« チック・コリアの遺作盤である。 | トップページ | 新しくポップなビッグバンド »

2021年6月11日 (金曜日)

爽快感抜群の「TPサウンド」

雑誌 Jazz Life の「Disc Grand Prix 年間グランプリ」の記事を読んでいて、懐かしいバンドの名前に出くわした。「Tower of Power(タワー・オブ・パワー)」である。凄く懐かしいバンド名。「タワー・オブ・パワー」は、米国カリフォルニア州オークランドを起源とした「ファンク+R&B」志向のホーン・セクション&バンド。1970年のデビュー。

特にホーン・セクションの威力抜群で、1970年代前半は「ブラス・ロック」なんて形容されていた。しかし、ベースはソウル・ミュージック志向のジャズ・ファンクで、採用されたリズム&ビートは明らかに「ジャズ」。ただロック風の展開もあるので、音の位置づけとしては、ホーン・セクションを駆使したクロスオーバー・ジャズ志向のファンク・バンドだろう。

さて、このタワー・オブ・パワー、活動の最盛期は1970年代前半から中盤。ディスコ・ブームに乗り遅れ、その名前は忘れられていったが、バンド活動は継続。2021年の現在もバンドは活動出来る状態で存在する。2018年『Soul Side of Town』が秀逸な出来で復活を印象付け、昨年のこの盤は、往年のタワー・オブ・パワーのアルバムの中でも白眉の出来。クロスオーバー・ジャズ志向のファンク+R&Bの音作りが今の耳に新鮮に響いている。
 

Step-up-tower-of-power
 

Tower of Power『Step Up』(写真左)。2020年3月のリリース。オリジナルメンバーである4人、エミリオ、スティーヴン“ドク”クプカ、デヴィッド・ガリバルディ、フランシス“ロッコ”プレスティアは健在。ほぼ現在のメンバーに落ち着いてから20 年以上経つとのこと。当然、出てくる音は1970年代に僕が聴き親しんだ「TPサウンド」。

音作りの傾向から、前作『SOUL SIDE OF TOWN』と対をなす「兄弟盤」と言える。もともと、2016年夏の時点で優にアルバム2枚分の楽曲をレコーディングしており、そこから13曲を仕上げて、前作『SOUL SIDE OF TOWN』に収録。残った中から再び13曲を完成させて、この新作『STEP UP』にした、ということらしい。

なるほど、音の志向&傾向が同じですよね。心地良い、1970年代から培ってきた「クロスオーバー・ジャズ志向のファンク+R&Bの音」が、これまた懐かしいホーン・セクションの独特のアレンジの下、鳴り響いている。良いアルバムです。純ジャズの合間に、クロスオーバー〜フュージョン・ジャズの好盤を愛でる。爽快感抜群です。
 
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》
 
 ★ AORの風に吹かれて        
【更新しました】 2021.06.10 更新。

  ・Santana『Inner Secrets』1978

 ★ まだまだロックキッズ     【更新しました】 2021.06.10 更新。

  ・イエスの原点となるアルバム

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【更新しました】 2021.06.10 更新。

  ・この熱い魂を伝えたいんや


 
 
Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から10年3ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 

« チック・コリアの遺作盤である。 | トップページ | 新しくポップなビッグバンド »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« チック・コリアの遺作盤である。 | トップページ | 新しくポップなビッグバンド »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  
2022年5月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

カテゴリー