ランディとイリアーヌの「娘よ」
ジャズ盤のリイシューには目が離せない。CDの時代になって、既に35年が過ぎて、LPでリリースされていたアルバムのCDfーマットでのリイシューは随分進んだ。しかし、リイシューして売れるアルバムは複数回リイシューされているが、売れそうも無いマニアックなアルバムは未リイシューのままだった。
しかし、ネットのサーバーに音源をアップした「音源ダウンロード」の時代になると、LP時代の音源(ほとんどが磁気テープ)をデジタル音源化してハードディスクにアップする作業が進み、そのデジタル化した音源をネットのサーバーにそのままアップして、ダウンロードして聴くことが出来る様になった。その動きの中で、売れそうも無いマニアックなアルバムもリイシューされることが多くなった。
Randy Brecker & Eliane Elias『Amanda』(写真)。1985年の録音。ちなみにパーソネルは、Randy Brecker (tp), Eliane Elias (p, vo), Will Lee (b), Jeff Mironov (g), Chris Parker (ds), Mark Egan (b), Danny Gottlieb (ds), Michael Brecker (ts, afl), Barry Finnerty (g), Dave Weckl (ds), Manolo Badrena (per), Cyro Badrena (per), Sadao Watanabe (as) 。
パーソネルを見渡すと、ブームが過ぎ去ったフュージョン・ジャズの「名手」達が大集合。我が国から「渡辺貞夫」さんの参加もある。音の雰囲気としては「ブレッカー・ブラザース」。イリアーヌの参加によって「ブラジル」色の強い音もそこかしこにある。1985年の録音なんだが、音的には「フュージョン・ジャズ」のブーム真っ只中の典型的なフュージョン・ジャズが展開されている。
特に、ランディ・ブレッカーのトランペットは「はっちゃけて」いる。喜び爆発という感じでトランペットを吹きまくる。イリアーヌもピアノを弾きつつ、唄いまくる。特にイリアーヌのボーカルが良い感じ。気合いが入っている。ランディの弟、マイケル・ブレッカーのサックスも唄っていて、そう、この盤は、ブラジリアン・フュージョン志向のブレッカー・ブラザースだ。
アルバム・タイトルの「Amanda(アマンダ)」は、この盤の録音の前年、1984年に生まれたランディとイリアーヌの間に生まれた娘の名前。そう、ランディとイリアーヌって以前は夫婦だったんですね。なるほど、そういう背景から、娘の「アマンダ」に捧げられたこの盤、ランディとイリアーヌの気合いの入り具合が突出しているんですね。なんだか微笑ましいエピソードです。
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