2019年7月11日 (木曜日)

スピリチュアルな新しい響き

新しいタイプのスピリチュアル・ジャズがほぼ定着したのでは無いかと思う。激情に走らず、穏やかでモーダルな「印象的フレーズ」を展開しながら、時にフリーに傾くが、それは演奏の中のアクセントとしてアレンジされ、音の響きとフレーズから「スピリチュアル」な面を増幅させ、聴く者に訴求する、という、新しいアプローチ。

僕はこの人がこの「新しいタイプのスピリチュアル・ジャズ」に手を染めるとは想像出来なかった。確かにこのピアニストの懐は深く、様々な表現の引き出しを持っている、とは思っていた。が、ここまでのアプローチをするとは思わなかった。そう言えば、メルドーって、マルチ・キーボード奏者としての才能も確かだったことを思い出した。

Brad Mehldau『Finding Gabriel』(写真左)。今年5月のリリース。ちなみにメインは、Brad Mehldau (ac-p, syn, key), Mark Guiliana (ds) の二人。そこに、Ambrose Akinmusire (tp), Michael Thomas (fl, as), Charles Pillow (ss, as), Sara Caswell (vln), Joel Frahm (ts), Kurt Elling (vo). Gabriel Kahane (vo), Becca Stevens (vo) などがゲスト参加。
 
 
Finding-gabriel-brad-mehldau  
 
 
聖書からインスピレーションを得たというアルバムのタイトルからして「スピリチュアル・ジャズ」の香りがプンプン漂う。出てくる音は、現代のエレクトリック・ジャズ。ビートに乗った印象的なフレーズの洪水。冒頭の「The Garden」を聴いて、思わずぶっ飛ぶ。ファンクネスは皆無だが、かなりハイレベルなエレ・ジャズ。

そこに、疾走するビートに乗って、印象的な各種サックスの咆哮、フルートの響き、印象的に切れ込んでくるトランペット。ボイス、ボーカルも効果的かつ印象的な響きに貢献する。主役のメルドーはアコピは当然、OB-6 Polyphonic synthesizer、Moog Little Phatty synthesizeなど、印象的な音の出るシンセを駆使、Fender Rhodesも活用。とてもスピリチュアルで印象的なフレーズを連発する。マルチ・キーボード奏者の面目躍如。

ジュリアナのドラミングも新しい響き。マシン・ビートに血を通わせたような、人間的な温もりのある疾走感溢れるビートを叩き出し、撒き散らす。新しい響きの、新しいアプローチのエレクトリック・ジャズ。音の表現としては「新しいタイプのスピリチュアル・ジャズ」。まだ聴き始めたばかりの盤だが、これは「只者」ではない。暫く、折につけ、耳を傾けるつもり。新しいジャズのアプローチは腹に落ちるのに時間がかかる。
 
 
 
東日本大震災から8年3ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
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2019年2月11日 (月曜日)

メルドーのピアノ・トリオの深化

近代のジャズ・ピアノが確立されて、もう60年以上が経ったことになる。ピアノ・トリオとしては、バド・パウエルがその基本スタイルを確立して、インタープレイがメインの現代ピアノ・トリオの始祖はビル・エヴァンス、そして孤高の人、オスカー・ピーターソン。それから、モードの時代以降は、ハービー・ハンコック、チック・コリア、キース・ジャレットがジャズ界を席巻し、それから、である。

1980年代後半からの純ジャズ復古以来、目立ったリーダー役のピアニストが不在だった。が、2000年代になって、ジャズ・ピアノの指針のひとつとなったピアニストが「ブラッド・メルドー(Brad Mehldau)」。僕もこのメルドーのピアノは好きで、彼の初期の頃のリーダー作「The Art of the Trio」シリーズは今でも聴き直している位だ。

Brad Mehldau Trio『Seymour Reads the Constitution!』(写真左)。2018年のリリース。ちなみにパーソネルは、Brad Mehldau (p), Larry Grenadier (b), Jeff Ballard (ds)。メルドーの鉄壁のトリオである。全8曲中、3曲はメルドーのオリジナル、ポップ&ロック系の曲のカヴァーについては、ポール・マッカートニーの「Great Day」、ブライアン・ウィルソンの「Friends」をカヴァーしている。
 

Seymour_reads_the_constitution  

 
メルドーのピアノは相変わらず個性的で素敵だ。力感溢れる耽美的な右手、コードの呪縛を逃れ、自由にベースラインを動き回る左手。メルドーのピアノは、21世紀に入ってからのジャズ・ピアノの指針の1つであったことは確か。この最新作でもメルドーのピアノは「安定」の一言。メルドー独特のフレーズもそこかしこでキメまくっていて、安定の「聴き応え」である。

メルドーの鉄壁のトリオを聴いていて、何時もながら、ラリー・グレナディアのベースとジェフ・バラードのリズム・セクションに耳を奪われる。この柔軟自在、硬軟自在のリズム&ビートはなかなか無い。メルドーが奏でる様々なフレーズに、クイックに柔軟に追従し、堅実なサポートを供給する。このリズム・セクションあってのメルドーの個性的なピアノがある、と言っても良いだろう。

このメルドーの新作には「変革」や「進化」は無い。しかし、確実にメルドーのピアノ・トリオの「深化」が聴いてとれる。テクニック的にもアドリブ展開のイマージネーションについても充実度は高く、ピアノ・トリオとして「高水準」を維持しているのは立派だと思う。ピアノ・トリオ者にとっては避けられないメルドーの新作である。

 
 
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2018年11月 6日 (火曜日)

ジャズ喫茶で流したい・132

最近よく聴くお気に入りのギタリスト、カート・ローゼンウィンケルはサイドマンでのプレイにも光るものがある。基本的に彼のギターは純ジャズ志向なので、結構、他の純ジャズ・セッションに呼ばれることがあるようなのだ。ネットで調べてみたら出てくる出てくる。かなりの数、他流試合に出ているのだ。

Mark Turner『Yam Yam』(写真左)。1994年12月の録音。ちなみにパーソネルは、Mark Turner (ts), Kurt Rosenwinkel (g), Brad Mehldau (p), Larry Grenadier (b), Jorge Rossy (ds)。7曲目の「Zurich」のみ、Seamus Blake, Terence Dean (ts) が加わる。マーク・ターナーの記念すべき初リーダー作。パーソネルを見渡すと、いや〜錚々たるメンバーではないか。現代のネオ・ハードバップの中心ジャズ面がズラリと並んでいる。

このパーソネルを見れば、ジャズ盤のコレクターであれば、思わず触手が伸びる。まず、ギターにカート・ローゼンウィンケル、ピアノにブラッド・メルドー、ベースにラリー・グレナディア、ドラムにホルヘ・ロッシ。メルドーのトリオにローゼンウィンケルがギターで加わる。むっちゃ豪華なバック・メンバーですね。テナーのマーク・ターナーのプレイに期待が集まります。
 

Yam_yam

 
マーク・ターナーのテナーは「クール・テナー」。芯のある浮遊感と繊細で知的なニュアンス。ブラッド・メルドーの弁を借りると「マーク・ターナーのホーンのサウンドは見紛いようがない。暖かく、深い優しさをたたえ、甘たるくなく、まさにこれぞ誘惑の味がする」。それまでのジャズ・テナーの印象である「たくましい、豪快といった男性的なイメージ」を覆す、クール・スタイルのテナーが清々しい。

当アルバム中、唯一のスタンダード曲、コルトレーンの「Moment's Notice」を聴けば、マーク・ターナーのクール・スタイルのテナーとこの途方も無いバック・バンドの新鮮な音世界が体感出来る。コルトレーンのオリジナルとは全く異なったアレンジとアドリブ・アプローチが斬新。確かにコルトレーンの「Moment's Notice」なんだが、音の響きと展開は明らかに「21世紀のネオ・ハードバップ」。

今までに無いハードバップな音と響きが素晴らしい。こういう音を聴くと「やっぱりジャズは深化しているなあ」と心から感じるのだ。今から24年も前の音とは思えない。今の音と言っても十分に通用するほど、新しい響きに満ちたネオ・ハードバップ。聴きどころ満載である。

 
 

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2016年7月13日 (水曜日)

Brad Mehldau Trio の新作

ブラッド・メルドーは現代のジャズ・ピアニストのお気に入りの一人である。リーダー作デビューの頃からずっと聴き続けている。
 
もはや完全にジャズ・ピアノのスタイリストの一人だと思うんだが、ジャズ者ベテランの方々からはなぜか「受けが悪い」。意外と「ミュージシャンズ・ミュージシャン」なところがあって、プロのジャズメンにメルドーのフォロワーが多く存在する。

さて、今回リリースされたメルドーの最新作が、Brad Mehldau『Blues and Ballads』(写真左)。2012年のリリース『Ode』『Where Do You Start』以来久々、約4年ぶりのトリオ作になる。ちなみにパーソネルは、Brad Mehldau (p), Larry Grenadier (b), Jeff Ballard (ds)。録音日は、2012年12月と2014年5月に別れる。

録音日に2年の隔たりがあるとはいえ、このアルバムに収録された Brad Mehldau Trio の音は全く変わりが無い。それぞれの曲に Brad Mehldau Trio の個性が散りばめられていて、意外と聴き心地の良いアルバムに仕上がっている。

恐らく、アルバムの制作サイドからしても、2回の録音音源をアルバムに仕上げてみたら、意外と良い雰囲気、トリオの個性通りの音世界が表現出来たので、思い切ってリリースに踏み切った様な感じである。特別、何かにチャレンジした、とか、何かのトリビュートだとか、の特別な制作テーマは今回は無い。
 

Brad_mehldau_blues_and_ballads

 
逆にかえって、それが良い結果に繋がっているのではないだろうか。決してテクニックに走ること無く、何か特別な制作テーマに拘ることも無く、難しいことを考えずに、普通に心のおもむくままに演奏した、そんな感じのシンプルで優しい展開の演奏が詰まっています。

前作の4枚組ソロアルバムが、強烈なインパクトを与えた代物なので、どうも今回のトリオ盤は分が悪いみたい。しかも、ブルース&バラード集なので、エモーショナルな側面が欠けているとか、革新性に乏しいとか、俗っぽいとか、厳しい評価も多く聞かれるのが残念。

このトリオ盤、聴いてみたら判るんだが、Brad Mehldau Trio の音の個性がしっかりと押さえられていて、最近のトリオ盤の中でも「メルドー・トリオ入門盤」として、ジャズ者初心者の方々にお勧め出来る内容だと僕は思います。まずは自らの耳で聴いてみることをお勧めします。意外と良い感じですよ。

さあ、ブラッド・メルドーは次作はどこに行くのだろう。今回のトリオ盤は「踊り場で休憩」の様な穏やかな盤。ミュージシャンズ・ミュージシャン」なブラッド・メルドー。まだまだ目が(耳が)離せませんね。

 
 

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2013年8月30日 (金曜日)

メルドーを感じるに最適な盤

今日、ジャズCDのデータベースを最新にした。このところ、精神的に余裕が無かったので、データベースの更新が滞ってしまった。今日は約5時間を使って、やっとのことで、ジャズCDのデータベースが最新になった。満足満足。

ジャズのデータベースを更新していて、つくづく思ったのだが、ジャズのスタイル、トレンドの変遷って面白い。それぞれの時代時代によって、ジャズの演奏のスタイルには流行り廃りが確実にある。

ここ5年来のジャズ・ピアノのトレンドは、確実に、この人のスタイルが中心になっているように思える。この人とは「Brad Mehldau」。1970年8月生まれ。今年で43歳。ジャズ界での中核をなすピアニストの一人である。この人のピアノは、確実に今のジャズ・ピアノのトレンドを担っていると思う。

この人のピアノは、意外と評論家には受けが悪い。ブラッド・メルドーのピアノの個性は、それまでのジャズ・ピアノのスタイリスト達の個性のショーケース的なところ。この「ショーケース的なところ」が「あかん」のやろなあ。でも、ジャズが出現して、最早100年が経とうとしているこの時代、たった一つの個性で勝負できるほど、ジャズの世界は甘くないし、個性のネタは尽きている。

まあ、評論家っていうのは、自分でピアノを弾く訳では無いので、結構、勝手で適当なことを言うのは仕方が無い。少しでもピアノが弾ければ、個性を発揮する為のテクニックがどれだけ必要なのかが良く判って、ジャズ・ピアニストは、確実にリスペクトの対象になる。そういう意味で、ジャズを評論するには、やはり少しでも楽器が弾けた方が良いし、少なくとも、ミュージシャンに対して、リスペクトの念は欠かさないことが大切なんだろう。
 

Ode

 
しかし、そんな評論家受けのちょっと悪いことなど、お構い無しに、現在の若手〜中堅どころのジャズ・ピアノは、彼のスタイルに追従し、彼のスタイルに端を発したバリエーションの展開が主流だと感じている。ブラッド・メルドーは、言わば、ミュージシャンズ・ミュージシャンなんだ、と僕は感じている。

ブラッド・メルドーの非凡なところは、その「それまでのジャズ・ピアノのスタイリスト達の個性」が単なる物真似になっていないところ。そして、個性のごった煮的雰囲気なんだが、演奏のトーンがバラバラにならずに「一貫性」を保っている。「それまでのジャズ・ピアノのスタイリスト達の個性」を自らのものにして、自らの個性を反映し、一貫性を保った、独特の弾き回しになっている。

そんなメルドーの現時点での最近作の一枚が『Ode』(写真左)。このリーダー作は、メルドーの個性を感じるのに最適なアルバムだと思っている。トリオの最近作とは言っても、収録された全11曲中8曲は2008年、3曲は2011年と録音時期に幅があり、この7年間におけるトリオ活動の集大成の様な内容になっている。

ちなみにパーソネルは、Brad Mehldau (p), Larry Grenadier (b), Jeff Ballard (ds)。鉄壁のピアノ・トリオである。非常に柔軟度の高い、それでいて、リズム&ビートは、メインストリーム・ジャズのど真ん中を行く、明らかに正統なもの。奇をてらったところは全く無い。この正攻法なインプロビゼーションが、このトリオの素晴らしいところ。

今までも、これからも、ブラッド・メルドーのピアノからは目が離せない、というか、耳が離せない。確実に現代ジャズ・ピアノのトレンドを形成し、錬成していく様を確認することは、ジャズ者にとって、新しいアルバムがリリースされる毎の楽しみである。 

 
 

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2013年4月24日 (水曜日)

ピアノ・トリオの代表的名盤・33

ブラッド・メルドーは非常に面白い個性をしている。ジャズの歴史の中で、現在までの優秀な「スタイリスト」と呼ばれる、自らの個性を確立したジャズ・ピアニストの個性を集約した様な「個性」をしている。

ある部分はビ・バップであり、ある部分はモードであり、ある部分はフリー。そして、ある部分はセロニアス・モンクであり、ある部分はビル・エバンスであり、ある部分はキース・ジャレットであり、ある部分はチック・コリアだったりする。マッコイ・タイナーの「シーツ・オブ・サウンド」的な奏法も披露するし、レニー・トリスターノの様な「クール奏法」もちらりと顔を出す。

つまり、ブラッド・メルドーのピアノの個性は、それまでのジャズ・ピアノのスタイリスト達の個性のショーケース的なところ。しかし、ブラッド・メルドーの非凡なところは、その「それまでのジャズ・ピアノのスタイリスト達の個性」が単なる物真似になっていないところ。そして、個性のごった煮的雰囲気なんだが、演奏のトーンがバラバラにならずに「一貫性」を保っている。

ブラッド・メルドーのピアノは、「それまでのジャズ・ピアノのスタイリスト達の個性」を自らのものにして、自らの個性を反映し、一貫性を保った、独特の弾き回しになっているのだ。これが素晴らしい。

僕のジャズ・ピアノの基準のひとり、ブラッド・メルドー。彼が率いるトリオ「Art Of The Trio」が素晴らしい。パーソネルは、Brad Mehldau (p), Larry Grenadier (b), Jorge Rossy (ds)。このトリオが素晴らしい。

その「Art Of The Trio」は、シリーズで、Vol.5までのアルバムを立て続けにリリースした時代があった。そのシリーズでリリースされた、Vol.5までのアルバムがこれまた素晴らしい。
 

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そのシリーズでリリースされた盤、どれもが素晴らしい出来だが、僕はこの4枚目の、Brad Mehldau『Art Of The Trio, Vol. 4: Back At The Vanguard』(写真左)が一番、ブラッド・メルドーのピアノを愛でるに相応しい、「Art Of The Trio」としての最高の出来を示した逸品だと思う。1999年1月5〜10日、NYはヴィレッジ・ヴァンガードでのライブ録音。

メルドーのピアノはストイックで堅実。理知的な響きでペダルも適度。キース・ジャレットの様に、ペダル豊かにロマンチシズムに流れることは無い。ユニゾン&ハーモニーにはモンク的な不協和音的な響きが混在する。これはキースには無い。一時、メルドーはキースのフォロワーであり後継者である、なんていう、とんでもない勘違い的な評論がもてはやされた時期があったがとんでも無い。メルドーのピアノとキースのピアノは非なるもの、である。

右手と左手、別々の旋律を弾くという離れ業も十二分に聴かせてくれる。やはり、スタンダードが良い。スタンダードを聴くと、メルドーの個性が浮かび上がってくる。他のピアニストに無い、複合的な個性。テクニックも非常に優秀。破綻の非常に少ないところは天下一品。

冒頭の「All the Things That You Are」にメルドーの独特の個性をふんだんに聴くことが出来る。4曲目の「Solar」はマイルスの名曲。6曲目の「I'll Be Seeing You」の出来も良好。ラストの「Exit Music (For A Film)」はRadioheadの作。いわゆるニュー・スタンダードである。メルドーの先取性は素晴らしい。やはり、個性を確認するにはスタンダードやなあ。

弾きまくるメルドー。バッキングに回ったベースとドラムも素晴らしい出来。ジャズ・ピアノのダイナミズムをも同時に体験出来る。メルドー初期の傑作ライブ盤である。ヴィレッジ・ヴァンガードらしいデッドな音もグッド。でも、ジャケット・イマイチで、ちょっと損をしている。でも、内容は素晴らしい。メルドーのピアノを聴き込みたい時のヘビロテ盤。

Brad Mehldau『Art Of The Trio, Vol. 4: Back At The Vanguard』を謹んで、ピアノ・トリオの代表的名盤にノミネートしたい。

 
 

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2012年10月 2日 (火曜日)

ブラッド・メルドーの攻略法・3

このアルバムは、ブラッド・メルドーの代表作の一枚だと思う。1998年5月27・28日ニューヨーク・ライトトラック・スタジオにて録音。タイトルは『The Art Of The Trio, Vol. 3』(写真左)。

このアルバム全体を覆う雰囲気は「マイナーな哀愁」。ブラッド・メルドーのピアノの個性は、それまでのジャズ・ピアノのスタイリスト達の個性のショーケース的なところ。しかし、このアルバムは、その「ショーケース的なところ」を広く「マイナーな哀愁」でラッピングしている。

このアルバムを聴いて、全面に押し出されている雰囲気は「マイナーな哀愁」。徹頭徹尾、冒頭の「Song-Song」から、ラストの「Sehnsucht」まで、どっぷりと「マイナーな哀愁」。マイナーに暮れなずむ「夕暮れ時のダークな雰囲気」。哀愁感を増幅させるエコー・ペダル。哀愁感を際立たせるマイナーコードの羅列。

このアルバムを覆う「マイナーな哀愁」は、決して、ファンキーなマイナーさでは無い。アフリカン・アメリカンのネイティブな響き、ファンクネス漂うマイナー調とは全く異なる。クリスタルで色づけの無い、ヨーロピアンなマイナー調。クラシックを感じさせる、ジプシーなどの大道芸的な「哀愁感だけが漂う」マイナー調。
 

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ブラッド・メルドーは、1970年8月23日フロリダ州マイアミで生まれる、とある。それでも、彼のピアノの音は「欧州」そのもの。決して、アメリカン・ジャズの代表的雰囲気である、アフリカン・アメリカンな響きは実に希薄。そういう雰囲気は、以前のジャズ、そうキース・ジャレットの響きに似ている。

しかし、キースは時に、ゴスペルチックでアーシーなアフリカン・アメリカンな旋律に音を染める。しかし、メルドーには、アフリカン・アメリカンな旋律に音を染めることは決して無い。といって、耽美的でリリカルが全面に押し出た「欧州的」な旋律とはちょっと異なる響き。つまりは、ブラッド・メルドーのピアノって、決して「隅に置けない」ということ。

聴けば聴くほど、このアルバムを覆う「マイナーな哀愁」が、単純な「哀愁感」では無いことが判ってくる。聴く度に角度を変えるように、ニュアンスを変える、ブラッド・メルドーの「マイナーな哀愁」。聴き応え十分。

ブラッド・メルドーの「トリオの芸術」。アルバム全体で醸し出すアーティスティックな雰囲気は、メルドー独特な個性。「ショーケース的なところ」を広く覆い尽くしながら、全面に押し出された「マイナーな哀愁」。ブラッド・メルドーのピアノの個性の最初の到達点である。見事なピアノ・トリオなアルバムである。

 
 

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2012年10月 1日 (月曜日)

ブラッド・メルドーの攻略法・2

そのジャズ・ピアニストの個性を感じるには、当然、ジャズは即興なんだから、ライブが良い。加えて、他のピアニストと比較するには、スタンダードを題材とした演奏が良い。

Brad Mehldau『The Art of the Trio, Vol. 2 - Live At the Village Vanguard』(写真左)。ブラッド・メルドーの個性を感じるにピッタリのアルバムである。
 
このライブ盤は、1997年7月と8月の録音。ニューヨークは、ライブハウスの老舗、ビレッジ・バンガードでのライブ録音になる。ちなみにパーソネルは、 Brad Mehldau (p), Larry Grendier (b), Jorge Rossy (ds)。鉄壁のトリオである。

収録された曲は、メルドーの自作曲は一曲も無い。コール・ポーター、セロニアス・モンクといったジャズ・スタンダード名曲がズラリと並ぶ。この多くのジャズ・ピアニストが挑戦してきたジャズ・スタンダードの名曲をメルドーがどう弾きこなすか、という一点にこのアルバムの興味は集約される。

ブラッド・メルドーは非常に面白い個性をしている。ジャズの歴史の中で、現在までの優秀な「スタイリスト」と呼ばれる、自らの個性を確立したジャズ・ピアニストの個性を集約した様な「個性」をしている。

ある部分はビ・バップであり、ある部分はモードであり、ある部分はフリー。そして、ある部分はセロニアス・モンクであり、ある部分はビル・エバンスであり、ある部分はキース・ジャレットであり、ある部分はチック・コリアだったりする。マッコイ・タイナーの「シーツ・オブ・サウンド」的な奏法も披露するし、レニー・トリスターノの様な「クール奏法」もちらりと顔を出す。
 

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つまり、ブラッド・メルドーのピアノの個性は、それまでのジャズ・ピアノのスタイリスト達の個性のショーケース的なところ。
 
しかし、ブラッド・メルドーの非凡なところは、その「それまでのジャズ・ピアノのスタイリスト達の個性」が単なる物真似になっていないところ。そして、個性のごった煮的雰囲気なんだが、演奏のトーンがバラバラにならずに「一貫性」を保っている。

ブラッド・メルドーのピアノは、「それまでのジャズ・ピアノのスタイリスト達の個性」を自らのものにして、自らの個性を反映し、一貫性を保った、独特の弾き回しになっているのだ。これが素晴らしい。
 
だからこそ、ブラッド・メルドーは、他の現代のジャズ・ピアニストから注目され、目標にされる。所謂「ミュージシャンズ・ミュージシャン」である所以である。

ピアノ・トリオとしての展開は、ピアノ、ドラム、ベースとそれぞれが独立性を保った自由度の高いインプロビゼーション中心の展開。アプローチの基本は、キース・ジャレットのスタンダーズや、スコット・ラファロとのビル・エバンス・トリオと同じ、というか、スタンダーズやビル・エバンス3に比べて、インプロビゼーションの自由度の高い展開が「クール」。さすが、現代を代表するピアノ・トリオの一つである。

ブラッド・メルドーのピアノの個性を確認するに最適な一枚だと思います。ビレッジ・バンガードのライブの雰囲気も良く、聴いていて、なかなかに心地良さを感じることが出来ます。良いライブ盤です。

 
 

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2011年10月10日 (月曜日)

ブラッド・メルドーの攻略法・1

ジャズ・ピアノについては、既に40年以上、聴き続けている。初めて、聴いたジャズ・ピアニストはビル・エバンス。クラシック・ピアノの延長線上で、ジャズ・ピアノを教えて貰っていた時の「教材」のレコードであった。

それ以来、40年以上、ジャズ・ピアノを聴いているが、僕のジャズ・ピアノ鑑賞の「幹の部分」、つまりはジャズ・ピアノの基準の部分を占めるアーティストは、歴史的に順を追って挙げると、オスカー・ピーターソン、ビル・エバンス、チック・コリア、ミシェル・ペトルチアーニ、そして、ブラッド・メルドーである。

この5人のピアニストが僕の基準である、この基準の周りに、時代時代のトレンド、スタイルを彩る、お気に入りのジャズ・ピアニストが多々いる。しかし、「松和のマスタ−、ジャズ・ピアノとは」と問われれば、僕は、この基準となる5人のジャズ・ピアニストを挙げる。

21世紀を迎えた、僕の今のジャズ・ピアノの基準は、チック・コリアとブラッド・メルドー。キーボーティストという総合的な面を含めて、チック・コリアは未だに重要だと思うし、アコ・ピアノ専門の伝統的なジャズ・ピアノという面では、ブラッド・メルドーは絶対に無視できない。というか、伝統的なジャズ・ピアノという点では、ブラッド・メルドーは現時点での「基準」をなす、ジャズ・ピアニストだろう。

といって、いきなりブラッド・メルドーに飛びついて、その良さに心酔して、ジャズ・ピアノが理解出来た、と思うのは早計である。ブラッド・メルドーのピアノは、歴史的に著名なスタイリストの要素を多角的に取り入れつつ、自らの個性を添付しているスタイルなので、ブラッド・メルドーを理解するには、ジャズ・ピアノの歴史を理解する必要がある。
 
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そういう意味で、オスカー・ピーターソン、ビル・エバンス、チック・コリア、ミシェル・ペトルチアーニの理解は絶対に外せない。この「幹の部分」のジャズ・ピアノを理解することで、ブラッド・メルドーの本質が理解出来るという寸法。ブラッド・メルドーだけを聴き込んだだけで、ブラッド・メルドーの本質は理解しにくい。どころか、表面だけ聴くと、様々なジャズ・ピアノのスタイルとパクリ、というとんでもない勘違いをしてしまうことも「ままある」ので、ご注意願いたい(笑)。

そんなブラッド・メルドーの本質が本当に良く判るアルバムが、Brad Mehldau『The Art of the Trio, Vol. 1』(写真左)。メルドーのファースト・アルバムでは無いが、「The Art of the Trio」シリーズの第一弾。ジャズ・ピアノについて、メルドーがどう考え、どう表現し、どう個性を表出するのか。このアルバムこそが「メルドーの考えるジャズ・ピアノ」である。

ピアノのボイシング、ユニゾン、ハーモニーなどの「響き」の個性、そして、トリオ演奏としての「アレンジメント」の個性、そして、スタンダード曲の「解釈」の個性。この「The Art of the Trio」シリーズの第一弾には、メルドーのジャズ・ピアノに対する「基本的考え方」がギッシリと詰まっている。

優れた極みにある芸術は判り易い。このメルドーのジャズ・ピアノ・トリオはとても判り易い。だからと言って、いきなりブラッド・メルドーに飛びついて、その良さに心酔して、ジャズ・ピアノが理解出来た、と思うのは早計である。しっかりとジャズ・ピアノの歴史を押さえてから、メルドーにチャレンジして頂きたい。そうすれば、それはそれは、また違った素晴らしい音世界が広がること請け合いです。

「急がば回れ」という諺があります。ブラッド・メルドーを理解する為のキーワードだと、僕は思います(笑)。

 
 

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Fight_3

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    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、 ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で、不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
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