2021年12月25日 (土曜日)

アビー・リンカーンの代表作

改めて、リヴァーサイド・レーベルのカタログを眺めていると、なかなか他のレーベルでは聴けない、リヴァーサイド・レーベルならでは、のアルバムを結構あることが判る。リヴァーサイドの総帥プロデューサー、オリン・キープニュース、結構、良い仕事してます。

Abbey Lincoln『That's Him!』(写真左)。1957年10月28日の録音。ちなみにパーソネルは、Abbey Lincoln (vo), Kenny Dorham (tp), Sonny Rollins (ts), Wynton Kelly (p, (except "Don't Explain"), b, ("Don't Explain")), Paul Chambers (b, (except "Don't Explain"), Max Roach (ds)。当時、新進気鋭の女性ヴォーカリスト、アビー・リンカーンの2枚目のリーダー作。

まず、パーソネルが凄い。当時の「ビッグ・ネーム」なジャズマンばかり。よく集めましたねえ。リーダーのアビー・リンカーンが一番マイナーな存在なのが面白い。ちなみにアビー・リンカーンは1930年生まれ。この盤の録音時は27歳。まだまだ若手の駆け出しである。

3大女性ジャズ・ヴォーカリストと称される「サラ・ヴォーン、エラ・フィッツジェラルド、ビリー・ホリデイ」のネクスト世代。ちょっとこぢんまりした印象は否めない。が、この盤では、堂々とガッツのあるヴォーカルを聴かせてくれる。この盤にも参加しているマックス・ローチのレコーディングに多数参加、ローチの強い政治色の影響を受け、後に結婚している(1970年に離婚)。
 

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アビー・リンカーンのヴォーカルは、力感溢れる、ストレートで豪快な唄いっぷり。唄いっぷりを聴いていると、ビリー・ホリディの影響を強く受けているのが良く判る。強い政治的思想を持った人で、彼女の歌には、そんな信念と情念を感じる。強い説得力を持ったアビー・リンカーンのボーカルは聴き応え満点。そんな彼女の唄いっぷりは、冒頭の有名曲「Strong Man」で、十分に確認出来る。

バックのスーパーなメンバーも当然、凄い音を連発。特に、ロリンズのテナー・サックスは、充実していて、大きい音で、大らかでダンディズム溢れる、力強いフレーズを連発。後に「夫君」となるマックス・ローチも、何時になく変幻自在なドラミングで、その高いテクニックを惜しみなく披露している。

ただ、この盤を聴いていて「偉いなあ」と思うのは、そんなスーパーなバック・メンバーだが、アビーのヴォーカルの邪魔は絶対にしない。逆にアビーを引き立てる役割を積極的に買って出ているようなのだ。ウィントン・ケリーのピアノも、変幻自在、硬軟自在なバッキングをしていて、こんなに歌伴上手なピアニストだったんだ、と改めて感心した次第。

実はこの盤には面白いエピソードがあって、ラストの「Don't Explain」の録音時、ベーシストのポール・チェンバースが泥酔状態に陥り、演奏不能状態になってしまった。誰がベースをやるのか、と思いきや、ピアノのウィントン・ケリーがベースを代理演奏している(よってバックにピアノはいない)。これが、ちょっと単調だが味のあるベースで、意外と「聴きもの」なのが、これまた面白い。
 
 
 
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2021年12月16日 (木曜日)

冬のボサ・ノヴァ・ジャズ・3

今年の暮れは「冬のボサ・ノヴァ・ジャズ」に触手が伸びる。「夏はボサ・ノヴァ・ジャズで爽やかに」というのが定番なのだが、寒い冬、暖かい部屋の中でリラックスして聴く「冬のボサ・ノヴァ・ジャズ」も意外と良い雰囲気。ほんわかウォームなボサ・ノヴァ系のヴォーカルが、冬の寒い雰囲気の中で心地良く響くから面白い。

Tania Maria『Brazil With My Soul』(写真左)。1978年の作品。ちなみにパーソネルは、Tania Maria (vo, p), Alain Hatot (ts, fl), Alfred Housepian (tp, flh), Zezito, J.F. Jenny-Clark (b), Hubert Varron (cello), Aldo Romano (ds), L.C. Fuina (ds, perc), Clovis Lobâo (perc)。

Tania Maria(タニア・マリア)は、ブラジル出身の女性ボーカリスト&ピアニスト。1948年生まれなので、今年で73歳。この『Brazil With My Soul』を録音した時点では30歳。若さ溢れる、バリバリのパフォーマンスが見事。彼女のキャッチフレーズは「パッション溢れるピアノ・タッチと流麗で爽やかなボーカル&スキャット」。
 

Brazil-with-my-soul

 
彼女の音志向は「ブラジル音楽、ジャズ・フュージョン、クラシックを鮮やかに融合した音作り」で一貫している。ボサ・ノヴァやサンバを基調としているが、リズム&ビートはジャジーであり、ボサ・ノヴァ・ジャズの特徴である「爽やかで、ほんわかウォームな、リズミカルではあるが、どこかアンニュイが漂う」ところが意外と希薄。エネルギッシュでダンサブルな面が前面に出ているところが個性。

この盤には、ジャズを基調として、ボサ・ノヴァ、サンバ、というブラジル音楽の要素はふんだんに入っているが、アフロラテン、ポップス、ソウルな音楽の要素もしっかり反映されていて、1978年の作品である様に、この盤の音の雰囲気は、明らかに「ワールド・ミュージック志向のフュージョン・ジャズ」。しかも、タニアの優れたボーカルが入った、フュージョンに珍しい「フュージョン・ボーカル盤」である。

良い雰囲気のフュージョン・ジャズ。チック・コリアやフローラ・プリムのフュージョン盤に通じる、ラテン系の音世界を色濃く反映した「融合(フュージョン)」の音楽は、聴いていて爽快、ユートピア志向に通じる、凛としたロマンティシズムも良い方向に作用している。「ワールド・ミュージック志向のフュージョン・ジャズ」の名盤の1枚。
 
 
 
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2021年12月15日 (水曜日)

冬のボサ・ノヴァ・ジャズ・2

12月に入って、グッと寒くなった。それでも時々、暖かい日があったりで、気温の乱高下が辛い。昨日の様に、冷たい寒い雨の日は、暖かい部屋の中に籠もって、ジャズ盤を聴くことが多くなる。そんな時、シビアで硬派な純ジャズをガンガン聴くのも良いが、ライトでスムースなフュージョンや、ホンワカ柔らかなボサ・ノヴァ・ジャズを聴くのも「乙なもの」である。

Astrud Gilberto『I Haven't Got Anything Better To Do』(写真左)。1969年2月3, 4日の録音。ストリングス入りのジャズ・オーケストラをバックに、ボサ・ノヴァ・ジャズの歌姫、アストラッド・ジルベルトがウォームに唄い上げる佳作。ボサ・ノヴァ・ジャズでありながら、真冬に録音されているからか、ライナーノーツでは、アストラッド・ジルベルトはこのアルバムを「暖炉のアルバム」と呼んでいるそうだ。

1960年代後半、ヴァーヴ・レコードお得意の「イージーリスニング・ジャズ」の一環となる盤。しっかりとアレンジされたジャズ・オーケストラにストリングスが入って、なかなかに洒落て優美なサウンドをバックに、アストラッド・ジルベルトのウィスパー・ヴォイスがバッチリ填まった好盤。
 

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基本はバラード曲中心、時々、ノリの良いギター&パーカッションを交えた楽曲や、ロマンチックなスィートなボサ・ノヴァ・ジャズがアクセント良く挿入されている。バラード曲中心なので、ちょっと不安定な感じのする、アストラッド・ジルベルトの「ウィスパー・ヴォイス」で大丈夫なのか、上手く唄い上げられるのか、と心配になるが、意外と杞憂に終わっている。

バックのストリングス入りのジャズ・オーケストラのアレンジが良好で、アストラッド・ジルベルトの「ウィスパー・ヴォイス」を上手く支えている。不思議と説得力のあるヴォーカルに仕上がっていて、聴いていて、何だかほのぼの、ほんわか、適度にリラックス出来る。ボサ・ノヴァ系のボーカルの不思議である。

夏のボサ・ノヴァ系のボーカルは「爽やかで軽快」。夏はボサ・ノヴァが良く似合うというが、ボサ・ノヴァは意外と冬にも似合うところがあって、冬のボサ・ノヴァ系のボーカルは「ウォームで軽快」。ボサ・ノヴァのボーカルって、ほのぼのとした「暖かみ」を感じる。この盤のライナーノーツでジルベルトが形容した「暖炉のアルバム」って、この盤を聴けば、何となくその雰囲気が良く判る。
 
 
 
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2021年12月 7日 (火曜日)

ノラ・ジョーンズ、初のライブ盤

以前より、ノラ・ジョーンズ(Norah Jones)のボーカルが気に入っている。デビュー当時からずっとアルバムを追いかけているが、声そのものも良いが、ノラの唄う音世界が良い。

最初はコンテンポラリー・ジャズっぽい音世界だったが、少しずつ幅を拡げて、米国ルーツ・ミュージックをベースとしたものになり、加えて、米国ルーツ・ロックの要素も交えて、現代のフュージョン・ジャズっぽい、1970年代であれば、アダルト・オリエンテッド・ロック(AOR)ぽい音世界にもなっていて、これはこれで「クールじゃないか」という感じで、愛でている。

Norah Jones『'Til We Meet Again』(写真左)。今年4月、ブルーノート・レーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、
基本セットとして、Norah Jones (vo, key, g), Pete Remm (org), Christopher Thomas, Jesse Murphy (b), Brian Blade (ds), Jesse Harris (g),Jorge Continentino (fl), Marcelo Costa (perc) という感じ 。

このライヴ盤の選曲については、ノラ・ジョーンズのキャリア初となるライヴ・アルバムである。2017~19年に行ったライヴから、ノラ自身の手で「お気に入りのテイク」が選ばれている。選曲を見れば、オールタイム・ベスト的なラインナップになっている。これが実に良い。ベスト・アルバムというよりは、充実のライブ盤という趣。
 

Til-we-meet-again

 
2002年のデビュー作『Come Away With Me』以来、ライヴ盤が無かったというのは意外だったが、素晴らしい内容のライヴ盤に気分は「ウハウハ」である(笑)。冒頭、ハンク・ウィリアムス作の名曲「Cold, Cold, Heart」のカヴァーから始まり、基本的に音楽仲間との共作も含むノラ自身のオリジナル曲で占められている。

ラストに(日本盤には、大阪城ホールで録音された「サンライズ」が追加されているが)、もう一曲カヴァー曲「Black Hole Sun」が入っている。2017年に亡くなったクリス・コーネルへの追悼として、コーネルがサウンドガーデンとして最後にライヴを行なった会場、米ミシガン州デトロイトのフォックス・シアターで録音された音源。これが実に良い。いやいや、ノラってカヴァーが上手い。原曲の良さを更に引き出して、しみじみと聴かせてくれる。

バンド・サウンドとしては、まず、ノラのキーボードが上手い。改めて「こんなに上手かったんだ」と感心した。そして、リズム&ビートをグッと占めているのが、僕の最近のお気に入りのドラマー、ブライアン・ブレイド。曲によって、ジャジーに、ブルージーに、そして、ファンキーに、変幻自在のリズム&ビートを供給して、ノラのボーカルを引き立てている。

このライヴ盤のタイトルが『'Til We Meet Again』。訳せば「また会える日まで」。コロナ禍の現在において、実に心に響くタイトルだ。ライヴを容易に開催することができない時代に、ノラからの臨場感溢れる、優れた内容のライヴ盤である。
 
 
 
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2021年10月27日 (水曜日)

ステイシー・ケントのデュオ新盤

最近、ジャズ・ボーカルの新盤がなかなか内容があって好調である。男女ともに充実した内容の新盤が相次いでリリースされていて、なかなかに楽しい今日この頃である。特に、内容的には、コンテンポラリーな純ジャズ的雰囲気で、旧来のボーカル盤には無い、現代のアレンジ、現代の唄いっぷりで、新鮮で小粋な出来になっている。

Stacey Kent『Songs From Other Places』(写真左)。2021年9月のリリース。ちなみにパーソネルは、Stacey Kent (vo), Art Hirahara (p)。1997年のレコード・デビュー以来、日本でも高い人気を誇る女性ヴォーカリスト、ステイシー・ケントの新盤になる。

ステイシー・ケント。米ニュージャージー州出身、英ロンドンを拠点に活躍しながら、2007年ブルーノート・レコードと契約、国際レベルで活躍している。そんなステイシー・ケントの新盤は、父親が日系2世、母親が日本人というサンフランシスコ出身の実力派、アート・ヒラハラのピアノ伴奏だけをバックに綴られたデュオ盤になる。
 

Songs-from-other-places_1

 
ピアノとボーカルのみというシンプルな編成だが、実に味わい深いボーカル盤に仕上がっている。ステイシー・ケントの個性である「独特の可憐な歌声とナチュラルな歌心」が、ピアノのみの伴奏という環境から、前面に押し出されている。とにかくキュートでナチュラルでシンプルな歌唱は聴いていて、心に沁みて、しみじみと耳を傾けてしまう。

選曲も良い。とりわけ、Fleetwood Mac『Landslide』、Paul Simon『American Tune』、The Beatles『Blackbird』など、ロック&ポップスの名曲のカヴァーが実に良い。ステイシー・ケントの唄いっぷりがバッチリ決まって、聴いていて心地良いことこの上無し、です。特に『American Tune』には、しみじみしてしまう。

ライヴで伴奏を担当する夫であるジム・トムリンソンは、今回、プロデュースに専念しているが、このプロデュースがバッチリ填まっている。コロナ禍という環境の中、自宅でのレコーディングが主とのこと。ピアノの音も人工っぽいのだけれど、これは録音環境の問題で仕方が無い。が、この盤、そんな音質云々は関係無く、聴き応えのあるコンテンポラリーな純ジャズ・ボーカル盤として仕上がっていて立派だ。
 
 
 
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2021年10月26日 (火曜日)

ラウンジ感覚溢れるボーカル新盤

一気に晩秋の気候になった今年の秋。酷暑の夏には、あまりの暑さで聴く気が起き難かったフリー・ジャズ、そして、ボーカルものについて、やっと聴く意欲が再び湧いてきた。コロナ禍で差し控えられていた新盤の録音も復活の兆しが出てきて、ここ2〜3ヶ月を見てみると、なかなか内容のある新盤がリリースされている。

Jane Monheit『Come What May』(写真左)。2021年4月のリリース。ちなみにパーソネルは、Jane Monheit (vo), Michael Kanan (p), Rick Montalbano (ds), David Robaire (b), Kevin Winard (perc), Miles Okazaki (g)。アメリカの人気女性歌手である、ジェーン・モンハイト(1977年 米国ニューヨーク州オークデール生まれ) の新盤になる。

ジェーン・モンハイトの名前は何となく知っていた。2016年のアルバム『Songbook Sessions : Ella Fitzgerald』を聴いて、激太りと「エラのトリビュート盤」という企画に対する工夫した歌唱が原因だった様だが、ネットリとした旧来のヴォーカル風な歌唱に、ちょっと「引いた」。ちょっと苦手かな、という印象の中、この新盤を恐る恐る聴いてみた。
 

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ジャケ写を見ると、容姿も比較的痩せた様で、健康的な姿に戻っていたように感じる。これは期待出来るかな、と思って聴いたら、元々のスマートでスタイリッシュな、溌剌とした歌声に戻っていて安堵した。マイケル・ケイナンのピアノを核にした小コンボ伴奏をベースに、曲によってはストリング・オーケストラも加わった正統派で軽快で爽やかな印象のボーカル盤に仕上がっている。

しなやかな張りと伸びのある、よく通るトーン高めのボーカルが良い感じ。全曲スタンダードで選曲も良いので、聴いていて、適度に楽しめる内容になっている。小規模なライブハウスで唄っているようなラウンジ感覚漂う録音が、これまた良い雰囲気を醸し出していて、モンハイトのハートウォームな爽やかで張りのある歌唱が小粋に響く。

こういう現代風の明朗で爽やかなジャズ・ボーカルで「The Nearness of You」や「My Funny Valentine」「Lush Life」などの大スタンダード曲を唄うと、新鮮な雰囲気の中、新しいジャズ・ボーカルを聴いているような気分になるから不思議だ。そして、バックバンドが醸し出すラウンジ感覚が親しみ易さを付加していて良好。良い女性ボーカル盤です。
 
 
 
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2021年10月21日 (木曜日)

ベネット=ガガのデュオ第2弾

ジャズは「融合の音楽」ではあるが、異なる音楽ジャンルのミュージシャンがタッグを組んで、新しいジャズを創造する、っていう「異種格闘技ライクな人系の融合」は意外と少ない。1970年代のクロスオーバー&フュージョン・ジャズの流行期にも、ロックのミュージシャンとジャズのミュージシャンがタッグを組んで名盤を生み出した、というケースは、にわかに思い浮かばない。

7年前、Tony Bennett & Lady Gaga『Cheek To Cheek』がリリースされた時はビックリした。レディ・ガガといえば、過激で華やかなダンス・ポップの第一人者の1人。トニー・ベネットは、男性ジャズ・ボーカリストのレジェンド。そんな2人がタッグを組んで、ジャズ・ボーカルのデュエット盤を制作したのだ。売らんが為の「キワモノ」か、と思った。

が、これが実に出来が良かった。ガガのボーカルに本格的なジャズ風の側面があること、そして、レジェンド級のボーカリスト、トニー・ベネットが、異種格闘技風の女性ボーカルとのデュエットに完全適応したということ。異なる音楽ジャンルのクリエイティヴなボーカリストがタッグを組んで、予想もしなかった「化学反応」を引き起こしたのだ。

とにかく、この全く予想だにしなかったデュエットにはビックリ。そして、ダンス・ポップなボーカルが出てきたらどうしよう、と思っていたので、ガガの正統派なジャズ・ボーカルにビックリ。ガガのボーカルのポテンシャルに感心することしきり。
 

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Tony Bennett & Lady Gaga『Love For Sale』(写真左)。2021年10月のリリース。前作『チーク・トゥ・チーク』より7年、トニー・ベネットとレディ・ガガが再度タッグを組み、2枚目となる共作ジャズ・アルバムをリリースした。それも、こってこて正統派ジャズ・ボーカルなデュエットである。本作は、コール・ポーターの音楽の世界をベネットとガガがデュエットでクリエイトしている。

ジャズ・ボーカルの曲として、手垢の付いた大スタンダード曲であるコール・ポーターの楽曲をチョイスするとは大胆な、と思ったのだが、聴いてみると、見事なデュエット歌唱で、コール・ポーターの楽曲を唄い上げていく。特にガガの歌唱は素晴らしい。前作よりも、余裕と深みのある唄いっぷりが実に「粋」である。

ベネットって何歳になったんや、と思って確認したら、1926年生まれなので、今年でなんと「95歳」。ガガはと言えば「35歳」。歳の差60歳。しかし、この歳の差60歳のデュエットは端正で正統派、躍動感と歌心に満ちている。どの曲がどう、というレベルでは無い。収録されたどの曲も小粋で素晴らしいデュエットである。

このデュエット盤を聴くと、音楽って年齢じゃないな、と改めて思う。歳の差60歳。音楽の才能とセンスの邂逅。ベネットもガガも音楽家として立派である。
 
 
 
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2021年10月11日 (月曜日)

ジャズ喫茶で流したい・221

1970年代に、メインストリームな純ジャズのアルバムをリリースした人気の「パブロ・レーベル」。ベテラン・ジャズマンを中心に起用していたので、口の悪いジャズ者の方々からは「昔の名前で出ています的な、懐メロ・ジャズ」と揶揄されていたが、どうもそれは「偏った」評価だったようである。

Count Basie & Big Joe Turner『The Bosses』(写真左)。1973年の作品。ちなみにパーソネルは、Big Joe Turner (vo), Count Basie (p, org), Ray Brown (b), Louie Bellson (ds), Irving Ashby (g), Eddie "Lockjaw" Davis, Zoot Sims (ts), J.J. Johnson (tb), Harry "Sweets" Edison (tp)。

フロントが4管にギター入り、老舗ビッグバンドの総帥、カウント・ベイシーのリズム・セクションのセプテット編成。この渋くて豪華なセプテットをバックに、米国カンサスシティ出身のブルース・シンガー、ビッグ・ジョー・ターナー(写真右)が、とことんブルージーな歌唱を披露する。カウント・ベイシーとビッグ・ジョー・ターナーがカンサスシティ出身繋がりでのこのセッションだと思うが、この組合せ、パブロ・レーベルならでは、である。
 

The-bosses-basie-turner

 
ビッグ・ジョー・ターナーは1911年生まれだから、この盤の録音時は62歳、カウント・ベイシーは1904年生まれなので、この盤の録音時は69歳。両者とも豊富な実績を誇るレジェンド級の大ベテラン。この盤でも、余裕と個性が溢れんばかりのセッションを繰り広げている。ブルースとジャズのコラボは「ありそうで余り無い」。ブルース好きのジャズ者には堪らない雰囲気であり、音世界である。

ビッグ・ジョー・ターナーのパワフルなシャウトスタイルは「ボス・オブ・ブルース」とと呼ばれるだけあって、堂々とした、風格あるブルースを聴かせてくれる。カウント・ベイシーのピアノはシンプル。シンプルだが間の取り方とフレーズの流し方が絶妙で、聴いていて「なんて伴奏上手なピアノなんだ」と感心してしまう。フロント4管はハードバップ期からのベテラン名手ばかりで、良い感じのユニゾン&ハーモニーを聴かせてくれる。

ブルースとジャズのコラボなので、そのアーバンなブルース感とジャジーなスイング感は半端無い。リズム・セクションが「ジャズ」で、ボーカルが「ブルース」なので、ブルース感覚が限りなく濃厚なメインストリーム・ジャズという趣きがとても良い。聴いていて、ブルース好きにとって、とても楽しい雰囲気が満ちてくる。ほとんど紹介されることの無い盤であるが、この盤、ブルースとジャズの「融合盤」として、十分に評価出来る内容である。
 
 
 
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2021年10月 8日 (金曜日)

ジャズと米国ルーツ音楽の融合

コロナ禍は、ジャズの在り方、ジャズの音作り、ジャズの楽しみ方を大きく変えた。引きこもり需要の中、「鑑賞音楽としてのジャズ」が再評価された。決して、音楽は「不要・不急」では無い。引きこもりの中、リラックスして聴くことの出来る音楽。そんな音楽は、コロナ禍の中では重要なアイテムだ。

そして、ソロ、デュオという少人数での録音が増え(いわゆる「密」を避ける為)、引きこもり時の「自宅でのセルフレコーディング」も目にするようになった。2020年後半から、ジャズはコロナ禍によって、色々な切り口で「変化・進化」している。

Harry Connick, Jr.『Alone With My Faith』(写真左)。2021年3月のリリース。現在の米国のジャズ・シーンにおいて、最も優れた男性ボーカリストの1人、ハリー・コニックJr. がコロナ渦のロックダウンの間、自宅のスタジオに引きこもり、たった一人で制作した新作である。

全編に渡って、アメリカン・ルーツ・ミュージックをベースとした、コンテンポラリーなジャズ・ボーカル集である。冒頭の「Alone With My Faith」は、ファンクネス控えめのソウル・ミュージックな雰囲気。2曲目の「Because He Lives」は、フォーキーで郷愁漂う音世界に、後半ゴスペルが加わる。3曲目「Be Not Afraid」は賛美歌風。
 

Alone-with-my-faith-1

 
かの有名な「Amazing Grace」が収録され、続く「The Old Rugged Cross」のオルガンの響きは「郷愁」を誘う。古き良きアメリカを彷彿とさせる「愁感と寂寞感」。ハリー・コニックJr. の流麗で切々とした歌唱は、そんなアメリカン・ルーツ・ミュージックの響きを増幅させる。見事な歌唱に思わずしんみり聴き入ってしまう。

単なるアメリカン・ルーツ・ミュージックのカヴァーでは無い、ましてや「懐メロ」でも無い。ジャズ、フォーク、カントリー、ゴスペル、ソウル、ブルース、デキシーランド・ジャズ 等々、そんなアメリカン・ルーツ・ミュージックの音の要素を効果的に融合させて、静的でスピリチュアルなジャズ・ボーカルにまで昇華させている。

僕はこの「アメリカン・ルーツ・ミュージック」の音が大好きで、この盤については「居抜き」で、我がバーチャル音楽喫茶の「ヘビロテ盤」になっている。最後に、ハリー・コニックJr. が本作に込めた思いのコメントを引用しておきます。

「お馴染みの伝統的な曲に加えて、ロックダウン中の私の経験を語る新しい曲を書き、レコーディングしました。私は、私たちの多くと同じように、喜び、悲しみ、疑い、確信、憂鬱、インスピレーションなど、信仰や信仰の欠如が引き出すことのできるすべての感情を感じました。多くの曲がキリスト教の曲であるにもかかわらず、私が願っているのは、これらの曲があらゆる信仰を持つ人々の心に響くことです」。
 
 
 
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2021年9月21日 (火曜日)

エラの聴いて楽しめるライヴ盤

Ella Fitzgerald(エラ・フィッツジェラルド)は、女性ジャズ・ボーカリストのレジェンド中のレジェンド。1935年、18歳の若さで、デッカ・レコードより、レコード・デビュー。1956年に、ノーマン・グランツのレコードレーベルであるヴァーヴ・レコードと契約。伝説の「8枚のソングブックアルバム」をリリース。1972年から、パブロ・レーベルに移籍。後期〜晩年の優秀盤を録音している。

僕がジャズを本格的に聴き始めた頃(1970年代後半になるのだが)、エラについては、我が国のジャズ者の方々は手厳しくて、「全盛期は1950年代。全盛期を過ぎた1970年代のエラは大した事は無い。声も出ていない、迫力も無い。パブロから出てるアルバムは皆、懐メロ的なものばかり。あれを聴いて楽しめるのは、ロートルのジャズ爺だけじゃないか」なんて酷い評価を受けていたものだ。

Ella Fitzgerald『Ella In London』(写真左)。1974年4月11日、英国ロンドンのジャズ・スポット「Ronnie Scott's」でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Ella Fitzgerald (vo), Tommy Flanagan (p), Joe Pass (g), Keter Betts (b), Bobby Durham (ds)。エラのボーカルがメイン、トミー・フラガナンのトリオ+盟友ジョー・パスのギターがバックに控える。
 

Ella-in-london_ella-fitzgerald

 
冒頭「Sweet Georgia Brown」から、エラは快調に唄いまくる。力が程好く抜けて、リラックスした歌唱は実に良い感じ。しかも、ガーシュイン物、コール・ポーター物はさすがに手慣れたもの。やっぱり上手いよ、エラは。やっぱりスタンダード曲を唄わせたら最高やね。6曲目には、R&Bシンガーにも好んでカバーされるキャロル・キングの名曲「"You've Got a Friend」を唄っている。これも良い味出している。

バックのリズム・セクション+ギターも快調。特に、ピアノのトミー・フラナガンとギターのジョー・パスは「伴奏上手」で鳴らした超一流のジャスマン。機微をシッカリ心得て、エラの歌唱にピッタリと寄り添う。そして、ボビー・ダーハムのドラムが、これだけ繊細に硬軟自在に、ボーカルのバックにしっくりと填まるとは思わなかった。良好なリズム隊に恵まれたボーカリストはその実力を遺憾なく発揮する。

良い女性ボーカル盤です。ジャズ・ボーカルの歴史にその名を留めるような名盤では無いが、聴いていてゆったりと楽しめる、長年に渡ってリピートする「隠れ好盤」だと思います。聴いていて疲れない、心地良くスッと耳に入ってくる。ボーカル物ってそれが一番大切な要素じゃないかなあ、なんて、歳を重ねた結果、思うようになりました。
 
 
 
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