« オズ・ノイの新盤は「推し」です | トップページ | ジャズ喫茶で流したい・245 »

2022年8月 4日 (木曜日)

ジャズテットの魅力を再認識する

僕にとって、ベスト3に入るトランペッター、アート・ファーマー。意外と、当ブログで記事にしたリーダー作が残っている。主要なリーダー作だけで十分満足出来るトランペッターで、なかなか、ディスコグラフィーに上がっている「小粋なリーダー作」や「隠れ名盤」の類に手が回っていない状況。これは「イカン」ということで、しっかり、ファーマーのリーダー作の「落ち穂拾い」をやっている。

Art Farmer & Benny Golson『The Jazztet : Big City Sounds』(写真左)。1960年9月の録音。ちなみにパーソネルは、Art Farmer (tp), Benny Golson (ts). Tom McIntosh (tb), Cedar Walton (p), Tommy Williams (b), Albert Heath (ds)。いわゆるファーマーとゴルソンの双頭リーダーのバンド、「ジャステット」ものである。メンバーは粒ぞろい。趣味の良いファンキー・ジャズが展開されている。

全9曲中、ゴルソン作が5曲、スタンダード曲が4曲。どの曲にも「ジャズテット」ならではの、ベニー・ゴルソンの手になる、ゴルソン・ハーモニーをメインとした、ファンキーでキャッチャーなアレンジが施されている。これが聴いていてとても心地良い。かつ、アレンジのレベルが均一なので、アルバム全体に統一感があって、聴いていてとても楽しい。前作のバンドとしてのデビュー作『Meet the Jazztet』よりも、バンドの演奏の一体感が更に高まっている。
 

Art-farmer-benny-golsonthe-jazztet-big-c

 
タイトル通り、都会的でジャジーな演奏がてんこ盛り。ファーマーの「力感溢れ端正でブレが無く流麗でウォーム、ブリリアントで聴き心地の良いトランペット」は絶好調。ゴルソンのテナーも絶好調。骨太で大らかな力感溢れるブロウで、ファーマーとの2管フロントを取り仕切る。こうやって聴いていると、ファーマーのトランペットとゴルソンのテナーって相性抜群なんですね〜。まあ、双頭リーダーでバンドを組むくらいだから当然と言えば当然か。

前任者カーティス・フラーに代わって入った、新メンバーのトム・マッキントッシュが結構健闘している。堅実で切れ味の良いトロンボーンを聴かせてくれる。同じく、前任者マッコイ・タイナーの後に加入したシダー・ウォルトンが、自由度の高い、モード風のインテリジェンス溢れるプレイで、ジャズテットに新しい音の響きを付加している。

長年、CDで入手するのに苦労する環境が続いたのですが、最近では、サブスク・サイトにも音源がアップされているようで、気軽に聴ける環境になったことは実に喜ばしい。我が国では意外と人気の薄い「ジャズテット」ですが、バンドとしてのデビュー作『Meet the Jazztet』と併せて、当アルバムを聴けば、「ジャズテット」の魅力的なファンキー・ジャズの世界を再認識すること請け合いです。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて        【New】 2022.03.13 更新。

      ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2022.03.13 更新。

  ・遠い昔、懐かしの『地底探検』
 
 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2022.03.13 更新。

  ・四人囃子の『Golden Picnics』
 
 
Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から11年4ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4 
 

« オズ・ノイの新盤は「推し」です | トップページ | ジャズ喫茶で流したい・245 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« オズ・ノイの新盤は「推し」です | トップページ | ジャズ喫茶で流したい・245 »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  
2022年10月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

カテゴリー