2022年1月22日 (土曜日)

「高中」流のフュージョンの傑作

高中正義は日本のギタリストのレジェンド。日本の既成の音楽ジャンルに収まらないボーダーレスでクロスオーバーのギターが個性。加えて、ハイ・テクニック。音の志向の個性として特徴的なのは、マンボやサンバなど、ラテン・ミュージックに造詣が深いこと。そんな高中正義のアルバムが、ほぼ全部、サブスク解禁になったようで、めでたいことである。

高中正義『Saudade(サダージ)』(写真左)。1982年9月10日にリリースされた、高中の9枚目のオリジナルアルバムである。キャッチコピーは「身体(からだ)が揺れて心も揺れて…」。何ともこそばゆい、バブルの入口の時代の成せるキャッチコピーである。ちなみにパーソネルは、高中正義 (g), Joaquin Lievano (g), Narada Michael Walden (ds), T.M. Stevens (b), Frank Martin (key), Sheila Escovedo (perc)。プロデューサーにドラムも担当している、ナラダ・マイケル・ウォルデンを起用している。

時代はフュージョン・ジャズの流行後期。この盤の音世界はフュージョン・ジャズ、時々、スムース・ジャズな雰囲気で、エコーがタップリ効いている分には、スムース・ジャズ的な傾向が強い。しかし、ビートがしっかり立った楽曲については、スピード感も豊か、演奏テクニックも「バカテク」で、この辺は、当時、流行真っ只中のフュージョン・ジャズど真ん中。
 

Saudade_masayoshi_takanaka

 
冒頭の「A Fair Wind」は、エコーがたっぷり効いた、爽快でキャッチャーなフレーズが心地良い「スムース・ジャズ」志向の演奏。メンバーそれぞれの演奏のテクニックも素晴らしく、とても端正で整った演奏には、思わず聴き入ってしまう。いつもの高中盤と雰囲気がちょっと違うのは、プロデュースを他人に任せて、高中自身は「1人のフュージョン・ギタリストに徹している」ところだろう。高中はギター小僧よろしく、喜々としてエレギをアコギを弾きまくっている。

スチール・パンやパーカッションが活躍して、雰囲気は「カリビアン」なのに、出てくる旋律はマイナー調で、和風な哀愁感がそこはかとなく漂うタイトル曲「Saudade」は、いかにも和風なフュージョン・ジャズ」といったもので、これぞ高中の音世界らしい演奏。その他、ディスコ・チューンあり、ジャム・ナンバーな曲あり、ラストの「Manifestation」では、高中がロックなエレギをギンギンに弾きまくっている。

この盤、「高中正義」流のフュージョン・ジャズの傑作盤だろう。音の要素はジャズあり、ロックあり、ディスコあり、カリビアンあり、ラテン調あり、シャッフルあり、高中が得意とする音楽ジャンルをごった煮して、ギターを弾きまくった傑作。米国西海岸フュージョンの強烈なリズム隊に乗って、高中のギターが唄いまくっている。
 
 
 
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2022年1月18日 (火曜日)

T-Square『FLY! FLY! FLY!』

日本のフュージョン・ジャズの「バンド・サウンド」については、カシオペアとT-スクエアの2つの代表的バンドの音の個性がそのまま、日本のフュージョン・ジャズの「バンド・サウンド」の個性になった。呆れるほどの高テクニック、スピード感溢れる高速フレーズ、バラードについてはキャッチャーで印象的なフレーズの連発。当然、本場の様な「粘る様なファンクネス」は皆無。

T-Square『FLY! FLY! FLY!』(写真左)。T-SQUARE48枚目のアルバム。2021年4月のリリース。ちなみにパーソネルは、安藤正容 (g), 伊東たけし(as, EWI), 坂東慧 (ds) のオリジナル・メンバーに加えて、サポートとして、田中晋吾 (b, #1, 3, 5-7), Taiki Tsuyama (b, #2), 森光奏太 (b, #4, 8, 9), 白井アキト (key), 伊沢麻未 (vo, #3) が参加している。

1978年のプロデビューから43年間に渡ってバンドを牽引し、支え続けたリーダーであり、作曲家、ギタリストの安藤正容が、本作への参加と2021年のコンサートツアーをもって退団。つまり、本作は安藤正容がメンバーとして参加した最後のアルバムである。43年間、ずっと変わらずT-Squareのメンバーだった安藤の退団の報はショックだった。
 

Fly-fly-fly

 
相変わらずの「T-スクエアの音世界」である。これだけサウンドの根幹を変えずにやってきたら、マンネリに陥ったりする部分があったりするのだが、それが全く感じられないところが凄い。1曲目の「閃光」を聴くだけで、これは「T-スクエアの音」やな、と当たりが付く。ライトでポップでスピード感抜群。キャッチャーなフレーズがポジティヴに響く。

どこか今までのT-スクエアの音に無い、新しい雰囲気が感じられるのだが、これは、恐らく、全9曲中6曲を作曲している、最も若いメンバー板東慧の楽曲が柱となっているからだろう。従来のT-スクエアらしさを醸し出しつつ、若かりし頃の「やんちゃな音」を差し引いた、堅実で落ち着いたリズム&ビートをベースに、大人のT-スクエアの音で、ガンガンに攻めている。

43年間に渡ってバンドを牽引し、支え続けたリーダーであり、ギタリストであった安藤がいなくなる。恐らく、次作というか、安藤脱退後の、伊東と坂東のユニット&サポートメンバーによる「T-SQUARE alpha」の音は、「ポップ・インストゥルメンタル・バンド」の前提は変わらないのだろうが、ガラッと変わってくるのだろう。日本のフュージョン・ジャズの「1つの時代」が終わった様な気がする。
 
 
 
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2022年1月 4日 (火曜日)

ジャズ喫茶で流したい・226

現在のNHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」には、キーになる音楽として、ジャズが出てくる。ルイ・アームストロング(愛称:サッチモ)が演奏し、ボーカルを取る「On The Sunny Side Of The Street」。今、放送中の2代目主人公(女性)の名前が「るい」。ルイ・アームストロングのファーストネームが名前の由来。その主人公が、大阪に出てきてトランペッターに出会う。

そのトランペッターは「サッチモ」ライクなトランペットを吹く。大阪、そして「サッチモ」ライクなトランペット。このトランペッターのモデルは「南里文雄」では無いかと思い立った。南里文雄は大阪出身の伝説のジャズ・トランペッター。彼は1953年にルイ・アームストロングと共演、その折、サッチモ本人から「日本のサッチモ」とあだ名が付けられたほど。和ジャズ初期の伝説のトランペッターである。

南里文雄『栄光のトランペット』(写真左)。1971年の作品。ちなみにパーソネルは、南里文雄 (tp), 前田憲男 (p, arr), 横内章次 (g), 原田政長 (b), 石川晶 (ds), with 宮間利之とニューハード。リーダーのトランペッター、南里文雄がフロント1管のギター入りクインテットがメイン、日本を代表するビッグバンドのひとつ「宮間利之とニューハード」がバックを務める。

アレンジは、ジャズな音の使い手、前田憲男が担当。デキシーランド・ジャズが基調の音世界なのだが、古さ、レトロさを感じさせない、意外と今風のモダンな「ビッグバンド・アレンジ」には、ほとほと感心する。
 

Golden-trumpet

 
この盤を聴けば、南里文雄のトランペットの個性が良く判る。基本は「デキシーランド・ジャズ(ニューオーリンズ・ジャズ)」。この盤のバックにはビッグバンドが控えるが、確かにビッグバンドをバックにすると、更に「映える」トランペットである。バップな影は全く無い。冒頭の「Battle Hymn Of The Republic(リパブリック讚歌)」を聴けば、それがとても良く判る。

テクニック優秀、歌心もバッチリ、端正で流麗、ブラスの音の輝きがキラキラ眩しい、凄く素敵なトランペットである。しかも、実に良く「鳴る」。3曲目の「Stardust」などのバラード演奏は「素晴らしい」一言。思わず、どこで聴いていても、足を止めて、じっくり聴き入ってしまうくらいだ。

南里のトランペットは確かにバップでは無い。また、ジャズの奏法のトレンド(例えばモードとかフリーとか)からは超然としている、普遍的な「純ジャズ」のトランペットである。

ジャズ・トランペットの基本的な音がこの盤に詰まっている。ジャズ者の方々には一度はこの盤に耳を傾けて欲しいな、と思っている。全編に渡って、南里のトランペットを心ゆくまで楽しめる名盤だと思う。
 
 
 
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2021年12月24日 (金曜日)

ジャズ喫茶で流したい・225

和ジャズを聴き直すと、意外と新しい発見がいろいろ出て来て面白い。以前、初めて聴いた時から時間が経って、その間に新しい知識が入ってきて、その新しい知識に照らし併せて、新しい発見につながるようだ。和ジャズはジャズを聴き始めた頃から聴ける盤は聴いてきているが、なかなかCDで再発されないものも沢山あって、何十年ぶりに聴いた、なんていう盤も結構ある。

『北村英治のすべて』(写真左)。1960年7月5日、東京大手町・サンケイホールでのライヴ録音。パーソネルは以下の3つのユニットに分かれる。

1)北村英治とクインテット
  北村英治 (cl), 小川俊彦 (p), 津川正雄 (g), 池沢行生 (b),
      辻村昭一 (ds), 増田一郎 (vib)
2)北村英治とカンサス・オールスターズ
  北村英治 (cl), 西代宗良 (cor), 尾田悟 (ts), 小川俊彦 (p),
      池沢行生 (b), 辻村昭一 (ds)
3)北村英治とモダン・クワルテット
  北村英治 (cl), 藤井英一 (p), 栗田八郎 (b) 田畑貞一 (ds)


このライヴ公演の企画構成を担当したのが「大橋巨泉」。大橋巨泉は、北村英治のクラリネットの幅広い個性を網羅する為、異なった編成の3つのグループに分けた、とのこと。ちなみに、この盤の「解説(ライナーノーツ)」も担当している。そうそう、大橋巨泉って、若い頃はジャズ評論家でもあったんですよね。ふむふむ。
 

All-about-eiji-kitamura

 
北村英治は「クラリネット奏者」。スイング・ジャズの時代の花形楽器。ビ・バップ以降は衰退の一途をたどるが、今でも僅少派ではあるが存在する。流麗なフレーズ、爽快な音色、強烈なスイング感、ブルージーな深い表現。北村英治のクラリネットは、表現の幅がとても広い、かつ、テクニックは抜群。

北村英治のクラリネットの個性を網羅する為に、3つのグループに分けたのは、この「表現の幅」の広さが故。一つ目は、クラリネットが花形楽器だった「スイング・ジャズ」のフォーマット、二つ目は、クラリネットがコミカルに活躍する「ディキシーランド・ジャズ」、三つ目は、ビ・バップ以降の「モダン・ジャズ」。

北村英治のクラリネットは、以上3パターンのジャズ・フォーマットにバッチリ適応する、実に幅広い適応力を持ったもの。このライヴ盤を聴いても、その適応力の広さが十分に聴いて取れる。しかもテクニックが相当に高く、速いフレーズも流麗に淀みなく吹き上げていく様は見事。

この盤、1960年の録音なんですが、音がとても良い。ライヴ会場の雰囲気もよく伝わってきて、ほんと聴いていて爽快、良いライヴ盤です。

北村英治さんは、1929年生まれで、今年92歳。まだまだ現役。このライヴ盤の収録時は31歳。ジャズとしては、まだまだ若手。溌剌とした爽快感溢れるクラリネットが魅力の好ライヴ盤です。
 
 
 
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2021年10月19日 (火曜日)

三輪の新作『Songs of Joy』

ジャズの本場、米国で活躍する我が国出身のジャズ・ミュージシャンは、思った以上にいる。日本のレコード会社は、新人のジャズマンは、男女ともルックスが良く、若くないと取り扱う機会が少ない。ベテランのジャズマンはネームバリューが無いと取り扱う機会が少ない。ということで、CDの時代はなかなか我が国のジャズ者の目に触れることは無かった。

が、ネットの時代になって、ダイレクトに情報が入って来る様になり、音源がダウンロードで直接聴くことが出来る様になって、米国で活躍する我が国出身のジャズ・ミュージシャンのリーダー作に触れる機会が劇的に増えた。また、サイドマンで参加した演奏に触れることも時々あって、良い時代になったものだ、と思わず感心する。

Yoko Miwa Trio『Songs of Joy』(写真左)。2021年の作品。ちなみにパーソネルは、Miwa Yoko [三輪洋子] (p), Will Slater (b), Scott Goulding (ds)。ボストン在住の実力派ピアニスト三輪洋子の9枚目となるリーダー盤である。ピアノ・トリオの編成。全11曲中、三輪のオリジナルが4曲、他の7曲は、ミュージシャンズ・チューン、若しくはスタンダード曲。
 

Songs-of-joy-1

 
冒頭の「Freedom」を聴いて、ちょっとビックリ。まるで、マッコイ・タイナーばりの左手の低音がガーン・ゴーンと鳴り響き、右手が「シーツ・オブ・サウンド」の様に、高速フレーズを弾きまくる。あれ、三輪のピアノ、志向が変わったのかな、と思って、2曲目「Largo Desolato」を聴くと、ダイナミックで、リリカルでモーダルな三輪のピアノに戻っていて、何だかホッとする。

3曲目のBilly Preston作の「Song of Joy」が絶品。ゴスペル風のフレーズが印象的で、リズム&ビートは実に「アーシー」。アメリカン・ルーツ・ミュージックの要素を織り交ぜながら、三輪の独特の個性を振り撒いている。R&B志向のソウルフルなジャズであるが、決して重くならない。軽快でアーシーなビートは三輪ならでは。これが良い。

6曲目のDuke Jordan作「No Problem」は、アレンジが小粋で聴き応えがある。Thelonious Monk作の「Think of One」も同様で、三輪のセンスの良いアレンジも十分に楽しめる。2001年の初リーダー作『In the Mist of Time』以来、9作目のリーダー作になるが、三輪のピアノの個性、アレンジの志向については、全く「ぶれ」が無い。安心して聴ける、好ピアノ・トリオ盤である。
 
 
 
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2021年10月16日 (土曜日)

最近の日本のフュージョン事情

1970年半ば以降、日本のフュージョン・ジャズは充実してきた。我が国のフュージョン・ジャズは、ファンクネスがかなり希薄で、テクニックはかなり優秀、演奏内容に破綻は無く、アドリブ・フレーズの展開は流麗。米国本場のフュージョン・ジャズに十分対抗できる、グローバル・レベルで見て、遜色の無い、高度で内容のあるフュージョン・ジャズ。                   

ADAM at『Silent Hill Re-Record』(写真)。日本発のピアノがメインのインスト・バンド「ADAM at」が、2014年に発表した幻のインディーズ作品『Silent Hill』の収録曲5曲をそのままリイシュー。加えて、その『Silent Hill』の収録曲5曲を、2021年ヴァージョンとして新録音した新装盤。

ASIAN KUNG-FU GENERATION / PHONO TONESの伊地知潔や、UKミクスチャー・バンド=SKINDREDのBenji Webbeなどが参加したピアノ・メインのインスト・バンドで、ダイナミック・レンジの広い、音の切れ味の良いフュージョン・ジャズである。ストレートなエレ・ジャズで、変に捻ったり、コマーシャルに走ったりしない、質実剛健なピアノ中心のインストルメンタルがとても潔い。
 

Silent-hill-rerecord-adam-at

 
どの曲もキャッチャーなフレーズが溢れていて、インスト曲として、とても聴き易い。レンジが広くダイナミズムも十分、リズム&ビートをバッチリ決まっていて、演奏テクニックも非常に高くて、どの曲も聴いていて疲れない。ピアノがメインのフュージョン・ジャズや、1970年代のプログレッシヴ・ロックが好きな方々には、全く違和感無く聴き通すことが出来る内容。

ほとんど「スタジオ・ライヴ」の様な、一発勝負のかっとび演奏が良い。グイグイとアップテンポで押しまくるが、強引では無く、切れ味の良い疾走感が実に良い。というか、音の重ね方とか、アドリブ展開の節回しは、ADAM at ならではの「音」があるようで、他のインストバンドの音とは一線を画する。とにかく、聴いていて感じる爽快感は半端ないレベルだ。

日本のフュージョン・ジャズは1970年代から、高いレベルにあると認識しているが、このADAM at のピアノがメインのインスト・フュージョンの演奏レベルは、21世紀の日本のフュージョン・ジャズのレベルの高さを維持している証に他ならない。このADAM at や TRI4TH など、我が国のフュージョン・ジャズの明日は明るいなあ、と感じる今日この頃である。
 
 
 
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2021年10月10日 (日曜日)

橋本一子のソロ・ピアノ『View』

日本人ジャズは1950年代の終盤から現在まで、ずっと進化している。ビ・バップの模倣から始まり、ハードバップの模倣からオリジナリティーを発揮し始め、1970年代に入ると、フリー・ジャズも得意ジャンルとし、クロスオーバー〜フュージョン・ジャズは独自の進化を確立した。純ジャズ復古以降、ハードバップは自家薬籠中のものとなり、コンテンポラリーなジャズは様々な形式、パターンで深化している。

橋本一子『View』(写真左)。2021年7月のリリース。ちなみにパーソネルは、橋本一子 (p), 菊地成孔(as), 類家心平(tp), 藤本敦夫(ds, b)。コンテンポラリー・ジャズ、および、ニューエイジなど、ボーダーレスなジャンルで、魅力的なリーダー作をリリースしてきた、橋本一子の、なんと12年振りのソロ・リーダー作となる。しばらく、リーダー作が途絶えて「どうしているのか」と思っていた矢先の嬉しい新作である。

橋本一子の名は、YMOのサポート・メンバーの時に知った。矢野顕子の後任だったと記憶するが、キーボードの演奏スタイルは、基本的に矢野顕子に準ずる。しかし、矢野よりも耽美的でリリカルで流麗。しかし、格好良さを追求する演奏スタイルは共通で、これは凄い女性ピアニストが出現した、とビックリしたことを記憶している。それから、橋本一子のリーダー作は漏れなく追いかけてきた。
 

View-ichiko-hashimoto

 
今回の新作、基本は橋本のソロ・ピアノ。橋本の耽美的でリリカルで流麗なピアノは健在。音の広がりが素晴らしく、流麗でユッタリとしたテンポの演奏などは「静的なスピリチュアル」な要素が溢れんばかり。そんな魅惑的なソロ・ピアノに、橋本本人のボーカル、そして、ゲストのアルト・サックス、トランペット、ドラム、ベースが絡む。橋本のボーカルとゲストの楽器はあくまで、橋本のソロ・ピアノを引き立たせ役。この盤は橋本のソロ・ピアノをとことん愛でることができるのだ。

収録曲は、ブラジリアン・ミュージックとジャズ・スタンダード曲のカヴァー6曲とオリジナル楽曲が5曲。特に、ブラジリアン・ミュージックとジャズ・スタンダード曲のカヴァー6曲の出来が秀逸。アレンジに一癖二癖あり、一筋縄ではいかないパフォーマンスで、思わずスピーカーに対峙して聴き込んでしまう。自作曲の演奏が優れているのは言うまでも無い。

この橋本のソロ盤、その静謐で耽美的なピアノは、アンビエント・ミュージックとコンテンポラリー・ジャズの融合。そのスタイリッシュでリリカルで流麗なピアノは、静的なスピリチュアル・ジャズ。日本人ジャズの中でも、唯一無二、橋本一子独特の「ジャズ」がこの盤に詰まっている。ジャズにおいても「精魂込めた美しい音」は無敵である。
 
 
 

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2021年10月 7日 (木曜日)

大江千里の新作『Letter to NY』

コロナ禍になってから、ジャズの新作の録音環境も厳しい状況になった。録音スタジオ内の環境は基本的に「密」だし、管楽器は息を強く吹き出すので、ツバなどの飛沫が飛びやすい。コロナ禍の初期、音楽の新作の録音作業は全面的にストップした。当然、ライヴ活動も全面的に停止。それでも、昨年の10月以降、徐々に新作が録音されるようになってきたことは喜ばしいことである。

大江千里(おおえせんり)。1960年9月生まれ。1983年にシンガーソングライターとしてデビュー、2007年末までに45枚のシングルと18枚のオリジナルアルバムを発表。我が国を代表するJポップ・ミュージシャンの1人だったが、2008年以降、国内での音楽活動を休止し、ニューヨークに在住。2012年にジャズ・ピアニストに転身。そして今年、ジャズ・ピアニストに転身後の7枚目のリーダー作をリリースした。

大江千里『Letter to N.Y.』(写真左)。2021年7月のリリース。全曲ニューヨークの自宅でのセルフレコーディング。コロナ禍の中での新作の制作について、大江は自宅での巣籠レコーディングを敢行。全て大江一人の演奏と録音により完成させたトラックを日本に持ち込んでミックス&マスタリング作業を行い、アルバムを完成させている。
 

Letter-to-ny

 
収録曲は全10曲。エレ楽器を織り交ぜた、コンテンポラリーなフュージョン・ジャズな雰囲気を色濃く宿した楽曲ばかり。どの曲もキャッチャーで印象的な主題を持っていて、こういうところに、元シンガーソングライターの才能が活かされている様に感じる。音の重ね方、リズムの割り振り方にも、ただならぬ「センス」感じる。肩肘張らずにリラックスして聴き進めることが出来る魅力盤である。

セルフ・インストルメンタルな打ち込みの音楽であり、サンプリング志向の作品ではあるが、リズム&ビートと音の展開はしっかりとジャズしている。ユッタリとしたスインギーな曲あり、静的なスピリチュアルな曲あり、ライトでエレ・ファンクな曲あり、日本人の「大江千里」ならではのコンテンポラリーなフュージョン・ジャズが、なかなかに「格好良い」。

大江千里のジャズの「新境地」となるか、という強い期待感を持たせてくれる、なかなかにユニークな新盤である。「大江千里の考えるフュージョン・ジャズ」のサンプルがこの盤に詰まっている様に感じている。次作は、現代フュージョン系のミュージシャンを集めて、この「新境地」の延長線上にある新作を聴かせて欲しい。僕はこの「大江千里の考えるフュージョン・ジャズ」の音世界、お気に入りです。
 
 
 
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2021年5月20日 (木曜日)

和ジャズの新しい才能の登場

和ジャズの新しい才能の登場である。またまた女性ピアニストである。梅井美咲。ネットの紹介文を引用させてもらうと「音大に通う19歳。子供の頃からピアノと作曲を学び、数々のコンクールに入賞。16歳でブルーノート東京に出演して上原ひろみと共演したという天才肌のミュージシャン」とある。

梅井美咲トリオ『humoresque』(写真左)。2021年1月のリリース。ちなみにパーソネルは、梅井美咲 (p), 熊代崇人 (b), 橋本現輝 (ds)。収録された全8曲、全て、梅井美咲の自作曲で固めた初リーダー作。作曲の才能も去ることながら、ジャジーなピアノ・トリオ演奏を前提にしたアレンジの才能も素晴らしい好盤である。

クラッシックの作曲を学ぶ傍ら、ポピュラーからジャズまで幅広いジャンルの作曲と演奏に取り組んでいる、とある通り、ピアノのタッチと弾きっぷりが、スケールの広いクラシック・ピアノの様でもあり、ファンクネス希薄なニュー・ジャズっぽくもあり。リズム隊のダイナミズムと併せて、在りし日の「Chick Corea Akoustic Band」のパフォーマンスを思い出した。
 

Humoresque_umei
 

従来のジャジーなピアノでは全く無い。というか「ジャズ・ピアノ」の弾き方では無い。広いスケールでダイナミックでリリカル、ファンクネス希薄で切れ味の良いオフビート。まず、今までのジャズ・ピアノには無い弾きっぷり。雰囲気的には、クラシック風に傾いた時の「チック・コリア」を彷彿とさせる。テクニックはかなり高いものがあって、聴き終えた時に清々しい「爽快感」が残る。

この盤は、ピアニストとしての個性を楽しむよりは、リーダーの梅井の作曲・アレンジを含めた「ピアノ・トリオ演奏」の作品を楽しむ盤だと思う。僕は、梅井のピアニストとしての個性より、コンポーザー&アレンジャーとしての個性に感じ入った。この梅井の作品を聴いていて、ふと、カーラ・ブレイや挾間美帆の名が頭に浮かんだ。

このピアノ・トリオについても、まだまだポテンシャルは大いにあると思う。このピアノ・トリオを前提とした、梅井のコンポーザー&アレンジャーの手腕を振るった作品をもっと聴きたい気持ちにさせられる、それほど、聴いていて面白く、聴いていて気持ちが良い、ピアノ・トリオの演奏が詰まっている。早くも次作を心待ちにしている。
 
 
 

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2021年5月12日 (水曜日)

山下洋輔の最新ソロ・ピアノ盤

我が国のジャズ・ピアニストの中では「レジェンド」の位置づけになる。特に僕はジャズを聴き始めた大学時代、何故かこのピアニストのフリーな弾きっぷりが好きになり、『寿限無』『クレイ』『ミナのセカンド・テーマ』などを、時々、思い出した様に聴きまくっていた。そのピアニストとは「山下洋輔」である。

山下洋輔は1942年生まれ。今年で79歳になる。とにかく僕がジャズを聴き始めた1970年代後半、山下洋輔はジャズ・ピアニストとして推しも押されぬ人気ジャズ・ピアニストになっていて、結構な数のリーダー作をリリースしていた。その演奏スタイルは「フリー&アブストラクト」。しかし、国立音楽大学作曲科卒という経歴から、彼のピアノの基本にはクラシックの素養が備わっていて、テクニック的に優れている。

山下洋輔『Quiet Memories(クワイエット・メモリーズ)』(写真左)。2020年7月14-15日、BS&Tスタジオでの録音。2020年12月のリリース。アルバムのキャッチ・コピーの表現を借りると「60年に及ぶ演奏活動を振り返る、最新ソロピアノ作品集」になる。ピアノは、名機ベーゼンドルファーModel 290 インペリアルを使用。確かに、重厚で煌びやかな良い音をしている。収録曲はジャズ・スタンダード曲あり、山下洋輔の自作曲ありのオーソドックスな内容。
 

Quiet-memories

 
先に「桑原あい」のソロ・ピアノ盤を聴いていたので、この山下洋輔の最新ソロピアノ作品集を聴いて、まず感じたのが「これが、これまでの純ジャズのソロ・ピアノやなあ」。「桑原あい」のソロ・ピアノを揶揄しているのでは無い。彼女のソロ・ピアノは、他の音楽ジャンルのアプローチをも吸収した「フュージョンな」ソロ・ピアノなので、山下洋輔のソロ・ピアノと比較して優劣を論じるものでは無い。どちらも「アリ」であり、どちらもジャズである。

さて、この『Quiet Memories』、誠に聴き応え十分なソロ・ピアノで、とにかく山下洋輔のパフォーマンスが見事である。しっかりと効いたオフビート。フリーなアドリブ・フレーズを弾き回す中でも、ジャジーなスイング感はその底に流れ、右手が奏でるフレーズにもジャジーなグルーヴ感が感じられる。ああ、これが山下洋輔のピアノなんだ、と思わず懐かしくなった。

ネットの当アルバムの評価を確認すると、あまり注目度は高くない様だが、どうして、この山下洋輔の『クワイエット・メモリーズ』、ジャズのソロ・ピアノ集として優れた内容で、ワールド・ワイドで見て、2020年度屈指のソロ・ピアノ集だと思う。この最新ソロピアノ作品集、我がバーチャル音楽喫茶『松和』のヘビロテ盤になってきた。聴けば聴くほど味わいが深まり、新しい魅力が発見できる「深い内容」のソロ・ピアノ盤である。
 
 
 

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