2019年9月10日 (火曜日)

サッチモの素晴らしさを聴く

ジャズを聴き始めた頃、僕は「ルイ・アームストロング(愛称サッチモ)」の良さが良く判らなかった。もともと彼の事をボーカリストだと思っていたこともある。あの「ダミ声」がどうにも理解出来ない。また、ジャズ者初心者なので、彼のトランペットの凄さも判らない。いやはや、若気の至り、汗顔の至りである。

それでも、あのマイルス・デイヴィスをして「サッチモは偉大だ。彼が歴代での最高のトランペッターだ」とべた褒めである。というか、有名なジャズメンというジャズメンが全て、サッチモは最高だ、と言う。これには焦った。なんで僕はサッチモの良さが判らないのか。サッチモの存在は僕のコンプレックスのひとつだった。

『Louis Armstrong Plays W.C. Handy』(写真)。1954年7月12日の録音。Columbiaレコードからのリリース。プロデューサーは George Avakian。Louis Armstrong and His All-Starsの演奏になる。パーソネルを見渡しても、知っている名前はいない。演奏の雰囲気を聴いていると、皆、スイング・ジャズ時代からのメンバーであろう。これが実に良いジャジーな雰囲気を醸し出している。
 
 
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ジャズ者初心者の時代以降、この盤を再び聴いたのは、今から20年ほど前、年齢的に40歳を過ぎた頃である。さすがに、20年ほどジャズを聴き続けて来たことはある。サッチモの「ダミ声」ボーカルが、ダンディズム溢れる、良い雰囲気のボーカルだと感じる様になり、この魅力的な低音「ダミ声」ボーカルで、W.C. Handyの名曲を歌い、トランペットを吹き上げるのだから堪らない。

そして、サッチモのトランペットにも参った。まず音が大きく綺麗でブリリアント。トランペットはこうならして欲しい、という好例がこのサッチモのトランペットにある。そして、歌の伴奏でのサッチモの吹き回しが、これまた「素敵」だ。歌の合間に鼻歌のように入るチェイスや、間奏でのソロ・パフォーマンスは歌心とダンディズム溢れるブリリアントな吹き回しで、ボーカルの存在を一層、際立たせる。

ジャズを聴き初めて20年ほど経って、やっとサッチモの素晴らしさが理解出来た。嬉しかった。コンプレックス解消である。今では、時々、サッチモ盤を引っ張り出しては、我がバーチャル音楽喫茶『松和』の昼下がりに流している。サッチモの魅力的な低音「ダミ声」ボーカルに身を委ね、ブリリアントなトランペットに耳を傾ける。全く以て「至福の時」である。
 
 
 
東日本大震災から8年5ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
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2019年8月28日 (水曜日)

コンテ・カンドリのリーダー作

我が国では米国西海岸ジャズはポピュラーでは無かった。僕がジャズを聴き始めた1970年代後半は、純ジャズについては東海岸ジャズ一色。時にチョロッとアート・ペッパーの『ウィズ・リズムセクション』やシェリー・マンの『マイ・フェア・レディ』が顔を出すだけで、他の好盤はほとんど紹介されることは無かった。この傾向は1980年代も続く。1980年代には米国東海岸ジャズをメインに「純ジャズ復古」がトレンドとなったからだ。

1991年に突如リリースされた『スイング・ジャーナル・プレゼンツ/ザ・ウエスト・コースト・ジャズ』というオムニバス盤のリリースが大きな契機になったと思っている。僕もこのオムニバス盤には飛びついた。ズラリと知らない演奏ばかりが並んでいる。僕はこの盤とジャズ雑誌の記事を通じて、初めて、まとめて米国西海岸ジャズのことを学んだ。東海岸ジャズとは全く異なるアプローチを採用してきた西海岸ジャズ。耳新しい西海岸ジャズは実に興味深かった。

Conte Candoli『Toots Sweet』(写真左)。1955年7月26日、ロサンゼルスでの録音。ちなみにパーソネルは、Leroy Vinnegar (b), Lawrence Marable (ds), Lou Levy (p), Bill Holman (ts), Conte Candoli (tp)。米国西海岸ジャズの中堅トランペッター、コンテ・カンドリのリーダー作である。パーソネルを見渡すと、完璧に米国西海岸ジャズのメインとなるジャズマンの名前がズラリと並ぶ。
 
 
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典型的な米国西海岸ジャズの音世界。さすが、ウエスト・コーストの精鋭達が集ったセッションである。聴けば直ぐに判る。西海岸ジャズ独特の音。程良く趣味良くアレンジされていることが良く判る。しかも、そのアレンジに従って、しっかりとリハーサルを積んでいるであろうことも強く想像出来る。とにかく演奏に破綻が無いのだ。そして、そのアレンジが「クール」なのだ。決して「ホット」では無い。都会的でスマートで洒脱。
 
アドリブ展開も西海岸ジャズは特徴的。クールに熱いブロウを展開する。決して汗が飛び散る様なホットな、また、激情に任せたアブストラクトでフリーなブロウでは無い。そもそも、米国西海岸ジャズに「アブストラクト」や「フリー」な要素は全く無い。聴いて楽しむジャズ。優雅にクールに踊れるジャズ。それが米国西海岸ジャズ。そんな西海岸ジャズの音の典型的なサンプルが、このカンドリのリーダー作に詰まっている。
 
どこのレーベルからのリリースかしら、と思って確認したら、なんと「ベツレヘム・レコード」からのリリースでは無いか。我が国では東海岸ジャズのジャズマンのリーダー作を中心に紹介されたので、ベツレヘム・レコードは東海岸のレーベルかと思うんだが、意外と西海岸ジャズのアルバムを多数リリースしている。米国西海岸ジャズの組織的探索は「ベツレヘム・レコード」から、と言っても良いかと思う。
 
 
 
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2019年8月27日 (火曜日)

ブレッカー兄弟のトリビュート盤

ジャズの新盤を漁っていて、僕がジャズを聴き始めた頃、今から40年前から活躍し続けている、レジェンド級のジャズマンの名前をリーダー作で見かけた時は居抜きで嬉しくなる。最近、レジェンド級のジャズマンが一人一人鬼籍に入っていくので、とにかく寂しい。そんな中、まだまだ現役、溌剌としたリーダー作をリリースしているのを見ると、ホッとするやら嬉しいやら。
 
Randy Brecker & NDR Bigband『Rocks』(写真左)。2017年1月と2018年5月の録音。主なパーソネルは、Randy Brecker (tp, flh), David Sanborn (as), Ada Rovatti (ts, ss), Wolfganf Haffner(ds)、そしてNDR Big Band。ランディ・ブレッカーのトランペットとデイヴィッド・サンボーンのアルト・サックス。フュージョン・ジャズのレジェンドの名前を見つけてワクワクする。

この盤、伝説のフュージョン・ファンク・バンド、ブレッカー・ブラザーズで活躍したトランペッター、ランディ・ブレッカーがメインのアルバムである。この盤を聴いていると、どこかで聴いたことがあるフレーズがどしどし出てくる。それも、1970年代後半、フュージョン・ジャズ全盛時代、僕がジャズを聴き始めた頃に、しばしば聴いた事のあるフレーズ。
 
 
Rocks  
 
 
そう、それもその筈、この盤、ブレッカー・ブラザーズゆかりの楽曲を中心にした選曲したアルバムなのだ。冒頭の「First Tune on the Set」の出だしのフレーズを聴くだけで「あぁ、これはブレッカー・ブラザーズの音だ」と直ぐ判るほど個性的なフレーズ。今をときめくNDR Big Bandとの共演ですが、ビッグバンドもそのブレッカー・ブラザーズの楽曲の持つファンク的な雰囲気に合わせていて、トータル・サウンドとしても、なかなか格好良い。
 
NDR Bigbandのベーシスト、クリスティアン・ディーナーだろうか、ベースの音が実に良く効いている。ブレッカー・ブラザース独特のグルーヴ感の再現にかなり貢献している。そして、メロディーを再現するのは、ランディのトランペットとサンボーンのアルト・サックス。盟友の二人が年齢を全く感じさせない、時に激しく、時に優しく、成熟した奥の深い溌剌としたブロウを聴かせてくれる。
 
NDR Bigbandの演奏については申し分無い。そのドライブ感、その迫力、その疾走感、どれをとっても超一流。現代のトップクラスのビッグバンドだけある。ビッグバンドでこれだけファンクネスを醸し出すことが出来るなんて、思ってもみなかった。アレンジも良好で、フュージョン・ファンクなサウンドを上手く再現して立派。ブレッカー・ブラザースのトリビュート盤として秀逸な内容。好盤です。
 
 
 
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2019年8月22日 (木曜日)

4300番台の発掘リリース盤・2

ブルーノートの4300番台は、ブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンが、ブルーノート・レーベルを大手レコード会社リバティーに売却した後、スタートしたシリーズ。大手レコード会社の配下なので、とにかく売上第一。そんな環境の中で、旧来のハードバップやモード・ジャズが発掘リリースされているのだ。これが僕には良く判らない。

Lee Morgan『The Sixth Sense』(写真左)。1967年11月と1968年9月の録音。BNの4335番。ちなみにパーソネルは、Lee Morgan (tp), Frank Mitchell (ts), Billy Higgins (ds)は、2回に分かれた録音の両方に参加。1967年の録音については、Jackie McLean (as), Cedar Walton (p), Victor Sproles (b) が、1968年の録音には、Harold Mabern (p), Mickey Bass (b)が参加している。
 
1967年の録音はリーダーのモーガンとミッチェル、マクリーンの3管フロントのセクステット編成、1968年の録音はピアノとベースが替わり、フロントはリーダーのモーガンとミッチェルの2管のフロントのクインテット構成。2回に分かれた演奏は共に及第点の内容。特にピアノの演奏が個性的で、アルバム前半のウォルトンは堅実で典雅。アルバム後半のメイバーンは新主流派の響きを湛えた柔軟で硬派なバップなピアノ。
 
The-six-sense

 
一言で言えば、この盤は、リーダーのリー・モーガンのトランペットを心ゆくまで聴き込むことの出来る盤である。テナー・サックスのフランク・ミッチェルもフロントで健闘しているが、基本的にそのブロウは「普通」。それは、フロントに当時のベテラン、ジャキー・マクリーンのアルト・サックスが加わっても、さほど演奏のレベルと印象は変わらない。
 
逆に、モーガンのトランペットが意外にも元気だ。特にこの盤では、趣味良く展開されている。モーガンのトランペットについては、テクニックにもフレーズの展開にもブレが無い。モーガンがしっかりと吹いている。この盤、1970年にリリースされているので、約2年〜3年、お蔵入りになっていたことになる。録音当時、お蔵入りになった理由がどうにもこうにも判らない。

ハードバップ〜モード・ジャズについてはもう古い、という理由でずっとお蔵入りになっていたのなら理解出来るんだが。それでもリリースされて良かった。リーダーのモーガンのトランペットの素晴らしさがビンビンに伝わってくる。タイトルが「第六感」。ジャケットは意味不明な、モーガンの上半身の写真。それでも中身は上質のハードバップ〜モード・ジャズ。タイトルとジャケットに怯まず、一度は聴いて欲しい、モーガンの佳作です。
 
 
 
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2019年8月16日 (金曜日)

ジャケットで損をしているなあ

ジャズの老舗レーベルであるブルーノートも、4300番台になると、そのポテンシャルも落ちてくる。まず、ジャケットのデザイン。フランシス・ウルフによる象徴的な写真と、リード・マイルズによる画期的なタイポグラフィがガッチリと組み合わさって、ブルーノート独特の、見るだけでブルーノートと判る独特のデザインを提供してきた。
 
しかし、リード・マイルスは、ブルーノートの総帥アルフレッド・ライオンがブルーノートの親会社のリバティを去る時期と前後して、1967年にブルーノートを離れている。ブルーノートの4300番台は1968年辺りから始まっている。つまり、ジャケット・デザインは、もはや統一感は無く、デザイン的にも問題のあるものが多い。どう考えても、ジャズのジャケットとは思えないものが多々ある。
 
つまりは、ブルーノートの4300番台って、この酷いジャケット・デザインで損をしているアルバムが結構あると思っている。例えば、今日聴いた、Stanley Turrentine『Another Story』(写真)。1969年3月3日の録音。ちなみにパーソネルは、Stanley Turrentine (ts), Thad Jones (flh), Cedar Walton (p), Buster Williams (b), Mickey Roker (ds)。
 
 
Another_story  
 
 
パーソネルを見れば、ハードバップ時代からの猛者揃い。特に、一ひねりも二捻りもある「曲者」揃い。このメンバーだと、この盤、なかなかの内容なのでは、と思うのだが、ジャケットが酷い。このジャケットをみれば、まずブルーノートの盤だとは思わないだろう。このジャケットではまず触手が伸びない。よって、この盤、ジャズ盤紹介本で扱われているのは見たことが無い。
 
ですが。この盤、なかなかの内容です。成熟したハードバップが聴ける、なかなかの優れものです。タレンタインのテナーは少しライトに流麗に、耳に優しい響きが魅力的。フリューゲルホーンのサド・ジョーンズは久々の登場ですが、味のあるブリリアントで流麗な音色を聴かせてくれる。この2人のフロント楽器が実に良い雰囲気で、成熟したハードバップなフレーズを心ゆくまで聴かせてくれる。
 
バックのリズム・セクションも「曲者」揃い。ウォルトンのピアノは和音の響きが新しく、ウィリアムスのベースは重心低く流れる様にベースラインを弾きまくる。ローカーのドラムは気持ちの良いポリリズム。上質のハードバップな演奏が詰まっている。この盤が全く人気が無いのが残念だ。このジャケットだ、無理も無い。でも、この盤、探してでも、一度聴いてみる価値はある。タレンタインとサドのフロント2管がとても素敵である。
 
 
 
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2019年8月 1日 (木曜日)

4300番台のリー・モーガンです

ブルーノート・レーベルの4300番台は「ブルーノート・レーベルらしい」ところと「ブルーノート・レーベルらしくない」ところ、とが混在している。そこが面白いと言えば面白いし、そこが問題と言えば問題。ここでは面白いところだけに着目して、この混沌とした4300番台を楽しみたい。

今日はリー・モーガンを聴く。Lee Morgan『Charisma』(写真)。ブルーノートの4312番。1966年9月29日の録音で発売は1969年。当時の「お蔵入り発掘盤」の一枚である。ちなみにパーソネルは、Lee Morgan (tp), Jackie McLean (as), Hank Mobley (ts), Cedar Walton (p), Paul Chambers (b), Billy Higgins (ds)。モーガンのトランペット、マクリーンのアルト、モブレーのテナーの3管フロント。

この3管フロントのユニゾン&ハーモニーをベースとしたジャズ・ロック、そしてソウル・ジャズ。レトロな8ビートに乗って、モーガンが鯔背に粋に吹きまくる。マクリーンもここではファンクネスを撒き散らして、ちょっとピッチの外れたアルトを吹きまくる。そして、この盤ではモブレーのテナーが元気だ。フロント3管がこれだけ元気だということは、この盤は内容的に期待出来るということ。
 
  
Charisma
 
 
全編に渡ってピリピリしたところが無い。ゆったりリラックス・ムード満載なところが良い。フロント3管、バックのリズム・セクション、皆、リラックス・ムード満点に演奏しまくっている。ということで、この盤の演奏はどれも、悠然としたノリがとても心地良い。角が程良く丸まって、音の芯がグッと耳に迫ってくる、ポジティブでファンキーなジャズ・ロック。曲良し、アレンジ良し、演奏良し、揃いも揃った3拍子。

このヒッピー・ムーヴメント風の「サイケデリックな」ジャケットのデザインで損をしている様に感じる。これ、ちょっと趣味が悪い。ブルーノート・レーベルらしくないところだが、これには目をつぶって、この盤に耳を傾けて欲しい。冒頭の「Hey Chico」はラテン風ジャズロック。いかにもモーガンらしいフレーズが満載。この1曲だけでこの盤は「イケる」と感じる。

2曲目「Somethin' Cute」、そしてラストの「The Double Up」もモーガンの作曲で、これもいかにもモーガンらしい曲。モーガン節炸裂で、モーガン者には堪らない。気軽に聴ける「ジャズ・ロックの好盤」。時は1966年、イージーリスニングやポップスに迎合しない、良質のジャズ・ロックがここにある。ジャケットに惑わされず、意外と好盤です。
 
 
 
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2019年7月29日 (月曜日)

ありそうでなかなか無い顔合せ

ジャズを聴き始めて四半世紀、25年目位でこのアルバムに出会った。逆にジャズを聴き始めて25年目くらいで出会って良かった。若い頃にこの盤に出会っても、この盤の良さは半分くらいしか、判らなかったと思う。ジャズの演奏トレンドの特徴、ジャズマンのそれぞれの歴史と個性を認識していないと、この盤の内容の凄さが判らない。

そのアルバムとは『Diz & Getz』(写真左)。1953年12月9日の録音。ちなみにパーソネルは、Dizzy Gillespie (tp), Stan Getz (ts), Herb Ellis (g), Oscar Peterson (p), Ray Brown (b), Max Roach (ds)。6曲目の「One Alone」だけが、何故かパーソネルが、Dizzy Gillespie (tp), Hank Mobley (ts), Wade Legge (p), Lou Hackney (b), Charli Persip (ds)。

ディジー・ガレスピー&スタン・ゲッツのありそうでなかなか無い顔合わせ。録音時、ガレスピーは36歳、ゲッツは26歳。10歳の年齢差。プロの世界なら「大人と子供」。ビ・バップの祖の一人、キレ味良く、テクニック良く、ブラスが震える低音から輝かしいハイトーンまで、縦横無尽に吹きまくるガレスピーと、テクニック優秀で芯のあるジェントルでクールなブロウのゲッツ。
 
 
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硬と軟、ホットとクール、このガレスピーとゲッツとの「対比」がこの盤の肝。しかし、この盤の一番の凄さは「ガレスピー」。ガレスピーのトランペットが凄い。こんなに吹きまくるガレスピーはそうそう無い。ビ・バップの時から更にグレードアップしたかの様な、イマージネーションとバリエーション溢れる、大胆で切れ味の良いかつ細心なトランペット。思わず聴き惚れる。

ゲッツのテナーも健闘している。ガレスピーがバリバリと吹きまくっている分、一歩引いた感じでクールで温和なフレーズを吹きまくる。温和な分、ちょっと損をしているがテクニック的には全く遜色ない。意外と芯のある硬派な音でガレスピーに対抗する。ガレスピーとの対比が良好で、この好対照なフロントは魅力満載。

当時28歳の若き超絶技巧ピアノのピーターソンの伴奏上手、リズム&ビートをしっかりと支えるをブラウンのベースとエリスのギター。そして、重厚で多弁なローチの扇動的なドラミング。ビ・バップの雰囲気を宿しつつ、ハードバップとして新しい音のするリズム・セクションがフロントの二人を盛り立て、しっかりと支える。ハードバップ初期の好盤である。
 
 
 
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2019年7月14日 (日曜日)

ショウの素晴らしい未発表音源

我が国においてのジャズ盤の評価は絶対では無い。それは米国でも欧州のジャズ先進国でも言えることで、それぞれの国で好みが大きく分かれるジャズメンがいる。米国で評価の高いジャズメンが日本ではそれでも無かったり、日本で評価が高いのに欧州ではそうでも無かったり、国によって、リージョンによって好みが分かれることがある。

例えば「Woody Shaw(ウッディ・ショウ)」。ハード・バップからアバンギャルドまで一歩進んだ演奏スタイルで、1960年代後半以降から70年代にかけてフレディ・ハバードと並ぶ実力派のトランペッターとして注目された。ところが日本ではショウの人気はイマイチだった。ハバードの後に出てきたトランペットのテクニシャンだったからかなあ。ハバードの二番煎じという評価だったとしたら、それは違うだろう。

Woody Shaw『Basel 1980』(写真左)。ウディ・ショウの未発表演奏集。1980年1月、スイスのベイゼルと、ボーナストラックの1曲だけ、1981年6月、オーストリアのルステナウでのライブ録音。ちなみにパーソネルは、Woody Shaw (tp, flh), Carter Jefferson (ts, ss), Larry Willis (p), Stafford James (b), Victor Lewis (ds)。サックスのカーター・ジェファーソンとショウは、70年代前半にアート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズで同僚だった間柄。
 
 
Live-at-vasel
 
 
未発表音源だといって侮ってはならない。冒頭の「Invitation」から、テクニック抜群、歌心抜群、緩急自在、変幻自在のトラペットが鳴り響く。この「Invitation」という曲、曲が長く、同じコードが続いたり、転調が多かったりの難曲である。この難曲をいとも容易く、吹き上げていくショウのトランペット。誤解を恐れず言うと、ハバードの先進性はハードバップ寄り、ショウの先進性はニュー・ジャズ寄り。ショウのトランペットの方が先を行っていた、と感じている。
 
Disc2の1曲目「Love Dance」と2曲目の「‘Round Midnight」も白眉の出来。ショウの凄さはスローテンポの吹きっぷりにある。スローテンポなフレーズの中に漲る異様なテンションと、テクニックの高い者だけが出来る安定のブレの無い流麗なフレーズの吹き回し。収録されたどの曲でも聴くことが出来るが、過去のどの演奏にも聴くことが出来ないショウの独創的なフレーズ。 
 
以前から、我が国でのショウの評価の低さが理解出来なかった。活躍を始めた時代が1970年代という、米国&日本で純ジャズの影が薄かった時代であったこと、ショウが「充実の中堅」の領域の入りつつあった、純ジャズ復古の成った1980年代の終わり、1989年にこの世を去ったこと。この2点が、我が国でのショウの適正な評価を阻害したのかもしれない。ショウのリーダー作を聴き直せば良く判る。ショウのトランペットは素晴らしい。
 
 
 
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2019年6月25日 (火曜日)

若き二人の白熱のハードバップ

若き二人の白熱のハードバップ

「この盤、聴いたこと無いなあ」と適当に選盤して、CDトレイに盤を置いて、スタートボタンを押す。流れてくるのは、典型的なハードバップ。出だしの曲のリズム&ビートを聴くだけで判る。出てくるアルト・サックスは ...、あれ誰だ。ということで、リーダーを確認する。確か、そうそう「フィル・ウッズ」であった。
 
そして、トランペットが出てくる。ブリリアントでよく鳴るトランペットだ。しかもテクニックは上々。流れる様なアドリブ展開。そして、アドリブ展開にどこか理知的な雰囲気を感じる。良く考えられたアドリブ展開。いや〜知的なトランペッターやなあ。と感心する。そして「誰だ?これ」。

Phil Woods『The Young Bloods』(写真左)。1956年11月2日の録音。ちなみにパーソネルは、Donald Byrd (tp), Phil Woods (as), Al Haig (p), Teddy Kotick (b), Charlie Persip (ds)。ハードバップ時代のフィル・ウッズの意外と多くないリーダー作。バックのリズム・セクションも、アル・ヘイグのピアノをメインに、個性派ベースのコティック、堅実ドラムのパーシップ。若いのに実に渋いリズム・セクションである。
 
 
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さて、この盤で目立ちに目立っているトランペッターは「ドナルド・バード」でした。リーダーのフィル・ウッズのアルト・サックスはさすがの吹きっぷりですが、この盤でのバードのトランペットは部分部分では、リーダーのウッズのアルト・サックスを凌駕する勢い。いやはや、とにかくよく鳴るトランペットです。
 
よく鳴るトランペットなんですが、決して耳触りにはならない。アドリブ展開が意外に冷静で理知的なんですよね。バードは感情にまかせて勢いでアドリブ・フレーズを吹くタイプでは無い。また、バードのトランペットは強烈な個性が無いので、アドリブ展開でのフレーズの個性で勝負するタイプ。音の本質はブリリアント、アドリブ展開のフレーズは理知的。これがドナルド・バードのトランペットである。
 
パーカー直系のウッズのアルト・サックスも熱くて流麗。ねじり上げる様な後の個性はまだ余り感じられないが、テクニック上々、フレーズは熱くてクールで流麗。録音当時、ウッズは25歳、トランペットのバードは24歳、最年長のピアノのヘイグが34歳。この盤全体に若い溌剌とした「白熱のハードバップ」。プレスティッジ・レーベルらしい、良く判らないジャケットにひかずに、一度は耳を傾けて欲しい。そんな好盤である。 
 
 
 
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2019年6月24日 (月曜日)

知的なトランペッターの原点

聴き応えのあるジャズ盤って、何も「ジャズ名盤紹介本」にタイトルが挙がっているものばかりでは無い。「ジャズ名盤紹介本」に載っていない、載ってもほんのたまにしかそのタイトルにお目にかかれない、そんな盤が実は聴き応えのあるものだったりする。それだけ、ジャズの裾野は広い。そんな「隠れ好盤」に出会った時の喜びはひとしおである。

Donald Byrd『Byrd Blows on Beacon Hill』(写真左)。1956年5月7日の録音。ちなみにパーソネルは、Donald Byrd (tp), Ray Santisi (p), Doug Watkins (b), Jimmy Zitano (ds)。リーダーの知的なトランペッターのドナルド・バード、弱冠24歳。1956年と言えば、やっとアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズに、ケニー・ドーハムの後釜として入団した頃。
 
バックのメンバーを見渡すと、ベースのダグ・ワトキンスは今でも名前が残ってはいるが、他のメンバー、ピアノ、ドラムの名前は僕は知らない。しかし、演奏を聴くと及第点ではある。ということで、この盤は、リーダーのドナルド・バードのトランペットを最大限に愛でる盤である。この盤でのドナルド・バードのトランペットは溌剌としていて、活き活きとしている。
 
 
Beacon-hills  
 
 
LP時代は、マサチューセッツのTransitionというローカルなレーベルからリリースされていた、いわゆる「幻の名盤」である。CDの時代になって、何故か日本だけでCDリイシューされている(しかも複数回)。このリイシューが良かった。この盤でのドナルド・バードの素晴らしさを自分の耳で確かめることが出来た。ハードバッパーでブリリアントで知的なトランペッターという形容がこの盤を聴いて良く判った。
 
一曲目「Little Rock Getaway」から聴きものの演奏。古くて懐かしい雰囲気のテーマをバードがクッキリと吹き上げ、ブリリアントで端正なアドリブが続く。思慮深さがはっきり判るアドリブで、コードチェンジをしながら展開が拡がる中、原曲の愛らしさはしっかり維持される。このアドリブを聴く度に、ドナルド・バードは知的なトランペッターやなあ、と感心する。
 
他の曲でもバードのトランペットは、ブリリアントで躍動感溢れ、説得力のある知的なアドリブを吹き続ける。ドナルド・バードのトーンペットの基本、トランペットの原点を確認するに相応しい「隠れ好盤」だと思います。改めてジャケットを見てみると、なんとも自信ありげなドナルド・バードの姿が写っている。弱冠24歳の思慮深い表情。知的なトランペッターと言われる所以である。
 
 
 
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