2022年11月 5日 (土曜日)

マイケルの素晴らしいライヴ音源

現代で活躍するジャズマンを見渡して見ると、ピアノ、トランペット、アルト・サックス、ベース、ドラムなどは、現代ジャズにおいて、演奏スタイルやトレンドをリードする「後を継ぐ者」がしっかりと存在している。が、テナー・サックスについては、ちょっと低調な感がある。

そもそも、マイケル・ブレッカーが、2007年早々に57歳で急逝してしまって、21世紀に入って、ブランフォードが活動を徐々にスローダウンさせて、それ以降、何人かの優れたテナーマンは現れ出でてはいるのだが、そんな中で突出した名前が浮かばない。

まあ、テナー・サックスについては、1967年に逝去した「ジョン・コルトレーン」という偉大な存在が未だに君臨していて、テナーマンの新人が出てくる度に、やれコルトレーンそっくり、だの、コルトレーンの方が優れている、だの、何かにつけ、コルトレーンと比較され、コルトレーンの存在は絶対で、常に低評価される傾向にあるので、正統な評価を得ることが出来無いのだろう。

Michael Brecker Band『Live at Fabrik, Hamburg 1987』(写真)。1987年10月18日、The Jazzfestival Hamburgでのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Michael Brecker (sax), Joey Calderazzo (key), Mike Stern (g), Jeff Andrews (b), Adam Nussbaum (ds)。テナー・サックスの雄、マイケル・ブレッカーがリーダーの、ギター入りクインテット編成。ライヴ・アット・ファブリーク・シリーズ第3弾になる。

録音年の1987年は、マイケルにとって、自身単独の初リーダー作がリリースされた記念すべき年。このライヴ盤では、とても充実したマイケルのサックスが堪能出来る。そして、ライヴ盤であるがゆえ、マイケルのサックスの個性がとても良く判る。
 

Michael-brecker-bandlive-at-fabrik-hambu

 
マイケルもデビュー以降、常にコルトレーンと比較され、やれ、コルトレーンの後継だの、やれ、コルトレーン以下だの、マイケルのテナーは、概ねコルトレーンのフォロワーと評価されていたが、このライヴ盤のマイケルのテナーを聴くと「それは違う」ことが良く判る。コルトレーンと似ているのは、ヴィブラートやフェイク無しのストレートな吹奏だけ。

マイケルのバンドの音志向は、どちらかと言えば、当時の「復活後のエレ・マイルス」を志向していたと感じる。とてもヒップで疾走感溢れる「クールなジャズ・ファンク」。

リズム&ビートは切れ味良くコンテンポラリーでファンキー。そんなリズム&ビートをバックに、クールでモーダルなフレーズを吹きまくるマイケル。そのフレーズは、シーツ・オブ・サウンドでもなければ、エモーショナルでスピリチュアルなフリーでも無い。

バックの演奏もそうだ。ジェフ・アンドリュースとアダム・ナスバウムの叩き出す、ポリリズミックでファンキーなリズム&ビートに乗った、キーボードのジョーイ・カルデラッツォとギタリストのマイク・スターンのインプロは凄絶。まるで、1960年代後半のエレ・マイルスのチック・コリアとか、ジョン・マクラフリンとかを彷彿させる、その「ど迫力と自由度」。
 
マイケルのテナーは、当時の「復活後のエレ・マイルス」におけるマイルスのトランペットのフレーズをフォローし、自家薬籠中のものとしたもので、それが唯一無二の個性なのだ。マイケルは、決して、コルトレーンのフォロワーでは無かった。それがとても良く判る未発表ライヴ盤。こんなライヴ音源が残っていたなんて。1987年辺り、タイムリーにリリースして欲しかったなあ。
 
 

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2020年4月10日 (金曜日)

凄い未発表ライブ盤が出てきた

僕がジャズを聴き始めた1970年代後半は、フュージョン・ジャズの全盛時代。ジャズ者初心者だったので、しっかりハードバップやビバップの名盤と呼ばれる盤を順に聴いてはいたが、当然、フュージョン・ジャズも聴きに聴いた。もともと、ロックのインストルメンタル、いわゆる「プログレ」が大好きだったので、電気楽器ベースのフュージョン・ジャズは、すんなり入った。

フュージョン・ジャズについては、ムードや聴き心地重視の「ソフト&メロウ」なもの、かたや、ノリ重視でR&B志向の「フュージョン・ファンク」の2つが主流。後者の代表格が「ブレッカー・ブラザース(The Brecker Brothers)」。トランペッターのランディ、テナー/サックス奏者のマイケルのブレッカー兄弟が双頭リーダーの伝説のフュージョン・バンドである。

The Brecker Brothers『Live and Unreleased』(写真)。1980年7月2日、ドイツ、ハンブルグの伝説的ジャズ拠点、Onkel Pos Carnegie Hallでのライヴ録音。80年の夏、5週間に渡る欧州ツアーの一コマ。ちなみにパーソネルは、Randy Brecker (tp & vo), Michael Brecker (ts), Mark Gray (key), Barry Finnerty (g), Neil Jason (b & vo), Richie Morales (ds)。収録曲については「Strap Hangin'」「Sponge」「Some Skunk Funk」他、代表曲のオンパレード。
 
 
Live-and-unreleased-brecker-brothers  
 
 
もうかれこれ40年前のライヴ音源である。内容が良ければ、もう既にリリースされているはず。あんまり期待せずに聴き始めたんだが、これがビックリ。冒頭の「Strap Hangin'」を聴いただけで、椅子から転げ落ちそうになった。なんだ、この凄い演奏は。しかも音が良い。迫力満点、各楽器の分離も良く、パンチとメリハリの効いた音。全盛期のブレッカー・ブラザースのパフォーマスの「ど迫力」がダイレクトに伝わってくる。内容良し、音良し、ジャケット良しと「好盤条件3拍子」が揃った未発表ライヴ音源である。

まず、兄弟のパフォーマンスが凄い。ランディはトランペットを疲れ知らずに吹きまくり、マイケルはテナー・サックスを疾走感満点に吹きまくる。どちらのパフォーマンスも、純ジャズのレジェンド級のトランペッターやテナーマンと比較しても決して引けを取らない、素晴らしい内容。グレイのキーボードも凄いし、フィナティのエレギはファンキー度満点。ジェイソンのベース、モラリスのドラムのリズム隊もフロント楽器を鼓舞し、ガッチリとサポートする。

ファンク・グルーヴとキャッチーなメロディ、そして炸裂のソロ。それらを的確に表現し、イメージを増幅する。このライブ盤のブレッカー・ブラザースの演奏能力は凄まじいものがある。フュージョンだから演奏パフォーマンスはイマイチで、純ジャズだから優秀なんてことは絶対に無い。このライブ盤を聴いて改めてそう思う。フュージョン・ジャズだからと言って侮ってはならない。しかし、どうして、これだけ凄い内容のライブ音源が40年もの間、倉庫に眠っていたのか。いやはや、今回、発掘リリースされて良かった。
 
 
 

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2019年11月17日 (日曜日)

マイケルがはじけて吹きまくる

ランディ・ブレッカーの新盤を聴いていて、ふと弟のマイケル・ブレッカーのテナーが聴きたくなった。弟マイケルは、2007年1月13日、57歳にて早逝している。よって、最近の新盤は無いので、マイケルのテナーらしいブロウが収録されている旧盤を物色することになる。マイケルは、フュージョン、メインストリーム、両方いける口ではあるが、自由奔放なブロウという面ではフュージョン・ジャズ系のアルバムが良い。

Steps Ahead『Magnetic』(写真左)。1986年のリリース。参加ミュージシャンは、Michael Brecker (ts, EWI), Mike Mainieri (vib, key), Peter Erskine (ds), Hiram Bullock (g), Victor Bailey (b), Warren Bernhardt (p, syn), Chuck Loeb (g), Dianne Reeves (vo) 等々。フュージョン・ジャズの名うてのジャズメン達がズラリと並ぶ。いやはや、今から振り返れば、錚々たるメンバーである。

このアルバムでのマイケルのブロウは「はっちゃけている」。ブレッカー・ブラザース時代以来の「ポジティヴに吹きまくる」マイケルがここにいる。思えば、ブレッカー・ブラザースが解散、その後、アンチ・フュージョンな、硬派なコンテンポラリーな純ジャズ集団「ステップス」に参加。ストイックなテナーを吹いていた分、この「ステップス」後の「ステップス・アヘッド」で「はじけた」。
 
 
Magnetic_steps-ahead  
 
 
そんな感じのマイケルのテナーとEWI (Electronic Wind Instrument)である。そもそも「スッテプス・アヘッド」というバンドの演奏の個性が「明るくポップでキャッチャーな」フュージョン・ジャズといったもので、どの曲もフュージョン・ジャズらしく、超絶技巧なテクニックを駆使して、キャッチャーなアドリブ・フレーズを吹きまくり、弾きまくる。とにかく聴いていて楽しい。

特にリズム・セクションが強力。ウエザー・リポートで鳴らしたピーター・アースキンのドラミングがまず「見事」。コンテンポラリーな純ジャズ風のドラミングを叩きまくり、バンド全体のリズム&ビートを引き締める。そして、ハイラム・ブロックやチャック・ローブのエレギが、これまた「見事」。リズムにリードに大活躍。マイニエリのヴァイブも良いアクセントになっていて「見事」。

今の耳で振り返って聴けば、この「ステップス・アヘッド」のパフォーマンスは、1970年代に生まれ発展したフュージョン・ジャズの究極の姿と言っても良いのでは無いか。ムーディーでアーバンな個性はスムース・ジャズに任せれば良い。フュージョン・ジャズは「明るくポップでキャッチャー」そして「超絶技巧なテクニックで吹きまくり、弾きまくる」。これがフュージョン・ジャズにとって一番である。
 
 
 
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2018年12月13日 (木曜日)

マイケルの個性全開のセカンド盤

マイケル・ブレッカーのテナーは個性的だった。宣伝では「コルトレーンの再来」なんて表現されたが、どうして、ストレートなブロウがコルトレーンと同じだけで、アドリブ・フレーズの展開、モーダルな音の選び方、運指の癖、どれもが個性的で、コルトレーンとは似ても似つかぬもの。しかも、フュージョン・ジャズにも通じる、コンテンポラリーな純ジャズの音世界が、1970年代〜1980年代のテナー奏者ならでは、と強く感じる。

Michael Brecker『Don't Try This at Home』(写真左)。Impulseレーベルからの2ndアルバム。1988年のリリース。ちなみにパーソネルは、Michael Brecker (ts, EWI), Mike Sternx(g), Don Grolnick (p), Charlie Haden, Jeff Andrews (b), Jack DeJohnette, Adam Nussbaum, Peter Erskine (ds), Mark O'Connor (vln), Herbie Hancock, Joey Calderazzo (p), Judd Miller, Jim Beard (syn)。豪華メンバーが脇を固めて、どんな曲でもどんとこい、という布陣。

初ソロ盤に比べて、オリジナリティ豊かなサウンドが展開されている。4ビートに拘らない、新しい感覚のニュー・ジャズが心地良い。エレクトリックなのかアコースティックなのか、4ビートなのか16ビートなのかといった固定概念に拘らない、柔軟で多様な音世界が実にユニーク。1988年なので、純ジャズ復古後のネオ・アコースティックに手を染めるかと思いきや、マイケルはそんな当時のジャズ界のトレンドに目もくれず、1970年代以降のニュー・ジャズの音世界に没入している。
 

Dont_try_this_at_home  

 
恐らく、Impulseレーベルとしては「現代のJohn Coltrane」としてセールス的にも大きな期待を寄せていたはずで、この期待と自分のやりたいことの狭間で、マイケルは結構揺らいでいたのかなあ、と思う。この盤はどちらかといえば「やりたいことをやる」マイケルが存在していて、後の1990年代のマイケルの音世界に直結する、オリジナリティ豊かなニュー・ジャズなサウンドがなかなか個性的。

この盤を聴いていて、マイケルってウェザー・リポートが好きだったのかなあ、とも感じます。良く似た音の展開が見え隠れするんですが、そこはマイケル、展開のコピーに終始すること無く、ウェザー・リポートよりもマイルドでアーバンな音世界を展開していて、これはこれで実に個性的な仕上がりになっている。こういうところがマイケルの非凡なところ。

アルバム全体の印象は、マイケルの音世界のプロトタイプという印象だが、演奏全体も充実していて、とても内容の濃いコンテンポラリーな純ジャズに仕上がっている。マイケルはEWIをかなり使用しているので、硬派なジャズ者の方々には受けが悪いのかもしれません。が、このEWIの音が僕は大好物。電気楽器も効果的に使用されていて、1980年代のコンテンポラリーな純ジャズ盤として、意外と僕は愛聴しています。

 
 
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2018年12月12日 (水曜日)

マイケルの初リーダー作です。

2007年1月13日、マイケル・ブレッカーの急逝はジャズ・テナー界における大きな損失であった。当時57歳。あまりに若すぎる死であった。ジャズ界で57歳と言えば「中堅」。「ベテラン」の域に向けての端境期での逝去であった。コルトレーン〜ショーター〜ブレッカーと引き継がれてきたジャズ・テナーの系譜(ロリンズは孤高のテナーとして別格扱い)がいきなり途切れた。今ではジャズ・テナー界は「群雄割拠」の時代。

マイケル・ブレッカーはテナー・サックス奏者。1949年、フィラデルフィア生まれ。1970年代から頭角を現したがソロでは活動せず、兄のランディと共に「ブレッカー・ブラザース」を結成。コ・リーダーとして活躍。その後、1970年代の終わりから「ステップス・アヘッド」を結成し、ここでもコ・リーダーとして活躍。なかなかソロでの活動には踏み出さず、ソロとして初のリーダー作をリリースしたのは1987年の事であった。

その初リーダー作が『Michael Brecker』(写真左)。1987年のリリース。ちなみにパーソネルは、    Michael Brecker (ts, EWI), Pat Metheny (g), Kenny Kirkland (key), Charlie Haden (b), Jack DeJohnette (ds)。どちらかと言えば、フュージョン・ジャズ畑を歩いてきたマイケルにとって、コンテンポラリーな純ジャズのファーストコール・ジャズメンばかり、とても素晴らしいサイドメンに恵まれている。
 

Michael_brecker_album

 
この盤にはマイケルのやりたかった事が全て詰め込まれている印象。ちょっとバラエティーの富みすぎれているかな、と思うが、マイケル自身、そして、バックのサイドメンの全てが個性派揃いで、どんなジャズ演奏のトレンドにも「ぶれない」。故にバラエティーに富んだ内容ながら、散漫な印象を感じることは無い。特に、マイケルのテナーについては一本筋が通っていて、しっかりとマイケルならではのテナーを吹き上げていて立派だ。

確かにテナーのスタイルはコルトレーンのスタイルを継ぐものだが、これって、当時も今も変わらないものであって、今となっては重要なことではないだろう。この盤でのマイケルのテナーは、コルトレーンの奏法を踏襲してはいるが、フレーズの節回しやバラードのニュアンスなど、マイケルの個性で固められている。コルトレーンの雰囲気をカヴァーするものでは全く無い。そういう意味では、ジャズ・テナーのスタイリストとして唯一無二な個性を確立していた、と言える。

そんなマイケルの唯一無二の個性をこの初リーダー作で確認することが出来る。この盤にコルトレーンは存在しない。ましてやショーターも存在しない。明らかにマイケルのテナーだけが存在していて、その個性は「今後を十分に期待させてくれる」ものであった。1987年当時の最先端のコンテンポラリーな純ジャズを追求していることに頼もしさを感じる。好盤です。

 
 
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2018年9月 1日 (土曜日)

適用性の高さこそが最大の個性

何もジャズ盤紹介本やジャズ雑誌の特集のアルバム紹介に挙がる盤ばかりが「好盤」では無い。最近ではジャズに関する単行本が結構、出版されるようになったので、この単行本からも「好盤」の情報を得ることが出来るようになった。しかし、最終的には、自分の目と手でアルバムを探索し、自分の耳で聴いて、自分なりの「好盤」を探し出す。これが、ジャズ盤コレクターの醍醐味である。

この盤は、ジャズ・ベーシストのリーダー作を物色していた時、ジョン・パティトゥッチ(John Patitucci)の名に出くわし、このベーシストのリーダー作を聴き進めていって、出会った盤である。John Patitucci『Sketchbook』(写真左)。凄腕ベーシスト、パティトゥッチ、この盤では、エレクトリック・ベースによるプレイがメイン。超絶技巧を活かしたギター・ライクな多弦ベースによるプレイがソロが魅力的。

1990年のリリース。時代は純ジャズ復古の後、メインストリームな純ジャズと、フュージョン〜スムース・ジャズがバランス良く存在していた時代。ちなみにパーソネルは、John Patitucci (b), Michael Brecker (ts), John Scofield (g), Peter Erskine (ds), Vinnie Caliuta (ds), Terri Lyne Carrington (ds), Alex Acuna (per), John Beasley (p), David Witham (synth), Jon Crosse (ss), Dori Caymmi (vo), Ricardo Silveira (g), Paulinho Da Costa (per), Judd Miller (synth)。
 

John_patitucci_sketchbook

 
フュージョン・ジャズ系の強者どもを集めた力作。個人的にはまだまだやりたいジャズのイメージが沢山あったみたいで、この盤について、かなりバリエーションに富んだ内容になっている。明確なフュージョン・ジャズあり、コンテンポラリーな純ジャズ風の演奏あり、といろいろやっているのだが、パティトゥッチのエレクトリック・ベースの個性は、どんな内容のジャズにおいても一貫しているので、アルバム全体の統一感は損なわれていない。

彼のエレベはこの盤で聴くと、ほぼ完成の域に達した、といって良いだろう。彼の超絶技巧を活かしたギター・ライクな多弦ベースによるプレイがアルバム全体でフィーチャーされていて、彼のベーシストとしての力量が良く判る内容になっている。あれもできる、これもできる、で器用貧乏とか、八方美人的とか、一貫性が無いとか揶揄されるが、僕はそうは思わない。その多様性、適用性の高さこそが、パティトゥッチのベースの最大の個性だろう。

これだけ適用力の高いベーシストであれば、フロントを張る楽器も活き活きとしたパフォーマンスを発揮する。この盤でも、テナーのマイケル・ブレッカー、エレギのジョン・スコフィールドが胸のすくような快演を展開している。そうそう、ビニー・カリウタのドラムもパティトゥッチのベースに触発されて躍動感抜群。演奏のリズム&ビートを支える役割のベース。演奏全体の出来不出来は、このベースに依るところが結構あるんだろう。そういう意味で、この盤はベーシストのリーダー作として優れた内容の好盤と言える。
 
 
 
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2018年8月22日 (水曜日)

フュージョン志向な純ジャズ盤

昨日のブログでご紹介した、Rainbow Featuring Will Boulware『Crystal Green』。1976年5月の録音だった。ギター・ベース・ドラムが伝説のフュージョン・バンド「スタッフ」のメンバー。加えて、趣味の良い端正なキーボードのブールウェア、パーカッションにラルフが担当。そこに、マイケル・ブレッカーの素敵なテナーが全編に渡って響き渡る。

そんなフュージョン志向な純ジャズ風な演奏が素敵な盤だったが、それから26年経って、Will & Rainbowの再会セッションが実現した。Will & Rainbow『Over Crystal Green』(写真左)。2002年1月の録音。ちなみにパーソネルは、Will Boulware (p,key), Will Lee (b), Steve Gadd (ds), Peter Bernstein (g), John Werking (syn), Michael Brecker (ts), Randy Brecker (tp), Bob Berg (ts)。

ブールウェアのアレンジが冴えに冴えていて、『Crystal Green』も『Over Crystal Green』も同じ雰囲気で、とても上質なフュージョン風な純ジャズが展開されている。特にガッドのドラミングが、Will & Rainbowのリズム&ビートをバッチリ決めている。縦ノリのオフビートなドラミング。『Crystal Green』も 『Over Crystal Green』もガッドらしさ満載である。
 

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『Crystal Green』では、テナーはマイケル・ブレッカーの全ての楽曲で担当していたが、この『Over Crystal Green』では、マイケルとボブ・バーグが担当を分け合っている。ただ、ボブ・バーグもマイケルの音に近いブロウで、適当に聴いていたら、どっちがどっちか判らない。それでも、どちらも素敵なテナー、実直で正統派なテナー。聴いていて惚れ惚れする。

ブールウェアのアコピが良い。リリカルで端正な味のあるピアノ。彼のピアノとキーボードが純ジャズな雰囲気を湛えていて、アルバム全体が「フュージョン志向な純ジャズ」な雰囲気に染まる。そして、趣味の良いギターやなあ、と思って聴いていたら、若き日のバーンスタインでした。僕が最近、注目して聴いているギタリスト。こんなところにいました。今回、初めて知りました。

この盤も、日本のジャズ・レーベル「Eighty-Eight's」からのリリースで、プロデューサーはもちろん「伊藤八十八」。こういう「フュージョン志向な純ジャズ」風な盤が日本のジャズ・レーベルからリリースされていることが嬉しい。『Crystal Green』と『Over Crystal Green』、どちらもフュージョン志向な純ジャズ盤として、今での愛聴盤の2枚です。

 
 

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2017年2月28日 (火曜日)

こんなアルバムあったんや・77

とあるジャズ喫茶のマスターのジャズ盤紹介本にこのアルバムがあった。どっかで見たことがある、どっかで聴いたことがある、と思うのだが、とんと思い出せない。うむむ聴きたい、と思っていたら、2000年にリイシューされた。アルバム・ジャケットは似ても似つかないものになったけど(笑)。

Mike Nock『In Out and Around』(写真左)。1978年7月の録音。ちなみにパーソネルは、Mike Nock (p), George Mraz (b), Al Foster (ds), Michael Brecker (ts)。いやはや、この面子を見れば、この盤に触手が伸びるのも判る。聴いてみたい、そんな気にさせる魅惑的なパーソネルである。

マイク・ノックはニュージーランド出身の白人ピアニスト。クライストチャーチ生まれ。1960年にロンドンに渡る。’61年にダウンビート誌の奨学金でバークリー音楽院に入学。以降、ボストンのクラブのハウス・ピアニストとして活躍。’70年代後半、アコースティック・ジャズに立ち戻り活動。この『In Out and Around』はその時代の録音である。

マイク・ノックはピアニストとしては、日本ではマイナーな存在。しかしながら、その瑞々しいタッチと硬質でクリスタルな響きのピアノは聴き心地がとても良い。アドリブ・フレーズも奇をてらったところは全く無く、ニュージーランド出身らしく、ファンクネスは殆ど感じられない、透明感溢れる誠実な展開で、聴いていてほのぼのする。
 

In_out_and_around1

 
そして、ベースがジョージ・ムラツ。太いしなやかなアコベ。重心の低い強烈に安定感のあるウィーキング・ベース。ドラムが多彩でしなやかなドラミングを提供するアル・フォスター。このベース&ドラムが「半端ない」のだ。ここに瑞々しいタッチと硬質でクリスタルな響きのマイク・ノックのピアノが加わる。相当にレベルの高い、柔軟性の高いリズム・セクション。

そんなマイク・ノックのピアノ・トリオをバックに、なんとあの伝説のテナー奏者、マイケル・ブレッカーが全編に渡って、バリバリに吹きまくるのだ。テクニック最高、音の太さ切れ味最高、ブリブリ、バリバリ、テナーを吹きまくる。マイケル自身が当時のインタヴューで「最近、最もジャズ的に優れた演奏をしたのがマイクノックの作品だよ。」と語っていたのを思い出した。至極納得。

マイク・ノックは、1940年生まれなので、今年で77歳。現在では、オーストラリア・ジャズの重鎮として、まだまだ現役と聞く。日本ではマイナーな存在に甘んじてはいるが、こんなに素敵な純ジャズ盤を残しているのだ。この『In Out and Around』は、1970年代のメインストリーム・ジャズの好盤として、もっと評価されても良い盤だと思います。

こういう盤がごろりと転がっているのだから、ジャズは隅に置けない。この盤、昼下がりの人のほとんどいないジャズ喫茶で、ボリュームを上げて聴きたい盤です。マイケル・ブレッカーのテナーにぶっ飛び、ジョージ・ムラツのベースに下半身を揺さぶられ、アル・フォスターのドラミングに覚醒し、マイク・ノックのピアノに癒される。好盤です。

 
 

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2016年2月24日 (水曜日)

コンテンポラリーな純ジャズ

ヴァイブのマイク・マイニエリが「思いついた」グループ「ステップス(Steps)」。フュージョン・ジャズ全盛期、新鮮に響いた4ビート・ジャズ。

縦に揺れるスクエアな均等レベルの4ビートが印象的で、1980年初頭にして「コンテンポラリーな純ジャズ」。それでも困ったことに、メンバーの面子から、なぜか世間からは「アコースティックなフュージョン・ジャズ」の範疇として語られる。

1982年に「ステップス(Steps)」という名称がノース・カロライナ州のあるバンドによって商標登録されていることがわかり、それゆえバンドの名前を「ステップス・アヘッド(Steps Ahead)」に変えた。その新しい名前を冠したアルバムを1983年にリリースする。

『Steps Ahead』(写真左)。「ステップス(Steps)」から「ステップス・アヘッド(Steps Ahead)にバンド名を変えて、メンバーも少し変わった。Michael Brecker (ts), Mike Mainieri (vib), Eliane Elias (p), Eddie Gómez (b), Peter Erskine (ds)。ジャケットは男性4人が眠れる美女を抱えて運んでいる絵。新しいパーソネルをイメージする。
 

Steps_ahead

 
ピアノとドラムが代わった。簡単に言うと、縦に揺れるスクエアな均等レベルの4ビートが、アーシーでクロスオーバーでコンテンポラリーなドラミングに代わった。ピアノが、さらにリリカルに耽美的になり、しなやかさ躍動感が加わった。旧来の粘りのあるファンクネス溢れるオフビートでは無い、デジタルチックな水平で端正なオフビートが新しい。

久し振りに聴いてみて、やはり、マイケル・ブレッカーのテナーが素晴らしい。マイニエリも何時になく、熱くヴァイブを弾きまくる。マイニエリのヴァイブを 感じるにも良い盤である。二人のフロントの奏でるアドリブ・ラインは新しい響きに満ちている。そして、イリアーヌのピアノの音もこれまた新鮮。

アコースティックな楽器の響きが良い。それでいて、1950年代から1960年代の旧来のジャズの響きは全く無い。クールでアーバンな響きが新しい。クロスオーバー・ジャズの範疇か、と思われる向きもあるが、そうでは無い。明らかに、この『Steps Ahead』に詰まった音は「コンテンポラリーな純ジャズ」。良いアルバムです。

 
 

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2016年2月22日 (月曜日)

縦ノリの新しい4ビート感覚

最近はこのバンドの名前を聞かなくなったなあ。このバンドのアルバムを初めて聴いた時、新しい4ビート・ジャズに出会った感じがした。横乗りのスイングでは無い「縦ノリ」の4ビート。新しい感覚のテナー。お洒落なヴァイブ。タイトで鋼の様なベース。フュージョン感覚のライトで流暢なピアノ。

そのバンドとは「ステップス(Steps)」。リーダー格、ヴァイブのマイク・マイニエリが「思いついた」グループとのこと。Wikiにその経緯が粋な言葉で綴られている。「7番街の南、ニュー・ヨーク市のナイトクラブで、1979年にアルバイトたちによる冒険的な企てとして、ステップスは始まった」。

僕が感じた「新しい4ビート・ジャズ」は、スタジオ音源のセカンド盤とライブ音源のサード盤とで、今でもしっかりと追体験することが出来る。1979年12月リリースの『Step by Step』(写真左)と、1983年リリースの『Paradox』(写真右)。ちなみにパーソネルは、Michael Brecker (ts), Steve Gadd (ds), Eddie Gómez (b), Don Grolnick (p), Mike Mainieri (vib)。

パーソネルのいずれも、今ではレジェンドと呼ばれるジャズメンばかりである。テナーのマイケル・ブレッカーは2007年1月に、ピアノのドン・グロルニックは1996年6月に、それぞれ鬼籍に入っている。振り返ってみると、そうか、5人中2人が逝去しているのか。

時代的にはフュージョン・ジャズ全盛期なんだが、そんな中にこのステップスの4ビート・ジャズは新鮮に響いた。とにかく新しい。何が新しいかというと、ガッドとゴメスの叩き出すビート。横に揺れる3連ノリの旧来のスイング感溢れる4ビートではない、縦に揺れるスクエアな均等レベルの4ビートが、今の耳にも新しい感覚を醸し出す。
 

Step_by_step_paradox

 
そして、新しい感覚の2つ目が、テナーのマイケル・ブレッカーの存在。マイケルのテナーの音は当時、実に斬新に響いた。コルトレーンのええとこ取りはしているが、決して、コルトレーンのフォロワーでは無い。テクニカルには吹き上げているが、そのフレーズのそこはかとない大らかさは、どちらかと言えば、ソニー・ロリンズの想起させる。

テクニック優秀、音も大きくストレートに流麗に流れ、歌心溢ればかりに耳に馴染む。そのフレーズのトーンは決して、昔のハードバップのトーンをなぞってはいない。そのトーンは新しい。それまでに聴いたことの無い、ストレートで切れ味の良いメロディアスなトーン。

このマイケル・ブレッカーのテナーが、当時の日本のジャズ雑誌では酷評されていたのだから驚きだ。当時、それだけ新しいトーンのテナーである。従来のそれまでのジャズ・テナーの正反対の音とでも表現したらよいだろうか。今の耳にも確かに新しいトーンに響く。意外と現代の現役ジャズ・テナーにフォロワーが見当たらないのに愕然とする。

今一度、この2枚のアルバムを聴いて欲しい。今のジャズに無い「新しい感覚の4ビート」、新しいトーン、新しいリズム&ビートが聴いて取れる。ネオ・ハードバップの範疇なのだろうが、1950年代から1960年代のハードバップ、モード・ジャズのトーンを踏襲していないところが、このステップスの唯一無二、個性的なところ。

1980年初頭にして、コンテンポラリーな純ジャズ。この後、純ジャズ復古の大号令がかかって、ウィントン・マルサリスを中心とする新伝承派のネオ・ハードバップの波が押し寄せる訳だが、その新伝承派のトーンよりも斬新で色褪せないところが、このステップスの音の凄いところである。思わず「再評価」である。

 
 

震災から4年11ヶ月。決して忘れない。まだ4年11ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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