2019年10月14日 (月曜日)

ディ・メオラのスペイン志向

ジャズとスペイン。意外と繋がりがある。マイルス・ディヴィスがモード・ジャズをやる時、好んで「スパニッシュ・キー」を使ったので、ジャズとスペインと間柄は強いと感じる。スペインでジャズが盛ん、という訳では無い。そういう傾向から、ジャズをやる時、スパニッシュな雰囲気の旋律を好んで使うジャズマンも沢山いる。

Al Di Meola『Elegant Gypsy』(写真左)。1976年12月〜1977年1月にかけての録音。ちなみにパーソネルは、Al Di Meola (g), Paco de Lucía (g), Jan Hammer, Barry Miles (key), Anthony Jackson (b), Steve Gadd , Lenny White (ds), Mingo Lewis (syn, org, perc)。超絶技巧ギタリスト、アル・ディ・メオラの若き日の好盤である。

曲名を見渡せば、「Midnight Tango」「Mediterranean Sundance」「Race with Devil on Spanish Highway」「Elegant Gypsy Suite」など、スペインを彷彿とする曲名が目立つ。そう、このアルバム、アル・ディ・メオラのスパニッシュ志向な演奏がてんこ盛りなのだ。特に、フラメンコ・ギタリストの「パコ・デ・ルシア」が客演しているのが目を惹く。
 
 
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パコ・デ・ルシアも超絶技巧なギタリストとして有名。「Mediterranean Sundance」など、超絶技巧なギタリストの共演は、その演奏内容は凄まじいばかりの速弾きテクニックの嵐。絶対に間違わない、そして、誰よりも高速に複雑なフレーズを弾きまくる。これはジャズというより、もはやアクロバットである(笑)。速弾きだけでは無く、その凄まじい速弾きに歌心が伴っているから凄い。

この盤は、チック・コリア率いる「リターン・トゥー・フォーエヴァー(RTF)」を辞した後の録音であるが、このコッテコテの「スパニッシュ志向」は、同じ志向のチックとは相性バッチリ。第2期RTFの2代目ギタリストとして有名を馳せたのは当然のこと。この盤では心ゆくまで「スパニッシュ志向」の演奏を追求している。

パコ・デ・ルシアとの共演した「Mediterranean Sundance」。このパコ・デ・ルシアとの共演、ここでのアコギ2本の絡みは、後にアル、パコ、ジョン・マクラフリンによる、いわゆる「スーパー・ギター・トリオ」が誕生する切っ掛けとなった。この「スーパー・ギター・トリオ」については、2007年1月25日のブログを参照されたい。凄い内容ですよ、これも。
 
 
 
東日本大震災から8年7ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
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2019年9月30日 (月曜日)

まだまだ現役なアルパートの魅力

Herb Alpert(ハーブ・アルパート)。ジャズ・トランペットのレジェンドである。トランペッターのみならず、コンポーザー&アレンジャーにも秀でる。A&Mレコードの創始者の一人として有名である(A&Mの"A"はアルパート(Alpert)を指す)。1935年生まれなので、今年で84歳。相当な年齢ではある。しかし、未だ現役。体力が資本のトランペッターとして、84歳で現役って凄い。

Herb Alpert『Over the Rainbow』(写真左)。今年9月20日のリリース。1曲が3〜4分と短い。全12曲。選曲を見れば、ニュー・スタンダードと呼んで良い、1970年代以降の魅力的な楽曲をフュージョン・ジャズとしてアレンジし、ライトで内容の濃い「イージーリスニング・ジャズ」的な内容。といって、アルパートのトランペットが硬派な音色をしている分、甘い雰囲気は全く無い。

そう、ハーブ・アルパートのトランペットの音色が若々しい。84歳のブロウとは思えない、少し「くすんだ」ブリリアントな音色。淀みの無い、ストレートな吹きっぷり。若い頃と比べて、音は小ぶりになったが、まだまだ現役、まだまだイケる。運指も滑らかで、ふらつきやもつれは皆無。そして、何より素晴らしいのはミストーンや掠れの無いこと。
 
 
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ビル・ウィザース「Ain't No Sunshine」、 バリー・マニロウ「Copacabana」、ビリー・プレストン「You Are So Beautiful」、アース・ウインド&ファイアー「Fantasy」など、ニュー・スタンダード曲と呼んで良い、魅力的な楽曲をカヴァーしている。いずれの曲も聴いていて楽しいフレーズが満載。弾いて楽しい、聴いて楽しいニュー・スタンダード曲を優れたアレンジで新たな魅力を引き出している。

シングル・カットされたオリジナル・ナンバーの「Skinny Dip」は、ハーブ自身がプロデュースも手掛けている。明確にアルパートらしい演奏で、トランペットの吹きっぷりや癖、アレンジの志向や決めフレーズなど、しばらく聴いていると「ああ、やっぱりこれはアルパートやなあ」と確信する楽曲である。そして、タイトル曲「Over the Rainbow」は従来の有名ジャズ・スタンダード曲。これがまた良い内容。

ニュー・スタンダード曲、オリジナル曲、従来の有名ジャズ・スタンダード曲と、なかなかの楽曲を選曲し、得意のアレンジの才を振るって、魅力的な、イージーリスニング志向のフュージョン・ジャズに仕立て上げる。コンポーザー&アレンジャーにも秀でたアルパートの面目躍如。そして、端正で説得力のあるアルパートのトランペットが、唄うが如く、気持ち良さそうに飛翔する。気軽に聴ける佳作。
 
 
 
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2019年9月17日 (火曜日)

マイク・スターンの初リーダー作

この人のエレギの登場はセンショーナルだった。マイルス・デイヴィスの『The Man with the Horn』の冒頭の「Fat Time」。ディストーションばりばりの爆発的なエレギ。「Fat Time」という曲名は、当時太っていたギターのマイク・スターンが由来。マイルスが付けたニックネームだそうだ。可愛がっていたんだろうな。当時のマイルスの教えは「ジミヘンの様に弾け」。

そのギタリストとは「マイク・スターン(Mike Stern)」。1953年生まれだから、今年で66歳。もう「大御所」やね。マイルスが1981年にカムバックした際、マイルス・バンドのギタリストとして抜擢され、注目を浴びる。僕はそのマイルス・カムバック時のライブ盤『We Want Miles』での自由奔放なエレギが強烈な印象として残っている。そして、その後、『Star People』にも全面的に参加している。

Mike Stern『Neesh』(写真左)。邦題「ファット・タイム」。1983年8月, 9月の録音。ちなみにパーソネルは、Mike Stern (g), Hiram Bullock (g), David Sanborn (as), Tom Barney (b), Victor Lewis (ds), Buggsy Moore (per)。 マイク・スターンの初リーダー作になる。ハイラム・ブロックとのツイン・ギターが迫力。しかし、その上を行く、思いっ切り目立ったアルト・サックスはデイヴィッド・サンボーン。
 
 
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全曲マイク・スターンの作曲。冒頭の「Zee Frizz」から、メカニカルなテーマがユニークでただならぬ雰囲気が漂う。そして、ソロ・パートになっていきなり出てくるのが、あろうことか、リーダーのスターンのエレギでは無く、サイドマンのサンボーンのアルト・サックス。サンボーンのメタリックで切れ味の鋭いアルト・サックスが鳴り響く。この盤って、サンボーンのリーダー作か、と間違うくらいのブリリアントで圧倒的なブロウ。

その後、スターンのエレギが入ってくる。ディストーションばりばりで浮遊感のある、ロック的ではあるがフレーズの弾き回しは「ジャズ」なエレギが圧倒的。サンボーンのアルト・サックスの印象を一掃する迫力。やはり、こうやって聴き直すと、スターンのエレギは只者では無い。ジミヘンの様に弾くが弾き回しはバップ。あくまでジャズに軸足を置いた、自由度の高いエレギ。マイルス仕込みであることは明白。

2曲目以降、ラストの「Neesh Zone」まで、リーダーのスターンとハイラム・ブロックとの「尖ったツイン・エレギ」とサンボーンの「尖ったアルト・サックス」が目立ちに目立ったエレクトリック・ジャズ。マイルスが直々に渾名を付けるくらいの「愛弟子」である。マイルス・スクールの門下生らしく、マイルスの影響が色濃い音作りが微笑ましい。好盤です。
 
 
 
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2019年9月16日 (月曜日)

ブラジリアン・クロスオーバー

マイルス・スクールの門下生のリーダー作をチョイスし、聴き直している。いずれの門下生もマイルス・スクールを卒業した後、何らかの形で、マイルスの「エレクトリック・ファンク」の影響を反映している。流石だなあ、と常々感心している訳だが、このパーカッション奏者は、マイルスの「Bitches Brew」から「Jack Johnson」などの重要作に参加し、ブラック・ファンクなビートの担い手の一人として重要な役割を果たした。

Airto Moreira『Identity』(写真左)。1975年の作品。パーソネルは、Airto Moreira (per, ds, vo), Herbie Hancock (key), Flora Purim (vo), David Amaro (g), Robertinho Silva (ds, per), Raul de Souza (tb), John Heard (b), John Williams (b), Louis Johnson (b), Ted Lo (org), Wayne Shorter (ss), Egberto Gismonti (g, key, arr)。プロデューサーはHerbie Hancock。

パーソネルを見渡せば、当時のクロスオーバー・ジャズの名うて達が大集合である。そんな「どんな志向の音でも大丈夫」なメンバーの中、ブラジル音楽の鬼才「Egberto Gismonti」の全面参加によって、ブラジル志向のブラジル人としての「アイデンティティ」を強く意識したアルバムに仕上がっている。クロスオーバー・ジャズの面目躍如である。
 
 
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パーカッションの奇才、アイアート・モレイラのリーダー作だけあって、多彩な「リズム・シャワー」が見事。ブラジルのリズムが蔓延していて、躍動的でポジティブな展開。過度のブラジル・サンバ臭さがこの盤の特徴。エグベルト・ジスモンチが大活躍で、ギター、アコピ/エレピ、シンセからウッド・フルートまで吹きこなしている。やはり、このジスモンチの全面参加がこのアルバムの個性を決定付けている。

ハンコック、ショーターもブラジル・クロスオーバーの雰囲気の中で、キッチリと「キメ」ているのはさすが。ほかの目立ったメンバーとしては、デヴィッド・アマロのギターが強烈、ハウル・ジ・ソウザのトロンボーンも好演。フローラ・プリムのボーカルも効果的。参加メンバーそれぞれが、実に良い音を出していて、どの曲も、ブラジリアン・クロスオーバーな音の饗宴です。

ビリンバウ(ブラジルの伝統的な打弦楽器)がいい音を出している。タイトルは「Identity=正体」。「俺って、やっぱ、ブラジル音楽がメインなんだよね〜」というアイアート・モレイラの声が聞こえてきそうな程の、ブラジリアン・フレーバー満載なクロスオーバー・ジャズ。ここまで、徹底してブラジリアン・フレーバーを全面に押しだしていると、もはやこのアルバム、「キワモノ」一歩手前の雰囲気です(笑)。でも好盤です。
 
 
 
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2019年9月15日 (日曜日)

George Dukeのカラフルな個性

マイルス・デイヴィスのバンドには、かなりのジャズメンが参加した。マイルスは優秀な若手のスカウトが上手かった。参加して即クビになった者、そのままバンドに残ってマイルスとレコーディングをして、活動を共にした者、それぞれだったが、マイルスはまた、優秀な若手のメンバーを育てるのも上手かった。マイルスのバンドで、マイルスと演奏を共にしたメンバーは「卒業」後、皆、何らかの形で活躍した。

そんな「マイルス・スクールの門下生」の中には、このジャズマンも門下生だったのか、と意外に思う名前に出くわすことがある。例えば、僕が「へ〜」とちょっとビックリしたのが「ジョージ・デューク(George Duke)」。ポップなジャズ・ファンクの人気キーボード奏者なのだが、その「ポップで、過剰にソウルフル」なフュージョン・ファンクが得意ジャンルが故、マイルス・スクールの門下生というイメージに合わないと感じていたのだ。

George Duke『Faces in Reflection』(写真左)。1974年の作品。MPS-Recordsからのリリース。ちなみにパーソネルは、George Duke (key), John Heard (b), Leon Ndugu Chancler (ds)。シンプルなトリオ編成。しかし、出てくる音は結構重厚なクロスオーバー・ジャズな音。のっけからデュークのエレピとシンセが飛び交うハード・クロスオーバーである。
 
 
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アルバム全体を聴き通すと、ジャズ・ファンクから、サイケデリックなジャズ、メロウなクロスオーバーまで、カラフルな音世界。ジャズ・ファンクからサイケデリックなジャズについては、明らかに「マイルス・スクールの門下生」やなあ、という印象を受けるが、メロウな雰囲気のクロスオーバー辺りがジョージ・デュークの「個性」になる。この個性が、1970年代後半の「ポップで、過剰にソウルフル」なフュージョン・ファンクに繋がっていく。

しかし「マイルス・スクールの門下生」とは言え、実際には、1971年「俺のバンドに入れ。また後で電話する」と伝えたまま音沙汰なしの状態が続き、実際には14年後の1985年に再びマイルスはジョージ・デュークに勧誘の電話を再び入れた後、実際にジョージ・デュークはマイルス・バンドに関わっていく。恐らく、マイルスは、この盤で聴かれるジャズ・ファンクから、サイケデリックなジャズを奏でる、ジョージ・デュークの隠れた「個性」の部分に着目したのではないか、僕はと睨んでいる。

ナット・アダレイに提供した「Capricorn」のセルフカバーでのアレンジがニクい。ドラムは当然として、ベースがアコベなところも、クロスオーバー・ジャズとしてはユニーク。当時のクロスオーバー・ジャズの「常識」に囚われない、自らの個性を表現しているところが、ジョージ・デュークの隅に置けないところ。単に「フュージョン・ファンク」なジャズマンで無いところが、この盤を聴くと良く判る。
 
 
 
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2019年7月20日 (土曜日)

「24丁目バンド」のデビュー盤

僕がジャズを聴き始めた頃は、フュージョン・ジャズ全盛時代。純ジャズは片隅に押しやられて、ジャズ喫茶でリクエストされる盤は「フュージョン・ジャズ」盤が中心。老舗のジャズ雑誌も、フュージョン・ジャズの評論が結構目立って、フュージョン・ジャズ専門の雑誌があった位だ。もともとプログレッシブ・ロックからジャズに転身した身。電気楽器中心の8ビートは親近感があった。

という環境である。行きつけの喫茶店で聴くジャズは「フュージョン・ジャズ」。僕達を含め、常連客の学生達は流したいフュージョン・ジャズ盤をカセットにダビングして持ち込んでいた。とにかく当時流行っていたフュージョン・ジャズの好盤がことごとく流れていた。専門雑誌「ADLIB(アドリブ)」で扱われていた盤はほぼ網羅していた。

『The 24th Street Band』(写真左)。「24丁目バンド」のデビュー盤である。1980年のリリース。ちなみにメンバーは、Hiram Bullock (g), Clifford Carter (key), Will Lee (b), Steve Jordan (ds)。NYの超絶技巧を誇るフュージョン・バンド4人組である。リーダーのギタリスト、ハイラム・ブロックは大阪府堺市の出身。
 
  
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ライヴ・ステージをそのまま、スタジオ録音で再現しようという意図で作られたようで、オーバーダブなど無縁のシンプルでライブ感溢れる演奏の数々は、その「ノリ」がダイレクトに伝わってくる。ボーカル入りのナンバーがほとんどで、適度にポップで、ファンクネスもそこはかとなく漂い、要所要所でロックのテイストが織り込まれていて、とても聴き易く取っ付き易いフュージョン・ジャズ盤に仕上がっている。

当時、他のフュージョン・ジャズ盤に結構溢れていた「ソフト&メロウ」な雰囲気は意外と薄い。それよりも、R&B系のファンクネスやロック・テイストな8ビートを前面に押し出していて、聴いていて、とにかくシンプルでとにかく「ノリが良い」。そして、聴いていてふと憧れる「これだけギターが弾けたらなあ」。とにかく各楽器、テクニックが凄い。聴いていて清々しさすら感じる超絶技巧。

米国のフュージョン・ジャズの様に「ソフト&メロウ」な面が過度に強調されることなく、適度にポップでテクニックに優れるところが、日本人ジャズ者の我々にしっかり訴求する。日本人好みの、ファンクネス控えめの洗練されたフュージョン・ファンク。当時、結構、ヘビロテ盤として重宝しました。今回、やっと高品質CDでリイシューされた様で「メデタシめでたし」。
 
 
 
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2019年6月21日 (金曜日)

日本人の向井滋春、大健闘

フュージョン・ジャズに対する評価は厳しいものが多い。時代の徒花だの、一時の気の迷いだの、電気楽器中心のソフト&メロウなジャズは駄目で、やっぱり純ジャズが良いね、などという声もある。しかし、である。ちゃんと聴けば、フュージョン・ジャズにも優れた盤が多くあるのだ。電気楽器だって、電気楽器なりの繊細なニュアンスがしっかり出る。アコースティック楽器が唯一、というのはちょっと違う。

向井滋春『Pleasure』(写真左)。1980年4月の録音。ちなみにパーソネルは、向井滋春 (tb), 松岡直也 (key), Warren Bernhardt (key), Jorge Dalt (key), 川崎燎 (g), Jeff Mironov (g), Neil Jason (b), Steve Gadd (ds), Raphael Crus (per), Nana Vasconcellos (per), Ed Walsh (key,prog)。いやはや、このパーソネル、振り返って見れば、錚々たるメンバーではないか。
 
松岡直也プロデュースによるニューヨークでのレコーディング。先方で待ち構えるのは錚々たるメンバー。その中でとりわけ目立っているのが「スティーヴ・ガッド」。フュージョン・ドラムの第一人者、スクエアで縦ノリなドラミングが唯一無二の個性で、ワンフレーズ聴けば「ガッド」と判る。この『Pleasure』でも、冒頭の「Dragon Fanatic」の出だしのドラムの音を聴くだけで「ガッド」と判る個性的なドラミング。
 
 
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リーダーのトロンボーン奏者、向井も負けていない。ブラジリアン&ラテン・フュージョンなフレーズをグイグイ展開する。ガッドのドラムのノリにしっかり乗って、トロンボーンを吹きまくる。トロンボーンはジャズの中では難しい楽器。音のエッジが丸く、音の瞬発力が弱い。トランペットやサックスみたいにブワーッと吹き上げることが出来ない。そこで向井は流麗なブラジリアン&ラテン・フレーズを吹きまくることで、存在感を維持することに成功している。
 
逆に、ドラムがガッドで良かった、と思う。ガッドのドラミングはメリハリとエッジが効いていて、ダイナミズムに優れる。つまりトロンボーンと正反対の音の性格をしている。このガッドのドラムと向井のトロンボーンの対比が実に「きまっている」。この盤の肝はこの「対比」だろう。そして、この「対比」をしっかり支えるバックには、バーンハート&ダルトのキーボード、ミロノフのギター、ヴァスコンセロスのパーカッション、ジェイスンのベース等が控える。無敵のフォーメーション。
 
それぞれの演奏曲もメリハリがしっかり効いていて、聴き応えがある。電気楽器もそれぞれ、電気楽器なりの素敵な音が魅力的で、アコースティック楽器の演奏には無い、電気楽器ならではの個性的な音がこの盤に充満している。文字で表現するのは難しい。自らの耳で聴いて欲しい。キーボードの松岡はプロデューサー兼務。名うての米国のフュージョン・ジャズメンの中で、純粋に演奏者として、日本人は向井ほぼ1人。向井滋春、大健闘である。
 
 
 
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2019年6月15日 (土曜日)

西海岸系のフュージョンの先駆

今日は一日雨。とにかく結構強めに降る雨で「これは梅雨の雨やないなあ」と思っていたら、そう言えば、今年の梅雨入りについては、九州北部、四国、中国、近畿地方はまだ正式に梅雨入りしていないことに気がついた。今年の梅雨はちょっと変則な梅雨で、寒暖差も激しく、体がついていかない。
 
これだけの雨の日になると、ジャズも難しい純ジャズは精神的にしんどい。こういう時は疾走感&爽快感溢れるフュージョン・ジャズが良い。確かに、梅雨時の我がバーチャル音楽喫茶『松和』については、フュージョン・ジャズを選択するケースが多いかな。特に米国西海岸系のフュージョンが爽やかで良い。そういうことで、今日選んだ盤の中で印象的だったのが、この盤。

『Tom Scott and the L.A. Express』(写真左)。1974年のリリース。サンボーンと並んでフュージョン・アルトの雄、トム・スコットのThe L.A. Expressとの共演盤。ちなみにパーソネルは、Tom Scott (sax & Woodwinds), Larry Carlton (g), Max Bennett (b), Joe Sample (p, key), John Guerin (ds, pers)。今の目で振り返れば、サックスにスコット、キーボードにサンプル、ギターにカールトン。レジェンド級のメンバーがいる。
 
 
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クロスオーバー・ジャズが全盛の1974年のリリースであるが、演奏内容としては、既に後のフュージョン・ジャズの音を先取りしている。テンポの速い曲もミドルテンポの曲も、楽器の演奏能力は非常に高く、しっかりとソフト&メロウしている。流麗なフレーズの連続であるが、甘さに流されることは無い。演奏のフレーズの中にしっかりと芯が感じられ、意外と硬派なアドリブ展開は魅力的。
 
米国西海岸のフュージョンだけあって、ファンクネスは抑え気味、リズム&ビートも切れ味優先、それでも出てくるオフビートは8ビートで強烈にスイングする。流麗なジャズファンク。リーダーのトム・スコットのアルト・サックスが疾走感溢れるアドリブ・フレーズを吹きまくる。カールトンのギターとサンプルのキーボードがバックで醸し出す流麗なグルーヴ感。堪らない。
 
ジャケットも秀逸。この爽やかなエロティシズム漂うジャケットが、この盤に詰まっているフュージョン・ジャズの「音の充実」を保証する。とにかく切れ味抜群のフュージョン・ジャズの先駆。こういう盤はいつの時代にも古びることは無い。今の耳でも聴く度に新しい発見がある好盤です。特に、フュージョン・ジャズ者の方々にお勧め。
 
 
 
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2019年4月 8日 (月曜日)

幾つかの頂点の1つを捉えた好盤

1983年リリースの『Jive Jive』から、米国マーケット狙いに舵を切ったカシオペア。「日本人の、日本人による、日本人の為の」フュージョン・バンドだったカシオペアである。その音の傾向の変化に少し戸惑いながらも、何とか付いていっていた。個人的には、社会人になって、LPを買う資金はあって、LPは買うのだが、中々聴く時間がとれなくて、イライラしていた時期である。
 
Casiopea『HALLE』(写真左)。1985年9月のリリース。「HALLE」とは、当時話題となったハレー彗星に因んだタイトルだそうだ。といって、なにかハレー彗星に因んだ曲が散りばめられているのか、と言えば、そうじゃないので、今となっては良く判らないタイトルである。
 
2作ほど前から、米国マーケット狙いに音の路線を定めたカシオペアであるが、この『HALLE』でほぼその路線について成熟した感がある。ファンキー・ビートをメインとして、秀逸なテクニック最優先の演奏。凄まじい緊張感の中でのバカテクを前面の押しだした、超絶技巧なアドリブ・パフォーマンス。これがカシオペアの音だ、と信じている「カシオペア者」には圧倒的に受ける音世界である。
 
 
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確かに、テクニックをメインに聴くならば、これほどまでにバカテクのフュージョン・バンドは世界にそうそう無い。エレギもアタッチメントなどを含めて最新鋭のものだし、キーボードも特にシンセについては、当時の最先端の機材を駆使している。テクニック命のフュージョン小僧からすると、この胸の空くようなバカテク・バンドの音は憧れの的だっただろう。
 
ただ、1983年リリースの『Jive Jive』から数えて3作目の「米国マーケット狙い」路線の音世界については、ちょっと手練感が漂いだしたのも事実。この時点で米国マーケットへは切り込むことは出来ていなかった。しかし、カシオペアの演奏力という面から聴くと、この『HALLE』については、ほぼ頂点に達したように感じた。今もその感覚は変わらない。
 

 
この『HALLE』だけ「米国マーケット狙い」路線のアルバムの中で、ジャケット・デザインがふるっている。このジャケットは、白い大きな布が爽やかな風に乗って、心地良くたなびいているイメージ。そんなイメージが、このアルバムの中のカシオペアの音に重なる。バカテクだけど爽やかで明るい切れ味の良いフュージョン・ジャズ。カシオペアの幾つかの頂点の1つを捉えた好盤だと思う。
 
 
 
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2019年4月 7日 (日曜日)

カシオペアの米国マーケット狙い

カシオペアは日本発のフュージョン・バンドとして、1970年代後半にデビューし、主に日本でブレイクした。1980年に入った頃が最初の人気のピークで、その人気は凄まじいものだった。フュージョン・ジャズのバンドが、こんなにも日本の中で人気を獲得するとは夢にも思わなかった。
 
今から思えば、日本人の、日本人による、日本人の為のフュージョン・バンドだった訳で、我が国の中で人気を獲得するのは、基本的には当たり前のことであった。が、である。1980年代に入って、国内での人気絶頂の頃に、カシオペアは米国マーケットへの参入を目指すようになる。いわゆる「日本人ならでは」のフュージョン・バンドが米国マーケットへ切り込むのである。
 
当然、当時のバンドの音楽性を変化せざるを得なくなる。当時の米国はフュージョン・ブーム末期。今から思えば、その参入のタイミングは遅かったのではなかったか。R&Bの要素をふんだんに取り入れた、ボーカル入りのフュージョンが横行し、ファンクネスを司るビートは「録音におけるデジタル化」により、ペラペラになっていた。
 
 
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Casiopea『Down Upbeat』(写真左)。1984年10月のリリース。カシオペアの12枚目のアルバム。ニューヨークのシークレットサウンドスタジオにおいて、わずか10日間のうちに録られたもので、この作品は「一発録り」で当時話題になった。飛び出してくるのはなんだか日本人離れしたファンキー・ビート。良くも悪くも米国マーケット狙いの音作りになっていた。
 
ファンキー・ビートをメインとして、秀逸なテクニック最優先の演奏。神業的でアクロバティックな演奏がてんこ盛りで、アルバム全てを聴き通した後はちょっと疲れる。この米国マーケット狙いの音世界は、当時のカシオペア人気の後押しの中で基本的に支持された。しかし、当時、僕としては、この路線はちょっと時機を逸しているのでは、という思いが強かったことを今でも覚えている。
 
米国マーケットのトレンドである、適度なファンクネスを包まれた、ソフト&メロウなフュージョン・ミュージックに対して、凄まじい緊張感の中でのバカテクを前面の押しだした、超絶技巧なアドリブ・パフォーマンス。マニアの方々には受けるんだが、一般人に対してはどうなんだろう。この後、このカシオペアの「米国マーケット狙い路線」については、バンドに対して様々な波紋を投げかけることになる。
 
 
 
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