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2022年4月 5日 (火曜日)

最近出会った小粋なジャズ盤・4

ハンプトン・ホーズ(Hampton Hawes)を聴きたくなって、自分のブログの記事を確認していたら、まだ記事にしていないリーダー作が何枚かあった。あれぇ、ほぼ全部、リーダー作は記事にしたと思っていたのだが...。特に、ホーズのキャリア後期のリーダー作で、何枚か、抜けていることが判った。

Hampton Hawes『The Green Leaves Of Summer』(写真左)。1964年2月17日、LAでの録音。Contemporary Recordsからのリリース。ちなみにパーソネルは、Hampton Hawes (p), Monk Montgomery (b), Steve Ellington (ds)。ハンプトン・ホーズお得意のピアノ・トリオ編成。米国西海岸での録音。米国西海岸ジャズ最後期の好盤である。

麻薬禍により、5年間の刑務所で服役した後のハンプトン・ホーズの最初の録音になる。服役のブランクを感じさせないパフォーマンス。指はしっかり回っているし、リズム感は抜群に良い。1950年代の全盛期のパフォーマンスと比べても遜色無い弾きっぷり。逆に5年間のブランクが勿体なかったなあ、という残念な思いが先に立つ。
 

The-green-leaves-of-summer_hampton-hawes

 
録音年は1964年。ジャズは「多様化の時代」に入っている。大衆化かアーティスティック指向か、2者択一の中で、ハンプトン・ホーズは、大衆化の方向に舵を切っている。もともとは、硬質で高速フレーズが得意な、ビ・バップな弾きっぷりが個性なのだが、この盤では、それがほど良くマイルドになって、西海岸ジャズ独特の「聴かせる」ジャズになっているところがこの盤の特徴。

タイトル曲「The Green Leaves Of Summer」が凄く良い。ビル・エヴァンスか、キース・ジャレットか、と思う位の叙情性を発揮している。これが1950年代ホーズと違う、ホーズが進化した点だと思う。カリプソの人気曲「St. Thomas」のビ・バップ・ライクなリズムの独特な処理もホーズらしさが出ていてグッド。

ただ、大人しい角の取れた「イージーリスニング」風のピアノでは無く、しっかりとホーズの個性、硬質で高速フレーズが得意な、ビ・バップな弾きっぷりを残しつつ、マイルドかつ叙情的な弾き回しになっているところがこの盤の良いところ。ハンプトン・ホーズのベストと言っても良い、ビ・バップ風でも無い、パウエル風でも無い、ホーズ独特の個性的な弾きっぷりである。
 
 

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