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2023年12月の記事

2023年12月31日 (日曜日)

今年もありがとうございました。

いよいよ今年も今日で終わり。コロナ禍も特別な対応は終息し、日常での感染防止に切り替わり、移動や外食も感染防止対策に留意しながら、かなり自由に出来るようになりました。

個人的には色々悩ましいことが相次いで、落ち着いてジャズを聴ける日が少なかった一年でした。まあ、11月で一旦、全て片付いたんで、来年はじっくり落ち着いて、ジャズを聴きたいです。ライヴにも足を運べればなあ、とも思っています。

ただ、今年もジャズ界では逝去するミュージシャンが続々出て、主だっただけでも以下の通り。ジャズを聴き始めて、馴染みのあるジャズマンが鬼籍に入るのは辛い。特に今年は大物ジャズマン、大御所ジャズマンの逝去が相次ぎ、特に、ウェイン・ショーターの逝去はショックでした。

3月  サックスの大御所、ウェイン・ショーター
4月  ピアノの大御所、アーマッド・ジャマル
7月  ジャズ・ボーカルの大御所、トニー・ベネット
9月  ベースの巨匠、リチャード・デイヴィス
10月 女性ピアニストの鬼才、カーラ・ブレイ

しかし、ジャズ盤のニュー・リリースについては、コロナ禍の特別対応(ロックダウンなど)が世界的に終息したので、コロナ禍前の状態に戻った様に感じます。コロナ禍の真っ只中に録音した音源のリリースも結構あり、厳しい時期であったにも関わらず、逆に内容充実の盤ばかりで、さすが、一流ミュージシャンは逆境に強い、と再認識した次第です。この一年、コロナ禍終息〜日常生活への戻しの一年でしたので、来年は更なる充実のジャズ盤のニュー・リリースを期待したいですね。

自分の環境を振り返ると、今年は一昨年〜昨年に続いて、近しい人達の中で、入院や永眠と慌ただしく、ジャズ盤を満足いくまで聴くことが出来ませんでした。来年はしっかり聴き倒したいですし、古くなったブログの記事のリニューアルをしていきたいとも思っています。。そうそう、70年代ロックやJポップも、ほったらかしになっているブログへの記事の移行を、しっかりと実行いきたいです。

さて、この「ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログ」と、Xのポストは、明日一日だけお休みします。再開は翌日1月2日を予定していますので、よろしくお願いします。

それでは皆さん、よいお年をお迎えください。
 
 
Oomisoka1_2023
 
 

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東日本大震災から12年9ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

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2023年12月30日 (土曜日)

Walton, Carter & DeJohnette

シダー・ウォルトン(Cedar Walton)。1934年1月、米国テキサス州ダラスの生まれ。アート・ブレイキーのバンド、ジャズ・メッセンジャーズのメンバーとして有名になり、その後バンドリーダーおよび作曲家として長いキャリアを確立。2013年8月に惜しくも鬼籍に入っている。

ウォルトンのピアノはメインストリーム志向の正統派ジャズ・ピアノ。見事なバップ・ピアノで、ハートバップ志向もいけるが、モーダルなジャズもいける。端正で正確なタッチの「情熱&躍動バップ・ピアノ」。テクニックが確かで破綻が無い。多弁で躍動感溢れるバップ・ピアノが魅力的。

『Walton, Carter & DeJohnette』(写真左)。別タイトル『The All American Trio』(写真右)。邦題は『素晴らしき仲間たち/ オールアメリカントリオ』。1983年12月22 & 23日の録音。日本のベイステート・レーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Cedar Walton (p), Ron Carter (b), Jack DeJohnette (ds)。

「情熱&躍動バップ・ピアノ」のシダー・ウォルトンと、職人ベースのロン・カーター、ポリリズミックなドラマー、ジャック・デジョネットのトリオ演奏。
 

Walton-carter-dejohnette

 
この録音時、ウォルトンは49歳。脂の乗り切った、バリバリ中堅の余裕綽々「情熱&躍動バップ・ピアノ」が聴きもの。ハメを外さず、粛々とひき進めるバップ・ピアノは一流品。スタンダード曲とオリジナル曲を織り交ぜて、スインギーでバップ一直線のピアノ・トリオは聴いていて気持ちが良い。

バックを支えるロンのベースは、懐かしいブヨンブヨンなベースだけれど、捻らずシンプルにベースラインを押さえていて、演奏の底をガッチリ支えている。

デジョネットのドラミングは、多弁で躍動感溢れるウォルトンのピアノと被ることを避けて、いつもよりシンプルでストレートなバップ・ドラムを聴かせてくれる。隙間無く音を埋めて疾走するウォルトンのピアノには、「間」を活かした展開は無いので、隙間を埋める様な、ポリリズムミックなドラミングは意識的に避けている様だ。

バックのベースとドラムのシンプルなサポートを得て、ウォルトンは必要以上に多弁になること無く、自然体でシンプルな「情熱&躍動バップ・ピアノ」を弾きまくる。職人的リズム隊が控えているので、コードもモードも自由に弾きまくることができるウォルトンはストレスレス。自由に思うがままに、クールに「情熱&躍動バップ・ピアノ」を弾きまくる。
 
 

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2023年12月29日 (金曜日)

『Coltrane(Prestige)』再び

コルトレーンのリーダー作の記事を整理し始めた。コルトレーンのリーダー作の記事については、2010年代前半に書かれた記事が多い。今を去ること10年以上になる。10年以上にもなると、自分のジャズの「聴き耳」も進歩しているので、昔、聴けなかった音が聴けたり、昔、気が付かなかったフレーズや展開、アレンジに気がついたりする。

つまりは、今の自分の「聴き耳」による、今の自分のコルトレーンのリーダー作の評価が以前とは異なるケースもあるので、他ならぬコルトレーンである。もう一度、しっかりコルトレーンのリーダー作を聞き直して、今の自分の「聴き耳」で、今の自分の評価をまとめて、以前の記事を修正しようと思い立った。

John Coltrane『Coltrane(Prestige)』(写真左)。1957年5月31日の録音。この盤は同一日セッションの音源オンリーで、1957年10月にリリースされている。ちなみにパーソネルは、John Coltrane (ts), Johnnie Splawn (tp), Sahib Shihab (bs), Red Garland (p on 1-3), Mal Waldron (p on 4-6), Paul Chambers (b), Albert "Tootie" Heath (ds)。基本はフロント3管(テナー、トランペット、バリサク)に、ピアノ・トリオのリズム・セクションがバックに控える。

コルトレーンの初リーダー作になる。この初リーダー作については、プレスティッジからのリリースだが、プレスティッジお得意の様々なセッションからの寄せ集め、という暴挙はなく、1セッションの録音成果から、コルトレーンの初リーダー作を編集している。よって、曲によって、演奏の雰囲気が違ったり、演奏の編成がガラっと違ったり、コルトレーンの調子が変化したりすることは無いので、安心して聴くことが出来る。

ただし、コルトレーンの初リーダー作にしては、ちょっと狙いがボンヤリとした、とっ散らかったパーソネル。これはプレスティッジ・レーベルお得意の「エイヤっでジャズマン集めて、誰かをリーダーにして、ジャム・セッション分の一発録り」だったようで、プロデューサーのボブ・ウェインストックからすると、コルトレーンの初リーダー作については、ほとんど重要視していなかったようで、これだけが残念である。
 

John-coltranecoltraneprestige

 
よって、このコルトレーンのリーダー作については、バックのミューシャンのパフォーマンス込みで評価するのは、いささか無理がある。バックのミュージシャンの演奏を聴いていていも、コルトレーンの初リーダー作だから、しっかりサポートしないと、と言う雰囲気は感じられない。このコルトレーンの初リーダー作については、コルトレーンのパフォーマンスに絞って評価するのが一番だと思う。

そういう点では、この盤のコルトレーンのパフォーマンスは申し分無い。デビュー当初は「いもテナー」と評されたテクニックも安定し、速いフレーズにも破綻の無い、どっしり落ち着いた安定感がある。アドリブ・フレーズも当時としては新しい、イマージネーション溢れる優れたもので、聴けばすぐにコルトレーンだと判るくらい。

また、この盤でのコルトレーンのパフォーマンスで、特に優れているのは「バラードの表現力」。今では語り尽くされている感があるが、この盤の2曲目「Violets for Your Furs(コートにすみれを)」のバラード表現は絶品である。この時点でのコルトレーンのジャズ・テナーの表現力が非常に高いことを証明している。この時点でのコルトレーンのテナー・サックスのバラード表現の力量は他のテナー・マンと比べて、頭ひとつ飛び抜けている。

コルトレーンのテナー・サックスの個性と特性はこの盤を聴くと良く判る。コルトレーンは、この個性と特性をベースに発展していくことになる。プレスティッジ時代のコルトレーンはまだまだ進化前。真の進化は、アトランティックに移籍後の『Giant Step』以降を待たねばならない。しかし、プレスティッジ時代の各リーダー作では、研鑽を重ね、ハードバップを極めていく、頼もしいコルトレーンを確認することが出来る。
 
 

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2023年12月28日 (木曜日)

エヴァンスの『Blue in Green』

ビル・エヴァンスのマイルストーン・レコードからのリーダー作を聴き直している。リーダー作とは言っても、リヴァーサイド時代に録音して、お蔵入りになっていた音源を、ビルの逝去後、ヘレン・キーンが再聴、とりまとめて、マイルストーンからリリースしたもの。

厳密に言うと、ビル本人がOKを出した音源では無いのだが、ビルの生前の演奏の音源はどれもが貴重なので、発掘して出してくれる分には文句は無い。

Bill Evans『Blue in Green: The Concert in Canada』(写真左)。1974年8月、カナダ・オタワ郊外の「Camp Fortune」でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Bill Evans (p), Eddie Gomez (b), Marty Morell (ds)。1968年あたりから続いた「ゴメス-モレル」のトリオでの最後の演奏の音源の一つ。1991年のリリースになる。

録音場所の「Camp Fortune」とは、オタワ近郊のスキー場で、夏はアウトドアを楽しめる観光地らしい。そんな開放的な環境下、野外コンサートでのライヴ音源。と言って、開放感溢れるという訳でも無く、それでも、カナダ放送主催のコンサートなので、音響環境は良かったらしく、録音状態は良好。
 

Bill-evansblue-in-green-the-concert-in-c  

 
6年ほど続いたトリオである。演奏の一体感は素晴らしい。疾走感・叙情性ともに円熟の域に達して、ビル・エヴァンス・トリオの個性的がしっかりと捉えられている。ビルの耽美的でリリカルな面とアグレッシヴなバップな弾き回しという「二面性」もふんだんに楽しめるし、モレルの味のあるドラミングも良い感じ。ゴメスのブンブン・ベースもダイナミックで良い。

6年ほど続いたトリオの集大成、成熟し切ったトリオ演奏。耳新しい部分は無いが、安心安定のトリオ演奏はそれはそれで楽しい。「One for Helen」「So What」「Blue in Green」と聴き応えのある演奏曲も良い。

ただ、ゴメスのブンブン・ベースの音がかなり大きく録音されている部分があって、特に「Very Early」での長尺のソロはちょっと勘弁して欲しい。このゴメスの音が大きく録音されている部分だけが、このライヴ盤のマイナス部分。ここだけ、我慢すれば、このライヴ盤、なかなかの内容だと思う。

ジャケットのビル・エヴァンスのイラストは、歌手トニー・ベネットの手になるもの。なんと、ベネットは画家としても一流の存在だそうで、「Antonio Benedetto」の名で知られているそうです。意外や意外、びっくり、です。
 
 

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2023年12月27日 (水曜日)

モンテローズとフラナガンと。

ジャズの演奏フォーマットの中で、意外と聴き応えがあるのが「デュオ」だと思っている。個人的にずっとデュオ盤を追いかけていることもあるのだが、デュオは聴いていて思うのだが、演奏上の様々な問題をクリアして名演を生み出す努力は涙ぐましいものがある。

二人だけでジャズをやるので、まず、ジャズとして重要なリズム&ビートは誰が担うのか、という問題がある。演奏を進める中で、どちらがフロントに立ち、どちらがバックに回るのか、そして、その交代タイミングは、など、演奏の進め方についての問題がある。当然、演奏する二人の演奏テクニックなど、力量のバランスに関する問題もある。これらを全て良い方向に解決して、ジャズ演奏として、即興演奏として成立させる。これって、結構、大変な作業だと常々思うのだ。

J.R. Monterose & Tommy Flanagan『A Little Pleasure』(写真)。1981年4月6, 7日、NYでの録音。ちなみにパーソネルは、J.R.Monterose (ts,ss), Tommy Flanagan (p)。テナー・サックスとピアノのデュオ演奏である。デュオ演奏をするモンテローズとフラガナンとしては、モンテローズの1959年のリーダー作『The Message』以来の再会セッションになる。
 

Jr-monterose-tommy-flanagana-little-plea

 
骨太で素直でシンプルでストレート、素性正しき正統派のモンテローズのテナー・サックス。伴奏上手、フロントで演奏する演奏者の個性の応じて、最適の伴奏パフォーマンスを提供する、燻銀な職人ピアニスト、フラナガンのピアノ。モンテローズは1927年生まれで、録音当時は54歳、フラナガンは1930年生まれで、録音当時は51歳。双方、ジャズマンとして、円熟の境地に達した時期、圧倒的に滋味溢れる、ジャジーで奥深いデュオ演奏を聴かせてくれる。

冒頭の「Never Let Me Go」から、カラッとした独特の哀愁感を醸し出しながら、ストレートに吹き上げるモンテローズのテナーと、それに呼応する様に、ジャジーでマイナーなフレーズでバッキングするフラガナン。しかし、フラガナンのピアノの表現&バッキングにおける「引出しの多様さ」には感心することしきり。「Central Park West」での透明感溢れるデュオ演奏も、シンプルで音数も少なく、曲と演奏の良いところだけが耳に届く感じ。この二人のデュオは、円熟期を迎えたジャズマンのベスト・パフォーマンスとして、もっと評価されても良いのでは、と感じます。

ルディ・ヴァン・ゲルダーの手になる録音で音も良い。こんなに素敵な純ジャズ系のデュオ盤が、フュージョン・ジャズ全盛の1981年に録音され、リリースされていたなんて。いやはや、ジャズの懐の深さにはつくづく感心します。この盤、デュオの名盤として、もっと広く聴かれても良い盤だと思います。
 
 

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2023年12月26日 (火曜日)

シダー・ウォルトンを聴き直す。

Cedar Walton(シダー・ウォルトン)が気になってきた。エディ・ハリスのリーダー作を聴いていて、バリバリとピアノを弾きまくるシダー・ウォルトンに耳を奪われた。そこはかとなくファンキーでバップな「情熱&躍動ピアノ」。テクニックは確か、端正で正確なタッチ。両手を一杯に使って、ダイナミックにスケールの大きいバップ・ピアノを弾きまくる。

実は僕はウォルトンのピアノが好きだ。アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズに在籍時のアルバムのウォルトンのピアノは見事なバップ・ピアノ。しかも、ハートバップ志向もいけるが、モーダルなジャズもいける。端正で正確なタッチの「情熱&躍動ピアノ」。しかし、ウォルトン個人のリーダー作になると、意外と決定打に欠ける。

最初の活躍の時期が、1960年代後半から1970年代にかけてで、いわゆる「純ジャズの暗黒時代」に、メインストリーム志向の正統派ジャズ・ピアノで勝負していたからだろう。意外とウォルトンって正当に評価されていない様に感じるのだ。次の活躍の時期が、1980年代半ばから1990年代にかけて。ここでは、トリオの快作が多くリリースされている。ウォルトンを聴き直すには、まずはここからだろう。
 

Cedar-waltonthe-trio-vol-1

 
Cedar Walton『The Trio, Vol. 1』(写真左)。1985年3月28日、イタリアのボローニャ「Sala Europa」でのライヴ録音。イタリアン・レッド・レーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Cedar Walton (p), David Williams (b), Billy Higgins (ds)。録音状態は中の上。あまりクリアでは無いが、ウォルトンの「情熱&躍動ピアノ」を的確に捉えている。

冒頭は、ウォルトンが力強くコードを連打しつつ、ダイナミックでスケールの広い「情熱&躍動ピアノ」を弾きまくる「My Ship」。迫力満点。テクニックが確かで破綻が無いので、多弁で躍動感溢れるバップ・ピアノがスッと耳に入ってくる。決して、耳障りにはならない。これがウォルトンのピアノの一番の長所。

「Voices Deep Within Me」でのシングルトーンでの弾き回しも良い。疾走感溢れるシングルトーン。思わず、喝采である。トリオのライヴらしく、ベースの印象的なソロもあり、ドラムの情熱的なソロもあり、ピアノ・トリオのライヴ音源としても純粋に楽しめる。ウォルトンのピアノを体験するには、このライヴ盤は良い内容。ウォルトンの「情熱&躍動ピアノ」を浴びるように体感できる。
 
 

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2023年12月25日 (月曜日)

ビルのThe Solo Sessions, Vol.2

録音当時、直ちにリリースされた訳では無く、エヴァンスの死後、1985年に「The Complete Riverside Recordings」というBOX Setの中で初めて日の目を見た「お蔵入り」音源。アルバム化は、1989年に、まず「Vol.1」が、そして、1992年に「Vol.2」が単体でリリースされた。

ビル・エヴァンスのソロ・ピアノ盤『The Solo Sessions, Vol.1&2」。リリース当時、不当と思われるほど、不憫な評価を受けている。その評価を読んで、エヴァンスの唯一の駄盤として、遠ざけているジャズ者の方々も沢山いる。しかし、こういう不憫な評価を受けている盤は、本当に「エヴァンスの駄盤」なのかどうか、実際に自分の耳で聴いてみるのが一番。

Bill Evans『The Solo Sessions, Vol.2』(写真左)。1963年1月10日の録音。ちなみにパーソネルは、Bill Evans (p) ただ一人。そう、この盤はビル・エヴァンスのソロ・ピアノ集。『The Solo Sessions, Vol.1』の続編として、1992年にリリースされている。

この盤でも、エヴァンスの「即興演奏の妙」が楽しめる。「Vol.1」と同じく、全曲スタンダード曲で、ビル独特の「音色と弾き回し」が確認し易く、即興演奏化していくビル独特の感覚を感じ取ることが出来る。
 

Billevansthesolosessionsvol2

 
また、「ビル独特のバップな弾き回し」と「フレーズの音の広がりと間を生かした、耽美的でリリカルな弾き回し」の2面性が、この盤でもしっかり確認できる。この2面性がビルの重要な個性でもある。

「All the Things You Are」や「I Loves You,Porgy」は、「フレーズの音の広がりと間を生かした、耽美的でリリカルな弾き回し」の最たるものだし、ビルのお気に入り「"Santa Claus Is Coming to Town」や、チャーリー・パーカーの「Ornithology」は、飛び跳ねるように軽快な「ビル独特のバップな弾き回し」の最たるもの。

いきなりスタジオに入って、ピアノの前に座って、いきなり即興演奏として、お気に入りのスタンダード曲を弾くのだから、演奏の精度、曲全体の出来には、少しばらつきがあったりするのは仕方が無いだろう。このビルのソロ・ピアノの演奏は、美術で言う「デッサン」もしくは「下書き」の様な雰囲気。つまりは、ピアノ演奏の完成形の土台になるものなので、何度聴いても、新しい発見があって、興味は尽きない。

ということで、このビルのソロ・ピアノ盤『The Solo Sessions, Vol.2』についても、決して、聴くに値しない駄盤ではなく、ビルのピアノのビル独特の「音色と弾き回し」を確認できる、意外と面白い内容のソロ・ピアノ盤なのだ。
 
 

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2023年12月24日 (日曜日)

ビルのThe Solo Sessions, Vol.1

ビル・エヴァンスは、ビルは後続のジャズ・ピアニストに多大な影響を与えた「ジャズ・ピアノの代表的スタイリスト」の一人。フレーズの作り方、音の重ね方、音の響き、それぞれにビル独特の「音色と弾き回し」がある。そんなビルの「音色と弾き回し」を感じるには、ソロ・ピアノが一番。

Bill Evans『The Solo Sessions, Vol.1』(写真左)。1963年1月10日の録音。ちなみにパーソネルは、Bill Evans (p) ただ一人。そう、この盤はビル・エヴァンスのソロ・ピアノ集。ただ、録音当時、直ちにリリースされた訳では無く、エヴァンスの死後、1985年に「The Complete Riverside Recordings」というBOX Setの中で初めて日の目を見た「お蔵入り」音源。

アルバム化は、1989年に、まず「Vol.1」が、そして、1992年に「Vol.2」が単体でリリースされている。ビルのソロ・ピアノ盤の2枚であるが、リリース当時は、不当と思われるほど、不憫な評価を受けているから不思議だ。その主な理由が「契約の消化演奏のようなもの」と「リハーサルもどきの演奏が混在する」そして「ベーシストのラファロが事故死で失った後、そのショックから演奏の雰囲気が退廃的で陰鬱」の3点に集中している。

「契約の消化演奏のようなもの」というのは、確かにこのソロ演奏は、Verve移籍が決まり、Riversideとの契約を消化するためにスタジオ入りして録音したものなので、消化試合みたいなもので、気合が入っていない、という評価。それって、契約消化する為の録音だから「取るに足らない」と決めつけるのはどうかと思う。まずはしっかり聴いてからの評価にして欲しいものだ。

続く「リハーサルもどきの演奏が混在する」というのは、このソロ演奏、事前に譜面やモチーフを用意して、繰り返しリハを積んで録音に臨んだもので無く、ピアノに座って、いきなり即興演奏の如く弾き進めたものらしい。
 

Bill-evansthe-solo-sessions-vol1

 
それって、キース・ジャレットらのソロ演奏と同じ類のもので、当然、フレーズやリズムを決めるまで、コンピングや同じフレーズを連続してイマージネーションが出てくるの待つ様な瞬間は、即興演奏には必ずあって、それを「リハーサルもどき」と評価するなら、純粋な即興演奏など存在しないことになる。それはジャズ演奏を評価する上で疑問である。

そして「ベーシストのラファロが事故死で失った後の録音で、そのショックから演奏の雰囲気が退廃的で陰鬱」とあるが、この『The Solo Sessions, Vol.1』は僕のお気に入り盤として、何度も繰り返し聴いてきているのだが、退廃的で陰鬱、と感じたことは無い。

ビルのピアノの個性の一つである「フレーズの音の広がりと間を生かした、耽美的でリリカルな弾き回し」は散見されるが、基本はビル独特のバップなピアノ。それを「退廃的で陰鬱」と決めつけるのはどうかと思う。それでは『Waltz for Debby』や『Moon Beams』も同類な評価となる。それは違うだろう。

全曲スタンダード曲なのも、ビル独特の「音色と弾き回し」が確認し易い理由の一つ。有名スタンダード曲を、ビル独特の感覚で即興演奏化していく様は実に興味深い。

冒頭の「What Kind of Fool Am I?」のフレーズを聴くだけで、これはビル・エヴァンスと判るほどの「音色と弾き回し」は、さすが「ジャズ・ピアノの代表的スタイリスト」の一人なんだ、ということを強烈に再認識する。

2曲目の「Medley: My Favorite Things/Easy to Love/Baubles, Bangles, & Beads」や、4曲目の「Medley: Spartacus Love Theme/Nardis」は、メドレーの演奏が故、ビル独特の即興演奏の妙と面白みを十分に感じることが出来る。

ということで、このビルのソロ・ピアノ盤については、決して、聴くに値しない駄盤ではなく、ビルのピアノのビル独特の「音色と弾き回し」を確認できる、意外と面白い内容のソロ・ピアノ盤なのだ。
 
 

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2023年12月23日 (土曜日)

エディ・ハリスのファンキーな盤

エディ・ハリス(Eddie Harriss)は、『The In Sound』の「Freedom Jazz Dance」が転換点となって、聴き手に飽きられつつあった、イージーリスニング志向のジャズと決別。アーシーなファンキー・ジャズを経て、一気に、ソウルフルなエレ・ジャズ・ファンクへ志向を変えていく。この「志向の変化」を追いかけていくのが、意外と面白い。

Eddie Harris『The Tender Storm』(写真左)。1966年3月と9月の録音。ちなみにパーソネルは、Eddie Harris (ts, varitone), Ray Codrington (tp, track 5), Cedar Walton (p), Ron Carter (b), Billy Higgins (ds, track 5), Bobby Thomas (ds, tracks 1-4 & 6)。先にご紹介した『Mean Greens』(2023年12月20日のブログ)の次のリーダー作になる。

『Mean Greens』で、ソウルフルでグルーヴィーなエレ・ジャズ志向のジャズ・ファンクに転身。録音が1966年3, 6月だったので、今回ご紹介する『The Tender Storm』と全く同時期の録音になる。

どちらも1966年のリリース。しかし、こちらの『The Tender Storm』は、アーシーでソウルフルなファンキー・ジャズ満載。どちらかと言えば、こちらの『The Tender Storm』の方が、メインストリーム系の純ジャズの面影濃厚である。
 

Eddie-harristhe-tender-storm

 
冒頭の「When a Man Loves a Woman」のアーシーでソウルフルな、どこかゴスペルの雰囲気濃厚なファンキー・ジャズが良い。まず、エディ・ハリスのテナーが、あっさりとした「ソウルフル&ファンキー」なテナーで唄いあげる。そんなエディ・ハリスのテナーをバックのシダー・ウォルトンが、これまた趣味の良いファンキーなピアノでガッチリとバッキングする。

2局目以降、この「アーシーでソウルフルな、どこかゴスペルの雰囲気濃厚なファンキー・ジャズ」で突っ走るかと思いきや、とても趣味の良い、ダイナミックでソウルフルなファンキー・ジャズが展開される。

が、これがとても良い内容なのだ。演奏レベルも高く、完成度の高いファンキー・ジャズ。エディ・ハリスのテナーも良いが、この盤では、ピアノのシダー・ウォルトンが大活躍である。流麗でガッツのあるファンキー・ピアノで、バンド全体をグイグイ引っ張っていく。

同時期に「趣味の良い、ダイナミックでソウルフルなファンキー・ジャズ」と「ソウルフルでグルーヴィーなエレ・ジャズ志向のジャズ・ファンク」。おそらく、エディ・ハリスは「どちらの方向に進むのか」自らがしっかりと吟味した結果が、今回の『The Tender Storm』であり、前にご紹介した『Mean Greens』なんだろう。

そして、エディ・ハリスは次作『The Electrifying Eddie Harris』で、電気サックスを取り入れ、着実に「ソウルフルでグルーヴィーなエレ・ジャズ志向のジャズ・ファンク」志向に舵を切る。

2023年12月22日 (金曜日)

貞夫さんの「35年ぶりの邂逅」

和ジャズの重鎮といえば「渡辺貞夫」さん。貞夫さんは今年で90歳。しかし、ジャズマンは年齢では計れない。未だ、第一線で活躍している。しかも、貞夫さんのアルト・サックスには「衰え」が無い。いつでもどこでも「バップ」なアルト・サックスが爽快である。

『渡辺 貞夫 meets 新日本フィルハーモニー交響楽団』(写真左)。2023年4月29日、すみだトリフォニーホールにてライヴ録音。パーソネルは、渡辺貞夫 (as), マルセロ木村 (g), 養父貴 (g), 小野塚晃 (p, key), コモブチキイチロウ (b), 竹村一哲 (ds), 村田陽一 (cond), with 新日本フィルハーモニー交響楽団。

35年前、1988年に錦糸公園にて、新日本フィルとの公演を実施。以来、35年ぶりの新日本フィルとの奇跡の邂逅の記録。ジャズ・バンド側は、貞夫さんのアルト・サックス、マルセロ木村と養父貴のギター2本、そして、ピアノ・トリオがリズム・セクションに控えるセクステット編成。そして、新日本フィルが共演。ジャズになるんかいな、と心配になる。

ジャズはリズム&ビートが「キモ」。切れ味良いオフビート、切れ味の良いブレイク。クラシックのオーケストラは、弦楽器がメイン。音の伸び、音の連続が「キモ」。ジャズ・バンドの方は切れ味の良いリズム&ビートで疾走する。オーケストラ側は音の伸び・つながりが全面に出る。
 

Meets

 
オーケストラの音の伸び・つながりの「広がり」に包まれて、ジャズの音にラップがかかったようになって、切れ味の部分が丸くなることがある。聴き味は良いのだが、ビートが効いていない分、イージーリスニング風の音作りになる。これだと、貞夫さんの爽快な「バップ」なアルト・サックスを全面的に活かせない。

イージーリスニングな貞夫さんのアルト・サックスは聴きたく無いなあ、と思いながら、この盤を聴き始めたのだが、冒頭1曲目の「Nice Shot」を聴いて、それは杞憂だということが良く判った。新日本フィルの演奏の切れ味が抜群なのだ。ジャズの切れ味良いオフビート、切れ味の良いブレイクにバッチリ合わせてくる。歯切れ良く、エッジの立った、爽快感のあるパフォーマンス。素晴らしい。

この素晴らしいオーケストラの音である。貞夫さんの爽快な「バップ」なアルト・サックスが映えに映える。以降、「Mzuri」「Tsumagoi」「Boa Noite」「Only in My Mind」「Eye Touch」「Requiem for Love」「Sun Dance」「My Dear Life」とお馴染みの曲が演奏が爽快感を振りまいて疾走する。

ラス前「Sun Dance」でノリノリ、そして、ラストは「My Dear Life」で大団円。とりわけ、貞夫さんのアルト・サックスが、往年の輝きそのまま、ブリリアントで切れ味良く、歌心満載。本当に、いつ聴いても良い貞夫さんのアルト・サックス、やはり、これが一番。まだまだ現役、まだまだ第一線のアルト・サックスが映えに映える、秀逸な内容のジャズ・ウィズ・ストリングスである。
 
 

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2023年12月21日 (木曜日)

エディ・ハリス最後の大衆ジャズ

エディ・ハリスのテナーは、先日ご紹介した『Mean Greens』で、圧倒的熱量とエモーショナルなファンクネスを撒き散らしたソウルフルなテナーを引っさげ、ソウルフルでグルーヴィーなエレ・ジャズへ転身した訳だが、デビュー当時は「スムージーでイージーリスニング・ジャズ志向のファンキー・ジャズ」だった。

Eddie Harris『Cool Sax From Hollywood To Broadway』(写真左)。1964年9月、NYでの録音。コロンビア・レコードからのリリース。ちなみにパーソネルは、Eddie Harris (ts), Kenny Burrell (g), Cedar Walton (p), Bob Cranshaw (b), Billy Brooks (ds)。

リーダーのエディ・ハリスのテナー・サックスと、ケニー・バレルのギターがフロントのクインテット編成。バックのリズム隊は、シダー・ウォルトン率いるトリオ。充実のパーソネルである。

デビュー盤『Exodus To Jazz』に収録された「Exodus」がヒットしたことで、エディ・ハリスのリーダー作は「スムージーでイージーリスニング・ジャズ志向のファンキー・ジャズ」で統一される。いわゆる「大衆ジャズ」「大衆迎合ジャズ」である。ただ、内容が良いので、僕はこれは「アリ」だと感じて、「ながら聴き」盤として聴いている。

そんな中で、この『Cool Sax From Hollywood To Broadway』は、デビュー盤から数えて、11枚目のリーダー作。デビュー盤が1961年、この11枚目のリーダー作が1964年。3年間で11枚のリーダー作を量産している。いかに人気があったかが窺える。

ミュージカル曲や映画音楽のカヴァーが主のアルバム。この盤で「スムージーでイージーリスニング・ジャズ志向のファンキー・ジャズ」路線も11枚目。
 

Eddie-harriscool-sax-from-hollywood-to-b

 
聴く側からすると、完全に飽きがきており、かつ、演奏する側もアレンジについては「手練れた」感があって、ちょっとマンネリな雰囲気が漂う。しかし、原曲の良さが上回っていて、日米の評論で「ケチョンケチョン」なのだが、聴いてみるとそんなに内容の無いアルバムでは無い、と思う。

エディ・ハリスのテナーはスムーズでファンキー。バレルのギターがファンキーで流麗。この名手二人のフロントがミュージカル曲や映画音楽の印象的なフレーズを基に、小粋なパフォーマンスを繰り広げる。バックのリズム・セクションも、名手ウォルトンのピアノが洒脱、クランショウのベースがビートをしっかり抑えていて好サポート。

充実したメンバーで、スムージーでイージーリスニングなジャズをやるのだ。もちろん、聴き心地は抜群。まあ、それが硬派なジャズ者の方々からすれば「商業主義」に流れて許せないのでしょうけど(笑)。

大手のコロンビア・レコードに移籍したので、どうしても「大衆迎合的なイージーリスニング・ジャズ」を求められてしまうので、この盤の内容がスムージーでイージーリスニングになってしまうのは仕方がない。

でも、そんなに悪くは無い。パーソネルが充実しているだけに、硬派なジャズを聴いた合間に聴く「ながら聴き」のジャズ盤としては良好な内容だと思います。とにかリラックスして、難しいこと考えること無く聴ける。

なお、エディ・ハリスは、次作『The In Sound』で、ジャズの志向を方向性をガラリと変え始める。その第一歩が名曲「Freedom Jazz Dance」。この曲がエディ・ハリスの大きな転換点となる。
 
 

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2023年12月20日 (水曜日)

エディ・ハリスの「転身」盤です

エディ・ハリス(Eddie Harris)を聴き直すことにした。もともと、Les McCann and Eddie Harris『Swiss Movement』を聴いて、エディ・ハリスの名を知った。ソウルフルなテナーがとても気に入った。それから、彼のリーダー作を2〜3枚聴いて以降、忘れた存在になっていた。

エディ・ハリスは、シカゴ出身のテナー奏者。スムージーでイージーリスニング・ジャズ志向のファンキー・ジャズでデビュー、1966年にソウルフルでグルーヴィーなエレ・ジャズへ転身。電気増幅サックスを導入したことでも知られ、それ故、我が国では「キワモノのテナー奏者」扱いされる傾向がある。が、彼のテナーは素性が良く、彼の奏でるソウルフルなジャズ・ファンクは今の耳にもしっかりと訴求する優れものである。

Eddie Harris『Mean Greens』(写真左)。1966年3, 6月、NYでの録音。ちなみにパーソネルは、Eddie Harris (ts, el-p), Ray Codrington (tp, tamb), Cedar Walton (p), Sonny Philips (org), Ron Carter (b), Billy Higgins (ds), Melvin Jackson (b), Bucky Taylor (ds), Ray Codrington, Ray Barretto & Bucky Taylor (perc)。
 

Eddie-harrismean-greens

 
革新的なラテン リズム、グルーヴ感溢れる柔らかなトーン。エディ・ハリスのジャズ・ファンク、クロスオーバー・ジャズの走り的な、ソウルフルでグルーヴィーなエレ・ジャズへ転身した最初のアルバムだろう。もともとデビュー当時は、スムージーでイージーリスニング・ジャズ志向のファンキー・ジャズを趣味よくやっていたのだが、この盤で突然、ソウルフルでグルーヴィーなエレ・ジャズへ転身である。

ソウルフルなテナーを吹き上げる、ストレートなジャズ・ファンク、タイトル曲の「Mean Greens」。ジーン・ハリスのカヴァーから、エディ・ハリス自身のセルフ・カヴァーなどで知られる代表曲「Listen Here」。「Goin' Home」のワイルドで柔軟なシャッフル。アルバム全編に渡って、エディ・ハリスならでは、のジャズ・ファンク~ソウル・ジャズが展開される。

ソウルフルでグルーヴィーなエレ・ジャズ志向のジャズ・ファンク。ラテンのリズムの導入など、クロスオーバー的な音の融合もあり、単純にソウル・ジャズの範疇に留めるよりは、先に控えるクロスオーバーなジャズ・ファンクの先駆と捉えた方が座りが良い。そういう意味で、再評価するに値するエディ・ハリスの「転身」盤である。
 
 

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2023年12月19日 (火曜日)

デオダートらしさ満載の『旋風』

デオダートは「クロスオーバー・ジャズの寵児」。ブラジル出身のキーボード奏者&アレンジャー。1973年、デオダート名義としてCTIレーベルから『Prelude』をリリース。

デオダートは「クロスオーバー・ジャズの寵児」。しかしながら、クラシック曲「ツァラトゥストラはかく語りき」や「ラプソディー・イン・ブルー」をエレ・ジャズにアレンジしてヒットを飛ばしたことから、我が国では、クラシック曲をエレ・ジャズ化するのに長けている「クロスオーバー野郎」という偏った評価が定着しているみたいなのだが、とんでもない。

デオダートはまず「キーボード奏者」として優秀。特に、エレ・ジャズの世界で「フェンダー・ローズ」を弾かせたら、これがなかなかのもの。デオダートならでは、の手癖、フレーズを踏まえて、デオダートにしか弾けない「フェンダー・ローズ」を聴かせてくれる。

そして、デオダートは「アレンジャー」として優秀。クロスオーバー&フュージョン・ジャズの老舗レーベルCTIをメインに、ミルトン・ナシメント、アントニオ・カルロス・ジョビン、マルコス・ヴァーリ、フランク・シナトラなどの数々のアルバムの製作にアレンジャーとして参加している。特に、ホーンアレンジに独特の個性があって、聴けば「これってデオダート?」と判るくらいの個性的なアレンジが秀逸。

Deodato『Whirlwinds』(写真左)。1974年の作品。邦題「旋風」。ちなみにパーソネルは、Eumir Deodato (key, perc, arr, produce), John Tropea (g), John Giulino, Tony Levin (b), Billy Cobham, Nick Remo (ds), Rubens Bassini (congas、bongos) ,Gilmore Digap (per), Sam Burtis (tb) 等。
 

Deodatowhirlwinds  

 
デオダートがプロデュース&アレンジまで担当した、どこから聴いても「デオダート・サウンド」満載の好盤である。全編に渡って、クロスオーバー・ファンクの「嵐」である。

冒頭は「Moonlight Serenade」。スイング・ジャズの名曲「ムーンライト・セレナーデ」のカヴァー。思いっきり、デオダートなアレンジで、スイングの名曲をジャズ・ファンクに仕立て直して聴かせる。なかなかの力作。

続く2曲目は「Ave Maria」。クラシックの有名曲、シューベルトの「アヴェ・マリア」をカヴァー。ただ、このクラシックアレンジはイマイチかなあ。もともと原曲自体がオフビートに乗せ難くく、ファンクなアレンジがし難い旋律なので、仕方が無い。

3曲目は、僕の大好きなロック・グループ、スティーリー・ダンの「Do It Again」のカヴァー。デオダートのキーボード大活躍、ホーン・アレンジもカッコ良く、ジョン・トロペイのエレギがこれまた、飛び切り個性的で実にカッコ良い。

4曲目以降、「West 42nd Street」「Havana Strut」「Whirlwinds」とデオダートの自作曲が続くが、実はこのデオダートの自作曲3連発が良い。クロスオーバー・ファンクなアレンジをベースに、ラテンのリズムあり、パーカッション大活躍、ストリングス・アレンジも秀逸。このデオダートの自作曲3連発は、デオダートらしさ満載の名パフォーマンスとして、いの一番に上げたくなる。

デオタートが、キーボーダーとして、アレンジャーとして、デオダートらしさを最大限に発揮した、デオダートの代表盤だと思います。クロスオーバー・ジャズの名盤としてもお勧め。
 
 

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2023年12月18日 (月曜日)

デオダートの『Artistry』を聴く

最近、クロスオーバー&フュージョン・ジャズが聴きたくなってきて、色々、アルバムを物色している。

昔からよく聴く定盤、名盤は「先が読める」ので、それはそれで楽しいのだが、新鮮味に欠ける。クロスオーバー&フュージョン・ジャズを聴いてきて50年。今の耳にも「新しく、楽しく」聴けるジャズマン、アルバムが良いよな〜、と手持ちのカタログを見渡していたら、「Deodato(デオダート)」の名前が目に留まった。で、デオダートのディスコグラフィーを調べ始めた。

デオダートは「クロスオーバー・ジャズの寵児」。ブラジル出身のキーボード奏者&アレンジャー。1973年、デオダート名義としてCTIレーベルから『Prelude』をリリース。クラシック作品「ツァラトゥストラはかく語りき」をエレ・ジャズにアレンジしてヒットを飛ばす。

続く『Deodato 2』では「ラプソディー・イン・ブルー」をエレ・ジャズにアレンジ。これがまた、秀逸なアレンジで未だに、デオダートの代表的演奏として人気が高い。ということで、我が国では、クラシック曲をエレ・ジャズ化するのに長けている「クロスオーバー野郎」という偏った評価が定着している様に思う。

Deodato『Artistry』(写真)。1974年の作品。Mississippi River Festivalでのライブ録音。ちなみにパーソネルは、Eumir Deodato (key), John Tropea (g), John Giulino (b), Nick Remo (ds), Rubens Bassini (perc), John Eckert, Larry Spencer (tp), Sam Burtis (tb), Bob Mintzer (sax, fl)、バックに「セントルイス・シンフォニー・オーケストラ」。
 

Deodatoartistry

 
デオダート名義でのリーダー作としては5枚目。オーケストラとの共演が目玉。デオダートのアレンジの才が、溢れんばかりに発揮されている。クロスオーバー・ジャズのオーケストラ・アレンジの最高レベルの部類だろう。彼独特の「デオダート節」も効果的に散りばめられていて楽しめる。

それと、ライヴ音源なので、デオダートのエレクトリックなクロスオーバー・ジャズの「再現性」をしっかり証明している。クラシック曲のエレ・ジャズ化はラベルの「Pavane for Dead Princess(亡き王女のためのパヴァーヌ)」。これがライヴとは思えない、しっかり整った演奏で、当時のデオダートのバンドの演奏力は相当に高いと感じる。

CTIの2枚目のアルバム『Deodato 2』から「Super Strut」と「Pavane for Dead Princess(亡き王女のためのパヴァーヌ)」がピックアップされて演奏されているライヴ盤という見方もあるが、他のジャズ・ファンク曲の方もなかなか。ジャズ・ファンク「Super Strut」は当然、カッコ良いが、「Rio Sangre」「St. Lois Blues」もカッコ良い。

当時のクロスオーバー・ジャズの好盤。我が国では完全に「過去の人」というか、もはや「忘れ去られたクロスオーバー・ジャズの寵児」みたいだが、彼の残したリーダー作をどれも内容は濃い。特に、1970年台のリーダー作は今の耳でも、しっかりと「新しく、楽しく」聴ける。もっと再評価しても良い、クロスオーバー&フュージョン畑のジャズマンの一人だろう。
 
 

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2023年12月17日 (日曜日)

ラン・ドーキーの新作ライヴ盤

ジャズのアルバム鑑賞については、ジャズを聴き始めた頃から、ピアノを最初にメインとして、ずっと聴き続けている。かなりのピアニスト、リーダー作を聴いてきたが、まだまだ手薄なピアニストが存在する。その一人が「Niels Lan Doky(ニールス・ラン・ドーキー)」。

ニールス・ラン・ドーキーは、デンマークのコペンハーゲン出身のジャズ・ピアニスト。1963年10月生まれ。今年で60歳、還暦である。デンマーク出身のピアニストなので、基本的には、北欧ジャズの範疇に入るのだが、ラン・ドーキーのピアノはちょっと違う。

北欧ジャズ・ピアノ独特の「独特の深いエコーに乗って、耽美的でリリカル、深遠でメロディアスな弾き回し」とはちょっと違う。間とフレーズの広がりを活かした弾き回しでは無く、音符を敷き詰めた速い弾き回しがメイン。

クラシック風の端正なタッチ、音の雰囲気は明らかに「欧州ジャズ」。どこか、アメリカン・カルテット時代のキース・ジャレットを想起する。
 

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Niels Lan Doky『Yesterday's Future』(写真左)。2022年3月20 & 21日、デンマーク、フムルベックの「Louisiana Museum」でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Niels Lan Doky (p), Tobias Dall (b), Nikolaj Dall (ds)。海外ではLPでのみ発売、我が国で世界初CD化。2022年の春、デンマークでのロックダウン終了直後のライヴ・パフォーマンスの記録。

とても良い雰囲気のピアノ・トリオのパフォーマンス。ラン・ドーキー独特の音符を敷き詰めた速い弾き回し、クラシック風の端正なタッチ、北欧ジャズでは無いが、しっかりと欧州ジャズの伝統的な音を踏襲したメインストリーム系の正統なジャズ・ピアノを弾き回す。

ただし、ラン・ドーキーはこの録音時は59歳。ラン・ドーキーのピアノは円熟を加えて、若い日の音符を敷き詰めた速い弾き回しオンリーの「疾走する欧州ピアノ」だけでは無い、余裕ある耽美的でリリカルな弾き回しも兼ね備えて、緩急硬軟を身につけた「新しい北欧ジャズ・ピアノ」に成熟している、と感じる。

このライヴ盤でのラン・ドーキーの成熟を聴いて、ラン・ドーキーというジャズ・ピアニストの存在を再認識した。しばらく聴いて無かったなあ、と思わず反省、である。来年早々には、ラン・ドーキーのリーダー作をしっかりと聴いてみたい。ジャズ・ピアノの世界はまだまだ裾野が広い。
 
 

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2023年12月16日 (土曜日)

Miles Davis At Carnegie Hall

アコースティック・マイルスの正式盤のブログ記事のフォローアップをしている。

『Miles Davis At Carnegie Hall』(写真左)。May 19, 1961年5月19日、NYのカーネギー・ホールでのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Miles Davis (tp), Hank Mobley (ts), Wynton Kelly (p), Paul Chambers (b), Jimmy Cobb (ds) のマイルス・クインテットのバックに、Gil Evans (arr, cond) のジャズ・オーケストラが付く。

NYの音楽の殿堂「カーネギー・ホール」にて、デイビスが通常のクインテットを演奏し、ギル エヴァンスと21人編成のオーケストラの伴奏をバックに、マイルス・ディヴィスのクインテットがフロントで演奏するライヴ音源。

初出のLPでは、マイルスの有名オリジナル曲2曲とジャズ・スタンダード曲4曲の全6曲。CDリイシューでは、CD2枚組となって全11曲。LP収録曲に追加された曲の中での目玉は「アランフェス組曲」のライヴ収録。カーネギー・ホールでのマイルスとギルとのコラボの全貌、という点では、「アランフェス組曲」のライヴ収録を含めたCD2枚組が良いだろう。

まず、ギルのアレンジが冴渡る、マイルスの有名オリジナル曲とジャズ・スタンダード曲の演奏が良い。ウィズ・ジャズオケのアルバムは多々あれど、このギルのユニークで内容の濃いアレンジで演奏されたものは無い。

このギルのアレンジは、どこから聴いても「ギルのアレンジ」で、これがまた、マイルスのトランペットを大いに引き立て、マイルスの音世界に独特の彩りを添える。

ウィントン・ケリーのハッピーで快調なピアノが演奏全体に明るい躍動感を与えている。モブレーのテナーは少し優しいが、この盤では、ケリーのピアノに煽られるようにスインギーに吹きまくる。モブレーのテナーの優しさは、ジャズオケとの共演においては相性が良い。
 

Miles-davis-at-carnegie-hall

 
ジャズオケ含めたジャジーな演奏に推進力を与えているのがポール・チェンバースのベース、ジミー・コブのドラムのリズム隊。このリズム隊の醸し出す熱気は、ケリーの明るい躍動感溢れるピアノと相まって、演奏全体に独特のグルーヴを与えている。

もちろん、演奏の内容について、一番はマイルス・ディヴィス。特に、このライヴ音源では、ギル・エヴァンス独特のアレンジを得て、マイルスの好調なトランペットが映えに映える。

演奏メンバーにの中で、マイルスのパフォーマンスの充実度は抜きん出ている。演奏全体の雰囲気は「マイルスの考えるハードバップ」だが、マイルスのハードバップなトランペットは、1950年台から比べると、確実にステップアップしているのは見事だ。

CDリイシュー時に追加収録された、目玉の「アランフェス組曲」については、この難曲をジャズオケ込みのライヴ演奏で再現出来るとは思っていなかったので、このライヴ演奏のクインテット+ジャズオケの演奏力は素晴らしいものがある。

マイルス・クインテットだけによる演奏もあり、これがまた溌剌として良し。当時のマイルス・クインテットの充実度合いの高さが窺い知れいる。特に、ケリー・ポルチェン・コブのリズム・セクションが絶好調。このリズム・セクションの好調度合いが、演奏全体に好影響を与えている。

マイルスとギルのコラボのライヴ音源。スタジオ録音の精緻さ・精巧さも良いが、このライヴ音源における、マイルスの有名曲、ジャズ・スタンダード曲の演奏の躍動感と溌剌としたマイルスのトランペットも捨て難い。

マイルスのリーダー作の中で「地味」な部類に入る盤だが、内容はとても良い。地味盤だからと言って、聴かず嫌いは無いだろう。このライヴ盤でのマイルスのトランペットは一聴の価値あり、である。
 
 

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2023年12月15日 (金曜日)

好盤『Jazz at the Plaza Vol. I』

アコースティック・マイルスの正式盤のブログ記事を整理していて、2枚ほど、まだ記事にしていないアルバムがあることが判明。どちらも、ジャズ者になってかなり早い頃から、LPで所有していたアルバムだけに、今まで、当ブログで記事にしていなかったことに驚いている。どちらも結構、馴染みの深いアルバムなんですけどね〜。

Miles Davis『Jazz at the Plaza Vol. I』(写真左)。1958年9月9日、NYの「Plaza Hotel」でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Miles Davis (tp), John Coltrane (ts), Julian "Cannonball" Adderley (as)., Bill Evans (p), Paul Chambers (b), Jimmy Cobb (ds)。パーソネルを見渡せば、翌年の春に録音された大名盤『Kind of Blue』を産んだメンバーである。

1958年9月、ニューヨークのプラザ・ホテルにおけるパーティでの演奏を収録したライヴ盤。ただし、リリースは1973年。1958年の録音なので、15年ほど、お蔵入りになっていたライヴ音源。元々リリースの予定がなったらしく、どうも、メンバーは録音されていることを知らずに演奏していたらしい。何回か、マイルスがマイクから遠ざかったり、全編に渡って、楽器の音量バランスが悪い。
 

Miles-davisjazz-at-the-plaza-vol-i  

 
『Kind of Blue』を産んだメンバーのライヴ演奏ではあるが、この時点では、演奏はハードバップ一本槍。モードのかけらも無い。しかし、録音状態が悪い中、メンバーそれぞれの素晴らしいパフォーマンスは、しっかり記録されている。「マイルスの考えるハードバップ」のライヴ音源。聴き答えは十分。15年の時を経て、録音状態が悪いにも関わらす、リリースに踏み切った関係者の気持ちが良く判る。

マイルスはもちろん素晴らしい。スタジオ録音の妙など関係無し、ライヴでもマイルスが一番引き立っている。コルトレーンとキャノンボールは、でっかい音で高速フレーズを吹きまくる。エヴァンスはお得意の独特の音の重ね方で、バップなピアノを弾きまくる。コブはバシャッバシャッと独特のオフビートでフロントを鼓舞し、演奏全体のベースラインをポルチェンのベースがしっかりキープする。

マイルス・バンドの正式盤で唯一、丸々1枚、ビル・エヴァンスが参加している嬉しいアルバムでもある。マイルスをはじめとする演奏メンバーそれぞれの個性と特徴をしっかり把握していてこそ、このライヴ盤を楽しんで聴けるという、ジャズ者中堅、マイルス者中堅の方々に、是非、聴いて頂きたい好ライヴ盤です。
 
 

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2023年12月14日 (木曜日)

Al Di Meola『Flesh On Flesh』

12月、師走である。今のところ、今年は総じて暖かい冬。それでも、時々、冷える日が出てきた。天気が優れず、冷えた日は体にさわらぬよう、なるべく外出しない様にしている。部屋の中でストレッチなどしながら、ジャズを聴いている。

12月に暖かい室内で聴くジャズ。僕は結構フュージョン・ジャズを聴く。師走の慌ただしい雰囲気の中、流麗で聴き心地の良い、それでいて、しっかりジャズしているフュージョン盤を聴くことが多い。

Al Di Meola『Flesh On Flesh』(写真左)。2002年3-4月の録音。ちなみにパーソネルは、Al Di Meola (g), Gonzalo Rubalcaba (key), Anthony Jackson (b), Gumbi Ortiz (per), Mario Parmisano (p, synth, marimba), Alejandro Santos (fl, b-fl), Jean Valdes, Guillermo Ruiz (as), Williams Polledo(tp), Ernie Adams(ds), Monserat(vo)。

しばらくの間、ラテン・フュージョンまっしぐらのディメオラ。もう超絶技巧なクロスーオーヴァー志向のギター・フュージョンには戻らないだろうな、と思っていたら、なんと、この盤で戻ってきた。しかも、録音時、ディメオラは48歳。年齢的にも脂が乗り切った、ジャズマンとしてバリバリの中堅。実に味のある、余裕のあるクロスーオーヴァー志向のギター・フュージョンを引っ提げて戻ってきた。
 

Al-di-meolaflesh-on-flesh

 
ゴンサロ・ルバルカバがキーボードを担当、ベースにアンソニー・ジャクソンを起用。この辺りにディメオラの本気を感じる。超絶技巧なクロスーオーヴァー志向のギター・フュージョンなので、当然、出てくる音は、超絶技巧が映える凝った曲とアレンジ、そして、ディメオラ独特のエキゾチック&エスニックなフレーズと響き。若きディメオラが戻ってきた様な演奏の数々。

冒頭の「Zona Desperata」を聴けば、それが良くわかる。ドラマチックで哀愁感濃厚で密度の高いクロスオーヴァー・ジャズ。続く2曲目「Innamorata」は、さらに哀愁感が増して、ディメオラらしい大掛かりな展開。いや〜、若き日のディメオラが成熟して帰ってきた様な音世界。

そして、ラストは「Senor Mouse」。チック・コリア率いる、第二期リターン・フォーエヴァー(RTF)の名曲である。ディメオラ、RTFは過去のもの、今は全く関わりがない、なんて言っていたのに、ここで「Senor Mouse」である。これが名演。ディメオラとしては、スタジオ録音では初出なのだが、余裕綽々の超絶技巧な弾き回しで、ディメオラのエレギが良い音を出している。

エレクトリックとアコースティックと両刀使いで、ディメオラのギターが映えに映える。久しぶりのディメオラの超絶技巧なクロスーオーヴァー志向のギター・フュージョン。

でもまあ、この妖艶なジャケットですから、そんな硬派でバリバリのギター・フュージョンが展開されているなんで、思いもしませんぜ(笑)。この妖艶なジャケットに惑わされずに、この盤を存分にお楽しみ下さい。
 
 

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2023年12月13日 (水曜日)

『Basie On The Beatles』です

久しぶりにビートル・ジャズを聴いている。もともと、ジャズって、その時代時代の流行の音楽に敏感で、流行の音楽のエッセンスを取り込んだり、ヒット曲のカヴァーが大得意。例えば、最大の好例が「ボサノバ・ジャズ」。そのほか、サンバ、ラテンはしっかりジャズに融合しているし、ロックが台頭して以降、ジャズとロックの融合でクロスオーヴァー・ジャズが誕生した。

ビートルズについては、米国に上陸後、ジャズを流行ポップスの座から引きずり下ろし、ロックの台頭の引き金になったスーパースター集団。出す曲、出すアルバムは空前の大ヒット。しかし、ジャズ界はこぞってビートルズ曲のカヴァーに取り組んだ。そして、そのトレンドは現在まで続いている。ビートルズ曲って、意外とジャズにアレンジし甲斐のある楽曲が多いみたいなんですよね。

Count Basie & His Orchestra『Basie On The Beatles』(写真左)。1969年12月15日の録音。1970年のリリース。カウント・ベイシー楽団のビートルズ曲のカヴァー集の第二弾。この盤については、ビートルズ後期の名曲をメインに選曲されている。第一弾『Basie's Beatle Bag』(2016年11月27日のブログ参照)は、ビートルズ前期の名曲をメインの選曲だったから、第二弾の選曲はなかなか考えた選曲。
 

Count-basie-his-orchestrabasie-on-the-be

 
今回もアレンジの妙が光る。というか、どこから聴いても、カウント・ベイシー楽団の音を前提としたアレンジで、演奏の雰囲気は、どこから聴いても、カウント・ベイシー楽団の演奏になっているから不思議といえば不思議。ビッグバンドの音の重なり、音の響き、アドリブ展開のフレーズ。どれをとっても「カウント・ベイシー楽団の色」が濃厚。これがなかなかに「聴きもの」なのだ。

基本はロックのビート。ハロルド・ジョーンズの軽快にスイングするドラミングが肝。ビッグバンドのビートルズ曲のカヴァーなので、スイング、そして、縦ノリ、疾走感が前提のアレンジになるので、ラストの「Yesterday」など、カウント・ベイシー楽団ならではの、パンチの効いた、スピード感溢れる縦ノリ、スインギーな演奏は「いかにも」という感じ。その他、ビートルズ後期のジャズのカヴァーの定番曲の演奏がズラリと並ぶ。

1969年のカウント・ベイシー楽団の音ゆえ、今の耳には古く聴こえるか、と思ったが、聴いてみて意外と古さは感じない。普遍的なカウント・ベイシー楽団の音が濃厚がゆえ、だろう。カウント・ベイシー楽団らしい「ビートルズ曲のカヴァー集」。ビッグバンドにおける優れた「ビートルズ曲のカヴァー集」の一枚と評価しても良い内容である。
 
 

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2023年12月12日 (火曜日)

リサ・ローレンのビートルズ曲集

12月8日はジョン・レノンの命日だった。43回目の命日。そして、最近、ビートルズ最後のシングル、最後のビートルズ・ソング「ナウ・アンド・ゼン」がリリースされて話題になっている。で、そんなこんなで、暫く聴いていなかったジャズのビートルズ・カヴァーのアルバムを探すことにした。

Lisa Lauren『Lisa Lauren Loves the Beatles』(写真左)。2006年の作品。パーソネルについては、曲ごとに変わるため、詳細は割愛する。目立ったところでは、デヴィッド・サンボーンや、フォーク・シンガーのウィリー・ポーターが参加している。バックの演奏はレベルの高い、クロスオーバー・ジャズ志向の優れもの。サンボーンのサックスが全編に渡って効いている。

リーダーのリサ・ローレンはシカゴ出身のシンガー/ピアニスト。地元のジャズ・クラブ中心に活動しているらしい。落ち着いた、クールで芯のしっかりしたビター・スウィートな唄声。この個性的なボーカルで、ビートルズの楽曲のカヴァーを唄い上げる。しかも、選曲がニクい。有名曲もあるが、どの曲もジャズにアレンジし易い、ジャズにアレンジのし甲斐のありそうな楽曲ばかり。

「The Word」「Love Me Do」「Dear Prudence」「Eight Days a Week」「All My Loving」はビートルズの有名曲ではあるが、他のジャズのカヴァーを僕は知らない。この盤でのアレンジはとても優れている。原曲を損なうことなく、しっかりジャズにアレンジしている。そうアレンジするのか、と感心することしきり。「Love Me Do」での、ポーターのギター・プレイが秀逸。
 

Lisa-laurenlisa-lauren-loves-the-beatles

 
「What You're Doing」「I'm Looking Through You」「I've Just Seen a Face」「I'm Happy Just to Dance With You」などは、ビートルズ・マニア御用達の佳曲。当然、他のジャズのカヴァーを聴いたことが無い。原曲のイメージを最低限留めつつ、アドリブ部はコード進行を借用してジャズらしい展開。

「Can't Buy Me Love」「With a Little Help from My Friends」「Eleanor Rigby」「Here Comes the Sun」は、ジャズではよくカヴァーされるビートルズ曲。ビッグバンドのアレンジなど、カヴァーの前例は多くある。「With a Little Help from My Friends」「Eleanor Rigby」は、ウエス・モンゴメリーのギター・アレンジがすぐに思い浮かぶ。

しかし、この盤では、過去のジャズ・アレンジを参考にしている様子は無い。カントリーやポップス、ソウルなど、様々なジャンルの音楽をクロスオーバーしたサウンドでジャズ・アレンジしている。「Can't Buy Me Love」でのサンボーンのサックスが素敵。

この『Lisa Lauren Loves the Beatles』は、我が国ではあまり知られていない。が、この盤、実は米国の「All Music Guide」で四つ星を獲得するなど、米国のジャズ・シーンではビートルズ・カヴァーの隠れた名盤として評価されている。その米国の高評価に違わぬ、素晴らしい出来、素晴らしいアレンジのビートルズ曲のカヴァー集である。
 
 

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2023年12月11日 (月曜日)

シンタックスの最初の成果です。

アラン・ホールズワースのアルバムを聴いていると、ホールズワースって、クロスオーバー&フュージョンなジャズ・ギターの範疇だが、アレンジを聴いていると、プログレッシヴ・ロック濃厚なものも多々あって、さすが英国らしい、ジャズとロックの境界が曖昧な、英国独特のクロスオーバー&フュージョン・ジャズの個性をしっかり引き継いでいるなあ、と思うのだ。

Allan Holdsworth『Sand』(写真左)。1987年の作品。ちなみにパーソネルは、Allan Holdsworth (g, SynthAxe), Alan Pasqua (key), Gary Husband (ds, tracks 1, 3), Chad Wackerman (ds tracks 4, 5, perc track 6), Jimmy Johnson (b, except track 6), Biff Vincent (b, track 6), John England (sound effects)。

ギター・シンセサイザー「シンタックス」に手を染めた最初のリーダー作『Atavachron』に続くアルバム。この盤、この「シンタックス」については、かなり使いこなした、効果的な弾き回しが印象的なアルバムに仕上がっている。さすが、ギターが基本のシンセである「シンタックス」。ばりばりギタリストのホールズワーズからすると、フレーズが作り易いのだろう、エレギの延長線上にあるシンセの「シンタックス」を効果的に弾き回している。
 

Allan-holdsworthsand

 
アルバム全体の雰囲気は、シンタックスを大々的に活用した、プログレッシヴ・ロック風のクロスオーバー・ジャズ。ロックというにはフレーズが複雑で、リズム&ビートはジャジー。音全体の作りは、間違いなく「ホールズワース」ワールドが展開されている。独特の捻れた変態エレギに、シンタックスの独特のシンセ・フレーズが拍車をかけて、「ホールズワース」ワールド濃厚になっている。

この辺りのホールズワースの音世界って、英国出身のジャズマンらしく、ロックとジャズの境界が曖昧で、プログレとエレ・ジャズが混じり合った、ホールズワース独特の音世界になっている。そんな独特の音世界を的確に表現するには「シンタックス」は必要不可欠な楽器だったのだろう。プログレとエレ・ジャズの融合。そして、そのプログレ・テイストの音を表現するホールズワースの「捻れ変態エレギ」と「捻れ変態シンタックス」。その最初の納得いく成果がこのアルバムだろう。

アルバム全体を覆う、どこかクールで落ち着いた雰囲気が、このアルバムの完成度を物語る。シンセ独特の音だけに囚われると、シンセはキーボード系のシンセで十分、となるのだが、ギタリスト独特の手癖とフレーズを反映したシンセの音は、キーボード系のシンセでは出せない。ホールズワースはギタリスト。ギタリストがシンセの響きを欲するなら「シンタックス」は必須の楽器。それを、この『Sand』は証明している様に感じている。
 
 

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2023年12月10日 (日曜日)

ヘンダーソンの円熟を聴く。

Smoke Sessions Records。コンスタントに良い内容のアルバムをリリースしていて、常々、感心している。

実績のある中堅〜ベテランのジャズマンをリーダーにしたアルバムをメインにリリースしているのだが、その内容は「昔の名前で出ています」的な旧来のハードバップな演奏を懐メロ風にやるのでは無く、しっかりと現在の「ネオ・ハードバップ」な演奏に果敢に取り組ませている。これが「当たり」で、あのベテランが、と感じる快作を多くリリースしている。

Eddie Henderson『Witness to History』(写真左)。2022年9月13日、NYの「Sear Sound Studio C」での録音。ちなみにパーソネルは、Eddie Henderson (tp), Donald Harrison (as), George Cables (ac-p, el-p), Gerald Cannon (b), Lenny White (ds), Mike Clark (drums on 1)。

Eddie Henderson(エディ・ヘンダーゾン)は、エレ・ファンク出身のトランペット奏者。1970 年代初頭、ハービー・ハンコックの「ムワンディシ・バンド」のメンバーとして有名になり、その後、10年間を通じて、自身のエレクトリック・ジャズのグループを率いている。そして、ヘンダーソンは医学の学位を取得し、精神科医とミュージシャンとして並行してキャリアを積み、1990年代、アコースティック・ジャズに復帰している。
 

Eddie-hendersonwitness-to-history

 
エディ・ヘンダーソンのSmoke Sessions Records からの最新作、4枚目となるリーダーアルバム。冒頭「Scorpio Rising」は、エレ・マイルスを彷彿とさせる「エレ・ファンク」。ヘンダーソンのトランペットは、マイルスみたいなんだが、マイルスほど尖んがってはいない。エッジの丸い流麗なマイルス、って感じのトランペットが「今風」で良い。しっかり、現代のエレ・ジャズの雰囲気を醸し出す、なかなかのエレ・ファンク。

2局目「Why Not?」以降、エレ・ファンクから、ネオ・モードな演奏に変わるが、このモーダルな演奏の中で、ヘンダーソンのモーダルなトラペットが実に映える。流麗でドライなマイルスの様な、モーダルなヘンダーソンのトランペットが良い感じ。ただし、モーダルなフレーズはどれもが「今風」で、昔のモーダルなフレーズを模したりはしていない。この辺りに、ヘンダーソンの矜持を強く感じる。

マイルスのモード・ジャズからエレ・ファンクを踏襲しているが、マイルスのフレーズやアイデアを模すことなく、現代のエレ・ファンクやネオ・ハードバップの感覚をしっかりと踏まえて、ヘンダーソンなりのエレ・ファンク、ヘンダーソンなりのモード・ジャズを展開しているところに僕は感心する。今回のセッションに参加しているベテラン・ジャズマンも良い味を出している。

ヘンダーソンは1940年10月生まれ。録音時は83歳。もう大ベテランの域に達したヘンダーソン。今回のアルバムは「ヘンダーソンの円熟」を音に変えて我々に聴かせてくれた様な「快作」である。
 
 

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2023年12月 9日 (土曜日)

『We Will Meet Again』です。

ビル・エヴァンスの「Warner Bros.〜Elektra」時代のリーダー作、ビル・エヴァンスの生涯最後の一連のリーダー作を聴き直している。が、今回が最終回。

ビル・エヴァンスのワーナー時代、最晩年のリーダー作は、没後のリリースを含めて6枚しかない。1977年8月、ワーナーに移籍して録音を始めたら、なんと1980年9月15日には鬼籍に入ってしまったのだから、ワーナー時代は実質3年ほどしかない。リーダー作が少ないのは仕方が無い。

ワーナーに移籍して最初に録音したのが『You Must Believe in Spring』だったのだが、何故かお蔵入りになって(1981年、エヴァンスの没後にリリース)、多重録音の『New Conversations』が最初のリリース。続いて、ハーモニカのシールマンスと唐突なコラボ『Affinity』と、エヴァンスの代名詞だったトリオ演奏が無い。

当時、エヴァンスが、エレピは弾くわ、かつシールマンスのハーモニカと唐突なコラボはするわ、でプロ、アマ評論家の皆さんはこぞって、概ね不評の大合唱(笑)。とにかく、エヴァンスについては、ストイックで耽美的なピアノ・トリオしか認めない、と言わんばかりだった。で、そんなところで、ワーナーに移籍後、第三弾がトランペットとテナーのフロント2管のクインテット演奏だったのだから、またまた概ね不評の大合唱(笑)。

Bill Evans『We Will Meet Again』(写真左)。1979年8月6–9日の録音。ちなみにパーソネルは、Bill Evans (ac-p, el-p),
Tom Harrell (tp), Larry Schneider (ts, ss, alto-fl), Marc Johnson (b), Joe LaBarbera (ds)。トム・ハレルのトランペット、ラリー・シュナイダーのテナーのフロント2管のクインテット編成。

このクインテット編成は、エヴァンスの正式なリーダー作を振り返ると、フレディ・ハバードのトランペットとジム・ホールのギターがフロント2管のクインテット編成の名盤『Interplay』以来、僅か2枚目の、エヴァンスにとって珍しい編成での録音になる。ワーナーに移籍後、第三弾がこれまた「期待のトリオ演奏」で無かったので、我が国のプロ、アマ評論家の皆さんはこぞって、概ね不評の大合唱(笑)。
 

Bill-evanswe-will-meet-again

 
しかも、要のリズム隊が、マーク・ジョンソンのベース、ジョー・ラバーベラのドラムの若手に代わっている。かつ、エヴァンスのピアノが、ハード・ボイルドなバップな弾き回し、ダイナミズム溢れる展開、外向的なパフォーマンスに変化している。リリース当時は、プロ、アマ評論家の皆さんは訳が判らなかっただろうなあ、と思う。

さて、このエヴァンスのクインテット盤、名盤『Interplay』と同様、エヴァンスのアレンジの妙が素晴らしい。エヴァンスのハード・ボイルドなバップな弾き回し、ダイナミズム溢れる展開、外向的なパフォーマンスによる「バッキング」が素晴らしい。開放的でダイナミックなコンピングなど、聴きどころ満載。

今から思えば、若手有望株のハレルのトランペットとシュナイダーのテナーをフロント管に採用している人選にも感心する。このフロント2管、エヴァンスとの共演で緊張していたのだろう、ちょっと硬い面、ぎこちない面も垣間見えるが、どちらも大健闘。しっかりと、エヴァンス独特の音の重ね方、音の響きに追従して、なんとかフロント2管の責務を果たしている。

今の耳で聴けば、当時、一部で言われたほどでは無い、なかなかの内容のクインテット演奏だと思う。このクインテット、続けて鍛錬を重ねていけば、なかなかのクインテットに育っていったのでは、と感じる、伸びしろのあるパフォーマンス。この盤が、エヴァンスの「遺作」になってしまったのが惜しまれる。

ピアノ教師でありビルの良き理解者であった兄のハリー・エヴァンスが拳銃自殺してしまう。そのハリー・エヴァンスに捧げる形で制作された『We Will Meet Again』。この盤の録音の一年後、ビル・エヴァンスは帰らぬ人となる。

タイトルの「We Will Meet Again」はどこか意味深で、どこか暗示的ではある。が、この盤にそんな「暗さ」は無い。おそらく、ビル・エヴァンス自身、録音の一年後に他界するなんて、微塵も思っていなかったのではないか。そんなことを感じさせる、外向的で開放的な、次なるパフォーマンスを見据えている様なエヴァンスである。
 
 

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2023年12月 8日 (金曜日)

ジョン・レノンの43回目の命日

12月8日、ジョン・レノンの命日である。正確には、米国東海岸の12月8日なので、日本時間からすると明日なんだが、細かいことは言わない。1980年12月8日 22時50分(米国東部時間)、ニューヨークの自宅アパート「ダコタ・ハウス」前においてファンを名乗るマーク・チャップマンに撃たれ、30分後に死亡が宣告された。43年前のことになる。

僕は大学時代、リアルタイムで体験している。大学生協の電気製品売り場で、カセットテープを物色していた時、NHKのニュースがラジオから流れていた。何気なくそのニュースを聞いていたのだが、突然「ジョン・レノンが撃たれた」。ん、撃たれた? でも、その時は何故か「ジョンは死なない」と思い込んでいた。そして、その1時間後、「ジョン・レノンが射殺された」。相当なショックを受けた。今でもあの時のショックは忘れない。とにかく「衝撃」だった。

Colin Towns & The NDR Big Band『John Lennon - In My Own Write』(写真左)。2011年の作品。英国の編曲家兼指揮者のコリン・タウンズとドイツのNBRビッグ・バンドとのコラボ。タイトル通り、ビッグ・バンドによる、ジョン・レノンの楽曲のカヴァー集である。これは非常に珍しい、唯一無二の企画盤だろう。この盤、我が国ではほとんど取り上げられていないみたいだが、相当に内容の濃い、現代のビッグ・バンド演奏による、ジョン・レノン・トリビュート盤なのだ。
 

Colin-towns-the-ndr-big-bandjohn-lennon-

 
収録曲はビートルズの後半から、ソロになってからの楽曲まで、なかなか良い選曲で聴かせる。しかも、タウンズのアレンジが素晴らしい。伝統的なビッグ・バンドのアレンジの様式にとらわれず、サイケデリック・ロックなテイストから、エレクトリックなクロスオーヴァー・ジャズ、そして、ジャズロックまで、ロックのテイストを前面に押し出しつつ、演奏の基本はジャジーなビッグ・バンドに落ち着ける、という実にユニークなアレンジ。このユニークなアレンジがジョン・レノンの楽曲にバッチリ合っているのだから凄い。

そして、タウンズのアレンジの乗って疾走するビッグ・バンド、The NDR Big Bandの演奏力も凄い。迫力満点、ビートがバッチリ効いて、メロディアスな展開も見事。ロックのテイストをパンチのある8ビートで表現する、そのテクニックも見事。ジョンの名曲が現代のビッグ・バンドに乗って輝いている。さすが、The NDR Big Bandである。

今年で、43回目のジョンの命日。1980年の出来事だが、今でもあの時受けたショックは忘れない。僕の生涯の中で、この「ジョンの死」が一番不条理な出来事だった。あの時の無力感は今でも忘れない。

人間が複数人いると争いは起こる。しかし、起こった争いは人間の叡智で速やかに収束しなければならない。ジョンの楽曲のカヴァーを聴いていて、やはり「Give Peace a Chance」「Imagine」は、今でも思わず感じ入って聴き込んでしまう。
 
 

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2023年12月 7日 (木曜日)

The Paris Concert -Edition Two

ビル・エヴァンスの「Warner Bros.〜Elektra」時代のリーダー作、ビル・エヴァンスの生涯最後の一連のリーダー作を聴き直している。

Bill Evans『The Paris Concert -Edition Two』(写真左)。1979年11月26日、パリの「L'Espace Cardin」でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Bill Evans (p), Marc Johnson (b), Joe LaBarbera (ds)。先にリリースされた『Edition One』と同じ、ビル・エヴァンスの「ラスト・トリオ」のライヴ音源。リリースは、エヴァンス逝去から4年ほど経ってから、1984年になってのリリース。『Edition One』の1年後になる。

昨日は『The Paris Concert -Edition One』をご紹介したのだが、この『Edition One』は、選曲については、無難にスタンダード曲がメイン。冒頭1曲目に、ポール・サイモンの1975年の大ヒットアルバム「Still Crazy After All These Years」から「I'd Do It For Your Love(きみの愛のために)」をカヴァーしているのが新鮮だった。

で、この『The Paris Concert -Edition Two』は、打って変わって、エヴァンスのオリジナル曲がメイン。オリジナル曲の演奏を過去のトリオ演奏と比較することで、このエヴァンスの「ラスト・トリオ」の特徴が良く判る。

この『Edition Two』の方が、『Edition One』より、我々に訴求する内容が濃い。「Nardis」はマイルス作とされるが、実はこの曲、ビル・エヴァンス作が真相らしいので、スタンダード曲はほぼ無い(1曲だけ「Gary's Theme」- Gary McFarland作)。
 

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エヴァンス自らの曲なので、「ラスト・トリオ」のパフォーマンス、エヴァンスが「外向的なパフォーマンス」で一歩前へ出て、ベースとドラムが「たおやかに、しなやかに」反応する「新しいトリオ・アンサンブル」が、やり易いのかもしれない。

収録されたどの曲でも、エヴァンスが前へ出て、気持ちよさそうに弾き進み、そのエヴァンスのピアノの音とフレーズに、クイックに最適な対応を選択し、効果的に絡むマーク・ジョンソンのベースとジョー・ラバーベラのドラム。

特に、エヴァンスの気合いの入ったハード・ボイルドなバップな引き回しに絡むベースとドラムが凄い。特にアドリブ部での絡みは「即興演奏の極み」を強烈に感じて、思わず集中して聴き耳を立ててしまう。

以前には無かった、エヴァンスのピアノのスカッと突き抜けた様な「外向的なパフォーマンス」が、ベースとドラムの絶妙な絡みを引き出していると感じる。

エヴァンスのオリジナル曲による「ラスト・トリオ」のパフォーマンス。僕は『Edition One』より興味深く聴く。特に、17分を超えるエヴァンスの代表曲の一つ「ナーディス」が白眉の出来。エヴァンス自らが認める「最高のレギュラー・トリオ」の「新しいトリオ・アンサンブル」が見事な形で記録されている。『Edition One』と併せて、一気に聴き通したい。
 
 

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2023年12月 6日 (水曜日)

The Paris Concert -Edition One

ビル・エヴァンスの「Warner Bros.〜Elektra」時代のリーダー作、ビル・エヴァンスの生涯最後の一連のリーダー作を聴き直している。

Warner Bros.に移籍したエヴァンスは既に50歳を迎え、過去のイメージを踏襲し、それまでのエヴァンス者の聴き手を安心させ満足させるリーダー作をリリースし続けた。僕はこの時点でエヴァンスは過去の人になってしまったなあ、と残念に思ったものだ。そして、1980年9月15日、51歳で他界した。

逝去後、追悼盤の位置付けで幾枚かのリーダー作がリリースされた訳だが、その中で、新しいエヴァンスのイメージを記録した、いわゆる「ラスト・トリオ」のライヴ音源のリリースが衝撃的だった。

Bill Evans『The Paris Concert -Edition One』(写真左)。1979年11月26日、パリの「L'Espace Cardin」でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Bill Evans (p), Marc Johnson (b), Joe LaBarbera (ds)。ビル・エヴァンスの「ラスト・トリオ」のライヴ音源。リリースは、エヴァンス逝去から3年ほど経ってから、1983年になってのリリースだった。

この「ラスト・トリオ」については、当時はまだインターネットも何も無い時代、完全に情報不足で、この「ラスト・トリオ」の存在がどんなものなのか、さっぱり理解できないまま、このLPを手にした覚えがある。そして、聴いてびっくり。

それまで、僕は、エヴァンスは「耽美的&内省的」なピアニストだと理解していて、このライヴ音源での、ハード・ボイルドなバップな弾き回し、ダイナミズム溢れる展開にびっくり。音の重ね方、音の響きは従来のエヴァンスの「ジャジー&ブルージーな哀愁感&寂寞感を濃厚に醸し出すもの」ままなんだが、以前に無い、とても外向的なパフォーマンスにびっくり。
 

Bill-evansthe-paris-concert-edition-one

 
そこに、マーク・ジョンソンのベースとジョー・ラバーベラのドラムが絶妙に絡み、寄り添い、インタープレイを仕掛ける。これがほんと絶妙で効果的で、エヴァンスのピアノ・パフォーマンスを強力に引き立てるのだ。

このトリオ・パフォーマンスは、今までのエヴァンス・トリオには無かった、新しい、さらに大きくステップアップした新しいイメージの「ラスト・トリオ」の強烈なパフォーマンスだった。

今では、ビル・エヴァンスの本質は「バップ・ピアノ」で、ハード・ボイルドなバップな弾き回し、ダイナミズム溢れる展開には違和感は無い。しかし、これだけ、スカッと突き抜けた様な「外向的なパフォーマンス」には、今の耳にも新鮮に響く。新しいビル・エヴァンスのピアノ展開を感じさせる、オープン・マインドな、外へ外へ訴求する「外向的なパフォーマンス」は魅力満載。

ビル・エヴァンスがハードボイルドにバップ・ピアノを弾き回しリードして、そのピアノに「たおやかに、しなやかに」対応するベースとドラムのリズム隊。それまでのエヴァンス・トリオに無かった展開。

それまでの「三者対等、三者一体となったインタープレイ」から、エヴァンスが「外向的なパフォーマンス」で一歩前へ出て、ベースとドラムが「たおやかに、しなやかに」反応する「新しいトリオ・アンサンブル」。

このライヴ音源には、新しい形のエヴァンス・トリオが提示されている。よく、ファースト・トリオ(スコット・ラファロ、ポール・モチアン)との比較が話題になるが、エヴァンス自身、生前のインタヴューで、このラスト・トリオが、自らがリーダーの「最高のレギュラー・トリオ」と明言している。僕も客観的に比較してそう思う。この後、エヴァンスが逝去してしまったのが、実に惜しまれる。この「ラスト・トリオ」のパフォーマンスをもっと聴きたかった。
 
 

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2023年12月 5日 (火曜日)

耽美的&内省的なエヴァンス。

ピアニストの中で一番のお気に入りが「ビル・エヴァンス」。今を去ること50年前、NHKのFMで聴いた曲が「枯葉」。ジャズ・ピアノをしっかり、ジャズ・ピアノとして認識して聴いたのは、このビル・エヴァンスの「枯葉」が最初。初めて、ジャズ・ピアノとして構えて聴いたビル・エヴァンスのピアノに強烈に惹かれたことを記憶している。

当ブログでは以前から、ビル・エヴァンスのリーダー作についての記事をアップしてきた。ビルのリーダー作の8割程度を網羅したと思っているのだが、まだ、当ブログで記事としてアップしていないリーダー作がある。それを機会を見つけては、せっせと「落穂拾い」している。記事にするには、該当のリーダー作を再聴する必要がある。久々に聴く名盤もある。実はこれがまた楽しい。

Bill Evans『You Must Believe in Spring』(写真左)。1977年8月23–25日の録音。ちなみにパーソネルは、Bill Evans (ac-p, el-p), Eddie Gómez (b), Eliot Zigmund (ds)。エヴァンス・トリオが、Warner Bros.レコードへ移籍して最初の録音。しかし、録音当時はお蔵入り。1981年9月、ビル・エヴァンスの逝去後、リリースされた。なお、このアルバムは、エヴァンスがベースのゴメスと行った最後のレコーディング・セッションになる。

録音当時、お蔵入りになった理由については諸説あって、ネットにそれぞれ情報としてアップされているみたいなので、興味のある方はそちらを参照していただくとして、この『You Must Believe in Spring』は、エヴァンスの耽美的なピアノを久しぶりに聴くことの出来る盤である。エヴァンス独特の「抑制された内省的なバップ・ピアノ」で埋め尽くされている。
 

Bill-evansyou-must-believe-in-spring

 
もともと、ビル・エヴァンスは「バップなピアニスト」で、意外とバリバリ弾きまくるタイプ。それでも、音の重ね方、ボイシングが独特で、ジャジー&ブルージーな哀愁感&寂寞感を濃厚に醸し出す。これが他に無いビル・エヴァンスの独特の個性であり、これがビル・エヴァンスのピアノの真骨頂。

しかし、このジャジー&ブルージーな哀愁感&寂寞感を濃厚に醸し出すピアノで、耽美的&内省的な弾き回しをする時がある。例えば『Waltz for Debby』『Moon Beams』『The Solo Sessions, Vol. 1&2』などで、その「耽美的&内省的」なビル・エヴァンスを堪能することができる。このエヴァンスの個性の一面を切り取って、我が国では、ビル・エヴァンスは耽美的&内省的なピアノに優れる、と一部では解釈されている。

この『You Must Believe in Spring』は、そんな耽美的&内省的なビル・エヴァンスを聴くことができる内容なのだ。つまり、ジャジー&ブルージーな哀愁感&寂寞感を濃厚に醸し出すピアノで、耽美的&内省的な弾き回しをする、ミッド・テンポからスロー・テンポの名演が詰まった、耽美的&内省的なビル・エヴァンスを愛でることができる格好のアルバムになっている。

耽美的&内省的なビル・エヴァンスを聴くことができるリーダー作として、名盤と評価されるアルバム。エヴァンス独特の「抑制された内省的なバップ・ピアノ」を聴くには格好のアルバム。しかし、ビル・エヴァンスの本質は「バップなピアニスト」。この耽美的&内省的な弾き回しは、ビル・エヴァンスの戦略であり裏技であることは、しっかりと押さえておきたい。
 
 

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2023年12月 4日 (月曜日)

エディ・ハリスの初リーダー作

Eddie Harris(エディ・ハリス)。このテナー・サックス奏者については、当ブログで取り上げることがほとんど無かったのではないか。1934年10月、シカゴ生まれ。1996年11月に62歳の若さで鬼籍に入っている。エモーショナルでソウルフル&ファンキーなテナー&ヴォーカルが身上。電気的に増幅されたサックスを紹介したことでも知られる。

Eddie Harris 『Exodus To Jazz』(写真左)。1961年の録音&作品。ちなみにパーソネルは、Eddie Harris (ts), Joseph Diorio (g), Willie Pickens (p), William Yancey (b), Harold Jones (ds)。リーダーのエディ・ハリスのテナーとジョセフ・ディオリオのギターがフロントのクインテット編成。エモーショナルでソウルフル&ファンキーなテナー奏者、エディ・ハリスの初リーダー作。

収録曲を見渡せば、全8曲中、ハリスの自作曲が4曲、ピアノを担当するピケンズの作曲が2曲、スタンダード曲が2曲と、初リーダー作としてバランスの取れた選曲に好感が持てる。ジャズマンの初リーダー作は、そのリーダーのジャズマンの持つ個性&特徴が把握、理解しやすいのだが、自作曲でそのジャズマンの長所が理解でき、スタンダード曲など他人の作曲の曲で、そのジャズマンの個性&特徴が把握できる。そういう面で、このハリスのリーダー作は選曲のバランスがとても良い。
 

Eddie-harris-exodus-to-jazz

 
初リーダー作なので、後の「圧倒的熱量とエモーショナルなファンクネスを撒き散らしたソウルフルなテナー」はまだ存在しないが、ファンキー&ソウルフルなテナーについては、その片鱗がそこかしこに散りばめられている。エディ・ハリスのテナーについては、この初リーダー作にして、他のテナー・マンには無い個性&特徴が備わっていることが良く判る。

冒頭の映画音楽「Exodus」での、情感溢れ、ファンクネスを湛えたテナーの音色。決してハードバップなテナーの延長線上に無い、ファンキー&ソウル・ジャズに端を発したエモーショナル&ソウルフルで典雅なテナーの吹き回し。そして、2曲目の自作バラード曲の「Alicia」での、寂寞感、切ない情感のこもったスピリチュアルなブロウ。ダイナミックかつ繊細、ファンクネス&ソウルフル溢れる情感たっぷりのテナー。エディ・ハリスのテナーの個性&特徴が良く理解出来る。

後のダンサフルでエモーショナル、ソウルフル&ファンキーなテナー&ヴォーカルのハリスと比べると、地味で大人し目の初リーダー作でのテナーだが、ジャズ・テナーとしての個性と特徴について、エディ・ハリスは素性確かなものだ、ということが良く判る。決して「際もの」なテナーでは無い。メインストリームで正統派なファンキー&ソウル・ジャズのテナーである。
 
 

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2023年12月 3日 (日曜日)

マリーン・ウィズ・シーウインド

クロスオーバー&フュージョン・ジャズについては、1970年代から1980年代前半までが流行期。特に1970年代後半から1980年代前半までがピークで、クロスオーバー&フュージョン・ジャズ専門の月刊誌までが発刊されていた。

そんな、クロスオーバー&フュージョン・ジャズについては、現在までに相当数のクロスオーバー&フュージョン盤がリイシューされてきた。しかし、「あれはどこへ行った」と探し回る位の「クロスオーバー&フュージョンの好盤」でも、今までリイシューされないもの多数存在する。まあ、セールスにならないリスクはあるから仕方ないことではあるが...。

Marlene with Seawind『Summer Night』(写真)。1982年の作品。ちなみにパーソネルは、Marlene (vo), Kim Hutchcroft (sax), Lew McCreary (tb, tracks: A3), Flugelhorn – Gary Grant, Jerry Hey (tp, flh), Larry Williams (key), Bud Nuanez (g), Ken Wild (b), Bob Wilson (ds, perc), Ron Kalina (harmonica, tracks: A4)。

ハワイアン・クロスオーバー&フュージョンの大御所バンド・シーウインドをバックに、フィリピン出身の天才歌姫マリーンが唄いまくった、クロスオーバー&フュージョン・ジャズの秀作。 CBS/Sonyレコードからのリリース。和フュージョン・ジャズ盤の名盤の一枚。主な録音はハリウッドで行われている。当時、アルバム制作については、気合が入っていたんやろうなあ。
 

Marlene-with-seawindsummer-night

 
シーウインドの爽やかファンキーで躍動感溢れる、切れ味の良いブリリアントなホーン・セクションに乗って、マリーンが若々しく、パンチのあるボーカルを披露する。バックがシーウインドなんで、クロスオーバー&フュージョンの範疇で語られることが多いが、マリーンのボーカルは素直でポップなもので、ボーカルから聴くと、AORの秀作と評価しても良い内容。

リリースは1982年で、クロスオーバー&フュージョンやAORのブームは下降線に転じた時期で、新作はマンネリ基調の退屈なアルバムがリリースされがちな環境だったが、この盤は違った。まず、バックのシーウインドが素晴らしく内容のある演奏を繰り広げている。これが最大の聴きもので、シーウインドの演奏だけを切り出しても秀作として評価できるパフォーマンスである。

そんなシーウインドをバックに唄うのだ。マリーンは気合が入っているし、実に気持ちよさそうに唄っている様がこの盤から伝わってくる。特に、アップテンポで始まる冒頭のタイトル曲「Summer Night」が秀逸な出来。ブルー・アイド・ソウル系バンド曲のカヴァーだが、これが実に良い。この冒頭の一曲がこの盤全体の雰囲気を代表する名演、名唱。

リリース当時は、貸しレコード屋で借りてカセットにダビングして所有していた盤で、カセット・デッキが壊れた後、長らく聴くことの出来なかったアルバム。最近、サブスク・サイトにアップされているのを見つけて、思わず再聴。良いクロスオーバー&フュージョン盤に再会できました。
 
 

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2023年12月 2日 (土曜日)

『Round About Midnight』雑感

Miles Davis『'Round About Midnight』(写真左)。1955年10月26日、1956年9月10日の2セッションからの選曲。ちなみにパーソネルは、Miles Davis (tp), John Coltrane (ts), Red Garland (p), Paul Chambers (b), Philly Joe Jones (ds)。マイルス・デイヴィスの「1950年代の黄金のクインテット」である。

この盤は、その印象的なジャケットと共に「名盤中の名盤」とされる。しかし、ハードバップを楽しく聴ける、聴いて楽しいマイルス盤ではないだろう。この盤はマイルスの諸作の中で、かなりハードボイルドで、ストイックで、ロマンチックな面は皆無。純粋ジャズ者、ジャズが大好きな人たちにとっては、この盤を聴いて「いいなあ」と思うだろうが、ジャズ者初心者駆け出しの方には、ちょっと早いかな、とも思う。

この盤は「マイルスの考えるハードバップ」の最終形だと思っている。大手CBSレコードでの録音である。当然、十分なリハーサルは積めたと思う。演奏のまとまりは素晴らしい。そして、アレンジが素晴らしい。

この盤については、マイルスの大のお気に入りアレンジャー、「音の魔術師」と異名を取るギル・エヴァンスのアレンジを積極採用している。このギルの他にない、マイルス好みのアレンジがこの「マイルスの考えるハードバップ」の最終形を「大名盤」たらしめている、と感じている。

コルトレーンはまだまだ発展途上。力感溢れるブロウは、マイルスの美的感覚あふれるクールで繊細なトランペットと好対照だが、テクニック、フレーズ共に発展途上。故に、諸手を挙げて、この盤でのコルトレーンは最高、という訳にはいかない。
 

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マイルスはソニー・ロリンズを採用したかったみたいだが、確かにそれは「グッド・チョイス」。しかし、プレッシャーのかかる本番にちょっと弱そうで、他のメンバーに気を遣ってしまう傾向のあるマイルスが、このセッションで、その実力を遺憾無く発揮できたかといえば、ちょっと疑問符が付く。

コルトレーンは「能天気」なところがあるので、リーダーがマイルスだろうが、レジェンド級のジャズ・ジャイアントだろうが関係なく、あっけらかんと実力以上のブロウを披露してしまうところがある。この盤ではその「能天気」な面が良い方向に出ている。つまり、コルトレーンは「ついていた」。

ガーランドはマイルスの要求通り「アーマッド・ジャマル」の様に弾く。マイルスは元々は、アーマッド・ジャマルのピアノを招聘したかったみたいだが、ジャマルはシカゴを離れることを嫌いマイルスとの共演は実現しなかった。やむなくガーランドのピアノをチョイスした訳だが、これはこれで「瓢箪からコマ」。ガーランドはガーランドのスタイルをマイルスの下で確立した訳で、ガーランドにとっては損のないマイルス・バンドへの参加だった。

ポール・チェンバースのベースとフィリー・ジョー・ジョーンズのドラムによる「リズム隊」は、バップなリズム&ビートを、ダンディズム溢れる、ダイナミックでクールなリズム&ビートに昇華させている。テクニックに走ることなく、シンプルにビートを刻みまくる。それも、マイルスの吹きやすく、である。この二人のリズム隊の招聘は「マイルス大正解」だった。

「マイルスの考えるハードバップ」の最終形な、この『'Round About Midnight』。大手CBSレコードとの契約、そして、この盤の録音を契機に、マイルスが「超一流」なトランペッターとして、ジャズのイノベーターとして、ジャズ界に君臨していく。そして、付いたニックネームが「ジャズの帝王」。そんなジャズの帝王が考えるハードバップの最終形がこの盤に記録されているのだ。
 
 

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2023年12月 1日 (金曜日)

ジャズ喫茶で流したい・270

Niels Lan Doky(ニルス・ラン・ドーキー、以降「ラン・ドーキー」と略)は、デンマークのコペンハーゲン出身のジャズ・ピアニスト。1963年10月生まれ。今年で60歳、還暦である。ラン・ドーキーは北欧ジャズの範疇に入るのだが、彼のピアノは、北欧ジャズのピアノの雰囲気とはちょっと異なる。

北欧ジャズのピアノは、押し並べて「独特の深いエコーに乗って、耽美的でリリカル、深遠でメロディアスな弾き回し」。ファンクネスは皆無、間とフレーズの広がりを活かした透明度の高い音の展開がメイン。しかし、ラン・ドーキーのピアノはちょっと違う。間とフレーズの広がりを活かした弾き回しでは無く、音符を敷き詰めた速い弾き回しがメイン。

エコーは控えめ、耽美的でリリカルではあるが、透明度の高い爽快感が特徴の展開。と言って米国ジャズのピアノでは全く無い。音の雰囲気は明らかに「欧州ジャズ」。当然、ファンクネスは皆無。オフビートは軽め。クラシック風の端正なタッチが、やはり「欧州的」。何故か、アメリカン・カルテット時代のキース・ジャレットを「欧州的」にした様な響きがユニーク。

Niels Lan Doky『The Target』(写真左)。1986年11月17, 18日の録音。ちなみにパーソネルは、Niels Lan Doky (p), Niels-Henning Ørsted Pedersen (b), Jack De Johnette (ds)。録音当時、23歳の若き精鋭、ニルス・ラン・ドーキーの2枚目のリーダー・アルバム。ピアノ・トリオ編成。ラン・ドーキーのピアノの個性が良く判る。
 

Niels-lan-dokythe-target

 
どういう経緯でそうなったかは判らないが、ベースに北欧出身のアコベの名手中の名手ペデルセン、ドラムにポリリズミックなドラムの名手デジョネットがバックのリズム隊を担当している。

このリズム隊、全く申し分無いどころか、若き精鋭にとっては最高のリズム隊に恵まれている。特に、ペデルセンの、唄うが如く、ソリッドで力感溢れるベースラインは素晴らしい。デジョネットの緩急自在、硬軟自在、変幻自在なドラミングも見事。

ラン・ドーキーは、彼独特の「音符を敷き詰めた速い弾き回し。エコーは控えめ、耽美的でリリカルではあるが、透明度の高い爽快感。ファンクネスは皆無、オフビートは軽め、欧州ジャズ的なクラシック風の端正なタッチ」が溢れんばかりに表現されている。

北欧出身でありながら、北欧ジャズ・ピアノらしからぬ「欧州的なピアノ」。音符を敷き詰めた速い弾き回しではあるが、決して「シーツ・オブ・サウンド」の焼き直しでは無い、ラン・ドーキー独特の「高速な弾き回し」。クラシックに端を発したか如く、端正で正確なタッチがいかにも「欧州ジャズ」らしい。若き日のラン・ドーキーのピアノ・トリオ盤。今の耳で聴き直して、なかなかの充実した内容だと感じます。
 
 

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