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2023年6月11日 (日曜日)

名盤『Rhapsody And Blues』

1970年代に大活躍した伝説のフュージョン・ファンク・バンド「クルセイダーズ(The Crusaders)」。1971年にグループ名を「ザ・クルセイダーズ」と変更、オリジナル・メンバーは、トロンボーンのウェイン・ヘンダーソン 、サックスのウィルトン・フェルダー、キーボードのジョー・サンプル、そして、ドラムのスティックス・フーパーの4人。1976年にウェイン・ヘンダーソンが脱退、残りの3人でクルセイダーズを維持した。

The Crusaders『Rhapsody And Blues』(写真)。1980年の作品。ちなみにパーソネルは、クルセイダーズのメンバーとしては、Wilton Felder (sax), Joe Sample (key), Stix Hooper (ds, perc)。ゲストに、Alphonso Johnson (b), Bob Mann, Dean Parks, Philip Upchurch, Sr., Roland Bautista (g) らの名前が確認出来る。ベースとギターは客演でまかなっているが、クルセイダーズのサウンドとしては変化は無い。

前作の『Street Life』が大ヒットし、メジャーな存在にのし上がったクルセイダーズの傑作である。前作はフュージョン・ファンクな音作りと、ランディ・クロフォードのボーカルを活かしたタイトル曲が素晴らしい出来だったのだが、この『Rhapsody And Blues』では、フュージョン・ファンクな音作りは踏襲しつつ、ファンキー&ソウルな音志向に、ソフト&メロウな味付けを強化して、いわゆる典型的な「フュージョン・ジャズ」としてまとめられている。
 

The-crusadersrhapsody-and-blues

 
冒頭の「Soul Shadows」は、前作のボーカル入り曲のヒットの「二匹目のドジョウ」を狙ったのであろう、ビル・ウィザースをヴォーカルに迎えて、曲の雰囲気としては、前作のパンチの効いたジャズ・ファンクなものから、この盤では、ソフト&メロウ、そしてアーバンな雰囲気濃厚。フュージョン・ジャズの良い面がしっかりと出ていて良好。

そして何と言ってもタイトル曲の「Rhapsody And Blues」。ソフト&メロウで、叙情的でリリカル、流麗でメロディアス、そして、趣味良く弾むリズム&ビート。とにかく曲が抜群、アレンジが抜群、そして、ジョー・サンプルのキーボードが哀愁感抜群でとにかく美しい。クルセイダーズのみならず、フュージョン・ジャズの名曲名演の1曲である。僕は、この曲が本当に大のお気に入りで、この曲を聴きたさに、何度、このアルバムを聴いただろう。

続くダンサフルな楽曲「Last Call」から、しっとりと叙情的に唄い上げるギターソロに感じ入る「Sweet Gentle Love」まで、この盤のLP時代のB面(CDでは4曲目から6曲目まで)はとりわけ秀逸な内容。フュージョン・ジャズの良いところがギッシリ詰まった、フュージョン・ジャズの名盤の1枚です。この盤を聴く度に「フュージョン・ジャズも良いものは良いなあ」と改めて思います。
 
 

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