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2021年5月19日 (水曜日)

この盤のジミー・スミス、大好き

当時、ブルーノートの看板ジャズマンの1人だった「Jimmy Smith(ジミー・スミス)」。デビューした1500番台では、前へ前へ出て、ブイブイとオルガンを弾きまくって、目立ちに目立っていた。

が、4000番台に入ってからは、ちょっと落ち着いて、ブルーノート・オールスターズをバックしたセッションなどでは、リーダーとしてしっかりバックに控えて、セッションをコントロールする立場に変化している。

ブルーノートの4000番台を聴き直していて、ジミー・スミスのリーダー作に出会う度に、大人になったなあ〜ジミー・スミス、と感心する反面、あの「前へ前へ出てブイブイ弾きまくる」姿も彼の個性なので、これはこれで聴きたいよな、なんて思っていたら、このアルバムにぶち当たって、ジミー・スミスのオルガンって、これでなくっちゃ、と思うのだ。

Jimmy Smith『Crazy! Baby』(写真左)。1960年1月4日の録音。ブルーノートの4030番。ちなみにパーソネルは、Jimmy Smith (org), Quentin Warren (g), Donald Bailey (ds)。4000番台に入って、ブルーノート・オールスターズとの演奏が主だったのだが、ここでは、1500番台の頃の「ベースレス、ギター入りのトリオ編成」のレギュラー・トリオである。
 

Crazy-baby
 

この盤の最大の魅力は「ゴスペル調のアーシーな演奏を熱く繰り広げている」こと。ジミー・スミスのオルガンは、確かに「黒い」が、ソリッドで切れ味の良い、疾走感溢れる演奏が多かったので、アーシーな雰囲気はあまり感じられなかった。が、この盤では、とても「アーシー」で、どっぷりと「黒い」。

録音時期から見ると、ジミー・スミスならではの「ファンキー・ジャズ」に対する回答なのかもしれない。冒頭の「When Johnny Comes Marching Home(ジョニーが凱旋する時)」などを聴くと、普通にハードバップな演奏をすると、ちょっとチープになりがちな旋律を持った曲だが、ここまでアーシーにゴスペルチックにアレンジすると、なかなか滋味溢れるファンキーなジャズに変化するから面白い。

ジャケットがカラー写真なのも当時としては珍しい。如何にブルーノート・レーベルにとって、ジミー・スミスが「売れっ子」ジャズマンだったのか、アルフレッド・ライオンの秘蔵っ子だったのか、が良く判る。確かにこの盤を聴けば、それが実感出来る。凄まじいスイング感とアーシーなグルーヴ感。この盤のジミー・スミス、大好きだ。
 
 
 

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