2021年11月 3日 (水曜日)

無名だが粋なブルックマイヤー盤

音楽のサブスク・サイトを彷徨っていて、ボブ・ブルックマイヤー(Bob Brookmeyer)の、とあるリーダー作に出会った。これは今までに聴いたことが無い。しかも、調べてみると、2003年の作品とのこと。確か、ブルックマイヤーって、2011年に亡くなっているので、彼のかなり晩年の、74歳の時点での録音になる。

ボブ・ブルックマイヤーは、トロンボーン & ピアノ奏者。1929年、ミズーリ州カンザスシティ生まれ。西海岸ジャズの重鎮、ジェリー・マリガンのカルテットに在籍して、その名が知られることとなる。1960年代終盤にはスタジオ・ミュージシャンになるが、1979年のサド=メルのジャズ・オケの音楽監督にてジャズ界にカムバック。

彼は生涯で8つのグラミー賞にノミネートされていて、逝去する直前の2011年、 Vanguard Jazz Orchestra『Forever Lasting』が、8回目のグラミー賞ノミネートだった。

Bob Brookmeyer『Stay Out Of The Sun』(写真左)。2003年7月のリリース。ちなみにパーソネルは、Bob Brookmeyer (valve-tb, p), Larry Koonse (g), Tom Warrington (b), Michael Stephans (ds)。リーダーのブルックマイヤーが、バブル・トロボーンとピアノを兼ねた、ギター入りのカルテット編成、楽器的にはクインテットな編成になっている。
 

 Stay-out-of-the-sun-1

 
ブルックマイヤーが演奏する「バルブ・トロンボーン」は、スライドではなく、トランペットのように3本のピストンを備えたトロンボーン。トロンボーンらしい輝かしくウォームな音色を持ちながら、バルブの操作による切れの良い運動性を得ることが出来るのが特徴なのだが、この特徴がこの盤でも遺憾なく発揮されている。とにかく、トロンボーンの音が柔らかく暖かく優しく、それでいてフレーズが流麗で切れ味が良い。聴いていて、とても心地良い響きに魅了される。

全9曲中、3曲がスタンダード曲、残りの6曲がブルックマイヤー自身、もしくはバンド・メンバーの作曲。スタンダード曲もオリジナル曲も、どちらも演奏の出来は上々。ブルックマイヤーのトロンボーンは柔らかく暖かく優しく、クーンズのギターは硬質で切れ味良く、ブルックマイヤーのトロンボーンとの対比が抜群。

ユニゾン&ハーモニーも心地良く、落ち着いた、味のある「粋」な演奏が盤全体に展開される。ブルックマイヤーのピアノも味わい深く、ワリントン+ステファンのリズム隊はソリッドで堅実。

まず、書籍やネットでのジャズ盤紹介で、取り上げられたところは見たことが無いが、この盤、なかなかジャジーで「粋」で、ジャズ・トロンボーンの音をとことん楽しめる、聴いていて、これはジャズやなあ、と思わず演奏に身を委ねてしまう好盤である。
 
 
 
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2021年9月28日 (火曜日)

ゴルソン・ハーモニーは不滅です

最近のアルバム音源のサブスク・サイトは隅に置けない。CDでリイシューされる音源については、かなりの確率でサブスク・サイトにアップされる。これが実に便利。CDのオンライン・ショップを徘徊する必要も無く、聴こうと思ったらすぐに聴ける。しかも、音質についてはダウンロード音源でありながら、ハイレゾ環境を組めば、CD音源並みの高音質で提供されるのだから、これは本当に便利だ。

Benny Golson Quintet Feat. Curtis Fuller『One More Mem'ry』(写真)。1981年8月19, 20日、ロサンゼルスでの録音。日本の Baystateレーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Benny Golson (ts), Curtis Fuller (tb), Bill Mays (p), Bob Magnusson (b), Roy McCurdy (ds)。ジャズテットを組んでいたベニー・ゴルソンとカーティス・フラーが1981年に西海岸で録音した再会セッション。フロント2管のクインテット編成。

この盤は懐かしい。この盤はLPでリアルタイムに聴いている。1981年の『カルフォルニア・メッセージ』の続編で、ゴルソン=フラーの名コンビ復活の第2弾という触れ込みで、リリースされたと記憶している。ロサンゼルスでの録音で、演奏の雰囲気は「米国西海岸ジャズ」。キャッチャーな楽曲を、ポップで洒落たアレンジで「聴かせる」ジャズを展開している。
 

One-more-memry-1

 
全7曲中、6曲がゴルソン作。1曲のみフラーの作となる。1曲目の「One More Mem'ry」は、我が国の童謡「月の砂漠」をモチーフにしたゴルソンのオリジナル曲。ゴルソン作曲の名曲「Five Spot After Dark」も再演されている。ゴルソン=フラーの名コンビ、そして、元ジャズ・テットとくれば、「ゴルソン・ハーモニー」は当然、反映されている。全編、芳しき「ゴルソン・ハーモニー」の調べに酔いしれる。

1981年の録音なので、バックのリズム・セクションの音は、どちらかと言えば「米国西海岸フュージョン」の雰囲気。ボブ・マグナッソンのベースはアタッチメントで電気的に増幅された音だが、ピッチがまずまず合っているので、聴き難くは無い。逆に、1970年代から1980年代前半の「時代のベース音」という観点で懐かしくもあり、今の耳で聴き直すと毛嫌いするほどでは無い。これはこれでアリだと思う。

ビル・メイズのピアノもスウィンギーでよく唄っている。フレーズに翳りが無く、米国西海岸ジャズの爽やかさをしっかりと踏襲している。前作『カルフォルニア・メッセージ』と同様、なかなかの内容だと思います。1980年代初頭、フュージョン全盛時代に爽やかで聴き心地の良いコンテンポラリーな純ジャズ。意外とイケます。そして、ゴルソン・ハーモニーは不滅、です。
 
 
 
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2021年7月27日 (火曜日)

パブロのJ.A.T.Pの極上ライヴ

パブロ・レコード(Pablo Records)は1973年にノーマン・グランツによって設立されたジャズ・レコード・レーベル。グランツは、1956年にヴァーヴ・レコード(Verve Records)も設立している。

グランツは、ジャズ・コンサートの先がけとなるJ.A.T.P(Jazz at the Philharmonic)を開催し、このヴァーヴ・レコードにて実況録音盤を制作。このJ.A.T.P.にはオスカー・ピーターソン、ビリー・ホリデイ、レスター・ヤング、ベン・ウェブスター、エラ・フィッツジェラルド、チャーリー・パーカー、スタン・ゲッツなど数々のビッグ・ネームが参加し、人気の企画盤シリーズとなった。

『The Exciting Battle : J.A.T.P Stockholm '55』(写真)。1955年2月、スウェーデンのストックホルムでのライヴ録音。ノーマン・グランツ率いるJ.A.T.P(Jazz At The Philharmonic)のライヴ音源。パブロ・レーベルからのリリース。

ちなみにパーソネルは、Ray Brown (b), Louis Bellson (ds), Herb Ellis (g), Oscar Peterson (p), Flip Phillips (ts), Bill Harris (tb), Dizzy Gillespie, Roy Eldridge (tp)。ビ・バップのスターから、1940年代終盤に頭角を現したハードバップ初期の人気ジャズマンがずらりと並ぶ。
 

The-exciting-battle
 

1955年の録音ということは、ハードバップど真ん中の時代だが、演奏内容は、スイング・ジャズから、ビ・バップを省略して、ハードバップに行き着いたような、スイング・ジャズのマナーを色濃く残したハードバップ。いわゆる「中間派」な演奏内容である。この「中間派」の音は実にジャズっぽい。ビ・バップの様に瞬間芸的なものでも無く、ハードバップの最先端の様に尖ったものでも無い。聴き易いジャズである。

ルイ・ベルソンのドラム、ビル・ハリスのトロンボーン、デジー・ガレスピー&ロイ・エルドリッジのトランペットが特に元気。冒頭「Little David」での長時間のベルソンのドラム・ソロは充実していて、聴いていて飽きが来ない。ハリスのトロンボーンは、やたらトロンボーンらしい、ブラスのブルブル震える良い音で吹きまくっている。ガレスピー&エルドリッジのトランペットはブリリアントで躍動的。

パブロ・レーベルの総帥プロデューサーのノーマン・グランツ、さすがにJ.A.T.Pは自らが企画〜立ち上げをし、ヴァーヴ・レーベル時代にガンガン録音しただけあって、残った音源はどんな内容で、どんな感じで残っているのか、良く判っていたのだろう。パブロ・レーベルを立ち上げて間もなく、満を持してこのライヴ盤をリリースしている。「したたか」やなあ(笑)。
 
 
 
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2021年7月 7日 (水曜日)

ジャズ喫茶で流したい・212

昨日、サヴォイ・レーベルの代表的なヒット作の一枚として、Milt Jackson『Opus De Jazz』をご紹介した。が、サヴォイ・レーベルの代表的なヒット作はまだまだある。

例えば、昨日の『Opus De Jazz』の名が挙がれば、必ず、続いてそのタイトルが挙がるアルバムがある。このアルバムも、サヴォイ・レーベルお得意の音「リラックスした正統でハードバップな演奏」がしっかり記録されている「サヴォイ名盤」の一枚。

Curtis Fuller『Blues-ette』(写真左)。1959年5月21日、NJのVan Gelder Studio での録音。プロデューサーはオジー・カディナ。ちなみにパーソネルは、Curtis Fuller (tb), Benny Golson (ts), Tommy Flanagan (p), Jimmy Garrison (b), Al Harewood (ds)。カーティス・フラーのトロンボーンとベニー・ゴルソンのテナー・サックス、2管フロントのクインテット編成。

この盤、冒頭の名曲「Five Spot After Dark」にとどめを刺す。ベニー・ゴルソン作曲の名曲で、ジャジーでブルージーでアーバンな雰囲気がたまらない。そんな名曲に、これまたベニー・ゴルソンの専売特許である「ゴルソン・ハーモニー」のアレンジを施していて、これがまた、この名曲の底に流れるファンクネスを強調して、それはそれは、実にジャズらしい音の響きを提供してくれる。
 

Blues_ette

 
この「ゴルソン・ハーモニー」って、トロンボーンとテナー・サックスのユニゾン&ハーモニーが一番フィットしていて、そのアレンジの効果を一番発揮した楽曲がこの「Five Spot After Dark」だと思っている。とにかく、この曲の持つ「メロディー・ラインとハーモニーの美しさ」は特筆もの。不思議と「都会の夜の雰囲気」をビンビンに感じる楽曲で、僕はこの曲が大のお気に入りです。

そして、名盤には必ず優れた「リズム隊」がバックに控えている。この盤のリズム隊は、トミフラのピアノ、ギャリソンのベース、ヘアウッドのドラムなのだが、これが実に「良い」。

トミフラの落ち着いていて小粋なピアノのバッキングは、まるで「スパイス」のよう。演奏の中でキラリと光るフレーズを供給していて、これが良いアクセントとなっている。ギャリソンの骨太ベースは演奏の安定感に大いに貢献しているし、ヘアウッドのドラムは、決してフロントの邪魔をしないが、小粋なビートでしっかりとフロントを支え、鼓舞する職人芸的ドラミングが良い感じ。

ルディ・ヴァン・ゲルダーの録音で、実に「ハードバップらしい」音をしている。ジャケもサヴォイらしいもの。この盤も、初めて聴いて良し、聴き直して良しと、この盤もジャズ者全ての方にお勧めの名盤です。
 
 
 
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2021年4月28日 (水曜日)

ジャズ喫茶で流したい・203

ブルーノート・レーベルは、ジャズのメインとなった老舗レーベル。1950年代から1970年代半ばにかけて、ジャズの演奏トレンドをいち早く押さえ、有望なジャズマンを発掘し、いち早くリーダー作を作成させ、ジャズの要となる音をしっかりと音源に残した、ジャズの重要レーベルなのだ。

しかし、1500番台、そして4000番台、4100番台のカタログを見ていると、ジャズの演奏トレンド毎に重要となるジャズマンの秀作かズラリと並ぶ中で、ジャズの演奏自体を楽しむ、ジャズの本質を愛でることを目的としているような、セールスやトレンドを超越した、聴いて楽しい、聴いて心地良い「モダン・ジャズ」盤が幾枚か存在する。

Bennie Green『Walkin' & Talkin'』(写真左)。ブルーノートの4010番。1959年1月25日の録音。ちなみにパーソネルは、Bennie Green (tb), Eddie Williams (ts), Gildo Mahones (p), George Tucker (b), Al Dreares (ds)。リーダーのベニー・グリーンのトロンボーンとエディ・ウィリアムスのテナー2管がフロントのクインテット構成。

メンバーの名前を見渡すと、リーダーのベニー・グリーンの名前以外、他の盤ではあまり聴かない名前ばかり。演奏を聴くと、それなりのレベルのジャズマンばかりなので、恐らく、ベニー・グリーンの気心知れた仲間で固めたのであろう。スイング・ジャズでも無い、ハードバップでもない、その中間の「モダン・ジャズ」な演奏が実に良い。
 

Walkin-talkin

 
冒頭の「The Shouter」を聴くだけで、この盤の演奏は「絶対に間違い無い」と確信する。ゆったりとしたテンポに乗って、エッジの丸い、ふくよかなトロンボーンとテナーのユニゾン&ハーモニーが長閑に響き、ラフではあるが、グルーヴ感濃厚なリズム&ビートが耳に心地良く響く。

あくせくしない、尖らない、誰よりも自分たちが、一番「モダン・ジャズ」な演奏を楽しんでいる、そんな穏やかであるが、ダンディズム溢れる演奏は魅力満載。特にリズム隊のゆったりとうねるようなグルーヴ感溢れるビートは癖になる。

そんなミッド・テンポがメインの演奏の中で、ベニー・グリーンのトロンボーンが良い雰囲気を醸し出す。決して速いフレーズを吹く訳では無い、ミッド・テンポの中で、ほんわか長閑にトロンボーンのブラスを響かせる。アドリブ・フレーズがどれも印象的で、ベニー・グリーンのベスト・プレイを集めた様な充実したパフォーマンスにしっかり耳を奪われる。

ベニー・グリーンが、ブルーノート・レーベルに残した4枚のリーダー作の中でも、とりわけグルーヴィーでアーシーでスインギーな内容は充実度満点。ブルーノートの4000番台のカタログの中で異彩を放つ、聴いて楽しい、聴いて心地良い「モダン・ジャズ」盤である。
 
 
 

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2021年3月23日 (火曜日)

聴けば聴くほど味わい深い

 

ブルーノートには総帥プロデューサーのアルフレッド・ライオンの他に名物男が幾人かいる。Bennie Green(ベニー・グリーン)もそんな1人。この人のリーダー作は、いずれも録音当時のジャズのトレンドや志向について全く意に介さない、というか、自らのスタイルを貫き通したジャズマンで、ブルーノートの1500番台の中で「異質な存在」である。

Bennie Green『Soul Stirrin'』(写真左)。ブルーノートの1599番。1958年4月28日の録音。ちなみにパーソネルは、Bennie Green (tb, vo), Gene Ammons, Billy Root (ts), Sonny Clark (p), Ike Isaacs (b), Elvin Jones (ds), Babs Gonzales (vo)。トロンボーン奏者のベニー・グリーンのリーダー作。トロンボーンとテナー・サックス2本のフロント3管の変則セクステット編成にボーカルが3曲に加わる。

ベニー・グリーンは1923年生まれなので、録音当時35歳。ジャズマンとしては中堅の若手といったところで、決して歳を取っている方では無い。むしろ若い方だ。しかし、出てくる音は当時としても「古い」。スイング時代のトロンボーンのマナ−で吹きまくるのだ。スインギーで唄うが如くの部分は後の「ソウル・ジャズ」を先取りしているともいえる。とにかく、録音当時のハードバップの流行もマナーも全く無い。

  
Soul-stirrin-1

 
これがベニー・グリーンというトロンボーン奏者の個性であり、これが実にユニーク。ジャズ・トロンボーンであれば、当時としては、ジャズ・トロンボーンのバーチュオーゾ、J.J.Johnson(ジェイ・ジェイ・ジョンソン)が最高峰で、ジャズ・トロンボーン奏者であれば、この「ジェイジェイ」に追従するのだが、ベニー・グリーンは全くその気配すら無い。あくまで、スイングであり、あくまでソウルフルである。

今回のセッションでは、セクステットの中に、若きソニクラとエルヴィンが入っている。ソニクラはハードバッパーであり、ファンキー・ジャズ志向のピアニスト。エルヴィンは新進気鋭、ポリリズムとモード・ジャズ志向のドラマー。スイングでソウルフルなベニー・グリーンの下で、神妙にベニー・グリーンの音の志向に全く違和感無く追従している。

この2人も音の志向が全く違えど、これまた「プロ」である。1920年代生まれと1930年代生まれの世代が分かれたメンバーでのセッションであるが、明らかにリーダーのベニー・グリーンが音の志向のイニシアチヴを取っている。我が国では全く人気の無いベニー・グリーンであるが、聴けば極上のモダン・ジャズにありつけること間違い無い、素敵な隠れ好盤だと僕は評価している。ほんわか伸び伸び、聴けば聴くほど味わいは深くなる。
 
 
 

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2021年3月 6日 (土曜日)

ECMレーベルの力業的な好盤

ECMレーベルには「あれ、この人、ECMでやるの」とビックリするジャズマンがいたりする。おおよそ、ECMレーベルの「音のカラー」に合わない雰囲気のジャズマンなんだが、これがECMレーベルに入ってリーダー作を作ると、あら不思議、ECMレーベルの「音のカラー」にドップリ染まった演奏を繰り広げられるから面白い。

Julian Priester & Marine Instrusion『Polarization』(写真左)。1977年1月の録音。ちなみにパーソネルは、Julian Priester (tb, ARP String Ensemble), Ron Stallings (ts, ss), Ray Obiedo (g), Curtis Clark (p), Heshima Mark Williams (el-b), Augusta Lee Collins (ds)。トロンボーンのプリースターがリーダーのジャズ・ユニットのアルバム。

Julian Priester=ジュリアン・プリースターは、アンダーレイテッドで、マニアックな人だけが知っているトロンボーン奏者。ハービー・ハンコックのファンク・グループで注目を集め、以降はビッグバンドを中心に活動。80年代以降はデイブ・ホランドのグループで活躍しているとのこと。Sun RaやMax Roachとの共演なども知られる。1935年生まれなので、今年で86歳になる。

実はこのプリースター、ECMにもう一枚、リーダー作を残している。1974年の『Love, Love』(2018年2月19日のブログ参照)で、欧州独特の硬質で透明感のある、しなやかなファンク・ビートに乗りながらのエレクトリックなジャズで、明らかに「エレ・マイルス」の影響が感じられた。が、ECMでの次作の位置づけの当盤は雰囲気が全く違う。
 
Polarization  
 
どこまで静的で透明度の高い、リズム&ビートを極力抑えた、フリー&スピリチュアルなニュー・ジャズ。静的なジャズ・ファンクと形容すればよいのか、ECM独特のニュージャズな演奏の底に、ファンクネスが潜んでいる。リズム&ビートも静的なんだけど、どこかファンクしているから面白い。

ECMレーベル独特の雰囲気に思いっ切り合致した、深いエコーと幽玄な浮遊感を湛えた音世界。それまでのプリースターのプレイからすると、全く正反対のプレイ。それがしっかりと填まっているのだから、これはこれで凄い。プリースターの底なしの演奏力が凄い。

トロンボーンのふくよかでブリリアントな音が深いエコーの中で、濃い霧の様に浮遊する様は、フリー&スピリチュアルなニュー・ジャズとして「アリ」ですね。この盤、恐らく、当時はECMレーベルでしか制作できない盤だと思います。ECMレーベルの力業を垣間見る思いです。総帥プロデューサーのマンフレート・アイヒャー、恐るべしです。

加えて、ジャケット・デザインが秀逸。このアルバムの内容を見事に反映していて、いかにもECMらしいジャケットです。
 
 

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2021年2月15日 (月曜日)

トロンボーン好盤として外せない

ハードバップ期のジャズ・レーベルには、メジャーにはならない、地味な存在のジャズマンが必ずいる。しかし、ブルーノート・レーベルだけは、確かに地味な存在のジャズマンがいるにはいるが、これがなかなかの「職人的で小粋で素敵な」ジャズマンばかり。他のレーベルは、残念ながら、地味な存在のジャズマンはその力量もそれなりなんだが、ブルーノートは違う。これが、ブルーノートの不思議なところなのだ。

そんなブルーノートの「地味な存在のジャズマンだが、職人的で小粋で素敵なジャズマン」の1人が「Bennie Green(ベニー・グリーン)」。ベニー・グリーンは、1923年4月、米国イリノイ州シカゴ生まれのトロンボーン奏者。活動のピークは1950年代後半に留まるが、そのホンワカしたトロンボーンならではの音色とスイング・スタイルを踏襲した伝統的なフレーズと味のあるブルージーなプレイが独特の個性。

Bennie Green『Back On The Scene』(写真左)。ブルーノートの1587番。1958年3月23日の録音。ちなみにパーソネルは、Bennie Green (tb), Charlie Rouse (ts), Joe Knight (p), George Tucker (b), Louis Hayes (ds)。ベニー・グリーンのブルーノートにおける初リーダー作。他のサイドメンも地味ではあるが、確かな腕の職人芸的ジャズマンで固めている。
 
 
Back-on-the-scene
 
 
とにかく、一言で言うと、実に雰囲気のある、トロンボーンならではの、ほのぼのホンワカ、魅惑的な低音が心地良い、とてもジャジーでブルージーなモダン・ジャズである。モダン・ジャズと書いたのは他でもない。このベニー・グリーンのトロンボーンは、ビ・バップやハードバップの影響がかなり小さい。どちらかといえば、スイング・ジャズの影響を色濃く残している。

フロント2管の相棒、チャーリー・ラウズのテナーがとてもハードバップ色濃厚で、このラウズとの対比で、グリーンのトロンボーンの特徴が浮かび出てくる。グリーンとラウズをマッチアップしたプロデュースの勝利だろう。このスイングから中間派のほのぼのとしたモダン・ジャズ風の音がとても渋く、とても心地良い。ナイトもスイング風のピアノで、グリーンのトロンボーンに、時には絡み、時には鼓舞しつつ、リズム・セクションの要として活躍している。

こういう盤が転がっているから、ブルーノート・レーベルは隅に置けない。マイナーな存在のジャズマンのリーダー作だからといって、聴かずに飛ばすことは出来ない。ブルーノート・レーベルには「捨て盤」は無い。しかし、この盤を録音した時のぶるーんって34歳。まだまだ若手。それなのに、この老獪な人生の甘いも酸いも経験したような、人間味溢れる達観した柔らかな音色は何なんだろう。ジャズ・トロンボーンの好盤の一枚として絶対に外せない盤である。
 
 
 

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2021年1月 6日 (水曜日)

トロンボーンの和ジャズ好盤

今年は「和ジャズ」をしっかり聴き直そうか、と思っている。この2〜3年で、優れたジャズ盤を供給していた和ジャズのジャズ・レーベルの再発も進んで、聴き直す環境がほぼ整ったように感じている。例えば「トリオ・レコード」「TBMレーベル」「EWレーベル」などがそれに当たるかと思う。

福村 博『Live -First Flight-』(写真左)。1973年8月27日、日本都市センター・ホールでのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、福村博, 向井滋春 (tb), 田村博 (p), 岡田勉 (b), 守新治 (ds)。トロンボーン2本がフロントの変則クインテット編成。こういう変則な編成は、意外と「和ジャズ」の得意とするところ。

千代田区平河町にあった、懐かしの「都市センターホール」でのライヴ録音。時は1973年、クロスオーバー・ジャズが台頭してきてはいたが、我が国ではまだまだ先進的なメインストリーム・ジャズがメイン。そんな環境の中、なかなか先進的でチャレンジブルな変則クインテットの演奏である。フロント管がトロンボーン2本。速いフレーズなど、大丈夫なのかと心配になる。
 
 
Live_first-flight_fukumura  
 
 
が、このライヴ盤を聴けば、それが杞憂なのが良く判る。福村と向井のトロンボーンはテクニック優秀。速いフレーズも難なくこなしつつ、ゆっくりめの演奏も、伸びの良いトロンボーンの音が心地良く響く。適度に緊張感を保った、リラックス出来る吹奏は見事。そして、アレンジも行き届いていて、トロンボーン2本のユニゾン&ハーモニーが、ブルージーでファンキーでとても良い。

冒頭「Waltz for M」はゆったりとしたテンポの、トロンボーンならではの暖かな演奏。続く「Nancy」は印象的なバラード演奏。続く3曲目は「The Shadow of Your Smile(いそしぎ)」。しっとりとしたテーマから、ちょっとアブストラクトにエモーショナルに展開するトロンボーンは実にアーティスティック。そして、ラストの「Mother Some Place」は、ブラジリアン・フレーヴァーが横溢する活力あるブロウ。

バックを務める「田村-岡田-守」のリズム・セクションも目立たないが、味のある、かなり絶妙なサポートを供給している。トロンボーンの絶妙のアンサンブルとソロ・パフォーマンスがとにかく見事。トロンボーンで、これだけ躍動感溢れる活力あるパフォーマンスが展開されるなんて、このライヴ盤を初めて聴いた時「唖然とした」。ジャズ・トロンボーンの好盤です。
 
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館》の更新状況》
 
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  ・『Middle Man』 1980

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  ・ジョン・レノンの40回目の命日

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  ・僕達はタツローの源へ遡った

 

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2020年8月13日 (木曜日)

こんなアルバムあったんや・133

酷暑である。午前中でも外を歩くのが憚られる暑さ。午後などは、外を歩くなんてとんでもない。ジリジリと肌を焼くような陽射しとムッとするような湿気。数分外に出るだけで、着ている服やズボンがモワーッと生暖かくなるのだから、酷い暑さだ。こんな酷暑の日にはエアコンは欠かせない。今日もエアコンの効いた部屋の中に引きこもってジャズを聴いている。

J.J.Johnson & Milt Jackson『A Date In New York』(写真左)。1954年の録音。ちなみにパーソネルは、Milt Jackson (vib), J. J. Johnson (tb), Al Cohn (ts), Henri Renaud (p), Percy Heath (b), Charlie Smith (ds)。トロンボーンの名手J.J.ジョンソンとヴァイブの名手ミルト・ジャクソンの双頭リーダー盤。ピアノに仏のピアニスト、アンリ・ルノーが参加している。

不思議なパーソネル構成のアルバム。何故、フランスのジャズ・ピアニスト、アンリ・ルノー(写真右)がこのコッテコテな米国東海岸ハードバッパーの中に入っているのか不思議だった。調べてみたら、アンリ・ルノーが単身NYに渡ってきて、当時最先端のビバップを演奏する若手ミュージシャンとセッションした、とのこと。なるほど。
 
 
A-date-in-new-york  
 
 
ということならば、まず仏出身のアンリ・ルノーのピアノに着目したい訳だが、何だか、J.J.ジョンソンとミルト・ジャクソンの2人がやけに元気で、ソロ演奏についても前に前に出てくる。特にJ.J.ジョンソンのトロンボーンが元気溌剌で、いつもはビバップよろしく短時間ソロをバシッと決めるJ.J.が、こんなにハードバップな長く印象的なソロを取る人だったけ、と改めてビックリ。

故に、仏からわざわざ渡米してきたアンリ・ルノーが目立ってこない。それでも、この目立ちたがり屋の米国ジャズマンのバックで、端正で明確なタッチの伴奏ピアノを聴かせてくれる。ソロも端正、癖が無くややクラシックっぽい、破綻の無い無難なソロ。それでも一生懸命ソロを弾いている感じがビンビンに伝わってくる。

まあ、そりゃそうで、ジャズの本場、米国はNYでの、当時最先端をいく一流ジャズマン達とセッションする訳だから、気合いも入るし緊張もするよな。それでも、演奏全体の雰囲気は、仏出身のピアニスト、アンリ・ルノーも健闘していて、「スイング感良好な良質なハードバップ」に仕上がっている。昼下がりのジャズ喫茶でノンビリ聴きたい。
 
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館》の更新状況
 

 ★ AORの風に吹かれて    【更新しました】 2020.08.04 更新。

  ・『Your World and My World』 1981

 ★ まだまだロックキッズ     【更新しました】 2020.08.04 更新。

  ・『Music From Big Pink』

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【更新しました】 2020.08.04 更新。

  ・太田裕美『Feelin’ Summer』



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