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2023年11月27日 (月曜日)

ヴァーヴのウエスは只者では無い

ウエス・モンゴメリーのリーダー作に駄盤は無い。ウエスの場合、初リーダー作にして、彼のギターのスタイル、個性が完璧に確立されていて、リーダー作を重ねるごとに、そのテクニックが段階的に向上していって、ピークを迎えた後、急逝するまで、そのピークな状態を維持し続けた。つまり、ウエスは、そのギターのスタイル、個性、テクニックがピークに達したまま、鬼籍に入ったことになる。

Wes Montgomery『Movin' Wes』(写真左)。1964年11月の録音。ちなみにパーソネルは、Wes Montgomery (g), Bobby Scott (p), Bob Cranshaw (b), Grady Tate (ds), Willie Bobo (perc) 、ウエスがフロントのカルテット編成+パーカッションがメインで、バックに3トランペット、4トロンボーン、2チューバのブラス・セクションが付く。そして、異色の楽器として、Jerome Richardson (woodwinds) が入っている。

この盤は、ウエスがヴァーヴ・レコードに移籍した後、第一弾のリーダー作になる。プロデューサーは、後のCTIの総帥プロデューサーのクリード・テイラー。ジョニー・ペイトがアレンジを担当している。パーソネルを見ても分かる通り、プロデューサーの名前を見ても分かる通り、演奏の編成から聴こえてくる音は「イージーリスニング・ジャズ」。
 

Wes-montgomerymovin-wes

 
ただし、ウエスの「イージーリスニング・ジャズ」は只者ではない。とにかく、ウエスがギター弾きまくっている。ギター一本がフロントなので、フロント旋律は「細身」なのかと思いきや、ウエスのギターの旋律は太くて切れ味抜群、奏でる旋律がブラス・セクションの音をバックにくっきり浮かび上がってくる。ブラス・セクションの助けを借りての「イージーリスニング・ジャズ」では無い。ブラス・セクションをウエスのギターの「引き立て役」にして、ガッチリ従えている。

冒頭の有名スタンダード曲「Caravan」を聴けば、それが良く判る。「Caravan」は、フロント楽器の超絶技巧なテクニックが映える名曲だが、この曲でのウエスの引き回しは凄い。切れ味の良い、鬼気迫る弾き回しながら、そのテンションは軽やか。凄いテクニックで弾き回しているのに、それが耳につかない、どころか、心地よい響きで耳に伝わってくる。そして、そんなウエスの弾き回しが、ブラス・セクションを従えることによって、さらに引き立つ。

ヴァーヴ・レコードは大手ジャズ・レーベルだけあって、大衆にアピールし訴求する「売れるイージーリスニング・ジャズ」をウエスに求めた。そして、ウエスはその要求に応え、さらに、ウエスのスタイルと個性とテクニックで、その「イージーリスニング・ジャズ」をアーティステックな、メインストリーム志向の純ジャズのレベルに押し上げている。改めて、ウエスの「イージーリスニング・ジャズ」は只者ではない。
 
 

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2023年11月25日 (土曜日)

ウエスの弾きっぷりが見事。

リヴァーサイド・レーベル時代のウエス・モンゴメリーのリーダー作に「はずれ」は無い。どのリーダー作でも、ウエスのギターは絶好調。加えて、総帥プロデューサーのオリン・キープニュースのサイドマンの人選がとても良く、ウエスはそんなパーソネルに恵まれて、心おきなく、ギターを弾きまくっている。

Wes Montgomery『So Much Guitar!』(写真左)。1961年8月4日の録音。ちなみにパーソネルは、Wes Montgomery (g), Hank Jones (p), Ron Carter (b), Ray Barretto (conga), Lex Humphries (ds)。ウエス・モンゴメリーの6枚目のリーダー作。米国ではウエスの最高の録音の1つとされる。パーソネルのメンバーの人選も申し分ない。

しかし、まあ(笑)、思いっきり弾きまくるウエスである。鬼気迫る雰囲気ではない、軽やかに爽やかに疾走するように、超絶技巧なギターを弾きまくるウエス。

これが良い。収録された曲の選曲がふるっている。全8曲中、ウエスの自作曲が2曲のみ。他の6曲は渋めのスタンダード曲。意外とひと捻りもふた捻りもある、癖のあるスタンダード曲で、これは弾き甲斐があるだろう。

一本弾きからお得意のオクターブ奏法、そしてコード弾きまで、ウエスの持つテクニックを余すことなく駆使して、ウエスしか弾けないギターで、渋めのスタンダード曲を味わい深く聴かせてくれる。
 

Wes-montgomeryso-much-guitar  

 
あまりに軽くかっ飛んだ弾き回しなので、ジャズ・ギター初心者は、何が何だか判らなくなるかも(笑)。それでも、この弾き回しは凄いのはよく判るかと思います。

バックのリズム隊+コンガの叩き出すリズム&ビートは小粋で典雅。ハンク・ジョーンズのファンクネス漂う典雅なバップ・ピアノが効いている。伴奏上手、奥ゆかしく典雅にバッキングするハンクのピアノは、フロントのウエスにピッタリ。

ギターとピアノ、一本弾きからお得意のオクターブ奏法、そしてコード弾きまで全部できる楽器同士なので、音がぶつかったりするのだが、ハンクのテクニックが優れているのか、決して、音がぶつからないのには感心する。

この盤、米国ではウエスの最高の録音の1つとされるが、我が国では「コンガ入り」が良く無いのか、あまりこの盤を「名盤」として紹介される機会は僅少。

が、この「コンガ」の存在が、この盤のシリアスでハードな面を緩和し、若干、ポップな雰囲気を添加していて、効果抜群と僕は聴いている。

ウエス初期の名盤の一つとして、しっかりと聴いてもらいたいリーダー作。成熟し完成し切ったウエスのギターの弾きっぷりが見事です。
 
 

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2023年7月17日 (月曜日)

ウェスを愛でる為にあるライヴ盤

今年で生誕100年を迎えるウェス・モンゴメリー。生まれは1923年、逝去は1968年。今年は生誕100年で、逝去して55年になる。そうか、ウェスが亡くなってから、もう半世紀以上が経つのか。僕がウェス盤と出会った時は、既に鬼籍に入っていたので、生前、リアルタイムの自由に動くライヴ画像って数えるほどしか無くて、一度はライヴでこの目でウエスの名演ギターを聴きたかったなあ、と強く思うのだ。

Wes Montgomery『One Night In Indy featuring The Eddie Higgins Trio』(写真左)。1959年1月18日、Indianapolis Jazz Club でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Wes Montgomery (g), Eddie Higgins (p), Walter Perkins (ds), ドラムスは誰が担当しているかが判らない。エディ・ヒギンズ・トリオをフィーチャーしている。ウェス・モンゴメリーの単独フロントのワン・ギター・カルテット。当時、ウェス36歳でのライヴ録音である。

ウェスの地元、インディアナポリスでのライヴ録音。バックにエディ・ヒギンスのピアノをメインとするリズム隊が控えるが、ベーシストの名前が不明などと、ジャズ録音ではあり得ない「演奏情報の欠落」がある。それでも、このライヴ盤を聴いて感じるのは、ウェスのギターの素晴らしさ。
 

Wes-montgomeryone-night-in-indy-featurin

 
全て同一日録音の、実質上、ウェスの初リーダー作になる。当時のウェスのギターの先進性や独特の個性を感じるにはライヴ盤が一番。このライヴ盤では、ウェスはバップをギターを自家薬篭中の物としつつ、オクターヴ奏法など、ウェス独特の奏法が駆使して、ウェスのギターの個性を愛でる上では、なかなか良く出来たライヴ盤に仕上がっいる。

ヒギンス・トリオが目立たない。ヒギンスのピアノは個性が希薄で「総合力で勝負」するタイプ。ヒギンスのピアノはミスは殆ど無いが、強烈な個性というものがあまり感じられない。逆に、ウエスのギターに催促され、ヒギンスのピアノに躍動感が立ち直り、リリカルな表現に磨きがかかるくらいである。しかし、ヒギンス・トリオが目立たない分、ウェスの個性的なギターが前面に押し出されるという感じのプロデュースがなされているように感じる。

それでも、水準もしくはやや上のリズム・セクションをバックに、前面に出て、バリバリとウェスは弾きまくる。オクターヴ奏法はまだ頻繁には出てこないが、このライヴ盤の録音時点では、オクターヴ奏法を含め、ウェスのギターの個性、在り方は既に完成の域に達している。このライヴ盤は、ウェスの初期の完成されたパフォーマンスを愛でる為にあるライヴ盤である。
 
 

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2023年7月16日 (日曜日)

リラックス度満点のウェス盤。

モダン・ジャズ・ギターの巨匠ウェス・モンゴメリー(1923-1968)。今年3月6日に生誕100周年を迎えたそうである。

全く意識していなかったなあ、面目ない。ウェスは1960年代以前のモダン・ジャズ・ギタリストの中で、3本の指に入るお気に入りのギタリスト。それなのに生誕100周年を忘れていたとはなあ。

確かに、ジャズ雑誌などを読んでいて、が遺した名盤のリイシューやベスト・アルバム、ムック本のリリースの宣伝が結構目についていたのだが、「最近、ウェスの再評価の機運が盛り上がっているのかなあ」と呑気に捉えていた。

Wes Montgomery『Movin' Along』(写真)。1960年10月12日の録音。リヴァーサイド・レーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Wes Montgomery (g, bass-g), James Clay (fl, ts), Victor Feldman (p), Sam Jones (b), Louis Hayes (ds)。

ウェス・モンゴメリーのギターとジェームス・クレイのテナー&フルートがフロントを担う。ジェームス・クレイは当時、米国ウエストコースト・ジャズで活躍していたテナー奏者。ピアノのヴィクター・フェルドマンも西海岸で活躍していたピアニスト。2人の西海岸ジャズの名手を招いたクインテット編成になっている。

『The Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery』と『Full House』ばかりが、もてはやされるウェスのリヴァーサイド盤だが、この盤、こってこてモダン・ジャズの雰囲気濃厚な内容で、聴き心地がとても良いギター・クインテット盤。ジャケも単純なデザインなので、かなりの長きに渡って触手が伸びなかったのだが、10年ほど前、ウェスのリーダー作の一気聴きの折、この盤を初めて聴いて「おおっ」と思って、以来、愛聴盤の1枚になっている。
 

Wes-montgomerymovin-along_20230716213801  

 
ウェスはバリバリ弾きまくるのでは無く、しっかり抑制の効いた、とても余裕あるパフォーマンスを披露しており、とてもリラックスして聴くことが出来る。メンバー全体が適度にリラックスして演奏している様子が伝わってくる。恐らく、このアルバムを録音する前に、メンバー全員で意思統一したとみえる。

この抑制の効いた、余裕溢れる弾きっぷりのウェスのギターが凄く良い。排気量の大きいスポーツカーが、速度を落として余裕をかましてゆったりと走っているかのような、余裕はあるが、力強くしっかりと凄みのある弾きっぷりには、思わず「ええなあ」と思いつつ耳を奪われる。こういうウェスのギター、好きやなあ。

フェルドマンのピアノが「粋」。この人のピアノが実に良いバッキングをしていて、この盤の余裕ある演奏の雰囲気は、フェルドマンのピアノの存在に寄るところが大きい様な気がする。そんな「粋」なバッキング。さすが、ウエストコースト・ジャズの人気ピアニストである。流麗でリリカルで「聴かせる」ピアノがニクい。

クレイはテナーとフルートを担当しているが、この盤ではフルートが主体の吹奏。恐らく、ウェスのギターの音色の太さを考慮しての選択だと思われる。

テナーの場合、ギターと交互に演奏しあう場合は、その音の対比が良い方向に作用するが、ユニゾン&ハーモニーになるとテナーの音が買ってしまう。その点、フルートは、ギターと交互に演奏しあうにも、ユニゾン&ハーモニーを取るにせよ、ギターの音色とのバランスが格段に良い。

そして、リズム隊のベースのサム・ジョーンズが良い音を出している。ルイス・ヘイズのドラムも堅実。端正で歯切れのいいスイング感を生み出すベースとドラムはこの盤のリズム&ビートをより豊かなものにしている。
 
 

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2023年7月12日 (水曜日)

ウェスの「フロント1本の名盤」

1960年代以前、ハードバップ期からジャズの多様化の時代、僕のお気に入りのジャズ・ギタリストは、ウェス・モンゴメリー、ケニー・バレル、グラント・グリーンの3人。ジャズを本格的に聴き始めて、一番後回しになった楽器が「ジャズ・ギター」。やっと、最近、この3人のリーダー作をカタログ順に聴き直していて、順次、記事をアップしている。

『The Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery』(写真左)。1960年1月、NYでの録音。ちなみにパーソネルは、Wes Montgomery (g), Tommy Flanagan (p), Percy Heath (b), Albert Heath (ds)。ウェス・モンゴメリーのギターがフロントのカルテット編成。意外と珍しい、いわゆる「ワン・ギター・カルテット」である。

ギターは旋律を弾く場合、1本の弦をつま弾くので音が細い。ギターは弦が6本あって、ストローク奏法で、6本全部を使うと大きな音になるが、その場合は「リズム楽器」になって、旋律は弾けない。つまり、ギターは単独ではフロント楽器に向かないので、大体はサックスがフロントの相棒に着くケースが多い。

しかし、ウェスは違う。必殺の「オクターヴ奏法」を持っているので、2本の弦で旋律を奏でると、意外と旋律がハッキリする。しかも、ウェスの「オクターヴ奏法」はある程度の高速弾きもいけるとあって、ウェスのギターについては、ギター・アンプの性能と合わせて、オクターヴ奏法を駆使して、ギター1本でフロントを担うことが出来る。
 

The-incredible-jazz-guitar-of-wes-montgo

 
このウェスのリーダー作は、ウェスの「ワン・ギター・カルテット」でウェスのギターが堪能出来る、ということで「名盤」とされる。確かにそうなんだが、オクターヴ奏法で音が太くなるとは言っても、ギターの音色のバリエーションは単調なので、やはり「飽き」がくるのは否めない。

その「飽き」を回避する為に、フロント楽器の相棒が旋律を奏でる時にバックに回って「ストローク奏法」の秒を披露するのだが、この盤にはフロント楽器の相棒の「管」が無い。しかし、この盤では、そんな「管」が無くても困らない。優れた旋律を奏でてくれるフラナガンのピアノがある。

フラナガンが流麗な旋律を奏でる時、ウェスはストロークでバックに回り、ヒース兄弟と組んで、ギター入りのリズム・セクションとして、フラナガンのサポートに徹する。フラナガンのサポートに回った「伴奏のウェス」もこの盤の聴きどころ。ウェスのソロの弾きっぷりばかりがもてはやされるが、ウェスは伴奏に回っても「一流」なのだ。

収録された全8曲のうち、ウェスの自作は3曲、スタンダード曲が5曲。ウェスの自作曲でのパフォーマンスの素晴らしさは当たり前といえば当たり前なのだが、5曲のスタンダード曲でのウェスのパフォーマンスが凄い。鬼気迫るアドリブ・パフォーマンスでガンガンに攻めに攻めている。こんな弾きまくりのウェスは他のリーダー作ではなかなか聴けない。そういう面でも、この盤は「ウェスの名盤」なのかもしれない。
 
 

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2022年3月 7日 (月曜日)

ウェスCTI三部作の最優秀盤

1967年、A&Mレコード内のジャズ・レーベルとして、敏腕プロデューサー「クリード・テイラー」が創設。レーベル名称「CTI」は「Creed Taylor Issue」の頭文字。1970年にCTIレコードとして独立するまでは「A&M CTI 3000番台」が主なカタログ。フュージョン・ジャズの前触れ、イージーリスニング・ジャズの宝庫である。

Wes Montgomery『Down Here on the Ground』(写真)。1967年12月、1968年1月の録音。A&M CTI三部作(『A Day in the Life』『Road Song』と本作)の中の真ん中2番目のウェスのリーダー作になる。実は3部作の中で一番人気が無いのだが、内容的には一番充実している。

ちなみにパーソネルは、Wes Montgomery (g), Herbie Hancock (p), Ron Carter (b), Grady Tate (ds), Ray Barretto (perc), Hubert Laws, George Marge, Romeo Penque (fl, oboe), Bobby Rosengarden (perc), Mike Mainieri (vib), Gene Orloff, Raoul Poliakin (vln), George Ricci (cello), Emanuel Vardi (viola)。

大衆音楽の主流がロック&ポップスに移りつつある時代を感じる。当時の人気ジャズマン、ハンコック、カーター、テイトがリズム隊を務める。イージーリスニング・ジャズのムーディーな雰囲気を醸し出す、フルート&オーボエ、そしてストリングスが名を連ねる。もちろん、リーダーは、オクダーヴ奏法のギター・レジェンド、ウェス・モンゴメリーである。
 

Doun-here-on-the-ground_1

 
ウェスのA&M CTI三部作の中で、一番、イージーリスニング・ジャズの「俗っぽい」雰囲気が薄く、後の「ソフト&メロウ」なフュージョン・ジャズの先取り的な、流麗で聴き心地の良い、それでいて、しっかりと地に足が着いた、ハイテクニックなインプロビゼーションが素晴らしい。特に、リーダーのウェスのギターが光っている。

この盤の選曲が良い。当時のポップス曲っぽいのは、バカラックの「I Say a Little Prayer」くらいで、後の曲はミュージシャンズ・チューン若しくはウェスの自作。スタンダード曲としては「Georgia on My Mind」が選曲されているが、アレンジが秀逸で、俗っぽさとは全く無縁の名演。

実は「A&M CTI 3000番台」では、当時のポップス曲のカヴァーのアレンジが、あんまり上手く無くて、「俗っぽい軽音楽的な」雰囲気を増長していたのだが、この盤には当時のポップス曲のカヴァーが無い。これが「俗っぽい軽音楽的な」雰囲気を相当に薄めていて、意外とこの盤を上質なイージーリスニング・ジャズの好盤に仕立て上げている。

ウェスの必殺「オクダーヴ奏法」が、これほどまでにイージーリスニング・ジャズに向いているとは思わなかった。ウェスのギターは「音が太く切れ味が良い」。曲の持つフレーズが躍動感も持って浮き出てくる。そして「ファンクネスが色濃く香るピッキング」。弾き出すフレーズがファンキーな色に染まる。このウェスの個性を見抜いたクリード・テイラーの慧眼には感服するばかりである。
 
 

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2019年6月30日 (日曜日)

ウエス・モンゴメリーの「遺作」

小型台風が去って湿気だけが残った。梅雨が本格化である。これだけ気圧が乱高下すると体調が優れない。体調が優れないとハードなジャズはちょっとしんどい。耳当たりの良いジャズが聴きたくなる。でも、耳当たりが良いだけでは、ジャズ者の矜持が汚される様で、内容的には硬派で耳当たりの良いジャズを物色することになる。
 
ふと浮かんだ名前が「ウエス・モンゴメリー(Wes Montgomery)」。そうだウェスを聴こう。ウェスの晩年のイージーリスニング・ジャズを聴こう、ということになる。そして選んだ盤が、Wes Montgomery『Road Song』(写真左)。1968年5月の録音。一か月後の6月にウェスは、心臓発作が原因で45歳で急逝。この盤は「遺作」である。

1967年の『A Day in the Life』と『Down Here on the Ground』とこの『Road Song』を加えて「CTI3部作」とか「A&M3部作」等と呼ばれる。特に『A Day in the Life』は、当時のジャズ・レコードとしては異例の20万枚のセールスを記録。また「ダウンビート誌」では、ギター部門の人気投票No.1に選出されるなど、人気絶頂の頃のこの『Road Song』の録音〜発売だった。
 
 
Road-song  
 
 
弦入りのイージーリスニング志向の内容。パーソネルを見渡せば、主だったところで、Wes Montgomery (g), Herbie Hancock (p), Richard Davis (b), Grady Tate (ds), Ray Barretto (perc) 等々、当時のクリード・テイラー率いるA&Mレコードの人気ジャズメンをズラリ集めて、豪勢で厚みのあるイージーリスニング・ジャズの好盤に仕上がっている。そんな中でもウエスのギターは流麗で歌心抜群。芯のあるバップなギターは意外と硬派。
 
弦入りのバックが甘めのイージーリスニング風なのだが、これが良い効果を生んでいる。ウエスのギターは結構硬派でバップなギターなので、甘め伴奏をバックに、ウエスのギターがクッキリ浮かぶ。「Greensleeves」や「Fly Me to the Moon」など甘めのスタンダードやビートルズの「Yesterday」、サイモン&ガーファンクルの「Scarborough」など甘々なポップス曲のカヴァーが選曲されているが、意外と聴き応えがある。
 
イージーリスニング・ジャズとして敬遠するには勿体ない盤。後のフュージョン・ジャズの「ソフト&メロウ」な電気ジャズの雰囲気を10年ほど先取りした内容で、特にフュージョン・ジャズ者には必須のアイテムだろう。イージーリスニング・ジャズな内容ではあるが、決して甘きに流れない。バック・メンバーの演奏の内容も充実している。十分な聴き応え。ウエスのギターは素晴らしいの一言。
 
 
 
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2015年9月13日 (日曜日)

あくまで「ウエスの異色盤」

紛らわしいアルバム・タイトルである。しかし、この盤は1963年8月の録音。1970年代後半から1980年代前半に流行った「フュージョン・ジャズ」とは、全く因果関係は無い。 

そのアルバムとは、Wes Montgomery『Fusion !』(写真左)。パーソネルを見れば、このアルバムの内容が判る。ちなみにパーソネルは、Wes Montgomery (g), Milt Hinton (b), Kenny Burrell (g), Dick Hyman, Hank Jones (p), Osie Johnson (ds)、そして、With Strings。

そう、このアルバムは、ジャズ・ギターのレジェンド、ウエス・モンゴメリーの「ウィズ・ストリングス盤」である。ジャズ・ミュージシャンは有名になり、一流の仲間入りをすると、何故か「ウィズ・ストリングス盤」を録音したがる。いわゆる「ステイタス」なんだろう。チャーリー・パーカー、クリフォード・ブラウン、スタン・ゲッツなど多くの一流ミュージシャンが「ウィズ・ストリングス盤」を録音している。

ということで、このアルバムは、ウエスの「ウィズ・ストリングス盤」。ストリング・オーケストラとの共演、ジャズらしからぬ、気品に満ちた上質の一枚。ジャズというよりは、イージーリスニングに近い雰囲気である。後のヴァーヴでのイージーリスニング・ジャズに先駆かとも思うんだが、肝心のグルーヴ感、ポップ感は皆無。似て非なる物である。
 

Wes_montgomery_fusion

 
ストリングスの存在が浮いているというか、ストリングスの存在自体が疑問を感じる演奏内容である。それだけ、ウエスのギターが突出している。そして、ウエスのギターは十分にウエスの個性を溢れんばかりに表現している。つまり、ウエスのギターを愛でるに、ストリングスの存在が邪魔になっている。

逆に、ケニー・バレルの存在が良いアクセントになっている。ウエスとは異なるジャズ・ギターなんだが、ウエスのギターとの相性抜群で、主役のウエスのギターを良くサポートし、惹き立てている。その他、バックのジャズ・ミュージシャンの効果的なバッキングが意外と光っている。

この『Fusion !』というアルバムは、普段聴きなれているハードバップなウエスのギターでは無い、違った趣向のウェスを聴くことが出来る異色盤という位置づけの盤だろう。ウエスのギターが堪能出来る分、ウエスのギターのファンの方々にはお勧めだが、一般のジャズ者の方々には、是非にという盤では無い。あくまで、ウエスの異色盤。

 
 

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2015年4月14日 (火曜日)

ビッグバンド・ジャズは楽し・38 『The Dynamic Duo』

1960年代の中盤のジャズには、豪華な編成のポップでグルービーなアルバムが結構ある。ジャズが成熟して、優れたミュージシャンが多くいた、という環境もある。そして、ジャズにおいて、アレンジの技術が飛躍的に高まった、という背景もある。今から見ると、かなり贅沢なメンバーで、ゴージャスなジャズを多く録音している。

そんな豪華な編成のポップでジャジーなアルバムの一枚がこれ。Jimmy Smith & Wes Montgomery『Jimmy & Wes: The Dynamic Duo』(写真左)。1966年9月の録音。ちなみにパーソネルは、Jimmy Smith (org), Wes Montgomery (g), Grady Tate (ds), Ray Barretto (conga)。

オルガン、ギター、ドラムのトリオにコンガがオプション。 それだけだとオルガンとギターの小粋なコラボ、って感じなんだが、このトリオ+コンガのバックに、ジャズ・オーケストラが付くのだ。これって、ビッグバンド・ジャズではないのか。

タイトルを見ると、絶対にオルガンとギターの小粋なコラボと思うんだが、CDトレイに載せて1曲目の「Down by the Riverside」を聴くと、これってビッグバンド・ジャズやん(笑)。このビッグバンドのアレンジがなかなか良い。それもそのはず。当時、売り出し中のオリバー・ネルソン(Oliver Nelson)がアレンジと指揮を担当しているのだ。
 

Dinamic_duo

 
オリバー・ネルソンのアレンジって、ちょっと1960年代のレトロな響きがするのだが、このレトロな響きが味わい深い。1960年代にしかない、特に1960年代中盤から後半にしかない響きなのだ。音の重ね方、フレーズの展開の仕方、そして、ビッグバンドの録音の仕方。これらが1960年代独特の響きに貢献している。

そんな味わい深いビッグバンドをバックにつけて、ジミー・スミスがオルガンを弾きまくり、ウエス・モンゴメリーがギターを弾きまくる。そこに、グラディ・テイトのドラムが実に効いている。ジャズには珍しく、スネアやバスドラをバンバン叩く。これが重厚で、それでいて洒脱。決して、フロント楽器の邪魔にはならない。全くの職人芸的ドラム。

豪華な編成のポップでグルービーなアルバムだが、さすがにジミー・スミスのオルガンとウエス・モンゴメリーのギターである。実に濃厚なファンクネスが漂うところが、これまた魅力的。

腕をクロスさせてサンドウィッチをほおばる2人の写真のジャケットも良い味だしてます。ビッグバンド・ジャズとして十分に楽しめる「一粒で二度美味しい」優れもの盤です。実にジャズらしいジャズ盤ですね。

 
 

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2013年10月14日 (月曜日)

ジャズ演奏家の持つ「歌心」

ジャズの世界で、1960〜70年代のロック・ポップス・チューンの中で、一番カバーされたのは、やっぱり「ビートルズ」関連の楽曲だろう。ビートルズ・ナンバーのカバーだけで相当数のアルバムが作られたりするし、1〜2曲をちょっと織り交ぜたりするのも含めると、ジャズ・フュージョンの世界でもビートルズは大人気である。

まあ、ビートルズ・ナンバーのカバー・アルバムが一番沢山製作されたのは、ビートルズが実際に活動していた時代なので、ビートルズ人気に乗っかろうとする思惑が見え隠れはする。それでも、ジャズの世界では優秀なビートルズのカバーが相当数、存在する。

今、アルバム・タイトルが、ずばり、ビートルズ関連の題名のアルバムを思い浮かべただけでも、ウェス・モンゴメリーの『A Day iin The Liife』、ケイコ・リーの『Imagine』、 ジョージ・ベンソンの『The Other Siide of Abbey Road』、グラント・グリーンの『I Want to Hold Your Hand』、セントラル・パーク・キッズの『Play The Beatlles』、ヨーロピアン・ジャズ・トリオの『Norwegian Wood』、カウント・ベイシーの『Basie's Beatle Bag』等々、スラスラと軽く7〜8枚は出てくる。

いずれも、聴き応えのある優秀なカバー・アルバムばかりであるが、特に、私、松和のマスターお勧めのアルバムは、Wes Montgomery『A Day in The Life』(写真左)。1967年6月の録音。クロスオーバー・ジャズの筆頭レーベル、CTIレーベルからのリリース。このアルバムは、ウェスの優れたフュージョン・ジャズの先駆け盤です。

音楽家としてのウェスは、独特なオクターブ奏法と、アルバム全体に流れる、溢れるような「歌心」に最大の魅力があると思います。曲毎に曲の楽想にぴたりと合う素晴らしい直感的なフレーズを次々と繰り出してきます。このアルバムは標題曲はビートルズ・チューンですし、その他も印象的なメロディーが主体のポピュラーな曲が多く、ウェスの「歌心」を純粋に楽しめます。
 

Wes_a_day_in

 
聴いていて楽しいし、聴いていて、グッと惹き付けられます。演奏のテーマに選んだ楽曲の美しいメロディーを最大限に活かすよう、良く考えられたアレンジが素晴らしいですし、その優れたアレンジに乗っかって展開されるインプロビゼーションの印象的なフレーズが実に魅力的。いかにウェスが、優れた「歌心」を備えたギタリストだったかを強烈に再認識させられます。

ウェス・モンゴメリーの「A Day in The Life」を聴いていて思うのは、60年代〜70年代のロック ・ポップスを素材にした「ジャズ・スタンダード化」については、まず、演奏するミュージシャンのその演奏スタイルの中に「歌心」が感じられるかどうかがポイントとなるみたいですね。

その優れた「歌心」で、60年代〜70年代のロック・ポップスの印象的なメロディーをジャズに置き換えていく。そういえば、ハード・バップ期までのジャズ・ミュージシャンって「歌心」のあるミュージシャンが多かったような気がします。

「印象的なメロディー」を持つ楽曲という観点から、新しいジャズ・スタンダードについて考えると、ビートルズやローリング・ストーンズ、カーペンターズ、アバ、ビリー・ジョエル、エルトン・ジョン、ボブ・ディランなど、60〜70年代、メロディー・メーカーとして活躍したグループやミュージシャンの曲が、新しいジャズ・スタンダードに一番近いところにいるのかもしれない。

ジャズ・ミュージシャンの持つ「歌心」と、1960年代〜70年代のロック・ポップス・チューンの「印象的なメロディー」の二つが、60〜70年代のロック・ポップスの名曲をカバーして、ジャズ・スタンダード化する重要な要素だといえる。

う〜ん、ジャズ・ミュージシャンの「歌心」という点が、現在のジャズ・ミュージシャンの最大のウィーク・ポイントかもしれないなあ。

 
 

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