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2023年1月 6日 (金曜日)

チックの「フリーへの最接近」1

チック・コリアのリーダー作の振り返り。チックが限りなく自由度の高いモード・ジャズからフリー・ジャズへと接近した時代のリーダー作を久し振りに聴き直している。本当に久し振り。恐らく20年振りくらいではなかろうか、と思う。

チックのフリー・ジャズというのが、どうもイメージが湧かなくて、このチックが結成した「サークル(Circle)」のアルバムがCDでリイシューされたものを入手したのだが、あまり真剣に聴かなかった思い出がある。

Circle『Circle-1 Live In German Concert』(写真)。1970年11月28日、当時の西ドイツでのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Chick Corea (p), Anthony Braxton (as, ss, fl, b-cl, perc), Dave Holland (b, cello), Barry Altschul (ds, perc)。アンソニー・ブラックストンが1管フロントのカルテット編成。

冒頭、チックのメロディアスで流麗なフレーズが流れてくるので、あれれ、と思う。以降、暫く聴いていて感じるのは「これは純粋なフリー・ジャズじゃ無い」ということ。メンバーそれぞれが、相当自由にインタープレイを繰り広げるので、これはフリー・ジャズか、と思うのだが、よくよく聴くと、これは限りなく自由度の高いモード・ジャズじゃなかろうか、と思い始める。

確かに、ブラックストンのリード楽器、フルートが入ってくると、演奏全体は「フリー・ジャズ」に突入する。そもそも、ブラックストンの演奏自体が実に観念的。チック率いるリズム・セクションの音は全く聴いていないか如く、本能のおもむくまま、自分の頭の中に浮かんだ自由なフレーズをブワーッと吹きまくる。
 

Circlecircle1-live-in-german-concert

 
すると、限りなく自由度の高いモーダルな演奏を繰り広げていたチック率いるリズム・セクションが一気にフリー・ジャズに突入する。そして、ブラックストンが抜けると、また、限りなく自由度の高いモーダルな演奏に戻るといった、実にユニークな展開。

これって、どこかで聴いた事のある展開やなあ、と感じていたが、そうそう、マイルスの1960年代黄金のクインテットでの『The Complete Live At The Plugged Nickel 1965』で聴くことが出来る雰囲気に良く似ている。

このマイルスのライヴ盤では、マイルスが吹いている時は、他のメンバーは、限りなく自由度の高いモーダルな演奏に集中しているが、マイルスが抜けると、途端にフリーな演奏に突入する。そして、マイルスが戻ってくると、限りなく自由度の高いモーダルな演奏に戻るといった展開。フロント管の役割が逆だが、この展開に良く似ている。

どうも、このサークルの演奏、純粋なフリー・ジャズの演奏では無い。限りなく自由度の高いモーダルな演奏の中で、フリー・ジャズに展開する場面がある、といった感じかな。モーダルな調性音楽的な演奏がメインで、時々フリーな無調音楽的な演奏に展開する、という「演奏展開の志向」がサークルの個性だと感じている。

この「サークル」のライブ盤、今の耳で聴くと、限りなく自由度の高いモーダルな演奏の部分が素晴らしい。さすがはチックと感心する。そういう観点このライヴ盤を聴き直すと、ブラックストンが入ってきた時のフリー・ジャズへの展開は必要なのか、と思ってしまう。どうも、その辺りが、この「サークル」というグループの弱点だった様な気がする。
 
 

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