2020年1月28日 (火曜日)

この日本人ベーシスト、良い。

最近、日本人ジャズの好盤が結構出ている。そんな好盤のリーダーの名前を見渡していて「あれ、この人の名前、知らんなあ」ということが、ままある。この人もそんな一人。須川 崇志(すがわ たかし)。日本人ベーシストである。1982年2月生まれ、群馬県伊勢崎市出身。バークリー音楽大学卒。今年で38歳。ジャズマンとして、ベテランの域に入りつつある年齢である。

しかし、僕はこのベーシストを知らなかった。申し訳ない。バークリー卒業後、2006年夏に自己のトリオを結成するほか、多国籍即興バンド“Bim Clatox”の一員などで豪・仏・中米に来訪。2007年に拠点をニューヨークへ。スイスのモントルージャズフェスティバルや多くのミュージシャンとセッションを重ねたのち、2008年9月に帰国。と資料にあるが、印象に全く無い。

Takashi Sugawa Banksia Trio『Time Remembered』(写真左)。ちなみにパーソネルは、須川 崇志 (b), 林 正樹 (p), 石若 駿 (ds)。そんなベーシスト須川が、今年、リーダー盤をリリースした。今年1月のリリース。リリースしたてホヤホヤである。内容的には、実にオーソドックスな「メインストリーム・ジャズ」。いわゆる現代のネオ・ハードバップである。
 
 
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演奏全体の印象として「切れ味が良い」「透明感のある響き」「耽美的かつ適度な躍動感」。日本人ピアノ・トリオとして、確かな個性を持ったパフォーマンスである。日本人ジャズマンの演奏なので、ファンクネスはほぼ皆無。乾いた硬質のオフビートが、独特の「ジャズ感」を増幅させている。典型的な「日本人ジャズ」の良いところが、このトリオ演奏に詰まっている、と感じる。

そんな中、須川のベースの音が実に良い。ソリッドで躍動感があり、硬質で弾力のあるブンブン唸るベース。雰囲気的には、レイ・ブラウンやエディ・ゴメスの様な、バッキングにも長け、ソロを取ればフロント楽器顔負けのソロを取る。ベース音は旋律が明確に浮かび上がる、ウォーキング・ベースは躍動感よろしくフロント楽器をグイグイと鼓舞する。とってもイメージの良いベースである。

ベーシストがリーダーの盤。ジャズ演奏の中での理想的なベースの役割、ベースの音色、そしてそのテクニックを、グループ・サウンズを通じて演出されている。ジャズ演奏におけるベースの役割の明確化と理想的なベースの演奏モデルの提示。本来のベーシストがリーダーを張る、リーダー作のあるべき姿の1つであろう。加えて、ベーシストが弾くベースの音がとっても魅力的。ベースって格好良いと思わせてくれる好盤である。
 
 
 
東日本大震災から8年10ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
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2020年1月16日 (木曜日)

ロン・カーターが好調である。

1970年代、フュージョン・ジャズの頃には、アコースティック・ベース(アコベ)にアタッチメントを付けて、アンプで増幅した、かつ、ピッチが合っていない「ブヨンブヨン」と間延びした音を響かせて、結構、顰蹙を買っていた。何時の頃だろう、21世紀に入った頃からだと思うが、やっとピッチが合って、アタッチメントでの増幅を止め、アコベ本来の音が戻って来た。

ロン・カーターが好調である。ロンはもともとテクニック優秀、フレーズのイマージネーション豊かなベーシストなので、ピッチが合って、アコベ本来の響きを取り戻したら「無敵」である。1960年代、マイルスの黄金のクインテットに参加していたロンが戻って来た。年齢を重ねた分、アコベの音に深みが増し、アドリブ・フレーズが小粋になり、21世紀に入ってからのロンは好調である。

Ron Carter『Foursight - Stockholm, Vol.1』(写真左)。ちなみにパーソネルは、Ron Carter (b), Renee Rosnes (p), Jimmy Greene (ts), Payton Crossley (ds)。テナー・サックスがフロント・ワンホーンのカルテット構成。2018年11月17日スウェーデンで繰り広げたライブを収録した最新作。
 
 
Foursight  
 
 
ベーシストがリーダーのアルバムの場合、共演者を含めたグループサウンドの内容に耳がいく。まず、この盤では、フロントのジミー・グリーンが良い音。1975年生まれのグリーン、この盤では43歳。油の乗った中堅のテナー・マン。硬軟自在、緩急自在の伸びやかなテナーが良い感じ。そして、リニー・ロスネスが流石のプレイを聴かせてくれる。というか、この盤でのロスネス、絶好調です。

ペイトン・クロスリーは僕の知らないドラマー。でも、この盤のプレイを聴くと、思わず「良い感じのドラマーやなあ」と感心する。堅実で切れ味の良いドラミングは、バンド全体を優しく鼓舞する。そして、ロンのベースが良い。ベースの音もやや大きめで留めて、他の楽器とのバランスが取れていて好感が持てる。ピッチも合っているし、しなやかでソリッドな弾力のあるベースがバンド全体をガッチリと支えている。

現代のモード・ジャズとして、とても良い内容のライブ盤だと思います。モーダルなアドリブ展開も、しっかりと新しい響きと工夫を宿していて、聴いていて飽きが来ない。ロンのアドリブ・ラインも決してマンネリに陥らない、イマージネーション豊かなラインをバッチリ決めていて良い感じ。良い雰囲気のライブ盤。確かに、ロン・カーターは好調である。
 
 
 
東日本大震災から8年10ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
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2020年1月 5日 (日曜日)

新しい響きが詰まったエレジャズ

Charnett Moffett(チャーネット・モフェット)の名を知ったのは、1984年リリースの『Manhattan Jazz Quintet』だった。モフェットは1967年生まれ。当時、弱冠17歳。あまりに若すぎるデビューだった。当然、我が国の硬派なジャズ者の方々からは「若すぎる」という理由で「プレイが青い」とか「成熟さに欠ける(当たり前)」とか、けちょんけちょんに低評価された。
 
でも、僕の耳にはそんなに酷く聴こえなかったんですがねえ。基本はシッカリしているし、テクニックも優秀。ソロのフレーズは若干平易になるが、それは年齢を重ね、経験を積めばクリアされるもの。そんなに酷評されるプレイでは無かったと思うんですが。そんなモフェットも今年で53歳。中堅のベーシストである。3年に一枚程度のペースでリーダー作をリリースしている。ベーシストとしてはまずまずの数で、人気ベーシストの一人と数えて良いだろう。
 
加えて、ベースという楽器はリズム・セクションの一角を担う、リズム楽器のひとつ故、派手なソロや弾き回しが出来ない。特にベーシストのリーダー作は、そのコンセプトを何処に置くか、プロデュースに苦心するのだが、モフェットは「自らの演奏したいスタイルのジャズ」をリーダーとして表現する、というコンセプトで成功している。そのコンセプトの中で、超絶技巧なベースも披露してくれているのだから堪らない。
 
 
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Charnett Moffett 『Bright New Day』(写真左)。2019年8月のリリース。「The Bright New Day Band」名義のアルバム。ちなみにパーソネルは、Charnett Moffett (el-b), Jana Herzen (el-g), Brian Jackson (p, syn), Scott Tixier (ac/el-vln), Mark Whitfield, Jr (ds)。エレギとヴァイオリンがフロントの変則クインテット構成。このエレギとヴァイオリンの存在が、このアルバムの個性を決定付けている。
 
モフェットの「完全なエレクトリックのアルバムを作ったらどうだろう?」という動機で作成されたリーダー作。これまではアコベが「ほぼ」メインだったモフェットがこのアルバムでは、全編フレットレスのエレベで、曲によってはヴォーカルを披露するという冒険的内容。これが大成功。これだけ音の表情豊かなエレベを聴くことはなかなか無い。

様々なニュアンス豊かなエレベに乗って、フロントのエレギとヴァイオリンが、これまた、印象的なアドリブ・フレーズを展開する。コンテンポラリーでネイチャーな響きが豊かなエレジャズ。パット・メセニー・グループ(PMG)の音世界に似てはいるが、PMGより、音が暖かくエッジが丸い。かつコンテンポラリー度合いが高く、AORな雰囲気も漂う。意外と新しい響きが詰まったコンテンポラリーな純ジャズで、結構、癖になる。エレジャズ好きのジャズ者にはマスト・アイテム。
 
 
 
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2019年12月27日 (金曜日)

ユニークなピアノレス・トリオ

シリアスに聴き込む様なメインストリーム・ジャズについては、毎年、コンスタントにリリースされし続けていて、喜ばしい限りである。今年も様々なフォーマットで、様々なメンバー構成で「聴き込むメインストリーム・ジャズ」な盤がリリースされた。そして、年の暮れである。この年の暮れに良い盤に巡り会った。

Zakir Hussain & Chris Potter Dave Holland『Good Hope』(写真左)。2018年9月21ー22日、NYのSear Sound, NYCでの録音。ちなみにパーソネルは、Dave Holland (b), Zakir Hussain(tabla), Chris Potter (sax)。当初は地味なジャケットなので触手が伸びなかったのだが、レジェンド級のベーシスト、デイヴ・ホランドのリーダー作と言うことで、気を取り直してゲットした。

クリス・ポッターがサックス1本でフロントに立つトリオ構成。見渡したらピアノが無い。そして、ドラムも無い。ドラムの代わりに「タブラ」が入っている。「タブラ」とは、北インドの太鼓の一種。指を駆使し複雑で多彩な表現が可能な打楽器で、叩くの当然、ピューンと引っ張った様な音も出せるのがユニーク。この「タブラ」をドラムの代わりに採用している。
 
  
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この「タブラ」の採用が大正解なのだ。ベーシストがリーダーの盤にはドラムはちょっと邪魔。ベーシストのソロ・パートのバックでドンスカやられたら、大人しくシンバルでリズムを刻まれても、ベース・ソロの微妙なニュアンスがかき消されてしまう。コンガやボンゴでも、音がまずまず大きい打楽器なので同様の傾向になる。しかし「タブラ」は違う。音の芯はあるが音量は大きくない、というか調整が可能。

この「タブラ」のお陰で、ホランドのベース・ソロがしっかりと聴くことが出来る。しかも、タブラのエキゾティックな音が、このメインストリームなジャズにアフリカン・ネイティヴな独特の雰囲気を与えていて、今までに聴いた事の無いユニークなアドリブ展開に仕上がっている。ポッターのサックスも申し分無い。ポッターのバックでの「タブラ」は躍動感溢れ、フロントを鼓舞する勇猛な打楽器に変身している。

「タブラ」って、太鼓の張力を変えることで音程を上下させることができるので、そのソロは旋律楽器のソロに近い表現も出来るので、トリオ演奏全体の音の変化のバリエーションが豊か。基本的には静的でクールで温和なトリオ演奏。そこに「タブラ」がクールでユニークなビートを供給。ここに今までに無い、ユニークなピアノレス・トリオの演奏がある。好盤です。
 
 
 
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2019年12月16日 (月曜日)

Jing Chiというフュージョン楽団

1970年代後半から1980年代前半にかけて、猛威を振るったフュージョン・ジャズのブーム。それでも、1980年代半ばの「純ジャズ復古」に併せて、フュージョン・ブームは沈静化に向かい、口の悪いジャズ者の方々からは「フュージョン・ブームは終わった」「フュージョン・ジャズは間違いだった、一時の気の迷いだった」などと揶揄され、ジャズ雑誌などからは見向きされなくなった。

しかし、21世紀に入っても、フュージョン・ジャズは生きている。今の耳で聴く、1970年代後半のフュージョン・ジャズも、今のフュージョン・ジャズも内容的にはなかなかのもの。フュージョン・ジャズにはフュージョン・ジャズのトレンドと展開というものがあって、やはり、一世を風靡しただけある、ジャズのひとつのスタイルになった、と言って良いだろう。

Vinnie Colaiuta, Robben Ford, Jimmy Haslip『Jing Chi』(写真左)。2002年のリリース。「Jing Chi」はバンド名でもある。「Vital Energy」の中国語読みだそうだ。元Yellowjacketsのジミー・ハスリップが提唱し、ギターのロベン・フォード、ドラムのヴィニー・カリウタが加わり結成したトリオ編成のフュージョン・バンドである。
  
 
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このバンドの音は「フュージョン」。「クロスオーバー」では無い。基本はジャズとロックの融合なんだが、「クロスオーバー」は、ジャズ:ロックの割合が「7:3」か「6:4」でジャズの割合が高い。「フュージョン」は「5:5」か「4;6」でロックの割合が少し高くなる。言い換えると「クロスオーバー」の方がやや難解、「フュージョン」の方がポップで判り易い、と僕は解釈している。

この「Jing Chi」というバンドは、もともと、ギターのロベン・フォードがハード・ロック寄りのギンギンのエレギを弾きまくるので、このエレギの音に引き摺られて、ハスリップのエレベは重低音なウォーキング・ベースを轟かせ、カリウタのドラムはロック調のポリリズムで叩きまくる。エレギはハード・ロック基調なんだが、ベースとドラムはフュージョン・ジャズ時代のアプローチを基調としている。

そして、フュージョン・ジャズの「高テクニック」という面は、この「Jing Chi」というバンドについては申し分無い。3者の個性とテクニックがぶつかり合って、しっかりと「化学反応」を起こしている。ロック基調のフュージョン・ジャズとして、心ゆくまで楽しめる。実は僕がこの「Jing Chi」を知ったのは、つい数年前。しかし、それ以来、僕のお気に入りのフュージョン・バンドのひとつとして愛聴している。
 
 
 
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2019年11月27日 (水曜日)

小粋なジャケット、小粋な演奏

ジャズにおいて、粋なジャケットに「駄盤」は無い。特に、米国西海岸ジャズについてはその傾向が強い。というか、米国西海岸ジャズのジャズ盤って、ジャケット・デザインが優れているものが多い。米国西海岸ジャズは「聴かせるジャズ」という志向が強いが、ジャケットについても「見せるジャケット」を意識しているのだろう。

とにかく、東海岸の「プレスティッジ・レーベル」の様に、ジャズのアルバムのジャケットがどうしてこうなるのか、と首を傾げるジャケット・デザインが多くあって、どうにもジャケットって、ただLPを収納する厚紙のケースとしか思っていなかったフシがある。それに対して、西海岸ジャズのジャケットは正反対。見ていても安心出来るものが多い。

Red Mitchell『Happy Minors』(写真左)。1955年2月1日、LAでの録音。ちなみにパーソネルは、Conte Candoli (tp), Zoot Sims (ts), Bob Brookmeyer (tb), Claude Williamson (p), Red Mitchell (b), Stan Levey (ds)。米国西海岸ジャズを担う優秀なジャズメンがズラリと集う、フロント3管のセクステット構成。このパーソネルを見ただけで、この盤の内容が想像できるくらいだ。
 
 
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3管フロントである。西海岸ジャズである。アレンジが行き届いている。3管フロントのユニゾン&ハーモニーが絶妙である。聴いていて、思わず惹き込まれる。それでいて、バックのリズム&ビートは軽妙で爽やか。決して、3管フロントの味のあるニュアンスを損なうことは無い。冒頭のタイトル曲を聴くだけで「ああこれは、米国西海岸ジャズのハードバップやなあ」と感じるのだ。

そして、ソリッドで骨太で流麗なベースのフレーズを聴いて「ああこれは、レッド・ミッチェルやなあ」と感じる。米国西海岸ジャズの当時のファースト・コールなベーシストは、レッド・ミッチェルとオスカー・ペティフォード。ペティフォードは堅実で野太いベース。ソリッドで流麗なベースはミッチェル。バップなピアノのクロード・ウィリアムソンにはミッチェルが似合う。

ズートのドライブ感溢れる堅実なテナーも良い。ブルックマイヤーのトロンボーンも低音中心に良く効いている。アルバムの収録時間は30分程度と短いが、そんなこと全く気にならない、米国西海岸ジャズの爽快なハードバップ演奏がここにある。やっぱりアレンジが良いんだろうな。演奏の部分部分が耳に残って、暫くしてまた聴きたくなる。そんな長いスパンでの「ヘビロテ盤」である。
 
 
 

東日本大震災から8年8ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
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2019年10月 3日 (木曜日)

西海岸の異色ハードバップ盤

この盤のジャケットを初めて見たとき、なかなかお洒落なジャケットやなあ、と思った。タイポグラフィーもバッチリ決まっていて、モデルの女性とのバランスも良い。しかし、モデルが女性なので、これは米国西海岸ジャズのアルバムだと当たりを付ける。しかも、である。このモデルの女性って女医さんのコスプレをしているんですよね? ジャズのアルバムで、女医さんとはこれ如何に?(笑)。
 
しかし中身は真っ当なハードバップ。しかも、米国西海岸ジャズらしからぬ、実に硬派で質実剛健な、アドリブ重視のハードバップ。どちらかと言えば、米国東海岸ジャズのハードバップに雰囲気が近い。米国西海岸ジャズの中では異色のハードバップ盤である。力強く熱いジャズ。しかし、そこはかとなく、しっかりとしたアレンジが施されている様で、東海岸ジャズに比べると、より洗練された響きが、やはり西海岸ジャズらしい。
 
Curtis Counce Group『You Get More Bounce With Curtis Counce!』(写真左)。1956年10月には2回、1957年には3回に分けられて録音されている。ちなみにパーソネルは、Curtis Counce (b), Jack Sheldon (tp), Harold Land (ts), Carl Perkins (p), Frank Butler (ds)。ベーシストのカーティス・カウンスがリーダーの、テナー&トランペットのフロント2管のオーソドックスなクインテット編成。
 
 
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カウンスのテクニック豊かなベースが演奏の要所要所で披露されており、ジャズ演奏の中での理想的なベースの役割、ベースの音色、そしてそのテクニックを、グループ・サウンズを通じて演出されている。ジャズ演奏におけるベースの役割の明確化と理想的なベースの演奏モデルの提示。本来のベーシストがリーダーを張る、リーダー作のあるべき姿の1つであろう。
 
サイドマンも溌剌と演奏していて好感が持てる。特にテナー・サックスのハロルド・ランドが、硬派でハードなテナーを吹き上げていて立派だ。加えて、西海岸ジャズのトランペットの雄、ジャック・シェルドンのトラペットがいい音を出している。溌剌としていて、積極的で創造的。この2管フロントのパフォーマンスは、東海岸ジャズ顔負けである。
 
カール・パーキンスのピアノもなかなか小粋なバッキングをしていて、そこにフランク・バトラーの職人芸的なドラミングが、しっかりとリズム&ビートを供給する。優れたアレンジと洒落たアンサンブル、そして、クールな演奏が個性の米国西海岸ジャズ。そんな評価を覆す、このカウンスのリーダー盤。西海岸ジャズにも、こんなに熱く溌剌としたハードバップ盤がある。胸の空くような演奏の数々。好盤である。
 
 
 
東日本大震災から8年6ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
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2019年8月26日 (月曜日)

「今時のジャズ」の良いところ

このところ、ビンテージな純ジャズばかりを漁っていた。ビンテージな純ジャズ盤の音源探索は、どこか考古学の遺跡発掘の趣きがあって、やり始めたら、かなり面白い。ネットを漁って、お目当ての音源を探し当てれば嬉しいし、どう探しても見つからない場合は、なんとなく腹立たしい。どちらにしろ、楽しいのには変わりが無い。ビンテージな純ジャズ万歳である。
 
しかし、古い音源ばかり聴いていると耳に偏りが出てきそうで、必ず、新盤も聴くように心がけている。歳を取って「今時のジャズはなあ」なんて、したり顔で揶揄し出したらお終いだ、と思っているので、しっかりと「今時の新盤」にも耳を傾ける様にしている。意外と新盤のリスニングも面白くて、ジャズの深化とジャズの継続性が感じられて、まだまだジャズも捨てたもんじゃ無い、と思うのだ。

Joe Martin『Étoilée』(写真左)。2018年2月、ニューヨークのシアー・サウンドでの録音。ちなみにパーソネルは、Joe Martin (b), Mark Turner (ts, ss), Kevin Hays (p, Rhodes), Nasheet Waits (ds)。マーク・ターナーのサックスがフロント1管の「ワンホーン・カルテット」編成である。日本ではあまりメジャーな存在では無いが、この20年余り、所謂「ファースト・コール」なベーシストである、ジョー・マーティンのリーダー作になる。
 
 
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この盤を聴けば、所謂「今時のジャズ」の良いところを実体験することが出来る。クールでスピリチュアルで思索的でハイテクニックな「コンテンポラリーな純ジャズ」が展開されている。今時のジャズマンは家庭的なのか、作品名はマーティンの愛娘の名前、2曲目の題名は妻の名前と2人の息子の名前を織り交ぜるなど、家族への思いを込めた8つのオリジナル曲で構成されている。思わず「へ〜」である。
 
冒頭「A World Beyond」は、ターナーのベースが、フロントのサックスのバックで、踊るが如く漂うが如く響き渡る「A World Beyond」。綿密な4人の連携が実にモダンでセンスが良い。クールで拡がりのある演奏なんだが、しっかりと音の芯は通っていて、その響きはスピリチュアル。これは確かに「今時のジャズ」の音世界である。次の「Malida」は冒頭の知的なベース・ソロに思わず耳をそばだてる。
 
冒頭の2曲だけで、ターナーのベースは只者では無いことが良く判る。タイトル曲「Étoile」はターナーのソプラノが叙情的、ヘインズのピアノはどこかエキゾチックば響き。大向こう張るキャッチャーな曲は無いが、どの曲も密度が濃く、適度な浮遊感が心地良く、クールでスピリチュアルな雰囲気に満ちている。飽きの来ないアレンジと音作りで、地味なジャケットが玉に瑕だが、なかなかの好盤と思う。
 
 
 
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2019年8月14日 (水曜日)

実にECMらしいエレ・ジャズ

久し振りのECMレーベル。カタログ順の聴き直しも、はや66枚目。最近はCDの外国盤も入手し易くなったし、有料ダウンロード・サイトのジャズ盤のストックも充実度を増している。特に、ECMレーベルのカタログを Apple Musicに開放してくれたのは有り難かった。ECMレーベルの総帥マンフレート・アイヒャーに敬意を表したい。

Eberhard Weber『Yellow Fields』(写真左)。ECM1066番。1975年9月の録音。 ちなみにパーソネルは、Eberhard Weber (b), Charlie Mariano (ss, shehnai, nagaswaram), Rainer Brüninghaus (p, syn), Jon Christensen (ds)。いかにもECMレーベルらしいラインナップである。ドイツ出身が2人、米国出身が1人、ノルウェー出身が1人という多国籍構成。
 
リーダーのエバーハルト・ウェーバーはベーシスト。彼のリーダー作はどれもが当時の「ニュー・ジャズ」。いかにも欧州らしい、ゆったりとした音の広がりと堅実かつ印象的なリズム&ビートをベースに、ECMレーベルらしいエレクトリック・ジャズを展開してくれる。米国のエレクトリック・ジャズの様にファンクに傾倒することも無く、激情に走ることも無い。
 
  
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淡々と穏やかで印象的なビートと透明度の高い音色で、様々な印象の音世界を創り出していく。全曲エバーハルト・ウェーバーの作曲なのも特徴。スタンダード曲などは絶対にやらない。さすがドイツ出身のジャズマンらしく、全体のサウンドは破綻が無く、まとまりがとても良い。非常にきっちりとしている。大阪弁で言うと「シュッとしている」(笑)。
 
ホーンの伸びのある音、素敵やなあ、と思って、誰かしらと名前を確かめてみたら、なんと「チャーリー・マリアーノ」。穐吉敏子さんの元夫君でもあったアルト・サックス奏者。この盤では、ソプラノ・サックスとインドのシェーナイというリード楽器、そして、ナーダスワラムという南インドの二重葦の管楽器を使用している。これが効果的。欧州らしい典雅で透明度の高いエレ・ジャズに、ワールド・ミュージック的なヒューマンな響きを添えている。
 
ウェーバーのベースも重心が低く、的確なベースラインと躍動的なビートを供給していて、実に聴き応えがある。クリステンセンのドラムは切れ味良く透明度の高いドラミング。そんなリズム隊をバックに、ブリューニングハウスのピアノとシンセが印象的に響く。そこに絡む、マリアーノの印象的なホーンの響き。実にECMレーベルらしい、実に欧州ジャズらしい「ニュー・エレジャズ」である。
 
 
 
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2019年5月17日 (金曜日)

東欧~中東的旋律が更に濃厚

現代のNYのジャズのトレンドの1つに「イスラエル出身のジャズ・ミュージシャンの台頭」がある。イスラエル・ジャズは、老舗本国の米国、欧州について、新たなジャズの聖地になる位の勢いでメジャーな存在になってきている。もはや、イスラエル発のジャズは無視出来ない存在になってきている。
 
イスラエル・ジャズの特徴はと言えば、ネットを紐解くと「イスラエル、ジューイッシュ(ユダヤ)の哀愁を帯びたフレーズやメロディ、または近隣アラブ諸国〜北アフリカ地域の音楽的要素なども取り入れられており、結果生成された今までにないハイブリッドなジャズ・サウンドが特徴」とある。

Omer Avital『Qantar』(写真左)。昨年8月のリリース。ちなみにパーソネルは、Omer Avital (b), Eden Ladin (p, key), Ofri Nehemya (ds), Alexander Levin (ts), Asaf Yuria (ss, ts)。アヴィシャイ・コーエンと並びイスラエル出身2大ベーシストと称されるオメル・アヴィタルの最新作。同郷の盟友たちで結成された新ユニット「オメル・アヴィタル・カンター」のお披露目盤である。
 
 
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2管フロントが映える、冒頭の「One Man’s Light Is Another Man’s Night」の疾走感。旋律の美しさが際立つ5曲目の「Beauty and the Beast」。アヴィタルの必殺ウォーキング・ベースが炸裂する、ラストの「Know What I Mean?!」。バンドメンバー、それぞれの演奏が抜群に上手い。その充実度合いは、聴き始めたら最後まで一気に聴き通してしまう位。
 
中でも、やはり、リーダーのアヴィタルのベースが素晴らしい。伝統を踏まえた、胴鳴りを伴った、鋼がしなるが如く響く弦の重低音。安定したビート。安定したピッチ。見事なジャズ・ベースである。このアヴィタルのベースが東欧~中東的旋律にグルーヴ感を与えている。エキゾチックなグルーヴ感。イスラエル・ジャズの面目躍如。
 
東欧~中東的旋律については更に濃厚になっている。全編、東欧~中東的旋律で埋められている、と言っても過言では無い内容。東欧から中東的旋律が好きなジャズ者にとっては堪らない内容になっている。いわゆる「中近東的エキゾチックな雰囲気」満載な好盤。イスラエル・ジャズ以外、他にありそうでない「東欧~中東的旋律が満載」のコンテンポラリーな純ジャズ。良いアルバムです。
 
 
 
東日本大震災から8年2ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
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