« ケベックの渋い渋いテナーに浸る | トップページ | 往年のメセニーが戻ってきた。 »

2022年2月11日 (金曜日)

レッド・ガーランドの遺作です

僕が所有したジャズ盤の中には、LP時代、購入資金が足りなくて、貸レコードでカセットにダビングして聴いていたものもある。そんな「カセット・ダビング盤」の中には、カセットデッキが壊れて、その盤は聴けなくなって、CDでもリイシューされないという、悲劇的なアルバムもある。

Red Garland『Misty Red』(写真)。1982年4月14,15日の録音。ちなみにパーソネルは、Red Garland (p), Jamil Nasser (b), Frank Gant (ds)。1984年4月に亡くなったガーランドの遺作になる。昨年の12月に、目出度く再リイシューされた(サブスクにもアップされている)。喜ばしいことである。ただ、再リイシューのジャケは良く無い(写真右)。やはり、LP時代の日本盤のお洒落なジャケが良い(写真左)。

この盤は、僕にとっては「カセット・ダビング盤」で、カセットデッキが不調に陥った後、聴くことが叶わなかった盤である。レッド・ガーランドのリーダー作を全て、まとめて聴き直し始めたのが、2010年の頃からだったので、このガーランドの遺作の『Misty Red』の音源が入手出来なくて、ずっと困っていた。で、今回、再リイシューが叶った訳で、やっと30年ぶりに『Misty Red』を聴くことが出来た。
 

Misty-red_1

 
この盤、ガーランドが58歳の時の「遺作」で、ガーランドはピークを過ぎていて、弾き回しがイマイチ、という評が多いが、僕はそうは思わない。もともと、ガーランドはバップなピアニスト。シンプルな右手もバリバリ弾き倒すのがガーランドで、コロコロと印象的にリリカルに弾く右手の個性は、マイルスのカルテットに所属していた時の、マイルスのリクエストに合わせた弾き方だろう。

マイルスの下を離れたガーランドは、結構、バリバリ弾き倒す右手で、左手のブロックコードも結構、ガンゴン、強いタッチで弾き倒している。そういう点からすると、この盤『Misty Red』でも、ガーランドはバリバリ弾き倒している訳で、意外とこの「遺作」でも、ガーランドは好調だったと思うのだ。

録音時、ガーランドは58歳。ジャズマンとしては、充実した中堅バリバリで、ピアニストとして衰えを見せる年齢でも無い。その証拠に「Misty」などのバラード曲のガーランドの弾き回しは絶品である。意外とこの「遺作」にはガーランドらしさが満載なのだ。ガーランドは60歳で鬼籍に入るまで、ガーランドらしさを失わなかったと言える。
 
 
 
《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!
 
 ★ AORの風に吹かれて        
【New】 2021.08.11 更新。

  ・The Brothers Johnson『Light Up the Night』&『Winners』

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2021.08.11 更新。

  ・『ヘンリー8世と6人の妻』を聴く

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2021.08.11 更新。

  ・伝説の和製プログレ『四人囃子』

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から10年11ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 
 

« ケベックの渋い渋いテナーに浸る | トップページ | 往年のメセニーが戻ってきた。 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ケベックの渋い渋いテナーに浸る | トップページ | 往年のメセニーが戻ってきた。 »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  
2022年8月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

カテゴリー