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2022年4月26日 (火曜日)

ゴルソンの小粋なライヴ盤です。

我がバーチャル音楽喫茶『松和』の本館は「ジャズ専門」。エヴァーグリーンな名盤ばかり聴いていても、「ジャズ耳」の感性の幅は広がらないので、最近では、知る人ぞ知る「小粋な優秀盤」をピックアップして聴く工夫をしている。そんな「小粋な優秀盤」の中には、40年以上に渡って「ジャズ者」をやってきた中で、聴いたことの無い盤があるのだから「ジャズ盤の裾野」は広い。

Benny Golson『Up Jumped Benny』(写真左)。1996年5月23日、スイスの「Jazz Club Uster」でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Benny Golson (ts), Kevin Hays (p), Dwayne Burno (b), Carl Allen (ds)。

録音当時、67歳のテナー・サックス奏者、ベニー・ゴルソンがリーダー、リズム・セクションを担う、ピアノのケヴィン・ヘイズ(録音当時28歳)、ベースのドウェイン・ブルーノ(録音当時26歳)、ドラムのカール・アレン(録音当時35歳)。大ベテランのゴルソンに、当時若手トップクラスのリズム隊のカルテット編成。

ゴルソンのテナー1管の「ワンホーン・カルテット」になる。ワンホーンなので、ゴルソンのテナー・サックスが心ゆくまで楽しめる。収録曲全7曲中、半数以上の4曲がゴルソンの曲。3曲がミュージシャンズ・チューン。自作曲もその他の曲も、ゴルソンのアレンジが「映える」曲である。
 

Up-jumped-benny_benny-golson

 
ゴルソンのテナー・サックスには、以前はあまり良い印象は持っていなかった。特に、アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャースの音楽監督として参加していた時のゴルソンのテナーが、何か掴み所の無い「ウネウネ」したテナーで、その印象が強くて、後にゴルソンのリーダー諸作をしっかりと聴き進めるまでは、その印象は変わらなかった。

が、このスイスのライブ盤では、まずまず溌剌としたテナー・サックスが聴ける。ソロはちょっとゴツゴツしていて、流麗とは言い難いが、力感のある骨太なサックスで、「ゴルソン・ハーモニー」の優れたアレンジの後押しを受けて、意外と良い感じで響いている。バックのリズム隊は実に優秀で、適度なテンションの下、ゴルソンの癖のあるテナーをしっかりサポートし、しっかり鼓舞している。

この盤、聴いて思うのは、やっぱりゴルソン作の名曲って良いね。「I Remember Cliford」「Whisper Not」「Gypsy Jingle Jangle」の4曲。いずれも素晴らしい曲。今ではかなりのゴルソン曲がスタンダード曲化している。

このスイスのライブ盤、肩肘張らずに、ゴルソンをメインとするワンホーン・カルテットの演奏をじっくり楽しめる、なかなかの「小粋な優秀盤」である。
 
 

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