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2021年5月 2日 (日曜日)

現代のエレ・ファンク・ジャズ

ジャズは多様化し深化している。21世紀に入ってからも、新人が頭角を現し、様々な形で新しい響きのジャズが出現している。昔、1970年代、ジャズは死んだ、などとまことしやかに言われたが、どうして、21世紀になった今でもジャズは生きて、深化している。まあ、何をもって「ジャズ」とするかによって、見解は異なるのだろう。

Christian Scott『Axiom』(写真左)。2020年3月10日、ニューヨークのブルーノートにてライヴ録音。クリスチャン・スコットの3回目のライブ盤リリース。ちなみにパーソネルは、Adjuah (tp), Elena Pinderhughes (fl), Alex Han (sax), Weedie Braimah (djembe), Lawrence Fields (p), Kris Funn (b), Corey Fonville (ds)。

このライヴに詰まっている音は「エレ・マイルス」。エレ・マイルスや、初期サンタナを彷彿とさせる土臭いドロドロとした現代のエレ・ジャズ。ヒップでクールでエロチックなエレ・ジャズ。エレ・マイルスより、リズム&ビートが洗練され、加えて重低音の密度が濃くなっている。エレ・ファンクなビートの切れ味が増している。
 

Axiom

 
エレ・マイルスの重要要素は「リズム&ビート」だったが、このクリスチャン・スコットのエレ・ジャズについても、パフォーマンスの「要」は「リズム&ビート」。奔放、統制、怒濤、躍動、しなやか、そんな形容をごった煮したファンク・ビートは聴き掘れるばかり。ジャンベのパーカッシヴな音が前面に出てくると、一気にテンションが増幅される。

そんな「リズム&ビート」をバックに吹き上げるクリスチャン・スコットのトランペットは絶品。オープンにイコライジングに、縦横無尽に変幻自在に、スコットのトランペットが駆け巡る。奔放、統制、怒濤、躍動、しなやか、そんな形容をごった煮したファンク・ビートをバックに、フルートのソロ、サックスのソロも印象的で素晴らしい。

この10年の間、最も注目すべきジャズマンの一人とされる、若手カリスマ・トランペッターのクリスチャン・スコット。とある評論によると「未だに評価が定まらない」トランペッターらしいが、どうして、現代におけるエレ・マイルスの深化の担い手として、現代のエレクトリック・ジャズにおけるカリスマ・トランペッターとして、その力量と才能は大いに評価されるものである。
 
 
 

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