを聴いて、コルトレーンのコピー、何ていう評価をするのは、全くもって「的外れ」。マイケルのオリジナル度が増したテナーはこの盤での最大の「聴きどころ」。

演奏全体がオルガン・ジャズのアレンジになっていて、過去の「モーダルなメインストリーム志向の純ジャズ」の雰囲気に引きずられなくなったのが、この盤の良いところ。マイケルの音世界の個性が弾けた、マイケルの傑作だと思う。
 
 

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2024年7月11日 (木曜日)

マイケルの創る「モード・ジャズ」

さて、ブログを再開です。東四国を旅している間のジャズ盤は何故か「マイケル・ブレッカー(Michael Brecker)」。

Michael Brecker『Two Blocks from the Edge』(写真左)。1997年12月20–23日の録音。ちなみにパーソネルは、Michael Brecker (ts), Joey Calderazzo (ac-p), James Genus (b), Jeff 'Tain' Watts (ds)。マイケル・ブレッカーがフロント1管のワンホーン・カルテット。

もちろん主役はマイケル。しかし、バックのリズム隊には、当時、まだまだ若手駆け出しのジョーイ・カルデラッツォがピアノを担当、復活後のブレッカー・ブラザースでベースを担当したジェームス・ジーナス、そして、ドラムには実績十分、中堅のポリリズミック・ドラマーのジェフ・ティン・ワッツ。当時としては、「抜擢」レベルのリズム隊をバックにマイケルがテナーを吹きまくる。

前々作『Now You See It... (Now You Don't)』で、素敵な内容のコンテンポラリーな「マイケルの考えるエレ・ジャズ」を提示したマイケルだが、前作の『Tales From the Hudson』では、コンテンポラリーではあるが、メインストリームな純ジャズ路線に軌道修正、この『Two Blocks from the Edge』も、そんな「コンテンポラリーでメインストリームな純ジャズ路線」を踏襲している。

せっかく、前々作『Now You See It... (Now You Don't)』で、復帰後マイルスのエレ・ジャズのコンセプトをベースにした、マイケルならではのエレ・ジャズを世に問うたのに、前作の『Tales From the Hudson』ではメインストリームな純ジャズ路線へ軌道修正。これはあまりに面白くない展開なんだが、所属していたレコード会社が大手のVerveだったので、売れ筋の「メインストリームな純ジャズ路線」を余儀なくされたのかもしれない。
 

Michael-breckertwo-blocks-from-the-edge

 
マイケル・ブレッカーがフロント1管のワンホーン・カルテットなので、当時、我が国では「コルトレーンの二番煎じ」などと揶揄する向きもあったが、マイケルのテナー自体が既にコルトレーンの影響下から脱して、マイケルならではのテナーの個性を振り撒いているので、二番煎じなどと揶揄される謂れは無い。

カルデラッツォがピアノがマッコイ・タイナーそっくりだ、なんて揶揄されたこともあったが、今の耳で聴き直しても、どこがタイナーそっくりなのか判らない。確かに、タイナーやハンコックのモーダルなピアノの「いいとこ取り」している風に聴こえないことも無いが、そこは、要のタッチやフレーズについては、カルデラッツォならではの個性で弾きまくっているので問題ない。

ジェフ・ティン・ワッツのドラムだって、エルヴィンそっくりと言うジャズ者の方もいたが、ワッツのドラミングは、自由奔放の様でいて、意外と理知的で自己コントロールが行き届いている。野生味溢れ、思いのままに叩きまくるエルヴィンとはそこが違う。

以上の様な聴いた印象でまとめると、コルトレーンが確立した、サックスがメインの「モーダルなメインストリーム志向の純ジャズ」を二段も三段も深化させた、1997年時点での新しい「モーダルなネオ・ハードバップ」がこの盤で提示されている、と考えるのが妥当だろうと思う。

1960年代のモード・ジャズを焼き直してマイナー・チェンジを施した、懐古趣味的な新伝承派のアプローチとは全く異なる、マイケル率いるワンホーン・カルテットが提示してくれる「モーダルなメインストリーム志向の純ジャズ」の深化の音は、当時の新伝承派のモード・ジャズよりも、新鮮で思索に富んでいる。現代につながるネオ・ハードバップの良質な音がこの盤に詰まっている。
 
 

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2024年6月28日 (金曜日)

エリック・アレキサンダー健在

『The Heavy Hitters』という、ユニット名をタイトルにしたアルバムを聴いていて(2024年6月26日のブログ参照)、充実した内容の濃いテナー・サックスが気になった。パーソネルで名前を確認したら「Eric Alexander(エリック・アレキサンダー)」。1990年代半ば、日本のレコード会社がプッシュして何枚かのアルバムを国内でリリースしていた頃は、良い音出すテナーやなあ、と暫く着目していたんだが、いつの間にか、忘れてしまっていた。

Eric Alexander Quartet『Timing Is Everything』(写真左)。2023年4月9日、Van Gelder Studio での録音。ちなみにパーソネルは、Eric Alexander (ts), Rick Germanson (p), Alexander Claffy (b), Jason Tiemann (ds)。ゲストに、Jed Paradies (fl on 3), Rale Micic (g on 3), Stan Wetering (ts on 4), Alma Micic (vo on 8)。

『The Heavy Hitters』で、エリック・アレキサンダー健在、を確認して、タイムリーに、アレキサンダーの新リーダー作がリリースされていたので、即、聴いた。この『Timing Is Everything』は、アレキサンダーのテナー1管のワンホーン・カルテット。アレキサンダーのテナーが心ゆくまで楽しめる編成でのパフォーマンスである。
 

Eric-alexander-quartettiming-is-everythi

 
冒頭「After The Rain」から、ゆったりとした余裕ある、グッと締まった、ブリリアントで切れ味の良い、良い音をしたテナーが滑り出してくる。歌心溢れるフレーズ。そして、スイング感溢れるアドリブ展開。このリーダー作でも、エリック・アレキサンダーのテナー健在を感じて嬉しくなる。

リリカルな表現にも長け、テクニカルで速いフレーズにもしっかり対応する。モーダルな展開もいマージネーション豊かで、どこかで聴いた音、がほとんど無い。いわゆる、ネオ・ハードバップというカテゴリーでのジャズ・テナーの「新世代」なブロウが、この盤でしっかりと確認できる。ジャズ・テナーでよくある、いわゆる「懐メロ」っぽいところが無い。演奏内容もバップとモード、どちらにもしっかり対応していて、違和感は全く無い。

現代の先頭を行く「今」のジャズ・テナーの優れたパフォーマンスがこの盤に詰まっている様に感じる。歌心とスイング感をしっかり踏まえた、バップとモードの両刀使いの「ネオ・ハードバップなテナー」。これは聴きもので、アレキサンダーのリーダー作を遡って、確認する必要があるな、と思った。
 
 

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2024年6月26日 (水曜日)

良い雰囲気 ’The Heavy Hitters”

今年も、雑誌ジャズ批評の「オーディオ・ディスク大賞」にノミネートされたアルバムを聴く季節がやってきた。「オーディオ・ディスク大賞」は毎年、雑誌ジャズ批評の3月号に掲載されるもので、昨年度のジャズの新盤の振り返りになり、落穂拾いにもなる、ジャズ盤コレクターの我々にとって、とっても有難い記事である。

『The Heavy Hitters』(写真左)。2022年5月8, 9日、Rudy Van Gelderスタジオでの録音。ちなみにパーソネルは、Eric Alexander (ts), Vincent Herring (as), Jeremy Pelt (tp), Mike LeDonne (p), Peter Washington (b), Kenny Washington (ds), Guest: Rale Misic (g)。「The Heavy Hitters」は、この演奏ユニットの名前らしい。

アレキサンダーのテナー・サックス、ハーリングのアルト・サックス、ペルトのトランペットが3管フロントのセクステット編成(1曲だけギターがゲストで入る)。テナーのエリック・アレキサンダーは1990年代後半、我が国でもレコード会社がプッシュしていた時期があったが、あまり人気が出ず、いつの間にか忘れ去られた存在になっているが、米国東海岸では、コンスタントにリーダー作をリリースしている中堅ジャズマンである。
 

The-heavy-hitters

 
この盤でも、アレキサンダーのテナーは良い音を出している。そしてのフロントの相棒の一人、ヴィンセント・ハーリングのアルトもとても良い音を出している。フロント管で一番年下のペルトのトランペットもガッチリ健闘している。演奏内容、雰囲気は「ネオ・ハードバップ」。1960年代のハードバップを振り返ること無く、現代の感覚でハードバップ・フォーマットの演奏を展開している。

フロント3管の基本は「バップ」。ジャズの伝統にしっかり軸足を据えた「バップな吹き回し」をベースに、ブルージー&ジャジーなユニゾン&ハーモニー、流麗で聴かせるアレンジ、粋で鯔背なアドリブ・フレーズを基本とした「ネオ・ハードバップ」を展開している。現代のストレート・アヘッドな、モーダルな純ジャズ。ワシントン兄弟を擁したリズム・セクションも、明確に「現代のネオ・ハードバップ」らしい、リズム&ビートを叩き出していて立派だ。

フロント3管なので、どこか1960年代の3管フロント時代のアート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズを彷彿とさせる週間もあって(それでも出てくる「音」は新しい感覚なんだが)思わずニンマリ。良いメンバーが集ったのであろう、真摯で誠実な「ネオ・ハードバップ」な演奏が実に爽やか。耳にもたれない、正統派「ネオ・ハードバップ」な演奏集。好盤です。
 
 

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