2009年12月14日 (月曜日)

なかなかのジャズ・ピアノである

昨日の夜半頃から雨が降り始めた、我が千葉県北西部地方。ええ〜っ、月曜日の朝から雨か〜、と思っていたら、朝には雨は上がっていた。ラッキ〜。雲が割れて、朝日が差し込んできて美しい。昨晩の雨のお陰で、適度な湿気が残っていて心地良い。しかも、あまり冷え込むことも無く、適度な寒さ。こんな月曜日の朝って、実に気持ちが良い。

清々し 師走の朝の 雨上がり    

さて、最近「おっ、これは!」と思ったジャズ・ピアノがある。その名は、Christian Sands(クリスチャン・サンズ)。1989年5月の生まれ、というから、今年20歳の若手精鋭である。デビューは弱冠12歳。2007年2月にはグラミー賞受賞式でも演奏したという早熟の天才。米国の若きピアニストの注目株である。

そのサンズの2009年の新譜を手に入れた。その名は『Furioso(フリオーソ)』(写真左)。サンズのピアノの特徴が良く判る、選曲も小粋、スタンダードとジャズメン・オリジナルが中心の好盤である。トランペットの名手、ランディー・ブレッカーとフルート&テナーのグレッグ・ハンディーが参加していて、この2人のホーンが、なかなか風情のあるソロで好演しているの嬉しい。

実に聴き応えのあるハードバップな作品であるが、冒頭のBilly Taylorの作なる「Abiento」の美しい旋律とピアノの音色、そして、ジャジーで品の良いビートを聴くと、70年代のフュージョンからスムース・ジャズを経験した、現代のハードバップでないと出せない雰囲気がある。

Cs_furioso

サンズのピアノは、若さとテクニックにまかせて弾き倒すことは全く無く、じっくりと腰を据えて、音の「間」とピアノの「響き」を活かした、音に「ため」と「余裕」のあるインプロビゼーションを繰り広げていて「立派」。とても、20歳のピアノとは思えない、落ち着きと閃きがある。このサンズのピアノは、今まで、ありそうでなかった、独特の個性である。

その個性はスタンダードでより煌めく。2曲目の「On Green Dolphin Street」、5曲目の「Autumn In New York」、6曲目の「My Funny Valentine」など、その演奏とアレンジに感じ入った。特に「Autumn In New York」での、サンズのアレンジ・センスの良さを感じさせる崩し方には「まいった」。そして、僕の大好きなスタンダード「On Green Dolphin Street」では、サンズのピアノの音の「間」と「響き」が美しい。絶品の「On Green Dolphin Street」である。

そして、Miles Davisの作なる「Four」が絶品。この曲はピアノ・トリオのみでの演奏。マイルスのハードバッパーで理知的でファンキーな演奏イメージとは打って変わって、ピアノの音の「間」と「響き」を活かした、ミディアム・テンポの演奏で、実に美しい響きの、含蓄あるアーティスティックな楽曲に変わった。実にセンスあるアレンジと演奏アプローチである。サンズの才能を感じる。

また、サイドメンである、ランディー・ブレッカーとグレッグ・ハンディーも好演。Bobby Hutchersonの作なる、4曲目の「Little B's Poem」では、ランディーのトランペットとグレッグのフルートが活き活きと清々しいブロウを展開して、伴奏に回ったサンズのピアノを逆に引き立てる。このアルバムでのランディーのトランペットとグレッグのテナー&フルートは要所要所で良いアクセントになっていて、この2人の参加も、このアルバムの聴き所となっている。

良いアルバムです。弱冠20歳ではありますが、米国の若きピアニストの注目株の一人でしょう。なかなかのジャズ・ピアノです。まだまだ余裕もあり、これからが楽しみです。暫く注目すべき、要注目ピアニストです。とにかく、サンズの音の「間」と「響き」を活かした、音に「ため」と「余裕」のあるピアノには、いや〜「まいった」である。 
 
 
 
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2009年12月13日 (日曜日)

『Let It Be』のリマスターCD

昨日は予想以上に暖かな一日だった。今日は、昨日より5度ほど気温は低くなるとはいえ、まだ12度辺りと、12月中旬にしては、ちょっと暖か。やはり今年は暖冬か、と思いきや、週間予報を見ると、今週はかなり冷え込むらしい。最高気温予想は一桁台。嫌やなあ。寒いのは大嫌い。冬眠したい位だ(笑)。

時雨去り 地平の向こう 白き富士    

さて、今日は日曜日、日曜日恒例のBeatlesのリマスターCD特集。今日は『Mono Masters』の「DISC TWO」の予定を変更して、『Let It Be』の話題を... 。

『Let It Be』(写真左)は、ファンの方々は既にご存じ、1969年初頭に実施された、通称「ゲット・バック・セッション」で録音された音源を元に、ドキュメンタリー映画『Let It Be』のサントラをも兼ねて、1970年5月に発表されたビートルズのラスト・アルバムですね。

録音順からすると、『Abbey Road』の方が録音時期としては後になるので、 『Abbey Road』を実質的なラスト・アルバムとするのがファンの間では一般的になっていますが、この『Let It Be』は、全編に渡る、いい加減で投げやりで、ちょっと陰鬱で退廃的な雰囲気が、ちょうど「ビートルズの終わり」を強く感じさせるので、この『Let It Be』の方が、ラスト・アルバムという感じがします。

僕が生まれて初めて聴いたビートルズのアルバムは、この『Let It Be』でした。ちょうど中学2年生の秋かな。金持ちの友人の家で聴かせてもらいました。ちなみに、その友人のステレオセットは、4チャンネル仕様でした(判るかな?・笑)。

で、初めて聴いたビートルズのアルバム『Let It Be』ですが、一通り聴いて「なんて暗くて、いい加減なアルバムなんだ」と思いました。ロックって、こんなにいい加減な演奏でええんやなあ、と不思議な納得感がありました。当時、僕はバリバリのクラシック少年でしたからねえ(笑)。

Let_it_be_8

特に、この『Let It Be』の全体に流れる、ちょっと陰鬱で退廃的な雰囲気には閉口しました。どう聴いても演奏している4人は楽しんで演奏していない。ところどころ中途半端に挿入される録音時の会話などでは笑い声も上がっていますが、無理して装っている感じがして、どうしても好きになれない。

大学時代になってやっと「どうもこれは、プロデューサーのフィル・スペクターの仕業やな」と思うようになりました。如何に「ゲット・バック・セッション」で色々問題があったにせよ、『Let It Be』に収録されている演奏は、かなりの数がラフでいい加減、アレンジも首を捻る楽曲が多く、どう考えても、Beatlesの4人の仕業と思えず、彼らがこのアルバムについて、リリースをOKしたとも思えませんでした。

まあ、そのことについては、後に、Beatles の4人それぞれのコメントや関係者の証言等によって、明らかにされていく訳ですが、とにかく、僕は、この『Let It Be』の内容は、全編に渡って好きではありません。サウンド・トラックを強調するように、適当に「録音時の会話」を挿入していることや、仰々しい、デコレーションが過ぎる弦のアレンジなど、このアルバムのプロデューサーの能力と感性を全面的に否定したくなるような内容で、今でも好きになれない内容です。

さて、今回のリマスターCDでも『Let It Be』については、格段に音は良くなっています。特に、ポールのベースの音とリンゴのドラムの音が、より生々しく全面に出てきており、非常にビートの効いた『Let It Be』になっています。

ステレオ盤リマスター全般に感じる、音のエッジの「心地良い円滑さ」も、この『Let It Be』でしっかりと実現されています。『Let It Be』については、今回のリマスターCDが一番です。薄い膜をはぎ取ったように、以前のCDに比べて、音の見通しが良くなっており、特に、バックの弦の音の分離が良く、スペクターの弦のアレンジの詳細が良くわかるようになりました。

逆に、今回のリマスターCDの音が素晴らしいだけ、このアルバムの問題点、例えば、適当な「録音時の会話」の挿入や、仰々しい、デコレーションが過ぎる弦のアレンジなど、スペクターのプロデュースの問題点が露わになっています。う〜ん、痛し痒しですね。
 
 
 
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2009年12月12日 (土曜日)

風『ファースト』は瑞々しい

昨晩遅く、寝る前に家の窓から外を見ると、かなり強く冷たい雨風。心から「今晩、忘年会が無くて良かった〜」。あんなに冷たい風雨の中、酔っぱらいながら帰宅するなんて、考えたくもない。凍えてしまう。今日は朝から、打って変わって長閑な一日。薄日がさして、気温もそこそこ上がり、昨晩の雨のお陰で適度な湿度があって、なんだか早春の雰囲気。

長閑な日 一息ついて 師走かな   

さて、このところ、70年代Jポップの名盤をちょいちょい、ジャズの合間に引きずり出して聴き直すのが、マイ・ブームである。今日は、11月23日のブログ(左をクリック)で採り上げた、伊勢正三と大久保一久のデュオ「風」のファーストアルバムである。

「風」と言えば、かぐや姫の伊勢正三と、猫の大久保一久が1975年に結成したフォーク・デュオ。1970年代のJポップを彩る「名フォーク・デュオ」のひとつである。その「風」が、1975年6月にりりーすしたのが『ファーストアルバム』(写真左)である。編曲は、瀬尾一三、石川鷹彦、松任谷正隆が分担して担当。バックの演奏は「ティンパンアレイ」がサポートしている。

「風」は、かぐや姫時代の正やんの名曲「22才の別れ」でデビューしているが、この『ファーストアルバム』への収録は頑なに拒んでいる。伊勢正三のアーティストとしての意地が心地良いエピソードである。その「意地」も当然で、この『ファーストアルバム』には、「22才の別れ」と同等、若しくはそれ以上の伊勢正三自作の佳作がズラリと並んでいる。

Kaze_first

あの名曲「なごり雪」の姉妹曲の様な、かぐや姫時代からの恋愛浪漫路線を引き継ぐ「海岸通り」「あいつ」は、シンプルでポップ、滑らかで叙情的。ダンディズム硬派路線の「はずれくじ」「男は明日はくためだけの靴を磨く」は、これまた名曲。70年代フォーク・ロックの名曲だろう。そして、ベッタベタのラブソング(笑)の「お前だけが」。聴いていると気恥ずかしくなるほどのラブソングである(笑)。

大久保一久、愛称「久保やん」も負けてはいない。アルバムの冒頭「ダンシングドール」は良い。「風」のアルバム冒頭の飾るに相応しい、実に「風」らしい楽曲である。久保やんのボーカルは、はっきり言って上手く無い。でも、それを凌駕して余りある、当時にして、実に斬新な雰囲気のする楽曲である。この米国西海岸的な作曲センスは、正やんの上を行く。6曲目の「ロンリネス」は、ティンパンアレイのバックを得て、秀逸なバラード曲として成立している。

ちょっと中だるみになる部分もありますが、それはファーストアルバム故に、練り込み不足なのは仕方がない。全体的に、1975年当時、この「風」のファーストアルバムはその内容が先進的だった。従来のフォーク・ソングの世界をはみ出して、ポップ・ソング、フォーク・ロックへ進化し始めた、音楽的にポジティブな希望を感じさせるに相応しい内容になっている。

このアルバムは「風」のアルバムの中でも、ギター2本でアレンジし易い曲が多く、高校〜大学時代、コピーしまくりました。特に、ダンディズム硬派路線が大好きで、はずれくじ」「男は明日はくためだけの靴を磨く」は今でも得意曲。それから、実は恋愛浪漫路線も大好きで、「海岸通り」「あいつ」は、同世代でいくカラオケでの十八番です。弾き語りもできるよ〜(笑)。
 
 
 
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2009年12月11日 (金曜日)

第2期RTF・Polydor3部作完結

朝から、シトシト冷たい雨。午後から徐々に雨足が強くなり、夜、帰宅時には結構強い雨に。しかも、結構、冷え込んで、体に吹き付ける風がかなり冷たい。う〜寒い〜。

氷雨来て 家族団らん 鍋の夜   

さて、今日の話題は、第2期Return To Forever(RTF)の第3作目。第1作『Hymn of the Seventh Galaxy』、第2作『Where Have I Known You Before』、そして、この3作目『No Mystery』(写真左)を併せて、僕は第2期RTF・3部作と呼んでいる。

この3作目『No Mystery』は、1976年のリリース。Chick Corea (p,el-p), Stanley Clarke (b), Lenny White (ds), Al Di Meola (g) のメンバーになって2作目。メンバーの結束も固く、関係も良好。超絶技巧な演奏を軸に、実にこなれた、ハードな「フュージョン・ジャズ」を展開している。しかし、面白いのは、双頭リーダーの、チック、クラーク、それぞれが異なる方向の音楽的志向になってきていること。

1曲目「Dayride」から「Jungle Waterfall」「Flight of the Newborn」「Sofistifunk」までの4曲は、バリバリのファンク・フュージョン。フリー+ファンクの洪水である。ベースのクラークは、もうノリノリ。ブンブン弾きまくる。ドラムのレニーも、結構、余裕で叩きまくる。でもなあ。チックのファンク・キーボードは上手いんだけど、なんか違和感があるし、ディ・メオラのファンク・ギターは、ファンクのビートに演奏が規制されて、なんとなく窮屈そうだ。

No_mystery

逆に、5曲目の「Excerpt from the First Movement of Heavy Metal」「No Mystery」「Interplay」「Celebration Suite, Pt. 1」「Celebration Suite, Pt. 2」の5曲は、スパニッシュ・フレーズがそこかしこに散りばめられた、チック独特の世界が展開されている。当然、チックは、チック独特のフレーズを弾きまくる。キーボードのどこの旋律を切り取っても、どれもが「チックの音」。

そして、ディ・メオラは、バカテク・ギターを伸び伸びと弾きまくる。しかし、クラークのベースは、ちょっと奥に引っ込んだ感じで、目立たない感じ。ドラムのレニーは両刀使い。これまた、結構、喜々として叩きまくっている。

第2期RTFもいよいよ、チックとクラークの音楽性が、はっきりと二分されつつあり、グループ・サウンズとして、先が見えてきたかなあ、という感じのアルバムです。とにかく、ファンク・フュージョンを演奏するチックとディ・メオラは違和感がある。いやいや、テクニック抜群の二人なんで、バッチリとファンク・フュージョンを演奏しているんですよ。でも、なんか窮屈そうというか、乗り切りれていないという感じがします。

この『No Mystery』は、チックとクラークの音楽性が、はっきりと二分されつつあるとは言え、アルバムの内容は上々です。当時、最先端のフュージョン・ジャズだと思います。そして、このアルバムの後、Columbiaに移籍し、あの最高傑作の誉れ高い『Romantic Warrior』を世に出すことになります。そのお話しはまた後日・・・。  
 
 
 
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2009年12月10日 (木曜日)

グッと来る西海岸ロック・ライブ

いよいよ世間には、クリスマスの雰囲気が蔓延している。何故ここまで、クリスマスに拘るのか判らないが、本当に日本って不思議な国だ。本当に不思議な国民性をしている。

子供らの 期待一身 クリスマス   

さて、昔々、時はLPの時代、そう、高校時代からずっと今まで、その時その時の予算が許す限り、アルバムを手に入れてきた。友達の感想や雑誌の評論、はたまたレコード屋での見た雰囲気、その時々の判断で、アルバムを手に入れてきた。

面白いのは、ほんのたまにではあるが、アルバムの面構えが、なんだか不思議と強く気に入って、購入にいたることがある。そんなアルバムって、絶対に「当たり」なのだ。そんな「一目惚れ」のアルバムに一枚が、Stephen Stills(スティーヴン・スティルス)の『Live』(写真左)。1974年の録音、1975年11月のリリース。

バッファロー・スプリングフィールド~クロスビー,スティルス,ナッシュ&ヤング~マナサスといったグループでの活動により、米国西海岸ロック史にその名を刻む「スティーヴン・スティルス」。そのスティルスの優秀ライブである。LPでいうA面は「エレクトリック・サイド」と、B面は「一人弾き語りのアコースティック・サイド」を収録したライブ作品。

ジャケット・デザインを見ていただきたいのが、何の変哲もない、かなり手抜きのジャケットなんだが、これが、高校3年の時、レコード屋で見た時に「これは!」と思った。高校3年当時は、プログレ小僧から、米国南部のサザンロック、スワンプ、そして、アメリカン・ルーツ・ロック、加えて、西海岸ロックと、米国南部と西部のロックにドップリ浸かっていた頃である。

Stephen_stills_life

何の変哲もない、かなり手抜きのジャケットなんだが、何故か心に響いた。こういう時は絶対にゲットである。即購入である(笑)。そして、家に帰って、速攻でステレオで聴く。と、これが凄く良い。冒頭出だしの重厚な迫力ある音だけで、もう興奮度満点。スティルスの代表曲「Wooden Ships」である。クロスビー,スティルス&ナッシュの組合せでも歌っているが、その時は、ちょっと繊細な端正でアコースティックなものだった。が、このライブでは重厚なロック的雰囲気バリバリの、実に硬派な米国西海岸ロックである。

A面は「エレクトリック・サイド」のハイライト、3曲目の「Jet Set (Sigh) 〜 Rocky Mountain Way 〜 Jet Set (Sigh)」の変則メドレーなんぞは、その重厚な迫力溢れる、凄くファンキーな名演である。ファンキーとはいえ、そこは米国西海岸ロック。俗っぽくなく、あくまで爽やかに、あくまで硬派なファンキーを端正に奏でていく。西海岸ロックならではの重厚ファンキーに、もう聴く耳はノリノリである。自然と体が揺れる。

B面は「一人弾き語りのアコースティック・サイド」も負けてはいない。6曲目の「Crossroads 〜 You Can't Catch Me」などは圧巻。とにかくアコギが上手いのなんのって。聴いていて口がアングリ開いてしまう位のハイテクニック。とにかく上手い。凄い。疾走感溢れ、心地良いテンション。聴いている者の全てを圧倒する、迫力ある名演。

良いライブ盤です。というか、これって名盤でしょう。とりわけ、米国西海岸ロックの名盤だと思います。でも、ロックのアルバム紹介本や雑誌の特集などで、このアルバムの紹介を見たことがありません。でも、ほんまにええ内容なんですよ。ジャケット・デザインに騙されてはいけません。70年代ロックファンの方々に一度聴いて欲しいライブ名盤です。
 
 
 
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2009年12月 9日 (水曜日)

隠れ名盤がざっくざく・・・

冬である。朝から、どんより鉛色の空。その鉛色が冬独特の鉛色。風は北風、冷たい北風。時は師走、いよいよ冬たけなわである。これだけ冷えてくると、熱燗が恋しくなる。焼酎のお湯割りが恋しくなる(笑)。

帰路急ぐ 熱燗恋し 冬の月     

さて、ジャズの世界は奥が深い。ふと、そのジャケット・デザインが魅力的で、レコード屋で目にとまったアルバムが、実はなかなかの内容の隠れ名盤だったりする。ジャズの名盤、佳作の類って、何も、ジャズ入門本やアルバム紹介本に挙がったアルバムだけが、全てでは無い。

そんなアルバムの一枚が、Art Farmerの『Isis』(写真左)。パーソネルは、Enrico Pieranunzi (p), Art Farmer (flh), Massimo Urbani (as), Furio Di Castri (b), Roberto Gatto (ds)。1980年12月、ローマでの録音。

ローマでの録音と聴くと、そう言われて改めてパーソネルを見わたすと、そうかそうか、Enrico Pieranunzi (p), Massimo Urbani (as), Furio Di Castri (b), Roberto Gatto (ds)のアルト・サックス+ピアノ・トリオのリズムセクションはイタリア・ジャズの中核メンバー。

このアルバムのジャケット・デザインが実に印象的。童話の挿絵風の、どう考えてもジャズには相応しくない、とても優しいデザイン、とても優しいイラスト。でも、このジャケット・デザインが実に印象に残る。今回、CDを漁っていて、この印象的なジャケット・デザインに出くわして、遙か昔、このアルバムの音を初めて聴いたことを思いだした。

学生時代、このアルバムをレコード屋で手にしたことがある。でも、その時は、なんとなく童話の挿絵風のジャケット・デザインがジャズのイメージ合わなくて、購入を躊躇った。後ろ髪を引かれる思いでレコード屋を離れた。

そして、夕暮れ時、例の大学近くの「秘密の喫茶店」に行くと、なんと、このアルバムがかかった。冒頭「Isis」の出だしのフリューゲル・ホーンとアルト・サックスのハーモニーを聴くだけで、もうそこはハードバップの世界。しかし、音は古くない。切れ味良く、スピード感が溢れている。

Farmer_isis

ファンキーな雰囲気が全開なんですが、音の響きは洗練されていて、決して、1950年代後半から1960年代前半のファンキー・ジャズ全盛期、ハードバップ全盛期の、その時代の音ではない。1980年のその時点のハードバップ・ジャズの最先端に近い音。

「秘密の喫茶店」の若き妙齢のママが言った。「良いでしょう、この雰囲気。イタリアン・ジャズらしいですよ」。Enrico Pieranunzi の名前だけは、ジャズ雑誌で知っていた。でも、音は聴いたことが無い。「綺麗なピアノの音ですね」と言うだけが精一杯だった。今から振り返ると、この時が、ヨーロピアン・ジャズに初めて出会った時だった。なんとなく童話の挿絵風のジャケット・デザインが、やけに印象的だった。

確かに、米国のハードバップ・ジャズの雰囲気とは違う。米国のハードバップ・ジャズは黒い。米国のハードバップ・ジャズは黒いファンキー。このアルバムは違う。洗練された、クリスタルなファンキーっぽさが、実にヨーロピアン・ジャズらしい。

エンリコがアート・ファーマーと組んだ、エンリコ初期の傑作アルバムといって良いだろう。3曲にイタリア最高のアルト・サックス奏者、マッシモ・ウルバーニが参加していることも価値を高めている。僕もこのアルバムで初めて、マッシモ・ウルバーニの名前とその演奏を体験した。しっかりとアルト・サックスを鳴らし切り、エモーショナル溢れる演奏は注目に値する。

アート・ファーマーのフリューゲル・ホーンも、暖かな音色をベースにエモーショナルなインプロビゼーションを展開していて見事である。どの演奏もポジティブでアクティブ。柔らかな、なんとなく童話の挿絵風のジャケット・デザインからは想像出来ない、1980年当時、最先端のハードバップなジャズ演奏がこのアルバムにギッシリと詰まっている。

良いアルバムです。タイトル『Isis』 とは,ライナーによるとエジプトに伝わる「月の神」という意味だそうです。確かに、このアルバム、日中聴くよりは、日が沈んだ後、夜のしじまの中で聴く方が、しっくりくる落ち着きと端正さが素敵な「隠れ名盤」だと思います。
 
 
 
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2009年12月 8日 (火曜日)

今年もJohnの命日がやってきた

また、今年もJohn Lennon の命日がやってきた。あれは、もう今から29年も前のことになる。

今でもハッキリと覚えている。米国東部時間で「1980年12月8日23時07分」。ジョンの死亡が確認された。享年40歳。米国東部時間だから、日本とは14時間の時差がある。日本時間では、1980年12月9日13時07分だった。

1980年12月8日22時50分(米国東部時間)、スタジオ作業を終えて、ジョンの乗ったリムジンがアパートの前に到着、ジョンが車から降りる。犯人のマーク・チャップマンは「ミスター・レノン?」と呼び止めると、銃を手に取り前に進み、両手で構え5発を発射した。4発がレノンの胸、背中、腕に命中、レノンは「撃たれた」と2度叫び、アパートの入り口に数歩進んで倒れた。

撃たれたのが、日本時間で、1980年12月9日の12時50分である。「ジョンが狙撃された」というニュースは、速報という形で、学生生協のラジオで聞いた。聞いた時は「ジョンが撃たれた」ってことが信じられずに、「そんなことないやろ」と勝手に思いこみ、「悪い冗談だ」とも思った。逆に「ジョンは撃たれても、きっと回復して戻ってくる」となぜか堅く信じこんでいた。しかし、既にこの頃、ジョンは瀕死の状態だった訳である。

なぜか「ジョンは絶対に死なない」と思った。が、彼は帰らぬ人となった。彼の何が悪かったというのか。命と引き替えるほどのことがジョンにあったのか。そして、なぜジョンだったのか。今でも、あの日に感じた無念は心にしっかりと残っている。

John_glass


Our life together is so precious together
We have grown, we have grown
Although our love is still special
Let's take a chance and fly away somewhere alone

It's been too long since we took the time
No-one's to blame, I know time flies so quickly
But when I see you darling
It's like we both are falling in love again
It'll be just like starting over, starting over

「(Just Like) Starting Over」 Written by John Lennon


この「(Just Like) Starting Over」を唄いながら、ジョンは逝った。主夫となって以来、5年ぶりに復帰。「でも君を見ていると、また恋をはじめられそうだ。そう、また「振り出しから」って感じでね」と唄いながら、ジョンは逝った。今でもこの歌を聴くのは辛い。今でもこの歌を聴くのは痛い。でも、この曲は希望の曲。辛さ、痛みを超えて、この曲は永遠の名曲として、僕の心の中に常にある。

また、今年もJohn Lennon の命日がやってきた。あれは、もう今から29年も前のことになる。
 
 
 
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2009年12月 7日 (月曜日)

第2期RTFの傑作じゃ〜

寒いぞ〜。冷たい北風がピューピュー吹いて、いやはや冬らしい帰り道である。今日は一日快晴の素晴らしい日和かと思ったが、天気予報通り、風が冷たく、ちょっとばかし強く吹いて、嫌でも師走を感じる。
 
木枯らしに 追われて走る 子猫かな     

さて、第2期RTF(Return To Forever)を順番に聴き直している。今日は、第2期RTFの2作目『Where Have I Known You Before』(写真左)。邦題は「銀河の輝映」(なんだかなあ)。ギターが、ビル・コナーズに代わって、アル・ディ・メオラにチェンジしたRTFの74年の作品。

これがまあ、凄い内容ですわ(笑)。フュージョンと言っても、後にスムース・ジャズと呼ばれる様な、ムード優先の、ちょっと軟派なフュージョン・ジャズでは無くて、ガッチリと硬派で超絶技巧なフュージョン・ジャズ。超絶技巧ながら、音楽性豊か、キャッチャーな旋律が満載。非常に聴き応えのある、硬派フュージョン・ジャズの傑作である。

ロック・ギター的雰囲気のビル・コナーズから、正統派フュージョン・ジャズ・ギタリストのアル・ディ・メオラに代わったおかげで、超絶技巧プログレ的な演奏からガラリと変わって、ロック色の強いポップな演奏が、アル・ディ・メオラの正統派フュージョン・ギターによってより洗練され、これぞ、硬派フュージョン・ジャズっていう演奏に昇華されている。見事である。しかも、アル・ディ・メオラは、当時20歳。なんと恐ろしいことか(笑)。

Where_have_i

第2期RTFの2作目だけあって、スタンリー・クラークのベースとレニー・ホワイトのドラム、共に充実したリズム・セクションに仕上がっている。特に、叩きまくるレニー・ホワイトのグルーブ感は素晴らしい。そして、スタンリー・クラークのベースも、大向こう張って前に出しゃばるのでは無く、バックに回って、しっかりとファンキーなビートを押さえており、このアルバムにジャジーでファンキーな雰囲気を供給している。スタンリー・クラークのベースが、このアルバムをジャズたらしめている。見事である。

そして、チック・コリア御大のキーボードは、それはそれは見事なもの。シンセサイザーの使い方、テクニック、共に最高である。とにかく上手い。とにかく超絶技巧。これだけ、シンセを弾きこなせるジャズ・キーボーダーはいないだろう。ジョー・ザビヌルもハービー・ハンコックも、もはや敵では無い(笑)。そして、アコースティック・ピアノの音色も美しい。ジャズ界最高のマルチ・キーボーダーの面目躍如である。見事である。

特に、ラストの演奏時間14分25秒の大曲「Song to the Pharoah Kings」は、聴いていて「仰け反るほど」に素晴らしい。アル・ディ・メオラの超絶技巧エレキギターが炸裂し、チック・コリアのシンセが唸りを上げる。スタンリー・クラークのベースはビンビンにビートを繰り出し、レニー・ホワイトはグルーブ感を振り撒きながら叩きまくる。ジャズの世界って凄い。このアルバムを初めて聴いた時、もうプログレッシブ・ロックには戻れない、と思った。

この第2期RTFの2作目『Where Have I Known You Before』は傑作である。アグレッシブなパワー、シャープでスピーディーな展開、超絶技巧なテクニカルさが全編に溢れていて、第2期RTFの音楽性、ここに完成、である。
 
 
 
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2009年12月 6日 (日曜日)

Beatles / Mono Masters・1

昨日の夕方からの雨も上がって、今日は清々しい朝。そして、日中は、なかなかに暖かな日。12月の声を聞いてはいるが、今日の様な小春日和は大歓迎。なんせ、僕は寒いのが大の苦手。

帰路急ぐ 炬燵恋しや 火の用心     

さて、今日は日曜日、日曜日恒例のBeatlesのリマスターCD特集、今日は『Mono Masters』(写真左)である。『Mono Masters』の「DISC ONE」について語りたい。

この『Mono Masters』の存在は、今回のビートルズ・リマスターのMONO Box盤の一番の目玉かも知れない。既発売の『PAST MASTERS』をベースに、この『Mono Masters』の「DISC ONE」は、6曲目の「I Want to Hold Your Hand」と7曲目の「This Boy」、そして10曲目「 Long Tall Sally」以降、ラストの「I'm Down」まで、全て、モノラル・ミックスのリマスターがズラリ。

前にも書いたが、ビートルズの活動時期は1960年代。当時の一般での音楽再生装置はモノラルが前提。ステレオはまだまだ一般的では無く、録音方式・ノウハウも成熟していなかった。当然、アルバム収録の曲は、モノラルで聴かれることを前提に録音され、編集されていた。つまり、モノラル盤が最優先、ステレオ盤はオマケ的な位置付けだった。

特に、シングル・カットされた曲、もしくはシングル前提で録音された曲は特にその傾向が強い。シングルでリリースされた、ビートルズの楽曲は、特に「赤の時代」では、音の厚み、音の密度、音の迫力など、聴感上の雰囲気は、モノラル・ミックスの方が圧倒的に良い。なんていうのかなあ、モノラル・ミックスの方が、当時のビートルズの勢いと革新性を感じるのだ。

Beatles_mono_masters

「音の収斂、融合」を地で行く、音の立方体の塊が耳に飛び込んでくる様な迫力。モノラル・ミックスの良さがビンビンに伝わってくる。特に、7曲目の「This Boy」のモノラル・ミックスなどは絶品。10曲目の「Long Tall Sally」もロックンロールならではの勢いの良さは、モノラル・ミックスの方に軍配が上がる。

しかしながら、「I Feel Fine」「Bad Boy」は互角。曲によっては、ステレオ・ミックスの健闘も光る。が、やはり、当時の主流はモノラル。ステレオ盤対モノラル盤については、モノラル盤に軍配を上げざるを得ない。しかも、既発売の『PAST MASTERS』で、既にモノラル・ミックスでリリースされていた楽曲も、今回のリマスターの『Mono Masters』の音の方が、音のエッジの刺々しさが無くなって、モノラル・ミックスらしい、心地良くマイルドな、丸みを帯びた暖かい音になっている。

今回のビートルズ・リマスターのMONO Box盤に同梱されている『Mono Masters』は、聴き所満載である。今回のビートルズ・リマスターのMONO Box盤の一番の目玉である。この『Mono Masters』でしか、聴くことの出来ないモノラル・ミックスは実に貴重である。実は、特にこの『Mono Masters』の「DISC TWO」に、その貴重なモノラル・ミックスが収録されているのだが、そのお話しはまた来週の日曜日に・・・。

ビートルズはモノラル・ミックスを聴かなければならない、と昔から言うが、本当にそう思う。そういう意味で、今回、思い切って、リマスターのMONO Box盤を手に入れて良かった。このリマスターのMONO Box盤を手に入れて、モノラル・ミックスのビートルズを聴くことが無ければ、ビートルズを誤解したまま、あの世へ行くところであった(笑)。
 
 
 
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2009年12月 5日 (土曜日)

第2期Return to Forever の船出

やっとこさの土曜日。今週は、先週の新型インフル感染が癒えての「社会復帰」の週だったんだが、これがまた「なんで」という位、忙しかった。まあ、この歳になると、体力的に忙しいのでは無く、知力的に忙しいので、帰宅が深夜に及ぶなんてことは無いんだが、それにしても疲れた。

帰り来る 足下照らす 冬の月  

さて、僕はチック・コリアの大ファンである。よって、彼の千変万化な音楽性の全てが許容できる。アコースティックもエレクトリックもOK。特に彼のエレクトリック・キーボードのテクニックとセンスについては、ジャズ界一だと思っている。

そんなエレクトリックなチックを初めて体験したアルバムが、第2期Return to Forever の第1作『Hymn of the Seventh Galaxy』(写真左)。邦題は『第7銀河の讃歌』(直訳やん・笑)。1973年8月レコードプラネットで録音。パーソネルは、Chick Corea (key, p, org), Bill Connors (g), Stanley Clarke (b), Lenny White (ds, per)。

そう、この時は、まだギターがディメオラではなく、ビル・コナーズである。第1期Return to Forever は硬派な楽園的フュージョン・ジャズ中心だったのだが、この第2期Return to Forever は、徹頭徹尾、ハード・フュージョン・ジャズ。とにかく、ハードである。ただ、旋律はキャッチャーでメロディアスなものが中心なので、ハードな演奏でありながら、聴き辛いものではない。70年代ロックで言うと、プログレ、例えばイエスとかクリムゾン、ELPの演奏が聴けるのならば、全く問題の無いハードさである。

第2期Return to Forever の中で、この『Hymn of the Seventh Galaxy』だけが独特の音の響きを持っているのだが、それは、「くすんだ音でちょっとラフな調子」というビル・コナーズのギターが主な理由くすんだような音が印象的なギターが実に個性的。そして、早いパッセージを弾く時、ビートを崩すというかラフな弾き回しになるんだが、これは彼がロック畑出身ということから来るのだろう (当初ロック畑のスタジオ・ミュージシャンとして働いてきた経緯がある)。というか、わざとロックっぽく弾いている雰囲気がある。

Hymn_seventh_galaxy

主役のチック・コリアのエレクトリック・キーボードについては、申し分無い。というか、これほどまでに、エレクトリック・キーボードを弾きこなせるミュージシャンはいないと思う。それぞれのキーボードに精通し、それぞれのキーボードの個性をしっかり踏まえた使い方については素晴らしい限り。キーボードを趣味にする方でしたら、この辺のところを十分に理解いただけるかと・・・。

もう一つ、チックの凄いところは、このアルバムに収録されている自作曲の出来の良さ。旋律はキャッチャーで、ロマンティックでメロディアス。スパニッシュ・フレーバーが隠し味。この様な「印象的な旋律」を持った曲を中心にこのアルバムが構成されているので、このアルバムは、とても聴きやすく親しみ易く、アレンジも良く考えられており、聴いていて「ノリ易い」。この辺りが、同時代、トニー・ウィリアムス率いたエレクトリック・ジャズバンド「ライフタイム」との違いだろう。

スタンリー・クラークのベースはブンブン唸りを上げ、レニー・ホワイトのドラミングは重爆撃機の様に、ドドドドドと重低音ベースを供給する。この超重量級のビート&リズムも、この第2期Return to Forever の特徴。あの千変万化のチックの重力級キーボードと、ビル・コナーズの重量級エレキギターを相手にするには、これくらいの「超重量級」リズムセクションで迎え撃たないと、バンド演奏全体のバランスが取れないだろう。

ギターがディメオラではなく、ビル・コナーズなので、なんとなく、第2期Return to Forever の諸作の中で、ちょっと評価が一段だけ低めのアルバムですが、どうしてどうして、収録された曲やグループサウンズ全体の雰囲気など、アルバムを総合的に見渡すと、なかなかに平均的の高いアルバムだと思います。ハードな演奏ではあるが、収録されている演奏の根幹をなす旋律は「キャッチャーでメロディアス」なものが中心という部分が高評価ポイントです。

でも、初めて聴いた時は、このエレクトリック演奏のハードさとハイ・テクニックにビックリしました。当時、エレクトリック演奏のハードさとハイ・テクニックさについては、プログレの演奏が最高だと信じていたんですが、その想いは、このアルバムとの出会いによって、粉々になりました(笑)。ジャズの世界ってスゲ〜、と心から感じ入った瞬間でした。  
 
 
 
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