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2023年12月19日 (火曜日)

デオダートらしさ満載の『旋風』

デオダートは「クロスオーバー・ジャズの寵児」。ブラジル出身のキーボード奏者&アレンジャー。1973年、デオダート名義としてCTIレーベルから『Prelude』をリリース。

デオダートは「クロスオーバー・ジャズの寵児」。しかしながら、クラシック曲「ツァラトゥストラはかく語りき」や「ラプソディー・イン・ブルー」をエレ・ジャズにアレンジしてヒットを飛ばしたことから、我が国では、クラシック曲をエレ・ジャズ化するのに長けている「クロスオーバー野郎」という偏った評価が定着しているみたいなのだが、とんでもない。

デオダートはまず「キーボード奏者」として優秀。特に、エレ・ジャズの世界で「フェンダー・ローズ」を弾かせたら、これがなかなかのもの。デオダートならでは、の手癖、フレーズを踏まえて、デオダートにしか弾けない「フェンダー・ローズ」を聴かせてくれる。

そして、デオダートは「アレンジャー」として優秀。クロスオーバー&フュージョン・ジャズの老舗レーベルCTIをメインに、ミルトン・ナシメント、アントニオ・カルロス・ジョビン、マルコス・ヴァーリ、フランク・シナトラなどの数々のアルバムの製作にアレンジャーとして参加している。特に、ホーンアレンジに独特の個性があって、聴けば「これってデオダート?」と判るくらいの個性的なアレンジが秀逸。

Deodato『Whirlwinds』(写真左)。1974年の作品。邦題「旋風」。ちなみにパーソネルは、Eumir Deodato (key, perc, arr, produce), John Tropea (g), John Giulino, Tony Levin (b), Billy Cobham, Nick Remo (ds), Rubens Bassini (congas、bongos) ,Gilmore Digap (per), Sam Burtis (tb) 等。
 

Deodatowhirlwinds  

 
デオダートがプロデュース&アレンジまで担当した、どこから聴いても「デオダート・サウンド」満載の好盤である。全編に渡って、クロスオーバー・ファンクの「嵐」である。

冒頭は「Moonlight Serenade」。スイング・ジャズの名曲「ムーンライト・セレナーデ」のカヴァー。思いっきり、デオダートなアレンジで、スイングの名曲をジャズ・ファンクに仕立て直して聴かせる。なかなかの力作。

続く2曲目は「Ave Maria」。クラシックの有名曲、シューベルトの「アヴェ・マリア」をカヴァー。ただ、このクラシックアレンジはイマイチかなあ。もともと原曲自体がオフビートに乗せ難くく、ファンクなアレンジがし難い旋律なので、仕方が無い。

3曲目は、僕の大好きなロック・グループ、スティーリー・ダンの「Do It Again」のカヴァー。デオダートのキーボード大活躍、ホーン・アレンジもカッコ良く、ジョン・トロペイのエレギがこれまた、飛び切り個性的で実にカッコ良い。

4曲目以降、「West 42nd Street」「Havana Strut」「Whirlwinds」とデオダートの自作曲が続くが、実はこのデオダートの自作曲3連発が良い。クロスオーバー・ファンクなアレンジをベースに、ラテンのリズムあり、パーカッション大活躍、ストリングス・アレンジも秀逸。このデオダートの自作曲3連発は、デオダートらしさ満載の名パフォーマンスとして、いの一番に上げたくなる。

デオタートが、キーボーダーとして、アレンジャーとして、デオダートらしさを最大限に発揮した、デオダートの代表盤だと思います。クロスオーバー・ジャズの名盤としてもお勧め。
 
 

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