2022年1月30日 (日曜日)

キースのクラシックとの融合音楽

キース・ジャレットが体調不良を理由に、2017年2月15日、NYのカーネギー・ホールで行われたソロコンサートを最後に活動を休止してから5年になる。その間、2018年に脳卒中を2回発症、2020年10月の時点で左半身が部分的に麻痺しており、そのためピアノ演奏に復帰できる可能性が低いことを明らかにしている。

キースが「引退」状態になって寂しい限りである。ふと、キースのピアノの個性について再確認したくなった。キースは活動期間後半の「スタンダーズ・トリオ」ばかりがクローズアップされるが、キースのピアノは「スタンダーズ」だけでは無い。かなり多岐に渡る個性で、それぞれが「優れた個性」。そんな、それぞれの「優れた個性」があちらこちらに突然に顔を出す。その「優れた個性」を確認するのに、ちょっと面倒くさいピアニストである。

Keith Jarrett『Arbour Zena』(写真左)。邦題『ブルー・モーメント』。1975年10月の録音。全曲キース・ジャレットのオリジナル。オーケストラとの共演。ちなみにパーソネルは、Keith Jarrett (p), Jan Garbarek (ts, ss), Charlie Haden (b) に、Stuttgart Radio Symphony Orchestraがバックに着く。キースの「いくつかの個性」と交響楽団との共演。

ここでのキースの音世界は、リズム&ビートと即興演奏をキーワードに「ジャズとクラシックの融合」。ジャズ側にはドラムがいない。演奏全体の定形なリズム&ビートは交響楽団に任せている。つまり、ジャズ演奏における「リズム・セクション」を交響楽団が担っている。
 

Arbour-zena_blue-moment

 
そんな交響楽団をバックに、キース率いる「ジャズ側メンバー」は、ジャズお得意の即興演奏を繰り広げるわけだが、その即興部分のリズム&ビートは、ヘイデンのベースが担っている。この交響楽団とヘイデンのベースとの「リズム&ビートの役割分担」が絶妙。この両者のリズム&ビートが明らかに「ジャズ」なのだ。

演奏全体のイメージは「キースの考える欧州ジャズ」。印象派クラシックの様に耽美的で叙情的で幽玄、そして流麗。この雰囲気は、キースの「ヨーロピアン・カルテット」に通じる音世界。ガルバレクのクリアで切れ味の良いサックスがその印象を更に強くする。そして、時々、ジャズ側メンバーと交響楽団が一体となって、時々「アーシーでゴスペルチック」なジャズを展開。これがまた、キースのピアノの個性。

2曲目の「Solara March (dedicated to Pablo Casals and the sun) 」を聴けばそれが良く判る。10分弱の長尺な演奏だが、前半は耽美的で叙情的で幽玄、そして流麗な「ヨーロピアン」な演奏が続く。そして、この演奏の半ば辺り、キースのピアノが「荒城の月」の出だしの「春、高楼の〜」の様なフレーズを叩き、それを合図に「アーシーでゴスペルチック」なジャズ演奏に展開。これが、とにかく「見事」。

この盤、キースの音楽性の幾つかが効果的に絡み合って、素晴らしい「ジャズとクラシック」の融合音楽を成立させている。これは、ECMレーベルにしか出来ない盤。総帥プロデューサー、マンフレート・アイヒャーの敏腕も見逃すわけにはいかない。この盤は、ECMとキースの個性とがガッチリ組んだ、新しい響きを湛えた「ジャズ」である。
 
 
 
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  ・The Brothers Johnson『Light Up the Night』&『Winners』

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  ・『ヘンリー8世と6人の妻』を聴く

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  ・伝説の和製プログレ『四人囃子』

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2021年1月27日 (水曜日)

キースのソロ・ピアノの集大成

2017年2月15日の米「カーネギーホール」でのコンサート以降、一切公演を行っていなかったキース・ジャレットが、2度の脳卒中を起こし、音楽活動の復帰が困難な状況にあることを米『ニューヨークタイムズ』紙が報じて3ヶ月が過ぎた。キースは、2018年2月と5月に脳卒中を起こし、左半身が麻痺とのこと。何てことだ。

キースいわく、1年掛けてかなりリハビリしたものの、片手でしか演奏できず、「両手演奏のピアノ曲を聴くと、非常にもどかしく感じる」。本当に辛いだろうな、もどかしいだろうな。自分も死線を彷徨い、大きな手術を経て、リハビリに励みつつ、徐々に社会生活に復帰していった経験があるだけに、キースの状態を思うと胸が苦しくなる。

Keith Jarrett『Budapest Concert』(写真左)。2016年7月、ブダペストのBélaBartók(ベラ・バルトーク)国立コンサートホールでのライヴ録音。2020年10月のリリース。キースのソロ・ピアノ盤である。昨年リリースされた『ミュンヘン2016』のコンサートよりも2週間前に録音されたもの。祖父母がスロベニア系であるキースが、このコンサートを故郷への帰郷のようなものと捉え、特別な想いを携えてのソロ・パフォーマンスだったようだ。
 
 
Budapest-concert-keith-jarrett  
 
 
ライヴ盤の前半を聴いていると、聴衆にも説明している通り、バルトークへの生涯の愛着にインスパイアされたソロ・パフォーマンスになっている。いつものフリーな演奏と比べると、その傾向がより強く感じるパフォーマンスだと感じるが、イマージネーション豊かで飽きが来ないのはさすが「キース」。というか、フリーな演奏のベストに近い内容と思料。

この盤の後半がより素晴らしい。「ケルン・コンサート」や「マイ・ソング」での、キース独自の「耽美的でメロディアスで躍動的でジャジー」なパフォーマンスが繰り広げられる。いろいろと評価は分かれるが、この「耽美的でメロディアスで躍動的でジャジー」なキースも他のジャズ・ピアニストの追従を許さない、キースの独特の「孤高の個性」なのだ。これも「キース」。

この盤、聴き通せば、キースのソロ・ピアノの集大成なイメージが漂う。ECMの総帥プロデューサー、マンフレート・アイヒャーが伝えたかったのは、『今のキース・ジャレットのソロ演奏』=「キース・ジャレットのソロ演奏の集大成」だったのではないか。キースのソロ演奏のベストは「過去」にあるのでは無く「今」にある。そんな想いを強く感じる、素晴らしい内容のソロ・ピアノ盤である。
 
 

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  ・『The More Things Change』1980

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  ・The Band『Stage Fright』

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  ・僕達は「タツロー」を聴き込んだ

 

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2020年9月 8日 (火曜日)

ゲイリー・ピーコックが逝去

ゲイリー・ピーコックが亡くなった。2020年9月4日逝去。享年85歳であった。一昨日、訃報が流れたのだが、「デマ」ということで一旦落着。ホッとしたのもつかの間、今日になって、正式に逝去の方が流れて、今回はさすがに「デマ」では無かった。WIkipediaの「Gary Peacock」の項でも、命日が刻まれた。ああ、今回は本当なんだなあ、と妙に納得した。
 
Gary Peacock『Tales of Another』(写真左)。1977年2月2日、NYの Generation Sound Studios での録音。ECMの1101番。ちなみにパーソネルは、Keith Jarrett (p), Gary Peacock (b), Jack DeJohnette (ds)。この3人の名前を並べてみれば、あれれキースの「スタンダーズ」である。スタンダーズのファースト盤は1983年のリリースなので、それより5年も前に「スタンダーズ」の原型がこの盤にある。

収録された6曲、全て、ゲイリー・ピーコックのオリジナル曲。演奏は、硬派でシビアでモーダルなピアノ・トリオ。フリー直前で「限りなく自由度の高い」モード・ジャズに留まる。リーダーのピーコックのベースが先導するが、3者の力加減は均等。限りなく自由度の高いモーダルな演奏の下で、丁々発止と変幻自在な、鬼気迫るインタープレイが繰り広げられる。
 
 
Tales-of-another  
 
 
ピーコックのベースは重厚かつ流麗。ピアノ・トリオの演奏に心地良い重量感を与えている。決して五月蠅くない、前に前に出ない、それでいて、ピアノ・トリオのインタープレイの中で、展開の方向性を先導し、ピアノのアドリブを支え鼓舞し、ドラムとリズム&ビートの自由度の高いコラボレーションを展開する。ピアノ・トリオの中で、理想的なベースの音のひとつが、この盤に詰まっている。

ECMレーベルらしからぬ、ストレートアヘッドなピアノ・トリオ演奏である。特に3者が渾然となった、ほとんどフリー一歩手前、完璧モーダルなパフォーマンスが凄い。高いテンションの中、「鬼気迫る」とはこの雰囲気を言う。3者共にそれぞれお互いの音をしっかり聴き、そして、それぞれの音に対してしっかりと応える。理想的なインタープレイの実例がこの盤に詰まっている。
 
実は、この盤、僕がジャズを聴き始めた1978年、ジャズ者一年生の頃に、パーソネルに引かれて入手した。難しかった。それでも、この盤のお陰で「モーダルな演奏」を体感し、現代ジャズの先端を行くジャズ・ベースを体感した。特に、ピーコックの重厚かつ流麗なベースは耳に残った。それ以来、ピーコックは僕のお気に入りベーシストであり続けたのだ。そして、一昨日、ピーコックは鬼籍に入った。残念ではあるが、ご冥福をお祈りしたい。合掌。
 
 
 

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  ・『Restless Nights』 1979

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  ・『The Best of The Band』

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  ・僕達は「タツロー」を発見した



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2020年6月13日 (土曜日)

キースのソロ・ライヴの節目

ジャズ・ピアノのレジェンドの一人、キース・ジャレット。1996年の秋、慢性疲労症候群の為に、一切の活動を休止した。

僕達はキースの演奏の記録を、演奏の結果を聴き続けていた訳で、リアルタイムにキースの演奏を聴き続けてきた訳ではない。しかも、アルバムにされるのは、その時点でのベスト・パフォーマンスに近いもののみ。アルバムを追い続けてきた我々にとっては全く兆しの無い状況の中で、当時、あまりに突然の事にビックリした。

Keith Jarrett『La Scala』(写真左)。1995年2月13日、イタリアはミラノの Teatro alla Scala でのライヴ録音。キース・ジャレットのソロ・パフォーマンスの記録。当時『ウィーン・コンサート』以来、5年ぶりのソロ・ライヴ盤。キースが慢性疲労症候群の為にリタイアする直前の録音の1つ。

その他のリタイア直前の記録は、ソロとしては、2016年にリリースされた『A Multitude of Angels』(キース本人DATを持ち込んでが録音していたものらしい)、「スタンダーズ・トリオ」の記録としては『Tokyo '96』(2018年3月8日のブログ参照)がある。この2020年になって、その頃の録音を振り返って聴き直してみると、やはり、1995年以降、キースはそれまでの勢いとテンションをスローダウンさせていたと感じるのだ。
 
La-scala  
 
さて、この『La Scala』であるが、冒頭の長編「La Scala, Part 1」は、それまでのキースのソロらしからぬ、マイナー調で思索的、ほの暗く瞑想的。アドリブ展開など、キースのソロが落ち着いている。あのキースの「唸り声」も目立たない。しかし、とても判り易いキースのソロである。この「判り易さ」もキースらしからぬところ。どこか諦念感が漂う感じがとても気になる。

続く「La Scala, Part 2」は、フリーキーな無調の演奏がメインで、いつものキースのソロが復調している。アグレッシブでメリハリが効いていて、ところどころフレーズが捻れていて複雑なところがあって、唸り声が絶好調。しかし、良く聴くと繰り返しの手癖がところどころ出てきて、弾きながらの思索が見え隠れして、どうもキースはソロ・パフォーマンスについてマンネリズムを感じているのか、と感じた。

そして、極めつけは、ラストの「Over the Rainbow」。オズの魔法使いの挿入歌で、ジャズの有名なスタンダード曲。それまでキースはソロ・パフォーマンスでは、スタンダード曲をソロ・パフォーマンスのモチーフに一切選ばなかった。この辺がキースの硬派なところなんだが、このライヴ盤のラストに突如として、有名スタンダード曲を持って来た。これは何を意味することだったのか。

ソロの即興演奏のコンセプトとモチーフのベースとなった『ケルン』以降、『ケルン』が1975年だから、それ以降20年。『ケルン』とこの『ラ・スカラ』含めて9枚のソロ盤を積み重ねてきたが、この『ラ・スカラ』で一旦の区切り、節目を見たのではないか。そんな感じのする、僕にとって象徴的なソロ・ライヴ盤なのだ。
 
 

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  ・『Bobby Caldwell』 1978

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  ・Led Zeppelin Ⅲ (1970)

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  ・太田裕美『心が風邪をひいた日』
 

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2020年6月 9日 (火曜日)

スタジオ録音の『ケルン』である

このところ、キース・ジャレットを聴き直している。当ブログで採り上げていないアルバムを洗い出して、聴き直しているんだが、「あれ〜、こんな有名盤、アップしてなかったけ」という盤が幾つかある。基本的にはブログのアップについては、録音年月日順に、順番にアップしているはずなんだが、時々、飛ばして、そのまま忘れているんだろうなあ。面目ない。

Keith Jarrett『Staircase』(写真)。1976年5月、仏はパリの Davout Studios での録音。キース・ジャレットのソロ・ピアノ盤。ECMレーベルから、当時、LP2枚組でリリースされている。キースのソロ・ピアノ盤としては、『Facing You』『Solo Concerts: Bremen/Lausanne』『The Köln Concert』に次いで4枚目のアルバム、スタジオ録音としては『Facing You』に次いで2枚目になる。

僕はこのソロ・ピアノ盤を「スタジオ録音の『ケルン』」と呼んでいる。ソロの即興演奏のコンセプトとモチーフについては、先にリリースされている『ケルン』に準じているように思う。初のソロ盤だった『Facing You』、初のライブ盤だった『Solo Concerts』については、試行錯誤、手探り状態が見え隠れして、『The Köln Concert』に至っては、キースの体調は絶不調、ピアノの調律は最悪という状態で録音された、工夫に工夫を重ね、どうにかこうにか最後まで行き着いた感が満載の、普通であれば「捨て録音」。
 
 
Staircase_20200609201801    
 
 
しかし、この『The Köln Concert』の出来が素晴らしく良かった。トラブルの連続の中で録音されたとはいえ、プレイバックを聴いて、ECMの総帥アイヒヤーもキース本人もアルバム化することに同意しているのだから、その出来は素晴らしい。怪我の功名というか、瓢箪から駒というか、キースもアイヒヤーも意識して生み出した好盤では無かったが、この『ケルン』のコンセプトとモチーフが、当時のキースのソロの基本となった節がある。

基本的にデッドなスタジオ録音なので、エコーは浅い。というか『ケルン』が深すぎるんだろう。ECM独特のエコーに乗って、キースのソロが冴え渡る。『ケルン』で聴き親しんだフレーズの「骨格」がここかしこに聴かれるのが楽しい。スタジオ録音とはいえ、一発録りだったらしいので、演奏毎に張り詰めるテンションが心地良い。コンセプトとモチーフが予めしっかりしているので、キースのタッチに淀みはなく、フレーズの展開に「試行錯誤」が無い。

このソロ盤には、キースの「試行」「何とかしようとする想い」が無い分、後にキースの個性として定着した「唸り声」も無く、スッキリとした、ストレートな弾き回しのソロ・パフォーマンスになっている。トラブルの連続の中で録音された『ケルン』の様な、一種ハラハラするような「スリリング」な要素は無い。このソロ盤でのキースは「確信」に満ちているように感じる。キースのソロ盤の中でも屈指の好盤です。
 
 
 

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  ・『Another Page』 1983

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  ・Led Zeppelin Ⅱ (1969)

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  ・チューリップ 『TULIP BEST』
  ・チューリップ『Take Off -離陸-』
 
 
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2020年6月 8日 (月曜日)

もはや無敵のインタープレイ

キース・ジャレットが活動を停止して2年になる。キース・ジャレットが2018年の活動をすべてキャンセルの報が流れたのが、2018年の6月。理由は「健康上の理由」。それ以来、キースに関する情報は何も流れてこない。スタンダーズを解散したのが2014年。その4年後にキース自身が活動停止。キースは1945年生まれ。今年で75歳。奇跡の復活はあるのだろうか。

Keith Jarrett『Always Let Me Go』(写真左)。2001年4月、東京のオーチャード・ホールと東京文化会館でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Keith Jarrett (p), Gary Peacock (b), Jack DeJohnette (ds)。キースの「スタンダーズ・トリオ」の3人だが、このライヴ盤で演奏されている内容はスタンダード曲では無い。完全なオリジナル、完全即興演奏一色の内容。

もともと、2001年4月23日~30日まで5夜に渡るライブ公演の内容は、全体の5分の3が「スタンダード曲」残りの5分の2が「オリジナルな即興演奏」という構成だったらしいが、本作はその内の5分の2に当たる「オリジナルな即興演奏」部分だけを抽出した内容になっている。キースの「スタンダーズ’トリオ」の3人の名前をジャケットで見ただけで、これは「スタンダード曲集」だな、と思って買うとビックリする位の「オリジナルな即興演奏」がギッシリ詰まっている。
 
 
Always-let-me-go  
 
 
とにかく全編、徹底した即興演奏が繰り広げられている。確かにキースの「スタンダーズ・トリオ」は、たまに「完全即興演奏」のアルバムを突如リリースするのだが、その演奏内容については、リーダーのキースが中心だった。基本的にキースのパフォーマンスが目立つような展開だったのだが、今回のライヴ盤については「3者均等」なのだ。ベースのピーコックも、ドラムのデジョネットも、キースと同じくらいの時間割り当てで、同じくらい目立っている。

キースのピアノについては尖った部分が穏やかになり、悟りを開いたような流麗感がそこかしこn漂う。『慢性疲労症候群』からの復活以降のキースの個性なので、気にはならない。一番目立っているのは、ドラムのデジョネット。あらん限りのテクニックを駆使して、凄まじいばかりの、鬼気迫る様な即興ドラミングを繰り広げている。それに呼応する様にブンブン唸りをあげるピーコックのベースも何時になく目立ちまくっている。

この3者3様のインタープレイを聴くと、やっぱりこの3人の演奏って「抜きん出ている」。他のジャズメンもなかなかやるなあ、なんて思っているのだが、この完全即興演奏をCD2枚分聴かされると、やっぱりこの3人の演奏って素晴らしい。前作『Inside Out』の続編のような内容だが、こちらの盤の方が、デジョネットとピーコック、リズム隊の2人が目立ちに目立っている。3者均等の「スタンダーズ・トリオ」。トリオのインタープレイとしては、もはや「無敵」の内容である。
 
 
 

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2019年11月23日 (土曜日)

「キースのソロ」の個性の完成

キース・ジャレットのソロ・ピアノは「キースの専売特許」だと思っている。その特徴である「現代音楽風で内省的、ピアノの響き、リズム&ビートはクラシック風。クリスタルでクリアで超絶技巧なクラシック・ピアノの様な展開」。この特徴は他のピアニストもフォローできると思うんだが、キースのソロについては「フォロワー」がいない。

キース自身もキース風のソロ・ピアノは自身の専売特許だと強く思っているらしく、キースの後進の「耽美的」ピアニストのソロ・ピアノについては手厳しい評価を表明、特に「ブラッド・メルドー」のソロ・ピアノについてはかなり辛口である。他のピアニストもキースにここまで言われてまで、同じテイストのソロ・ピアノはやろうと思わないのだろう。

加えて、このキースの専売特許である「ソロ・ピアノ」は、厳密に言って、僕は「ジャズ」だとは思っていない。即興演奏がメインなので、安易に「ジャズ」に分類されるが、どちらかと言えば「クラシック」と解釈して良いものだと感じている。キースがキースの個性で演奏する「クラシック風の即興ピアノ」。そのキースのソロ・ピアノの「完成」を感じるアルバムがこれ。
 
 
Vienna-concert  
 
 
Keith Jarrett『Vienna Concert』(写真左)。1991年7月13日、ウィーンの「Vienna Staatsoper」でのライブ録音。収録されたパフォーマンスは40分を超える「Vienna, Part 1」、25分を超える「Vienna, Part 2」の2つ。この2つのパフォーマンスは、キースのソロ・ピアノの特徴である「現代音楽風で内省的、ピアノの響き、リズム&ビートはクラシック風。クリスタルでクリアで超絶技巧なクラシック・ピアノの様な展開」がバッチリと反映されている。

ジャズの要素はほとんど感じられない。あるのは、唯一無二で複雑で自意識過剰な、キースのキースによるキースの為のソロ・パフォーマンスのみ。極上の即興のクラシック。キースにしか許されていないソロ・パフォーマンスのみが展開される。このライブ盤では、このキース特有のソロ・パフォーマンスのみが収録されている。前作『Paris Concert』のアンコールの様な、ジャジーなソロ・パフォーマンスは微塵も無い。

キースの、自身のソロ・ピアノに対する揺るぎの無い自信を感じる。ジャズ者の聴衆にすら迎合することのない、圧倒的なキースのキースによるキースの為のソロ・パフォーマンス。彼のソロ・ピアノに対するセンスと美意識、そして、それを支える比類無きテクニックを強烈に感じさせてくれる。キースのソロ・ピアノ盤の中でも屈指の内容である。
 
 
 
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2019年11月22日 (金曜日)

「キースのソロ」の個性と発展

いつもどこかに散りばめられているグルービーなリズム&ビートはどこへやら。現代音楽風で内省的、ピアノの響き、リズム&ビートはクラシック風。クリスタルでクリアで内省的で、超絶技巧なクラシック・ピアノの様な展開。演奏自体は完全即興演奏なので、その「即興演奏」の部分で、このライブ盤でのキースのソロ・ピアノは辛うじて「ジャズ」の範疇に留まる。『Dark Intervals』で固まった、キースのソロピアノの方向性。

Keith Jarrett『Paris Concert』(写真左)。1988年10月17日、Salle Pleyelでのライブ録音。僕が、キースのソロピアノの方向性を決定付けたポイントと感じている『Dark Intervals』の次のソロピアノ盤である。収録曲、というか収録パートは3つ。「October 17, 1988」と「The Wind」「Blues」。いよいよ、『Dark Intervals』で固めたソロピアノの演奏の方向性のお披露目である。

最初のパート「October 17, 1988」が、現代音楽風で内省的、ピアノの響き、リズム&ビートはクラシック風である。暗く重い出だし。徐々にポジティヴな展開に変化しつつ、穏やかでリリカルで静的な展開に着地し、最終的に昇華され浄化されるようなラスト。途中、左手のビートが活躍する展開はあるが、ビートの質は「均一ビート」。ジャジーなオフビートでは無い。
 
 
Paris-concert-keith-jarrett  
 
 
最初のパート「October 17, 1988」は純粋にジャズと解釈するのには、ちょっと無理がある。演奏が「即興」なので、音楽のジャンルに分類するのには「ジャズ」しかない、という感じで、このキースのソロ・パフォーマンスは「ジャズ」とされるが、どちらかと言えば「クラシック」と解釈して良いと思う。もともと、キースはクラシック・ピアニストとしても相当の実力を持っているので、意外と「言い得て妙」だと思うのだが。

しかし、2つ目のパート「The Wind」は、ジャズ・スタンダード曲。ミュージシャンズ・チューン。このパフォーマンスはどこを取っても「ジャズ」。ピアノの響きと展開はまだ「クラシック」の傾向が強いが、右手の即興フレーズはしっかりと「ジャズ」化している。そして、ラストのパート「Blues」で一気に、ソロピアノのパフォーマンスはジャズになる。これが絶妙なのだ。この「Blues」には、いつもどこかに散りばめられているグルービーなリズム&ビートが戻って来ている。

このライブ盤の収録された頃は、キースのソロ・パフォーマンスはまだ「ジャズ」だと解釈されていた。そこに現代音楽風で内省的、ピアノの響き、リズム&ビートはクラシックな演奏。この即興クラシックな演奏はまだまだ聴く方からすると「毒」がある。その「毒」を中和する役割を担ったのが、この「Blues」。メインディッシュの後のデザートの様な味わい。この『Paris Concert』は収録されたパフォーマンスのバランスがとても良い。キースのソロピアノの代表作の一枚として良いと思う。 
 
 
 
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2019年11月15日 (金曜日)

節目となるソロ・パフォーマンス

順調にキース・ジャレットのソロ・ピアノ盤の聴き直しは進んでいる。1980年代に入って、キースの活動は多様化していく。1983年には、ピアノ・トリオ「スタンダーズ」を旗揚げ、クラシック・ピアノの世界にも進出し、ソロの活動もピアノや様々な楽器を用いての多重録音など、様々な形式、形態にチャレンジしている。1980年代半ば以降は、活動のベースは「スタンダーズ」の世界。合間合間にソロ・ピアノという活動が定着していく。

Keith Jarrett『Dark Intervals』(写真左)。1987年4月11日の録音。我が国の東京は「サントリー・ホール」でのライブ録音。もちろん、ECMレーベルからのリリース。録音エンジニアは及川公生。この日本における公演で、キースはソロ・ピアノのコンサートとして、記念すべき100回目を迎えることとなった。意外と歴史的に節目となるソロ・パフォーマンスである。

さて、このライブ盤は、キースのソロ・ピアノ盤の歴史を振り返ると、以降のキース・ジャレットのソロ・パフォーマンスの方向性を決定付けた内容であることが判る。キースの中でどういう心境の変化があったのか判らないが、確かにパフォーマンスの方向性は変わった。それまでのアメリカン・フォーキーで、ゴスペルチックな雰囲気も織り交ぜたアメリカン・ルーツ音楽をベースとした、躍動的でポジティブで外向的な展開が、この日本でのライブ盤で、ガラッと正反対に変わっている。
 
 
Dark-intervals-1  
 
 
現代音楽風で内省的、ピアノの響き、リズム&ビートはクラシック風。ただし、演奏自体は完全即興演奏なので、その「即興演奏」の部分で、このライブ盤でのキースのソロ・ピアノは辛うじて「ジャズ」の範疇に留まっている。明らかに意図的にジャズのリズム&ビートを排除しているように聴こえる。ただ、即興演奏のイマジネーションはバリエーション豊か。次から次への新しい展開が湧き出てくる。

冒頭の「Opening」に度肝を抜かれる。心揺さぶられる、決して穏やかでは無い、まるで読経の様な祈りの様な、うねるような「重低音」の響き。このビートはジャジーっぽさ皆無。当時のキースの「グルジェフへの傾倒」が良く判る。 2曲目の「Hymn」以降、ジャズっ気の希薄な、西洋宗教的な薄暗く荘厳な音世界。タイトルの「Dark Intervals」は言い得て妙なのが判る。

いつもどこかに散りばめられているグルービーなリズム&ビートは鳴りを潜め(そこが良かったんだが)、クリスタルでクリアで内省的で、超絶技巧なクラシック・ピアノの様な展開。しかし、この東京公演の追加公演ではスタンダード・ナンバーのみで構成されたのだから、キースの頭の中は判らない。しかし、正式なアルバムとしてのソロ・ピアノは、この『Dark Intervals』を境に方向性は変わり、この方向性を踏襲することとなる。そういう意味でこの盤は「キース者」として必聴。
 
 
 
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2019年11月12日 (火曜日)

邦題「ブレゲンツ・コンサート」

このソロ・コンサートのライブ音源については、1980年のアナログ時代、このコンサートの数日後のミュンヘンでのソロ・コンサートも含めたLP3枚組の大作としてリリースされた。当然、値が張る。しかも、時代は「フュージョン・ジャズ」の全盛期。このLP3枚組の大作はあまり注目されていなかった様な思い出がある。そして、2000年にCD化された時、このLP3枚組の音源から「ブレゲンツ」でのコンサートだけが収録された。

Keith jarrett『Concerts』(写真左)。1981年5月28日、オーストリアのブレゲンツでのライブ録音。邦題は「ブレゲンツ・コンサート」。確かに、プレゲンツでのライブ音源のみなので、邦題については理解出来る。しかし、原題の「Concerts」の最後の「s」には疑問が残る。なんせ、ブレゲンツは単一、同日のソロ・コンサートのみで構成されているですから、ちょっとECMはいい加減でしたね(笑)。

さて、冗談はさておき、この「ブレゲンツ・コンサート」である。キースのソロ・パフォーマンスには珍しく、メジャー・キーを多く採用したフレーズが、バリエーション豊かに出てくるので、アルバム全体の雰囲気はポジティヴで明るい。タッチが温かく、フレーズの展開が外向的。若干、アメリカン・フォーキーな雰囲気も見え隠れし、キースの「真の本質」がまだまだこの辺りでは滲み出ている。
 
 
Conserts-keith-jarrett  
 
 
即興演奏の部分は、それまでの「フェイシング・ユー」や「ケルン」「サンベア・コンサート」などのポジティヴでちょっと明るい、外向的なパフォーマンスがメインで、躍動感もあり、聴いていて単純に「楽しい」。キースの専売特許である「演奏中の唸り」についても、このライブ盤の収録の頃から、ソロ・パフォーマンスでも出てきたみたい。まあ、このライブ盤では、キースの「唸り声」はあまり気にならない。

そして、アンコールの「ハートランド」が絶品である。この演奏については、事前に作曲されたものらしく、完全な即興演奏ではないのだが、そんな事は全く気にならないし、拘る気にもならない。それほど、この「ハートランド」は素晴らしい。このラストのパフォーマンスだけでもこの単品「プレゲンツ・コンサート」は「買い」だろう。

2013年になって、LP3枚組のオリジナル編成にて、CDリイシューされた。『Concerts: Bregenz/Munchen』である。このCD3枚組のリイシューによって、プレゲンツからミュンヘンまでのオリジナル音源が再現されたことになる。しかし、2000年のブレゲンツ単体のCDを持っている者としては、プレゲンツだけだぶるんですよね。ECMのリイシューってたまにこういうことをするから、困ったものである。
 
 
 
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