2021年2月21日 (日曜日)

ブルーベック者、溜飲を下げる

ディブ・ブルーベック(Dave Brubeck)は、ジャズ史上にその名が残るジャズ・ピアノのレジェンドの1人である。しかし、僕がジャズを聴き始めた1970年代後半、我が国におけるブルーベックの評価は甚だ悪かった。やれスイングしないだの、やれ歌心が無いだの、そして、酷いなあと思ったのは「下手くそ」という評論。これはあまりに失礼ではないか。

そんな酷い評論がまかり通った1970年代、そして1980年代、純ジャズ復古がなって、メインストリーム・ジャズが、ジャズの真ん中に戻ってきたのだが、ブルーベックの評価は以前のまま。再評価されることなく、現在に至っている。ちなみに米国ジャズでのブルーベックの評価は高く、亡くなった後も、不世出の音楽家の1人としてリスペクトされている。

Dave Brubeck『Lullabies』 (写真左)。2011年の録音。ちなみにパーソネルは、Dave Brubeck (p)。ブルーベックがソロ・ピアノで孫のために収録した、ブルーベックの生涯最後のスタジオ録音とのこと。パッキパキ、前衛的にスクエアにスイングするブルーベックが「子守唄」集をソロ・ピアノでやるとは。興味津々のアルバムである。
 
 
Lullabies_dave-brubeck    
 
 
昨年の2020年は、ブルーベックの生誕100年の記念の年。2012年12月、ブルーベックが亡くなってから8年が経過した2020年12月にリリースされたのが、生涯最後のレコ―ディングとなったという、このソロ・ピアノ盤である。当時、孫への贈り物として録音されたこの盤。数々の子守唄を題材に、ブルーベックの特徴的な即興演奏てんこ盛り。

ジャズ・スタンダードはもちろん、クラシック、ディズニー、トラッド、そしてオリジナル曲まで様々な楽曲を取り上げ、アレンジはシンプルの一言、パッキパキ、前衛的にスクエアにスイングする、味のあるソロ・ピアノで、数々の子守唄を唄い上げていく。テクニックも上々、歌心溢れ、彼の独特の個性である「スクエアなスイング」が耳に心地良い。

1曲目の「ブラームスの子守唄」の優しい心安らぐフレーズ、その雰囲気そのままに、全15曲のショートピースが続く。奇をてらわない真摯で誠実な、創造力溢れる弾きっぷり。このソロ・ピアノを聴いていて、我が国でのブルーベックのピアノに対する厳しい批評がいかに的外れであったかが良く判る。ブルーベック者として溜飲の下がるソロ・ピアノ盤である。
 
 
 

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2021年2月10日 (水曜日)

ロック・オペラの優秀カヴァー盤

ジャズは世界的な音楽ジャンルである。米国だけでなく、欧州にもジャズはある。欧州ジャズと一言で片付けがちであるが、欧州については、ほぼ各国にジャズが根付いている。歴史についてもかなり古く、1950年代には欧州にはジャズが根付いて、欧州ならではのジャズが演奏され、アルバムが録音されていた。

そんな中でも、欧州のジャズ先進国としてあげられるのが、北欧諸国(ノルウェー、フィンランド、スウェーデン、デンマーク)、英国、フランス、イタリア、ドイツ、オランダ。我が国で1970年代から親しみがあるのが、北欧諸国とイタリアのジャズ。特にイタリア・ジャズはかなり高いレベルのジャズが演奏されている。

Stefano Bollani『Piano Variations on Jesus Christ Superstar』(写真左)。2019年10月の録音。イタリア・ジャズが生んだ人気ジャズ・ピアニスト、ステファノ・ボラーニのソロ・ピアノ集である。17曲目「Superstar」のみ、Voiceが入る(Voice担当は、Stefano Bollani, Frida Bollani, Manuela Bollani and Valentina Cenni)。
 
 
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タイトルを見てもしやと思い、17曲目の「Superstar」を真っ先に聴いて確信した。この盤、ロック・オペラの名作 「Jesus Christ Superstar」の名曲を題材に、ステファノ・ボラーニがソロ・ピアノ用にアレンジして、アルバム化したもの。いやはや懐かしい。「Jesus Christ Superstar」と言えば、1971年初演のロック・オペラ。1973年に映画化されてヒットした。

ボラーニのソロ・ピアノなのだが、これが素晴らしい。クラシック・ピアノに比肩する高テクニック。タッチが明確で流麗。弾き回すフレーズがキラキラしている。もともとがロック・オペラの曲がジャズのビートで演奏されるので、躍動感が溢れる。ダイナミックで説得力のあるフレーズの連続。しかし、ジャジーなビートだがファンクネスは皆無。

実は企画が企画なので、最初は半信半疑で聴き始めたのだが、一気に引き込まれてしまった。イタリア・ジャズの実力の一端が計り知れる、素晴らしいソロ・ピアノ集。収録された曲も原作にほぼ忠実。故に、ボラーニのアレンジの優秀性が引き立っている。欧州ジャズらしい、イタリア・ジャズらしい、ファンクネス皆無、ダイナミックではあるが、耽美的で流麗なピアノ・パフォーマンスが本当に素晴らしい。
 
 
 
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2021年1月27日 (水曜日)

キースのソロ・ピアノの集大成

2017年2月15日の米「カーネギーホール」でのコンサート以降、一切公演を行っていなかったキース・ジャレットが、2度の脳卒中を起こし、音楽活動の復帰が困難な状況にあることを米『ニューヨークタイムズ』紙が報じて3ヶ月が過ぎた。キースは、2018年2月と5月に脳卒中を起こし、左半身が麻痺とのこと。何てことだ。

キースいわく、1年掛けてかなりリハビリしたものの、片手でしか演奏できず、「両手演奏のピアノ曲を聴くと、非常にもどかしく感じる」。本当に辛いだろうな、もどかしいだろうな。自分も死線を彷徨い、大きな手術を経て、リハビリに励みつつ、徐々に社会生活に復帰していった経験があるだけに、キースの状態を思うと胸が苦しくなる。

Keith Jarrett『Budapest Concert』(写真左)。2016年7月、ブダペストのBélaBartók(ベラ・バルトーク)国立コンサートホールでのライヴ録音。2020年10月のリリース。キースのソロ・ピアノ盤である。昨年リリースされた『ミュンヘン2016』のコンサートよりも2週間前に録音されたもの。祖父母がスロベニア系であるキースが、このコンサートを故郷への帰郷のようなものと捉え、特別な想いを携えてのソロ・パフォーマンスだったようだ。
 
 
Budapest-concert-keith-jarrett  
 
 
ライヴ盤の前半を聴いていると、聴衆にも説明している通り、バルトークへの生涯の愛着にインスパイアされたソロ・パフォーマンスになっている。いつものフリーな演奏と比べると、その傾向がより強く感じるパフォーマンスだと感じるが、イマージネーション豊かで飽きが来ないのはさすが「キース」。というか、フリーな演奏のベストに近い内容と思料。

この盤の後半がより素晴らしい。「ケルン・コンサート」や「マイ・ソング」での、キース独自の「耽美的でメロディアスで躍動的でジャジー」なパフォーマンスが繰り広げられる。いろいろと評価は分かれるが、この「耽美的でメロディアスで躍動的でジャジー」なキースも他のジャズ・ピアニストの追従を許さない、キースの独特の「孤高の個性」なのだ。これも「キース」。

この盤、聴き通せば、キースのソロ・ピアノの集大成なイメージが漂う。ECMの総帥プロデューサー、マンフレート・アイヒャーが伝えたかったのは、『今のキース・ジャレットのソロ演奏』=「キース・ジャレットのソロ演奏の集大成」だったのではないか。キースのソロ演奏のベストは「過去」にあるのでは無く「今」にある。そんな想いを強く感じる、素晴らしい内容のソロ・ピアノ盤である。
 
 

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  ・『The More Things Change』1980

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  ・僕達は「タツロー」を聴き込んだ

 

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2020年7月30日 (木曜日)

ジャマル、ソロ・ピアノで大変身

アーマッド・ジャマル(Ahmad Jamal)は「年代によって異なる顔を持つ」ジャズ・ピアニスト。大きく括って、1950〜1960年代までの作品は「しっとりシンプルでオシャレなサウンド」、1960年代終わり〜1970年代以降の作品は、うってかわって「アーシーで豪快なメリハリのあるサウンド」が中心。

マイルスが着目した『But Not For Me』の「しっとりシンプルでオシャレなサウンド」も悪くは無い。間を活かし、音数を厳選した限りなくシンプルな奏法は魅力的ではある。しかし、1960年代晩期から1970年代、インパルス・レーベルに吹き込まれた以降の作品は、それまでの「しっとりシンプルでオシャレなサウンド」とはうってかわって豪快な激しいサウンドを求めるようになり、「アーシーで豪快なメリハリのあるサウンド」へと変貌。

基本的には、1980年代以降についても、豪快でメリハリのある力強いタッチ、右手の早弾きテクニックは変わらない。左手の叩き付けるようなガーン、ゴーンという骨太な音は穏やかになっている。その分、ピアノを鳴らしまくるような、スケールの大きい弾きっぷりが目立つようになる。

そんな「弾き方」の変遷を経たレジェンド級のジャズ・ピアニストである「アーマッド・ジャマル」。1951年の初レコーディング以来、70年に近いキャリアを重ねて来て以来、初の「ソロ・ピアノ」の盤をリリースした(2016年の録音)。1930年生まれだから、なんと86歳でのソロ・ピアノ盤である。
 
 
Ballads-ahmad-jamal  
 
 
Ahmad Jamal『Ballades』(写真左)。2019年9月のリリース。録音は2016年。ジャマルのソロ・ピアノ盤である。21世紀のジャマルのピアノは相変わらず「豪快でメリハリのある力強いタッチ、右手の早弾きテクニック」。しかし、このソロ盤では、クラシック・ピアノのマナーも見え隠れする、流麗でエレガント、気品を感じさせる、ファンクネスが希薄なピアノ・ソロの弾きっぷりになっている。このソロ・ピアノを聴いただけでは、ジャマルのピアノとは判らない。

しかし、これだけ「グループの中での弾きっぷり」と「ソロ・ピアノでの弾きっぷり」が違うピアニストの珍しい。冒頭の「Marseille(マルセイユ)」は、ジャマルの代表曲の1つだが、これを弾くピアニストがジャマルだとは全く判らない。同じく、ジャマルの代表曲のひとつ「Poinciana」も同様。

1950年代からのプレイ・スタイルの変遷も併せ持って考えると、ジャマルは適用範囲の広いピアニストだということが言える。演奏フォーマットや時代の要求に応じて、自らの「弾きっぷり」をコントロールすることが出来るピアニストなのだ。

この盤におけるピアノ・ソロだけ捉えれば、流麗でエレガント、気品を感じさせる、ファンクネスが希薄なピアノ・ソロは素晴らしい。スピリチュアルな側面も新鮮で、なかなかに充実した内容のソロ・ピアノ盤である。しかし、ジャマルが、こんなに流麗でエレガントなピアノを弾きこなせるとは思わなかった。面食らったり、戸惑ったりの「心の整理と新たな納得」が必要な、意外と厄介な新盤ではある。
 
 
 

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2020年7月29日 (水曜日)

サルダビーの「ソロ&デュオ」盤

1970年代、ジャズ・ピアノの範疇で「ソロ・ピアノ」が流行した。もともと、ソロ・ピアノと言えば、「ジャズ・ピアノの神様」と呼ばれた Art Tatum(アート・テイタム)が有名。あまりの超絶技巧なピアノが故、ついていけるリズム隊がいなかったことが一因だが、1930〜40年代に一世を風靡したのだから、とりわけ新しい演奏フォーマットでは無かった。

特に我が国で、この「ソロ・ピアノ」が流行した。そもそもの切っ掛けは「Keith Jarrett(キース・ジャレット)」。彼がECMレーベルからリリースした、当時LP3枚組の大作『Solo Concerts: Bremen/Lausanne』(1973) と、次作『The Köln Concert』(1975) が大ヒットして以降、我が国ではソロ・ピアノが以上にまで、もてはやされた様に思う。

シンプルなピアノという「旋律楽器と打楽器の両面を併せ持つ」楽器だけのジャズ。これが、ピアニストの個性とテクニックを如実にあぶり出す。これが我が国のジャズ者の方々の吟線に触れた。

さて、ジャズにおける「ソロ・ピアノ」については、キース・ジャレットで決まり、なんて風潮もあるが意外とそうでも無い。数は少ないが、一流のジャズ・ピアニストについてはだいたいが「ソロ・ピアノ」盤をリリースしている。そして、その内容はどれもがかなり充実している。ソロ・ピアノはピアノの基本的なテクニックに関しては、かなり高度なものを要求されるので、当然、そのパフォーマンスの内容は充実する。
 
 
Voyage-mishel-sardaby  
 
 
Michel Sardaby『Voyage』(写真)。1984年3月28日、パリの「Modern Art Musium」でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Michel Sardaby (p), Ron Carter (b)。マルティニーク島フォールドフランスで生まれ、1967年3月にパリ​​に移住して以降、パリを拠点に活躍している。この盤は、前半はミシェル・サルダビーのソロ、後半がサルダビーとロン・カーターとのデュオ演奏という構成になっている。

ミシェル・サルダビーと言えば、我が国では『Night Cap』(1970) というトリオ盤が唯一有名で、もともとサルダビー自体が寡作の人ということも相まって、その他の盤についてはほとんど情報が無い。しかし、このライヴ盤のソロ・ピアノを聴くと、かなりの力量と個性の持ち主であることが良く判る。

ちょっとクラシックの要素も入った、端正で堅実な「正統ジャズ・ピアノ」。タッチは歯切れが良く、アドリブ・フレーズは流麗。ジャジーな雰囲気はしっかり保持しているので、決して、イージーリスニング風にはならない。なかなか優秀なソロ・ピアノである。

ロン・カーターとのデュオがまた良い。この盤ではロン・カーターのベースが良い。ロンのベースはピッチの合い具合など、盤によって出来不出来があるが、この盤のロンは良い。サルダビーの端正で堅実な「正統ジャズ・ピアノ」に好調なロンのベースがしっくりと絡む。とりわけ、ロンの躍動感溢れる、軽やかなベース・ラインが絡む「Relaxin' at Camarillo」は、サルダビーのピアノも軽快で歯切れが良く、デュオ演奏全体がスインギーで申し分無い。

偶然見つけたサルダビーのソロ&デュオのライヴ盤だったが、これが「当たり」。この盤、サルダビーのピアノの本質が見え隠れして、あまり知られていない盤ですが好盤です。
 
 
 

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2020年7月23日 (木曜日)

ジャズ・ピアノの父の晩年ソロ

最近、歳を取ったせいか、ジャズに対する許容範囲が広くなったような気がする。若い頃は、ハードバップからモード・ジャズが全てで、スイングは古い、ビ・バップも古い、と渋々聴いていた様な気がする。エレクトリック・ジャズについては、もともと高校時代、ロックを聴きまくったくちなので、全く問題が無い。許容範囲が狭かったのは、アコースティック・ジャズのほう。

ただ、40歳を過ぎた頃から、スイングもビ・バップも好んで聴くようになり、フリー・ジャズも抵抗感無く、聴くようになった。「音楽」とはよく言ったもんで、ジャズについても、音を楽しむ様になった様に感じる。以前はスタイルとか奏法とか、オリジナリティとかを気にしていたが、最近はもっぱら「聴いて楽しめるかどうか」。そういう意味で、ジャズに対する許容範囲が広くなった、と感じる今日この頃。

最近「アール・ハインズ(Earl Hines)」を楽しんで聴いている。「ジャズ・ピアノの父」アール・ハインズの、スイング・ピアノが中心のオールドファッションなスタイルのピアノが、実に心地良く感じるのだ。ハインズは、スイング時代〜ビ・バップ時代にかけて、ピアノ演奏に新しい表現力をつけ加えた功績が大きく、「ジャズ・ピアノの父」と呼ばれる。そんなエピソードを実感出来るアルバムに出会った。
 
 
Earl-hines-in-new-orleans  
 
 
Earl Hines『In New Orleans』(写真左)。1977年の作品。ハインズは1903年生まれだから、この盤がリリースされた時は74歳。逝去したのが、1983年だから、ハインズにとって、晩年のピアノ・ソロ盤である。まさか1970年代のピアノ・ソロのブームにあやかった訳ではないだろうが、このハインズのソロ盤、聴けば判るんだが、ハインズのピアノの全てを理解するには格好の内容となっている。
 
基本はスウィング。シングルトーンの右手はよく唄い、ブロックコードの左手はニューオリンズ・マナーを彷彿とさせる。この両手を使ってのピアノの表現がハインズの真骨頂。ジャズ・ピアノの父と呼ばれる所以である。それまでのジャズにおけるピアノの役割は「リズム&ビート」の供給のみ。ブロックコードを叩き続けることで供給する「リズム&ビート」の担い手。それを開放したのが、このアール・ハインズだったのだ。
 
その「開放」の意味、このソロ・パフォーマンスを聴けば良く判る。マナーはスウィングだが、テクニックは優秀、当時74歳なのに、右手も左手も「よれる」ことは無い。速いパッセージもいとも容易く弾き上げる。全編に渡ってニューオリンズ・マナーが漂っていて、これがまた古き良きジャズを感じさせてくれる。現代ジャズにおけるピアノ・ソロと比べても、全く遜色の無いハインズのソロ・パフォーマンス。見事である。
 
 
 

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2020年6月13日 (土曜日)

キースのソロ・ライヴの節目

ジャズ・ピアノのレジェンドの一人、キース・ジャレット。1996年の秋、慢性疲労症候群の為に、一切の活動を休止した。

僕達はキースの演奏の記録を、演奏の結果を聴き続けていた訳で、リアルタイムにキースの演奏を聴き続けてきた訳ではない。しかも、アルバムにされるのは、その時点でのベスト・パフォーマンスに近いもののみ。アルバムを追い続けてきた我々にとっては全く兆しの無い状況の中で、当時、あまりに突然の事にビックリした。

Keith Jarrett『La Scala』(写真左)。1995年2月13日、イタリアはミラノの Teatro alla Scala でのライヴ録音。キース・ジャレットのソロ・パフォーマンスの記録。当時『ウィーン・コンサート』以来、5年ぶりのソロ・ライヴ盤。キースが慢性疲労症候群の為にリタイアする直前の録音の1つ。

その他のリタイア直前の記録は、ソロとしては、2016年にリリースされた『A Multitude of Angels』(キース本人DATを持ち込んでが録音していたものらしい)、「スタンダーズ・トリオ」の記録としては『Tokyo '96』(2018年3月8日のブログ参照)がある。この2020年になって、その頃の録音を振り返って聴き直してみると、やはり、1995年以降、キースはそれまでの勢いとテンションをスローダウンさせていたと感じるのだ。
 
La-scala  
 
さて、この『La Scala』であるが、冒頭の長編「La Scala, Part 1」は、それまでのキースのソロらしからぬ、マイナー調で思索的、ほの暗く瞑想的。アドリブ展開など、キースのソロが落ち着いている。あのキースの「唸り声」も目立たない。しかし、とても判り易いキースのソロである。この「判り易さ」もキースらしからぬところ。どこか諦念感が漂う感じがとても気になる。

続く「La Scala, Part 2」は、フリーキーな無調の演奏がメインで、いつものキースのソロが復調している。アグレッシブでメリハリが効いていて、ところどころフレーズが捻れていて複雑なところがあって、唸り声が絶好調。しかし、良く聴くと繰り返しの手癖がところどころ出てきて、弾きながらの思索が見え隠れして、どうもキースはソロ・パフォーマンスについてマンネリズムを感じているのか、と感じた。

そして、極めつけは、ラストの「Over the Rainbow」。オズの魔法使いの挿入歌で、ジャズの有名なスタンダード曲。それまでキースはソロ・パフォーマンスでは、スタンダード曲をソロ・パフォーマンスのモチーフに一切選ばなかった。この辺がキースの硬派なところなんだが、このライヴ盤のラストに突如として、有名スタンダード曲を持って来た。これは何を意味することだったのか。

ソロの即興演奏のコンセプトとモチーフのベースとなった『ケルン』以降、『ケルン』が1975年だから、それ以降20年。『ケルン』とこの『ラ・スカラ』含めて9枚のソロ盤を積み重ねてきたが、この『ラ・スカラ』で一旦の区切り、節目を見たのではないか。そんな感じのする、僕にとって象徴的なソロ・ライヴ盤なのだ。
 
 

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 ★ AORの風に吹かれて    【更新しました】 2020.06.12更新。

  ・『Bobby Caldwell』 1978

 ★ まだまだロックキッズ     【更新しました】 2020.06.12更新。

  ・Led Zeppelin Ⅲ (1970)

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【更新しました】 2020.06.12更新。

  ・太田裕美『心が風邪をひいた日』
 

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2020年6月 9日 (火曜日)

スタジオ録音の『ケルン』である

このところ、キース・ジャレットを聴き直している。当ブログで採り上げていないアルバムを洗い出して、聴き直しているんだが、「あれ〜、こんな有名盤、アップしてなかったけ」という盤が幾つかある。基本的にはブログのアップについては、録音年月日順に、順番にアップしているはずなんだが、時々、飛ばして、そのまま忘れているんだろうなあ。面目ない。

Keith Jarrett『Staircase』(写真)。1976年5月、仏はパリの Davout Studios での録音。キース・ジャレットのソロ・ピアノ盤。ECMレーベルから、当時、LP2枚組でリリースされている。キースのソロ・ピアノ盤としては、『Facing You』『Solo Concerts: Bremen/Lausanne』『The Köln Concert』に次いで4枚目のアルバム、スタジオ録音としては『Facing You』に次いで2枚目になる。

僕はこのソロ・ピアノ盤を「スタジオ録音の『ケルン』」と呼んでいる。ソロの即興演奏のコンセプトとモチーフについては、先にリリースされている『ケルン』に準じているように思う。初のソロ盤だった『Facing You』、初のライブ盤だった『Solo Concerts』については、試行錯誤、手探り状態が見え隠れして、『The Köln Concert』に至っては、キースの体調は絶不調、ピアノの調律は最悪という状態で録音された、工夫に工夫を重ね、どうにかこうにか最後まで行き着いた感が満載の、普通であれば「捨て録音」。
 
 
Staircase_20200609201801    
 
 
しかし、この『The Köln Concert』の出来が素晴らしく良かった。トラブルの連続の中で録音されたとはいえ、プレイバックを聴いて、ECMの総帥アイヒヤーもキース本人もアルバム化することに同意しているのだから、その出来は素晴らしい。怪我の功名というか、瓢箪から駒というか、キースもアイヒヤーも意識して生み出した好盤では無かったが、この『ケルン』のコンセプトとモチーフが、当時のキースのソロの基本となった節がある。

基本的にデッドなスタジオ録音なので、エコーは浅い。というか『ケルン』が深すぎるんだろう。ECM独特のエコーに乗って、キースのソロが冴え渡る。『ケルン』で聴き親しんだフレーズの「骨格」がここかしこに聴かれるのが楽しい。スタジオ録音とはいえ、一発録りだったらしいので、演奏毎に張り詰めるテンションが心地良い。コンセプトとモチーフが予めしっかりしているので、キースのタッチに淀みはなく、フレーズの展開に「試行錯誤」が無い。

このソロ盤には、キースの「試行」「何とかしようとする想い」が無い分、後にキースの個性として定着した「唸り声」も無く、スッキリとした、ストレートな弾き回しのソロ・パフォーマンスになっている。トラブルの連続の中で録音された『ケルン』の様な、一種ハラハラするような「スリリング」な要素は無い。このソロ盤でのキースは「確信」に満ちているように感じる。キースのソロ盤の中でも屈指の好盤です。
 
 
 

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 ★ AORの風に吹かれて      2020.05.11更新。

  ・『Another Page』 1983

 ★ まだまだロックキッズ     【更新しました】 2020.05.24更新。

  ・Led Zeppelin Ⅱ (1969)

 ★ 松和の「青春のかけら達」   2020.04.22更新。

  ・チューリップ 『TULIP BEST』
  ・チューリップ『Take Off -離陸-』
 
 
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2020年5月13日 (水曜日)

こんなアルバムあったんや・129

トリオ・レコードとは、オーディオメーカー「トリオ」のレコード部門が立ち上げたレーベルである。活動期間は1969年〜1984年。日本の歌謡曲など、バラエティーに富んだジャンルを扱っていたが、ジャズのジャンルでは、純ジャズの好盤を多くリリースしている。この「トリオ・レコード」のジャズ盤を手当たり次第、聴き直しているんだが、この人の名前は完全に失念していた。

Dave Burrell(ディヴ・バレル)である。ディヴ・バレルは、米国のジャズ・ピアニスト。1940年、米国オレゴン州生まれ。今年で80歳になる。1960年代初にデビュー、サニー・マレー、アーチー・シェップ、ファラオ・サンダースらのバンドでフリー・ジャズの名手を好サポート。どちらかと言えば、フリー・ジャズのジャンルに軸味がある。4〜5年前まではリーダー作をリリースしていたが、最近は活動の情報が無い。

Dave Burrell『Only Me』(写真)。1973年10月12日、東京内幸町のイイノホールでの録音。トリオ・レコードからのリリース。タイトル通り、この盤は、ディヴ・バレルのソロ・ピアノ盤になる。ピアノはスタウンウェイを使用。ディヴ・バレルの横顔アップの白黒写真のジャケットは雰囲気があって良い。いかにもジャズ盤のジャケットらしい。これは「ジャケ買い」レベルのジャケットで、その内容が期待出来る。
 
 
Only-me  
 
 
ディヴ・バレルのキャリアから、かなりフリー・ジャズに傾いたソロ・パフォーマンスであろうと予想して、CDプレイヤーのスタート・スィッチを押す。と、出てくる音は、あにはからんや、スタンダードなジャズ・ピアノである。米国ルーツ・ミュージック、ブルース、ソウル、ゴスペル、カントリーなどのアフリカン・アメリカンのルーツ・ミュージックを踏まえた、素敵なソロ・パフォーマンスに、聴く前の予想が大外れで、ちょっとビックリ。

フリー・ジャズの経験豊富にもかかわらず、スインギーで流麗。激情に任せて弾きまくるのでは無い、上手く間を活かした、思慮深い、どちらかと言えば内省的なピアノである。それでも、アドリブ・フレーズのここかしこに、米国ルーツ・ミュージックのエッセンスが散りばめられていて、ブルージーでソウルフル、くどくないスッキリとしたフレーズの数々に思わずニンマリ。

そもそも、この盤、トータルで43分の収録時間なんだが、3曲しか収録されていない。2曲目の「Lush Life」で16分弱、3曲目の「8th Ave. Randez-Vouz Blues」に至っては、22分21秒の長尺もの。ソロ・ピアノなので、これだけ演奏時間が長いと飽きが来るものなんだが、この盤については飽きが来るどころか、じっくりと聴き込んでしまう。聴けば聴くほど味が出る、そんなディヴ・バレルのソロ・パフォーマンスである。ソロ・ピアノ盤のマニアの方は是非、ご一聴を。
 
 
 

《バーチャル音楽喫茶『松和』別館》の更新状況
 

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  ・『Another Page』 1983

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  ・レッド・ツェッペリン Ⅰ

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  ・チューリップ 『TULIP BEST』
  ・チューリップ『Take Off -離陸-』
 
 
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Never_giveup_4
 

2020年3月 7日 (土曜日)

【追悼】マッコイ・タイナー逝去

ジャズ・ピアニストのレジェンドの一人、マッコイ・タイナーが逝去した。2020年3月6日、享年81歳。1938年、米国東部のフィラデルフィア生まれ。13歳からピアノを習い始め、20歳代初め、ゴルソンとファーマー率いるジャズテットでキャリアを開始。21歳の時、コルトレーンのバンドメンバーとして加わり、コルトレーン+タイナー+ギャリソン+エルヴィンで構成されたカルテットは「黄金のカルテット」と呼ばれ、1960年代のジャズシーンを牽引した。

1965年12月のコルトレーンの下を辞して独立。1970年代には、1967年に逝去したコルトレーンのスタイルを継承し、モード・ジャズ+シーツ・オブ・サウンドとマッコイ・タイナー独特の奏法「ハンマー奏法」で一斉を風靡した。以降、その延長線上で安定した活動を継続、逝去するまで、ジャズ・ピアニストのレジェンド的存在として在り続けた。

McCoy Tyner『Echoes of a Friend』(写真左)。1972年11月11日、東京はVictor Studioでの録音。パーソネルは、McCoy Tyner (solo-piano)。そう、マッコイ・タイナー単独のソロピアノ盤になる。マッコイ・タイナーのピアノを体験し理解するには絶好のソロピアノ盤で、この盤には、マッコイ・タイナーのピアノのスタイル、テクニック、展開の全てが詰まっている。
 
 
Echoes-of-a-friend  
 
 
タイトルの「Friend」は、タイナーが多大な影響を受け敬愛する、元リーダーの「ジョン・コルトレーン」を指す。「友人のこだま」、長年コルトレーンと共に演奏をしてきたタイナーのコルトレーン へのトリビュート・アルバムである。選曲もコルトレーンゆかりの曲がメイン。後半の2曲はタイナーのオリジナル曲だが、曲想・曲調はコルトレーン・ミュージックを踏襲している。

タイナーの個性である「ハンマー奏法」で雄壮にダイナミックに展開し、コルトレーンから受け継いだ「精神性」、いわゆるスピリチュアルな表現を「叩き出す」が如く繰り広げる。但し、この「コルトレーンに捧げられた」盤の中で、ラストの「Folks」だけは意図が異なる。この曲はタイナーの師匠でトランペッターのカルヴィン・マッセイに捧げられたもの。ややこしい。

このソロピアノ盤は、コルトレーンのスタイルから派生したタイナーのスタイルの完成を再確認することが出来、この確立したタイナーのスタイルを以て、コルトレーンへのトリビュートを表現したもの。大いに影響を受けた元リーダーへの敬意を表現するのにこれ以上のものは無い。1973年のジャズディスク大賞金賞受賞アルバム。しかし、このアルバム、早くこのブログでご紹介したと思っていたら、なんと、マッコイ・タイナーの追悼になってしまった。無念である。合掌。
 
 
 

《バーチャル音楽喫茶『松和』別館》

【更新しました】2020.03.02
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