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2022年2月26日 (土曜日)

アイク・ケベックのお蔵入り盤

ブルーノート・レーベルの1500番台、4000〜4300番台には、録音も終わり、ミックスも終わり、ジャケットも決まり、カタログ番号まで割り振られていながら、お蔵入りになった盤が結構ある。演奏に何か問題があったのか、と思うのだが、これが聴いてみると、どれもが水準以上の優れた内容のものばかり。

発売に至るまで、何か問題があったのだろうが、こればっかりは、当時のブルーノートの総帥プロデューサー、アルフレッド・ライオンに直接訊くしかないのだが、既に故人となっているので、それも叶わない。ただ、無理にリリースすると、LP盤をプレスするコスト、販売店へ運送するコストなど、かかるコストが馬鹿にならないので、下手にリリースし続けると、零細レーベルであるブルーノートの経営が危機に陥る可能性があったのだろう。

Ike Quebec『Easy Living』(写真左)。ブルーノートの4103番。1962年1月20日の録音。ちなみにパーソネルは、Ike Quebec (ts), Bennie Green (tb), Stanley Turrentine (ts), Sonny Clark (p), Milt Hinton (b), Art Blakey (ds)。ケベックのテナー・サックス、グリーンのトロンボーン、タレンタインのテナー・サックスがフロント3管のセクステット編成。
 

Easy-living  

 
この盤は、ブルーノート・レーベルお得意の「何故かお蔵入り盤」。録音当時はお蔵入り。この時のセッションのうち、セクステット演奏の5曲だけが、1981年に『Congo Lament』(写真右)のタイトルでリリースされている。この1962年1月20日のセッションの全貌がリリースされたのが1987年であった。当然、このブルーノートの「何故かお蔵入り盤」、内容的には全く問題無い。

演奏内容は、当時の最新のハードバップではなく、どちらかというと、スイングの要素がそこはかとなく入っているので、演奏内容の雰囲気は「中間派」。そんな中間派のジャズを、このパーソネル、ブルーノートのハウス・ジャズマン達が演奏するのだ。悪かろう筈が無い。ブルージーでジャジー、ユッタリ余裕と雰囲気のある「中間派」ジャズがこの盤に詰まっている。

ケベックは1940年代からブルーノート・レーベルの吹き込みがあった、ブルーノート生え抜きの古株のジャズマン。いろいろな新人ミュージシャンを、総帥プロデューサーのライオンに紹介したり、 録音拠点であるRVGスタジオまでミュージシャンを載せて送る運転手をしたりと、演奏で無い別の部分でも、ブルーノート・レーベルに大きく貢献したことも有名な話。
 
 
 
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