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2016年2月28日 (日曜日)

70年代イエスの音「ABWH」

日曜日のブログは「ジャズの合間の耳休め」。今日はプログレッシブ・ロック(略して「プログレ」)の話題を。ロックというジャンルにとらわれることなく、他ジャンルの影響をも反映した、前衛的あるいは先進的(プログレッシブ)かつ実験的なロックの総称。1970年代に一世を風靡し、現代においてもスタイルの拡散・細分化が進んでいる。

ジャズ者になる前、高校生時代の前半は完璧な「プログレ小僧」だった私こと松和のマスター。ジャズ者になってからも、インスト中心のプログレは「ジャズの合間の耳休め」に最適。21世紀になってからは、プログレ好盤の大人買いを進め、まずまずのコレクションになった。

今回、気になっているブツがあって、どうしようかな、と悩んでいたのだが、遂に入手するに至り、このブツの入手が切っ掛けとなって、伝説のプログレバンド「イエス」のアルバムを聴き直すことになってしまっている。まあ、意外と「イエス」がお気に入りなので、懐かしみながら楽しみながらの聴き直しである。

そんな聴き直しの中、かなり久し振りに聴いて感心したアルバムがある。『Anderson Bruford Wakeman Howe』(写真)。4人の主要メンバーのセカンド・ネームを羅列しただけのバンド名をそのままアルバム名にした、やっつけ感満載のプログレ盤である。1989年のリリース。邦題は『閃光』。邦題の真に意味するところは未だに不明である(笑)。

この羅列された4人の主要メンバーのセカンド・ネームを見れば「ああ、これはイエスのメンバーが集まって作ったアルバムなんや」と直ぐに判る。Wikipediaによると以下の様な結成経緯を経たバンドだということが判る。

「1980年代、イエス再結成後の活動に於いて、新メンバー、トレヴァー・ラビン(g, vo, key)のイニシアティヴによってコマーシャル化していったことに幻滅したジョン・アンダーソン(vo)が、1988年にイエスを脱退し、『こわれもの』や『危機』を発表した頃のような、1970年代にあった創造性を蘇らせようと当時のメンツを呼び寄せて結成したバンドである。略称はABWH。」
 

Anderson_bruford_wakeman_howe

 
確かにその通りで、この『Anderson Bruford Wakeman Howe』に詰まっている音世界は、1970年代のイエスの音世界を踏襲している。が、1989年の録音である。録音環境はデジタルに移行しているので、アルバムに収録されている音は明らかにデジタルっぽい。音の雰囲気は明らかに「70年代イエス」なので、録音の音の雰囲気にも凝って欲しかったなあ、というのが本音。

主要メンバー4人、「70年代イエス」は5人。あれ、誰がいないのか、と見渡して見ると、ベースのクリス・スクワイアがいません。ということで、この『Anderson Bruford Wakeman Howe』を聴いて、これが「70年代イエス」の音だよ、と言われて、何かが足らないなあ、と思う貴方は完璧な「イエス者」です。確かに、あの太いブンブン・エレベの音が無いので、これが実に物足りない(笑)。

加えて、7曲目の「Teakbois」だけは、ちょっとなあ、という雰囲気な楽曲で惜しい。「ワールド・ミュージック」へのアプローチと捉えれば聞こえが良いのですが、この楽曲の冒頭のカリブ音楽のリズムやサウンド、さらに3分前後からのどことなく、60年代モータウン風のコーラス、5分前後のラテン音楽風のコーラスなど、「70年代イエス」の音世界とは全く無縁というか、このアルバムで唯一の「大いなる違和感」を感じるトラックです。

7曲目の「Teakbois」を除けば、「70年代イエス」の再現と言っても良いとは思いますが、この楽曲だけはどうにも、いつ聴いても「ひき」ます(笑)。それでも、この『Anderson Bruford Wakeman Howe』は、「70年代イエス」の音世界の再現としては、まずまずの出来でしょう。往年の「イエス者」の方々も概ね良好な評価に落ちついています。

アルバム・ジャケットもロジャー・ディーンのイラストが復活していて、往年のイエス者からすれば嬉しい限りのアルバムです。でも、この「Anderson Bruford Wakeman Howe」というバンドもこの一枚で終わり。本当に、お家騒動の好きなイエスのメンバー達ではあります。

 
 

震災から4年11ヶ月。決して忘れない。まだ4年11ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

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2015年2月 4日 (水曜日)

まだまだ「イエス」は眠らない

ジャズの合間の「耳休め」。1970年代ロック発祥のプログレッシブ・ロックのアルバムを聴く。僕にとっての「三大プログレ・バンド」と言えば、イエス、ピンク・フロイド、キング・クリムゾン。こうやって並べてみると、どれもまだ活動中のバンドではないか。よって、新アルバムが出たら、ついつい手が出る。昔からの馴染みで「ポチッ」としてしまうんやなあ(笑)。

今から3年半ほど前になるが、イエスの10年ぶりとなる新アルバムが出た。2011年の夏、そのアルバムとは、Yes『Fly From Here』(写真左)。アルバム・ジャケットからして、完璧に「Yes」している。まったくもって素敵なロジャー・ディーンのイラストが味わい深い、イエスらしいジャケット。ジャケットのど真ん中、ちょっと上にあの「Yesのロゴ」。昔からのイエス者にとっては「たまらない」。

しかし、この新アルバム、イエスの往年のボーカリスト、ジョン・アンダーソン抜きのイエスなのだ。ちなみに核となるパーソネルは、Chris Squire (b,vo), Steve Howe (g,vo), Alan White (ds), Geoff Downes (key), Benoit David (vo)。イエスのオリジナル・メンバーからすると、メイン・ボーカルのジョン・アンダーソンとキーボードのリック・ウェイクマンがいない。

イエスと言えば、イエスのバンドの個性と特徴を決定付ける要素として、ジョン・アンダーソンのボーカルとリック・ウェイクマンのキーボードが挙げられるだけに、この二人のいない「イエス」って、どうなんの、って感じで、このアルバムを入手し、聴き始めた。

が、いやいや、それは杞憂でした。このアルバムに詰まっている音は、やっぱり「イエス」の音でした。盟友Trevor Hornがプロデュースです。ということは『Drama』の音やね、と思って収録曲のタイトルを見たら、トレバーとジェフでのアルバム『Drama』の頃のライブのみでの演奏曲「We Can Fly From Here」を発展させた組曲「Fly From Here」から始まる。
 

Fly_from_here

 
ポップなプログレッシブ・ロックが展開される。耳に優しく、聴き易いプログレ。変に転調したり、変則拍子を繰り出したりしない。安心、安定な展開が心落ち着くプログレッシブ・ロック。良い感じです。今の時代にピッタリの雰囲気。いや〜ビックリしました。嬉しい意外性とでも言ったら良いのか、もっと、昔のクラシック・イエスの音を踏襲するかと思っていたのですが、良い意味で期待を裏切られました。

ベノワ・ディヴィッドのボーカルも良好。ジョン・アンダーソンそっくりのボーカルなんて揶揄されますが、確かに声質は似ています。が、アンダーソンそっくりではありません。雰囲気が合っている、という感じですかね。でも、声質と雰囲気が合っているので、ベノワ・ディヴィッドの歌声をもってしても、このアルバムの音世界は紛れもなく「イエスの音世界」です。

キー・ボードがジェフ・ダウンズなので、さすがに「およよ」と思う部分も無いことは無いのですが、気になるほどでは無いです。恐らく、ハウとスクワイアのバック・ボーカルが「イエス」なんで、キーボードのダウンズならでは手癖が気にならないのでしょう。

しかし、素晴らしいですね。1969年にデビューしたプログレ・バンド「イエス」。この『Fly From Here』がリリースされた2011年、まだまだ「イエス」は進化している。ジョン・アンダーソンとクリス・スクワイアあっての「イエス」なんだが、ジョン・アンダーソン抜きでも成立する「柔軟性のある進化」を聴いたような気がする。

ポップにドラマティックに仕上がったこの『Fly From Here』を聴くにつけ、プロデューサーのトレーバー・ホーンの腕前は流石やなあ、と思いっきり感心したりする。往年のイエス者の方々にも、最近の若きプログレ者の方々にも、十分にアピールし、十分に聴き応えを与えてくれる、久々のプログレの佳作です。まだまだ「イエス」は眠らない。

 
 

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2014年11月30日 (日曜日)

ハイレゾで聴く『海洋地形学の物語』

最近、やっと話題になってきたハイレゾ・オーディオ。ハイレゾ・オーディオとは、音楽用CDを超える音質の音楽データの総称。「ハイレゾ音源」と呼ばれることもある。バーチャル音楽喫茶『松和』では、今年の初めからチャレンジしてきた。

やはり、音を聴いた時の感覚がCDとは全く違う。それはまあ、ハイレゾ音源の情報力は音楽CDの情報量の約3倍〜6.5倍にもなるので、音の密度、情報量が圧倒的に違う。言葉で簡単に表すと、スタジオ録音時の原曲に近い高音質で、CDではスペック上、再生出来ない音域となる空気感・臨場感の部分まで感じること出来るのだ。

そんな「ハイレゾ音源」で、1970年代のロックの名盤を聴き直しているのだが、これがまた存外に楽しい。1970年代当時、ハイスペックなオーディオ装置で聴かせてもらった情報量の多い、空気感・臨場感を感じられる音に近く、高音質という部分では、上質なデジタル録音的な質の高さ。現在、所有するまずまずのオーディオ装置でも、相当のレベルの音がでるので、とにかく楽しい。

そんな1970年代のロックのハイレゾ音源で、本当に久し振りに聴き直したアルバムが、Yes『Tales from Topographic Oceans』(写真左)。邦題は『海洋地形学の物語』。1973年リリースのプログレッシブ・ロック・バンドのイエスの6作目にして初の2枚組アルバム。

イエスというプログレ・バンドは、そのソング・ライティングと演奏能力の高さをバックに、聴く側の要請に誠実に応える、オーケストラルで長時間に渡る壮大な展開を基にした、聴き易く判り易いプログレ曲を演奏するバンドなんだが、この『海洋地形学の物語』だけは難物である。

聴けば判るのだが、もともと長時間に渡る壮大なプログレ曲は、クラシックの交響曲や交響詩の曲の展開を踏襲した、演奏として「起承転結」を明確にした構築力のある演奏が多い。イエスというバンドは、そんなプログレ曲的な演奏が大得意なバンドなんだが、この『海洋地形学の物語』だけは例外なのだ。
 

Yes_tales_from_topographic_oceans

 
一言で言えば「音のコラージュ」。イエスが来日公演で東京に滞在していた時、リーダー兼ボーカリストのジョン・アンダーソンが、ホテルの自室で読んだヒンドゥー教の経典からヒントを得て、ツアー中にスティーヴ・ハウとの共同作業で構想をまとめたもの。

曲の編集段階では、ほとんどジョン・アンダーソンの一人舞台だったらしく、メンバーそれぞれも、どの演奏パートがどの曲のどの部分に使われたのか、良く判らなかったそうだ。それが不満となって、ドラムのビル・ブルーフォード、キーボードのリック・ウェイクマンが脱退した曰く付くのアルバムとなった。

1曲1曲が相当に長く、内容的には非常に難解。演奏をパーツ化して切り貼りしているので、演奏として「起承転結」を明確にした構築力は薄れ、逆に幻想感と抽象性が強くなり、歌詞や曲想は難解。キャッチャーで印象的なフレーズもあるにはあるのだが、長続きせず、アブストラクトな展開に突如切り替わったりする。とまあ、手っ取り早く言えば「失敗作」であろう。

しかし、この難解な長編アルバムを「ハイレゾ音源」で聴くと、音のコラージュの部分の解像度が上がり、様々な音が重ねられている部分の分解能が上がり、音のエッジが円やかになって聴き易さが上がって、なんとか最後まで聴き通せるレベルにまでになった。「ハイレゾ音源」のお陰で、僕にとっては、この『海洋地形学の物語』が鑑賞に耐えるレベルにまでなった訳である。

ハイレゾ・オーディオは、今まで聴いてきたアルバムの印象がガラッと変わる可能性を秘めている。それほどまでに、ハイレゾ音源の情報量は圧倒的である。今回、このイエスの『海洋地形学の物語』を聴いて、その意義を再確認した次第。

 
 

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2014年7月10日 (木曜日)

『地底探検』発売40周年記念盤

1970年代前半から中盤にかけて、プログレッシブ・ロック(略してプログレ)の流行期、プログレのキーボード奏者は、EL&Pのキース・エマーソンとYESのリック・ウェイクマンの二人が人気を二分していた。つまりは「君はエマーソン派か、ウェイクマン派か」と言う訳だ。

体育会系武闘派キーボード奏者のエマーソンと、文化系浪漫派キーボード奏者のウェイクマンは、全くスタイルは異なるのだが、不思議なことに、共に自らの作なるクラシック系のインストルメンタル大作を録音し、アルバムとして残すのに執心した。

エマーソンは、EL&P『Works, Vol.1(ELP四部作)』で「ピアノ協奏曲第1番」を録音している。そして、ウェイクマンは、ロンドン交響楽団との共演で『Journey to the Centre of the Earth(地底探検)』を録音した。どちらの作品も、ロック系のミュージシャンが作曲し演奏する作品としては極めて特異な存在である。 どちらもクラシックのマナーに則った作曲を施し、演奏している。

僕は「ウェイクマン派」だったので、この『Journey to the Centre of the Earth(地底探検)』(写真右)には、特別な思い入れがある。1975年当時、僕が生まれて初めて外タレのコンサートに行ったのが、このウェイクマンの『地底探検』ツアーの日本公演だったのだ。確か、大阪厚生年金会館だったと記憶している(1975年1月20日だったと思う)。

さて、この『地底探検』であるが、もちろん当時LPでも購入したし、CDリイシュー盤も所有している。しかし、このバージョンって、LP2枚組のボリュームをLP1枚に縮退して収録した為、幾つかのパートをカットしたものとなっていた。確かに、曲と曲の間のつなぎがちょっとぎこちない部分が散見されて、LPを聴いた当初は、リックの作曲能力を疑ったりしたものだ(笑)。

しかし、1975年のワールド・ツアーの後、オーケストラのスコア譜を紛失。その後の長い間、『地底探検』のオーケストラとの再演とフルバージョンの演奏が困難になっていたが、2011年なって突然、行方不明になっていたスコアが見つかり、それにより、この『地底探検』のフルバージョンの再演が可能となった。
 

Journey_to_the_centre_of_the_earth

 
そして、今回、この『地底探検』の発売40周年を記念し、この『地底探検』のフルバージョンの再演レコーディングをリバッケージした、『地底探検』のエクスパンデット・ヴァージョン(写真左)が登場した。ロジャー・ディーンによるニュー・アートワークでリパッケージされたデジパック仕様のジャケットは、なかなかに味がある。

僕は、この『地底探検』のフルバージョンの再演レコーディングを聴くのは、今回が初めて。通して聴き終えた印象としては、1974年当時、LP2枚組のボリュームをLP1枚に縮退して収録したが故の、演奏全体のつなぎの悪さ、ぎこちなさが払拭されて、「オーケストラ+コーラス+プログレッシブ・ロック」という、クラシック基調のロック組曲として、完成度の高いものに改善されたなあ、と感じた。

途中で切った感じが全く無い、スムースな全体の演奏の流れに、この『地底探検』が持っていた組曲的ポテンシャルは高いものがあったんやなあ、と単純にウェイクマンの作曲能力に感心した。全体の展開はLP時代と同様なのだが、当然、録音技術と楽器も含めた演奏技術の進歩があるので、今回の再演レコーディングの方が音が良いし、演奏内容も良い。

しかし、このウェイクマンの『地底探検』って、1974年当時、全英1位を獲得した事実にもビックリしたが、今までに、全世界で1500万枚ものセールスを記録した、という事実にもビックリした。日本でもLP盤発売当時から「際もの」扱いされてきた感じの作品なんだが、欧米ではまた違った評価があるんですね。

まあ、ウェイクマン派の僕としては、意外とこの『地底探検』の音世界もお気に入りなんで、この欧米での評価には安堵しました(笑)。今年は、イエスのニューアルバムのリリースや、7インチ・サイズ紙ジャケット&SACDハイブリッド盤のリイシューも控えており、久々にイエス者の我々にとっては楽しみな一年になりそうです。

 
 

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2013年3月23日 (土曜日)

イエスの原点となるアルバム

邦題で単純に「サード・アルバム」と呼ばれている『The Yes Album』(写真左)。タイトルから類推される通り、このアルバムが、今に至るイエスの原点となるアルバムということになる。

デビュー以来、以降、お家芸(?)となるメンバー・チェンジを初めて経験。イエス・サウンドの要を成すギタリスト、スティーヴ・ハウが、このアルバムから加入。
 
オリジナルメンバーであり、ギタリストであったピーター・バンクスに変わるスティーブ・ハウのギターは、ブルースの要素は希薄、代わりにクラシックの要素やジャズの要素をふんだんに含んでおり、それが、イエスの演奏の幅を大きく広げ、イエスの音の個性を決定付けた。

そして前作『時間と言葉』でエンジニアとして参加したエディ・オフォードがバンドとの共同プロデューサーとなり、彼のプロデュースとスタジオ・ワークのお陰で、曲のニュアンスや印象の幅が出来て、ダイナミックで壮大な長尺の演奏が可能になった。確かに、ファースト・セカンド、2枚のアルバムと比べると、その違いは歴然としている。

とにかく、このイエスの第3作となる『The Yes Album』は、以降のイエスの音世界の個性・構成・展開の基礎を決定付けたアルバムとして評価されるべきアルバムである。 
 

The_yes_album

 
それが証拠に、このアルバム以降、ライブ演奏で定番となるナンバーとなる、「Starship Trooper(スターシップ・トゥルーパー)」、「I've Seen All Good People(アイヴ・シーン・オール・グッド・ピープル)」の組曲物、イエスの個性的な演奏(特に、クリス・スクワイアのベースが凄い)が、印象的な「Yours is no Disgrace(ユア・イズ・ノー・ディスグレイス)」、「Perpetual Change(パーペチュアル・チェンジ)」など、イエスの古典的名曲・名演が目白押しで、今の耳で聴いても、このアルバムは完成度は高い。

そう言えば、後のイエスの傑作ライブアルバムの中で、この『The Yes Album』からチョイスされている曲が、それぞれハイライトとなっていますよね。私、松和のマスターは密かに、イエスのファン、いわゆる「イエス者」の中で、このアルバムを愛聴しているイエス者は多いのではないか、と思っています。

しかし、良く聴いてみると、コニー・ケイのキーボードが、オルガン中心で一本調子となって演奏の幅が狭く、キーボードが、この時点での大きな課題となっていることが良く判る。この課題は次作、これまたイエスの歴史上、最高の一枚である『Fragile)(こわれもの)』で解消されるのである。

しかし、この『The Yes Album』のジャケット・デザインはちょっと「引く」。う〜ん、意味不明な「白い頭像」の周りに無表情なメンバーが並ぶ。このジャケットのお陰で、高校時代はこのアルバムを入手することは無かったです。大学時代、パチンコで大勝ちして、金銭的に余裕があった時に、ようやく手にしました。内容的にはイエスの音世界を代表する内容だけに、このジャケットは惜しい(笑)。

 
 

大震災から2年。でも、決して忘れない。まだ2年。常に関与し続ける。
がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

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