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2022年3月20日 (日曜日)

躍動感溢れるブレイクの新盤

コロナ禍の時代に入ってから、一時、ジャズ盤のレコーディングが途絶えた時期があったが、2021年に入ってから、感染対策をとりつつ、レコーディングを再開したとの報は、明るいニュースだった。特に、2021年の下半期は、コロナ禍以前と同じ様な量とタイミングで、ジャズ盤のニュー・リリースされるようになってきた様で、なかなか内容のある新盤が目白押しである。

Johnathan Blake『Homeward Bound』(写真左)。2021年11月のリリース。ちなみにパーソネルは、Johnathan Blake (ds), Immanuel Wilkins (as), Joel Ross (vib), David Virelles (p, rhodes, mini-moog), Dezron Douglas (b)。ドラマーのジョナサン・ブレイクがリーダー。フロントにウィルキンスのアルト・サックスと、ロスのヴァイブがフロントを務めるクインテット編成(5重奏団)。

米国人ジャズ・ドラマー、ジョナサン・ブレイクのブルー・ノート第一作になる。ブレイクは1976年7月の生まれなので、録音当時46歳。中堅ジャズマンとして、特にサイドマンとして引っ張りだこ。ドラマーがリーダーのアルバムになるので、この盤には「ジョナサン・ブレイクが考えるコンテンポラリーな純ジャズ」が詰まっている。
 

Homeward-bound_johnathan-blake

 
アルバム全体が「躍動感溢れるコンテンポラリーな純ジャズ」志向の演奏。リーダーなので当然だが、全編に渡って、ブレイクのドラミングが見事である。このブレイクの見事なドラミングがアルバム全体に漲る躍動感を生み出している。そんな躍動感溢れるリズム&ビートに乗って、ジョエル・ロスのヴァイブとイマニュエル・ウィルキンスのアルト・サックスが活き活きとしたパフォーマンスを披露する。

それから、ダヴィ・ヴィレージェスのキーボード、特にフェンダー・ローズの弾きっぷりが見事である。フロントに出て旋律を弾きこなすにも、バックに回って、リズム・セクションに徹する時も、ローズの使い方、音色がバグツンに良い。こんなに流麗に多彩は表現を聴かせてくれるローズは久し振り。そして、そんな躍動感溢れる演奏の底、ベースを支え、コントロールするのが、デズロン・ダグラスの堅実ベース。

内容充実の躍動感溢れる演奏には、どこかスピリチュアルな音も見え隠れして、躍動感に精神性も加味して、一味違う、今の時代の「コンテンポラリーな純ジャズ」を表現している。この盤に詰まっている音が「ジョナサン・ブレイクが考えるコンテンポラリーな純ジャズ」なんだろうなあ、と感心することしきり。トータル四十数分の演奏があっと言う間。最近の新盤の中でも「特に好盤」と言えるでしょう。
 
 

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