2023年12月22日 (金曜日)

貞夫さんの「35年ぶりの邂逅」

和ジャズの重鎮といえば「渡辺貞夫」さん。貞夫さんは今年で90歳。しかし、ジャズマンは年齢では計れない。未だ、第一線で活躍している。しかも、貞夫さんのアルト・サックスには「衰え」が無い。いつでもどこでも「バップ」なアルト・サックスが爽快である。

『渡辺 貞夫 meets 新日本フィルハーモニー交響楽団』(写真左)。2023年4月29日、すみだトリフォニーホールにてライヴ録音。パーソネルは、渡辺貞夫 (as), マルセロ木村 (g), 養父貴 (g), 小野塚晃 (p, key), コモブチキイチロウ (b), 竹村一哲 (ds), 村田陽一 (cond), with 新日本フィルハーモニー交響楽団。

35年前、1988年に錦糸公園にて、新日本フィルとの公演を実施。以来、35年ぶりの新日本フィルとの奇跡の邂逅の記録。ジャズ・バンド側は、貞夫さんのアルト・サックス、マルセロ木村と養父貴のギター2本、そして、ピアノ・トリオがリズム・セクションに控えるセクステット編成。そして、新日本フィルが共演。ジャズになるんかいな、と心配になる。

ジャズはリズム&ビートが「キモ」。切れ味良いオフビート、切れ味の良いブレイク。クラシックのオーケストラは、弦楽器がメイン。音の伸び、音の連続が「キモ」。ジャズ・バンドの方は切れ味の良いリズム&ビートで疾走する。オーケストラ側は音の伸び・つながりが全面に出る。
 

Meets

 
オーケストラの音の伸び・つながりの「広がり」に包まれて、ジャズの音にラップがかかったようになって、切れ味の部分が丸くなることがある。聴き味は良いのだが、ビートが効いていない分、イージーリスニング風の音作りになる。これだと、貞夫さんの爽快な「バップ」なアルト・サックスを全面的に活かせない。

イージーリスニングな貞夫さんのアルト・サックスは聴きたく無いなあ、と思いながら、この盤を聴き始めたのだが、冒頭1曲目の「Nice Shot」を聴いて、それは杞憂だということが良く判った。新日本フィルの演奏の切れ味が抜群なのだ。ジャズの切れ味良いオフビート、切れ味の良いブレイクにバッチリ合わせてくる。歯切れ良く、エッジの立った、爽快感のあるパフォーマンス。素晴らしい。

この素晴らしいオーケストラの音である。貞夫さんの爽快な「バップ」なアルト・サックスが映えに映える。以降、「Mzuri」「Tsumagoi」「Boa Noite」「Only in My Mind」「Eye Touch」「Requiem for Love」「Sun Dance」「My Dear Life」とお馴染みの曲が演奏が爽快感を振りまいて疾走する。

ラス前「Sun Dance」でノリノリ、そして、ラストは「My Dear Life」で大団円。とりわけ、貞夫さんのアルト・サックスが、往年の輝きそのまま、ブリリアントで切れ味良く、歌心満載。本当に、いつ聴いても良い貞夫さんのアルト・サックス、やはり、これが一番。まだまだ現役、まだまだ第一線のアルト・サックスが映えに映える、秀逸な内容のジャズ・ウィズ・ストリングスである。
 
 

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2021年6月 9日 (水曜日)

渡辺貞夫 with GJTのライヴ盤 『Carnaval』

このアルバムのリリースは1983年。当時からこのジャケット・デザイン、むっちゃチープで、ロン・カーター名義だったので、ジャケットにある参加ミュージシャンの名前も見ずにスルーしていた。どうやったら、こんなチープなデザインになるのかが判らない。で、最近、このジャケットにある参加ミュージシャンを見たら「SADAO WATANABE」とある。

他のメンバーの名前も書かれており、あれ、これって「グレート・ジャズ・トリオ(GJT)」じゃないの、と思い立った。貞夫さんとGJTと言えば、1970年代後半に幾つかの共演盤があって、もしかしたらその流れで録音されたのでは、と思い始めた。しかし、1983年のリリース。その近辺で貞夫さんとGJTの共演ってあったのかしら、と考えたが、思い当たる節が無い。

Ron Carter, Hank Jones, Sadao Watanabe, Tony Williams『Carnaval』(写真左)。1978年7月30日、東京田園コロシアムで開催された「Live Under the Sky」でのライヴ録音である。ちなみにパーソネルは、Sadao Watanabe (as), Hank Jones (p), Ron Carter (b), Tony Williams (ds)。なんと、1978年の「ライヴ・アンダー・ザ・スカイ」での、渡辺貞夫 with GJT のライヴ録音である。
 

Carnaval-with-gjt
 

ジャケットにビビらずに、ちゃんと聴けば良かった、と反省しながら一気聴きしたのだが、さすがに「渡辺貞夫 with GJT」である。趣味の良いハードバピッシュな「ワン・ホーン・カルテット」。決して懐古趣味に走らない、1970年代後半での「最先端」のハードバップな演奏がここに記録されている。

ライヴ・フェスだからといって、安易に聴衆に迎合していないのが、この「ワン・ホーン・カルテット」の隅に置けないところで、収録された曲が実に渋い。バップなアルト・サックスが根っこにあるフロントの貞夫さんを、GJTがしっかりフィーチャー出来る楽曲が並んでいる。演奏のテンポもライヴ・フェスなら、アップテンポのノリノリの演奏になりがちだが、この盤では地に足着いた堅実なテンポで、メンバーそれぞれが素敵で印象的なソロ・パフォーマンスを繰り広げている。

1970年代後半のライヴ・フェスなので、ピアノの音がエレピっぽかったり、ロンのベースがアタッチメントで電気的に増幅されて「ブヨンブヨン」と緩んだ音を出していたりするが、演奏されるフレーズは確かなもの。いやはや、なかなか充実した内容のライヴ盤である。完全に、このチープなジャケットに騙されたなあ(笑)。
 
 
 

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2021年4月19日 (月曜日)

9日ぶりのブログになります。

11日の日曜日から昨日の日曜日まで8日間、ブログを急遽、お休みさせていただきました。本日、9日ぶりのブログになります。やっと戻ってきました。

この8日間、大変な日々でした。始まりは、4月9日の義弟の手術。S字結腸膀胱瘻により、手術を余儀なくされた訳ですが、この手術については、通算7時間の長時間(スタートが2時間半遅れた)立ち会いましたが、順調に終わりました。

翌日、吐き気が治まらないというアクシデントはありましたが、11日の日曜日の午前中は歩行練習を始めたとの連絡があり、一旦、義弟の実家、栃木の鹿沼の山裾から、我が家のある千葉県北西部地方まで、車で一旦、帰宅しました。

昼過ぎに帰宅し、食料の買い出しに行き、帰ってきて昼寝でもするか、とベットに横になった瞬間に、義弟の入院している病院より緊急コール。昼過ぎにいきなり発熱し、激痛が走る由、縫合不全による腹膜炎を発症したとのこと。緊急手術になるが最悪の覚悟もして欲しい、といわれて大慌て。19時、緊急手術に間に合わすべく、とんぼ返りで車で栃木の鹿沼の山裾へ。

手術スタートの19時には間に合い、執刀医の説明を聞いて、さあ19時から緊急手術がスタート、と思いきや30分も経たないうちに、執刀医が戻ってきて「血圧が低くて麻酔が出来ない」。このままだと手術が出来ない、何とか努力するが最悪の覚悟をしてくれ、と言われ、これまた大慌て。といっても何もやることは無く、ただただ、姪っ子が信州から駆けつけるのを待ち、ただただ手術の遂行を祈るのみ。

で、2時間半の手術の後、何とか一命は取り留めたのですが、当然のことながら、ICU(集中治療室)行きとなり、状況が状況だけに、何があるか判らないので、いざという時のスタンバイはしておいて欲しいと執刀医に言われ、84歳の義母が1人でいてショックを受けているので放っておけない、ということもあって、そのまま、栃木の鹿沼の山裾へ滞在することに。
 

California_shower_20210419174701

 
そして、一昨日の土曜日の朝にICUから出ることが出来て、一般病棟に。それでも、いろいろ後遺症、合併症はあって、まだまだ先は長いのですが、義母も落ち着いて、2〜3日は1人で生活出来る程度に回復し、何とか本日、千葉県北西部の自宅に一時帰宅することが出来ました。いやはや、ハラハラどきどきの8日間でした。思いっ切り精神的に疲れました。

この8日間はジャズを聴くどころの騒ぎでは無く、ひたすら病院との往復、自分たちの食料の調達、義弟の実家での日常の家事、をこなす毎日でした。今日、自宅に帰り着いて、やっとジャズが聴ける。9日ぶりのジャズ。元気が出る、爽快感溢れるジャズが聴きたい。ということで選んだ盤がこれ。

渡辺貞夫『California Shower』(写真左)。1978年の録音。ちなみにパーソネルは、渡辺貞夫 (as,fl,sn) , Dave Grusin (p, el-p) , Lee Ritenour (g) , Chuck Rainey (el-b) , Harvey Mason (ds) , Paulinho Da Costa (per) , Oscar Brashear (tp) , Geroge Bohanon (tb) , Ernie Watts (ts)。見渡すと、米国西海岸フュージョン・ジャズの猛者揃い。

アルバムで表現される季節は、米国西海岸の夏、アーバンな夏。決してリゾートではない。アーバンなカリフォルニアの夏、時間帯はそれぞれ朝、昼、夕方、夜、そして深夜。収録されている曲毎に、カリフォルニアの夏の「アーバンな風景」は変わる。どの曲も素晴らしい演奏ばかり。聴いていて、思わず元気が出ます。

フュージョン・ジャズの古典的名盤。日本フュージョン界に留まらず、世界のフュージョン界の中で、十分に古典的名盤で通用する、素晴らしいアルバムです。なんせ、このバックです。このバックの面々を眺めながら、これが「世界の渡辺貞夫」で無くてなんなのか。日本が世界に誇る「渡辺貞夫フュージョン」。このアルバムはいつ聴いても良い。

今日は貞夫さんの『California Shower』で、元気を貰いました。まだまだ予断を許さない日々は続きますが、何となく気持ちがポジティヴになった感があります。音楽の力って凄いですね。心から感謝感謝です。
 
 
 

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2019年4月25日 (木曜日)

貞夫さんの躍動感が半端ない

渡辺貞夫と呼ぶよりは「貞夫さん」。日本ジャズ界が世界に誇るアルト・サックス奏者である。今までのジャズの様々な成果を鑑みると、日本ジャズ界でダントツの存在である。1933年生まれなので今年で86歳。未だ第一線の先頭に立って、日本ジャズ界を牽引している様は「素晴らしい」の一言。
 
僕は貞夫さんを聴き続けて40年余。気合いを入れて聴き始めたのは、例のフュージョンの好盤『California Shower』からである。とにかく僕は貞夫さんのアルト・サックスの音が大好きだ。スッと伸びた明るくブリリアントな響き。流麗ではあるが芯がしっかり入ったフレーズ。ビ・バップ仕込みの光速テクニック。しかし、一番の魅力はフレーズに溢れる「歌心」。
 
そんな貞夫さんの最新作が『Re-Bop the Night』(写真左)。昨年の日本ツアーから8か所のベスト・テイク12曲。ちなみにパーソネルは、渡辺貞夫 (as), Russell Ferrante (p), Ben Williams (b), Kendrick Scott (ds)。イエロージャケッツのオリジナルメンバーであるベテラン、フェランテのピアノを核に、新世代ジャズシーンを担うベースとドラムがバックを支える。
 
 
Rebop-the-night-sadao  
 
 
今年で86歳なんて嘘だろう、と思う。貞夫さんのアルト・サックスは絶好調。特に、この盤、ライブ録音盤だけに、貞夫さんのアルトの躍動感が半端ない。力の入れ具合も塩梅良く、力感溢れるバップなフレーズから、優しさを湛えたバラードなフレーズまで、硬軟自在、変幻自在、質実剛健なアルト・サックスが素晴らしい。
 
貞夫さんのアルトの素晴らしさの次に、しっかりと耳に残るのが、フェランテのピアノの良い響き。ファンクネスが殆ど感じられない、自然や空間を想起するネイチャー・ジャズの側面と、現代の新主流派と呼んで良いほどの、静的でスピリチュアルなモード・ジャズの側面の両方を上手くハイブリッドした様なピアノは聴きものである。
 
このライブ盤での貞夫さんのアルト・サックスの躍動感が実に心地良い。バックのフェランテがメインのリズム・セクションも隅に置けない素晴らしさ。実に聴いていて楽しく、聴き応えのあるメインストリーム・ジャズ。それぞれの楽器の音も良好。万人にお勧めの「貞夫流ネオ・ハードバップ」な演奏に感心することしきり、である。
 
 
 
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2018年1月22日 (月曜日)

「温故知新」なビ・バップ

雑誌「ジャズライフ」のディスク・グランプリ、「2017年度ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー」が発表された。この「ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー」って実に重宝で、これが前年のジャズを振り返る良いチャンスで、毎年毎年、雑誌に挙がっているアルバムを順番に聴き直すのだ。これで、前年のジャズのトレンドがまとめて体感出来る。

渡辺貞夫『Re-Bop』(写真左)。昨年2017年のリリース。ナベサダさんが、自身のルーツであるビ・バップをテーマにした、5年ぶりの純ジャズ盤。ちなみにパーソネルは、Sadao Watanabe (as), Cyrus Chestnut (p), Christopher Thomas (b), Brian Blade (ds)。う〜ん、むっちゃ魅力的な、むっちゃ説得力のある人選である。

この盤を聴いてみると良く判るんだが、ナベサダさんのこの盤、メインストリームな純ジャズな内容なんだけど、リズム・セクションの演奏が、とっても「最新式」なのだ。特に、ドラムに、ブライアン・ブレイドを採用しているところが「ニクい」。唄うが如く、ブレイドのビートが明らかに「最新式」なのだ。そこに、安定安心のクリストファー・トーマスのベースが追従する。
 

Rebop

 
この「最新式」のリズム&ビートをバックに、ナベサダさんが「ビ・バップ」なアルトをガンガンに吹き上げていくのだ。最新式の純ジャズのビートに乗った「ビ・バップ」。聴いていて「温故知新」という故事成語を思い出した。正に「故きを温ねて、新しきを知る」演奏内容に感心することしきり。ナベサダさんは、決して「懐古趣味」には走らない。ナベサダさんのアドリブ・フレーズは「新しい」響きに満ちている。

そして、このナベサダさんの「温故知新」なビ・バップに、しっかりと寄り添うように、現代の「ビ・バップ」フレーズを繰り出すサイラス・チェスナットのピアノが、これまた「ニクい」。このチェスナットのピアノも「古くない」。ビ・バップしているんだが「古くない」。このチェスナットの「温故知新」なビ・バップ・ピアノも聴きものだ。ナベサダさんの伴奏に回ったチェスナットのピアノは絶品である。

この盤の触れ込みであった「自身のルーツであるビ・バップをテーマにした純ジャズ盤」を初めて目にした時、いよいよ昔の「ビ・バップ」の音世界の再現に行き着くのか、と感じたのだが、申し訳ありませんでした。昔の「ビ・バップ」の音世界の再現など、とんでもない。旧来のビ・バップの焼き直しでは無い、正に現代の最新式のビ・バップがここにある。聴き応えのある好盤です。
 
 
 
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2017年10月26日 (木曜日)

80年代の「ブラジルの渡辺貞夫」

ナベサダさん(渡辺貞夫)には、ビ・バップの顔、フュージョン&スムースの顔、そして、ブラジルの顔がある。日本人ジャズメンとして、いち早く、ボサノバ&サンバの「ブラジル音楽」に着目し、早くも、1966年12月には『JAZZ & BOSSA』を吹き込んで、日本中にボサノバブームを巻き起こした。

そんなナベサダさんが、1980年代に残した「ブラジルの顔」の面での好盤がある。Sadao Watanabe『ELIS』(写真左)。1988年の作品。1960年代後半、音楽に文化に魅せられ続けたブラジルで実現した20年振りの念願のレコーディング。歌姫、エリス・レジーナに捧げたアルバム。米のラジオ&レコード誌ジャズ・チャート4週連続1位を獲得した好盤である。

ちなみにパーソネルは、渡辺貞夫 (as), セザール・カマルゴ・マリアーノ (key), エイトール・テイシェイラ・ペレイラ (g), ニコン・アスンサゥン (b), パウリーニョ・プラーガ (ds), パペーチ (perc), そして、ゲスト参加のトッキーニョ (g, vo)。う〜ん、トッキーニョ以外、知らない名前ばかりだ。しかし、この盤を聴けば判るが、凄く上手い。ブラジルのミュージシャンのレベルの高さに驚く。
 

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ブラジルの歌姫「エリス・レジーナ」の追悼盤。この『ELIS』の魅力は、ほのぼのとした情の深い音。優しく愛情たっぷりな柔和な音。聴いていてなんだか、心から「ほっこり」としてしまう、そんな素晴らしい感覚が満載のフュージョン・ジャズ盤。バックのリズム・セクションが素晴らしく優秀なので、ナベサダさんは安心しきって、芯のある力感溢れる、とびきり優しいフレーズを吹き上げる。

しかし、ブラジルって凄いなあ。改めて「音楽王国」であることを再認識。なに、このハイレベルのバッキング。さすが、ボサノバ&サンバの原点。セザールのアレンジも実に良好。なるほど、米のラジオ&レコード誌ジャズ・チャート4週連続1位も納得の内容である。収録された全ての演奏の内容が良い。甲乙付けがたい演奏が満載。

このナベサダさんの「ブラジルの顔」、とても素敵である。ボサノバ&サンバな曲については、とってもダンサフル。芯のある力感溢れる、とびきり優しいフレーズと相まって、実にメリハリのある、飽きの来ない、充実の内容になっている。そして、1980年代のナベサダさんのアルバムは、どれも「デジタル臭く無い」。アナログっぽくて柔軟な音はもっと評価されても良い。好盤です。

 
 

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2017年10月23日 (月曜日)

80年代純ジャズのナベサダさん

渡辺貞夫(愛称:ナベサダさん)のリーダー作を聴き直している。今、1980年代真っ只中。フュージョン・ジャズに転身し、『カリフォルニア・シャワー』や『モーニング・アイランド』などのヒット作を連発。テレビのコマーシャルなどにも顔を出して、ジャズの枠を超えて、日本ポップスの人気者となったナベサダさん。

その勢いそのままに米国フュージョン界にチャレンジし、最高の成果を残したのが、この1980年代。ナベサダさんのジャズが本国に認められた時代でした。この時代のナベサダさんのアルバムはどれもが素晴らしい出来のものばかり。加えて、録音方式がアナログからデジタルに移行した時期で、皆、結構、このデジタル録音に苦戦したのですが、ナベサダさんのアルバムには、この時代独特のデジタル臭さがほとんどありません。これがまた「良い」。

1980年代は「フュージョン・ジャズのナベサダ」という印象が強かったのですが、時折、自らの音の原点を確かめる様に、メインストリームなジャズに立ち返っています。そんな瞬間を捉えたアルバムが、渡辺貞夫『Parker's Mood(Live at BRAVAS CLUB '85』(写真左)と『Tokyo Dating』(写真右)の2枚。

『Parker's Mood』はタイトル通り「ブラバス・クラブ '85」でのスタンダード・ジャズ・セッションによる興奮のワンナイト・ライブの録音。演奏の基本は「ビ・バップ」。ビ・バップな雰囲気の純ジャズ・パフォーマンスを、当時のジャズ界の先端の演奏スタイルを交えて表現している。ライブ盤だけに、演奏全体の雰囲気は「アグレッシブ」。
 

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『Tokyo Dating』は、前出の『Parker's Mood』と同パーソネルによる、メインストリームなジャズのスタジオ録音盤。こちらも、演奏の基本は「ビ・バップ」。昔からあるナベさんの曲をうまくアレンジして、当時のジャズ界の先端の演奏スタイルをメインにした展開となっていて、結構、聴き応えのある内容になっている。

ちなみに、どちらもアルバムも、パーソネルは、Sadao Watanabe (as), James Williams (p), Charnett Moffett (b), Jeff Watts (ds)。当時、メインストリーム・ジャズ志向の若手ジャズメンから、将来有望株とおぼしき者をチョイスしている。演奏を聴くと、さすが若さ故、弾き過ぎ、叩き過ぎな面もあるが、スカッとするくらいに弾きまくっている。細かいことは抜きにして、躍動感溢れ、抑揚を上手くコントロールする様は、なかなかに優秀な若手リズム・セクションである。

この爽快な若手リズム・セクションをバックに、ナベサダさんは、個性溢れる音色でアルト・サックスを吹きまくる。若手リズム・セクションをグイグイ引っ張るように、吹きまくる様は迫力満点。ナベサダさんのアルトに鼓舞されて、さらに頑張る若手リズム・セクションの健闘が光る。清々しいセッションである。

このメインストリームなジャズの2枚のアルバム、1985年の録音なんだが、デジタル臭さが無くて、とてもジャズっぽい音が僕は好きだ。1980年代のジャズ盤の録音としては、あまり多く無い、安心して聴ける盤であり、1980年代の「ビ・バップ」な演奏の雰囲気はなかなかにお洒落で小粋。この2枚のアルバム、1980年代の純ジャズのナベサダさんを捉えた盤として貴重なものです。

 
 

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2017年6月21日 (水曜日)

『Birds of Passage』が素敵だ

いや〜大荒れの一日でしたねえ、我が千葉県北西部地方。外出も叶わぬ大荒れの日、部屋の中で聴くのはジャズ。さて、今日は、ナベサダさん(渡辺貞夫)のアルバムの聴き直しをもう一枚。僕はこのアルバムを聴いた時、これは「スムース・ジャズ」でも「フュージョン・ジャズ」でもない、これは、硬派なコンテンポラリーな純ジャズだ、と思った。

渡辺貞夫『Birds of Passage』(写真左)。1987年の作品。発売当時のキャッチフレーズが「追い求めた"渡辺貞夫の音楽"を遂に完成! そして数々の旅の想いがこのアルバムに・・・。"旅"がテーマとなった曲を再演奏した1枚」。なるほど、このキャッチフレーズの言うとおりである。いいキャッチフレーズやなあ。

この頃のナベサダさんは、米国でスムース・ジャズの先駆けとして成功を収め、ナベサダさんの音楽と言えば「スムース・ジャズ」だった。が、この盤は違う。前奏をパッと聴いた雰囲気は電気楽器を上手く活用したフュージョン・ジャズかスムース・ジャズか、と思うんだが、ナベサダさんのアルトが出てくると、雰囲気はガラッと変わる。ほんと、ガラッと変わるのだ。
 

Birds_of_passage

 
テクニック優秀、歌心溢れ、力強いアルトの旋律。この力強さと音の「伸び」が素晴らしい。そこにテクニック&疾走感溢れるアドリブ・フレーズが展開される。甘さは一切排除され、ファンクネスは皆無、切れ味良い爽快感と歌心溢れるフレーズは「コンテンポラリーな純ジャズ」である。説得力抜群で聴き応え満点である。

『California Shower』以降「ナベサダはフュージョンに魂を売った」などと揶揄されることもあったが、ナベサダさんの「スムース・ジャズ」や「フュージョン・ジャズ」は超一級品。揶揄されるレベルでは無い。しかも、このアルバムに至っては、まず「スムース・ジャズ」や「フュージョン・ジャズ」の類では無い。「コンテンポラリーな純ジャズ」である。真摯で意欲的な「新しい響きのジャズ」がこの盤に詰まってから素敵だ。

バックを固めるフュージョン・ジャズ時代からの強者共の好演も良い。特にドラムのビニー・カリウタは凄い。"旅"がテーマとなった曲の再演盤という色合いが濃いが、収められている演奏を聴けば単なる再演でないことが痛いほど判る。新しい響き、新しい展開を伴ったコンテンポラリーな純ジャズ」が、新しい雰囲気の新しい「純ジャズ」の形がここにある。

 
 

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2017年6月20日 (火曜日)

素のまま暖かくてゆったりと

ナベサダさん(渡辺貞夫)のアルバムの聴き直し。前回は何時だったか、思い出せないほど時間が空いた。調べてみたら、2016年7月7日のブログ、アルバムは『MAISHA(マイシャ)』。1985年のリリース。ナベサダさんの初プロデュース盤。なんだ、まだ1年前か。

で、今回は、渡辺貞夫『Good Time for Love』(写真左)。1986年のリリース。ナベサダさんの陽気な、上半身の姿が写っているだけの、あまりにシンプルで味気ないジャケット・デザインで意外と損をしている盤である。あまりに地味なジャケット・デザインなので、とにかく目立たない。

しかし、である。冒頭のレゲエ・ナンバー、タイトル曲でもある「Good Time for Love」を聴くと、前作『MAISHA』までとは異なる雰囲気に気がつく。ゆったりしている、というか、自然体というか、素のままというか、暖かくてメリハリの効いた、昔、聴き馴れた「ナベサダ」フュージョンな音である。
 

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2曲目「Love Birds Whisper In My Ear」を聴き進めるにつれ、その意を強くする。そして、6曲目の「Pogo」に至っては、うか〜っと聴いていると、あれ、これって「California Shower」かも、なんて思ってしまう位に雰囲気が似たハッピーな曲。これって、フュージョン・ジャズに本腰を入れ出した1970年代後半の「ナベサダ・ワールド」な音世界である。

前作と音の雰囲気がガラッと変わったのは、このアルバムから、ナベサダさんの音楽活動のベースを日本にシフトしたことと大いに関係があると思っている。バックを支えるミュージシャンも日米混合。日本人ミュージシャン達が帰ってきた。ナベサダさんのアルトは、バックが米国だろうが日本だろうが、そのブリリアントな音色は変わらないが、雰囲気がガラッと変わる。

アーバンで小粋な大人のフュージョン、素のまま暖かくてゆったりと親しみのあるフュージョン、どちらのナベサダ・ワールドも捨てがたい。そして、この盤、なによりもナベサダさんのアルトがバリバリに鳴っている。これだけ鳴りの良い暖かみのあるアルトの音を僕は他に知らない。肩肘張らない、普段着の素のままのフュージョン・ジャズ。良い雰囲気、良い音世界です。

 
 

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2016年7月18日 (月曜日)

『Live in Nemuro 1977』

このところ、ナベサダさんのアルバムをよく聴く。定期的にマイ・ブームがやってくる訳だが、そんな中、タイミング良く、発掘ライブ音源がリリースされたとの報を聞き、即ゲット、即聴き込みである。

その発掘ライブ音源とは、渡辺貞夫『Live in Nemuro 1977』(写真左)。1977年10月8日に根室市公民館にてライヴ録音。ちなみにパーソネルは、渡辺貞夫(as, sopranino, perc), 福村博 (tb), 本田竹広 (p), 岡田勉 (b), 守新治 (ds)。純日本ジャズメンのメンバー構成。

1977年と言えば、ナベサダさんのフュージョン・ジャズの大傑作『カリフォルニア・シャワー』のリリースの前年になる。『カリフォルニア・シャワー』の録音が、確か1978年3月だった筈で、この根室でのライブ音源は、ナベサダさんがロスに飛ぶ直前のものになる。そうなれば、ナベサダさんの音楽活動の歴史の中で、節目となる音源であろう。

その内容と言えば、アフリカ音楽に影響を受けたクロスオーバーなジャズがメインではある。やはり、「Massai Talk」「Hunting World」などの演奏はその内容共に秀逸。ナベサダさん十八番のボサノバ・ジャズ「Bossa Na Praia」もとっても良い雰囲気である。
 

Live_in_nemuro_1977_1  

 
しかし、このアルバムはさすがに当時のライブ音源である。「Chelsea Bridge」「On Green Dolphin Street」「Rythmaning」などのスタンダード曲を選曲し、ストレート・アヘッドなジャズをガンガンに演奏しまくっている。ホットで高度な演奏に、当時の日本ジャズの演奏力の高さに思わず目を見張る。

バックの本田竹広 (p), 岡田勉 (b), 守新治 (ds)のリズム・セクションが素晴らしいバッキングを繰り広げていて立派だ。フロントのナベサダさんのアルト、福村博のトロンボーンを含め、このクインテットの演奏はほぼ「飽和状態」に達している雰囲気があり、翌年、ナベサダさんが、一躍ロスに飛んで、フュージョン・ジャズに転身したことも頷ける。

ライブ録音なので、ライブならではの演奏の荒い部分や、ちょっとスベる部分はあるが、これは「ご愛嬌」。これはこれで臨場感があって、このライブ音源を通じて、1977年10月8日の根室でのコンサートを追体験できる雰囲気が良い。まあ、ジャズ者初心者の方々には、敢えてこの音源はお勧めしなくても良いかな。

 
 

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