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2021年7月27日 (火曜日)

パブロのJ.A.T.Pの極上ライヴ

パブロ・レコード(Pablo Records)は1973年にノーマン・グランツによって設立されたジャズ・レコード・レーベル。グランツは、1956年にヴァーヴ・レコード(Verve Records)も設立している。

グランツは、ジャズ・コンサートの先がけとなるJ.A.T.P(Jazz at the Philharmonic)を開催し、このヴァーヴ・レコードにて実況録音盤を制作。このJ.A.T.P.にはオスカー・ピーターソン、ビリー・ホリデイ、レスター・ヤング、ベン・ウェブスター、エラ・フィッツジェラルド、チャーリー・パーカー、スタン・ゲッツなど数々のビッグ・ネームが参加し、人気の企画盤シリーズとなった。

『The Exciting Battle : J.A.T.P Stockholm '55』(写真)。1955年2月、スウェーデンのストックホルムでのライヴ録音。ノーマン・グランツ率いるJ.A.T.P(Jazz At The Philharmonic)のライヴ音源。パブロ・レーベルからのリリース。

ちなみにパーソネルは、Ray Brown (b), Louis Bellson (ds), Herb Ellis (g), Oscar Peterson (p), Flip Phillips (ts), Bill Harris (tb), Dizzy Gillespie, Roy Eldridge (tp)。ビ・バップのスターから、1940年代終盤に頭角を現したハードバップ初期の人気ジャズマンがずらりと並ぶ。
 

The-exciting-battle
 

1955年の録音ということは、ハードバップど真ん中の時代だが、演奏内容は、スイング・ジャズから、ビ・バップを省略して、ハードバップに行き着いたような、スイング・ジャズのマナーを色濃く残したハードバップ。いわゆる「中間派」な演奏内容である。この「中間派」の音は実にジャズっぽい。ビ・バップの様に瞬間芸的なものでも無く、ハードバップの最先端の様に尖ったものでも無い。聴き易いジャズである。

ルイ・ベルソンのドラム、ビル・ハリスのトロンボーン、デジー・ガレスピー&ロイ・エルドリッジのトランペットが特に元気。冒頭「Little David」での長時間のベルソンのドラム・ソロは充実していて、聴いていて飽きが来ない。ハリスのトロンボーンは、やたらトロンボーンらしい、ブラスのブルブル震える良い音で吹きまくっている。ガレスピー&エルドリッジのトランペットはブリリアントで躍動的。

パブロ・レーベルの総帥プロデューサーのノーマン・グランツ、さすがにJ.A.T.Pは自らが企画〜立ち上げをし、ヴァーヴ・レーベル時代にガンガン録音しただけあって、残った音源はどんな内容で、どんな感じで残っているのか、良く判っていたのだろう。パブロ・レーベルを立ち上げて間もなく、満を持してこのライヴ盤をリリースしている。「したたか」やなあ(笑)。
 
 
 
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