2020年7月 7日 (火曜日)

ジャズ喫茶で流したい・176

ジャズ・トランペットについては、意外とバリエーションが狭い。ジャズの歴史において、著名なトランペッターとしては、ビ・バップの祖の一人「ディジー・ガレスピー」、早逝の天才「クリフォード・ブラウン」、そして、ジャズの帝王「マイルス・ディヴィス」。この3人の名が挙がった後、しばらく間が空く感じなのだ。確かに、ジャズ・トランペットとしては、まずこの3人を押さえないと話にならない。

『Bird And Diz : The Genius Of Charlie Parker #4』(写真左)。ビ・バップ晩期、1949ー50年の録音。ビ・バップの祖、Charlie Parker (as), Dizzy Gillespie (tp) の共演盤。ビ・バップの祖であるパーカーとガレスピー、意外と共演盤は少ない。あっても時代が時代だけに音が悪かったりするが、この盤は音も良く、いずれの演奏も水準以上。ビ・バップの完成形を見る想いのする好盤。加えて、ガレスピーのトランペットを理解するのに最適な盤でもある。

この盤に詰まっている演奏は「典型的なビ・バップ」。ビ・バップの教科書の様な演奏がギッシリ詰まっている。アバンギャルドで躁状態の尖った演奏が主で、ビ・バップが流行した頃、一般の音楽マニアからは「うるさくて、騒々しい、ジャズのどんちゃん騒ぎ」に感じたことが良く判る。今の耳には、メリハリの効いた、テクニック優秀な、切れ味抜群な即興演奏で、アレンジだけ見直せば、現代でも充分に通用するポテンシャルの高い演奏である。
 
 
Bird-and-diz
 
 
この盤の「ビ・バップ」は聴き易い。パーカーのアルト・サックスも、ガレスピーのトランペットも、即興演奏のパフォーマンスについては「安定」しているのだ。ビ・バップなので、アクロバティックにオーバードライブ気味に即興演奏をかましがちなのだが、この盤では、抑え気味に流麗な吹き回しを心がけている様に感じる。これがまあ、見事なアドリブ・パフォーマンスなのだ。特に、ガレスピーのトランペットが判り易い。聴き手を意識した時のガレスピーのトランペットは絶品だ。

クインテットのピアノはセロニアス・モンク。モンクのピアノはご存じの様にタイム感覚と音の重ね方が独特で、通常のビ・バップなピアノでは無い。そして、ドラマーのバディ・リッチも、典型的バップ・ドラムでは無い。リッチ独特のスインギーなドラミングだが、後のハードバップに繋がる、聴かせるドラミング。このモンクとリッチの存在が、パーカーとガレスピー、フロント管の演奏に適度なテンションとスリルを与えている。

ビ・バップとは何か、パーカーのアルト・サックスとは何か、ガレスピーのトランペットとは何か、これらの問いにズバリ答えるような内容の好盤である。パーカーとガレスピーの顔写真、またはイラストをあしらったジャケットにはちょっと「ひく」が、内容はピカイチ。ビ・バップの教科書の様な内容がギッシリ詰まっています。ジャズ者初心者の方々には是非一度は聴いて頂きたい盤でもあります。
 
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館》の更新状況
 

 ★ AORの風に吹かれて    【更新しました】 2020.06.28 更新。

  ・『You’re Only Lonely』 1979

 ★ まだまだロックキッズ     【更新しました】 2020.06.28 更新。

  ・Zep『永遠の詩 (狂熱のライヴ)』

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【更新しました】 2020.06.28 更新。

  ・太田裕美『手作りの画集』

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東日本大震災から9年3ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
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2020年7月 6日 (月曜日)

聴いて楽しい「ファーガソン」

ジャズという音楽は表現の幅が広くて、聴く者と対峙する様なアーティスティックな演奏もあれば、聴いていて単純に楽しいポップでエンターテイメントな演奏もある。ビッグバンド・ジャズも同様で、そのアレンジやソロ・パフォーマンスの内容について、アートな側面を押しだしたものもあれば、とにかく聴いて楽しい、ビッグバンドの魅力がダイレクトに伝わるエンターテイメント名な演奏もある。

Maynard Ferguson『Carnival』(写真)。1978年の作品。ハイノート・ヒッター(非常に高い音域を正確に演奏すること)で知られた、カナダ出身のジャズ・トランペット奏者、メイナード・ファーガソンの人気盤。

メイナード・ファガーソンについては、我が国では『アメリカ横断ウルトラクイズ』のテーマだった「スター・トレックのテーマ」や、シルヴェスター・スタローンの名画「ロッキー」のテーマ曲のトランペットで有名ではあるが、人気はイマイチ。

しかしながら、海外では、世界中のトランペット・プレイヤーから熱狂的に支持されているレジェンド。ファーガソンは40年以上もの間、ジャズ・トランペットにおける最高の巨匠のひとりとして尊敬を受けてきている。我が国での人気の無さはどうにも理解に苦しむ。「ハイノート」がはしたない、などという見当違いの評価もあるのだから困ったものである。
 
 
Carnival-maynard-ferguson  
 
 
さて、この『Carnival』の内容に戻る。冒頭の「M.F. Carnival」のダイナミズム溢れる、めくるめく展開に耳を奪われる。そして、次の曲は、EW&Fのヒット曲「Fantasy」のカヴァー。とにかく楽しい、判り易いアレンジが良い。続く「Theme from Battlestar Galactica」は、なんと、超人『ハルク・ホーガン』のテーマ曲ですね。1980年代、新日本プロレス時代の使用曲。「イチバァーン!」と叫ぶ決めポーズああ懐かしい。

ポップなカヴァー曲が目を引くが、大スタンダード曲も演奏されているのだから、もう何が何やら判らない(笑)。しかし「Stella by Starlight」のアレンジが凄い。ビッグバンドの能力を最大限に引き出すかの様な、目まぐるしく変化するリズム&ビート。そして「Over the Rainbow」。これもアレンジが素晴らしい。ソフト&メロウな「フュージョン・ビッグバンド」的アレンジ。時代に即したアレンジ。素晴らしい。

そして、僕の一番のお気に入りは「Birdland」。Weather Reportの名曲中の名曲。原曲のファンキー度を活かしつつ、エレギの存在のお陰で「ブラス・ロック風」。ドライブ感とグルーヴ感抜群で圧倒的な迫力。このビッグバンド仕様の「Birdland」は聴きものである。

当時の人気曲からスタンダード曲まで、ごった煮の選曲なんだが、一貫性のある格好良いアレンジとファーガソンの圧倒的迫力のトランペットがこの盤を実に楽しい内容のビッグバンド・ジャズに仕立て上げている。とにかく聴いていて楽しいのなんのって。こういうビッグバンド・ジャズがあっても良い。
 
 
 

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  ・『You’re Only Lonely』 1979

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2020年6月25日 (木曜日)

こんなアルバムあったんや・130

たまたま、ネットを徘徊していて見つけた「今までに聴いたことが無いアルバム」が、意外と好盤だった時は、なんだか幸せな気分になる。ジャズを聴き始めて、早40年余。それでも、未だに「今までに聴いたことが無いアルバム」に出会うことがある。ジャズ盤の蒐集については、ほとんど「底なし沼」のようなものである。

この盤もそんな盤で、音楽のサブスク・サイトをふらふらしていて、梅雨だなあ、サンバかボサノバを聴いて、スカッとしたいなあ、と思った瞬間、この盤のタイトルが目に飛び込んできた。そうか、サンバだ、サンバが良い。と思いつつ、この盤のタイトルの「ARS 001」の部分がちょっとチャラいかなあ、感じながら「ゲット」。

Allen Houser Sextet『No Samba ARS 001』(写真左)。1973年の作品。トランペッターの「アレン・ハウザー」の初リーダー作になる。ちなみにパーソネルは、Allen Houser (tp), Buck Hill (ts), Vince Genova (p), Steve Novosel (el-b, ac-b), Terry Plumeri (ac-b), Mike Smith (ds)。さすがに、1970年代に入っての「メインストリーム・ジャズ」。パーソネルを見渡しても、知っている名前がほぼ無い。
 
 
No-samba  
 
 
この盤、紙ジャケCDの「帯紙」のキャッチフレーズを見ると、どうもこの盤、当時、我が国のジャズ喫茶で人気のアルバムだった様である。ハウザーは、60年代には主にラテン・バンドで活動していた、という経歴の持ち主。たしかにハウザーの出すフレーズのそこかしこに、ラテンチックな哀愁が漂っている。これが「堪らない」。ラテン音楽の要素がそこはかとなく漂うパフォーマンスは聴いていて楽しい。

基本的には普通のハードバップな演奏なのだが、ベーシストが二人いる。一人が弓弾きに専念しているみたいで、これがアルバム全体に不思議な雰囲気を漂わせている。が、基本はラテン、なので、意外と気にならない。1973年という、メインストリーム・ジャズとしては受難の時代。アルバムのプロデュースも、ちょっと「奇天烈」な面があったのかもしれない。

ハウザーが全編、「オーソドックスでハードバップな」トランペットで押しているところが好感ポイント。シュッとしたフレーズと、どこか哀愁感漂う音色が良い。ほとんど無名に近いハウザーではあるが、こうやって21世紀になっても再発され「愛聴される盤」をものにした。ジャズの歴史に残る好盤、という類では無いが、メインストリームなジャズを楽しむ、という面では、この盤は好適である。
 
 
 

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 ★ AORの風に吹かれて    【更新しました】 2020.06.12更新。

  ・『Bobby Caldwell』 1978

 ★ まだまだロックキッズ     【更新しました】 2020.06.12更新。

  ・Led Zeppelin Ⅲ (1970)

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【更新しました】 2020.06.12更新。

  ・太田裕美『心が風邪をひいた日』
 

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2020年5月26日 (火曜日)

超クールなイスラエル・ジャズ

いつの頃からか、イスラエル出身のジャズマンが台頭してきた。かなりの数、20〜30人くらいは知っている名前があるかなあ。これだけいれば、イスラエル・ジャズというサブ・ジャンルが出来ても良いくらいだ。確かに、イスラエル出身のジャズマンには音の面で共通点が多い。ファンクネスはほぼ無く、耽美的でクール、高テクニックでモーダル。どちらかと言えば「欧州的」である。

Avishai Cohen & Big Vicious『Big Vicious』(写真左)。南フランスのLa Buissonneスタジオにて、2019年8月の録音。ちなみにパーソネルは、Avishai Cohen (tp, effects, syn), Uzi Ramirez (g), Yonathan Albalak (g, b), Aviv Cohen (ds), Ziv Ravitz (ds, live sampling)。6年前から始めた、イスラエルで育った仲間のバンド「Big Vicious」のデビュー盤。

イスラエル・テルアビブ出身のカリスマ・トランぺッター、アヴィシャイ・コーエン。1978年生まれだから、今年で42歳。心身共に充実した中堅のジャズマンになる。そんな彼の新作は実にクールな内容。現代のコンテンポラリーな純ジャズの最先鋒とも言える内容に思わずビックリ。

テンションの高い幽玄的なパフォーマンス。耽美的でクールなアドリブフレーズ。妖艶でダークでアーバンなモード展開。どれをとっても「イスラエル・ジャズ」の音である。トランペット、ギター2本(ベースギターを兼ねる)、ドラムス2台という変則的なクインテットでの演奏であり、サウンドにもロックバンド的なイメージが漂う。
 
 
Big-vicious_1  
 
 
この盤の内容を振り返ると、ジャズの枠に留まらない、エレクトロニカ、アンビエント・ミュージック、サイケデリアも音の要素になり、ロックやポップスのグルーヴ、ビートも濃厚。ジャズの王道である「他の音楽ジャンルの取り込みと融合」をしっかりと踏まえている。そして、それがどの曲でも効果的に作用している。

まるで、プログレッシブ・ロックの様な雰囲気の演奏もあるが、底にはしっかりとジャズの要素が横たわっている。例えば、4曲目の「Moonlight Sonata」は、ベートーベンの月光をロック的にアレンジしている。まるでプログレ。6曲目「Teardrop」は、マッシヴ・アタックのカヴァー。クールだ。アルバム全体に「アンビエント・ミュージック」の雰囲気が濃厚に漂い、現代のスピリチュアル・ジャズの印象も見え隠れする。

このバンドの音をECMレーベルがリリースするとは異色といえば異色。この盤の音は「欧州的」では無い。どっかで聴いた事のあるテンションとビートとクールなトランペット。そう、思わず「エレクトリック・マイルス」を思い出した。

エレクトリック・マイルスからファンクネスをそぎ落として、エスニックな雰囲気を注入する。そんな明らかに「イスラエル・ジャズ」の音がここにある。この盤の音を従来の米国ジャズ、欧州ジャズとして捉えると「しんどい」。フラットな耳で聴いていただきたい。
 
 
 
《バーチャル音楽喫茶『松和』別館》の更新状況
 

 ★ AORの風に吹かれて      2020.05.11更新。

  ・『Another Page』 1983

 ★ まだまだロックキッズ     【更新しました】 2020.05.24更新。

  ・Led Zeppelin Ⅱ (1969)

 ★ 松和の「青春のかけら達」   2020.04.22更新。

  ・チューリップ 『TULIP BEST』
  ・チューリップ『Take Off -離陸-』
 
 
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2020年5月21日 (木曜日)

ジャズ喫茶で流したい・170

1960年代に入って、ハードバップは様々な個性を持ったジャズに枝分かれしていった。その1つに、1960年代後半から1970年代にかけて、R&B(ソウル・ミュージック)の隆盛と共に、そのエッセンスをジャズに取り込んだ、ファンキー・ジャズの発展形「ソウル・ジャズ」がある。

その特徴は、押し並べて「ブルースのフィーリングをさらに強調し、ゴスペルの要素も加えた、ファンクネス濃厚でダンサフルな」ジャズ。ソウル・ミュージックをジャズにそっくり置き換えた、と解釈しても良い。それだけ、ポップで聴いていてダンサフルなジャズである。

しかしながら、我が国では、あからさまに「こってこてファンキー」で、思わず腰がウネウネ動くような「俗っぽさ」が硬派なジャズ者の方々から敬遠され、ソウル・ジャズは、しばらくの間、封印された状態になっていた。

Gary Chandler『Outlook』(写真)。1972年の作品。ちなみにパーソネルは、Gary Chandler (tp), Harold Ousley (ts), Dick Griffin (tb), Cornell Dupree (g), Ceasar Frazier (org), Gordon Edwards (b: A1, B1, B3), Buddy Caldwell (Congas, Tambourine: A1, B1 ~ B3), Idris Muhammad (ds: A1, B1 ~ B3), Robert Battle (ds: A2)。ルディ・ヴァン・ゲルダーが録音エンジニアを務めており、意外と音が良い。
 
 
Outlook-gary-chandler  
 
 
パーソネルを見渡すと、文字通りソウルフルな、ソウル・ジャズが得意なジャズマンの名前がズラリと並ぶ。リーダーのゲイリー・チャンドラーは、ルー・ドナルドソンのグループでも活躍したファンキーなトランペッター。音が太くてメリハリが効いている。良く唄うトランペットで、ソウル・ミュージック特有のファンキーではあるが、どこか哀愁感溢れるフレーズを印象深く吹き回している。

ソフト&メロウなど全く無縁の「ハードボイルド」なパフォーマンスが、いかにもソウル・ジャズらしい。オルガンが良い音出している。グルーヴ感丸出しで、ファンキーにうねる。これも後のジャズ・ファンクに通じる、ソウル・ジャズ独特のオルガンのパフォーマンス。

リズム隊も負けずにソウルフル。特にコンガの音が効いている。チャカポコ〜チャカチャカと軽快なリズムが疾走し、ダンサフルなビートが途絶えること無く「うねる」。思わず腰が動く、思わず足が動く。

この盤、明らかにソウル・ジャズの好盤である。ソウル・ジャズが我が国で復権してきたのは、21世紀に入ってからである。これもネットのお陰。我が国では全く陽の目を見ることが無かったソウル・ジャズではあるが、やっとこの10年来、再評価されつつある。これからもっと、ソウル・ジャズの好盤を発掘していきたいと思っている。
 
 
 

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 ★ AORの風に吹かれて     【更新しました】2020.05.11更新。

  ・『Another Page』 1983

 ★ まだまだロックキッズ       2020.04.19更新。

  ・レッド・ツェッペリン Ⅰ

 ★ 松和の「青春のかけら達」   2020.04.22更新。

  ・チューリップ 『TULIP BEST』
  ・チューリップ『Take Off -離陸-』
 
 
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2020年5月19日 (火曜日)

ポーランド・ジャズの古典的名盤

ジャズは米国だけの音楽では無い。1950年代後半、欧州でもジャズは認知されていた。特に北欧、英仏独では、1950年代の終わりにはジャズは根付いていた。米国東海岸で流行った「ビ・バップ」が、1950年代前半から中盤にかけて欧州に渡り、1950年代後半、米国のジャズマン達が欧州の主要国を演奏旅行するにつれ、ジャズが浸透していった。

Andrzej Kurylewicz Quintet『Go Right』(写真左)。1963年6月、ポーランドの首都ワルシャワ、Polskie Nagrania Studio での録音。 ちなみにパーソネルは、Andrzej Kurylewicz (tp), Jan Ptaszyn Wróblewski (ts, fl), Wojciech Karolak (p), Tadeusz Wójcik (b), Andrzej Dąbrowski (ds)。リーダーは、この盤ではトランペット奏者の「アンジェイ・クーレヴィチ」(後にピアニストとしても活躍)。

Polish Jazz(ポーランド・ジャズ)の古典的名盤の一枚。1963年、ポーランドでは、これだけハイレベルなジャズが録音されていた、ということ。この盤をその背景を知らずに聴けば、1950年代後半の米国のハードバップだと思うだろう。しかし、暫く聴き続けると、ブルース曲が多い割に、ファンクネスが皆無なのが気になる。米国ジャズでは無いと薄々思い始める。
 
 
Go-wright  
 
 
演奏の基本は「ビ・バップ」。それでも、コードがメインの演奏だけでなく、モーダルな演奏もあって、このモーダルな演奏もレベルが高い。モーダルな曲については、エスニックな雰囲気が漂い、明らかにミステリアス。これが面白い。この独特な雰囲気を持ったモーダルな演奏こそが「東欧」らしさだろう。

バックを担当するメンバーも演奏内容は素晴らしい。それぞれの名前については、どういう読み方すれば良いか、よく判らないのだが、演奏テクニック、アドリブのフレーズ展開、即興のインタープレイ、どれを取っても申し分無い。米国のジャズと同一レベルと言って良い。全曲メンバーによる書き下ろしで構成されており、曲作りにおいてもレベルは高い。米国ジャズを十分に研究している。

ユニゾン&ハーモニーやアンサンブルは理路整然としており、乱れることは一切無い。恐らく、しっかりとリハーサルを積んで本録音に臨んでいるのだろう。こういう生真面目さも、欧州ジャズらしいところ。トランペットとテナー、フルートがフロントのクィンテット、良い音出しています。欧州ジャズ者の方々には是非お勧めの好盤です。
 
 
 

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2020年5月17日 (日曜日)

CTIにも純ジャズ好盤がある

1970年代後半は、フュージョン・ジャズの全盛期だったと記憶するが、振り返って見ると、ジャズの全てがフュージョン・ジャズ一色に染まった訳では無い。例えば、フュージョン・ジャズの主力レーベルであるCTIレーベル。当時は電気楽器を使っているだけで、8ビートを採用しているだけで「コマーシャルなフュージョン」のレッテルを貼られていたのだが、今の耳で聴き直して見ると、イジーリスニング・ジャズっぽいが、コンテンポラリーな純ジャズな盤が結構あるのだ。

Art Farmer『Big Blues』(写真)。1978年2月の録音。ちなみにパーソネルは、Art Farmer (flh), Jim Hall (g), Michael Moore (b), Steve Gadd (ds), Mike Mainieri (vib), David Matthews (arr)。フュージョン・ジャズの主力レーベルであるCTIレーベルからのリリース。ファーマーのトランペット、ホールのギターがフロントを張り、お洒落にヴァイブを加えた、ピアノレスなクインテット編成。実にユニークな編成である。

ハードバップ時代からの強者、トランペットのアート・ファーマーとギターのジム・ホール。フュージョン・ジャズの申し子、ドラムのスティーヴ・ガッドとヴァイブのマイク・マイニエリ。新旧の強者がガッチリ組んだ、コンテンポラリーな純ジャズの好盤である。そもそも、この面子で、どうやって「ソフト&メロウなフュージョン・ジャズ」をやるんだ、とも思う。
 
 
Big-blues  
 
 
聴いてみると、ファーマーのトランペットは絶対にバップだし、ホールのギターはアグレッシブではあるが、基本はメインストリーム。しかし、ファーマーのトラペットはマイルドでウォーム。ホールのギターはムーディー。明らかにフュージョン・ジャズな雰囲気に音は合わせているのだが、このハードバップ時代からの強者2人は基本的にスタイルは変えていない。変えていないどころか、以前からのスタイルで溌剌とプレイしている。良い音を出しているのだ。

このハードバップ時代からの強者2人の個性に、バックのフュージョン・ジャズの申し子、ドラムのスティーヴ・ガッドとヴァイブのマイク・マイニエリがしっかりと合わせている。ガッドのドラムは縦ノリだが、4ビート基調のドラミング。8ビートも縦ノリでスインギー。マイニエリのヴァイブはファンキー・ジャズの雰囲気を色濃く振り撒いていて、これまたスインギー。どう聴いてもフュージョン・ジャズの「ノリ」では無い。

フュージョン畑のドラムのガッド、ヴァイブのマイニエリ、ベースのムーアが、コンテンポラリーな純ジャズに適応する。CTIレーベルには、こういった「70年代のコンテンポラリーな純ジャズ」の好盤が散見されるが、今までなかなか注目を浴びることは無かった。しかし、最近、リイシューが相次ぐ様になり、1970年代後半、ジャズの全てがフュージョン・ジャズ一色に染まった訳では無かったことが明確になった。つまり「純ジャズ」は死んではいなかったのである。
 
 
 

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2020年5月16日 (土曜日)

ECMらしい現代のニュージャズ

一昨日、昨日と書庫の大掃除を断行し、書庫のステレオが復活。本を読みながらのジャズ鑑賞が再び可能となり、ご満悦の週末である。今日は朝の10時頃から日中、雨の一日。外出することもなく、ステイホームを継続。静かな雨の週末の午後、久し振りのECMレーベルのアルバムが聴きたくなった。

ECMレーベルは、総帥マンフレート・アイヒャーの自らの監修・判断による強烈な「美意識」のもと、ECM独特のニュー・ジャズを展開する。そして、ECM独特の限りなく静謐で豊かなエコーを個性とした録音。一聴すればすぐに「ECM」と判るほどの個性的な演奏と録音。僕はこのECMの音が大好きで、今でも時々、禁断症状を発症しては、暫くECMの日々が続くことになる。

Enrico Rava & Joe Lovano『Roma』(写真左)。昨年9月のリリース。ECMの2654番。2018年11月10日、イタリア、ローマのAuditorium Parco Della Musica でのライブ録音。ちなみにパーソネルは、Enrico Rava (flh), Joe Lovano(ts, tarogato), Giovanni Guidi (p), Dezron Douglas(b), Gerald Cleaver(ds)。

エンリコ・ラヴァのフリューゲルホーン、ジョー・ロヴァーノのテナー・サックスのフロント2管のクインテット編成。ラヴァのトランペットは、マイルス、ファーマー、ガレスピー、そして、ドン・チェリーとバリエーション豊か。ロヴァーノがハンガリーの民族楽器「tarogato」を駆使しているのが珍しい。
 
 
Roma  
 
 
今日選んだECM盤はこれ。宣伝のキャッチを借りると「イタリアのジャズの重鎮、トランぺッター、エンリコ・ラヴァとシチリアに先祖を持つアメリカ人ヴェテラン・テナー・サックス奏者、ジョー・ロヴァーノとの邂逅と捉えたローマでのライブ録音」。とまあ、そんな感じなんだが、さすがECM、冒頭からECMの音世界がブワーっと広がっていて、思わず引き込まれる。

ラヴァのトランペットとロヴァーノのテナー・サックスが実に良い音で鳴っている。ほとんどデュオ演奏に近い、適度な緊張感漲る丁々発止のインタープレイ。リラックスして、ゆったりとした大らかなブロウ。ラヴァもロヴァーノも好調。お互いの音をしっかり踏まえながら、ニュージャズっぽい、リリカルで切れ味の良いアドリブ・フレーズを連発している。

叙情的なピアニストのグイディ、ダイナミックなドラマーのクリーヴァー、ベースの名手ダグラスのリズム・セクションも絶好調。ラヴァとロバーニのフロント2管の音の雰囲気を踏まえ盛り立て、印象的なサポートを繰り広げる。とても柔軟性が高く、反応が素早い素敵なリズム・セクションである。

ネットを見渡すと、あまりこの盤に具体的に触れた形跡は希薄なんですが、現代ニュージャズの好盤です。ECM独特の音世界をしっかりと踏襲して、その音世界の中で、フロント2管、それぞれが自らの個性を発揮する。実にアーティステックな内容です。ジャズ喫茶の昼下がりの雰囲気にピッタリの音です。
 
 
 

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2020年5月15日 (金曜日)

ジャズ喫茶で流したい・169

僕のお気に入りのトランペッターについては、絶対的存在として「マイルス・デイヴィス」。そのマイルスの次にお気に入りになったのが「リー・モーガン」。

彼のリーダー作『Candy』を聴いて、一発でお気に入りになった。ブラスが響く様に鳴るトランペット。驚異的なテクニック。そして、フレーズの途中でキュッと締める「音の絞り」、フレーズの終わりをヒュッと押し上げる「音の捻り」。フレーズの「癖」が実に鯔背(いなせ)なのだ。これにはホトホト参った。

高校時代はロックが専門だった。大学に入ってからジャズに鞍替えしたんだが、そういう背景もあって、基本的に4ビートよりは8ビートの方が好きだった。ジャズで8ビートと言えば、まず浮かぶのが「ジャズ・ロック」。1960年代半ば辺りから、ロックの台頭に呼応して、ジャズもこのロックのビート、いわゆる「8ビート」を採用し「ジャズ・ロック」という演奏トレンドを編み出した。そのジャズ・ロックを初めて体験したのが「この盤」。

Lee Morgan『The Sidewinder』(写真左)。1963年12月21日の録音。ブルーノートの4157番。ちなみにパーソネルは、Lee Morgan (tp), Joe Henderson (ts), Barry Harris (p), Bob Cranshaw (b), Billy Higgins (ds)。リリース当時、ビルボード・チャートで最高25位を記録し、ブルーノート・レーベル空前のヒット盤となった。ジャズ史上においても、屈指のヒット盤である。
 
 
The-sidewinder  
 
 
冒頭のタイトル曲「The Sidewinder」が突出して出来が良い。8ビートを取り入れた「ジャズ・ロック」の走りで、実はブルースなんだが、8ビートに乗っているので、スピード感溢れる切れの良いブルースに仕上がった。これが「小粋」で「鯔背」なのだ。シュッとしていて格好良い。イントロから格好良くて、フロント2管+ピアノのユニゾン&ハーモニー、ブレイク後のクランショウの短いベース・ソロ。「粋」である。

この盤、「いち早くロックのリズムを取り入れ、それに成功したジャズ盤」とされるが、冒頭のタイトル曲は確かに8ビートだが、2曲目以降、4ビートの曲もあるし、6拍子の曲もあって、様々なリズム・アプローチを試みたハードバップ盤の様相である。このアプローチについては全曲ほぼ成功を収めており、全編に漂うファンクネスを踏まえて、この盤は「様々なリズム・アプローチを試みたファンキー・ジャズ盤」と言える。

全編8ビートの「ジャズ・ロック」が満載だと勘違いすると、この盤は辛い。しかし、冒頭の「The Sidewinder」だけでも、この8ビート採用のジャズ・ロック曲だけでも、インパクトは絶大。しかし、この盤は「様々なリズム・アプローチを試みたファンキー・ジャズ盤」。決してコマーシャルなジャズ盤では無い。

冒頭のジャズ・ロック曲「The Sidewinder」だけで満足するのは勿体ない。全編聴き通して、意外と硬派でファンキーで純ジャズな演奏を心ゆくまで楽しんで欲しい。ハードバップの発展しきった、ハードバップの最高地点の音の1つを聴くことが出来ます。お勧めです。
 
 
 

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Never_giveup_4
 

2020年5月 9日 (土曜日)

アート・ファーマーの総合力

アート・ファーマーのエッジが円やかで、ブリリアントなトランペットの音色が良い。音のエッジが丸くて耳に優しいが、しっかりと芯のある音。ブラスをブルブルと響かせる様な、心地良い黄金色の金属音が良い。

この心地良い、印象的なトランペットは、ミドル〜スロー・テンポの曲に実に良く映える。ファーマーもそれを判っているのか、ファーマーのリーダー作は、耽美的で印象的なミドル〜スロー・テンポの演奏が「ウリ」になることが多い。

Art Farmer『Modern Art』(写真左)。1958年9月10, 11 & 14日、NYでの録音。United Artistsレーベルからの録音。ちなみにパーソネルは、Art Farmer (tp), Benny Golson (ts), Bill Evans (p), Addison Farmer (b), Dave Bailey (ds)。リーダーはトランペットのファーマー、後にジャズテットを組む盟友ベニーゴルソンとの2管フロント。ちなみにベースのアディソン・ファーマーは、リーダーのアート・ファーマーと双子の兄弟。

この盤では、アート・ファーマーは速いテンポの曲で、トランペットをバリバリ吹いている。冒頭の「Mox Nix」など、象徴的な演奏で、アートファーマーは、テクニックについても、かなり高度なものを持っていることが判る。ただ、アート・ファーマーのエッジが円やかで、ブリリアントなトランペットの特徴をハッキリと確認出来るのは「ミドル〜スロー・テンポ」の演奏下である。
 
 
Modern-art-1  
  
 
パーソネルを見れば、テナー・サックスにベニー・ゴルソンがいるので、この盤もさぞかし「ゴルソン・ハーモニー」が炸裂しているんだろうなあ、と推測するのだが、聴いてみるとさほどでもない。ゴルソン・ハーモニーの「キモ」である、独特の響きを宿したユニゾン&ハーモニーをほとんど聴くことが出来ない。従来のハードバップにも聴くことの出来る、通常レベルのアレンジに終始している。

ピアノのビル・エヴァンスについても、この盤では、彼の個性を発揮したパフォーマンスは聴くことが出来ない。他のハードバップに聴くことが出来る平均点レベルでのバッキングに終始している。ベースのアディソン・ファーマーのベースについても、ドラムのベイリーについても同様に平均点レベルの安定したパフォーマンスに留まっている。

この盤、昔も今もアート・ファーマーの代表盤として紹介されているが、どうだろう。ミドル〜スロー・テンポをメインに、リリカルで抑制の効いたクールなブロウのファーマーも、バリバリとハードバッパー風に速いテンポの曲も吹けるんだよ、的な内容で、ファーマーも他のトランペッターと比べても総合的に遜色ない、ということを感じるに留まるのが残念。

ハードバップの盤としては及第点。アート・ファーマーのトランペットの総合力の高さを感じることの出来る盤ではある。誤解無きよう、この盤でも、アート・ファーマーのトランペットについては申し分無い。とても優れたパフォーマンスを発揮している。他の優れた個性的なジャズマン、例えば、ゴルソン、そして、エヴァンスの参加による「化学反応」が不発であることだけが残念なのだ。
 
 
 

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