« ブルーノートのポップなジャズ | トップページ | ジャズ喫茶で流したい・247 »

2022年8月23日 (火曜日)

クラブ・ジャズの先取りな内容

デューク・ピアソン(Duke Pearson)を久し振りに聴き直し始めたら、止まらなくなった。もともと、ジャズ者初心者の頃から、「インテリジェンス溢れる粋なフレーズ、タッチのリリカルな響き」が個性のピアソンがお気に入り。当然、聴き直し始めたら、お気に入りなんで、やっぱりほぼ全リーダー作を聴き直してしまうなあ。

Duke Pearson『The Phantom』(写真左)。1968年6月と9月の録音。ブルーノートの4293番。ちなみにパーソネルは、Duke Pearson (p), Jerry Dodgion (fl), Bobby Hutcherson (vib), Sam Brown, Al Gafa (g), Bob Cranshaw (b), Mickey Roker (ds), Victor Pantoja (congas), Carlos 'Patato' Valdés (conga, güiro)。

ジェリー・ダジオンのフルート、ハッチャーソンのヴァイブ、ブラウン&ガファのギターの4人でフロントを固め、リズム・セクションは、ピアソン+クランショウ+ローカーの定番トリオ。コンガが2人追加されていて、リズム・セクションのグルーヴ感が増している。なんでかな〜、と思って盤を聴いたら、なるほど、全体的にはブラジリアン・フレイヴァーの曲が多いのね。
 

Duke-pearsonthe-phantom

 
冒頭タイトル曲「Phantom」を聴けば、プログレッシヴなハッチャーソンのヴァイブが大活躍する、硬派でちょっと難解、モーダルでミステリアスでアシッド「怪しい」雰囲気に、思わず、この盤は硬派で実験的なモード・ジャズ盤か、と思いきや、次の「Blues for Alvina」の軽快で明るいブルースにホッとする。パーカッシブな演奏が実にポップに響く。

そして、続く軽快なブラジリアン・チューン「Bunda Amerela (Little Yellow Streetcar) 」と小粋なボサノヴァ「Los Ojos Alegres (The Happy Eyes) 」が秀逸な出来。どちらの曲も、プログレッシヴなハッチャーソンのヴァイブが「ソフト&メロウ」に響いて、ダジオンのフルートが爽やかに流れて、とてもポップで警戒でブラジルちっくな演奏に仕上がっているのは見事。

「Say You're Mine」のリリカルなピアソンのピアノも良い。「Moana Surf」はクラブ・ジャズな響きが興味深い。この盤、クラブ・ジャズ好きには欠かせない1枚らしくて、確かに、20年後辺りに来る「クラブ・ジャズ」を先取りしている雰囲気がプンプンする。1968年の録音だけど、当時としては「斬新」な内容だったと思料。ジャケットもそんなジャケットしてるしね(笑)。好盤です。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて        【New】 2022.03.13 更新。

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2022.03.13 更新。

   ・遠い昔、懐かしの『地底探検』

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2022.03.13 更新。

   ・四人囃子の『Golden Picnics』
 
 
Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から11年5ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

« ブルーノートのポップなジャズ | トップページ | ジャズ喫茶で流したい・247 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ブルーノートのポップなジャズ | トップページ | ジャズ喫茶で流したい・247 »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  
2023年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        

カテゴリー