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2021年7月15日 (木曜日)

スーパーギタリスト3人の協演盤

1970年代中盤から1980年代前半のフュージョン・ジャズ全盛時代、我が国でも、玉石混交ではあるが、フュージョン・ジャズのアルバムを日本のレーベルが企画〜リリースしていた。基本的に日本のレーベルの企図した企画盤はイマイチの内容が多いのだが、中には今の耳にも十分耐える秀作もある。これがCDリイシューされるのだから、コレクターは止められない(笑)。

大村憲司 & 渡辺香津美 & Lee Ritenour『Concierto De Aranjuez(アランフェス協奏曲)』(写真)。1978年9月の録音。日本のアルファ・レコードからのリリース。ちなみにパーソネルは、Kazumi Watanabe, Kenji Omura, Lee Ritenour (g), Ernie Watts (sax, fl), Dave Grusin, Don Grusin (key), Jun Fukamachi (syn, tracks-1), Abe Laboriel (el-b), Alex Acuna (ds), Steve Forman (perc)。

そうそうたるメンバーである。キーボード担当のグルーシン兄弟とギター担当のリー・リトナーは、親日の「フュージョン・ジャズの名手」。このパーソネルの構成は、大村憲司と渡辺香津美はアルファ・レコードからの人選、リー・リトナー以下、ドン・グルーシンとリズム隊は当時「リー・リトナー&フレンドシップ」として活動していたメンバーである。ディヴ・グルーシンは弟のドン・グルーシン繋がりかな。
 

Concierto-de-aranjuez_20210715201401

 
大村憲司、渡辺香津美、リーリトナー、個性の強い3人のギターが楽しめる秀作。3人のフュージョン・ギターの名手達がお互いの音を聴きつつ、お互いが技を尽くして弾きまくっている。冒頭の深町純が編曲を担当した「Concierto De Aranjuez(アランフェス協奏曲)」が売りなんだろうが、これはこれで、まあ「ええかな」という感じ。

聴きものは2曲目以下のナンバー。3者のギターのハイレベルな掛け合いが聴きもの。良い音で録れている。加えて、アーニー・ワッツのサックス&フルートが良いアクセントになっていて素敵だ。

そして、この盤の演奏をグッと引き締めているのが、ラボリエルのベース、アカーニャのドラム、フォアマンのパーカッションの「フレンドシップ・リズム隊」。このリズム隊のリズム&ビートが実に良い。

この盤、リリース当時、貸レコード屋で借りて、カセットに落として聴きまくった一枚で、今の耳で聴くと「懐かしい」の一言。それぞれのメンバーのテクニックも優秀、パフォーマンスも極上。「寄せ集めの企画盤」風で、ジャケットも凡百なものだが、内容はかなり充実している秀作。フュージョン者には一聴の価値あり、です。
 
 
 
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Never_giveup_4 

 

 

 

 

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